JPH05326238A - 磁性材料 - Google Patents
磁性材料Info
- Publication number
- JPH05326238A JPH05326238A JP4127297A JP12729792A JPH05326238A JP H05326238 A JPH05326238 A JP H05326238A JP 4127297 A JP4127297 A JP 4127297A JP 12729792 A JP12729792 A JP 12729792A JP H05326238 A JPH05326238 A JP H05326238A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic material
- magnetic
- coarseness
- improving
- stamping
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 打ち抜き加工性が優れた磁性材料を提供する
ことにある。 【構成】 Ni30〜85%,15%以下の磁気特性あ
るいは機械的特性を改善するための元素,残部が実質的
にFeからなる磁性材料において,前記磁性材料表面の
中心線平均粗さRaが0.1μm以上であり,打ち抜き
加工性が優れている。
ことにある。 【構成】 Ni30〜85%,15%以下の磁気特性あ
るいは機械的特性を改善するための元素,残部が実質的
にFeからなる磁性材料において,前記磁性材料表面の
中心線平均粗さRaが0.1μm以上であり,打ち抜き
加工性が優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,材料表面の粗さを規定
することによって,打ち抜き加工性を改善したNi−F
e磁性材料に関する。
することによって,打ち抜き加工性を改善したNi−F
e磁性材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,重量比でNi30〜85%(以
下,組成が単に%で示されている場合は,重量%とす
る。),残部が実質的にFeからなる磁性材料を,Fe
をMo,Cu,Cr,Nb,Ti等の磁気特性あるいは
機械的特性を改善する元素によって,15%の範囲内で
置換してなる磁性材料は,パーマロイと称され,鉄心,
シールド板,ヨーク材等に用いられている。この種の磁
性材料は,所望する形状に打ち抜き加工あるいは絞り加
工された後,1000℃以上の温度で熱処理され使用さ
れている。
下,組成が単に%で示されている場合は,重量%とす
る。),残部が実質的にFeからなる磁性材料を,Fe
をMo,Cu,Cr,Nb,Ti等の磁気特性あるいは
機械的特性を改善する元素によって,15%の範囲内で
置換してなる磁性材料は,パーマロイと称され,鉄心,
シールド板,ヨーク材等に用いられている。この種の磁
性材料は,所望する形状に打ち抜き加工あるいは絞り加
工された後,1000℃以上の温度で熱処理され使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前述し
たパーマロイは,一般に打ち抜き加工性が悪く,この打
ち抜きに使用される金型の型寿命が短い。これを改善す
るために,材料中の非金属介在物の形態を制御する方法
が取られているが,必ずしも十分ではない。
たパーマロイは,一般に打ち抜き加工性が悪く,この打
ち抜きに使用される金型の型寿命が短い。これを改善す
るために,材料中の非金属介在物の形態を制御する方法
が取られているが,必ずしも十分ではない。
【0004】ここで,一般に,打ち抜き性の評価法とし
ては,打ち抜き後の材料断面の剪断面比率で表されてい
る。この剪断面比率とは,全板厚さに対する剪断面の占
める比率のことである。通常のパーマロイでは,剪断面
比率は,60〜70%である。また,通常のパーマロイ
では,中心線平均粗さ(以下,Raと略す)で0.05
〜0.08μm程度である。
ては,打ち抜き後の材料断面の剪断面比率で表されてい
る。この剪断面比率とは,全板厚さに対する剪断面の占
める比率のことである。通常のパーマロイでは,剪断面
比率は,60〜70%である。また,通常のパーマロイ
では,中心線平均粗さ(以下,Raと略す)で0.05
〜0.08μm程度である。
【0005】そこで,本発明の技術的課題は,打ち抜き
加工性が優れた磁性材料を提供することにある。
加工性が優れた磁性材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,Ni3
0〜85%,15%以下の磁気特性あるいは機械的特性
を改善するための元素,残部が実質的にFeからなる磁
性材料において,前記磁性材料表面の中心線平均粗さR
aが0.1μm以上であり,打ち抜き加工性が優れてい
ることを特徴とする磁性材料が得られる。
0〜85%,15%以下の磁気特性あるいは機械的特性
を改善するための元素,残部が実質的にFeからなる磁
性材料において,前記磁性材料表面の中心線平均粗さR
aが0.1μm以上であり,打ち抜き加工性が優れてい
ることを特徴とする磁性材料が得られる。
【0007】ここで,本発明において,磁気特性あるい
は機械的特性を改善する元素とは,NiおよびFeから
なる磁性材料のこれら特性を改善するために通常用いら
れているMo,Cu,Cr,Nb,Ti等の元素を呼
ぶ。
は機械的特性を改善する元素とは,NiおよびFeから
なる磁性材料のこれら特性を改善するために通常用いら
れているMo,Cu,Cr,Nb,Ti等の元素を呼
ぶ。
【0008】また,本発明における磁性材料であるパー
マロイでは,Raを0.1μm以上にすることによっ
て,打ち抜き加工性を改善したものである。本発明にお
いて,粗さRaの上限は,用途によって制約されること
が多いが,0.5μm程度である。尚,本発明において
用いられる中心線の平均粗さRaはJIS B 601
に規定されている粗さである。
マロイでは,Raを0.1μm以上にすることによっ
て,打ち抜き加工性を改善したものである。本発明にお
いて,粗さRaの上限は,用途によって制約されること
が多いが,0.5μm程度である。尚,本発明において
用いられる中心線の平均粗さRaはJIS B 601
に規定されている粗さである。
【0009】また,本発明においては,打ち抜き加工性
を更に改善するためには,剪断面比率を55%以下にす
ることが好ましい。
を更に改善するためには,剪断面比率を55%以下にす
ることが好ましい。
【0010】
【実施例】以下,本発明の実施例について,図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0011】77%Ni−5%Cu−4%Mo−Feの
組成を有するパーマロイを板厚0.5mmに仕上げ圧延
し,これを表面研磨用砥石で所定の粗さに仕上げた。圧
延上がりの表面の粗さは,Ra=0.06μmであっ
た。これらを打ち抜き加工試験に供した。このとき材料
表面粗さRaと剪断面比率の関係を図1に示す。尚,こ
こで,用いたパーマロイは,市販の一般材で,特に打ち
抜き加工性を改善するために,非金属介在物の形態制御
が施されたものではない。
組成を有するパーマロイを板厚0.5mmに仕上げ圧延
し,これを表面研磨用砥石で所定の粗さに仕上げた。圧
延上がりの表面の粗さは,Ra=0.06μmであっ
た。これらを打ち抜き加工試験に供した。このとき材料
表面粗さRaと剪断面比率の関係を図1に示す。尚,こ
こで,用いたパーマロイは,市販の一般材で,特に打ち
抜き加工性を改善するために,非金属介在物の形態制御
が施されたものではない。
【0012】図1で示すように,圧延上りでは,Ra=
0.06μmであり,この時の剪断面比率が65%であ
ったが,Ra=0.1μmで剪断面比率が55%であっ
た。Raが大きくなるにつれて,剪断面比率が42%程
度であった。次いで,45%Ni−Fe合金でも同様の
試験を行ったが,上記の77%Ni材とほぼ同様の結果
が得られた。
0.06μmであり,この時の剪断面比率が65%であ
ったが,Ra=0.1μmで剪断面比率が55%であっ
た。Raが大きくなるにつれて,剪断面比率が42%程
度であった。次いで,45%Ni−Fe合金でも同様の
試験を行ったが,上記の77%Ni材とほぼ同様の結果
が得られた。
【0013】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明によれ
ば,Ni30〜85%,磁気特性あるいは機械的特性を
改善するための元素を15%,残部Feからなる磁性材
料において,材料表面の中心線平均粗さRaを0.1μ
m以上とすることによって,打ち抜き加工時の剪断面比
率が55%以下となり,打ち抜き加工性が優れた磁性材
料を提供することができる。
ば,Ni30〜85%,磁気特性あるいは機械的特性を
改善するための元素を15%,残部Feからなる磁性材
料において,材料表面の中心線平均粗さRaを0.1μ
m以上とすることによって,打ち抜き加工時の剪断面比
率が55%以下となり,打ち抜き加工性が優れた磁性材
料を提供することができる。
【図1】磁性材料の剪断面比率と中心線粗さRaとの関
係を示す図である。
係を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 Ni30〜85%,15%以下の磁気特
性あるいは機械的特性を改善するための元素,残部が実
質的にFeからなる磁性材料において,前記磁性材料表
面の中心線平均粗さRaが0.1μm以上であり,打ち
抜き加工性が優れていることを特徴とする磁性材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4127297A JPH05326238A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 磁性材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4127297A JPH05326238A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 磁性材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05326238A true JPH05326238A (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=14956482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4127297A Pending JPH05326238A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 磁性材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05326238A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001057306A (ja) * | 1999-08-17 | 2001-02-27 | Toshiba Corp | プレス打ち抜きされた磁性合金薄帯、積層磁心、および積層磁心の製造方法 |
JP2011220798A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Ulvac Japan Ltd | 触針式段差計における差動トランス用コア及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP4127297A patent/JPH05326238A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001057306A (ja) * | 1999-08-17 | 2001-02-27 | Toshiba Corp | プレス打ち抜きされた磁性合金薄帯、積層磁心、および積層磁心の製造方法 |
JP4585059B2 (ja) * | 1999-08-17 | 2010-11-24 | 株式会社東芝 | プレス打ち抜きされた磁性合金薄帯、積層磁心、および積層磁心の製造方法 |
JP2011220798A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Ulvac Japan Ltd | 触針式段差計における差動トランス用コア及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020417 |