JPH05324906A - イメージ伝送処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】文字・画像部分の切り出し処理６，文字コード
の認識処理５，画像データの圧縮処理６により文書を圧
縮し、コードと画像を混在したデータ通信を行う。デー
タの受信側は受信データの復元と、多種類ファイルの過
不足管理等を行う。 【効果】通信量を削減し、文書の処理を早くすることが
できる。また、受信側での処理負荷を低減し、処理能力
の平滑化による処理の効率化が望める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、保険業，銀行，信販な
どの契約書の伝送を初めとして、その他受注，振込み，
問い合わせなどで、手書きイメージ，写真，印影，コー
ドデータなどが混在する文書の伝送，管理システムに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、イメージデータを伝送するための
簡易な端末としてファクシミリが使われている。例え
ば、文献“日経コンピュータ編：ファクシミリ活用で実
効をあげる情報システム：日経コンピュータ１９９１.
２.１１ Ｐ.１１３−１２４ ”で紹介されているよう
に、銀行の振込みや製造業の受注にＯＣＲと組み合わせ
て、ファクシミリデータを集中局で認識処理するシステ
ムが知られている。また、画像イメージをファクシミリ
で伝送できるシステムは、化学メーカ，生命保険会社な
どがシステムを構築している。

【０００３】しかし、前者は文字データを扱えるだけ、
後者は画像データを扱えるだけであり、いずれの場合
も、イメージデータに文字コードと画像データを混在さ
せることを実現したシステムは見当らない。

【０００４】画像を管理できるシステムとして実現して
いるものに北大病院の例がある。文献“日経コンピュー
タ編：病院内の画像を一元管理，診察を迅速かつ正確
に：日経コンピュータ１９９１.４.８”。このシステム
は大容量画像の管理と専用端末での画像検索を医療の場
で実現したものである。今のところネットワークは構内
ＬＡＮであり、データベース機能に主眼を置いている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ファクシミリのデータ
を集中局において認識処理する方法では、画像イメージ
情報が扱えない上に、ファクシミリのイメージを文字デ
ータに認識変換する処理を中央局で行っているため、処
理量が多くなると文字認識誤りによるデータの再送信等
が発生し、処理効率が極端に落ちてくる可能性がある。
そのため、大規模なデータ処理が必要なシステムには適
用できない。したがって、文字認識はできるだけオンラ
インでは行わず、データを送信する側で認識処理を行
い、中央局の負荷を減らす必要がある。

【０００６】また、画像イメージをファクシミリで伝送
できるシステムは、いずれも画像データベースを検索
し、ここからファクシミリを使って情報を引き出すシス
テムである。つまり、コンピュータ通信によるものを除
けば、ファクシミリ通信によって画像イメージを入力で
きるシステムはない。これは、単に画像を送ってもその
画像のアイデンティティを与えることができないため、
画像の入力はデータベースが存在する計算機の近くで行
わざるを得ないためである。

【０００７】現在、イメージ情報を簡易に伝送できる装
置としてファクシミリがあるが、文字データあるいは画
像データを同時に扱えるシステムは見当らない。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記のようなイメージ伝
送処理システムの問題点を解決するため、本発明では以
下のような手段を講じる。

【０００９】イメージ情報の送信側は以下のように構成
する。すなわち、手書きの文字データと画像データとを
含むイメージ情報を微小画素点の２次元的配列に変換す
る装置からのイメージデータのうち、予め定めた必要と
する文字データや画像データの位置と大きさの情報から
文字・画像データを切り出す処理を行うイメージデータ
抽出処理部と、抽出した文字・画像データのうち、文字
データについては文字コード認識処理部に送り、画像デ
ータについては画像圧縮などを行う画像処理部に送る等
のデータの振り分け処理を行うイメージデータ分配制御
部と、読み込んだイメージデータの手書き文字データを
コード認識してコードデータと、手書きのイメージその
ままの文字画像データとを関連付けてデータ格納を行
う、コード認識処理部と、文字画像データ、画像データ
の圧縮などのデータ縮小化処理を行い処理後の画像デー
タを格納する画像処理部と、前記コードデータ及び文字
画像データと、画像データとを送信フレームに配置し、
データ伝送装置にデータ送信を行わせるデータ通信制御
部とを設ける。

【００１０】また、イメージ情報の受信側は、データ伝
送装置からのデータを受信するデータ通信制御部と、受
信したコードデータはコードデータ格納エリアに、文字
画像データと、画像データは画像の復元を行い、それぞ
れ、文字画像データ格納エリア、画像データ格納エリア
に格納するイメージ情報格納処理部と、同時に送られた
コード・文字画像・画像データを一つの文書として統一
管理するため文字の大きさや位置の情報を共に格納し、
元のイメージ文書を再生し、出力するイメージ表示部
と、多種類の文書の到着を管理し、あるジョブに必要な
文書の管理を可能とするイメージ情報管理部を設ける。

【００１１】このようなイメージ情報の伝送処理システ
ムを構成することにより、必要最小限の画像データと、
画像の文字認識などにより入力したコードデータとを通
信路上に流すことにより、通信量を削減し文書の処理を
早くできる。また、文字の認識あるいは入力等について
は分散配置した送信側で行うので、中央での処理負荷を
低減することができる。

【００１２】

【作用】本発明によれば、イメージ情報の送信側は、手
書きの文字データと画像データとを含むイメージ情報を
予め定めた必要とする文字データや画像データの位置と
大きさの情報から文字・画像データを切り出す処理を行
うイメージデータ抽出処理部と、抽出した文字・画像デ
ータのうち、文字データについては文字コード認識処理
部に送り、画像データについては画像圧縮などを行う画
像処理部に送る等のデータの振り分け処理を行うイメー
ジデータ分配制御部と、読み込んだイメージデータの手
書き文字データをコード認識してコードデータと、手書
きのイメージそのままの文字画像データとを関連付けて
データ格納を行う、コード認識処理部と、文字画像デー
タ、画像データの圧縮などのデータ縮小化処理を行い処
理後の画像データを格納する画像処理部と、コードデー
タ及び文字画像データと、画像データとを送信フレーム
に配置し、データ伝送装置にデータ送信を行わせるデー
タ通信制御部とを設ける。

【００１３】イメージ情報の受信側は、データ伝送装置
からのデータを受信するデータ通信制御部と、受信した
コードデータはコードデータ格納エリアに、文字画像デ
ータと、画像データは画像の復元を行い、それぞれ、文
字画像データ格納エリア，画像データ格納エリアに格納
するイメージ情報格納処理部と、同時に送られたコード
・文字画像・画像データを一つの文書として統一管理す
るため文字の大きさや位置の情報を共に格納し、元のイ
メージ文書を再生し、出力するイメージ表示部と、多種
類の文書の到着を管理し、あるジョブに必要な文書の管
理を可能とするイメージ情報管理部を設ける。

【００１４】このようにシステムを構成することによ
り、本発明のイメージ伝送処理システムは誤動作するこ
とがない。

【００１５】

【実施例】以下、本発明をいくつかの実施例に従って説
明する。

【００１６】図１は本発明によるイメージ伝送処理シス
テムのうちイメージ送信処理側の構成図である。図２は
イメージ情報を含む文書例である。

【００１７】まず、手書きの文字データ（イメージ情報
文書例２０では２２，２４ａ，24ｂ，２４ｃのような自
署の部分）と画像データ（イメージ情報文書例２０では
印影２３，写真２５，自筆２６の部分）とを含むイメー
ジ情報文書のイメージ情報を微小画素点の２次元的配列
に変換する機能を持つイメージデータ入力装置２からイ
メージデータ２ａがイメージ処理部１に入力する。

【００１８】このイメージデータ２ａのうち、切り出し
を必要とする文字データ（イメージ情報文書例２０では
２２，２４ａ，２４ｂ，２４ｃ）や画像データ（イメー
ジ情報文書例２０では２３，２５，２６）のイメージ情
報文書内での存在する位置と大きさの情報は予め与えら
れている。したがって、イメージデータ抽出処理部３で
は文字・画像データを切り出す処理を行う。この時、イ
メージ文書内での文字・画像データの存在する位置と大
きさの情報は、文書の種別を示すシート識別番号２１を
キーワードにしてデータベースに与えておく。

【００１９】イメージデータ分配制御部４では、抽出し
た文字・画像データのうち、文字データ４ａについては
文字コード認識処理部５に送り、画像データ４ｂについ
ては画像圧縮などを行う画像処理部６に送る処理を行
う。

【００２０】文字コード認識処理部５では、読み込んだ
イメージデータの手書き文字データ（イメージ情報文書
例２０では２２，２４ａ，２４ｂ，２４ｃ）をコード認
識する。このコードデータ５ｂはコードデータ格納部７
に、手書きのイメージそのままの文字画像データ５ａは
画像処理部６に送る。コードデータ５ｂと文字画像デー
タ５ａは関連を付けてデータ格納を行う。

【００２１】画像処理部６は、文字画像データ５ａ，画
像データ４ｂの圧縮などのデータ縮小化処理を行い処理
後の文字画像や画像データ６ａを画像データ格納部８に
格納する。

【００２２】データ通信制御部９では、送信コードデー
タ７ａ及び、文字画像データと画像データとを含む送信
画像データ８ａを取り出して送信データを作成し、送信
フレームに配置し、データ送信装置１０にデータ送信を
行わせる。

【００２３】図３は以上のようなイメージ伝送処理シス
テムのイメージ送信処理側のイメージ処理部１の動作流
れを示す。

【００２４】先ず、文書イメージデータをイメージデー
タ入力装置２により読み取り（処理３２）、最初は文書
種別を認識するため、シート識別番号２１のエリアを認
識して文書の種類を知る（処理３３）。この処理は図１
には明示していないがイメージデータ抽出処理部３と文
字コード認識処理部５との協調動作である。次に文書種
別により、その文書における文字データ（イメージ情報
文書例２０では２２，２４ａ，２４ｂ，２４ｃ）や画像
データ（イメージ情報文書例２０では２３，２５，２
６）の存在する位置や画像の大きさの情報を取り出し、
画像切り出しのデータとする（処理３４）。

【００２５】画像イメージの切り出し（処理３５）を行
い、文字画像であれば（処理３６）文字コード認識処理
部５へデータを転送し（処理３７）、文字コードの認識
を行なった後、このデータを画像処理部６へ転送する
（処理３８）。これは文字をコードに変換してもなお、
自署としてのイメージデータが必要な場合の処理であ
る。文字画像でなければ（処理３６）、処理３７は省略
してそのままデータを画像処理部６へ転送する（処理３
８）。処理３５から処理３８まではデータが無くなるま
で繰り返す（処理３９）。

【００２６】次に、データ通信制御部にデータの送信を
指示し（処理４０）、コードデータ７ａ及び、文字画像
データと画像データとを含む送信画像データ８ａを取り
出して送信データを作成し、データ送信を行って処理を
終わる（処理４１）。

【００２７】図４は本発明によるイメージ伝送処理シス
テムのうちイメージ受信処理側の構成図である。

【００２８】データ受信装置５０からのデータをデータ
通信制御部５１が受信する。このような例は単なる一例
でありイメージデータの送信装置１０，受信装置５０は
必須ではなく計算機間の直結でもなんら構成・処理に問
題は無い。

【００２９】受信データにはコードデータ，文字画像デ
ータと、画像データが含まれているが、さらに、これら
の情報の大きさや、文書内での位置情報も合わせて格納
されている。これにより、イメージ情報格納処理部５２
では、受信データを解析し、コードデータはコードデー
タ格納エリア５３に、文字画像データと、画像データは
画像の復元を行い、それぞれ、文字画像データ格納エリ
ア５４，画像データ格納エリア５５に格納する。

【００３０】イメージ情報管理部５７では同時に送られ
たコード・文字画像・画像データを一つの文書として統
一管理するためにこれらデータの大きさや位置の情報を
格納している。また、イメージ表示部５６は元のイメー
ジ文書を再生し、ディスプレイ５８やプリンタなどに出
力する。イメージ情報管理部５７は１枚の文書だけを扱
うのではなく、一連の動作ジョブに対し複数の文書が必
要な場合も、文書の到着や、過不足の管理なども行なえ
るように構成する。

【００３１】

【発明の効果】本発明によれば、必要最小限の画像デー
タと、画像の文字認識などにより入力したコードデータ
とを通信回線上に流すことにより通信量を削減し、文書
の処理を早くすることができる。また、文字の認識ある
いは入力等については分散配置した送信側で行うので、
受信側ホスト（中央処理部署）での処理負荷を低減し、
処理能力の平滑化による処理の効率化が望める。

【００３２】さらに、同時に送られたコード・文字画像
・画像データを一つの文書として統一管理するため、文
字の大きさや位置の情報を共に格納し、元のイメージ文
書を再生し出力する機能や、一連の動作ジョブに対し複
数の文書が必要な場合も、文書の到着や、過不足の管理
なども行なえるイメージ情報管理部を設けたので、文書
の統合的管理による処理効率化，人員の削減などの効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるイメージ伝送処理システムのイメ
ージ送信処理側のブロック図。

【図２】イメージ情報を含む文書例の説明図。

【図３】イメージ処理部の動作のフローチャート。

【図４】本発明によるイメージ伝送処理システムのイメ
ージ受信処理側のブロック図。

【符号の説明】

１…イメージ処理部、２…イメージデータ入力装置、２
ａ…イメージデータ、３…イメージデータ抽出処理部、
４…イメージデータ分配制御部、４ａ…文字データ、４
ｂ…画像データ、５…文字コード認識処理部、５ａ…文
字画像データ、５ｂ…コードデータ、６…画像処理部、
６ａ…画像データ、７…コードデータ格納部、７ａ…送
信コードデータ、８…画像データ格納部、８ａ…送信画
像データ、９…データ通信制御部、１０…データ送信装
置。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】手書きの文字データと画像データとを含む
   イメージ情報を微小画素点の２次元的配列に変換する装
   置からのイメージデータを入力とし、 前記イメージデータのうち、予め定めた必要とする前記
   文字データや前記画像データの位置と大きさの情報から
   文字・画像データを切り出す処理を行うイメージデータ
   抽出処理部と、 抽出した前記文字データについては文字コード認識処理
   部に送り、前記画像データについては画像圧縮などを行
   う画像処理部に送る等のデータの振り分け処理を行うイ
   メージデータ分配制御部と、 読み込んだ前記イメージデータの手書き文字データをコ
   ード認識してコードデータと、手書きのイメージそのま
   まの文字画像データとを関連付けてデータ格納を行う、
   文字コード認識処理部と、 前記文字画像データ，前記画像データの圧縮などのデー
   タ縮小化処理を行い処理後の画像データを格納する画像
   処理部と、 前記コードデータ及び前記文字画像データと、前記画像
   データとを送信フレームに配置し、データ送信装置にデ
   ータ送信を行わせるデータ通信制御部とを設けたことを
   特徴とするイメージ伝送処理システム。
2. 【請求項２】請求項１のシステムであって、多種類の文
   書が混在して伝送されるデータ通信システムにおいて、 前記データ受信装置からのデータを受信する前記データ
   通信制御部と、 受信した前記コードデータはコードデータ格納エリア
   に、前記文字画像データと、前記画像データは画像の復
   元を行い、それぞれ、文字画像データ格納エリア，画像
   データ格納エリアに格納するイメージ情報格納処理部
   と、 同時に送られたコード・文字画像・画像データを一つの
   文書として統一管理するため文字の大きさや位置の情報
   を共に格納し、元のイメージ文書を再生し、出力するイ
   メージ表示部と、 多種類の文書の到着を管理し、あるジョブに必要な文書
   の管理を可能とするイメージ情報管理部を設けたイメー
   ジ伝送処理システム。
3. 【請求項３】請求項１において、手書き文字コードの認
   識を行い、前記コードデータを作成する前記文字コード
   認識処理部の代わりに、計算機の手動入力装置により、
   コードデータを入力する機構を備えたイメージ伝送処理
   システム。