JP4709352B2 - 3−アミノプロパノールの精製方法 - Google Patents

3−アミノプロパノールの精製方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3−アミノプロパノールの製造法に関し、より詳しくは、エチレンシアンヒドリンを接触水素化して3−アミノプロパノールを製造する方法において、高純度の3−アミノプロパノールを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エチレンシアンヒドリンを接触水素化して3−アミノプロパノールを製造する方法は公知であり、例えば、エチレンシアンヒドリンをアンモニア含有アルコール溶媒下、ラネーニッケル触媒を用い、接触水素化する方法(特開昭64−9963号公報)、エチレンシアンヒドリンをアンモニアの存在下、ラネーコバルトを用い接触水素化する方法(特開平5−163213号公報)等のように、3−アミノプロパノールの収率が90%を越える高収率製造法も知られている。そして接触水素化終了後の反応混合物からは、例えば、当該反応混合物から水素化触媒を除去し、次いで蒸留して精製した3−アミノプロパノールが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、非水系でエチレンシアンヒドリンを接触水素化し、接触水素化終了後の反応混合物から水素化触媒を除き、次いで蒸留して3−アミノプロパノールを製造した。その結果、高純度の3−アミノプロパノールが得られたが、当該3−アミノプロパノールは未だ微量の不純物を含有しており、蒸留では3−アミノプロパノールと分離困難な副生物が接触水素化によって生成することが判明した。
3−アミノプロパノールは、高純度が要求されている医薬中間体等に有用な化合物であるため、不純物は可能な限り除去するのが望ましい。
本発明は、蒸留による分離が困難であった上記副生物を除去した、従来よりも高純度の3−アミノプロパノールを簡便に製造できる方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った。上記蒸留して得た3−アミノプロパノールに含まれる微量の副生物について検討した結果、当該3−アミノプロパノールに含まれる副生物が、水と反応する化合物であることが判明した。そしてエチレンシアンヒドリンを接触水素化した後、得られた3−アミノプロパノールに水を加え、当該3−アミノプロパノールに含まれる副生物を水と反応させると、その後の蒸留により当該副生物の含有量が少ない従来よりも高純度の3−アミノプロパノールが得られることを見出した。尚、エチレンシアンヒドリンの接触水素化を、水の存在下で行うと、蒸留による3−アミノプロパノールとの分離が困難であった副生物の生成は認められなかったが、3−アミノプロパノールの収率が低下した。
本発明は、このような知見に基づき完成されるに至ったものである。
【0005】
即ち、本発明は、非水系でエチレンシアンヒドリンを接触水素化して得られる3−アミノプロパノールを水と混合し、当該3−アミノプロパノールに含まれる副生物を水と反応せしめることを特徴とする3−アミノプロパノールの精製方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関わる3−アミノプロパノール(以下、3APOLという。)の製造方法を具体的に説明する。
【0007】
本発明の3APOLは、非水系でのエチレンシアンヒドリンの接触水素化によって生成するものである。
【0008】
接触水素化に使用する水素化触媒としては、従来公知のエチレンシアンヒドリンを接触水素化して3APOLを製造する方法において用いられる触媒が挙げられ、好ましくはラネーニッケル及びラネーコバルト等のラネー触媒である。水素化触媒の使用量は特に制限はないが、エチレンシアンヒドリン1重量部に対して通常0.1〜0.2重量部である。
【0009】
本発明における接触水素化は、水が実質的に存在しない非水系で行われる。溶媒は使用してもしなくてもよい。溶媒を用いるとき、溶媒としては、メタノール、エタノール等の脂肪族アルコール、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素等が挙げられ、その使用量は、エチレンシアンヒドリン1重量部に対して通常2.5重量部以下である。
【0010】
また接触水素化は、アンモニアの存在下で行うのが、2級アミン及び3級アミン等の副生を抑制して、3APOLを高収率で製造できるので好ましい。尚、2級アミン及び3級アミン等は蒸留により3APOLと容易に分離できるので、本発明が課題とする蒸留による分離困難な副生物を除去するという観点からは、本発明における接触水素化にはアンモニアを用いなくてもよい。アンモニアを使用するとき、その使用量は、エチレンシアンヒドリン1重量部に対して通常0.2〜0.4重量部である。
【0011】
本発明におけるエチレンシアンヒドリンの接触水素化を実施するには、例えば、エチレンシアンヒドリン及び水素化触媒の混合物に、撹拌下、水素を導入しながら、水素圧を通常3〜10MPaに、反応温度を通常70〜110℃に保って反応させればよい。水素圧が上記範囲よりも低いと反応の完結に長時間を要し、一方、上記範囲よりも高い水素圧であってもよいが上記範囲で十分である。また反応温度が上記範囲よりも低いと反応の完結に長時間を要し、反応温度が高すぎると副生物が生成しやすくなる。
【0012】
本発明では、上記接触水素化によって得られる3APOLを水と混合し、当該3APOLに含まれる副生物を水と反応させる。本発明において水と反応させる副生物は、下記条件におけるガスクロマトグラフィーによる分析において保持時間が約5分であって、分子量が99の化合物である。
【0013】
FIDガスクロマトグラフィー分析条件
カラム充填剤:PEG−20M+KOH(GLサイエンス社製)
カラム内径:3mm、カラム長さ:2m
カラム温度:130℃
キャリアガス:窒素
キャリアガス流速:40Nml/分
【0014】
接触水素化によって得られる3APOLを水と混合し、3APOLに含まれる副生物を水と反応させる方法としては、接触水素化終了後の反応混合物に、水素化触媒を除去するか又は除去せずに、水を加えて反応させる方法、接触水素化終了後、水素化触媒を除去し、次いで蒸留して得られる3APOLに水を加えて反応させる方法が挙げられる。好ましくは、接触水素化終了後の反応混合物から水素化触媒を除去し、次いで水を加えて反応させる方法である。
【0015】
水の使用量は、3APOLに対して通常2重量%以上、好ましくは3〜10重量%である。水の使用量が、上記範囲より少ないと、副生物と水との反応が起こりにくく、反応に長時間を要するようになるため好ましくない。また水の使用量が多くなるにしたがって、副生物と水との反応が容易に進行するようになるが、多すぎると容器効率が低下することになる。
【0016】
本発明の3APOLに含まれる副生物と水の反応は、減圧下、加圧下又は常圧下のいずれでも実施することができ、常圧下で行うのが簡便であり好ましい。常圧下で反応させるとき、反応温度は、通常70〜120℃、好ましくは95〜105℃である。反応温度が上記範囲よりも低いと反応に長時間を要し、また上記範囲よりも高いと、水の蒸発による反応系内の水分量が少なくなるので好ましくない。反応時間は、温度及び副生物の含有量により異なるが、通常30分〜2時間である。
【0017】
上記のようにして3APOLに含まれる副生物を水と反応させた後、得られた反応混合物を蒸留すると、従来の蒸留では分離困難であった副生物を除去した高純度の3APOLを容易に得ることができる。
【0018】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何らの制限を受けるものではない。
【0019】
実施例1
オートクレーブにエチレンシアンヒドリン200g、ラネーコバルト20g及びアンモニア60gを仕込み、撹拌下、水素圧4.90MPa、温度90℃で2時間反応させた。反応終了後、得られた反応混合物を撹拌しながら、大気圧下、70℃に保ってアンモニアを除去し、次いで濾過して触媒を除去した。得られた濾液を蒸留して3APOL141gを得た。得られた3APOLを上記条件によるガスクロマトグラフィー分析を行った結果、3APOLの純度は99.5重量%であり、ガスクロマトグラフィー分析における保持時間が4.977分の副生物を133ppm含有していた。
上記得られた3APOLの100gに水5gを添加し、撹拌下、100℃に1時間保持したところ、上記副生物の含有量は38ppmとなった。
【0020】
実施例2
実施例1において水の使用量を10gに代えた以外は実施例1と同様に行った。その結果、副生物の含有量は27ppmとなった。
【0021】
実施例3
実施例1において水の使用量を3gに代えた以外は実施例1と同様に行った。
その結果、副生物の含有量は81ppmとなった。
【0022】
実施例4
実施例1と同様にしてエチレンシアンヒドリンの接触水素化、アンモニアの除去及び触媒の除去を行った。得られた濾液は、上記条件によるガスクロマトグラフィー分析の結果、3APOLの純度が98.9重量%であり、保持時間4.977分の副生物を354ppm含有していた。
上記濾液の700gに水を35g添加し、撹拌下、100℃に1時間保持した後、蒸留して3APOL510gを得た。得られた3APOLは純度99.7重量%であり、上記副生物の含有量は23ppmであった。

Claims (3)

  1. 非水系でエチレンシアンヒドリンを接触水素化して得られる3−アミノプロパノールを水と混合し、当該3−アミノプロパノールに含まれる副生物である、水と反応する化合物を水と70〜120℃で反応せしめた後、得られた反応混合物を蒸留することにより、当該副生物を除去することを特徴とする3−アミノプロパノールの精製方法。
  2. 水の使用量が、3−アミノプロパノールに対して2重量%以上である請求項1記載の方法。
  3. 接触水素化が、水素化触媒及びアンモニアの存在下、非水系でエチレンシアンヒドリンを水素と反応させるものである請求項1又は2記載の方法。
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