JPH0532940U - ダクト接続用のクランプ金具 - Google Patents

ダクト接続用のクランプ金具

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JPH0532940U
JPH0532940U JP4033191U JP4033191U JPH0532940U JP H0532940 U JPH0532940 U JP H0532940U JP 4033191 U JP4033191 U JP 4033191U JP 4033191 U JP4033191 U JP 4033191U JP H0532940 U JPH0532940 U JP H0532940U
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茂 西口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】隣り合うダクトの開口縁部から張り出す接合フ
ランジ同志を、その長手方向の中途部において安定良く
堅牢に締め付け固定できるようにする。 【構成】1枚の鋼板から両接合フランジ(11a)(1
1b)にかぶさる倒立U字型の金具本体板(27)と、
その向かい合う一方の板壁から内向き水平に螺入された
押しボルト(29)と、同じく他方の板壁から金具本体
板(27)における倒立U字型への折り曲げ稜線(a)
と直交する折り曲げ稜線(b)により、何れも内向き直
角に且つ上記ボルト(29)の軸線(O−O)を中心と
する左右対称な配列状態に曲げ起された一対の係止片
(32)とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はダクト接続用のクランプ金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建物の空調や排気、排煙などに供されるダクトの複数を接続配管する に当って、その隣り合うダクトの四角形な開口縁部から連続一体に張り出す接合 フランジ同志を、気密用のパツキングを介して接合させると共に、その両接合フ ランジの四隅位置に各々付属セツトしたコーナー接続金具へ、1本づつのボルト を貫通させた上、これをナツトの締め上げ操作により固定することは公知である 。
【0003】 その場合、ダクトの開口縁部から連続的に張り出す一体型の上記接合フランジ に代えて、別体型の接合フランジをダクトの開口縁部へ抜き差し自在に差し込み 一体化して、その別体型の接合フランジ同志を接合させたり、又上記一体型接合 フランジと別体型接合フランジとを接合させたりして、上記と同様な手段により 隣り合うダクトのコーナー部を接続固定することも行なわれているが、何れにし てもダクトの接続使用状態において、その内部を流動する気体の圧力や振動、衝 撃などに際会すると、上記接合フランジ同志の接合部(継ぎ目)から不慮に拡開 し、気体の洩れ出してしまうおそれがある。
【0004】 特に、開口径の大きい長尺なダクトはその重みによって不正に撓み変形しやす く、又建物の天井裏において電気配線工事などを行なうような場合、その工事業 者がダクトを足場代りとして利用しつつ、これに乗って作業する実際であるため 、上記問題が顕著に発生することとなる。
【0005】 そこで、従来から上記接合フランジ同志をそのコーナー部において、コーナー 接続金具並びにボルト・ナツトにより固定することに加えて、同じく接合フラン ジ同志の中途部をも図15〜18のようなクランプ金具(A)(B)によって締 め付け固定しているが、未だ次の欠点があり、上記問題の完全な解決には役立っ ていない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
即ち、図15〜16に示したクランプ金具(A)は、約150mmの規格長さ 寸法にカツトされた1枚の薄肉(約1mm)なブリキ板から、ほぼ倒立J字型に 折り曲げられたものであり、図16のように隣り合うダクト(D)の開口縁部か ら連続的に張り出す上記一体型の両接合フランジ(1a)へ、その外方から弾圧 強制的にかぶせ付けられるようになっている。
【0007】 ところが、これではその接合フランジ(1a)へのかぶせ付け作業性やコスト ダウンに有利である反面、そのクランプ金具(A)の折り曲げ一端部から内向く 円弧状のフツク片(2)が、一方の接合フランジ(1a)におけるチヤンネルリ ツプ(3a)へ係止作用するに過ぎないので、反復的な振動や急激な衝撃などを 受けると、上記フツク片(2)が逆向きに反り返り、そのクランプ金具(A)の 折り曲げ両端部が図16の矢印で示すように、相反する外方へ拡開変形してしま いやすく、両接合フランジ(1a)の締め付け耐久強度を維持することができな い。
【0008】 又、上記のように定寸カツトされた帯状のクランプ金具(A)であるため、そ の折り曲げ一端部のフツク片(2)や折り曲げ他端部の全体を、両接合フランジ (1a)へ完全に密着フイツトさせることが困難であって、往々にしてガタツキ を生ずることになり、締め付け状態の安定性にも劣る。それにもまして、上記の ように両接合フランジ(1a)へ外方から唯単にかぶせ付けられ、自己の弾圧力 のみによって両接合フランジ(1)を締め付けるにとどまるものであるため、長 尺な大型ダクトの上記撓み力に到底対抗することができない。
【0009】 他方、図17〜18に示した別な種類のクランプ金具(B)は、1枚の厚肉( 約3mm)な鋼板からほぼ横向きJ字型に塑性変形されたものであり、その折り 曲げ一端部から内向く円弧状のフツク片(4)に対して、残る折り曲げ他端部の 中央から1本の押しボルト(5)が進退自在に螺入されている。そして、図18 のように隣り合うダクト(D)の開口縁部へ差し込み一体化された上記別体型の 両接合フランジ(1b)に対し、その外方からやはりかぶせ付けられた上、押し ボルト(5)とフツク片(4)によって両接合フランジ(1b)を挟圧固定する ようになっている。
【0010】 ところが、これでは押しボルト(5)を具備すると雖も、そのフツク片(4) が一方の接合フランジ(1b)におけるチヤンネルリツプ(3b)と対応する円 弧状に屈曲形成されており、その先端部の鋭利な稜線によって接合フランジ(1 b)と係止作用し、その接合フランジ(1b)との安定な面接触状態に保たれな いため、押しボルト(5)を強力に螺進操作すると、クランプ金具(B)の折り 曲げ他端部が図18の鎖線で示すように、上記係止稜線を言わば支点としつつ、 接合フランジ(1b)から浮上する方向へ振れ廻ってしまうことになり、安定性 に欠ける。
【0011】 又、押しボルト(5)の先端部とフツク片(4)の先端部との合計2個所にお いて、両接合フランジ(1b)を挟み付けるようになっており、しかもそのフツ ク片(4)の上記係止稜線は接合フランジ(b)の長手方向に沿って延在する関 係状態にあるため、クランプ金具(B)自身を相当に厚肉化しなければ、特に長 尺な大型ダクトの接続用として供した場合、上記フツク片(4)がやはり逆向き に反り曲がってしまいやすく、両接合フランジ(1b)の締め付け耐久強度に劣 る。
【0012】 更に、上記2種類のクランプ金具(A)(B)では何れもそのフツク片(2) (4)が、接合フランジ(1a)(1b)のチヤンネルリツプ(3a)(3b) へ各々係止されるようになっているため、そのフツク片(2)(4)をチヤンネ ルリツプ(3a)(3b)と適応する円弧状に屈曲形成する必要があり、その結 果図15〜16のクランプ金具(A)は上記別体型接合フランジ(1b)同志の 締め付け用に使えず、図17〜18のクランプ金具(B)は逆に上記一体型接合 フランジ(1a)同志の締め付け用に使うことができない。
【0013】 蓋し、図16と図18との対比から示唆されるように、上記チヤンネルリツプ (3a)(3b)の屈曲形状が一体型接合フランジ(1a)のそれと、別体型接 合フランジ(1b)のそれとの相互に同一ではないからであり、使用上の互換性 並びに製作上の量産性を期待することもできない。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような課題の改良を目的としており、そのための構成上隣り合う ダクトの開口縁部から一体的に張り出す接合フランジ同志を、その長手方向の中 途部において締め付け固定するためのクランプ金具として、1枚の鋼板から両接 合フランジにかぶさる倒立U字型に折り曲げられた金具本体板と、その金具本体 板を形作る向かい合う一方の板壁から内向き水平に螺入された進退自在の押しボ ルトと、同じく他方の板壁から上記金具本体板における倒立U字型への折り曲げ 稜線と直交する折り曲げ稜線により、何れも内向き直角に且つ上記ボルトの軸線 を中心とする左右対称な配列状態に曲げ起された一対の係止片とを備え、その係 止片の先端部を両接合フランジの何れか一方に係止させると共に、同じく他方を 押しボルトの先端部で押圧することにより、その接合フランジ同志を締め付け固 定するように定めたことを主な特徴とするものである。
【0015】
【作用】
本考案の上記構成によれば、金具本体板から内向く両係止片の折り曲げ先端部 が、押しボルトの水平な軸線と直交する垂直方向に沿って延在しており、しかも その両係止片は押しボルトの軸線を中心として、等しい間隔距離を保つ左右対称 な関係状態に配列分布されているため、押しボルトを螺進操作して、隣り合うダ クトの接合フランジ同志を締め付ける時には、その締め付け押圧力が一対の係止 片によって、左右均等に且つ安定良く受担されることとなり、上記押しボルトの 先端部と両係止片の先端部との合計3個所において、上記接合フランジ同志を緊 縛状態に挟圧固定できるのであり、決してガタついたり、振れ動いたりするおそ れがない。優れた耐久強度と安定性を維持できることになる。
【0016】 又、上記のように両係止片は金具本体板における倒立U字型への折り曲げ稜線 と直交する関係の折り曲げ稜線から内向きに曲げ起されており、その折り曲げ先 端部において接合フランジのフラツトな板面と面接触し得るようになっているた め、上記押しボルトを強力に締め上げたとしても、その両係止片が逆向きに反り 曲がったり、又ガタツキや振れ動きなどを生じたりするおそれもない。その意味 から特に開口径の大きい長尺なダクトの接続用として、著しく効果的なものであ ると言える。
【0017】
【実施例】
以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、図1〜5はダ クト(D)の接続配管状態を表わしており、(11a)(11b)はその隣り合 うダクト(D)の張り出し接合フランジであるが、その一方の接合フランジ(1 1a)はダクト(D)との一体型として、ダクト(D)の四角形な開口縁部から 外方へ連続的に折り返されることにより、接続金具裏当て用のチヤンネル溝(g 1 )を形作っていると共に、その接合フランジ(11a)のコーナー位置がL字 型の切り欠きコーナー部(13)として開放されている。(12)はチヤンネル 溝(g1)を形作るために折り返し屈曲されたチヤンネルリツプである。
【0018】 又、他方の接合フランジ(11b)はダクト(D)との別体型であって、1枚 のブリキ板からL字型に折り返し重合されており、その直角な一辺がダクト(D )への差し込み用嘴(14)として、そのダクト(D)の開口縁部を挟持し得る ように差し込み固定される一方、残る他辺が接続金具受け入れ用の中空溝(g2 )を区成し、その中空溝(g2)を形作る他辺がダクト(D)から外方へ張り出 して、上記一体型接合フランジ(11b)と背中合わせの状態に対峙し得るよう になっている。(15)は中空溝(g2)を区画するために円弧状に折り曲げら れたチヤンネルリツプ、(16)は上記別体型接合フランジ(11b)のコーナ ー位置に臨むL字型の開放コーナー部であり、上記した一体型接合フランジ(1 1a)の切り欠きコーナー部(13)と対応する。
【0019】 (17a)は上記一体型接合フランジ(11a)のコーナー接続金具であって 、1枚の鋼板からL字型に打抜き加工されており、接合フランジ(11a)の上 記チヤンネル溝(g1)内へ裏当て状態に嵌め付け固定されている。その嵌め付 け状態では、接続金具(17a)自身のコーナー部が接合フランジ(11a)の 上記切り欠きコーナー部(13)に臨むこととなる。
【0020】 更に、(17b)は上記別体型接合フランジ(11b)のコーナー接続金具で あって、やはり1枚の鋼板からL字型に打抜き形成されており、接合フランジ( 11b)の上記中空溝(g2)内へ横方向から差し込み一体化されている。その 差し込み状態では、接続金具(17b)自身のコーナー部が接合フランジ(11 b)の上記開放コーナー部(16)に露出し、上記一体型接合フランジ(11a )のコーナー接続金具(17a)と正しく並列することになる。
【0021】 そこで、図2、4、5のように両コーナー接続金具(17a)(17b)のコ ーナー部へ、1本のボルト(18)を貫通させた上、その締結用ナツト(19) を電動レンチなどの工具で締め上げ操作することにより、隣り合うダクト(D) の接合フランジ(11a)(11b)同志をそのコーナー部において接続固定す るのである。(20)はその両接合フランジ(11a)(11b)の相互間に介 挿された気密用のパツキングを示している。
【0022】 その場合、図4、5から併せて示唆される通り、各接続金具(17a)(17 b)のコーナー部に開口するボルト受け入れ孔(21)(22)の周辺部から外 方へ、向かい合う一対の廻り止め用凸子(23)(24)を突き起して、これに ボルト(18)の角頭部又はナツト(19)が係合作用するように設定しておく ならば、上記締め上げ操作時にボルト(18)とナツト(19)が連れ廻らず、 その操作をすばやく安全に実行できると共に、その接続状態としても安定・堅牢 になる点で、著しく有益であると言える。
【0023】 又、上記廻り止め用凸子(23)(24)の周辺部へ、更に一対の芯出し操作 用具受け入れ孔(25)(26)も貫通形成しておくならば、万一開口径の大き い長尺なダクト(D)を接続する場合において、その両コーナー接続金具(17 a)(17b)のボルト受け入れ孔(21)(22)同志が合致せず、これにボ ルト(18)を貫通させ難い事態が起ったとしても、その操作用具受け入れ孔( 25)(26)内に適当な棒やその他の操作用具(図示省略)を差し込んで、隣 り合うダクト(D)を相対的にこじる如く移動矯正することにより、上記ボルト 受け入れ孔(21)(22)同志の芯出し調整作業も容易に行なえる利点がある 。
【0024】 (C)は隣り合うダクト(D)の上記接合フランジ(11a)(11b)同志 を、その長手方向の中途部において締め付け固定するためのクランプ金具であり 、約2.6mmの一定厚みを有する鋼板から図6〜10のようにプレス加工され ている。
【0025】 即ち、(27)はそのクランプ金具(C)の金具本体板であって、図7の打抜 き展開状態から上記ダクト(D)の両接合フランジ(11a)(11b)へかぶ さり得る倒立U字型に折り曲げ立体化されている。(a)はその倒立U字型への 直角な折り曲げ稜線を示しており、互いに平行していること言うまでもない。( 28)はその両折り曲げ稜線(a)と直交する長さとして、金具本体板(27) の背中部に配列設置された一定帯幅の補強ビードであり、これが金具本体板(2 7)の言わば背骨をなすために、そのクランプ金具(C)の全体を極力に薄肉な 鋼板から高剛性に製作することができる。
【0026】 (29)は上記金具本体板(27)を形作る向かい合う一方の板壁から、内向 き水平に螺入された押しボルトであり、その角頭部が図外の電動レンチやその他 の工具によって回動操作されることになる。(30)はその押しボルト(29) の受け入れ用ネジ孔であり、上記板壁の中央部に開口形成されている。この点、 図示の実施例ではその板壁の中央部をバーリング加工することにより、内向きに 張り出す軸受け口筒(31)を設けると共に、その中心孔に螺旋条を刻成してい るが、これに代るナツト(図示省略)を上記板壁の中央部へ溶接することも考え られる。
【0027】 又、(32)は同じく金具本体板(27)を形作る向かい合う他方の板壁から 、内向き直角に曲げ起された左右一対の係止片であり、その折り曲げ先端部の全 体として上記接合フランジ(11a)(11b)のフラツトな板面へ、面接触状 態に係止し得るようになっている。つまり、その接合フランジ(11a)(11 b)の円弧状に屈曲するチヤンネルリツプ(12)(15)と係止しないように 、金具本体板(27)の腹部と両係止片(32)との上下相互間には、一定の逃 し空隙(s)が確保されているのである。
【0028】 その場合、両係止片(32)の内向き折り曲げ稜線(b)は、何れも金具本体 板(27)における上記倒立U字型への折り曲げ稜線(a)と直交する関係にあ る。つまり、その両係止片(32)の折り曲げ先端部は図8、10のように横方 向から見た時、上記押しボルト(29)の水平な軸線(O−O)と直交する垂直 方向に沿って延在しており、しかも図9のように下方から見た時、両係止片(3 2)が押しボルト(29)の軸線(O−O)を中心として、等しい間隔距離(w )を保つ左右対称な関係状態に配列分布されているのである。
【0029】 そのため、図11、12から示唆される通り、押しボルト(29)を螺進させ た時には、その締め付け押圧力が一対の係止片(32)によって、等しく受担さ れることになり、又その両係止片(32)は金具本体板(27)における上記倒 立U字型への折り曲げ稜線(a)と直交する関係の折り曲げ稜線(b)から内向 き直角に曲げ起されていると共に、その折り曲げ先端部が何れも接合フランジ( 11a)(11b)のフラツトな板面と面接触し得るようになっているため、そ の降伏する如く逆向きに反り曲がったり、更にはガタツキや振れ動きなどを生じ たりするおそれもなく、上記押しボルト(29)の先端部と両係止片(32)の 先端部との言わば点在分布する合計3個所(x)(y)(z)において、ダクト (D)の上記接合フランジ(11a)(11b)を緊縛状態に締め付け固定する ことができるのである。
【0030】 上記のように構成されたクランプ金具(C)を用いて、隣り合うダクト(D) の接合フランジ(11a)(11b)同志を締め付け固定するに当っては、押し ボルト(29)を予じめ螺退させた状態において、その金具本体板(27)を両 接合フランジ(11a)(11b)へ外方からかぶせ載せた上、上記押しボルト (29)を電動レンチなどの工具によって、締め上げ螺進操作すれば足りる。
【0031】 そうすれば、図11、12から明白なように、金具本体板(27)から内向く 左右一対の係止片(32)が、その離隔する2個所(y)(z)において一方の 接合フランジ(11a)と面接触状態に係止作用すると共に、その両係止片(3 2)を言わば2等分する軸線(O−O)に沿って螺進する押しボルト(29)の 先端部(x)が、他方の接合フランジ(11b)を押し付け作用することになる ため、茲に接合フランジ(11a)(11b)同志が強く挟圧固定される結果と なり、又そのクランプ金具(C)も極めて安定な坐り状態に保たれ、ダクト(D )内を流動する気体の圧力や振動、衝撃などに繰り返し際会するも、決してガタ 付いたり、振れ動いたり、又接合フランジ(11a)(11b)の接合部(継ぎ 目)から拡開したりするおそれがない。
【0032】 その場合、図11、12では隣り合うダクト(D)の一方から連続的に張り出 す一体型の接合フランジ(11a)と、同じく他方に差し込み固定された別体型 の接合フランジ(11b)とを、本考案のクランプ金具(C)により締め付けた 使用状態を示しているが、そのクランプ金具(C)の両係止片(32)は上記の ように、接合フランジ(11a)(11b)のチヤンネルリツプ(12)(15 )と係止作用しない一定の逃し空隙(s)を保つ関係状態として、金具本体板( 27)から内向き直角に曲げ起されているため、図11に対応する図13、14 の各種変形使用例から明白な通り、上記一体型接合フランジ(11a)(11a )同志の締め付け固定や、別体型接合フランジ(11b)(11b)同志の締め 付け固定に当っても、本考案のクランプ金具(C)をそのまま支障なく互換使用 することができる。
【0033】
【考案の効果】
以上のように、本考案では隣り合うダクト(D)の開口縁部から一体的に張り 出す接合フランジ(11a)(11b)同志を、その長手方向の中途部において 締め付け固定するためのクランプ金具(C)として、1枚の鋼板から両接合フラ ンジ(11a)(11b)にかぶさる倒立U字型に折り曲げられた金具本体板( 27)と、その金具本体板(27)を形作る向かい合う一方の板壁から内向き水 平に螺入された進退自在の押しボルト(29)と、同じく他方の板壁から上記金 具本体板(27)における倒立U字型への折り曲げ稜線(a)と直交する折り曲 げ稜線(b)により、何れも内向き直角に且つ上記ボルト(29)の軸線(O− O)を中心とする左右対称な配列状態に曲げ起された一対の係止片(32)とを 備え、その係止片(32)の先端部を両接合フランジ(11a)(11b)の何 れか一方に係止させると共に、同じく他方を押しボルト(29)の先端部で押圧 することにより、その接合フランジ(11a)(11b)同志を締め付け固定す るように構成されているため、冒頭に述べた従来技術の課題を完全に改良できる 効果がある。
【0034】 即ち、本考案のクランプ金具(C)では図15〜18に基き説示した従来のク ランプ金具(A)(B)と異なり、そのダクト(D)の接合フランジ(11a) (11b)に係止作用する係止片(32)が左右一対として、金具本体板(27 )における倒立U字型への折り曲げ稜線(a)と直交する折り曲げ稜線(b)か ら内向き直角に曲げ起されていると共に、これと向かい合う押しボルト(29) の軸線(O−O)を中心として、等しい間隔距離(w)を保つ対称な分布状態に 配列設置されているため、両接合フランジ(11a)(11b)を挟圧すべく、 押しボルト(29)を強く締め上げ操作した時にも、係止片(32)の左右一対 が等しく且つ安定裡に接合フランジ(11a)(11b)と密着フイツトし、決 してガタ付いたり、振れ動いたりするおそれがなく、その安定な姿勢のもとで押 しボルト(29)の先端部も含む合計3個所(x)(y)(z)により、両接合 フランジ(11a)(11b)を緊縛状態に締め付け固定できるのであり、耐久 強度と安定性に著しく優れる。
【0035】 従って、不正に撓み変形しやすく、又電気配線工事業者が乗りやすい長尺な大 型ダクトの接続用として使えば、特に有効である。そのための必要構成としても 、板金プレス加工によって容易に量産することができ、更にダクト(D)との一 体型接合フランジ(11a)や別体型接合フランジ(11b)を区別することな く、その何れに対しても互換使用することができるので、頗る便利であると言え る。
【0036】 特に、請求項2の構成を採用するならば、クランプ金具(C)の材料として極 力薄肉な鋼板を使いつつも、その金具本体板(27)を補強ビード(28)の付 与によって高剛性に造形することができ、押しボルト(29)の締め付け力に対 する対抗力がますます昂まる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の使用によるダクトの接続状態を示す正
面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う部分拡大断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿う部分拡大断面図である。
【図4】図1のコーナー部を表側から見た拡大斜面図で
ある。
【図5】同じくコーナー部を裏側から見た拡大斜面図で
ある。
【図6】クランプ金具を抽出して示す斜面図である。
【図7】そのクランプ金具の打抜き展開状態を示す平面
図である。
【図8】クランプ金具の側面図である。
【図9】クランプ金具の底面図である
【図10】図9の10−10線断面図である。
【図11】図1の11−11線に沿う部分拡大断面図で
あって、クランプ金具の使用状態を示している。
【図12】図11の12−12線断面図である。
【図13】図11に対応する変形使用例を示す断面図で
ある。
【図14】図11に対応する別な変形使用例を示す断面
図である。
【図15】従来のクランプ金具を示す斜面図である。
【図16】そのクランプ金具の使用状態を示す断面図で
ある。
【図17】従来の別なクランプ金具を示す斜面図であ
る。
【図18】そのクランプ金具の使用状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
(11a)(11b)・接合フランジ (17a)(17b)・コーナー接続金具 (27)・・・・・・・金具本体板 (28)・・・・・・・補強ビード (29)・・・・・・・押しボルト (32)・・・・・・・係止片 (g1)・・・・・・・チヤンネル溝 (g2)・・・・・・・中空溝 (C) ・・・・・・・クランプ金具 (a)(b)・・・・・折り曲げ稜線 (O−O)・・・・・・ボルト軸線 (s)・・・・・・・・逃し空隙 (w)・・・・・・・・間隔距離

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣り合うダクト(D)の開口縁部から一体
    的に張り出す接合フランジ(11a)(11b)同志
    を、その長手方向の中途部において締め付け固定するた
    めのクランプ金具(C)として、 1枚の鋼板から両接合フランジ(11a)(11b)に
    かぶさる倒立U字型に折り曲げられた金具本体板(2
    7)と、 その金具本体板(27)を形作る向かい合う一方の板壁
    から内向き水平に螺入された進退自在の押しボルト(2
    9)と、 同じく他方の板壁から上記金具本体板(27)における
    倒立U字型への折り曲げ稜線(a)と直交する折り曲げ
    稜線(b)により、何れも内向き直角に且つ上記ボルト
    (29)の軸線(O−O)を中心とする左右対称な配列
    状態に曲げ起された一対の係止片(32)とを備え、 その係止片(32)の先端部を両接合フランジ(11
    a)(11b)の何れか一方に係止させると共に、同じ
    く他方を押しボルト(29)の先端部で押圧することに
    より、その接合フランジ(11a)(11b)同志を締
    め付け固定するように定めたことを特徴とするダクト接
    続用のクランプ金具。
  2. 【請求項2】金具本体板(27)の背中部に、その倒立
    U字型への折り曲げ稜線(a)と直交する長さの補強ビ
    ード(28)を付与したことを特徴とする請求項1記載
    のダクト接続用のクランプ金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013002768A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Nojima Kakusei Seisakusho:Kk ダクト形成用筒体連結具

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