[実施の形態1]
本発明の実施の形態に係るシステム概要図を図1に示す。例えば保険会社5には、1又は複数の保険会社サーバ55と、例えばパーソナル・コンピュータである1又は複数の社員用端末51と、例えばパーソナル・コンピュータである1又は複数のコールセンタ端末52と、1又は複数のコールセンタ電話機53とが設置されている。なお、コールセンタでは、事故の受付業務などが行われる。また、保険会社サーバ55には、修理工場送付用データ生成部550と、事故案件データ検索処理部551と、保険契約データ検索処理部553と、修理工場データ検索処理部555とが含まれる。さらに、保険会社サーバ55には、保険契約データベース(DB)557、修理工場DB558及び事故DB559が接続されている。
修理工場送付用データ生成部550は、事故の保険処理に必要とされるデータのうち、例えば保険契約者のデータや事故受付番号等、修理工場によるデータの登録を促す前に保険会社側で特定できるデータを修理工場に送付するための処理を行う。事故案件データ検索処理部551は、事故DB559の検索処理を行い、例えば事故車両のデータや当該事故案件に対応する保険証券番号及び工場番号を抽出する。保険契約データ検索処理部553は、保険契約DB557の検索処理を行い、例えば保険証券番号や保険期間満了日等が含まれた保険契約のデータを抽出する。修理工場データ検索処理部555は、修理工場DBの検索処理を行い、例えばメール・アドレスや、本実施の形態に係るプログラムの対応状況等のデータを含む修理工場のデータを抽出する。
また、例えばパーソナル・コンピュータである修理工場端末3及び7は、図示しないがメーラ機能及び画像データ取得・格納機能を備えており、無線又は有線により例えばインターネットであるネットワーク1に接続して電子メールの送受信を行うことが可能となっている。また、デジタルカメラで撮影した画像やスキャナから取り込んだ画像のデータを無線又は有線により取得し、例えばハードディスクに保存しておくことが可能となっている。また、本実施の形態とは直接は関係ない修理費用見積りシステムが導入されている場合もある。なお、本実施の形態に係る自動車等の事故に対する保険処理のためのデータを収集するためのプログラム(以下、画像添付プログラムと称する)は、これらの修理工場端末において実行される。
例えばインターネットであるネットワーク1には、1又は複数の修理工場端末3(又は7)の他、上で述べた1又は複数の保険会社サーバ55、社員用端末51及びコールセンタ端末52が接続されている。また、ネットワーク1を経由する通信には、図示しないドメイン・ネーム・サーバ(DNS:Domain Name Server)やメール・サーバ、ファイア・ウォール等の、インターネット経由での通信に必要な機器及び機能を使用するものとする。
また、公衆回線網11には、1又は複数のコールセンタ電話機53及び1又は複数の保険契約者電話機9が無線又は有線で接続されている。例えば事故を起こした保険契約者は、事故発生後及び事故車両を修理工場に入庫する際に、保険契約者電話機9を用いてコールセンタ電話機53に対し電話をかける。そして、コールセンタ電話機53によって、事故による修理についての連絡を受けたオペレータは、事故DB559にアクセス可能であるコールセンタ端末52を用いて、事故DB559にレコード(事故案件情報)を登録するような仕組みになっている。
図2に、画像添付プログラム2000の機能ブロック図の一例を示す。
図2に示すように画像添付プログラム2000は、制御部200、表紙画面表示部202、画像表示部230、画像添付処理部210、出力処理部212、データ読込処理部214、保存処理部216、ファイルロック管理部218、データ保持部220、終了処理部222及びメールソフト制御部224を含む。画像表示部230は、車両画像添付画面表示部204と見積書添付画面表示部206と車検証添付画面表示部208とを含む。
制御部200は、表紙画面表示部202と画像表示部230と出力処理部212とデータ読込処理部214と保存処理部216と終了処理部222とメールソフト制御部224と連携している。データ保持部220は、表紙画面表示部202と画像表示部230とデータ読込処理部214と保存処理部216と連携している。
画像添付処理部210は、画像表示部230と連携している。ファイルロック管理部218は、データ読込処理部214と保存処理部216と連携している。出力処理部212は、データ保持部220を参照する。終了処理部222は、保存処理部216と連携している。
制御部200は、プログラム実行時に表示される各ページの共通ヘッダー部分の管理を行い、保存や終了、或いはデータ登録用の各ページへの遷移処理等のための、共通ヘッダー部分に含まれているメニュー・ボタンに定義づけられた処理を実行する。すなわち、制御部200の処理が行われると、表紙画面表示部202、画像表示部230、出力処理部212、データ読込処理部214、保存処理部216、終了処理部222又はメールソフト制御部224の処理への移行が行われる。なお、処理の移行があった場合でも、制御部200が表示する共通ヘッダー部分はアクティブな状態に保たれる。
表紙画面表示部202は、複数あるページのうち、表紙となるページの表示処理を行う。また、ユーザからの当該ページに対するデータの入力を受け付けると、入力されたデータをデータ保持部220に格納する。なお、データ読込処理部214によって読み込まれたデータを表示する場合もある。
画像表示部230は、事故の保険処理に必要とされる画像を登録するためのページを表示する。本実施の形態では、画像表示部230には、登録される画像の属性によって車両画像添付画面表示部204、見積書添付画面表示部206及び車検証添付画面表示部208の例えば3つの画像添付画面表示部が含まれる。これらの画像添付画面表示部は、画像の他の属性による分類に従って構成されていてもよいし、分類の数も限定されない。また、各画像添付画面表示部が表示するページがそれぞれ複数あるような構成であってもよい。ユーザから添付すべき画像ファイルの選択入力操作を受け付けると、画像添付処理部210が、選択された画像の大きさとページ上の画像表示領域のサイズとを比較して、異なる場合には、選択された画像を画像表示領域のサイズに調整する。そして画像表示部230は、画像表示領域サイズに調整された画像をページ上の画像表示領域に表示する。また、表示した画像のデータを画像表示領域に対応付けてデータ保持部220に格納する。
車両画像添付画面表示部204は、事故車両の画像を添付するためのページの表示処理を行う。ユーザから添付すべき画像ファイルの選択入力操作を受け付けると、画像添付処理部210が、選択された画像の大きさとページ上の車両画像表示領域のサイズとを比較して、異なる場合には、選択された画像を車両画像表示領域のサイズに調整する。そして車両画像添付画面表示部204は、車両画像表示領域サイズの画像をページ上の車両画像表示領域に表示する。また、表示した画像のデータを車両画像表示領域に対応付けてデータ保持部220に格納する。
見積書添付画面表示部206は、修理の見積書の画像を添付するためのページの表示処理を行う。ユーザから添付すべき画像ファイルの選択入力操作を受け付けると、画像添付処理部210が、選択された画像の大きさとページ上の見積書画像表示領域のサイズとを比較して、異なる場合には、選択された画像を見積書画像表示領域のサイズに調整する。そして見積書添付画面表示部206は、見積書画像表示領域サイズの画像をページ上の見積書画像表示領域に表示する。また、表示した画像のデータを見積書画像表示領域に対応付けてデータ保持部220に格納する。なお、見積書のデータ・ファイルは修理工場が導入している修理費用見積りシステムによってフォーマットが異なるため、本ページに見積書のデータ・ファイルを読み込む機能は付加されていない。但し、異なる修理費用見積りシステムが出力するデータのフォーマットが統一されたり、異なる修理費用見積りシステムが出力するデータを所定のフォーマットに変換できるツールが存在するような場合には、見積書のデータ・ファイルを読み込む機能を付加するような構成であってもよい。
車検証添付画面表示部208は、事故車両の車検証の画像を添付するためのページの表示処理を行う。ユーザから画像添付の選択入力操作を受け付けると、画像添付処理部210が、選択された画像の大きさとページ上の車検証画像表示領域のサイズとを比較して、異なる場合には、選択された画像を車検証画像表示領域のサイズに調整する。そして車検証添付画面表示部208は、車検証画像表示領域サイズの画像をページ上の車検証画像表示領域に表示する。また、表示した画像のデータを車検証画像表示領域に対応付けてデータ保持部220に格納する。見積書添付画面表示部206と同様に、車検証のデータの読み込み機能は付加されていないが、OCR(Optical Character Reader:光学式文字読み取り装置)技術の発達・普及等により、各修理工場が車検証のデータを簡単に電子化できるような場合には、車検証のデータを読み込む機能を付加するような構成であってもよい。
画像添付処理部210は、画像表示部230に含まれる車両画像添付画面表示部204、見積書添付画面表示部206及び車検証添付画面表示部208が管理する各ページにおいて、ユーザから画像添付の操作を受け付けた場合に、画像ファイルの場所を指定させるためのインタフェースを用いてユーザに画像ファイルの場所を指定させ、指定された画像データをコピーして縮小又は拡大することにより画像サイズの調整を行い、各ページに挿入する処理を行う。
画像のサイズには、表示サイズとデータ・サイズ(解像度)とがあり、表示サイズの調整と解像度の調整とを併せて行う。例えば画像添付処理部210は、添付エリア(画像表示領域)の位置及びサイズを確認する。添付エリアに対応付けられた適切な画像サイズ(範囲)は、画像添付プログラム2000内の例えばデータ保持部220に予め登録しておくことができる。そして、添付エリアのサイズに比して、添付すべき画像のサイズが大きすぎる又は小さすぎる場合は、画像のサイズを調整するための所定の関数式等を用いて当該添付すべき画像のサイズを調整する。
本実施の形態では、例えばバイキュービック法(bi-cubic convolution)を用いて画像のサイズの調整を行う。バイキュービック法とは、画像の拡大や縮小の際に用いられる画像補間法の一つであり、拡大又は縮小前の画像のある画素の周囲16個の画素の濃度値を特定し、3次関数を用いて補間する。具体的には、sin(πx)/πxという式をテイラー展開により3次の項で近似し、補間式として用いる。これにより、精度の高い補間を行うことができる。なお、サイズ変更後の表示画像が著しく見にくくなる等の大きな影響を及ぼさない範囲において、他の補間法(例えば、「“貧乏人のためのCG講座 CG知識編”、[online]、[平成15年9月29日検索]、インターネット<URL:http://tt.sakura.ne.jp/~hiropon/lecture/trans.html>」参照。)を用いてもよい。画像のサイズの調整処理後、当該画像を、予め定められた添付エリアに添付(ページ・データに画像データを挿入)する。
なお、解像度については変更せずに表示サイズのみ調整するようにしてもよいが、通常、デジタルカメラなどで撮影された画像の解像度は、保険の事故処理のための画像における適切な解像度に比べて過大である場合が多いため、例えば表示サイズの縮小にあわせて適切な解像度に調整することにより、画像のデータ・サイズを減縮して通信時間の短縮を図ることができる。
本実施の形態においては、基本的には上で述べたような方法を用いて画像サイズの調整を行うが、解像度を下げるような場合、例えば標準間引き率を画像添付プログラム2000のデータ保持部220に予め記憶させておき、画像添付処理部210がデータ保持部220に記憶された標準間引き率を用いて、元々の画素数に標準間引き率を乗じて間引く画素数を求め、当該画素数分の画素を所定のパターンに従って間引くようにしてもよい。なお、標準間引き率には、縦のラインの間引き率及び横のラインの間引き率が含まれ、画像添付処理部210は、縦横それぞれの間引き率に基づいて画素を間引く。
また、標準間引き率に併せて、先に画像添付処理部210が選択された画像を車両画像表示領域にサイズを調整する際に行った調整の程度に応じて、標準間引き率を修正してもよい。例えば、標準間引き率÷サイズ調整の割合といった所定の計算式に基づいて、縦横を間引くようにしてもよい。例えば、標準間引き率を縦0.2(2割の間引き)、横0.3(3割の間引き)と設定していた場合、サイズ調整の割合が縦0.5倍、横0.4倍であったとすれば、縦については0.2÷0.5=0.4を、横については0.3÷0.4=0.75を間引き率に設定して画素を間引く。なお、ここでの画素の間引き率の値はあくまでも一例であって、適切な値を任意に設定することができる。
さらに、標準間引き率を設定せずに、サイズ調整の割合をそのまま、あるいは所定の係数を乗じた値に修正して画素の間引き率として用いてもよい。このような間引き率に関するデータは、例えば画像添付プログラム2000のデータ保持部220に予め記憶させておくことができる。
出力処理部212は、印刷のための処理を行う。表紙画面表示部202及び画像表示部230によってデータ保持部220に格納されたデータについて、画面表示される各ページにつき1枚づつプリントアウトされるように印刷設定を行うような処理を行う。
データ読込処理部214は、表紙画面表示部202に登録可能なファイルが修理工場端末3(又は7)内に存在し、ユーザからデータ読み込みの選択入力操作があった場合に、保険契約者等のデータのインポート処理を行う。読み込まれたデータはデータ保持部220に格納され、表紙画面表示部202に表示される。なお、読み込み対象のファイルにファイル保護が施されている場合には、ファイルロック管理部218がファイル保護を解除する。
保存処理部216は、データ保持部220を参照して各ページにおいて登録されたデータを所定のフォーマットで統合し、オペレーティング・システム(OS:Operating System)のファイル保存機能を用いて本プログラム・ファイルを保存する。その際、ファイルロック管理部218は、保存するファイルに対してファイル保護を施す。すなわち、ファイルロック管理部218は、ファイル保護処理及びファイル保護の解除処理を行う機能を有する。また、各ページにおいて登録されたデータを統合して、画像添付プログラムとは別の、所定のファイル・フォーマットのファイルを生成して、修理工場端末3(又は7)の記憶装置に格納するようにしてもよい。
本実施の形態においては、パスワードによるファイル保護と、特定の端末でしかファイルが開封できないようにする処理とを行う構成となっている。まず、ファイルを保存する際には、所定のパスワードを設定してファイルをロックし、ロックされたファイルは、設定されたパスワードを入力しないと読み出すことができないような仕組みとなっている。ファイルロック管理部218は、このようなパスワードの設定及び管理並びにパスワード入力処理をユーザに代わって行う。また、特定の端末のみでファイル開封を可能とするために、ファイルロック管理部218は、例えば開封可能端末が特別に保持しているプログラム又はデータファイルの存在を確認する機能を有している。なお、ファイル保護はこのような方法に限られず、ファイルの暗号化等であってもよいし、その他いくつかの方法を併用した構成であってもよい。
データ保持部220は、本プログラムに関連する各種データを保持及び管理する。すなわち、表紙画面表示部202及び画像表示部230においてユーザの操作によって登録されたデータを格納し、格納したデータを出力処理部212や保存処理部216に提供する。
終了処理部222は、本システムの終了処理を行う。すなわち表示画面を閉じる。メールソフト制御部224は、所定のメールソフトを起動させる命令をコンピュータ(修理工場端末3(又は7))のOSに対して発行する。
以下、図3乃至図5に、各DBのテーブル構成の一例を示す。
図3に保険契約DB557のテーブル構成の一例を示す。図3のテーブルの例には、保険証券番号の列300、保険契約者名の列302、保険契約者の住所の列304、保険契約者の生年月日の列306、保険契約者の電話番号の列308及び当該保険契約の保険期間満了日の列310が含まれている。保険証券番号の列300には、例えば自動車保険の保険証券番号が登録されており、この値によって本テーブルのレコードを特定することができる。また、図示していないが、保険契約の対象となっている車両の車台番号、当該保険契約の条件や補償内容等も登録されている。なお、1人が複数の保険契約を結ぶこともあるため、保険契約者名の列302の値が重複する場合があってもよい。
本テーブルは、例えば保険会社5のコールセンタのオペレータが事故の報告を受けた場合に、コールセンタ端末52を操作して保険契約DB557にアクセスすることにより、参照される。例えば事故が発生した場合、事故の当事者である保険契約者が保険契約者電話機9を用いてコールセンタ電話機53の電話番号に電話をかける。コールセンタのオペレータは例えば氏名、生年月日及び電話番号等を聞き、本テーブルのレコードの検索操作を行うことにより、本人確認を行い、保険証券番号、住所及び保険期間満了日の特定を行う。保険証券番号が複数抽出された場合には、保険契約の条件や補償内容を抽出し、保険契約者に通知する。そして保険契約者等が適用する保険を判断する。
またオペレータは、保険契約者の住所又は事故発生場所の住所を用いて修理工場DB558の検索操作を行い、近隣の修理工場を紹介する場合もある。保険期間満了日が過ぎていれば、保険が適用できない旨を保険契約者に伝える。
なお、その他必要な項目(列)があれば本テーブル構成に追加してもよいし、不必要な項目があれば削除してもよい。
図4に修理工場DB558のテーブル構成の一例を示す。図4のテーブルの例には、修理工場の工場番号の列400、修理工場の工場名の列402、修理工場の住所の列404、修理工場の電話番号の列406、修理工場のメール・アドレスの列408及び画像添付システム対応フラグの列410が含まれている。
画像添付システム対応フラグの列410には、当該修理工場が画像添付システムに対応しているかどうかを判定するためのフラグが登録されている。ここで画像添付システムに対応しているとは、当該修理工場の例えば修理工場端末3(又は7)が、保険会社サーバ55から送付されるデータを用いて画像添付プログラムを実行できる環境にあることを示す。なお、保険会社サーバ55から修理工場端末3(又は7)に対するデータの送付には、データ読み込み用のファイルを送信する方法とデータを登録済みの画像添付プログラムを送信する方法との例えば2種類の方法がある。本実施の形態は、データ読み込み用のファイルを送信する方法を採用した場合の例である。
当該修理工場が画像添付システムに対応している場合には1が、対応していない場合には0が登録されている。保険会社サーバ55は、この値によって修理工場とのやりとりの方法を判定する。例えば、画像添付システム対応済みの修理工場には、入力が必要なデータの一部を含むデータ読み込み用のファイルを送付することにより、ユーザのデータ入力負荷の軽減及び入力ミスの減少を図る。
なお、その他必要な項目(列)があれば本テーブル構成に追加してもよいし、不必要な項目があれば削除してもよい。
図5に事故DB559のテーブル構成の一例を示す。図5のテーブルの例には、受付番号の列500、事故発生日の列502、契約者名の列504、協定担当者(アジャスター)の列506、保険証券番号の列508、工場番号の列510、登録番号の列514、車両型式の列516、類別区分の列518及びカラー・コードの列520が含まれている。
受付番号の列500には、事故案件を一意に識別する番号が登録されており、この値によって本テーブルのレコードを特定することができる。なお、協定担当者(アジャスター)の列506にはアジャスターの氏名が登録されているが、一意に識別可能なアジャスター番号(コード)等が登録されるような構成であってもよい。
また、修理工場DB558に登録されていない修理工場が修理を行う場合には、工場番号の列510にデータが登録されない場合もある。なお、登録番号の列514、車両型式の列516、類別区分の列518及びカラー・コードの列520には、当該車両の車検証のデータが登録される。
以上述べた事故DB559のレコードは、事故又は事故による修理が1件発生する毎に1件追加されるような構成となっている。例えば保険会社5のコールセンタのオペレータが事故の連絡を受け、コールセンタ端末52に入力したデータ及び保険契約DB557に格納されたデータ等に基づき事故DB559に新規レコードが登録される。この初期登録の時点では、受付番号の列500の値、事故発生日の列502の値、契約者名の列504の値、保険証券番号の列508の値、工場番号の列510の値及び登録番号の列514の値が登録される。
協定担当者(アジャスター)の列506の値は、保険会社サーバ55等がアジャスターの割当て処理を行った後、登録される。また、車両型式の列516、類別区分の列518及びカラー・コードの列520の値は、修理工場から車検証のデータを受信した後、登録されるが、初期登録の時点で判明していれば登録しておく。
なお、その他必要な項目(列)があれば本テーブル構成に追加してもよいし、不必要な項目があれば削除してもよい。
次に、図6及び図7を用いて図1に示したシステムの処理の内容を説明する。
なお、各修理工場には画像添付プログラムを配布済みであり、少なくとも手入力による事故案件データの登録が可能であることを前提として以下説明する。
保険会社サーバ55は、例えば保険会社のコールセンタのオペレータが操作するコールセンタ端末52から事故案件データを受信した場合、事故DB559に格納する(ステップS1)。また、修理工場データ検索処理部555は、受信した事故案件データの工場番号を用いて修理工場DB558を検索し、修理工場のデータを抽出する。保険会社サーバ55は、抽出された修理工場のデータに含まれる住所を用いて、その地域を担当するアジャスターを割当て、事故DB559の対応するレコードを更新する(ステップS2)。すなわち、協定担当者(アジャスター)の列506(図5)に値を登録する。なお、修理工場ではなく保険契約者の住所(地域)によってアジャスターが割当てられる場合もある。
そして保険会社サーバ55は、事故案件データを含むメール・データを生成し、割当てられたアジャスター宛に送信する(ステップS3)。なお、上で抽出した修理工場のデータに含まれる画像添付システム対応フラグの列410(図4)の値を用いて、修理工場が画像添付システムに対応しているかどうかを判定し、送信するメールに、修理工場の画像添付システムへの対応状況を表すデータを付加する。これにより、メールを見たアジャスターは、修理工場とのやりとりをどのような手段で行うべきか判断できる。なお、メールの宛先はアジャスターに限られるものではない。例えば、保険会社の各事業所毎に設けられたアドレス宛、あるいは保険会社が適宜設けたメールボックスに宛てて送信してもよい。この場合、各事業所のアドレスやメールボックスに届いたメールをアジャスターが閲覧したり、保険会社の担当者がアジャスターに転送するようにしてもよい。以下、メール・データのアジャスターへの送信については、同様な処理とすることができる。
例えば、修理工場が画像添付システムに対応している場合、アジャスターは社員用端末51等を用いて修理工場に対する事故案件データ送付要求を保険会社サーバ55に送信する。事故案件データには受付番号を含む。保険会社サーバ55は、社員用端末51等から受付番号を含む事故案件データ送信要求を受信すると、一旦記憶装置に格納する(ステップS4)。
事故案件データ検索処理部551は、受付番号を用いて事故DB559を検索し、事故案件のデータを抽出して記憶装置に格納する(ステップS5)。例えば契約者名の列504の値、協定担当者(アジャスター)の列506の値、保険証券番号の列508の値、工場番号の列510の値及び登録番号の列514の値を抽出する。
次に修理工場データ検索処理部555は、ステップS5において抽出された工場番号の列510の値を用いて修理工場DB558を検索し、修理工場のデータを抽出して記憶装置に格納する(ステップS7)。例えば工場名の列402の値、メール・アドレスの列408の値を抽出する。
次に修理工場送付用データ生成部550は、ステップS5及びステップS7において抽出されたデータを用いて、修理工場に送付するためのファイルを生成し、生成されたファイル(修理工場送付用ファイル)に所定のパスワードによるファイル保護を施し、修理工場宛のメールに添付して送信する(ステップS9)。
例えば修理工場端末3は、修理工場送付用ファイルを保険会社サーバ55からのメールの添付ファイルとして受信し、記憶装置に格納する(ステップS11)。なお、修理工場送付用ファイルは画像添付プログラムが読み込むためのファイルであり、所定の記憶部に格納される。例えば修理工場端末3のハードディスク内の所定のディレクトリに保存される。また、修理工場送付用ファイルには、画像添付プログラム以外のプログラムからは開くことができないような処理が施されている場合もある。
そして、修理工場端末3は、修理工場の担当者等のユーザによる画像添付プログラム2000起動の要求を受け付けた場合、画像添付プログラム2000の起動処理を行う(ステップS13)。すなわち、画像添付プログラム2000を実行し、初期画面(メニュー部及び表紙画面部)を表示する。なお、画像添付プログラム2000の画面例や処理の詳細についての説明は後述するため、ここでは、画像添付プログラム2000による処理は修理工場端末3が行うものとして説明する。
修理工場端末3は、ユーザの操作がデータの読み込み処理の実行要求であったかどうか判定する(ステップS15)。データの読み込み処理の実行要求であったと判定された場合(ステップS15:Yesルート)、修理工場端末3は、自動的に、ステップS11において受信した修理工場送付用ファイルを予め保持しているパスワードを用いて開き、読み込んだデータを表紙画面の対応する項目に設定する(ステップS17)。なお、読み込み済みのファイルを削除するような構成であってもよい。また、ステップS15においてデータの読み込み処理の実行要求ではなかったと判定された場合(ステップS15:Noルート)、修理工場端末3は、ステップS17の処理をスキップする。処理は端子Mを介して図7の処理に移行する。
修理工場端末3は、表紙画面に対するユーザからの入力を受け付け、入力されたデータを記憶装置に格納する(ステップS19)。次に修理工場端末3は、例えば事故車両の画像データの添付要求等、画像添付画面に対するユーザからの選択入力を受け付け、所定サイズで表示するように設定された画像データ等を記憶装置に格納する(ステップS21)。次に修理工場端末3は、例えば見積書の画像データの添付要求等、見積添付画面に対するユーザからの選択入力を受け付け、所定サイズで表示するように設定された画像データ等を記憶装置に格納する(ステップS23)。次に修理工場端末3は、例えば車検証の画像データの添付要求等、車検証添付画面に対するユーザからの選択入力を受け付け、所定サイズで表示するように設定された画像データ等を記憶装置に格納する(ステップS25)。
なお、ステップS19乃至ステップS25の処理についてはどのような順序で実行してもよいし、必須ではない画像の添付処理をスキップするような構成であってもよい。なお、本実施の形態では、必須入力項目が入力されていない場合や、画像添付が全くなされていない場合等には、ファイルの保存ができないような構成となっている。ファイル保存処理部216は、ファイル保存指示を検知した際に、必須項目(例えば、10桁等の所定桁数の事件番号など)の入力や画像添付が漏れなくなされているかどうかを確認する。必須項目の入力や画像添付がなされていない場合、保存処理が実行されないような構成となっている。
以上、一通りの設定登録が終わり、ユーザからのファイル保存要求を受け付けると、修理工場端末3は、ファイルの保存処理を行う。なお、自動的に、保存するファイルにはパスワードを用いてファイル保護を施す(ステップS27)。この場合、ファイル保護の施し方及びファイルの保存方法は次の通りである。まず、ファイル保存処理部216は必須項目の入力や画像添付がなされていることを確認すると、ファイル保存のための設定データを生成し、制御部200を介して出力処理部212に送信し、修理工場端末3の表示装置に表示させる。その際、保存ファイルの新規名称の候補を、必須入力項目中のデータ(例えば所定桁数の事件番号)を用いて表示する。それに対して修理工場の担当者などがデータの保存実行処理の指示を、修理工場端末3の図示しない入力部を介して行う。
修理工場端末3は保存実行処理の指示を受け付け、保存実行処理の指示は、制御部200を介してファイル保存処理部216に通知される。ファイル保存処理部216は、修理工場の担当者などの操作によってファイル名が変更されていないことを確認すると、ファイルロック管理部218にファイルロック処理を指示する。場合によっては暗号化処理を行う。この際、ファイル名が変更されていた場合には、ファイル保存処理部216による保存処理が実行されないようになっている。また、ファイル保存処理部216が、ファイル名とファイル内のデータ中の特定データ(例えば、所定桁数の事件番号)とが一致しているかどうか(あるいはファイルの文字列中に特定データが含まれているか)を確認し、一致していない場合には保存処理を行わないようにすることもできる。
ファイルロック管理部218は、ファイル保存処理部216の指示に基づき、所定の秘密パスワードを用いて、ファイルのパスワードによるロック処理を実行する。こうすることで、統一化されたファイル名の設定及び漏れのないファイルロック処理を行なうことが可能となる。すなわち、保険会社などでの事故データの管理が適切に行えるようになり、修理工場側でファイル保護されない状態のファイルを保存することを防止できる。なお、ここで設定される秘密パスワードは、例えば保険会社の担当社員や担当アジャスターだけに知らされているもので、修理工場側には知らされていない。こうすることで、修理工場の担当者等によるパスワードの失念を防止でき、また、一旦画像データが添付され保存されたファイルは、パスワードを用いない限り修理工場端末3においても開封ができなくなり、修理工場内の他の担当者などに情報が漏洩するというリスクを回避できる。
さらに、ファイルロック管理部218は、秘密パスワードによりロックしたファイルのの開封を特定の端末上でのみ可能とするような機能を有している。具体的には、例えば社員用端末51など、ファイル開封を可能とする端末には、予め固有のプログラムの設定又はデータの記録(ファイル開封用の特殊プログラムの設定、特殊名ファイルの記録、特定の記憶領域に特定データを記録など)をしておく。そして、ファイルロック管理部218は、秘密パスワードによりロックされたファイルの開封指示を検知すると、ファイル開封可能端末確認用のプログラムの設定や特定データの記録の有無を確認し、ファイルの開封可否を判定する。なお、パスワードロックされていないファイルについては、このような処理は行わない。すなわち、修理工場端末3において最初にファイルを開封する際には端末の確認処理は行われない。これにより、万一、秘密パスワードが外部の第三者に漏洩しても、特定の端末上以外ではパスワードロックされたファイルの開封ができなくなる。ファイルロック管理部218は以上のようなファイル保護処理を行い、保存処理部216のファイル保存が完了する。
次に、修理工場端末3は、修理工場の担当者等のユーザのメール送信の要求操作を受け付け、例えばステップS27において保存されたファイルを添付したメール・データを生成し、例えば保険会社5の当該事故案件を担当している社員宛てに送信する(ステップS29)。なお、保険会社5が設定した1つのメール・アドレスに送信し、保険会社サーバ55が協定担当者(アジャスター)を特定して送付したり、協定担当者(アジャスター)のアクセスに従ってファイルをダウンロードさせたりすることもある。
例えば社員用端末51は、ステップS29において宛先となった保険会社の担当者によるメール受信の操作を受け付け、図示しないメール・サーバからメール・データを受信し、記憶装置に格納する(ステップS31)。添付ファイルも同様に受信して記憶装置に格納する。そして社員用端末51は、保険会社の担当者による、ステップS31において受信したファイルの閲覧の要求操作を受け付けた場合には、保険会社の担当者にパスワードの入力を促す。そして、保険会社の担当者から正しいパスワードの入力を受け付けた場合には、ファイル内容を表示装置に表示する(ステップS33)。
なお、社員用端末51は、保険会社の担当者による印刷処理の要求操作を受け付けた場合には、表示したファイルの印刷処理を行う。このファイルは、当該ファイルに含まれる各ページにつき例えばA4サイズ1枚で印刷されるような構成となっている。
以上の処理により、保険会社は、修理工場の担当者等のユーザに対し、事故案件毎に統一された形態でデータを登録させることができる。また、自動的にファイル保護を行うため、ユーザによるファイル保護の失念も防止できる。また、入力が必要なデータの少なくとも一部を含む読み込み用のファイルを修理工場に送付し、修理工場で受け取ったファイルを読み込むことにより、修理工場と保険会社の担当者とのやりとりや、入力ミスによる不具合の削減を図ることができる。
また、修理工場の担当者等のユーザは、ファイル保護を意識せずに読み込み用ファイルの読み込み操作が可能となる。さらに、保険会社の担当者は、印刷時に、印刷範囲から画像がはみ出ないようにする等の印刷設定を意識する必要がないため、業務効率の向上を図ることができる。
次に、図8乃至図20を用いて図2に示した画像添付プログラム2000の処理の内容を説明する。
画像添付プログラム2000が実行されると、まず、画像添付プログラム2000は、初期画面の表示を行うかどうか判定する(ステップS35)。起動時には初期画面の表示を行うため(ステップS35:Yesルート)、制御部200は共通ヘッダー部の表示を行う(ステップS37)。そして表紙画面表示部202は表紙画面の表示を行う(ステップS39)。
図9に、共通ヘッダー部を含む表紙画面の一例を示す。図9の例では、共通ヘッダー部900及び表紙画面950が含まれている。共通ヘッダー部900には、「保存」ボタン902、「印刷」ボタン904、「表紙」ボタン906、「画像」ボタン908、「見積」ボタン910、「車検証」ボタン912、「読込」ボタン914、「メール」ボタン916及び「終了」ボタン918が含まれている。これらのボタンが選択されることにより、各画面への遷移、保存や終了等の処理が実行される。
また、表紙画面950には、送信元名(修理工場名称)入力欄952、お客様名(保険契約者名)入力欄954、協定担当者(アジャスター)名入力欄956、受付番号入力欄958、登録番号入力欄960、型式入力欄962、類別区分・型式指定番号入力欄964、カラー・コード入力欄966、車両所有者名入力欄968、車両使用者名入力欄970、証券番号入力欄972及びコメント入力欄974が含まれている。送信元名(修理工場名称)入力欄952乃至カラー・コード入力欄966は必須入力項目となっており、全て入力されていないと保存処理ができないような構成となっている。なお、必須入力項目はこのパターンに限らず、適宜、必要に応じて変更することができる。
図8の処理フローに戻り、処理は端子Jを介してステップS41の処理へ進む。また、ステップS35において、初期画面の表示ではないと判定された場合には(ステップS35:Noルート)、ステップS37及びステップS39の処理をスキップする。すなわち、表示しているページをそのまま表示しておく。
制御部200及び各画面表示部(例えば表紙画面表示部202)は、表示しているページに対する、修理工場の担当者等のユーザからのボタンの選択入力やデータの入力を受け付け、例えば表紙画面950(図9)に入力されたデータは、データ保持部220によって一旦記憶装置に格納される(ステップS41)。
制御部200は、共通ヘッダー部(例えば共通ヘッダー部900(図9))に対するユーザからの要求操作を判定する。すなわち、どのボタンが押されたかを判定する。「保存」ボタン902が押されたと判定された場合(ステップS43:Yesルート)、処理は端子Bを介して図17の処理に移行する。
「保存」ボタン902が押されず(ステップS43:Noルート)、「印刷」ボタン904が押されたと判定された場合(ステップS45:Yesルート)、処理は端子Cを介して図18の処理に移行する。
「印刷」ボタン904が押されず(ステップS45:Noルート)、「表紙」ボタン906が押されたと判定された場合(ステップS47:Yesルート)、処理は端子Aを介してステップS39の処理に戻る。
「表紙」ボタン906が押されず(ステップS47:Noルート)、「画像」ボタン908が押されたと判定された場合(ステップS49:Yesルート)、処理は端子Dを介して図11の処理に移行する。
「画像」ボタン908が押されず(ステップS49:Noルート)、「見積」ボタン910が押されたと判定された場合(ステップS51:Yesルート)、処理は端子Eを介して図13の処理に移行する。「見積」ボタン910が押されたと判定されなかった場合(ステップS51:Noルート)、処理は端子Lを介して図10の処理に移行する。
図10の処理に移行し、制御部200は、さらに共通ヘッダー部(例えば共通ヘッダー部900(図9))に対するユーザからの要求操作を判定する。すなわち、どのボタンが押されたかを判定する。「車検証」ボタン912が押されたと判定された場合(ステップS53:Yesルート)、処理は端子Fを介して図15の処理に移行する。
「車検証」ボタン912が押されず(ステップS53:Noルート)、「メール」ボタン916が押されたと判定された場合(ステップS55:Yesルート)、処理は端子Gを介して図20の処理に移行する。
「メール」ボタン916が押されず(ステップS55:Noルート)、「読込」ボタン914が押されたと判定された場合(ステップS57:Yesルート)、処理は端子Hを介して図19の処理に移行する。
「読込」ボタン914が押されなかったと判定された場合(ステップS57:Noルート)、制御部200は「終了」ボタン918が押されたと判定する。終了処理部222は、例えば「終了してもよろしいですか?」等の終了を確認するメッセージを表示し、例えば「はい」ボタン又は「いいえ」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS59)。
ユーザの選択入力操作が、終了を了承する例えば「はい」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS61:Yesルート)、終了処理部222は、表示画面を閉じ、プログラムを終了する(ステップS63)。また、「はい」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS61:Noルート)、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。
次に、端子Dを介して遷移した処理について図11を用いて説明する。本処理は、ステップS49(図8)において「画像」ボタン908(図9)が押されたと判定された場合(ステップS49:Yesルート)の処理である。
車両画像添付画面表示部204は、車両画像添付画面を表示し、ユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS65)。
図12に、共通ヘッダー部を含む車両画像添付画面の一例を示す。図12の例では、共通ヘッダー部1200及び車両画像添付画面1250が含まれている。共通ヘッダー部1200は、上で述べた共通ヘッダー部900(図9)と同様の構成となっている。
また、車両画像添付画面1250には、「写真」ボタン1252、「削除」ボタン1254、車両画像添付欄1256及びコメント入力欄1258が含まれている。以上の画像添付用項目を1セットとして、本実施の形態では、車両画像添付画面1250の1ページにつき3セットの画像添付用項目が含まれるような構成となっている。これは、登録番号の入った車両全景画像と、損傷部を中心に損傷全体が把握できる画像と、損傷部のクローズアップ画像との3つの画像の添付を促すためである。但し、1ページに含む画像添付用項目は何セットであってもよいし、車両画像添付画面が複数あるような構成であってもよい。
修理工場の担当者等のユーザは、「写真」ボタン1252又は「削除」ボタン1254を押すことによって、当該ボタンの下に設置されている車両画像添付欄1256に対して画像データの挿入又は削除を行う。また、車両画像添付欄1256の画像データについての説明やコメントを、右側のコメント入力欄1258に入力する。
図11のフローに戻り、車両画像添付画面表示部204は、ユーザからの車両画像添付画面1250(図12)に対する要求操作を判定する。「写真」ボタン1252(図12)が押されたと判定された場合(ステップS67:Yesルート)、画像添付処理部210は、図示しない画像ファイル指定ダイアログ・ボックスを表示し、添付する画像ファイルの指定を促す。例えばディレクトリ及びファイル名を直接入力可能としてもよいし、ディレクトリ及びファイルを参照しながら選択するような構成であってもよい。そして、画像添付処理部210は、指定されたディレクトリ及びファイル名と、例えば「この画像ファイルを添付しますか?」等の確認メッセージとを含む図示しないダイアログ・ボックスを表示し、例えば「OK」ボタン及び「キャンセル」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS69)。なお、ファイルを選択する際に画像データのサムネイルを表示して、内容の確認を行うことができるようにすることもある。
ユーザの選択入力操作が、ファイルの添付を了承する例えば「OK」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS71:Noルート)、ステップS65の処理に戻る。「OK」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS71:Yesルート)、画像添付処理部210は、ステップS65において押された「写真」ボタン1252(図12)に対応する車両画像添付欄1256(図12)に、既に画像が添付済みかどうか判定する(ステップS73)。添付済みであると判定された場合(ステップS73:Yesルート)、画像添付処理部210は、図示しない差替え確認ダイアログ・ボックスにおいて、例えば「現在添付されている画像を破棄して、新しい画像を添付しますか?」等の確認メッセージを表示し、例えば「差替え」ボタン及び「やめる」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS75)。
ユーザの選択入力操作が、画像の差替えを了承する例えば「差替え」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS77:Noルート)、ステップS65の処理に戻る。「差替え」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS77:Yesルート)、画像添付処理部210は、指定された画像ファイルを読み込み(ステップS79)、画像ファイルの表示サイズが、ステップS65において押された「写真」ボタン1252(図12)に対応する車両画像添付欄1256(図12)のサイズと等しいか確認する(ステップS81)。等しくない場合には、画像添付処理部210は画像ファイルの表示サイズを調整し、車両画像添付欄1256(図12)と同じサイズの画像を車両画像添付欄1256(図12)に上書き添付(画像データ更新)する(ステップS83)。なおこの際、所定の画像サイズ調整処理を行って画像の解像度を修正する場合もある。車両画像添付画面表示部204は、添付された画像を画面表示し、データ保持部220に格納する。なお、データ保持部220では、表示サイズのデータに対応して画像データが保持される。
また、ステップS73において、添付済みではないと判定された場合(ステップS73:Noルート)、差替えの確認は必要ないため、画像添付処理部210は、ステップS75及びステップS77の処理をスキップしてステップS79に移行する。
ステップS81の処理の終了後、処理はステップS65に戻る。
次に、ステップS67において、「写真」ボタン1252(図12)が押されたと判定されなかった場合(ステップS67:Noルート)、「削除」ボタン1254(図12)が押されたかどうか判定する(ステップS83)。「削除」ボタン1254(図12)が押されたと判定されなかった場合(ステップS83:Noルート)、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。
ステップS83において、「削除」ボタン1254(図12)が押されたと判定された場合(ステップS83:Yesルート)、画像添付処理部210は、図示しない画像削除確認ダイアログ・ボックスにおいて、例えば「画像を削除します。よろしいですか?」等の確認メッセージを表示し、例えば「OK」ボタン及び「キャンセル」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS85)。
ユーザの選択入力操作が、画像の削除を了承する例えば「OK」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS87:Noルート)、ステップS65の処理に戻る。「OK」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS87:Yesルート)、画像添付処理部210は、ステップS65において押された「削除」ボタン1254(図12)に対応する車両画像添付欄1256(図12)に添付されている画像ファイルを削除する(ステップS89)。車両画像添付画面表示部204は、指定された添付済みの画像を消去して画面表示する。また、データ保持部220は、保持している当該画像ファイルのデータを破棄する。処理はステップS65に戻る。
次に、端子Eを介して遷移した処理について図13を用いて説明する。本処理は、ステップS51(図8)において「見積」ボタン910(図9)が押されたと判定された場合(ステップS51:Yesルート)の処理である。
見積書添付画面表示部206は、見積書添付画面を表示し、ユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS91)。
図14に、共通ヘッダー部を含む見積書添付画面の一例を示す。図14の例では、共通ヘッダー部1400及び見積書添付画面1450が含まれている。共通ヘッダー部1400は、上で述べた共通ヘッダー部900(図9)と同様の構成となっている。
また、見積書添付画面1450には、「見積書貼付」ボタン1452、「見積書削除」ボタン1454及び見積書画像添付欄1456が含まれている。以上の画像添付用項目を1セットとして、本実施の形態では、見積書添付画面1450の1ページにつき1セットの画像添付用項目が含まれるような構成となっている。但し、1ページに含む画像添付用項目は何セットであってもよいし、見積書添付画面が複数あるような構成であってもよい。
修理工場の担当者等のユーザは、「見積書貼付」ボタン1452又は「見積書削除」ボタン1454を押すことによって、当該ボタンの下に設置されている見積書画像添付欄1456に対して画像データの挿入又は削除を行う。
図13のフローに戻り、見積書添付画面表示部206は、ユーザからの見積書添付画面1450(図14)に対する要求操作を判定する。「見積書貼付」ボタン1452(図14)が押されたと判定された場合(ステップS93:Yesルート)、画像添付処理部210は、図示しない画像ファイル指定ダイアログ・ボックスを表示し、添付する画像ファイルの指定を促す。例えばディレクトリ及びファイル名を直接入力可能としてもよいし、ディレクトリ及びファイルを参照しながら選択するような構成であってもよい。そして、画像添付処理部210は、指定されたディレクトリ及びファイル名と、例えば「この画像ファイルを添付しますか?」等の確認メッセージとを含む図示しないダイアログ・ボックスを表示し、例えば「OK」ボタン又は「キャンセル」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS95)。なお、ファイルを選択する際に画像データのサムネイルを表示して、内容の確認を行うことができるようにすることもある。
ユーザの選択入力操作が、ファイルの添付を了承する例えば「OK」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS97:Noルート)、ステップS91の処理に戻る。「OK」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS97:Yesルート)、画像添付処理部210は、ステップS91において押された「見積書貼付」ボタン1452(図14)に対応する見積書画像添付欄1456(図14)に、既に画像が添付済みかどうか判定する(ステップS99)。添付済みであると判定された場合(ステップS99:Yesルート)、画像添付処理部210は、図示しない差替え確認ダイアログ・ボックスにおいて、例えば「現在添付されている画像を破棄して、新しい画像を添付しますか?」等の確認メッセージを表示し、例えば「差替え」ボタン及び「やめる」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS101)。
ユーザの選択入力操作が、画像の差替えを了承する例えば「差替え」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS103:Noルート)、ステップS91の処理に戻る。「差替え」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS103:Yesルート)、画像添付処理部210は、指定された画像ファイルを読み込み(ステップS105)、画像ファイルの表示サイズが、見積書画像添付欄1456(図14)のサイズと等しいか確認する(ステップS107)。等しくない場合には、画像添付処理部210は画像ファイルの表示サイズを調整し、見積書画像添付欄1456(図14)と同じサイズの画像を見積書画像添付欄1456(図14)に上書き添付(画像データ更新)する(ステップS109)。見積書添付画面表示部206は、添付された画像を画面表示し、データ保持部220に格納する。なお、データ保持部220では、表示サイズのデータに対応して画像データが保持される。
また、ステップS99において、添付済みではないと判定された場合(ステップS99:Noルート)、差替えの確認は必要ないため、画像添付処理部210は、ステップS101及びステップS103の処理をスキップしてステップS105に移行する。
ステップS107の処理の終了後、処理はステップS91に戻る。
次に、ステップS93において、「見積書貼付」ボタン1452(図14)が押されたと判定されなかった場合(ステップS93:Noルート)、「見積書削除」ボタン1454(図14)が押されたかどうか判定する(ステップS109)。「見積書削除」ボタン1454(図14)が押されたと判定されなかった場合(ステップS109:Noルート)、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。
ステップS109において、「見積書削除」ボタン1454(図14)が押されたと判定された場合(ステップS109:Yesルート)、画像添付処理部210は、図示しない画像削除確認ダイアログ・ボックスにおいて、例えば「画像を削除します。よろしいですか?」等の確認メッセージを表示し、例えば「OK」ボタン又は「キャンセル」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS111)。
ユーザの選択入力操作が、画像の削除を了承する例えば「OK」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS113:Noルート)、ステップS91の処理に戻る。「OK」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS113:Yesルート)、画像添付処理部210は、見積書画像添付欄1456(図14)に添付されている画像ファイルを削除する(ステップS115)。見積書添付画面表示部206は、指定された添付済みの画像を消去して画面表示する。また、データ保持部220は、保持している当該画像ファイルのデータを破棄する。処理はステップS91に戻る。
次に、端子Fを介して遷移した処理について図15を用いて説明する。本処理は、ステップS53(図10)において「車検証」ボタン912(図9)が押されたと判定された場合(ステップS53:Yesルート)の処理である。
車検証添付画面表示部208は、車検証添付画面を表示し、ユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS117)。
図16に、共通ヘッダー部を含む車検証添付画面の一例を示す。図16の例では、共通ヘッダー部1600及び車検証添付画面1650が含まれている。共通ヘッダー部1600は、上で述べた共通ヘッダー部900(図9)と同様の構成となっている。
また、車検証添付画面1650には、「車検証貼付」ボタン1652、「車検証削除」ボタン1654及び車検証画像添付欄1656が含まれている。以上の画像添付用項目を1セットとして、本実施の形態では、車検証添付画面1650の1ページにつき1セットの画像添付用項目が含まれるような構成となっている。但し、1ページに含む画像添付用項目は何セットであってもよいし、車検証添付画面が複数あるような構成であってもよい。
修理工場の担当者等のユーザは、「車検証貼付」ボタン1652又は「車検証削除」ボタン1654を押すことによって、当該ボタンの下に設置されている車検証画像添付欄1656に対して画像データの挿入又は削除を行う。
図15のフローに戻り、車検証添付画面表示部208は、ユーザからの車検証添付画面1650(図16)に対する要求操作を判定する。以下、上で述べた見積書添付画面と同様の処理のため、説明を省略する。
次に、端子Bを介して遷移した処理について図17を用いて説明する。本処理は、ステップS43(図8)において「保存」ボタン902(図9)が押されたと判定された場合(ステップS43:Yesルート)の処理である。
保存処理部216は、データ保持部220に保持されているデータを参照し、必須入力チェック、桁数チェック及び文字チェックを行う(ステップS119)。また、画像添付チェックを行う(ステップS121)。
必須入力チェックでは、必須入力項目(必須入力欄)に全てデータが入力されているかチェックする。例えば表紙画面950(図9)における必須入力項目である送信元名(修理工場名称)入力欄952、お客様名(保険契約者名)入力欄954、協定担当者(アジャスター)名入力欄956、受付番号入力欄958、登録番号入力欄960、型式入力欄962、類別区分・型式指定番号入力欄964及びカラー・コード入力欄966に対して全て入力がなされているかチェックする。
桁数チェックでは、番号やコードの入力欄等に所定の桁数(範囲内)でデータが入力されているかチェックする。例えば表紙画面950(図9)における受付番号入力欄958に入力されているデータが、例えば8桁であるかどうかチェックする。
文字チェックでは、番号やコードの入力欄等に入力されているデータが、適切な文字によって構成されているかチェックする。例えば表紙画面950(図9)における受付番号入力欄958に入力されているデータが、ピリオドから始まっていたり、所定の文字以外のデータ(コロンやスラッシュ等)を含む場合には、適切ではないものとする。
画像添付チェックでは、例えば車両画像添付画面1250(図12)に少なくとも1つの画像が添付されているかチェックする。見積書添付画面1450(図14)や車検証添付画面1650(図16)についても同様に画像の添付がなされているかチェックするような構成であってもよい。
保存処理部216は、以上のチェック処理の結果、エラーがあったかどうか判定する(ステップS123)。エラーがあったと判定された場合(ステップS123:Yesルート)、保存処理部216は、例えば「正しく入力し直してください。」等のエラー・メッセージを表示し(ステップS125)、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。
エラーがなかったと判定された場合(ステップS123:Noルート)、保存処理部216は、例えば「ファイルを保存して終了しますか?」等の確認メッセージを含む図示しない保存確認ダイアログ・ボックスを表示し、例えば「はい」ボタン又は「いいえ」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS127)。
ユーザの選択入力操作が、ファイルの保存及び終了を了承する例えば「はい」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS129:Noルート)、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。「はい」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS129:Yesルート)、保存処理部216は、図示しない保存先指定ダイアログ・ボックスを表示し、ファイルの保存先の指定を促す。例えばディレクトリ名を直接入力可能としてもよいし、ディレクトリを参照しながら選択するような構成であってもよい。また、このステップをスキップして、常に所定の同一ディレクトリに保存するような構成であってもよい。
そして、保存処理部216は、指定されたディレクトリ及びファイル名と、例えば「この場所に保存しますか?」等の確認メッセージとを含む図示しないダイアログ・ボックスを表示し、例えば「OK」ボタン又は「キャンセル」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS131)。
ユーザの選択入力操作が、ファイルの保存先を了承する例えば「OK」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS133:Noルート)、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。「OK」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS133:Yesルート)、保存処理部216は、保存先に指定されたディレクトリに既に同名のファイルが存在するかどうか判定する(ステップS135)。存在すると判定された場合(ステップS135:Yesルート)、保存処理部216は、図示しない上書き確認ダイアログ・ボックスにおいて、例えば「新しいファイルを上書きしますか?」等の確認メッセージを表示し、例えば「はい」ボタン又は「いいえ」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS137)。
なお、ファイル名については受付番号等のユニークな名前とすることもある。また、自動的にユニークなファイル名が設定される場合もある。
ユーザの選択入力操作が、ファイルの上書きを了承する例えば「はい」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS139:Noルート)、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。「はい」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS139:Yesルート)、保存処理部216は、データ保持部220を参照して各ページにおいて登録されたデータを所定のフォーマットで統合し、OSのファイル保存機能を用いて本プログラム・ファイルを指定されたディレクトリに保存する。その際、ファイルロック管理部218は、保存するプログラム・ファイルに対してファイル保護を施す(ステップS141)。処理は端子Kを介してステップS63(図10)の処理に移行する。
なお、ステップS131以降のファイル保存の処理はOSが持つ機能のみを用いて行われるような構成であってもよい。但し、その場合には、ステップS131以前にファイル保護処理を実施しておく必要がある。また、OSによる保存処理の終了後は、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。
また、各ページにおいて登録されたデータを統合して、画像添付プログラムとは別の、所定のファイル・フォーマットのファイルを生成して、修理工場端末3の記憶装置に格納するようにしてもよい。
次に、端子Cを介して遷移した処理について図18を用いて説明する。本処理は、ステップS45(図8)において「印刷」ボタン904(図9)が押されたと判定された場合(ステップS45:Yesルート)の処理である。
出力処理部212は、例えば「印刷を実行しますか?」等の確認メッセージを含む図示しない印刷確認ダイアログ・ボックスを表示し、例えば「OK」ボタン又は「キャンセル」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS143)。
ユーザの選択入力操作が、印刷の実行を了承する例えば「OK」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS145:Noルート)、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。「OK」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS145:Yesルート)、出力処理部212は、データ保持部220に保持されているデータを参照し、表紙画面950(図9)、車両画像添付画面1250(図12)、見積書添付画面1450(図14)及び車検証添付画面1650(図16)の印刷設定を行う。見積書添付画面1450(図14)及び車検証添付画面1650(図16)の印刷設定においては、「見積書」又は「車検証」等のヘッダー及びフッターを付加する(ステップS147)。
また、出力処理部212は、印刷する各ページの印刷サイズを例えばA4サイズ等の所定の大きさに設定し、当該設定に従った印刷用データ及び印刷要求を図示しないプリンタ等に出力することにより、印刷処理を行う(ステップS149)。処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。
次に、端子Hを介して遷移した処理について図19を用いて説明する。本処理は、ステップS57(図10)において「読込」ボタン914(図9)が押されたと判定された場合(ステップS57:Yesルート)の処理である。
データ読込処理部214は、例えば修理工場端末3の所定のディレクトリにデータ読み込み用のファイルが存在するか確認する(ステップS151)。ファイルが存在しないと判定された場合(ステップS153:Noルート)、データ読込処理部214は、例えば「読み込み用のファイルがありません。」等のメッセージを含む図示しないダイアログ・ボックスを表示し、ファイルが存在しないことを示す(ステップS155)。処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。
なお、読み込み用のファイルは、例えば保険会社サーバ55からのメールを受信することによって修理工場端末3に格納されたものであり、当該ファイルには、保険会社5において特定可能な事故案件データが含まれている。
ステップS153においてファイルが存在すると判定された場合(ステップS153:Yesルート)、データ読込処理部214は、特定のディレクトリ及びファイル名を示し、例えば「このファイルのデータを読み込みますか?」等の確認メッセージを表示し、例えば「OK」ボタン又は「キャンセル」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS157)。
ユーザの選択入力操作が、読み込みの実行を了承する例えば「OK」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS159:Noルート)、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。「OK」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS159:Yesルート)、ファイルロック管理部218は、特定の読み込み用のファイルを、予め保持しているパスワードを用いてファイルロックを解除する(ステップS161)。データ読込処理部214は、ロックが解除された読み込み用のファイルからデータを読み込み、データ保持部220に格納する(ステップS163)。
さらにデータ読込処理部214は、表紙画面950(図9)の対応する項目(入力欄)にデータを設定する(ステップS165)。例えば、送信元名(修理工場名称)入力欄952、お客様名(保険契約者名)入力欄954、協定担当者(アジャスター)名入力欄956、受付番号入力欄958、登録番号入力欄960及び証券番号入力欄972のデータを設定する。
データの読み込み処理終了後、データ読込処理部214は、例えば「読込済みのファイルを削除しますか?」等の確認メッセージを含む図示しないダイアログ・ボックスを表示し、例えば「OK」ボタン又は「キャンセル」ボタンによるユーザの選択入力操作を受け付ける(ステップS167)。
ユーザの選択入力操作が、読込済みファイルの削除を了承する例えば「OK」ボタンの押下ではなかったと判定された場合(ステップS169:Noルート)、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。「OK」ボタンの押下であったと判定された場合(ステップS169:Yesルート)、データ読込処理部214は、読み込みの済んだ特定の読み込み用のファイルをディレクトリから削除する(ステップS171)。なお、ステップS167及びステップS169の処理をスキップし、ユーザの確認をとらずに読込済みファイルを削除するような構成であってもよい。処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。
次に、端子Gを介して遷移した処理について図20を用いて説明する。本処理は、ステップS55(図10)において「メール」ボタン916(図9)が押されたと判定された場合(ステップS55:Yesルート)の処理である。
保存処理部216は、データ保持部220に保持されているデータを参照し、必須入力チェック、桁数チェック及び文字チェックを行う(ステップS173)。また、画像添付チェックを行う(ステップS175)。チェックの内容は、ステップS119(図17)及びステップS121(図17)における処理について上で述べたのと同様である。
保存処理部216は、チェック処理の結果、エラーがあったかどうか判定する(ステップS177)。エラーがあったと判定された場合(ステップS177:Yesルート)、保存処理部216は、例えば「正しく入力し直してください。」等のエラー・メッセージを表示し(ステップS179)、処理は端子Jを介してステップS41(図8)の処理に戻る。
エラーがなかったと判定された場合(ステップS177:Noルート)、保存処理部216は、データ保持部220を参照して各ページにおいて登録されたデータを所定のフォーマットで統合し、OSのファイル保存機能を用いて本プログラム・ファイルを指定されたディレクトリに保存する。その際、ファイルロック管理部218は、保存するプログラム・ファイルに対してファイル保護を施す(ステップS181)。
そして、メールソフト制御部224は、例えば修理工場端末3のOSに対してメールソフトの起動要求を出力する(ステップS183)。
修理工場端末3のOSは、修理工場端末3に導入されている所定のメールソフトを起動し、起動したメールソフトはユーザからの要求操作に従って図示しないメール送信用画面を修理工場端末3の表示装置に表示する(ステップS185)。
修理工場端末3のユーザは、ステップS181において保存されたファイルの、送信メールの添付ファイルへの設定要求操作を行う(ステップS187)。メールソフトはユーザからの要求操作を受け付けると、ユーザの要求に従って添付ファイルの設定処理を行い、添付ファイルが設定された状態の図示しないメール送信用画面を修理工場端末3の表示装置に表示する(ステップS189)。
以上の処理により、保険会社は、修理工場の担当者等のユーザに対し、事故案件毎に統一された形態でデータを登録させることができる。また、ファイルの保存時には自動的にファイル保護が施されるため、修理工場の担当者等のユーザによるファイル保護の失念が防止できる。また、データ読み込み時には自動的に読み込み用のファイルのファイルロックが解除されるため、ユーザはファイル保護を意識せずにファイルの読み込み操作が可能となる。
また、入力が必要なデータの少なくとも一部を含む読み込み用のファイルを修理工場に送付し、修理工場で受け取ったファイルを読み込むことにより、修理工場と保険会社の担当者とのやりとりや、入力ミスによる不具合の削減を図ることができる。また、印刷範囲から画像がはみ出ないようにする等の印刷設定が自動的になされるため、保険会社の担当者は、印刷時に印刷設定を意識する必要がなく、業務効率の向上を図ることができる。
[実施の形態2]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る処理内容を図21を用いて説明する。システムの構成としては、実施の形態1と同様でよいため、実施の形態1での構成を前提に説明する。また、画像添付プログラム2000の動作等、各処理において詳細が上で述べた処理と同様の場合は、詳細な説明については省略する。
なお、本実施の形態2においては、各修理工場に画像添付プログラムを予め配布せずにその都度送付することとし、また画像添付プログラム・ファイルを開くためのパスワードを各修理工場に付与していることを前提としている。
保険会社サーバ55は、例えば保険会社のコールセンタのオペレータが操作するコールセンタ端末52から事故案件データを受信した場合、事故DB559に格納する(ステップS191)。また、修理工場データ検索処理部555は、受信した事故案件データの工場番号を用いて修理工場DB558を検索し、修理工場のデータを抽出する。保険会社サーバ55は、抽出された修理工場のデータに含まれる住所を用いて、その地域を担当するアジャスターを割当て、事故DB559の対応するレコードを更新する(ステップS193)。すなわち、協定担当者(アジャスター)の列506(図5)に値を登録する。
そして保険会社サーバ55は、事故案件データを含むメール・データを生成し、割当てられたアジャスター宛に送信する(ステップS195)。なお、上で抽出した修理工場のデータに含まれる画像添付システム対応フラグの列410(図4)の値を用いて、修理工場が画像添付システムに対応しているかどうかを判定し、送信するメールに、修理工場の画像添付システムへの対応状況を表すデータを付加する。これにより、メールを見たアジャスターは、修理工場とのやりとりをどのような手段で行うべきか判断できる。
なお、本実施の形態2において、修理工場が画像添付システムに対応しているかどうかというのは、当該修理工場に画像添付プログラム・ファイルを送信可能かどうかを表している。すなわち、修理工場がパスワードを用いて画像添付プログラム・ファイルを実行できる場合には、当該修理工場は画像添付システムに対応していると言える。
例えば、修理工場が画像添付システムに対応している場合、アジャスターは社員用端末51等を用いて事故案件データを含む画像添付プログラム・ファイルの修理工場に対する送付要求を保険会社サーバ55に送信する。事故案件データには受付番号を含む。保険会社サーバ55は、社員用端末51等から事故案件データを含む画像添付プログラム・ファイルの送付要求を受信すると、一旦記憶装置に格納する(ステップS197)。
事故案件データ検索処理部551は、受付番号を用いて事故DB559を検索し、事故案件のデータを抽出して記憶装置に格納する(ステップS199)。例えば契約者名の列504の値、協定担当者(アジャスター)の列506の値、保険証券番号の列508の値、工場番号の列510の値及び登録番号の列514の値を抽出する。
次に修理工場データ検索処理部555は、ステップS199において抽出された工場番号の列510の値を用いて修理工場DB558を検索し、修理工場のデータを抽出して記憶装置に格納する(ステップS201)。例えば工場名の列402の値、メール・アドレスの列408の値を抽出する。
次に保険会社サーバ55は、ステップS199及びステップS201において抽出されたデータを保持する画像添付プログラム・ファイルを生成し、生成された画像添付プログラム・ファイルに所定のパスワードによるファイル保護を施し、修理工場宛にメールで送信する(ステップS203)。なお、画像添付プログラム・ファイルの生成は、データ保持部220にデータが登録されていない画像添付プログラム・ファイルに、ステップS199及びステップS201において抽出されたデータを登録するような形態で行ってもよいし、他の方法により行ってもよい。
例えば修理工場端末3は、画像添付プログラム・ファイルを保険会社サーバ55からのメールで受信し、記憶装置に格納する(ステップS205)。
そして、修理工場端末3は、修理工場の担当者等のユーザによる画像添付プログラム・ファイルの実行要求及びパスワードを受け付けた場合、画像添付プログラム2000の起動処理を行う(ステップS207)。すなわち、画像添付プログラム2000を実行し、初期画面(メニュー部及び表紙画面部)を表示する。
なお、画像添付プログラム2000の画面例や処理の詳細についての説明は上で述べたため詳述しないが、ここで表示される初期画面には、予め保険会社サーバ55により登録された事故案件データが表示される。例えば、表紙画面950(図9)の入力項目(入力欄)である送信元名(修理工場名称)入力欄952、お客様名(保険契約者名)入力欄954、協定担当者(アジャスター)名入力欄956、受付番号入力欄958、登録番号入力欄960及び証券番号入力欄972に、データが登録済みの状態で初期画面が表示される。以下、処理は端子Mを介して図7の処理に移行し、実施の形態1と同様の処理となる。但し、データの読み込みを行う必要はないので、画像添付プログラム2000においてデータ読込処理部214は含まれていないような構成でもよい。
これにより、保険会社は、修理工場の担当者等のユーザに対し、事故案件毎に統一された形態でデータを登録させることができる。また、自動的にファイル保護を行うため、ユーザによるファイル保護の失念も防止できる。また、入力が必要なデータの少なくとも一部を含むプログラム・ファイルを修理工場に送付し、修理工場で受け取ったプログラム・ファイルを実行することにより、修理工場と保険会社の担当者とのやりとりや、入力ミスによる不具合の削減を図ることができる。
また、保険会社は、画像添付プログラム2000を事前に修理工場に配布しておく必要がなく、一方、修理工場は、事前に画像添付プログラム2000を導入・維持管理しておく必要がない。また、修理工場の担当者等のユーザは、読み込み用のファイルを受信して所定の場所に格納する操作や、ファイルの読み込み操作を行う必要がなく、業務効率の向上を図ることができる。
また、実施の形態1同様、保険会社の担当者は、印刷時に、印刷範囲から画像がはみ出ないようにする等の印刷設定を意識する必要がないため、業務効率の向上を図ることができる。
[実施の形態3]
次に、本発明の第3の実施の形態に係る処理内容を図22乃至図24を用いて説明する。システムの構成は、基本的には図1に示した実施の形態1における構成と同様であり、実施の形態1での構成を前提に説明する。なお、後に述べる「予め設定されたサーバ」は保険会社サーバ55(本実施の形態では保険会社サーバ5500)であるが、以下で述べるように一部機能の追加がなされている。但し「予め設定されたサーバ」は、図示しないが、保険会社5内に別途設けられている場合もある。また、社員用端末51には、図示しないがWebブラウザが含まれ、Webページの閲覧が可能となっているものとする。なお、本実施の形態3においては、各修理工場に画像添付プログラムを予め配布しておいてもよいし、その都度送付するようにしてもよい。
図22に、本実施の形態3における保険会社サーバ5500の機能ブロック図の一例を示す。
図22に示すように保険会社サーバ5500は、修理工場送付用データ生成部550、事故案件データ検索処理部551、保険契約データ検索処理部553、修理工場データ検索処理部555、データ受信・格納処理部5509、メール生成・送信部5511及びWebサーバ部5513を含む。さらに、保険会社サーバ5500には、保険契約DB557、修理工場DB558、事故DB559、Webページ格納部5521及び協定担当者DB5523が接続されている。
このように、保険会社サーバ5500は、図1に示した保険会社サーバ55の機能ブロックに、データ受信・格納処理部5509とメール生成・送信部5511とWebサーバ部5513とWebページ格納部5521と協定担当者DB5523とを追加したものである。共通の各処理部については、図1と同じ符号を用いており、特に断りのない限り、同様の機能を持ち且つ同様の処理を行うものとする。また、共通の各格納部については、図1と同じ符号を用いており、特に断りのない限り、同様のテーブル構成であり且つ同様のデータが格納されるものとする。データ受信・格納処理部5509とメール生成・送信部5511とWebサーバ部5513とにおける処理については後の処理フローの説明において述べるが、Webページ格納部5521には、データ受信・格納処理部5509によって生成されたWebぺージ・データが格納される。
図23に、本実施の形態3における画像添付プログラム2300の機能ブロック図の一例を示す。
図23に示すように画像添付プログラム2300は、制御部200、表紙画面表示部202、画像表示部230、画像添付処理部210、データ読込処理部214及び通信処理部2314を含む。画像表示部230は、車両画像添付画面表示部204と見積書添付画面表示部206と車検証添付画面表示部208とを含む。制御部200は、表紙画面表示部202と画像表示部230とデータ読込処理部214と通信処理部2314と連携している。画像添付処理部210は、画像表示部230と連携している。
このように、画像添付プログラム2300は、図2に示した画像添付プログラム2000から出力処理部212と保存処理部216とファイルロック管理部218とデータ保持部220と終了処理部222とメールソフト制御部224とを除き、新たに通信処理部2314を追加したものである。共通の各処理部については、図2と同じ符号を用いており、特に断りのない限り、同様の機能を持ち且つ同様の処理を行うものとする。なお、画像添付プログラム2300には、データ保持部220(図2)に相当するものが含まれていないため、表紙画面表示部202及び画像表示部230は、処理結果としてのデータを、例えば修理工場端末3の記憶装置(メモリ)に例えばテンポラリのファイルとして格納する。
また、通信処理部2314は、表紙画面表示部202及び画像表示部230によって例えば修理工場端末3の記憶装置に格納されたデータを、予め設定されたサーバ(例えば保険会社サーバ55)に送信する。なお、送信には例えばSSL(Secure Socket Layer)等の通信プロトコルを用い、セキュアな状態でデータ通信を行う。場合によっては、別途暗号化処理を行うこともある。また、送信終了後又は処理終了後には、機密情報保護のため、修理工場端末3の記憶装置に格納されたデータをクリアする。
画像添付プログラム2300が起動された際の表示画面は、基本的には図9、図12、図14及び図16に示した例と同様の表示画面である。但し、図9の例に含まれる「保存」ボタン902、「印刷」ボタン904及び「メール」ボタン916に相当するボタンは含まれない。「印刷」ボタン904に相当するボタンについては含まれる場合もある。また「終了」ボタン918に相当するボタンがクリックされた場合、例えば図示しない確認画面の表示後、通信処理部2314によるデータ送信処理が実施される。
図24に、本実施の形態3における処理フローを示す。ここでは、修理工場の担当者等のユーザの操作に従って、損害保険処理に必要な情報の入力及び画像の添付設定が既になされたものとする。そして、例えば修理工場端末3で起動されている画像添付プログラム2300の通信処理部2314は、修理工場の担当者等のユーザによる「終了」ボタン918(図9)に相当するボタンのクリックに応じて、添付設定された画像のデータを含む入力データを、予め設定されたサーバである例えば保険会社サーバ5500に送信する(図24:ステップS211)。なお、送信するデータには、画像の添付エリア(表示領域)と添付された画像のデータとの対応付けに関するデータが含まれている。具体的には、例えば画像の添付エリアにIDを付しておき、IDに対応して画像ファイルの名称を付したり、添付エリアIDと画像ファイルの対応テーブルのデータを付して画像ファイルを送信したりする。そして、例えばSSL等の通信プロトコルを用い、セキュアな状態でデータの送信を行う。
保険会社サーバ5500のデータ受信・格納処理部5509は、入力データを修理工場端末3から受信する(ステップS213)。さらに、データ受信・格納処理部5509は、受信した入力データに基づき、画像添付ページ・データを生成し、Webページ格納部5521に格納する(ステップS215)。画像添付ページ・データは、損害保険処理に必要な情報及び添付された画像を協定担当者(アジャスター)が閲覧するためのWebページ・データであり、例えば図9、図12、図14及び図16に示した画面例から各ボタン部をなくし、さらに各入力欄を表示欄に変更したようなページを表示させるためのデータである。なお、画像サイズはここでも統一が図られており、各ページは例えばA4の印刷に適するように構成される。このように複数ページで構成される場合には、互いのページをリンクにて関連付けておく。また、全てを1ページに収めるようなページ構成の場合もある。
そして、保険会社サーバ5500のメール生成・送信部5511は、ステップS215において生成したWebページのURL(Uniform Resource Locator)を含む通知メール・データを生成し、当該事故案件に割り当て済みの協定担当者(アジャスター)宛に送信する(ステップS217)。例えばステップS211において受信したデータに含まれる協定担当者名(コードの場合もある)に基づき、協定担当者DB5523から協定担当者のメール・アドレスを特定し、当該メール・アドレス宛に送信する。
保険会社5の例えば社員用端末51は、協定担当者の操作に従い、通知メール・データを受信し、表示装置に表示する(ステップS219)。そして、社員用端末51の図示しないWebブラウザは、協定担当者の操作に従い、ステップS219において受信したURLに対応する画像添付ページ・データの要求を保険会社サーバ5500に送信する(ステップS221)。保険会社サーバ5500のWebサーバ部5513は、画像添付ページ・データの要求を社員用端末51から受信する(ステップS223)。そして、Webサーバ部5513は、画像添付ページ・データを社員用端末51に送信する(ステップS225)。社員用端末51のWebブラウザは、画像添付ページ・データを保険会社サーバ5500から受信し、表示装置に表示する(ステップS227)。この画像添付ページには、図示しないが、上で述べたように損害保険処理に必要な情報及び添付された画像のデータが含まれている。また、損害保険処理に必要な情報及び添付された画像のデータを画像添付ページにおいて表示せず、別途ダウンロード用のファイルを生成しておき、ダウンロードさせるような場合もある。このダウンロード用のファイルには、損害保険処理に必要な情報及び添付された画像のデータが含まれており、所定のプログラムを用いて閲覧可能となっている。また、表示画面の構成は、上でWebページの場合に述べたものと同じである。損害保険処理に必要な情報及び添付された画像のデータを保持しているプログラム・ファイルであってもよい。
このようにして、協定担当者は損害保険処理に必要な情報及び添付された画像のデータを閲覧することができる。また、修理工場端末3からのデータ送信において、必要なデータを保持したプログラム・ファイルを保険会社側に送信することなく、必要なデータのみを保険会社側に送信することにより、通信量の削減を図ることができる。
図25に、本発明の実施の形態1乃至3において用いられる各コンピュータ装置の機能ブロックの概要を示す。この機能ブロック図は、図1に示した保険会社サーバ55、社員用端末51、コールセンタ端末52、修理工場端末3、修理工場端末7及び図22に示した保険会社サーバ5500に共通の機能(ハードウェア)ブロック図である。
図25に示すように、コンピュータ装置においては、メモリ2501とCPU2503とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施の形態における画像添付プログラムを含むアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。本発明の実施の形態1及び3では、画像添付プログラムはリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図3乃至図5に示したテーブル構成は一例であって、同様のデータを格納するためであれば、別の構成を採用するようにしてもよい。また、必要に応じて項目を追加又は削除するようにしてもよい。また、図9、図12、図14及び図16に示した画面構成は一例であって、同様の内容を別の態様にて表現することも可能である。
また、図2に示した画像添付プログラム2000の機能ブロック図のとおりにプログラムモジュールが作成されない場合もある。例えば、各ページを表示するためのプログラムと各ボタンに対応する処理を行うプログラムとの連携等、2以上のプログラムを連携させることにより、画像添付プログラム2000の機能を実現させることも可能である。図23に示した画像添付プログラム2300の機能ブロック図についても同様に、図23に示した機能ブロック図のとおりにプログラムモジュールが作成されない場合もある。また、図25に示したコンピュータの機能ブロック図も一例であって、実際のハードウェア構成とは異なる場合もある。
さらに広く一般に用いられている業務プログラムと、当該プログラムと結合又は統合して動作するプログラムとにより、上記のような画像添付プログラム2000の機能を実現させることも可能である。その際対応可能な業務プログラムの種類が修理工場によって異なる場合もあるため、修理工場送付用データ生成部550は、修理工場が利用可能な業務プログラムに対応するプログラム等を生成するような構成であってもよい。なお、この場合、修理工場DB558には、修理工場が対応可能なプログラム等の種類が登録される。
また、保険会社サーバ55は1台による構成に限らず、複数台による構成であってもよい。さらに、図1に示した保険会社サーバ55の機能ブロック図は一例であって、図示したとおりにプログラムモジュールが作成されない場合もある。同様に、保険会社サーバ5500(図22)も1台による構成に限らず、複数台による構成であってもよい。さらに、図22に示した保険会社サーバ5500の機能ブロック図も一例であって、図示したとおりにプログラムモジュールが作成されない場合もある。
なお、上で説明した実施の形態では自動車事故(保険)についての例を示したが、動産総合保険や機械保険等、その他の損害保険の処理についても本発明の技術は利用できる。