JPH0532855U - 前進6段後進1段の手動変速機 - Google Patents

前進6段後進1段の手動変速機

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JPH0532855U
JPH0532855U JP8202591U JP8202591U JPH0532855U JP H0532855 U JPH0532855 U JP H0532855U JP 8202591 U JP8202591 U JP 8202591U JP 8202591 U JP8202591 U JP 8202591U JP H0532855 U JPH0532855 U JP H0532855U
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JP
Japan
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gear
speed
shift
speed gear
synchromesh
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Application number
JP8202591U
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English (en)
Inventor
政宏 新井
康夫 黒岩
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前進5段後進1段の手動変速機を流用しての
製造が容易な前進6段後進1段の手動変速機を提供す
る。 【構成】 後退ギヤ及び1速ギヤ、2速ギヤ及び3速ギ
ヤ、4速ギヤ及び5速ギヤをそれぞれ選択する第1、第
2、第3シンクロメッシュ機構が設けられた変速機本体
を備え、前記4速ギヤが入力軸に直結される前進5段後
進1段の手動変速機に対して、前記4速ギヤと5速ギヤ
との配置を入れ替えて5速ギヤを入力軸に直結する一
方、シフトレバーから第3シンクロメッシュ機構に伝達
される操作力の方向を反転させる反転機構と、オーバド
ライブギヤとしての6速ギヤと、この6速ギヤを選択す
る第4シンクロメッシュ機構とを追加してなる前進6段
後進1段の手動変速機である。前進5段後進1段の手動
変速機を流用しての製造が容易になり、生産性が向上す
ると共に、生産コストが低減する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、トラック、バス等の車両に搭載される、前進6段後進1段の手動変 速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、車体重量や使用目的等に応じて、変速段数の異なる手動変速機が搭 載されている。 図5は、前進5段後進1段の手動変速機の概略構成を示し、この手動変速機1 は、運転席に配置されたシフトレバー(図示せず)と、エンジンと駆動輪との間 に配置された変速機本体7より構成されており、変速機本体7は、入力軸2の回 転を出力軸3に伝達する1速〜5速ギヤ11〜15及び後退ギヤ17と、これら 各ギヤ11〜15,17の回転に出力軸3の回転を同期させるシンクロメッシュ 機構21〜23と、これらのシンクロメッシュ機構21〜23とシフトレバーと を別々に連結する3系統の操作力伝達機構等より構成されている。
【0003】 1速〜3速ギヤ11〜13及び後退ギヤ17は、入力軸2の回転を減速させて 出力軸3に伝達する。また、4速ギヤ14は、所謂直結ギヤとして入力軸2の回 転を同一の回転数のままで出力軸3に伝達する。このため、4速ギヤ14は、入 力軸2の後端に一体に形成されている。さらに、5速ギヤ15は、所謂オーバド ライブギヤであり、入力軸2の回転を増速させて出力軸3に伝達する。
【0004】 なお、後退ギヤ17,2速ギヤ12,4速ギヤ14は、シンクロメッシュ機構 21〜23の一側に、また、1速ギヤ11,3速ギヤ13,5速ギヤ15は、シ ンクロメッシュ機構21〜23の他側にそれぞれ配置されている。 第1の操作力伝達機構はシフトレール24及びシフトフォーク27、第2の操 作力伝達機構はシフトレール25及びシフトフォーク28、第3の操作力伝達機 構はシフトレール26及びシフトフォーク29を備えて構成されている。各シフ トレール24〜26は、シフトレバーに選択的に係合されて軸線方向に変位され る。
【0005】 また、各シフトフォーク27〜29は、各シフトレール24〜26と各シンク ロメッシュ機構21〜23とをそれぞれ連結しており、各シフトレール24〜2 6の変位方向に各シンクロメッシュ機構21〜23を移動させて対応する各ギヤ 11〜15,17に同期させる。これにより、同期したギヤとシンクロメッシュ 機構を介して入力軸2の回転が出力軸3に伝達される。
【0006】 図6は、シフトレバーのシフトパターンを示している。シフトレバーを車幅方 向に移動させることで、シフトレバーが係合するシフトレール、即ち、入力軸2 の回転を出力軸3に伝達するシンクロメッシュ機構を選択し、さらに、シフトレ バーを車両前後方向に移動させることで、選択されたシンクロメッシュ機構と協 働する変速ギヤを選択する。
【0007】 つまり、シフトレバーは、図中F位置ではシフトレール24に、G位置ではシ フトレール25に、H位置ではシフトレール26にそれぞれ係合する。さらに、 各位置よりシフトレバーを車両前方に移動させると、各シンクロメッシュ機構2 1〜23が一側に移動してそれぞれ後退ギヤ17、2速ギヤ12、4速ギヤ14 に同期し、また、車両後方に移動させると、各シンクロメッシュ機構21〜23 が他側に移動してそれぞれ1速ギヤ11、3速ギヤ13、5速ギヤ15に同期す る。
【0008】 入力軸2の回転は、上述のようにして選択されたシンクロメッシュ機構及び変 速ギヤを介して変速され、出力軸3に伝達される。 また、図7は、従来の前進6段後進1段の手動変速機の概略構成を示し、この 手動変速機30の変速機本体38は、入力軸2の回転を出力軸3に伝達する1速 〜6速ギヤ31〜36及び後退ギヤ37と、これら各ギヤ31〜37の回転に出 力軸3を同期させるシンクロメッシュ機構39〜42と、これらのシンクロメッ シュ機構39〜42とシフトレバー(図示せず)とを別々に連結する4系統の操 作力伝達機構等より構成されている。
【0009】 この前進6段後進1段の手動変速機30においては、図5に示す前進5段後進 1段の手動変速機1に対して、前進側の変速比を1段階だけ増やしているので、 6速ギヤ36を所謂オーバドライブギヤとして設定すると共に、5速ギヤ35を 所謂直結ギヤとして設定している。これに伴い、1速〜4速ギヤ31〜34は、 入力軸2の回転を減速させて出力軸3に伝達する減速ギヤに設定されている。な お、5速ギヤ35は、直結ギヤとして設定されているので、入力軸2の後端に一 体に形成されている。
【0010】 そして、1速ギヤ31,3速ギヤ33,5速ギヤ35は、各シンクロメッシュ 機構39〜41の一側に、また、後退ギヤ37,2速ギヤ32,4速ギヤ34は 、各シンクロメッシュ機構39〜41の他側にそれぞれ配置されている。また、 6速ギヤ36は、シンクロメッシュ機構42の一側に配置されている。 第1〜第3の操作力伝達機構は、図5に示す手動変速機1の各操作力伝達機構 と同様に、シフトレール44〜46及びシフトフォーク50〜52等を備えて構 成されている。従って、シフトレバーが操作されてシフトレール44〜46が変 位すると、各シフトフォーク50〜52がこの変位方向に各シンクロメッシュ機 構39〜41を移動させてそれぞれ対応する各ギヤに同期させる。
【0011】 一方、第4の操作力伝達機構は、2本のシフトレール47、48と、反転レバ ー53と、シフトフォーク54等を備えて構成されている。反転レバー53は、 変速機本体38に回動自在に支持されると共に、その両端で各シフトレール47 、48を連結している。従って、シフトレバーの操作によりシフトレール47が 他側に変位すると、反転レバー53がシフトレール48を一側に変位させ、シフ トフォーク54がシンクロメッシュ機構42を一側に移動させて6速ギヤ36に 同期させる。
【0012】 図4は、シフトレバーのシフトパターンを示している。シフトレバーは、図中 A位置ではシフトレール44に、B位置ではシフトレール45に、C位置ではシ フトレール46に、D位置ではシフトレール47にそれぞれ係合する。 そして、各位置よりシフトレバーを車両前方に移動させた場合には、各シフト レール44〜47はそれぞれ他側に変位する。従って、シンクロメッシュ機構3 9〜41については他側に移動されてそれぞれ後退ギヤ37,2速ギヤ32,4 速ギヤ34に同期し、シンクロメッシュ機構42については一側に移動されて6 速ギヤ36に同期する。また、シフトレバーを車両後方に移動させた場合には、 シフトレール44〜46はそれぞれ一側に変位し、シンクロメッシュ機構39〜 41が一側に移動して1速ギヤ31,3速ギヤ33,5速ギヤ35に同期する。
【0013】 前述した前進5段後進1段の手動変速機1や、この前進6段後進1段の手動変 速機30のシフトパターンは、JIS規格で図6や図4のように定められている 。この前進6段後進1段の手動変速機30においては、1速〜5速ギヤ31〜3 5及び後退ギヤ37の配置を上述のように設定すると共に、6速ギヤ36につい ては、これに同期するシンクロメッシュ機構42を、反転レバー53を介して操 作することで、シフトパターンを図4に示すように設定し、JIS規格を満たし ている。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、同一種類の車両について、前進5段後進1段の手動変速機搭載車と 、前進6段後進1段の手動変速機搭載車とを設定することがある。この場合には 、各手動変速機の製造工程の共通化等を図ることが望ましい。特に、前進側5段 式手動変速機と前進側6段式手動変速機との製造台数が著しく異なる場合等には 、一方の手動変速機を流用して他方の手動変速機を製造することが強く要請され る。
【0015】 しかしながら、前進6段後進1段の手動変速機30においては、前進5段後進 1段の手動変速機に比べて、各ギヤ31〜37の配置等が大きく異なる。このた め、各手動変速機1、30の製造工程の共通化等が図り難く、生産性に劣ると共 に、製造コストが増大になる等の問題がある。 本考案は、上述の問題点を解決するためになされたもので、前進5段後進1段 の手動変速機からの流用が容易な前進6段後進1段の手動変速機を提供すること を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案によれば、 車両の運転席に配置されるシフトレバーと、このシフトレバーの操作によりシ ンクロメッシュ機構を介し、入力軸の回転速度を変速して出力軸に伝達する変速 機本体とを備え、 前記変速機本体に、後退ギヤ及び1速ギヤを選択する第1シンクロメッシュ機 構、2速ギヤ及び3速ギヤを選択する第2シンクロメッシュ機構、4速ギヤ及び 5速ギヤを選択する第3シンクロメッシュ機構がそれぞれ設けられ、 第3シンクロメッシュ機構と協働する4速ギヤが入力軸に直結される一方、他 の変速ギヤが出力軸上に設けられてなる前進5段後進1段の手動変速機において 、 前記第3シンクロメッシュ機構と協働する4速ギヤ及び5速ギヤの配置を入れ 替えて5速ギヤを入力軸に直結する一方、シフトレバーから第3シンクロメッシ ュ機構に伝達される操作力の方向を反転させる反転機構を設け、さらに、6速ギ ヤを設けて、この6速ギヤを第4シンクロメッシュ機構により選択可能に構成す るものである。
【0017】
【作用】
本考案を適用した前進6段後進1段の手動変速機においては、前進5段後進1 段の手動変速機に対して、4速ギヤ及び5速ギヤの配置を入れ替えて5速ギヤを 入力軸に直結し、さらに、反転機構、6速ギヤ、第4シンクロメッシュ機構を追 加して構成されている。従って、前進5段後進1段の手動変速機を流用しての前 進6段後進1段の手動変速機の製造が容易になる。
【0018】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。 図1及び図2は、本考案を適した前進6段後進1段の手動変速機の一実施例を 示し、手動変速機60は、運転席に配置されたシフトレバー(図示せず)と、エ ンジンと駆動輪(ともに図示せず)との間に配置された変速機本体64より構成 されている。
【0019】 変速機本体64は、ハウジング61と、エンジンで回転される入力軸62と、 駆動輪を回転させる出力軸63と、入力軸62の回転を出力軸63に伝達する前 進6段後進1段の変速ギヤ及び4個のシンクロメッシュ機構65〜68と、各シ ンクロメッシュ機構65〜68をそれぞれ別々に操作する4系統の操作力伝達機 構90〜93等を備えて構成されている。
【0020】 シンクロメッシュ機構65〜67は出力軸63上に、シンクロメッシュ機構6 8はカウンタシャフト70上にそれぞれ設けられている。 各シンクロメッシュ機構65〜68の各々は、例えばイナーシャロック型キー 式のもので、入力軸62あるいは出力軸63と一体に回転するクラッチハブ、各 変速ギヤ側と一体に回転するクラッチギヤ、クラッチギヤに摩擦係合して同期す るシンクロナイザリング、シンクロナイザリングをクラッチギヤに摩擦係合させ るシンクロナイザキー、シンクロナイザリングがクラッチギヤに同期した後にク ラッチギヤ,シンクロナイザリング及びクラッチハブを一体化させるスリーブ( これらの図示を省略する)等より構成されている。
【0021】 前進6段後進1段の変速ギヤは、1速〜6速ギヤ71〜76及び後退ギヤ77 等より構成されている。後退ギヤ77,2速ギヤ72,5速ギヤ75及び6速ギ ヤ76は、各シンクロメッシュ機構65〜68の一側(エンジン側)に配置され ている。また、1速ギヤ71,3速ギヤ73及び4速ギヤ74は、各シンクロメ ッシュ機構65〜67の他側に配置されている。
【0022】 5速ギヤ75は、所謂直結ギヤであり、入力軸62の後端に一体に形成されて いる。この5速ギヤ75にシンクロメッシュ機構67が同期した場合には、入力 軸62の回転はそのままの回転数で出力軸63に伝達される。さらに、この5速 ギヤ75は、歯車80を介してカウンタシャフト70を回転させる。そして、こ のカウンタシャフト70により、1速〜4速ギヤ71〜74が回転される。これ ら各ギヤ71〜74は、入力軸62の回転を減速して出力軸63に伝達する。
【0023】 6速ギヤ76は、歯車81を介して出力軸63と一体に回転する。このギヤ7 6は、所謂オーバドライブギヤで、入力軸62の回転を増速して出力軸63に伝 達する。また、後退ギヤ77は、リバースアイドラギヤ82を介してカウンタシ ャフト70により回転される。従って、この後退ギヤ77は、1速〜6速ギヤ7 1〜76とは逆方向に回転する。
【0024】 第1の操作力伝達機構90は、シフトレール84及びシフトフォーク95等よ り構成されている。第2の操作力伝達機構91は、シフトレール85及びシフト フォーク96等より構成されている。第3の操作力伝達機構92は、2本のシフ トレール86,100、反転レバー101及びシフトフォーク97等より構成さ れている。また、第4の操作力伝達機構93は、2本のシフトレール87,10 2、ロッド103及びシフトフォーク98等より構成されている。
【0025】 各シフトレール84〜87は、図3に示すように、各シンクロメッシュ機構6 5〜68の上方に並んで配置されている。そして、これら各シフトレール84〜 87には、シフトレバーの下端が係合することができる。即ち、シフトレバーは 、図4に示す位置Aではシフトレール84に、位置Bではシフトレール85に、 位置Cではフフトレール86に、位置Dではシフトレール87にそれぞれ係合す る。
【0026】 このシフトレバーは、各シフトレール84〜87のうちのいずれかに係合した 場合にのみ車両前後方向に操作することができ、シフトレバーが車両前方に移動 した場合には、各シフトレール84〜87は一側に変位し、また、シフトレバー が車両後方に移動した場合には、各シフトレール84〜87は他側に変位する。 第1の操作力伝達機構90のシフトフォーク95は、シンクロメッシュ機構6 5のスリーブを挟持しており、従って、シンクロメッシュ機構65とシフトレー ル84とはこのシフトフォーク95により連結されている。このシフトフォーク 95は、シフトレール84の変位方向にシンクロメッシュ機構65のスリーブを 移動させて、シンクロメッシュ機構65を後退ギヤ77及び1速ギヤ71のうち のいずれか一方のギヤに同期させる。
【0027】 第2の操作力伝達機構91のシフトフォーク96は、シンクロメッシュ機構6 6のスリーブを挟持しており、従って、シンクロメッシュ機構66とシフトレー ル85とはこのシフトフォーク96により連結されている。このシフトフォーク 96は、シフトレール85の変位方向にシンクロメッシュ機構66のスリーブを 移動させて、シンクロメッシュ機構66を2速ギヤ72及び3速ギヤ73のうち のいずれか一方のギヤに同期させる。
【0028】 第3の操作力伝達機構92のシフトレール100は、シフトレール86と平行 に配置され、軸線方向に所定の範囲で変位自在とされている。反転レバー101 は、シフトレール86と100とを連結すると共に、その中央位置でハウジング 61に回動自在に支持されている。従って、この反転レバー101は、シフトレ ール86が変位した場合に、この変位方向とは逆方向にシフトレール100を変 位させる。
【0029】 また、シフトフォーク97は、シフトレール100の所定位置に固定されると 共に、シンクロメッシュ機構67に向けて延出してこのシンクロメッシュ機構6 7のスリーブを挟持している。このシフトフォーク97は、シフトレール100 の変位方向にシンクロメッシュ機構67のスリーブを移動させて、シンクロメッ シュ機構67を4速ギヤ74及び5速ギヤ75のうちのいずれか一方のギヤに同 期させる。
【0030】 第4の操作力伝達機構93のシフトレール102は、シフトレール87と平行 に配置され、軸線方向一側に所定の範囲で変位自在とされている。ロッド103 は、基端をシフトレール87に固定されると共に、先端をシフトレール102の 凹部に挿入している。従って、このロッド103は、シフトレール87が一側に 変位すると、シフトレール102を同方向に変位させる。
【0031】 また、シフトフォーク98は、シフトレール87の所定位置に固定されると共 に、シンクロメッシュ機構68に向けて延出してこのシンクロメッシュ機構68 のスリーブを挟持している。このシフトフォーク98は、シンクロメッシュ機構 68のスリーブを一側に移動させて、シンクロメッシュ機構68を6速ギヤ76 に同期させる。
【0032】 図4は、シフトレバーのシフトパターンを示している。前述したように、各操 作力伝達機構90〜93のうち、第1、第2及び第4の操作力伝達機構90、9 1及び93については、各シフトレール84、85及び87の変位方向と同方向 に各シンクロメッシュ機構65、66及び68を移動させる。 従って、シフトレバーを車幅方向に動かして位置A、BあるいはDにまで移動 させた後、さらに、車両前方に移動させた場合には、各シフトレール84、85 あるいは87は一側に変位し、各シンクロメッシュ機構65、66あるいは68 を後退ギヤ77、2速ギヤ72あるいは6速ギヤ76に同期させる。
【0033】 また、各位置AあるいはBより、シフトレバーを車両後方に移動させた場合に は、各シフトレール84あるいは85は他側に変位し、各シンクロメッシュ機構 65あるいは66を1速ギヤ71あるいは3速ギヤ73に同期させる。 一方、第3の操作力伝達機構92は、シフトレール86と逆方向にシンクロメ ッシュ機構67を移動させる。従って、シフトレバーを車幅方向に動かして位置 Cにまで移動させた後、さらに、車両前方に移動させた場合には、シフトレール 86が一側に変位するので、シフトレール100が他側に変位してシンクロメッ シュ機構67を4速ギヤ74に同期させる。また、位置Cよりシフトレバーを車 両後方に移動させた場合には、シフトレール86が他側に変位するので、シフト レール100が一側に変位してシンクロメッシュ機構67を5速ギヤ75に同期 させる。
【0034】 従って、シフトレバーのシフトパターンは、前述したJIS規格で定められた シフトパターンを満たしている。 この手動変速機60は、図5に示す前進5段後進1段の手動変速機1に対して 、1速〜3速ギヤ71〜73を1速〜3速ギヤ11〜13と同様に配置している 。また、直結ギヤである5速ギヤ75を、直結ギヤである4速ギヤ14と同様に 、入力軸62の後端に一体に形成している。さらに、新たに増えた6速ギヤ76 を、カウンタシャフト70の後方に配置している。このため、手動変速機60の 製造工程や構成部品が、手動変速機1の製造工程や構成部品と多くの場合に共通 する。
【0035】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、前進5段後進1段の手動変速機の、4速 ギヤ及び5速ギヤの配置を入れ替えて5速ギヤを入力軸に直結する一方、シフト レバーから第3シンクロメッシュ機構に伝達される操作力の方向を反転させる反 転機構を設け、さらに、6速ギヤ及び第4シンクロメッシュ機構を設けて前進6 段後進1段の手動変速機を構成した。この結果、前進5段後進1段の手動変速機 を流用しての、前進6段後進1段の手動変速機の製造が容易になり、生産性を向 上させることができると共に、生産コストを減少させることができる等の優れた 効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適した前進6段後進1段の手動変速機
の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の手動変速機の概略構成図である。
【図3】図1の軸線方向から見た各シフトレールの位置
関係を示す図である。
【図4】図1の手動変速機のシフトレバーのシフトパタ
ーンを示す図である。
【図5】前進5段後進1段の手動変速機の概略構成図で
ある。
【図6】図5の手動変速機のシフトレバーのシフトパタ
ーンを示す図である。
【図7】従来の前進6段後進1段の手動変速機の概略構
成図である。
【符号の説明】
60 前進6段後進1段の手動変速機 62 入力軸 63 出力軸 64 変速機本体 65〜68 シンクロメッシュ機構 71 1速ギヤ 72 2速ギヤ 73 3速ギヤ 74 4速ギヤ 75 5速ギヤ(直結ギヤ) 76 6速ギヤ(オーバドライブギヤ) 77 後退ギヤ 84〜87,100,102 シフトレール 90〜93 操作力伝達機構 101 反転レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 黒岩 康夫 神奈川県川崎市中原区大倉町10番地 三菱 自動車エンジニアリング株式会社東京事業 所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転席に配置されるシフトレバー
    と、このシフトレバーの操作によりシンクロメッシュ機
    構を介し、入力軸の回転速度を変速して出力軸に伝達す
    る変速機本体とを備え、 前記変速機本体に、後退ギヤ及び1速ギヤを選択する第
    1シンクロメッシュ機構、2速ギヤ及び3速ギヤを選択
    する第2シンクロメッシュ機構、4速ギヤ及び5速ギヤ
    を選択する第3シンクロメッシュ機構がそれぞれ設けら
    れ、 第3シンクロメッシュ機構と協働する4速ギヤが入力軸
    に直結される一方、他の変速ギヤが出力軸上に設けられ
    てなる前進5段後進1段の手動変速機において、 前記第3シンクロメッシュ機構と協働する4速ギヤ及び
    5速ギヤの配置を入れ替えて5速ギヤを入力軸に直結す
    る一方、シフトレバーから第3シンクロメッシュ機構に
    伝達される操作力の方向を反転させる反転機構を設け、
    さらに、6速ギヤを設けて、この6速ギヤを第4シンク
    ロメッシュ機構により選択可能としたことを特徴とする
    前進6段後進1段の手動変速機。
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