JP2001342166A - 3−アミノプロパノールの精製方法 - Google Patents
3−アミノプロパノールの精製方法Info
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Abstract
素化によって得られる3−アミノプロパノールから、蒸
留による分離が困難な副生物を除去して高純度の3−ア
ミノプロパノールを製造し得る方法を提供すること。 【解決手段】 非水系でエチレンシアンヒドリンを接触
水素化して得られる3−アミノプロパノールを水と混合
し、当該3−アミノプロパノールに含まれる副生物を水
と反応させた後、蒸留する。
Description
ノールの製造法に関し、より詳しくは、エチレンシアン
ヒドリンを接触水素化して3−アミノプロパノールを製
造する方法において、高純度の3−アミノプロパノール
を製造する方法に関する。
て3−アミノプロパノールを製造する方法は公知であ
り、例えば、エチレンシアンヒドリンをアンモニア含有
アルコール溶媒下、ラネーニッケル触媒を用い、接触水
素化する方法(特開昭64−9963号公報)、エチレ
ンシアンヒドリンをアンモニアの存在下、ラネーコバル
トを用い接触水素化する方法(特開平5−163213
号公報)等のように、3−アミノプロパノールの収率が
90%を越える高収率製造法も知られている。そして接
触水素化終了後の反応混合物からは、例えば、当該反応
混合物から水素化触媒を除去し、次いで蒸留して精製し
た3−アミノプロパノールが得られる。
でエチレンシアンヒドリンを接触水素化し、接触水素化
終了後の反応混合物から水素化触媒を除き、次いで蒸留
して3−アミノプロパノールを製造した。その結果、高
純度の3−アミノプロパノールが得られたが、当該3−
アミノプロパノールは未だ微量の不純物を含有してお
り、蒸留では3−アミノプロパノールと分離困難な副生
物が接触水素化によって生成することが判明した。3−
アミノプロパノールは、高純度が要求されている医薬中
間体等に有用な化合物であるため、不純物は可能な限り
除去するのが望ましい。本発明は、蒸留による分離が困
難であった上記副生物を除去した、従来よりも高純度の
3−アミノプロパノールを簡便に製造できる方法を提供
することを課題とする。
を解決するために鋭意検討を行った。上記蒸留して得た
3−アミノプロパノールに含まれる微量の副生物につい
て検討した結果、当該3−アミノプロパノールに含まれ
る副生物が、水と反応する化合物であることが判明し
た。そしてエチレンシアンヒドリンを接触水素化した
後、得られた3−アミノプロパノールに水を加え、当該
3−アミノプロパノールに含まれる副生物を水と反応さ
せると、その後の蒸留により当該副生物の含有量が少な
い従来よりも高純度の3−アミノプロパノールが得られ
ることを見出した。尚、エチレンシアンヒドリンの接触
水素化を、水の存在下で行うと、蒸留による3−アミノ
プロパノールとの分離が困難であった副生物の生成は認
められなかったが、3−アミノプロパノールの収率が低
下した。本発明は、このような知見に基づき完成される
に至ったものである。
ヒドリンを接触水素化して得られる3−アミノプロパノ
ールを水と混合し、当該3−アミノプロパノールに含ま
れる副生物を水と反応せしめることを特徴とする3−ア
ミノプロパノールの精製方法に関する。
プロパノール(以下、3APOLという。)の製造方法
を具体的に説明する。
ンシアンヒドリンの接触水素化によって生成するもので
ある。
は、従来公知のエチレンシアンヒドリンを接触水素化し
て3APOLを製造する方法において用いられる触媒が
挙げられ、好ましくはラネーニッケル及びラネーコバル
ト等のラネー触媒である。水素化触媒の使用量は特に制
限はないが、エチレンシアンヒドリン1重量部に対して
通常0.1〜0.2重量部である。
に存在しない非水系で行われる。溶媒は使用してもしな
くてもよい。溶媒を用いるとき、溶媒としては、メタノ
ール、エタノール等の脂肪族アルコール、ベンゼン、ト
ルエン等の芳香族炭化水素等が挙げられ、その使用量
は、エチレンシアンヒドリン1重量部に対して通常2.
5重量部以下である。
行うのが、2級アミン及び3級アミン等の副生を抑制し
て、3APOLを高収率で製造できるので好ましい。
尚、2級アミン及び3級アミン等は蒸留により3APO
Lと容易に分離できるので、本発明が課題とする蒸留に
よる分離困難な副生物を除去するという観点からは、本
発明における接触水素化にはアンモニアを用いなくても
よい。アンモニアを使用するとき、その使用量は、エチ
レンシアンヒドリン1重量部に対して通常0.2〜0.
4重量部である。
接触水素化を実施するには、例えば、エチレンシアンヒ
ドリン及び水素化触媒の混合物に、撹拌下、水素を導入
しながら、水素圧を通常3〜10MPaに、反応温度を
通常70〜110℃に保って反応させればよい。水素圧
が上記範囲よりも低いと反応の完結に長時間を要し、一
方、上記範囲よりも高い水素圧であってもよいが上記範
囲で十分である。また反応温度が上記範囲よりも低いと
反応の完結に長時間を要し、反応温度が高すぎると副生
物が生成しやすくなる。
れる3APOLを水と混合し、当該3APOLに含まれ
る副生物を水と反応させる。本発明において水と反応さ
せる副生物は、下記条件におけるガスクロマトグラフィ
ーによる分析において保持時間が約5分であって、分子
量が99の化合物である。
ス社製) カラム内径:3mm、カラム長さ:2m カラム温度:130℃ キャリアガス:窒素 キャリアガス流速:40Nml/分
水と混合し、3APOLに含まれる副生物を水と反応さ
せる方法としては、接触水素化終了後の反応混合物に、
水素化触媒を除去するか又は除去せずに、水を加えて反
応させる方法、接触水素化終了後、水素化触媒を除去
し、次いで蒸留して得られる3APOLに水を加えて反
応させる方法が挙げられる。好ましくは、接触水素化終
了後の反応混合物から水素化触媒を除去し、次いで水を
加えて反応させる方法である。
重量%以上、好ましくは3〜10重量%である。水の使
用量が、上記範囲より少ないと、副生物と水との反応が
起こりにくく、反応に長時間を要するようになるため好
ましくない。また水の使用量が多くなるにしたがって、
副生物と水との反応が容易に進行するようになるが、多
すぎると容器効率が低下することになる。
の反応は、減圧下、加圧下又は常圧下のいずれでも実施
することができ、常圧下で行うのが簡便であり好まし
い。常圧下で反応させるとき、反応温度は、通常70〜
120℃、好ましくは95〜105℃である。反応温度
が上記範囲よりも低いと反応に長時間を要し、また上記
範囲よりも高いと、水の蒸発による反応系内の水分量が
少なくなるので好ましくない。反応時間は、温度及び副
生物の含有量により異なるが、通常30分〜2時間であ
る。
生物を水と反応させた後、得られた反応混合物を蒸留す
ると、従来の蒸留では分離困難であった副生物を除去し
た高純度の3APOLを容易に得ることができる。
るが、本発明は以下の実施例に何らの制限を受けるもの
ではない。
ネーコバルト20g及びアンモニア60gを仕込み、撹
拌下、水素圧4.90MPa、温度90℃で2時間反応
させた。反応終了後、得られた反応混合物を撹拌しなが
ら、大気圧下、70℃に保ってアンモニアを除去し、次
いで濾過して触媒を除去した。得られた濾液を蒸留して
3APOL141gを得た。得られた3APOLを上記
条件によるガスクロマトグラフィー分析を行った結果、
3APOLの純度は99.5重量%であり、ガスクロマ
トグラフィー分析における保持時間が4.977分の副
生物を133ppm含有していた。上記得られた3AP
OLの100gに水5gを添加し、撹拌下、100℃に
1時間保持したところ、上記副生物の含有量は38pp
mとなった。
施例1と同様に行った。その結果、副生物の含有量は2
7ppmとなった。
例1と同様に行った。その結果、副生物の含有量は81
ppmとなった。
素化、アンモニアの除去及び触媒の除去を行った。得ら
れた濾液は、上記条件によるガスクロマトグラフィー分
析の結果、3APOLの純度が98.9重量%であり、
保持時間4.977分の副生物を354ppm含有して
いた。上記濾液の700gに水を35g添加し、撹拌
下、100℃に1時間保持した後、蒸留して3APOL
510gを得た。得られた3APOLは純度99.7重
量%であり、上記副生物の含有量は23ppmであっ
た。
Claims (3)
- 【請求項1】 非水系でエチレンシアンヒドリンを接触
水素化して得られる3−アミノプロパノールを水と混合
し、当該3−アミノプロパノールに含まれる副生物を水
と反応せしめることを特徴とする3−アミノプロパノー
ルの精製方法。 - 【請求項2】 水の使用量が、3−アミノプロパノール
に対して2重量%以上である請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 接触水素化が、水素化触媒及びアンモニ
アの存在下、非水系でエチレンシアンヒドリンを水素と
反応させるものである請求項1又は2記載の方法。
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CN111196761A (zh) * | 2018-11-16 | 2020-05-26 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种制备3-氨基丙醇的方法以及反应装置 |
CN111253269A (zh) * | 2020-03-16 | 2020-06-09 | 安庆市鑫富化工有限责任公司 | 一种3-氨基丙醇的粗蒸工艺 |
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2000
- 2000-06-01 JP JP2000165222A patent/JP4709352B2/ja not_active Expired - Fee Related
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