JPH05325715A - 押釦スイッチ - Google Patents

押釦スイッチ

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Publication number
JPH05325715A
JPH05325715A JP12764792A JP12764792A JPH05325715A JP H05325715 A JPH05325715 A JP H05325715A JP 12764792 A JP12764792 A JP 12764792A JP 12764792 A JP12764792 A JP 12764792A JP H05325715 A JPH05325715 A JP H05325715A
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JP
Japan
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contact
movable contact
operating member
housing
elastic piece
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP12764792A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshirou Koudaka
芳郎 甲高
Hideto Matsufusa
秀人 松房
Hiroshige Kusano
太栄 草野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05325715A publication Critical patent/JPH05325715A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 節度感を得るタイミングを容易に調整可能で
あるとともに、固定接点に対し可動接点を良好な状態で
接触させることができ、かつ、該固定接点と可動接点間
への異物の侵入を簡単な構造で防止できる押釦スイッチ
を得る。 【構成】 可動接点24が、ステム34によって駆動さ
れる弾性片44を備えるとともに、該弾性片44の根本
および中間位置にそれぞれ屈曲部44a、44bを設け
て、この弾性片44の接点部分48を該弾性片44の軸
線49方向に対してずらして配置し、固定接点23およ
び可動接点24を前記ステム34側から遮蔽する壁部3
6、38を設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばパーソナルコン
ピュータやワードプロセッサなどの各種入力装置に用い
られる押釦スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の押釦スイッチを示す断面
図、図10は図9の押釦スイッチに備えられるスイッチ
素子を示す分解斜視図である。図9において、1は下ケ
ース、2は上ケースであり、これらのケース1、2は図
示しないスナップ係合により一体化されている。上ケー
ス2の上面中央位置には開口2aが形成されており、該
開口2aには操作部材の一部をなすステム3が挿通され
ている。このステム3と下ケース1の内底面間には戻し
ばね5が介設され、またステム3の上部には操作部材と
してのキートップ4が嵌合固定されている。
【0003】下ケース1と上ケース2とによって形成さ
れたハウジング内の一側部にはスイッチ素子6が配置さ
れており、該スイッチ素子6は突条2bによってステム
3側に移動しないように上ケース2に支持されている。
このスイッチ素子6の構成については後述するが、スイ
ッチ素子6の上部には押圧ばね11が係止されている。
この押圧ばね11は、屈曲部11aと伸長部11bと作
用突起11cとを有しており、伸長部11bはステム3
の下方まで伸長されてその先端が二又状になっており、
この二又状部分がステム3の往復域に侵入するようにな
っている。
【0004】一方、ステム3を介してスイッチ素子6の
対向側にはクリックばね12が配設されている。このク
リックばね12は、上ケース2の側壁内面に沿って延び
る直立部12aと、ステム3の下部に向かって延びる伸
長部12bとを有し、この伸長部12bの下部はステム
3の下部に当接されており、その当接部分がステム3の
往復動途中においてその往復動域に進退するクリック用
突起12cとなっている。また、直立部12aは上ケー
ス2の側壁と基部押え板13とによって挟持され、該基
部押え板13は突条2cによってステム3側に移動しな
いように上ケース2に支持されている。
【0005】図10に示すように、前記スイッチ素子6
は、合成樹脂製の作動体7と、金属製の可動接点8と、
合成樹脂製のスペーサ9と、金属製の固定接触子10と
から構成され、作動体7は押圧片7aを有しており、可
動接触子8はフレーム8aとこれに支持された金属製薄
板8bとからなり、スペーサ9には円形の開口9aが形
成され、固定接触子10には該開口9aを介して金属製
薄板8bに臨む固定接点10aが形成されている。前記
可動接触子8、スペーサ9および固定接触子10の周縁
部には係合孔8c、9b、10bがそれぞれ同軸上に形
成されており、これら係合孔8c、9b、10bを作動
体7の裏面に形成した係合突起(図示せず)に嵌入して
該係合突起の先端をかしめることにより、スイッチ素子
の各構成要素、すなわち作動体7、可動接触子8、スペ
ーサ9および固定接触子10は積層状態で一体化されて
いる。そして、金属製薄板8bと固定接点10a間に塵
埃などの異物が侵入するのを防止するため、可動接触子
8および固定接触子10間が密封されている。なお、8
dは可動接触子8の一部を構成する可動側端子、10c
は固定接触子10の一部を構成する固定側端子である。
【0006】次に、このように構成された押釦スイッチ
の動作について説明する。図9に示す非押圧状態では、
ステム3は戻しばね5の復帰方向の付勢力と押圧ばね1
1およびクリックばね12の復帰方向の付勢力とを受け
て上方に位置している。この場合、押圧ばね11の作用
突起11cは作動体7の押圧片7aを押圧しておらず、
金属製薄板8bが固定接点10aから離反しているた
め、スイッチオフの状態となっている。
【0007】この状態からキートップ4を押圧すると、
ステム3は戻しばね5に抗して下降し、該ステム3の往
動途中においてクリック用突起12cがステム3の往復
動域から退避するため、クリック感触(節度感)が得ら
れる。また、かかるステム3の往動によって押圧ばね1
1もステム3の往復動域から退避するため、押圧片7a
は作用突起11cに押圧されて金属製薄板8bを固定接
点10aに接触するよう変位され、スイッチオンの状態
となる。
【0008】そして、キートップ4に対する上記押圧力
を解除すると、ステム3は図9の上昇位置に復帰し、こ
のステム3の復動によって作用突起11cによる押圧片
7aへの押圧力も解除されるため、金属製薄板8bが固
定接点10aから離反して再びスイッチオフの状態とな
る。
【0009】なお、この種の従来の押釦スイッチに関連
するものとして、例えば実開平1−92034号公報に
示されるものが挙げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
の押釦スイッチでは、スイッチ素子6の作動に合わせて
クリックばね12で節度感を得るタイミングを調整する
には、押圧ばね11の位置を図9の上下方向に移動した
り、伸長部11bの長さ寸法を変更するか、あるいはク
リックばね12の位置を図9の上下方向に移動したり、
伸長部12bの長さ寸法を変更する必要があり、かなり
煩雑な手間を要して、この調整作業が困難であった。そ
してスイッチ素子6が実際に作動するときに節度感を付
与できない場合、操作フィーリングが劣るという問題が
あった。
【0011】また、スイッチ素子6を作動させる際、金
属製薄板8bを所定の力で固定接点10aに圧接させる
必要があるが、押圧ばね11のばね力を大きく設定しよ
うすると、押圧片7aの摩耗や疲労、あるいは金属製薄
板8bの損傷を生じる懸念があり、他方、押圧ばね11
のばね力を小さく設定しようすると、該押圧ばね11に
よる押圧力が押圧片7aとの摩擦抵抗や該押圧片7aの
弾性変形により減少して、その結果、金属製薄板8bを
固定接点10aに十分圧接できないことが懸念される。
すなわち、金属製薄板8bと固定接点10aとの良好な
接触状態を得るのが困難であるというという問題もあっ
た。
【0012】また、スイッチ素子6が作動体7、可動接
点8、スペーサ9、および固定接触子10とから構成さ
れており、さらに押圧ばね11も必要であることから、
部品点数が多くなって部品コストが高いという問題もあ
った。
【0013】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、スイッチング動
作に合わせて節度感を得るタイミングの調整を容易に行
なうことのできる押釦スイッチを提供することにある。
【0014】また他の目的は、操作部材の押圧操作時に
固定接点と可動接点との良好な接触状態を得ることので
きる押釦スイッチを提供することにある。
【0015】さらに別の目的は、固定接点および可動接
点間への異物の侵入を簡単な構造で防止することのでき
る押釦スイッチを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の第1の手段は、開口を有するハウジングと、
該ハウジングに内蔵され互いに対向する固定接点および
可動接点と、一部が前記開口より外方へ突出し該可動接
点を押圧する操作部材と、前記ハウジング内に設けられ
該操作部材に復帰力を付与する戻しばねと、前記操作部
材と係合して該操作部材に節度感を付与するクリックば
ねとを備え、前記操作部材の押圧操作に伴い前記可動接
点が前記固定接点に接離することによりスイッチング動
作を行なう押釦スイツチにおいて、前記可動接点が、前
記操作部材によって駆動される弾性片を備えるととも
に、該弾性片の根本および中間位置に、それぞれ屈曲部
を設けた構成にしてある。
【0017】また、第2の手段は、開口を有するハウジ
ングと、該ハウジングに内蔵され互いに対向する固定接
点および可動接点と、一部が前記開口より外方へ突出し
該可動接点を押圧する操作部材と、前記ハウジング内に
設けられ該操作部材に復帰力を付与する戻しばねと、前
記操作部材と係合して該操作部材に節度感を付与するク
リックばねとを備え、前記操作部材の押圧操作に伴い前
記可動接点が前記固定接点に接離することによりスイッ
チング動作を行なう押釦スイツチにおいて、前記可動接
点が、前記操作部材によって駆動される弾性片を備える
とともに、この弾性片の接点部分を該弾性片の軸線方向
に対してずらして配置した構成にしてある。
【0018】また、第3の手段は、開口を有するハウジ
ングと、該ハウジングに内蔵され互いに対向する固定接
点および可動接点と、一部が前記開口より外方へ突出し
該可動接点を押圧する操作部材と、前記ハウジング内に
設けられ該操作部材に復帰力を付与する戻しばねと、前
記操作部材と係合して該操作部材に節度感を付与するク
リックばねとを備え、前記操作部材の押圧操作に伴い前
記可動接点が前記固定接点に接離することによりスイッ
チング動作を行なう押釦スイツチにおいて、前記可動接
点が、前記操作部材によって駆動される弾性片を備え、
前記固定接点および可動接点を前記操作部材側から遮蔽
するとともに、前記弾性片の一部が前記操作部材側に突
出する窓を有する遮蔽壁を形成した構成にしてある。
【0019】
【作用】本発明の第1の手段は、上記のように可動接点
が操作部材によって駆動される弾性片を備え、該弾性片
の根本および中間位置にそれぞれ屈曲部を設けたので、
前記操作部材を押圧操作すると、前記弾性片が駆動され
て前記可動接点が固定接点に接触し、スイッチ・オンと
なる。そして、前記屈曲部の屈曲角度や位置を変更する
ことにより、前記操作部材の往動途中において前記弾性
片に当接する位置が変更される。これによって、煩雑な
手間を要せずに、スイッチング動作に合わせて節度感を
得るタイミングの調整を行なうことができる。
【0020】また第2の手段は、上記のように可動接点
が操作部材によって駆動される弾性片を備え、この弾性
片の接点部分を該弾性片の軸線方向に対してずらして配
置したので、前記操作部材の駆動により弾性片が軸線方
向にたわんで前記接点部分が弾性的に固定接点に接触
し、同時に、該弾性片の軸線と前記接点部分との間の部
分もたわむので該接点部分間の接触がさらに弾性的にな
される。これにより、操作部材の押圧操作時に固定接点
と可動接点との良好な接触状態を得ることができる。
【0021】また第3の手段は、上記のように可動接点
が操作部材によって駆動される弾性片を備え、固定接点
および可動接点を遮蔽壁により前記操作部材側から遮蔽
し、この遮蔽壁の窓から前記弾性片の一部が前記操作部
材側に突出することから、前記窓から突出する弾性片の
部分に前記操作部材が係合して、該弾性片が駆動され
る。そして、ハウジングの開口を介して前記操作部材側
に入り込んだ異物を前記遮蔽壁により阻止するようにな
っている。これによって、固定接点および可動接点間へ
の異物の侵入を簡単な構造で防止できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の押釦スイッチの実施例を図に
基づいて説明する。図1は本発明の押釦スイッチの一実
施例を示す断面図、図2は図1の押釦スイッチの遮蔽壁
の部分を示す別の断面図、図3は図1の押釦スイッチに
備えられる操作部材を移動端まで押圧した状態を示す断
面図、図4は図1の押釦スイッチに備えられる可動接点
を示す正面図、図5は図4に示す可動接点のA−A線に
沿う断面図、図6は図4に示す可動接点のB−B線に沿
う断面図、図7は図1の押釦スイッチに備えられる固定
接点を示す正面図、図8は図1の押釦スイッチに備えら
れる上ケースを裏面側から見た図である。
【0023】図1に示す本実施例の押釦スイッチは、主
として、開口21を有するハウジング22と、このハウ
ジング22に内蔵され、互いに対向する固定接点23お
よび可動接点24と、一部が前記開口21より外方へ突
出し、該可動接点24を押圧する操作部材25と、前記
ハウジング22内に設けられ、該操作部材25に復帰力
を付与する戻しばね26と、前記操作部材25と係合し
て該操作部材25に節度感を付与するクリックばね27
とからなっている。
【0024】前記ハウジング22は、固定接点23およ
び可動接点24が挿通された下ケース31と、上面中央
位置に前記開口21が形成された上ケース32とからな
り、これらのケース31、32はスナップ部33を介し
て互いに係合することによって一体化されている。前記
操作部材25は、前記開口21に挿通されたステム34
と、このステム34の上部に嵌合固定されたキートップ
35とによって構成されている。前記戻しばね26は、
前記ステム34の下部と下ケース31の内底面間に介設
されており、該戻しばね26によってステム34を弾性
的に押し上げるようになっている。図1に示すように、
前記操作部材25の非押圧状態では、ステム34側部よ
り突出する突出部(図示せず)がハウジング22の上部
内面に当接することによって、ステム34全体がハウジ
ング22内から飛び出さないように保持されている。
【0025】前記ハウジング22内の一方の側部には前
記固定接点23が固定されており、この固定接点23の
近傍に前記可動接点24が配置されている。この可動接
点24とステム34との間には、上ケース32の上部内
面から下方に向かって突出する第1の壁部36が設けら
れている。この壁部36の下部には、図2に示すよう
に、後述する弾性片44の一部が前記ステム34側に突
出する窓37が形成されている。該壁部36のステム3
4から離反する側には、下ケース31の底部内面から上
方に向かって延びる第2の壁部38が設けられている。
なお、該壁部36、38によって、前記接点23、24
を前記ステム34側から遮蔽する遮蔽壁が形成されてい
る。
【0026】また、前記ハウジング22内の他方の側
部、すなわちステム34を介して該遮蔽壁の対向側には
前記クリックばね27が配設されている。このクリック
ばね27は、上ケース32の側壁内面に沿って延びる直
立部27aと、ステム34の下部に向かって延び、先端
が二又状に形成された伸長部27bとを有し、この伸長
部27bの下部はステム34の下部に当接されており、
その当接部分がステム34の往復動途中においてその往
復動域に進退するクリック用突起27cとなっている。
【0027】前記可動接点24は、1枚の弾性金属板か
ら形成されており、図4に示すように、一対の脚部4
1、42と、これらの脚部41、42の上部を連結する
連結部43と、この連結部43から突出し、前記脚部4
1、42間に配置される弾性片44とからなっている。
一方の脚部41は、長手方向に沿ってほぼ全長に渡って
延びる補強用の湾曲部41aを有するとともに、この脚
部41の端部41bは、先端がくさび状に形成され、下
ケース31に挿通されている。該端部41bにより一方
の外部端子が構成されている。この一方の脚部41より
短い他方の脚部42の上部および下部には、前記壁部3
6側に突出する半球状の突部42a、42bがそれぞれ
形成され、該突部42a、42b間に長手方向に沿って
延びる補強用の湾曲部42cを有している。前記連結部
43にも、前記壁部36側に突出する半球状の突部43
a、43bが形成されている。前記弾性片44の根本、
中間位置および先端には、それぞれ屈曲部44a、44
b、44cが設けられている。その結果、該屈曲部44
a、44b間で第1の段部45が形成され、屈曲部44
b、44c間で第2の段部46が形成され、さらに屈曲
部44cより下方で第3の段部47が形成されている。
そして、前記第1の段部45より側方に突出する突出部
45aには、貴金属体からなる接点部分48がかしめ加
工やめっき処理等により設けられている。すなわち、該
接点部分48は、弾性片44の軸線49方向に対してず
らして配置されている。
【0028】前記固定接点23は、1枚の弾性金属板か
ら形成されており、図7に示すように、貴金属体からな
る接点部分50がかしめ加工やめっき処理等により設け
られた基部23aと、この基部23aの下端側部より下
方へ突出する脚部23bとからなっている。この脚部2
3bの端部23cは、下ケース31に挿通され、該端部
23cにより他方の外部端子が構成されている。前記基
部23aの可動接点24と対向する面の上方側部には、
面取部23d、23eが設けられている。
【0029】前記上ケース32には、図8に示すよう
に、前記クリックばね27の直立部27aを上ケース3
2の側壁との間で挟持する突条51、52と、ステム3
4側部より突出する突出部(図示せず)が非押圧状態で
当接する当接部53、54と、前記遮蔽壁の一部である
壁部36の近傍に配置され、紙面に対して直交する方向
に延びて前記可動接点24の湾曲部41a、42cがそ
れぞれ嵌まり込む半円筒状の溝部55、56と、前記可
動接点24の突部43a、43bがそれぞれ係合する係
合部57、58と、他の突部42a、42bが係合する
図示しない係合部と、固定接点23の基部23aを保持
する突条59、60とを備えている。該突条59、60
はそれぞれ面取部23d、23eと対接するテーパ面5
9a、60aを有している。
【0030】この実施例にあっては、図1に示す非押圧
状態でステム34は戻しばね26の復帰方向の付勢力を
受けて上方に位置している。この場合、ステム34の下
端は可動接点24の弾性片44を押圧しておらず、該可
動接点24の接点部分48が固定接点23の接点部分5
0から離反しているため、スイッチオフの状態となって
いる。
【0031】この状態からキートップ35を押圧する
と、ステム34は戻しばね26に抗して下降し、該ステ
ム34の往動途中においてクリック用突起27cがステ
ム34の往復動域から退避するため、節度感が得られ
る。また、図2に示すように、かかるステム34の往動
によって弾性片44が押圧されてステム34の往復動域
から退避するため、該弾性片44の接点部分48が固定
接点23の接点部分50に接触するよう変位され、スイ
ッチオンの状態となる。
【0032】次いで、キートップ35に対する上記押圧
力を解除すると、ステム34は図1の上昇位置に復帰
し、このステム34の復動によって弾性片44への押圧
力も解除されるため、該弾性片44の接点部分48が固
定接点23の接点部分50から離反して再びスイッチオ
フの状態となる。
【0033】このように構成した実施例では、弾性片4
4の屈曲部44bの屈曲角度や位置を変更することによ
り、ステム34の往動途中においてその下端が弾性片4
4に当接する位置が変更されるので、煩雑な手間を要せ
ずに、スイッチング動作に合わせて節度感を得るタイミ
ングの調整を行なうことができる。このとき、根本の屈
曲部44aの屈曲角度や位置が変更されてないので、固
定接点23に対する第1の段部45、および突出部45
aの相対的位置関係が所定の状態に保たれており、すな
わち、前記のようにステム34と弾性片44との当接す
る位置を変更するとともに、接点部分48、50の間隙
等を所望の状態で保持することができる。
【0034】さらに、ステム34の駆動により弾性片4
4の接点部分48が固定接点23の接点部分50に接触
したとき、該弾性片44が軸線49方向にたわむととも
に、該軸線49および接点部分48間の部分もたわむの
で前記接点部分48の接触状態がより弾性的に保持され
る。これによって、操作部材25の押圧操作時に接点部
分48、50間の良好な接触状態を得ることができる。
また、弾性片44の軸線49上に接点部分48が位置し
ていないことから、この接点部分48の加工に伴う加工
硬化を生じることがなく、したがって、該弾性片44が
疲労して比較的短い時間内で破損することを防止でき
る。
【0035】さらに、固定接点23、可動接点24が壁
部36、38によってステム34側から遮蔽されている
ので、上ケース32の開口21を介してハウジング22
内に入り込んだ異物が固定接点23、可動接点24間に
侵入することを防止できる。
【0036】さらに、可動接点24の脚部41の端部4
1bは、先端がくさび状に形成されていることから、該
端部41bを下ケース31に挿通する際、この下ケース
31の挿通孔の被膜部を容易に突き破ることができる。
【0037】さらに、可動接点24の一対の突部42
a、42bを上ケース32の係合部に係合させることに
よって、該可動接点24の横方向の位置決めを行なうこ
とができ、突部43a、43bを係合部57、58にそ
れぞれ係合させることによって連結部43を確実に保持
することができる。さらに、湾曲部41a、42cによ
って脚部41、42をそれぞれ補強しているので、該可
動接点24を強固に支持することができる。
【0038】さらに、固定接点23は基部23aが突条
59、60により保持されるとともに、面取部23d、
23eがテーパ面59a、60aに対接することにより
該固定接点2の横方向の位置決めを行なうことができ
る。また、前記突条59、60等の製作誤差が生じた場
合であっても、この基部23aがたわんだ状態で該基部
23aを突条59、60間に挿入することができるの
で、固定接点23の上ケース32への装着を円滑にかつ
確実に行なうことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、ス
イッチング動作に合わせて節度感を得るタイミングを調
整する際に、可動接点あるいはクリックばねの少なくも
一方の位置や構造などの変更を要することがなく、した
がって、押釦スイッチを設計する際の自由度を高めるこ
とができる。
【0040】また、操作部材の押圧操作時に固定接点と
可動接点との良好な接触状態を得ることができる。した
がって、スイッチング動作を安定した状態で確実に行な
うことができる。
【0041】また、固定接点および可動接点間への異物
の侵入を遮蔽壁を設けることによって防止することがで
き、簡単な構造で済む。したがって、部品点数が少ない
ので部品コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押釦スイッチの一実施例を示す断面図
である。
【図2】図1の押釦スイッチの遮蔽壁の部分を示す別の
断面図である。
【図3】図1の押釦スイッチに備えられる操作部材を移
動端まで押圧した状態を示す断面図である。
【図4】図1の押釦スイッチに備えられる可動接点を示
す正面図である。
【図5】図4に示す可動接点のA−A線に沿う断面図で
ある。
【図6】図4に示す可動接点のB−B線に沿う断面図で
ある。
【図7】図1の押釦スイッチに備えられる固定接点を示
す正面図である。
【図8】図1の押釦スイッチに備えられる上ケースを裏
面側から見た図である。
【図9】従来の押釦スイッチを示す断面図である。
【図10】図9の押釦スイッチに備えられるスイッチ素
子を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
21 開口 22 ハウジング 23 固定接点 24 可動接点 25 操作部材 26 戻しばね 27 クリックばね 34 ステム 35 キートップ 36、38 壁部 37 窓 44 弾性片 44a、44b 屈曲部 48、50 接点部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を有するハウジングと、該ハウジン
    グに内蔵され互いに対向する固定接点および可動接点
    と、一部が前記開口より外方へ突出し該可動接点を押圧
    する操作部材と、前記ハウジング内に設けられ該操作部
    材に復帰力を付与する戻しばねと、前記操作部材と係合
    して該操作部材に節度感を付与するクリックばねとを備
    え、前記操作部材の押圧操作に伴い前記可動接点が前記
    固定接点に接離することによりスイッチング動作を行な
    う押釦スイツチにおいて、前記可動接点が、前記操作部
    材によって駆動される弾性片を備えるとともに、該弾性
    片の根本および中間位置に、それぞれ屈曲部を設けたこ
    とを特徴とする押釦スイッチ。
  2. 【請求項2】 開口を有するハウジングと、該ハウジン
    グに内蔵され互いに対向する固定接点および可動接点
    と、一部が前記開口より外方へ突出し該可動接点を押圧
    する操作部材と、前記ハウジング内に設けられ該操作部
    材に復帰力を付与する戻しばねと、前記操作部材と係合
    して該操作部材に節度感を付与するクリックばねとを備
    え、前記操作部材の押圧操作に伴い前記可動接点が前記
    固定接点に接離することによりスイッチング動作を行な
    う押釦スイツチにおいて、前記可動接点が、前記操作部
    材によって駆動される弾性片を備えるとともに、この弾
    性片の接点部分を該弾性片の軸線方向に対してずらして
    配置したことを特徴とする押釦スイッチ。
  3. 【請求項3】 開口を有するハウジングと、該ハウジン
    グに内蔵され互いに対向する固定接点および可動接点
    と、一部が前記開口より外方へ突出し該可動接点を押圧
    する操作部材と、前記ハウジング内に設けられ該操作部
    材に復帰力を付与する戻しばねと、前記操作部材の押圧
    操作に伴い前記可動接点が前記固定接点に接離すること
    によりスイッチング動作を行なう押釦スイツチにおい
    て、前記可動接点が、前記操作部材によって駆動される
    弾性片を備え、前記固定接点および可動接点を前記操作
    部材側から遮蔽するとともに、前記弾性片の一部が前記
    操作部材側に突出する窓を有する遮蔽壁を形成したこと
    を特徴とする押釦スイッチ。
JP12764792A 1992-05-20 1992-05-20 押釦スイッチ Withdrawn JPH05325715A (ja)

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