JPH05325494A - ディスクカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 視覚的に面白く、また故障原因の追及に便利
なディスクカートリッジを提供する。また、文字等の表
示領域も広く確保する。 【構成】 ディスク６を収納したディスクカートリッジ
において、カートリッジ筺体１の一部又は全部を透明又
は半透明部位（窓部）５として形成し、筺体外部から収
納しているディスク６を視認できるようにする。また、
ディスク６の表面に印刷表示７を施し、窓部５を通して
筺体外部からその印刷表示を視認可能とし、つまりディ
スク表面をデータ内容等の表示面として利用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は光ディスクや光磁気ディ
スクをカートリッジ筺体に収納してなるディスクカート
リッジに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、光ディスク又は光磁気ディスクを
記録媒体とする情報、娯楽メディアが普及しており、例
えば光ディスク又は光磁気ディスクをカートリッジ筺体
に収納し、そのカートリッジごと記録／再生装置に装填
して例えば再生ドライブを行なうようなディスクカート
リッジ形態のものも実施されている。例えば電子ブック
や音楽用ディスクメディア、さらにはフロッピーディス
クとして提供されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、これらのデ
ィスクカートリッジは通常ユーザーは内部のディスクを
カートリッジ筺体から取出すことはなく、一般にディス
ク取出し不能に製造され、また、特に内部のディスクを
視認する必要はないとされていた。また、ディスクを視
認できるように窓部を設けると、例えば記録内容を表示
したラベルを添付する領域が限られてしまい、特に小型
の（表面積の小さい）ディスクカートリッジには窓部は
不都合である。このため、従来のディスクカートリッジ
としてはカートリッジ筺体の外部から収納したディスク
を視認できるものは提供されていなかった。

【０００４】ところが、実際の使用に際して、例えば再
生時にディスクの回転状態が見えないことは視覚的に面
白いもとはいえず、また、例えば店頭や展示会等でのデ
モンストレーション用に用いてもディスクの動作状態を
展示できないという問題があった。さらに、カートリッ
ジ筺体とディスクの接触やディスク固定（チャッキン
グ）不良、或はディスク記録面の傷等が発生してディス
ク回転動作や再生動作に不具合が生じても、例えば分解
せずに容易に原因追及を行なうことができないという欠
点もあった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、ディスク状記録媒体をユーザーが取出不能
に収納したディスクカートリッジにおいて、カートリッ
ジ筺体の一部又は全部を透明又は半透明部位として形成
し、このカートリッジ筺体外部から収納しているディス
ク状記録媒体を視認することができるようにするもので
ある。また、ディスク状記録媒体の表面の所定位置に例
えば記録内容を示す所要の表示、例えば印刷表示を施
し、透明又は半透明部位を通してカートリッジ筺体外部
から、ディスク状記録媒体及びその表示を視認できるよ
うにもする。

【０００６】

【作用】カートリッジ筺体外部からディスクを視認でき
ることにより、例えば再生中等にディスク回転動作を確
認でき、ユーザー等に対して視覚的な面白さを実現でき
る。また、動作異常時の原因もカートリッジを分解する
ことなく確認できる場合も生じる。さらに、透明又は半
透明部位を介して視認できるディスク表面を例えばタイ
トル表示面として活用できる。

【０００７】

【実施例】図１は本発明を電子ブックソフトとしてのデ
ィスクカートリッジに採用した実施例である。１は例え
ば樹脂によって成形されるカートリッジ筺体を示し、内
部に光ディスク２を内蔵している。光ディスク２は例え
ばこのディスクカートリッジが再生装置に装填された際
にシャッタ３が開放方向（矢印Ａ方向）に摺動されるこ
とによって、その記録面がカートリッジ筺体１から露出
され、再生装置の光学ヘッドによって記録されているデ
ータが読み取られるようになされている。

【０００８】４はカートリッジ筺体１の平面部の一部に
設けられたラベル貼付部であり、例えば光ディスク２に
記録されているデータ内容やそのタイトル等が表示され
たラベルが添付される。さらにカートリッジ筺体１の平
面部の一部は例えば透明樹脂によって成形された透明窓
部５とされており、この透明窓部５を通して、内部の光
ディスク２が視認できるようになされている。

【０００９】このディスクカートリッジでは、透明窓部
５によって内部の光ディスク２が見えるため、実際の使
用に際しては、例えば再生時にディスクの回転状態を見
ることが可能になり、データ内容だけでなくディスクカ
ートリッジ自体が視覚的にも面白いものとなる。特に店
頭や展示会等でのデモンストレーション用としても好適
である。さらに、カートリッジ筺体内部の一部やディス
ク表面を、分解しなくても確認できるため、動作不具合
時の原因追及も迅速に可能になる。

【００１０】なお、このようにラベル貼付部４を設ける
場合は、ラベル添付部４も透明にしておき、ユーザーが
そのまま窓部として活用するか、或はラベルを貼付して
ラベル添付部として使用するか選択できるようにしても
よい。

【００１１】図２は第２の実施例として、音楽等の記録
／再生用のディスクカートリッジに本発明を採用したも
のである。このディスクカートリッジも、カートリッジ
筺体１内にディスク（光磁気ディスク６）が収納されて
おり、カートリッジ筺体１が記録／再生装置に装填され
た際にシャッタ３が開放方向（Ａ方向）に摺動される
と、光磁気ディスク６のレーザー照射面及び磁界印加面
が露出され、記録時には光学ヘッド及び磁気ヘッドによ
る光磁気記録がなされ、また再生時には光学ヘッドによ
り再生データの読み取りがなされる。或は光磁気方式で
の再生専用ディスクの場合は少なくとも光学ヘッドによ
るデータ読み取り面側が露出される。

【００１２】そしてカートリッジ１の表面には光磁気デ
ィスク６の半分以上に相当する領域が透明窓部５として
形成されており、この透明窓部５によって光磁気ディス
ク６をカートリッジ筺体１の外部から視認することがで
きる。このため、上記図１の実施例と同様の効果を得る
ことができ、またこのように透明窓部５を広く設定する
ことにより、その効果はより顕著なものとなる。

【００１３】さらに、光磁気ディスク６の表面には文字
や絵等が印刷表示７として施され、これらの文字や絵も
透明窓部５を通じて見ることができる。つまり、ディス
ク表面がラベル領域のように利用され、透明窓部５を広
く設けると同時に、広い表示領域を得ることができる。
さらに表示される絵等を、例えばディスク回転動作や透
明窓部５の広さにあわせて工夫することにより、より多
様な視覚効果を得ることができる。

【００１４】なお、ディスク表面の印刷処理が記録され
ている音楽等の内容を示すものである場合は、ユーザー
が表示変更が不能であることから、ディスク表面を表示
面として用いることはいわゆるＲＯＭタイプのディスク
を内蔵したディスクカートリッジに採用することが最も
好適である。ただし、透明窓部５の一部にラベルを貼付
できるようにすれば、書き換え型ディスクカートリッジ
であっても不都合はない。

【００１５】なお、上記各実施例では透明窓部を設ける
ようにしたが、半透明であってもよい。また一部に窓部
として設けるのではなく、カートリッジ筺体全体を透明
又は半透明に成形してディスクを視認できるようにして
もよい。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように本発明のディスクカ
ートリッジは、カートリッジ筺体の一部又は全部を透明
又は半透明部位として外部からディスク状記録媒体を視
認できるようにしたため、ディスクやディスクの回転状
態を容易に確認でき、視覚的に面白い記録媒体となると
ともに、その動作に不具合が発生した際の原因追及も容
易となるという効果がある。さらに、窓部を介して視認
できるディスク表面に印刷表示を施すことにより、ディ
スク表面をラベル領域のように利用でき、広い表示領域
を得ることができるという効果も生ずる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の斜視図である。

【図２】本発明の第２の実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１ カートリッジ筺体 ２ 光ディスク ３ シャッタ ４ ラベル貼付部 ５ 透明窓部 ６ 光磁気ディスク ７ 印刷表示

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスク状記録媒体を収納したディスク
   カートリッジにおいて、カートリッジ筺体の一部又は全
   部を透明又は半透明部位として形成し、該カートリッジ
   筺体外部から収納しているディスク状記録媒体を視認す
   ることができるように構成したことを特徴とするディス
   クカートリッジ。
2. 【請求項２】 前記カートリッジ筺体内に収納されるデ
   ィスク状記録媒体の表面の所定位置に所要の表示を施
   し、前記透明又は半透明部位を通して前記カートリッジ
   筺体外部から、ディスク状記録媒体及びその表面の表示
   を視認することができるように構成したことを特徴とす
   る請求項１に記載のディスクカートリッジ。