JPH0247946Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は寝台や治療台等用のフツトボードに関
するものである。

（従来の技術およびその問題点） 例えば寝台上に於いてけん引治療を行なう際
に、第４図に示すようにフツトボードにけん引装
置を支持することは従来から行なわれているが、
この方法では十分な開脚状態のけん引が行なえな
いという欠点がある。

本考案はかかる欠点を改善することを目的とす
るものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案の構成を実施例に対応する第１図〜第３
図に基づいて説明すると、本考案は、けん引装置
１支持用の枠体２をフツトボード本体３の外側支
柱部４に旋回自在に固定すると共に、適所に固定
機構５を構成したものである。

（作用） 以上の構成に於いて、通常時は枠体２をフツト
ボード本体３の内側空間部６に旋回させた状態で
固定機構５によつて固定しておけば、枠体２が邪
魔とならず、通常のフツトボードとして機能す
る。

しかして、けん引治療を行なうに際しては、固
定機構５による固定を解除して、枠体２をフツト
ボード本体３の外側方向に旋回により移動させ、
かかる状態に於いて固定機構５によつて固定す
る。しかる後、適宜のけん引装置１を枠体２の適
所に適宜の固定具を用いて固定することにより例
えば第１図に示すような状態でけん引治療を行な
うことができる。かかる際、けん引装置１はフツ
トボード本体３の外側に旋回させた枠体２に固定
するので、これをフツトボード本体３自体に固定
する場合と比較して、第３図に示すように、より
大きな角度で開脚した状態でけん引治療を行なう
ことができ、場合に応じた適切な治療を行なうこ
とができる。

（実施例） ここで図示例を説明すると、外側支柱部４は、
脚パイプ６の上端とフツトボード本体３の横枠部
７間に固定した内柱部８と、該内柱部８の外側に
回動及び上下動可能に嵌合した外柱部９とから構
成し、該外柱部９に前記枠体２を固定することに
よつて、該枠体２を旋回自在とする構成である。
そして、内柱部８の下部には雄ねじ部１０を設
け、この雄ねじ部１０に螺合する操作部材１１を
上下動可能とすると共に、外柱部９の上面と、こ
れに対応する横枠部７の下面に、放射状等の係合
凹凸部１２，１２′を形成して固定機構５を構成
している。この固定機構５は、操作部材１１を回
転により上昇させて、これにより外柱部９を上昇
させ、前記係合凹凸部１２，１２′を係合させる
ことによつて外柱部９の回動、即ち枠体２の旋回
を不能とするものである。

以上の構成の他、フツトボード本体３の具体的
構成、枠体２を前記外柱支持部４に旋回自在に固
定する機構や固定機構の具体的構成は適宜であ
る。尚、枠体２は、図示のようにフツトボード本
体３の両側に対応して設けるのを基本とするが、
場合によつては片側にのみ設けることもできる。
尚、図示例に於いて符号１３はけん引用おもり、
１４は滑車、１５はけん引ワイヤーである。

（考案の効果） 本考案は以上の通り、けん引装置支持用の枠体
をフツトボード本体の外側方向に位置し得るよう
にしたので、必要に応じて従来と比較して、より
大きな角度で開脚させた状態でのけん引治療を行
なうことができると共に、不使用時に於いては前
記フツトボード本体の内側空間部に格納状態とす
ることにより、枠体が邪魔にならないという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本考案の実施例に対応するも
ので、第１図は構成及び動作を示す説明的斜視
図、第２図は要部の説明的断面図、第３図はけん
引状態を示す説明的平面図、第４図は従来のけん
引状態を示す説明的平面図である。 符号１……けん引装置、２……枠体、３……フ
ツトボード本体、４……外側支柱部、５……固定
機構、６……内側空間部、７……横枠部、８……
内柱部、９……外柱部、１０……雄ねじ部、１１
……操作部材、１２，１２′……係合凹凸部、１
３……おもり、１４……滑車、１５……ワイヤ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. けん引装置支持用の枠体をフツトボード本体の
   外側支柱部に旋回自在に固定すると共に、適所に
   固定機構を構成した寝台等用フツトボード。