JP5144588B2 - シフト機構 - Google Patents
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Description
しかし、従来のシンクロ機構では、いわゆる「同期くずれ」の発生が問題となっている。「同期くずれ」とは、同期終了からカップリングスリーブがクラッチギヤと噛み合うまでの間に、両者に相対回転が生じてしまうことをいう。この同期くずれが発生すると、カップリングスリーブをクラッチギヤと噛み合わせるための荷重が瞬間的に必要となる。この荷重は「2段入り荷重」と呼ばれており、2段入り荷重が発生すると、その反力でシフトレバーが押し戻され、シフトレバーの操作性(シフトフィーリング)が低下してしまう。
本発明の課題は、シフトフィーリングを高めることができるシフト機構を提供することにある。
ここで、「伝達部材」としては、例えば、シフトレバーに連動するように設けられたチェンジロッド、ストライキングロッドあるいはレバープレートなどが考えられる。
このシフト機構では、シフトレバーに操作力が入力されると伝達部材を介して操作力がシンクロ機構に伝達される。このとき、シフトレバーとともに伝達部材が動くため、伝達部材の動きが弾性連結機構を介して慣性マスに伝達され、慣性マスがケースに対して移動あるいは回転する。同期動作中においては、シンクロ機構に対して伝達部材が停止する。
また、同期終了後に同期くずれが発生しても、慣性マスにより発生する慣性力によりカップリングスリーブの軸方向への移動を補助することができ、2段入り荷重発生時のシフトレバーの揺れ戻りを低減できる。この結果、シフトフィーリングを高めることができる。
〔第1実施形態〕
<変速機の全体構成>
図1を用いて変速機1について説明する。以下の説明での上下方向は、変速機1が車両に搭載されている状態での上下方向を意味しているが、これらの記載は部材の配置を限定するものではない。なお、特に説明がない限り、「軸方向」は回転軸A1に平行な方向を意味している。
変速機1は、6段変速が可能な、FR(Front Engine Rear Drive)車用の手動変速機である。具体的には図1に示すように、変速機1は主に、ケース2と、入力シャフト3と、カウンタシャフト4と、メインシャフト8と、複数のギヤG1〜G17と、第1〜第4シンクロ機構S1〜S4と、シフト機構9と、を備えている。
入力シャフト3は、クラッチ装置(図示せず)を介してエンジン(図示せず)で発生した動力が伝達されるシャフトであり、回転軸A1を中心に回転可能なように軸受53を介してケース2により支持されている。入力シャフト3の端部には、メインドライブギヤG7が入力シャフト3と一体回転可能なように設けられている。
メインシャフト8は、動力を出力するためのシャフトであり、回転軸A1を中心に回転可能なように軸受51を介してケース2により支持されている。メインシャフト8の前方側の端部は、入力シャフト3により回転可能に支持されている。メインシャフト8には第4速メインギヤG4および第3速メインギヤG3が固定されている。メインシャフト8は、第6速メインギヤG6、第2速メインギヤG2、第1速メインギヤG1およびリバースメインギヤG5を相対回転可能なように支持している。第4シンクロ機構S4、第3シンクロ機構S3および第1シンクロ機構S1はメインシャフト8により支持されている。第3シンクロ機構S3は、第1速メインギヤG1または第2速メインギヤG2をメインシャフト8と連結するための機構である。第4シンクロ機構S4は、第6速メインギヤG6またはメインドライブギヤG7をメインシャフト8に連結するための機構である。第1シンクロ機構S1は、リバースメインギヤG5をメインシャフト8と連結するための機構である。
第1速メインギヤG1は、第1速走行時に使用されるギヤであり、第1速カウンタギヤG11と噛み合っている。第2速メインギヤG2は、第2速走行時に使用されるギヤであり、第2速カウンタギヤG12と噛み合っている。第3速メインギヤG3は、第3速走行時に使用されるギヤであり、第3速カウンタギヤG13と噛み合っている。第4速メインギヤG4は、第4速走行時に使用されるギヤであり、第4速カウンタギヤG14と噛み合っている。リバースメインギヤG5は、後進時に使用されるギヤであり、リバースカウンタギヤG15と噛み合っている。第6速メインギヤG6は、第6速走行時に使用されるギヤであり、第6速カウンタギヤG16と噛み合っている。
<シフト機構の構成>
シフト機構9は、シフトチェンジの際にドライバーに操作される機構であり、シフトレバー94(図1)と、チェンジロッド93(図3〜図5)と、ジョイント92(図1)と、ストライキングロッド91(図1)と、3本のシフトロッド(図示せず)と、同期補助機構6と、を有している。
図1に示すように、ストライキングロッド91は、第2ケース22およびアダプタプレート23によりケース2に対して軸方向に移動可能かつ回転可能に支持されている。ストライキングロッド91の端部にはジョイント92が固定されており、シフトレバー94の動きがチェンジロッド93およびジョイント92を介してストライキングロッド91に伝達される。
シフトレバー94がシフト方向に操作されるとチェンジロッド93およびストライキングロッド91が軸方向に移動し、選択されたシフトフォークがストライキングレバー91aを介して軸方向に駆動される。以下、図1の左方向を第1シフト方向D1、右方向を第2シフト方向D2と定義する。
<同期補助機構の構成>
同期補助機構6は、シフトフィーリングを高めるための機構であり、図2〜図6に示すように、レバー機構69(増幅機構の一例)と、円板状の慣性マス65と、弾性連結機構67と、を有している。
レバー62は、第2ケース22の上部に固定されたブラケット25により回転軸Lを中心に回転可能に支持されている。レバー62の第1端部62aはジョイント92の環状溝92a(図4)に嵌め込まれている。レバー62の第2端部62bには連結部材63が回転可能に装着されている。レバー62の回転軸Lは、レバー62の中央よりも第1端部62aの近くに配置されている。より詳細には図4に示すように、回転軸Lから第1端部62aまでの距離L1は、回転軸Lから第2端部62bまでの距離L2よりも短い。これらの構成により1よりも大きいレバー比(L2/L1)が実現されている。
図2〜図5に示すように、弾性連結機構67は、レバー機構69を慣性マス65に弾性的に連結しており、第1ボールジョイント66と、第2ボールジョイント64と、コイルスプリング61(弾性部材の一例)と、を有している。
第1ボールジョイント66は、レバー機構69の連結部材63を介してレバー62にA点を中心に回転可能に連結されている。第1ボールジョイント66は、連結部材63に対して様々な方向に所定角度の範囲内で回転可能となっている。図6に示すように、第1ボールジョイント66は、コイルスプリング61の第1端部61aが固定された第1固定部66aと、第1固定部66aから突出した筒状の案内部66bと、を有している。
図6に示すように、第2ボールジョイント64は、コイルスプリング61の第2端部61bが固定された第2固定部64aと、第2固定部64aから突出する軸部64bと、を有している。軸部64bが案内部66bに挿入されているため、第2ボールジョイント64は第1ボールジョイント66により軸方向に移動可能に支持されている。案内部66bおよび軸部64bはコイルスプリング61の内周側に配置されているため、案内部66bおよび軸部64bにより弾性変形時のコイルスプリング61の姿勢が安定する。
さらに、図6に示すように、軸部64bにはピン67fが固定されており、ピン67fは案内部66bに設けられた1対の長孔67gに挿入されている。ピン67fおよび長孔67gにより、第1ボールジョイント66および第2ボールジョイント64の相対回転が規制されている。なお、長孔67gの寸法は、慣性マス65の回転が阻害されない程度に長く設定されている。
以上のように、同期補助機構6の弾性連結機構67によりストライキングロッド91が慣性マス65に弾性的に連結されている。
<変速機の動作>
図1を用いて変速機1の動作について説明する。
第1速から第2速へシフトチェンジが行われる場合、ドライバーによりクラッチペダルが踏み込まれ、クラッチ装置(図示せず)によるクランクシャフト(図示せず)と入力シャフト3との連結が解除される。そして、ドライバーによりシフトレバー94がシフト方向に第2速位置に向かって操作され、チェンジロッド93およびジョイント92を介してストライキングロッド91が第1シフト方向D1に駆動される。この結果、シフトフォーク(図示せず)を介して第3シンクロ機構S3のカップリングスリーブS13が第1シフト方向D1に駆動され、カップリングスリーブS13と第1速メインギヤG1のクラッチギヤ(図示せず)との噛み合いが解除され、メインシャフト8と第1速メインギヤG1との連結が解除される。ストライキングロッド91がさらに第1シフト方向D1に駆動されると、第3シンクロ機構S3による第2速メインギヤG2およびメインシャフト8の同期が開始される。
同期開始時間Tsまではストライキングロッド91は第1シフト方向D1へ移動するが、第3シンクロ機構S3での同期動作中(図7の同期開始時間Tsから同期終了時間Teまでの期間)は、カップリングスリーブS13およびストライキングロッド91は一旦停止し、ストライキングロッド91に連結されたレバー機構69も一旦停止する。このため、図7に示すように、レバー機構69に連結されている第1ボールジョイント66(A点)も同期位置で停止する。
慣性マス65は、コイルスプリング61の長さが自然長となるまではバネ力によりR1方向へ回転するが、コイルスプリング61の長さが自然長を超えると、慣性力によりさらにR1方向へ回転する。この慣性マス65のR1方向への回転は、R2方向への回転と同様、コイルスプリング61のバネ力が慣性マス65の慣性力(回転力)と等しくなった時点で停止し、再び、コイルスプリング61のバネ力により慣性マス65がR2方向(コイルスプリング61の縮み方向)に回転する。
なお、この慣性マス65のR1方向およびR2方向への回転角度は、同期補助機構6の各部での摩擦等によるエネルギー損失によって徐々に小さくなる。ここで、慣性マス65がR2方向に回転するとき、すなわち、コイルスプリング61が圧縮されるときには、A点に第2シフト方向D2への力が作用する。この第2シフト方向D2への力は、レバー機構69により第1シフト方向D1の力に変換され、ストライキングロッド91に伝達される。
逆に、慣性マス65がR1方向へ回転するとき、すなわち、コイルスプリング61が伸ばされるときには、A点に第1シフト方向D1への力が作用する。この第1シフト方向D1への力は、レバー機構69により第2シフト方向D2への力に変換され、ストライキングロッド91に伝達される。
ここで、同期動作が終了するときに、コイルスプリング61が最も圧縮された状態、すなわち、圧縮力がピーク値を取るようなバネ定数に設定することが好ましい。もとより、同期崩れが発生した際には、慣性マス65の慣性によるシフト方向の補助力によって、2段入り荷重によるシフトレバーの押し戻し、いわゆるシフトレバーの揺れ戻りを抑制することができる。
<特徴>
以上に説明したシフト機構9の特徴を以下にまとめる。
(1)
このシフト機構9では、シフトレバー94に操作力が入力されるとストライキングロッド91を介して操作力が第3シンクロ機構S3に伝達される。このとき、ストライキングロッド91がシフトレバー94と連動するため、ストライキングロッド91の動きが弾性連結機構67を介して慣性マス65に伝達され、慣性マス65がケース2に対して回転する。
(2)
また、弾性連結機構67がコイルスプリング61有しているため、弾性連結機構67を簡素な構成により実現することができる。
さらに、同期補助機構6がレバー62を有している。具体的には、レバー62の回転軸Lが第1端部61aおよび第2端部61bの中央よりも第1端部61a側に配置されている。したがって、レバー62によりストライキングロッド91の動きが増幅されて慣性マス65に伝達され、比較的小さな慣性マス65でも大きな慣性力を得ることができる。これにより、従来の慣性マス付きシフト機構に比べて、シフト機構9の小型化が可能となる。
〔第2実施形態〕
以降の実施形態では、第1実施形態の構成と実質的に同じ機能を有する構成については、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
しかし、慣性マスの重心を回転軸Mとは異なる位置に配置することで、慣性マスの慣性力に加えて自重も利用することができる。
具体的には図8(A)および(B)に示すシフト機構209では、同期補助機構206の慣性マス265が、円板状ではなく概ね扇形であり、回転軸Mに対して偏心している。慣性マス265はケース2(あるいは、ケース2に支持されているストライキングロッド91)に対して回転軸Mを中心に回転可能に設けられている。回転軸Mは水平方向を向くように配置されている。慣性マス265の重心Gは、慣性マス65の回転軸Mと異なる位置に配置されている。より詳細には、慣性マス265の重心Gは回転軸Mよりも上側に配置されており、シフトレバー94やシンクロ機構がニュートラル位置の状態(つまり図8(B)に示す状態)で、重心Gは回転軸Mのほぼ真上に配置されている。
慣性マス265が偏心しているため、図9(B)に示す状態では慣性マス265の自重により弾性連結機構67には第2シフト方向D2への力FGが余分に作用し、この結果、弾性連結機構67およびレバー機構69を介してストライキングロッド91には第1シフト方向D1方向の力が余分に作用する。少なくともシンクロ機構の同期動作中は、この力FGがストライキングロッド91に作用し続けている。この力FGは、前述の力F1およびF21と同じ方向に作用し、かつ、力f1と反対方向に作用する。基準線Xから力FGだけずれた基準線X1と補助力の曲線とにより囲まれた面積により、補助力Fの大きさが表される。図10から、力F1およびF2が大きくなり、力f1が小さくなっていることが分かる。
以上より、この同期補助機構206を用いることで、前述のシフト機構9に比べて、シフトフィーリングをさらに高めることができる。
〔第3実施形態〕
前述の第1および第2実施形態では、FR車用の変速機1を例にシフト機構9および209について説明しているが、FF(Front Engine Front Drive)車用の変速機にも実質的に同じ技術を適用することができる。
例えば、図11(A)および(B)に示すシフト機構309は、ストライキングロッド391と、第1レバープレート362(伝達部材の一例)と、シフトケーブル399と、同期補助機構306と、を有している。
同期補助機構306は、第2レバープレート368と、慣性マス365と、弾性連結機構67と、を有している。第2レバープレート368はケース202に対して回転可能に設けられており、第2レバープレート368の端部には慣性マス365が固定されている。また、第2レバープレート368は弾性連結機構67を介して第1レバープレート362に弾性的に連結されている。
〔第4実施形態〕
第3実施形態の構成をさらにシンプルにして、図12(A)および(B)に示すシフト機構409のようにしてもよい。このシフト機構409は、ストライキングロッド491と、レバープレート462(伝達部材の一例)と、シフトケーブル399と、同期補助機構406と、を有している。
ストライキングロッド491は、ケース202により、回転軸Rを中心に回転可能かつ回転軸Rに平行な方向に移動可能に支持されている。ストライキングロッド491の端部にはレバープレート462が固定されており、レバープレート462の端部にはシフトケーブル399が連結されている。シフトレバー94がシフト方向に操作されると、シフトケーブル399が引っ張られるか、あるいは押されて、レバープレート462およびストライキングロッド491が回転する。つまり、シンクロ機構(図示せず)の同期操作時には、ストライキングロッド491およびレバープレート462は回転軸Rを中心に回転する。
このような構成であっても、弾性連結機構67が設けられているため、前述の実施形態と同様に、シフトフィーリングを高めることができる。
〔第5実施形態〕
FF車の変速機に第2実施形態の慣性マス265を適用することが考えられる。具体的には図13(A)および(B)に示すように、シフト機構509は、ストライキングロッド591と、レバープレート562(伝達部材の一例)と、シフトケーブル399と、同期補助機構506と、を有している。同期補助機構506は弾性連結機構67と慣性マス265とを有している。
〔第6実施形態〕
前述の第1実施形態では、レバー機構69によりストライキングロッド91の動きが増幅されて慣性マス65に伝達されている。
しかし、増幅機構としては、レバー式だけでなく、例えばギヤ式も考えられる。具体的には図14に示すように、この同期補助機構106は、ギヤ機構169と、弾性連結機構67と、慣性マス65と、を有している。同期補助機構106は、FR用の変速機1に搭載された同期補助機構6と基本構成は概ね同じである。
ギヤ機構169は、第1ギヤ162と、第2ギヤ163と、を有している。ストライキングロッド91の端部に固定されたジョイント192は、ラック192aを有しており、第1ギヤ162のギヤ部162bがラック192aと噛み合っている。また、第2ギヤ163のギヤ部162aが、第2ギヤ163のギヤ部163aと噛み合っている。第2ギヤ163はケース2に対して回転可能に設けられており、第2ギヤ163は慣性マス65に弾性連結機構67により弾性的に連結されている。
〔他の実施形態〕
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
第2実施形態において、慣性マス265の位置を図8(B)に示す状態に保持できるように、同期補助機構206がチェック機構295を有していてもよい。図15(A)および(B)に示すように、チェック機構295は、慣性マス265を回転可能に支持する支持シャフト296と、ボール297と、スプリング298と、を有している。
図9(B)に示すように、支持シャフト296には環状の突出部296bが形成されており、さらにスナップリング296cが支持シャフト296の端部に嵌め込まれている。突出部296bとスナップリング296cとにより、支持シャフト296に対して慣性マス265がスライドするのを防止している。
支持シャフト296にはV字状の溝296aが形成されており、溝296aにはボール297が嵌め込まれている。慣性マス265にはスプリング298およびボール297を収容する孔265aが形成されている。スプリング298は予め圧縮された状態でセットされており、スプリング298およびボール297が孔265aに収容された状態で、スプリング298はボール297を支持シャフト296に押し付けている。これらの構成により、慣性マス265の位置を図8(B)に示す状態に保持することができる。
このチェック機構295により、偏心した慣性マス265をニュートラル位置で保持できる。このため、ニュートラル位置での慣性マス265の姿勢が安定し、シンクロ機構が作動していないときにストライキングロッド91に不要な力が作用するのを防止できる。
なお、慣性マス265を保持する機構は、上記のチェック機構295に限られず、他の機構であってもよい。
(B)
同期補助機構が連結される伝達部材は、ストライキングロッドに限られず、シフトレバー94と連動する部材であれば他の部材であってもよい。伝達部材としては、シフトレバー94とストライキングロッドを連結するチェンジロッドであってもよい。
弾性連結機構67は前述の構成に限定されない。例えば、コイルスプリング61、361および461は、他の種類のスプリングやゴムなど、弾性変形可能な他の部材であってもよい。また、前述の弾性連結機構は1本のスプリングにより弾性力を得ているが、複数のスプリングが直列あるいは並列に配置されていてもよい。さらに、弾性連結機構が、例えばスプリングとゴムと組み合わせて弾性力を得る構成であってもよい。
2 ケース
3 入力シャフト
4 カウンタシャフト
6 同期補助機構
61 コイルスプリング(弾性部材の一例)
62 レバー
63 ピン
64 第2リンク部材
65、265 慣性マス
66 第1リンク部材
67 弾性連結機構
69 レバー機構
8 メインシャフト
9 シフト機構
91 第2ストライキングロッド(伝達部材の一例)
92 ジョイント
93 第1ストライキングロッド
295 チェック機構(保持機構の一例)
Claims (8)
- シフトレバーに入力された操作力をシンクロ機構に伝達するためのシフト機構であって、
前記シフトレバーと前記シンクロ機構とを接続すると共に前記シフトレバーと連動するように設けられ、前記操作力を前記シンクロ機構に伝達可能に配置された伝達部材と、
前記伝達部材に対して連動して移動可能あるいは回転可能に設けられた慣性マスと、
前記慣性マスを前記伝達部材に弾性的に連結する弾性連結機構と、
を備え、
前記弾性連結機構は、前記慣性マスと前記伝達部材との間で弾性変形可能に配置された弾性部材を有し、
該弾性部材の弾性係数は、前記シンクロ機構の同期動作終了時に前記操作力を補助する方向に補助力を発生するように設定された、
シフト機構。 - 前記弾性部材の弾性係数は、前記慣性マスの動作により前記同期動作終了時に弾性部材が変形状態となって前記補助力を発生するように設定されており、前記補助力が前記弾性部材から前記伝達部材に伝達されることにより前記操作力を補助する、請求項1に記載のシフト機構。
- 前記慣性マスは、水平方向を向くように配置された回転軸周りに前記伝達部材に対して回転可能に設けられており、
前記慣性マスの重心は、前記慣性マスの回転軸と異なる位置に配置されている、
請求項1または2に記載のシフト機構。 - 前記慣性マスの重心は、前記慣性マスの回転軸よりも上側に配置されている、
請求項3に記載のシフト機構。 - 前記シンクロ機構がニュートラル位置にある場合、前記慣性マスの重心は、前記慣性マスの回転軸の上側に配置されている、
請求項4に記載のシフト機構。 - 前記慣性マスの重心が前記慣性マスの回転軸の上側に配置されている状態で前記慣性マスを保持可能である保持機構をさらに備えた、
請求項3から5のいずれかに記載のシフト機構。 - 前記伝達部材と前記弾性連結機構の間に、前記伝達部材の動きを増幅して前記慣性マスに伝達するように設けられた増幅機構を備えた、
請求項1から6のいずれかに記載のシフト機構。 - 前記増幅機構は、所定のレバー比あるいはギヤ比で前記伝達部材の動きを増幅する、
請求項7に記載のシフト機構。
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