JPH05325587A - サンプリング回路 - Google Patents

サンプリング回路

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JPH05325587A
JPH05325587A JP4134798A JP13479892A JPH05325587A JP H05325587 A JPH05325587 A JP H05325587A JP 4134798 A JP4134798 A JP 4134798A JP 13479892 A JP13479892 A JP 13479892A JP H05325587 A JPH05325587 A JP H05325587A
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寿 中村
Mitsunari Oya
充也 大家
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Oki Electric Industry Co Ltd
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OKI LSI TEKUNOROJI KANSAI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
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    • G11C27/02Sample-and-hold arrangements
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力するアナログ信号の電圧およびインピー
ダンスに制限されずに、大容量のサンプリングコンデン
サをサンプリングすることができるサンプリング回路を
提供することを目的とする。 【構成】 入力端子101と節点121との間に接続さ
れたスイッチ103と、節点119と節点121との間
に接続されたプリサンプリングコンデンサ111と、節
点121と節点123との間に接続されたCMOSイン
バータ127と、CMOSインバータ127に並列に接
続されたスイッチ105と、節点123と出力端子12
5との間に接続されたスイッチ109と、節点119と
出力端子125との間に接続されたスイッチ107とか
ら構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログディジタル変
換回路(以下、A/D変換回路という)の入力部に用い
られるサンプリング回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回路として図2に示すよ
うなものがあった。この回路は、入力端子201と出力
端子207とスイッチ203とサンプリングコンデンサ
205とから構成されており、逐次比較型A/D変換器
のアナログ入力部によく用いられている。この回路は、
入力端子201にアナログ信号を入力し、このアナログ
信号をスイッチ203がONの一定時間サンプリング
(充電)し、その後スイッチ203をOFFにして、O
FFする直前のアナログ電圧をサンプリングコンデンサ
205にホールドするというものである。このサンプリ
ング回路によれば、ホールド中にA/D変換を行うこと
ができるので変換中のアナログ信号が変化してもA/D
変換動作に影響を及ぼさない。
【0003】しかし、図2の回路では、アナログ信号源
の出力インピーダンスが高い場合、CR時定数が大きく
なりサンプリングコンデンサ205を充電する時間が長
くなってしまう。
【0004】そこで、図3に示すように、入力端子20
1とスイッチ203との間に、ボルテージフォロワモー
ドに設定したオペアンプ309を接続する回路が提案さ
れ、広く用いられている。一般的に、オペアンプの入力
インピーダンスは非常に高いので、アナログ信号源の出
力インピーダンスが高い(数10KΩ以上)場合におい
ても、サンプリングコンデンサ205を急速に充電する
ことができるというのがこの回路の利点である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すような回路では、オペアンプを使用するために入力
するアナログ信号電圧が制限されてしまうという問題点
があった。
【0006】以下、オペアンプの内部を示す図4を用い
て、上記問題点を説明する。
【0007】オペアンプは、MOSトランジスタ407
〜423から構成されており、反転入力端子401は、
MOSトランジスタ(P型)407に接続され、非反転
入力端子403は、MOSトランジスタ(P型)409
に接続されている。このオペアンプをボルテージフォロ
ワ動作させるには、出力端子405と反転入力端子40
1とを接続する。このオペアンプを動作させるには、各
MOSトランジスタが活性状態でなければならない。従
って、このオペアンプの反転入力端子401および非反
転入力端子403には、VDD〜(VDD−1.5)(V)
の範囲の電圧を入力することができない。(VDDは電源
電圧であり、例えば5Vである。)
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の問題点
を解決するためにサンプリングコンデンサよりも十分に
容量の小さいプリサンプリングコンデンサにアナログ信
号を充電し、充電されたプリサンプリングコンデンサに
現われる電圧によって、接地電圧から電源電圧までフル
レンジで動作する相補型MOSインバータを制御し、こ
のインバータの出力でサンプリングコンデンサを充電す
るようにしたものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、入力するアナログ信号の電圧
およびインピーダンスに制限されずに、大容量のサンプ
リングコンデンサを素速く充電することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を説明する。
【0011】図1は、本発明の第1の実施例を示す回路
図である。本発明のサンプリング回路は、入力端子10
1および出力端子125と、プリサンプリングコンデン
サ111と、P型MOSトランジスタ115(以下、P
MOSトランジスタ115とする。)とN型MOSトラ
ンジスタ117(以下、NMOSトランジスタ117と
する。)とから構成された相補型MOSインバータ12
7(以下、CMOSインバータ127とする。)とを有
している。そして、これら各端子および素子との間を選
択的に接続するスイッチ103,105,107,10
9を有している。スイッチ103は、入力端子101と
節点119との間に接続されており、入力端子101に
入力されたアナログ信号電圧VA をプリサンプリングコ
ンデンサ111に伝達する。スイッチ105は、節点1
21と節点123との間に接続されており、CMOSイ
ンバータ127の入力端子と出力端子との間を選択的に
短絡させる。スイッチ107は、節点119と出力端子
125との間に接続されており、プリサンプリングコン
デンサ111と出力端子125とを選択的に短絡させ
る。スイッチ109は、節点123と出力端子125と
の間に接続され、CMOSインバータの出力端子と出力
端子125とを選択的に短絡させる。113は、プリサ
ンプリングコンデンサ111よりも十分に容量が大きい
サンプリングコンデンサであり、出力端子125とGN
D間に接続され(GNDには、接地電圧が印加されてい
る。)サンプリング回路から出力されたアナログ信号V
A を充電する。
【0012】次に、このサンプリング回路の動作を説明
する。
【0013】図5は、本発明の第1の実施例の動作を説
明するタイムチャートである。タイムチャートの横軸
は、時間を示し、縦軸は、各スイッチのON,OFFの
状態を示すもので、便宜上、波形が立ち上がっている期
間をON状態とし、立ち下がっている期間をOFF状態
とする。
【0014】プリサンプリングモード このモードは、最終的にアナログ信号電圧VA を充電す
るためのサンプリングコンデンサ113の値〔例えば、
256(pF)〕とは無関係に、小容量〔1〜2(p
F)〕のプリサンプリングコンデンサ111をアナログ
信号電圧VA で充・放電するモードであり、タイムチャ
ートのAに相当する。
【0015】まず、スイッチ103とスイッチ105を
ONにし、スイッチ107と109をOFFにする。入
力端子101に入力されたアナログ信号電圧VA は、ス
イッチ103を介して、節点119に伝達される。CM
OSインバータ127の入力端子と出力端子との間は、
スイッチ105によって短絡されているため、節点12
1と節点123は、CMOSインバータ127のスレッ
ショルド電圧Vt 〔例えば、2.5(V)〕のレベルに
なる。従って、プリサンプリングコンデンサ111は、
アナログ信号電圧VA とスレッショルド電圧Vt の電圧
によってサンプリング(充電)される。
【0016】ボルテージフォロワモード 次に、タイムチャートのBに示すように、スイッチ10
3とスイッチ105をOFFにする。するとでサンプ
リングされたプリサンプリングコンデンサ111の電荷
の逃げ道がなくなり、プリサンプリングコンデンサ11
1は、一旦(VA −Vt )の電圧をホールドする。その
後、スイッチ107とスイッチ109をONにしてボル
テージフォロワモードに入る。このモードに入ると、節
点119と出力端子125とが短絡されるため、プリサ
ンプリングコンデンサ111に、新たにサンプリングコ
ンデンサ113が接続された状態になる。従って、各節
点に加わっている電圧が変動する。
【0017】サンプリングコンデンサ113の一方の電
極に接続されている出力端子125の電圧は、未知であ
る(普通、前回のサンプリング結果が残っている。)
が、例えばGNDレベルに近い状態であるとして、スイ
ッチ107とスイッチ109がONになると、節点11
9がGNDレベルに引っぱられ、それにともない節点1
21の電圧も同時に下降する。において節点121の
電圧は、CMOSインバータ127のスレッショルド電
圧であったため、節点121の電圧が少しでも変動する
と、CMOSインバータ127が動作状態になり、節点
123が素速くVDDレベルもしくはGNDレベルにな
る。
【0018】今、節点121は、CMOSインバータ1
27のスレッショルド電圧よりも低くなったので、CM
OSインバータ127は、VDDレベルを出力する。従っ
て、出力端子125の電圧が上昇しはじめる。これによ
り、出力端子125に接続されたサンプリングコンデン
サ113がCMOSインバータ127によって急速に充
電される。(CMOSインバータ127の出力インピー
ダンスは非常に低いので、サンプリングコンデンサ11
3の容量が大きくても、急速に充電される。)出力端子
125の電圧が上昇すると、節点119の電圧が上昇
し、それにともない節点121の電圧も同時に上昇す
る。そして、節点119の電圧がCMOSインバータ1
27のスレッショルド電圧Vt を超えると、CMOSイ
ンバータ127はGNDレベルを出力し、今度は出力端
子125の電圧を降下させる。このような動作を繰り返
し、最終的に出力端子125の電圧は、プリサンプリン
グモード時において節点119に与えられたアナログ信
号電圧VA 近傍に安定する。また、上述の例とは逆に、
出力端子125がVDDレベル〔5(V)〕に近い状態で
あるとすると、節点119は、VDDレベルに引っぱら
れ、それにともない節点121の電圧も同時に上昇す
る。そして、CMOSインバータ127は、今度はGN
Dレベルを出力し出力端子125の電圧を降下させ、サ
ンプリングコンデンサ113の電荷を放電する。このよ
うな動作を行い、先に述べたものと同様に出力端子12
5の電圧はVA 近傍に安定する。このように、このサン
プリング回路では、アナログ信号電圧がGNDレベル〜
VDDレベルの広範囲であっても、CMOSインバータ1
27が常に活性状態であるため、サンプリングコンデン
サ113を充・放電することができる。
【0019】ダイレクトサンプリングモード 次に、タイムチャートのCに示すように、スイッチ10
3をONにしスイッチ109をOFFにすると、CMO
Sインバータ127が出力端子125から切り離され、
またアナログ信号電圧が出力端子125にダイレクトに
入力され、サンプリングコンデンサ113をダイレクト
にサンプリングする。このモードは、で誤差を小さく
サンプリングすることが困難であるため設けられたもの
である。(ここで出力端子125に入力されるアナログ
信号電圧は、正確には先に入力されたアナログ信号電圧
VA と異なるが、このサンプリング回路の動作が非常に
高速であるため、後に行うA/D変換動作に与える影響
はほとんどない。) ホールドモード 次に、タイムチャートのDに示すように、スイッチ10
3とスイッチ107をOFFにしてホールドモードに入
る。この状態で、サンプリングコンデンサ113にサン
プリングされたアナログ信号電圧が、次段に接続された
A/D変換部でディジタル信号に変換される。
【0020】以上〜のモードを実行して、A/D変
換の1周期を終了する。
【0021】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
【0022】図6は、本発明の第2の実施例を示す図で
ある。尚、図1と同一の構成のものには同一の符号を付
与してある。
【0023】図6に示すサンプリング回路は、前述した
におけるボルテージフォロワ動作を急速に行うための
回路である。図1と異なる点は、節点123とスイッチ
109との間に、カップリングコンデンサ601および
603の各々を介してCMOSインバータ609および
611を各々接続したものである。これらのCMOSイ
ンバータ609および611は、CMOSインバータ1
27と同一の構成である。また、これらのCMOSイン
バータ609および611の入力端子と出力端子との間
には、各々スイッチ605とスイッチ607が接続され
ている。
【0024】図6に示す回路の動作は、図1に示す回路
と基本的には同じである。尚新たに追加されたスイッチ
605とスイッチ607は、スイッチ105と同期して
ON、OFFする。このように、インバータを複数段接
続することにより、前段のインバータの出力信号の微少
変化が後段にゆくに従い増幅されるので、ボルテージフ
ォロワ動作を急速に行うことができる。また、インバー
タを奇数段にすることによって、入力されたアナログ信
号電圧と同相のサンプリング結果を出力端子125から
得ることができる。
【0025】次に本発明の第3の実施例を説明する。
【0026】図7は、本発明の第3の実施例を示す図で
ある。尚、図1と同一の構成のものには同一の符号を付
与してある。図7に示すサンプリング回路は、前述した
におけるダイレクトサンプリング動作を誤差なく実現
するための回路である。図1と異なる点は、入力端子1
01と出力端子125との間にスイッチ701を接続し
たものである。
【0027】次に、この図7に示す回路の動作を説明す
る。
【0028】図8は本発明の第3の実施例の動作を説明
するタイムチャートである。この第3の実施例のサンプ
リング回路は、図1で示した第1の実施例のサンプリン
グ回路の動作と基本的には同じである。異なる点は、
B:ボルテージフォロワモードの後、一旦、全てのスイ
ッチをOFFにし、その後、スイッチ701のみをON
にして、ダイレクトサンプリングを行う点である。この
第3の実施例のサンプリング回路によれば、ダイレクト
サンプリング時に、プリサンプリングコンデンサ111
が、出力端子125に接続されないので、プリサンプリ
ングコンデンサ111の容量による影響を受けないサン
プリングを実現できるという利点がある。
【0029】次に、本発明の第4の実施例を説明する。
【0030】図9は、本発明の第4の実施例を示す図で
ある。尚、前述した各実施例と同一の構成のものには、
同一の符号を付与してある。図9に示すサンプリング回
路は、図7で説明した第3の実施例の回路において、ボ
ルテージフォロワ動作を急速に行うための回路である。
図7と異なる点は、節点123とスイッチ109との間
に、カップリングコンデンサ601および603の各々
を介してCMOSインバータ609および611を各々
接続したものである。また、これらのCMOSインバー
タ609および611の入力端子と出力端子との間に
は、各々スイッチ605とスイッチ607が接続されて
いる。
【0031】図9に示す回路の動作は、図7に示す回路
と基本的には同じである。尚、スイッチ605とスイッ
チ607は、スイッチ105と同期してON,OFFす
る。このようにインバータを複数段接続することによ
り、ボルテージフォロワ動作を急速に行うことができ
る。
【0032】また、以上説明した各実施例を低消費電力
化したい場合、例えば図10に示すように、CMOSイ
ンバータを構成するPMOSトランジスタ115とNM
OSトランジスタ117との間に、NMOSトランジス
タ1001を接続し、このNMOSトランジスタ100
1のゲートにスタンバイ信号SBYを入力するような構
成とすれば良い。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、アナログ信号が有するインピーダンスが高い場
合でも、高速にサンプリングを実現できる。さらに、本
発明によれば、接地電圧と電源電圧間の幅広い範囲のア
ナログ信号をサンプリングすることができる。従って、
逐次比較型A/D変換器、特にコンデンサラダー型等の
容量が大きいタイプのA/D変換器のサンプリング回路
として適用するとき、その効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図
【図2】従来のサンプリング回路
【図3】従来のサンプリング回路
【図4】オペアンプの内部を示す図
【図5】本発明の第1の実施例を説明するタイムチャー
【図6】本発明の第2の実施例を示す図
【図7】本発明の第3の実施例を示す図
【図8】本発明の第3の実施例を説明するタイムチャー
【図9】本発明の第4の実施例を説明するタイムチャー
【図10】スタンバイモード機能を有するCMOSイン
バータを示す図
【符号の説明】
101 入力端子 103 スイッチ 105 スイッチ 107 スイッチ 109 スイッチ 111 プリサンプリングコンデンサ 113 サンプリングコンデンサ 125 出力端子 127 CMOSインバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大家 充也 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号が入力される入力端子と第
    1節点との間に接続された第1のスイッチと、 前記第1節点と第2節点との間に接続された容量と、 入力端子が前記第2節点に接続され出力端子が第3節点
    に接続された相補型MOSインバータと、 前記相補型MOSインバータに並列に接続された第2の
    スイッチと、 前記第3節点と出力端子との間に接続された第3のスイ
    ッチと、 前記第1節点と前記出力端子との間に接続された第4の
    スイッチとからなることを特徴とするサンプリング回
    路。
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