JPH0532868U - レバー構造 - Google Patents
レバー構造Info
- Publication number
- JPH0532868U JPH0532868U JP8214991U JP8214991U JPH0532868U JP H0532868 U JPH0532868 U JP H0532868U JP 8214991 U JP8214991 U JP 8214991U JP 8214991 U JP8214991 U JP 8214991U JP H0532868 U JPH0532868 U JP H0532868U
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- Japan
- Prior art keywords
- lever
- shift
- gear
- fixed
- synchronization
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- Pending
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- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 2段モーションや衝撃を緩和できるレバー構
造の提供 【構成】 回動軸2に結合されるボデー3と、ボデー3
にその基端部4aを固着されていて、所定の方向に弾性
変形するばね鋼からなるレバー本体4と、レバー本体4
の自由端4bに設けられた結合部5と、ボデー3に固定
されていて、レバー本体4の弾性変形を所定範囲に限定
するストッパー6とからなる。
造の提供 【構成】 回動軸2に結合されるボデー3と、ボデー3
にその基端部4aを固着されていて、所定の方向に弾性
変形するばね鋼からなるレバー本体4と、レバー本体4
の自由端4bに設けられた結合部5と、ボデー3に固定
されていて、レバー本体4の弾性変形を所定範囲に限定
するストッパー6とからなる。
Description
【0001】
この考案は、レバー構造に関する。
【0002】
回動軸に固着されたレバーの自由端を押し引きして該軸を回動させるレバーの 一例として、エンジンのトランスミッションのギヤ位置を切り替えるためのレバ ーがある。 図6において、車両の運転席に配設されたギヤチェンジレバー60 は、チェンジレバー・アッセンブリ61にシフト・セレクト方向に揺動自在に支 持されている。チェンジレバー・アッセンブリ61とトランスミッション62と は、シフトケーブル63とセレクトケーブル64によって連結されている。トラ ンスミッション62には、シフトケーブル63とセレクトケーブル64のそれぞ れの端部を連結されたシフトレバー65と、セレクトレバー(図示せず)が回動 自在に設けられている。周知のように、チェンジレバー60をシフト・セレクト 方向に揺動させると、シフトレバー65とセレクトレバーは、シフトケーブル6 3とセレクトケーブル64を介して所定の方向に回動させられるようになってい る。
【0003】 シフトレバーからとセレクトレバーの構造の一例をシフトレバー65を代表さ せて図7に示している。レバー65は、回動軸66に一体的に結合されるボデー 65aと、このボデーに基端部を固着されたレバー本体65bと、レバー本体6 5bの自由端部に固植されていて回動軸66と平行な連結ピン65cとからなっ ている。レバー本体65bは、図示の例の場合、2ヵ所で折り曲げられた鋼等の 板材で形成されている。
【0004】
さて、マニュアルトランスミッションの変速操作、特にシフトアップ操作にお いて、同期側と被同期側をシンクロするとき、駆動系のねじり振動によって同期 崩れ現象(差回転)が発生すると、同期後、スリーブがクラッチギヤに衝突して から噛み合いが終了する。このときの衝撃は、シフトレバー65,シフトケーブ ル63を介してギヤチェンジレバー60に2段モーションとして伝達されたり、 ギヤチェンジレバー60のストローク途中における引っ掛り感として運転者に伝 わり、ギヤチェンジのフィーリングが悪いという、問題がある。 かかる問題は、上述したギヤチェンジレバー60で回動されるシフトレバー6 5やセクトレバーに限らず、回動途中でその回動を妨げるような作用を及ぼされ るレバーにおいては通常発生するものである。
【0005】 そこで、本考案の目的は、2段モーションや衝撃を緩和できるレバー構造の提 供にある。
【0006】
本考案のレバー構造は、回動軸に結合されるボデーと、このボデーにその基端 部を固着されていて、所定の方向に弾性変形するばね鋼からなるレバー本体と、 このレバー本体の自由端に設けられた結合部と、上記ボデーに固定されていて、 上記レバー本体の弾性変形を所定範囲に限定するストッパーとからなっている。
【0007】
自由端の結合部が引かれてレバーに回動力が作用すると、レバー本体が回動し てそのボデーを回動させる。レバーの回動を阻止する向きの力がレバー本体の弾 性力に勝ると、このレバー本体は、弾性変形させられて蓄勢されたのちストッパ ーによってその変形を制限されてボデーを回動させる。レバーの回動を阻止する 力が弱まると、弾性変形したレバー本体は、レバーを回動させる力にその蓄勢力 を加えて弾性復帰する。
【0008】
以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。 図1,図3,図4において、レバー1は、回動軸2に一体的に結合されるボデ ー3と、このボデー3にその基端部4aを固着されていて、所定の方向に弾性変 形するばね鋼からなるレバー本体4と、このレバー本体4の自由端4bに設けら れた結合部としての結合ピン5と、レバー本体4の両側面に間隔をおいて添わせ られていて、端部6a,6bをボデー3上端面に固着されたストッパー6とから なっている。
【0009】 レバー本体4は、ボデー3の上端面に溶接7等の適宜の手段によって直接固着 されても良いし、他の部材を介して固着されても良い。図示の例の場合、結合ピ ン5は、折り曲げられたレバー本体4の自由端4bに固着されたプレート5aに 固植されている。結合ピン5は、自由端4bに直接個固定されても良い。
【0010】 ストッパー6は、1本の鋼材を折り曲げて、レバー本体4の弾性変形する方向 すなわち板厚方向の両面に添って配設されている。ストッパー6は、レバー本体 4の側面との間に所定の間隔Gを置いて配設されていて、レバー本体4が弾性変 形させられると、その弾性変形を所定範囲で阻止するものである。間隙Gの大き さは、当該レバー1の回動によって作動させられる機構の遊びや要求される作動 速度に応じて適宜設定される。
【0011】 以上のように、レバー1は、レバー本体4の弾性変形がストッパー6で阻止さ れるまでは「たわみレバー」として作用し、ストッパーで変形を阻止されたのち は、たわみのない剛体レバーとして作用する。レバーを回動させようとする荷重 又はレバーが回動させようとする荷重が解除されると、弾性変形して蓄勢された 力が開放される ボデー3の側面に形成された孔3aは、当該レバーを回動軸2に固定するねじ 孔を指している。レバー本体の基端部4aは、図1(b)に示すように、ボデー の上端面に形成された溝3bに係合させたのち溶着されても良い。
【0012】 以上のように構成されたレバー1を図6に示すマニュアルトランスミッション のシフトレバーとして組み込んだ場合の作用を説明する。 図5は、例えば1速から2速にシフトアップする場合のマニュアルトランスミ ッションのシフトシンクロ波形の一例を示していて、同(a)は本考案のたわみ レバーを用いた場合の波形を、同(b)は図7に示す従来構造の剛体レバーを用 いた場合の波形をそれぞれ示している。図5において、t1はシフト開始時を示 し、t2はシフト完了時を示している。
【0013】 図5(a)において、クラッチペダルを踏み込んでおいて、ギヤチェンジレバ ー60を1速位置からニュートラル位置を経て2速位置に移動させるとき、レバ ー1は、図2に一点鎖線で示すように、そのレバー本体4を撓ませられる。すな わち、レバー1は、これにギヤチェンジレバー60のシフト操作による荷重が掛 ると、先ずレバー本体4を弾性変形(図4の鎖線位置)させて大きく撓むが、こ の弾性変形をストッパー6で阻止されたのちは大きく撓まないので、その剛性が 二段階に変化する。レバー本体4の弾性変形は、同期完了後、スリーブがシンク ロリングを押し分けて、スリーブとクラッチギヤが噛み合い始めるときまで維持 される。
【0014】 スリーブがクラッチギヤに噛み合うとき、レバー本体4は、撓ませられて蓄勢 されていた力が解放されるので、ギヤチェンジレバー60から加えられている操 作力を助勢する向きに作用する。従って、たわみレバー1を用いると、同期点か らクラッチギヤ噛合点までの時間が大きく短縮される。 また、噛合時の衝撃は、レバー1の低い剛性である一段目で緩和されるので、 軟い衝撃となってフィーリングを向上させる。
【0015】 図2において、実線は、剛体で形成された従来のレバー65における荷重とた わみ量の関係を示している。 撓みのない剛体レバー65の場合、同期したのちクラッチギヤが噛み合うまで の間、ギヤチェンジレバーに操作力を加え続けるのであるが、弾性復帰による助 勢力が作用しないので、図5(b)に示すように、同期点からクラッチギヤ噛合 点までの時間が少し長くなる。その間に、同期側のねじり振動(D1)による同 期崩れを生じて符号C1で示すような差回転が発生する。スリーブとクラッチギ ヤが噛み合うときの差回転は、シフト時には概ね発生するのであるが、噛み合い 時間が短いと図5(a)に符号Cで示すように小さく現われ、同(b)のように 噛み合い時間が長いとC1のように比較的大きくなり、クラッチの異音として現 われる。
【0016】 図5(a),(b)において、シフト開始(t1)からシフト完了まで同期側 の回転は略一定(被同期側に比べて)であるが、被同期側の回転は次第に落ち、 差回転もこれに連れて小さくなる。ギヤチェンジレバー60の操作力は、ニュー トラル位置でやや変動しつつ下降したのち、同期後、スリーブがシンクロリング を押し分けてクラッチギヤに噛み合うまで上昇する。また、1速位置からニュー トラル位置を経て2速位置に変わるストロークの波形において、ニュートラル位 置での平坦な波形は、同期点からシフト完了(t2)までの間のクラッチギヤ噛 合点で、符号B,B1で示すように、クラッチギヤとスリーブの差回転による「 ストロークの引っ掛り」が発生する。
【0017】 このストロークの引っ掛りによって、ギヤチェンジレバー60の操作力の波形 には、符号A,A1で示すように、2段モーションが発生する。 ここで、2段モーションAと同A1を比べてみる。差回転が生じたときの2段 モーションそのものの発生は避けられないが、「たわみレバー1」と「剛性レバ ー65」の差異は明確である。すなわち、図5(a)に示すように、同期点から クラッチギヤ噛合点までの時間が短いと、同期後の差回転(同期崩れ)の発生が 抑止されることにより、2段モーションが軽減される。ギヤシフト操作において 適宜な軽い抵抗力の発生は、ギヤシフトの節度感としてフィーリング上必要であ る。その点、図5(a)に示す2段モーションAは、僅かな抵抗感として運転者 に認識される程度に軽減されているので、ギヤシフトのフィーリングが良い。
【0018】 一方、図5(b)に示すように、同期点からクラッチギヤ噛合点までの時間が 長いと、同期側のねじり振動(D1)により同期崩れ(C1)が発生するのであ るが、この同期点からクラッチギヤ噛合点までの間にスリーブとクラッチギヤが 噛み合うので、ストロークの引っ掛りB1が大きく発生し、ギヤチェンジレバー の操作力には大きな落差の2段モーションA1が発生する。この2段モーション A1は、ストロークを跳ね返すので、ギヤシフトの適度な節度感を超えた抵抗感 いわゆる「トゲ感」として、チェンジレバー60に対してフィードバックされ、 シフト操作のフィーリングを悪化させる。
【0019】
以上のように、本考案によれば、レバー本体の弾性変形によって一段目の作用 時に生じる衝撃を緩和でき、蓄勢力の解放によってレバーの回動を助成するので 作動時間が短縮される。 本考案のレバーをトランスミッションに適用すると、ギヤ噛合時の衝撃の緩和 と同期後のストローク時間の短縮によって2段モーションが緩和され、ギヤチェ ンジのフィーリングが大きく向上する。
【図1】(a)は本考案の一実施例を示すレバーの斜視
図、(b)はボデーの一例を示す斜視図である。
図、(b)はボデーの一例を示す斜視図である。
【図2】レバーのたわみ量と荷重の関係を示す線図であ
る。
る。
【図3】図1の側面図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】(a)は本考案のレバーをトランスミッション
に用いたときのシフトシンクロ波形図、(b)は従来の
レバーを用いたときのシフトシンクロ波形図である。
に用いたときのシフトシンクロ波形図、(b)は従来の
レバーを用いたときのシフトシンクロ波形図である。
【図6】本考案のレバーを適用する装置例としてのマニ
ュアルトランスミッションを示す概略斜視図である。
ュアルトランスミッションを示す概略斜視図である。
【図7】従来のレバー構造の一例を示す斜視図である。
1・・・レバー 2・・・回動軸 3・・・ボス部 4・・・レバー本体 4a・・・基端部 4b・・・自由端部 5・・・結合部 6・・・ストッパー
フロントページの続き (72)考案者 島津 真人 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】回動軸に結合されるボデーと、このボデー
にその基端部を固着されていて、所定の方向に弾性変形
するばね鋼からなるレバー本体と、このレバー本体の自
由端に設けられた結合部と、上記ボデーに固定されてい
て、上記レバー本体の弾性変形を所定範囲に限定するス
トッパーとからなるレバー構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8214991U JPH0532868U (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | レバー構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8214991U JPH0532868U (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | レバー構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532868U true JPH0532868U (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=13766385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8214991U Pending JPH0532868U (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | レバー構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0532868U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0214868B2 (ja) * | 1985-05-20 | 1990-04-10 | Brother Ind Ltd |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP8214991U patent/JPH0532868U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0214868B2 (ja) * | 1985-05-20 | 1990-04-10 | Brother Ind Ltd |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980609 |