JPH0532359Y2 - - Google Patents

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JPH0532359Y2
JPH0532359Y2 JP1988110067U JP11006788U JPH0532359Y2 JP H0532359 Y2 JPH0532359 Y2 JP H0532359Y2 JP 1988110067 U JP1988110067 U JP 1988110067U JP 11006788 U JP11006788 U JP 11006788U JP H0532359 Y2 JPH0532359 Y2 JP H0532359Y2
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rail
retainer
sliding
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ashtray
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、摺動出し入れタイプの車両用収納体
装置に関し、とくにその摺動レール部の構造に関
する。
[従来の技術] 従来の摺動出し入れタイプの車両用収納体装置
の構造は、たとえば第8図に示すようになつてい
る。第8図は、車両用収納体装置としての車両用
灰皿装置を示している。図において、1はボデー
側に固定される上部リテーナ、2はその下部に固
着される下部リテーナを示している。上部リテー
ナ1の左右両内側面には、断面コ字状のレール3
が固着されており、このレール3に沿つて灰皿ボ
ツクス4両側の案内部5が摺動され、該摺動によ
つて灰皿ボツクス4が出し入れされるようになつ
ている。
[考案が解決しようとする課題] 上記のような摺動出し入れタイプの車両用収納
体装置においては、第9図に灰皿ボツクス4引き
出し時の状態を示すように、灰皿ボツクス4の案
内部5とレール3とがその摺動面6において全面
当り状態になり、摺動抵抗が大きいという問題が
ある。
また、第10図に灰皿ボツクス4全開直前の状
態を示すように、灰皿ボツクス4が引き出される
際、レール3による案内部5の保持長が少なくな
るため、引き出されたボツクス4が所望の姿勢よ
りも下方に向つて傾いてしまい(図の角度α)、
全開近傍での摺動抵抗が相当大になるという問題
がある。
車両用灰皿では、吸殻を完全に消さないで灰皿
に捨てた場合のくすぶりを防止するために、摺動
部分にもシール性が要求される。これに関連する
先行技術として、実開昭57−86596号公報が知ら
れているが、この装置ではスプリング力によつて
灰皿を付勢し摺動部分の隙間をなくすようにして
いるので、上述と同様に灰皿を出し引きする際の
摺動抵抗が大きくなるという問題がある。
本考案は、上記の問題に着目し、収納体とレー
ルとの間の摺動抵抗を低減するとともに、収納体
の収納時における摺動部分のシール性を向上させ
ることが可能な車両用収納体装置を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本考案の車両用収納体は、ボデ
ー側に固定されるリテーナと、該リテーナの左右
両側に固着され少なくとも上方に向いた摺動面を
有するレールと、該レールの摺動面上を摺動する
案内部を有し該レールを介して前記リテーナに出
し入れ自在に保持される収納体と、を備えた車両
用収納体装置において、前記レールの摺動面の前
記収納体引き出し方向端部に、上方に向かつて突
出する凸部を設け、前記収納体の案内部に、下方
に向つて突出し収納体のリテーナへの収納時に前
記凸部に乗り上げる第1のシール用突出部を設
け、前記レールの摺動面の前記収納体の収納方向
端部に、上方に向つて突出し収納体の収納時に前
記案内部の後端が乗り上げる第2のシール用突出
部を設けたものから成る。
[作用] このような車両用収納体装置においては、レー
ルの摺動面の収納体引き出し方向端部に上方に向
かつて突出する凸部が設けられているので、収納
体引き出し工程中には収納体の案内部が上記凸部
上に乗り、凸部以外の摺動面部分と案内部との間
には実質的に隙間が生じる。したがつてレールと
案内部との摺動接触面積が大きく低減され、摺動
抵抗が低減される。
収納体の収納時には、案内部の第1のシール用
突出部がレール側の凸部に乗り上げるとともに、
案内部の後端がレール側の第2のシール用突出部
に乗り上げるので、案内部の上面をレールの下面
に接近させることができ、案内部とレールの摺動
部分の隙間を小とすることが可能となる。したが
つて、収納体の収納時における摺動部分のシール
性を高めることができ、収納体を灰皿として利用
する場合は、吸殻のくすぶりの発生を解消するこ
とができる。
[実施例] 以下に、本考案の望ましい実施例を、図面を参
照して説明する。
第1図ないし第3図は、本考案の一実施例に係
る車両用収納体装置を示しており、本考案を車両
用灰皿装置に適用したものを示している。図にお
いて、10はリテーナを示している。リテーナ1
0は、上部リテーナ11と下部リテーナ11から
構成されている。上部リテーナ11はボデー側に
固定されており、上部リテーナ12は上部リテー
ナ11に固着されている。上部リテーナ11の左
右両内面側には、断面コ字状のレール13が固着
されている。14は、収納体としての灰皿ボツク
スを示しており、灰皿ボツクス14の両側面に
は、レール状の案内部15が設けられている。
灰皿ボツクス14は、案内部15、レール13
の係合を介してリテーナ11に出し入れ自在に保
持されている。レール13、案内部15は、とも
に灰皿ボツクス14出し入れ方向に延びており、
案内部15はレール13に沿つてレール13上を
摺動される。案内部15の灰皿ボツクス引き出し
方向端部下面には、下方に向かつて突出する第1
のシール用突出部15aが形成されている。第1
のシール用突出部15aは、灰皿ボツクス14の
収納時に後述するレール13の凸部16に乗り上
げるようになつている。
コ字状断面を有するレール13は、その下部上
面13aが実質的に案内部15の下面との摺動面
に構成されている。この摺動面13aの灰皿ボツ
クス引き出し方向端部に、上方に向かつて突出す
る凸部16がレール13と一体に形成されてい
る。凸部16は、滑らかに隆起する隆起部状に形
成されている。摺動面13aの後端部にも上方に
向かつて突出する第2のシール用突出部17が形
成されている。灰皿ボツクス14の収納時には、
案内部15の後端15bが第2のシール用突出部
17に乗り上げるようになつている。
案内部15の上面後部には、上方に滑らかに突
出する係合部18が形成されており、係合部18
は灰皿ボツクス14の全開時に、コ字状断面のレ
ール13の上部下面に形成された係止部19に係
止されるようになつている。
なお、第1図における20は灰皿ボツクス14
を引き出し方向に駆動可能な駆動源(アクチユエ
ータ)を示しており、該駆動源20のギヤ21が
灰皿ボツクス14の底面に設けられたラツク22
に噛合するようになつている。
つぎに、上記の車両収納体装置における作用に
ついて説明する。
第3図は、リテーナ11に灰皿ボツクス14を
収納したときの状態を示している。この状態で
は、灰皿ボツクス14の案内部15は、レール1
3の第2のシール用突出部17と案内部15の第
1のシール用突出部15aとにより上方に少し押
し上げられた状態でレール13上に乗つている。
つまり、この状態では灰皿ボツクス14が第1の
シール用突出部15aと第2のシール用突出部1
7とによつて上方に移動するので、灰皿ボツクス
14の案内部15がレール13側の係止部19の
下面に著しく接近し、案内部15とレール13と
の間の隙間が著しく小となる。したがつて、灰皿
ボツクス14の収納時における摺動部分のシール
性が向上し、吸殻を完全に消さないで灰皿ボツク
ス14内に捨てた場合でも、吸殻のくすぶりの発
生を防止することができる。
第4図および第5図に示すように灰皿ボツクス
14が引き出されると、案内部15の後端15b
はレール13の第2のシール用突出部17から外
れるが、案内部15の下面がレール13の前端側
の凸部16に乗つたまま凸部16を摺動すること
になるので、凸部16から灰皿ボツクス14後端
部までの間の案内部15下面とレール摺動面13
aとの間には隙間a(第5図に図示)が形成され
る。したがつて、案内部15の下面とレール13
とは全面接触とはならず、実質的に点接触に近い
状態となる。摺動面における接触面積が前述の従
来装置に比べ大幅に減少されるので、摺動抵抗が
大きく低減される。
さらに灰皿ボツクス14が引き出し端、つまり
全開近傍位置まで引き出されると、第6図および
第7図に示すように、レール13による案内部1
5の保持長は短くなるものの、案内部15下面が
凸部16によつて押し上げられる方向に支持され
るので、引き出された灰皿ボツクス14が下方に
向かつて傾くことが抑えられる。つまり、図にお
ける2点鎖線は、凸部16が無い場合の灰皿ボツ
クス14の保持姿勢を示しているが、凸部16の
存在により、図の実線で示す姿勢のように灰皿ボ
ツクス14の下方への傾き量が小さく抑えられ
る。その結果、灰皿ボツクス傾きに起因する灰皿
ボツクス全開直前の抵抗の増加が抑えられ、灰皿
ボツクス14を全開状態にしやすくなるととも
に、全開姿勢が望ましい姿勢に保たれる。
このように、全開位置近傍での摺動抵抗の増加
を抑えて円滑な作動が得られるので、摺動部分の
耐久性を大幅に向上させることが可能となる。ち
なみに、従来装置では30000回の作動耐久をクリ
アできなかつたものが、本考案の適用により、
30000回の作動耐久でも問題なく初期と同様の円
滑な作動状態をもつてクリアできた。
なお上記実施例の説明は灰皿装置について行つ
たが、本考案は、灰皿装置に限らず、他の車両用
収納体装置にも適用可能であることは言うまでも
ない。
[考案の効果] 本考案の車両用収納体装置によれば、レール摺
動面前端部に上方への凸部を設けて、収納体出し
入れ時にレールと収納体の案内部とを全面接触さ
せずにそれらの接触面積を小さく抑え、収納体全
開近傍位置においては収納体の下方への傾きを抑
えることができるようにしたので、収納体出し入
れ操作時の摺動抵抗を大幅に低減できるととも
に、全開位置近傍の摺動抵抗の増加を抑えて円滑
な作動を得ることができ、収納体装置摺動部の耐
久性を大幅に向上することができる。
また、収納体の収納時には、案内部の第1のシ
ール用突出部がレール側の凸部に乗り上げ、案内
部の後端がレール側の第2のシール用突出部に乗
り上げるようにしたので、案内部の上面をレール
の下面に接近させることができ、案内部とレール
の摺動部分における隙間を著しく小とすることが
できる。
したがつて、収納体の収納時における摺動部分
のシール性を高めることができ、収納体を灰皿ボ
ツクスとして利用する場合は、吸殻のくすぶりの
発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る車両用灰皿装
置の分解斜視図、第2図は第1図の装置の一方の
レールの拡大斜視図、第3図は第1図の装置のレ
ール部における縦断面図、第4図は第3図とは別
の状態に係る第1図の装置のレール部における縦
断面図、第5図は第4図の部の拡大断面図、第
6図は第4図とはさらに別の状態に係る第1図の
装置のレール部における縦断面図、第7図は第6
図の部の拡大断面図、第8図は従来の車両用灰
皿装置の分解斜視図、第9図は第8図の装置のレ
ール部における縦断面図、第10図は第9図とは
別の状態に係る第8図の装置のレール部における
縦断面図、である。 10……リテーナ、13……レール、13a…
…摺動面、14……収納体としての灰皿ボツク
ス、15……案内部、15a……第1のシール用
突出部、15b……案内部の後端、16……凸
部、17……第2のシール用突出部、a……隙
間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボデー側に固定されるリテーナと、該リテーナ
    の左右両側に固着され少なくとも上方に向いた摺
    動面を有するレールと、該レールの摺動面上を摺
    動する案内部を有し該レールを介して前記リテー
    ナに出し入れ自在に保持される収納体と、を備え
    た車両用収納体装置において、前記レールの摺動
    面の前記収納体引き出し方向端部に、上方に向か
    つて突出する凸部を設け、前記収納体の案内部
    に、下方に向つて突出し収納体のリテーナへの収
    納時に前記凸部に乗り上げる第1のシール用突出
    部を設け、前記レールの摺動面の前記収納体の収
    納方向端部に、上方に向つて突出し収納体の収納
    時に前記案内部の後端が乗り上げる第2のシール
    用突出部を設けたことを特徴とする車両用収納体
    装置。
JP1988110067U 1988-08-24 1988-08-24 Expired - Lifetime JPH0532359Y2 (ja)

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