JPH05331115A - 4−アルコキシアニリン類の製造方法 - Google Patents

4−アルコキシアニリン類の製造方法

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JPH05331115A
JPH05331115A JP4136802A JP13680292A JPH05331115A JP H05331115 A JPH05331115 A JP H05331115A JP 4136802 A JP4136802 A JP 4136802A JP 13680292 A JP13680292 A JP 13680292A JP H05331115 A JPH05331115 A JP H05331115A
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秀樹 水田
Takeshi Nishimura
雄 西村
Tsutomu Tsubakihara
勉 椿原
Teruyuki Nagata
輝幸 永田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ニトロベンゼン類を低級脂肪族アルコール及
び硫酸系中で貴金属触媒存在下、接触水素化反応を行い
4−アルコキシアニリン類を製造する方法に於いて、反
応終了後濾過回収された貴金属触媒を湯洗して再使用す
ることを特徴とする4−アルコキシアニリン類の製造方
法。 【効果】 回収触媒の活性低下を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は染料及び医薬品等の重要
な中間原料である4−アルコキシアニリン類を対応する
ニトロ化合物よりバンバーガー型転位反応を利用して製
造する際に使用する貴金属触媒のリサイクル方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ニトロベンゼン類よりバンバーガー型転
位反応を利用し、接触還元により一段で4−アミノフェ
ノール及び4−アルコキシアニリン類を製造する方法は
既に知られている(特公昭45−29811、特開昭6
0−115556等)。その際触媒として高価な貴金属
触媒を使用するため、回収、再使用される。通常は濾過
により還元反応終了液から回収され再使用されるが、反
応中に生成するタールの付着及び濾過操作時の空気接触
等による失活が避けられない。これらの問題の改良のた
め上述特公昭45−29811(ニトロベンゼンより4
−アミノフェノールの製造方法)では反応を途中で止
め、未反応ニトロベンゼン中に含まれる貴金属触媒を分
液して回収し再使用する方法を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明に係る4−アル
コキシアニリン類の製造に於いては、反応液は二相とは
ならず、前述4−アミノフェノールの製造時の様に転化
率を落として貴金属触媒をほぼ全量含み得る程度のニト
ロ化合物を残し再使用すると云う方法を採用する事はで
きない。従って、反応終了後濾過して回収し再使用する
こととなるが失活は避けられず、30%程度多く新触媒
を追加する必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこれらの課
題を解決するために鋭意検討した結果、反応終了後濾過
した回収触媒を湯洗する事により、回収触媒の活性が向
上し、新触媒の追加量が少なくて済むことを見出し本発
明を完成した。即ち、本発明は一般式(1)(化2)
【0005】
【化2】
【0006】〔式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基を意味し、Rが水素原
子以外の置換基の場合はニトロ基に対しo−位又はm−
位を表す。nは1〜2の整数〕で示されるニトロベンゼ
ン類を低級脂肪族アルコール及び硫酸系中で貴金属触媒
存在下、接触水素化反応を行い4−アルコキシアニリン
類を製造する方法に於いて、反応終了後濾過回収された
貴金属触媒を湯洗して再使用する事を特徴とする、4−
アルコキシアニリン類の製造方法である。
【0007】本発明方法で用いられるニトロベンゼン類
としては、例えば、ニトロベンゼン、o−クロルニトロ
ベンゼン、m−クロルニトロベンゼン、o−ニトロトル
エン、m−ニトロトルエン、o−ニトロアニソール、m
−ニトロアニソール、o−ニトロフェネト−ル、m−ニ
トロフェネト−ル等が挙げられる。
【0008】本発明の方法に於いて用いられるアルコー
ル、硫酸の混合溶剤はその中の水含有量が2〜30重量
%からなるものであり、好適には3〜10重量%の水を
含んだ混合溶剤である。水含有量がこの範囲外の場合は
4−ヒドロキシアニリン類及びアニリン類の副生が増し
得策ではない。
【0009】本発明で用いられるアルコールの種類とし
ては、メタノール、エタノール等の低級アルコール類が
挙げられ、用いられる量は原料であるニトロベンゼン類
に対し10倍モル以上、好ましくは20〜100倍モ
ル、さらに好ましくは30〜60倍モルが良い。
【0010】本発明で用いられる硫酸の量は、原料ニト
ロベンゼン類に対し0.5〜20倍モル、好ましくは1
〜10倍モル、さらに好ましくは2〜7倍モルが良い。
硫酸量がこの範囲外にある時はアニリン類及び未知のタ
ール成分の増加が認められる。
【0011】本発明では触媒として、白金、パラジウ
ム、及びこれらの混合物が使用される。これらの金属触
媒は不活性固体を担体として用いるが、炭素が担体とし
て有利である。活性炭上に担持された1〜5%の白金及
び/またはパラジウムを含む触媒を使用することが好ま
しいが、但しこれらの金属を0.1〜20%含む触媒で
あれば使用して良い。用いられる量は反応させるニトロ
ベンゼン類基準で、0.01〜0.10重量%の白金、
又はパラジウムに相当する触媒量の支持触媒を使用する
ことが好ましい。
【0012】接触水素化反応に於ける反応温度は、0℃
から混合溶剤の沸点迄の範囲、好ましくは30〜60℃
が選ばれる。反応圧力は大気圧から2kg/cm2ゲー
ジ圧の範囲が実用的である。
【0013】本発明に於ける湯洗処理では、反応終了後
濾過した回収触媒をそのまま温水洗浄してもよいが、反
応液と濾別した触媒を温水にてリスラリーを行い、濾過
後再び反応に使用する方が効果的である。
【0014】本発明で使用される温水の温度は40℃以
上なら特に限定はされない。それ以下であれば、回収触
媒の活性は向上せず、新触媒の追加量は多くなるという
不都合が生じるので好ましくは40〜90℃、さらに好
ましくは、50〜70℃である。又、水蒸気、若しくは
加圧下、水の沸点以上の温水を用いても差し支えないが
加圧装置等必要であり経済的に不利である。
【0015】本発明で使用される温水の量は、特に限定
はされないが好適には、回収触媒の重量の10倍以上あ
れば何ら差し支えない。少ない場合は、回収触媒の活性
が向上しないという不都合が生じる。多い場合は、装
置、排水量増大等経済的に不利であり、好ましくは回収
された触媒重量の50〜200倍あれば十分であり、さ
らに好ましくは80〜120倍である。
【0016】本発明に於ける湯洗処理の時間は特に限定
されないが、数分以上あれば十分であり、又、湯洗処理
の回数も特に限定されないが、1回以上行えば十分であ
り、上述の温水量を数回に分けて行っても何ら差し支え
ない。
【0017】次に本発明を実施するには、通常行われて
いる方法例えば、バンバーガー型転位反応で得られた反
応マスを濾過後、濾過液は精製工程へ送り、濾過機上に
残った回収触媒は温水にてリスラリーを行い、再濾過後
少量の水と混合し反応系へリサイクルすればよい。
【0018】
【実施例】以下に実施例及び比較例で本発明を詳細に説
明する。 実施例1 攪拌機、温度計、及び水素導入管を備えた5lガラス製
反応器にo−ニトロトルエン137.1g、98%硫酸
264.5g、蒸留水68.6g、メタノール151
8.0g、及び3%炭素担体白金触媒0.41gを仕込
んだ。
【0019】反応は50℃に於いて水素を加えながら2
0〜30cm水柱に維持された微加圧下で行われた。反
応時間は300分を要し、52.5lの水素が吸収され
て終了した。その時点では反応液中にはo−ニトロトル
エンはほとんど残存していなかった。
【0020】引き続き、反応液を濾過し触媒を分離し、
回収された触媒を50mlのビーカーに移し70℃の温
水約40mlを加え、湯浴中で60〜65℃に保ちなが
ら10分間攪拌した。再び濾過し湯洗処理された触媒
(水を含む)0.81gを得た。湯洗処理後の濾液は黒
褐色を呈していた。
【0021】触媒を濾別した反応液は、メタノールを留
去後蒸留水500gを加えて28%アンモニア水で中和
しpH.7.2とした。その中和液にトルエン200g
を加え抽出した。分液したトルエン層を希苛性水で洗浄
後トルエン層を濃縮し、減圧下に蒸留して、初留分とし
て22.8gのo−トルイジンと主留分として96.8
g(収率70.0%)の2−メチル−4−メトキシアニ
リンを得た。主留分のガスクロマトグラフによる純度は
99.2%であった。
【0022】実施例2〜9 以下、実施例1で得られた回収触媒を用い、リサイクル
時には毎回実施例1と同様の湯洗処理を行い、9回リサ
イクル使用した。尚、リサイクル5回目迄は新触媒の追
加は行わず、6回目以降は実施例1に用いた新触媒を毎
回0.04g追加し反応を行った。結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】比較例1 実施例1で使用したのと同じ反応器に、実施例1と全く
同量の原料、及び触媒を仕込み実施例1と同様に反応を
行った。反応に要した時間は300分であった。
【0025】引き続き、反応液を濾過し触媒を分離し、
回収された触媒を50mlのビーカーに移し、20℃の
水約40.0mlを加え、室温で約1時間攪拌した。再
び濾過し洗浄された触媒(水を含む)0.82gを得
た。水洗処理後の濾液は薄茶色を呈していた。
【0026】触媒を濾別した反応液は実施例1と同様の
処理を行い、得られた2−メチル−4−メトキシアニリ
ンの収率は70.6%、純度は99.2%であった。
【0027】比較例2〜10 以下、比較例1で得られた回収触媒を用い、リサイクル
時には毎回比較例1と同様の水洗処理を行い、9回リサ
イクル使用した。尚、リサイクル5回目までは新触媒の
追加は行わず、6〜8回目までは実施例1で用いた新触
媒を毎回0.08g、9回目は0.21g追加し反応を
行った。結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】比較例11 実施例1で使用したのと同じ反応器に、実施例1と全く
同量の原料、及び触媒を仕込み実施例1と同様に反応を
行った。反応に要した時間は300分であった。
【0030】引き続き、反応液を濾過し触媒を分離し、
回収された触媒を100mlのビーカーに移し、メタノ
ール約50mlを加え、室温で約1時間攪拌した。再び
濾過し洗浄された触媒(メタノール、水を含む)0.8
0gを得た。メタノール処理後の濾液は薄茶色を呈して
いた。
【0031】触媒を濾別した反応液は実施例1と同様の
処理を行い、得られた2−メチル−4−メトキシアニリ
ンの収率は70.5%、純度は99.3%であった。
【0032】比較例12〜20 以下、比較例11で得られた回収触媒を用い、リサイク
ル時には毎回比較例11と同様のメタノール洗浄処理を
行い、9回リサイクル使用した。尚、リサイクル5回目
迄は新触媒の追加は行わず、リサイクル6〜8回目迄は
実施例1で用いた新触媒を毎回0.08g、9回目は
0.21gを追加し反応を行った。結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、回収された触媒の活性
低下を抑制し、新触媒の追加量を低減できることによ
り、経済的に有利な生産性の向上が達成できる。即ち、
本発明の範囲外である比較例1〜20では、回収触媒を
リサイクルする際、回収触媒の活性が明らかに低下して
おり、新触媒の追加量を多くしなければ反応速度の維持
は不可能であり、経済的に不利である。これに対し、回
収触媒をリサイクルする際、実施例1〜9に示すように
湯洗処理を施せば新触媒の追加量は少なくて済み、経済
的に大幅な生産性の向上をもたらすことは明白であり、
本発明の意義は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 輝幸 福岡県大牟田市浅牟田町30 三井東圧化学 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)(化1) 【化1】 〔式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、低級アルコキシ基を意味し、Rが水素原子以外の置
    換基の場合はニトロ基に対しo−位又はm−位を表す。
    nは1〜2の整数〕で示されるニトロベンゼン類を低級
    脂肪族アルコール及び硫酸系中で貴金属触媒存在下、接
    触水素化反応を行い4−アルコキシアニリン類を製造す
    る方法に於いて、反応終了後濾過回収された貴金属触媒
    を湯洗して再使用することを特徴とする4−アルコキシ
    アニリン類の製造方法。
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