JPH05323505A - フイルム装填カセット及びこれを使用する撮影装置並びに撮影装置における押印装置 - Google Patents

フイルム装填カセット及びこれを使用する撮影装置並びに撮影装置における押印装置

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JPH05323505A
JPH05323505A JP15622592A JP15622592A JPH05323505A JP H05323505 A JPH05323505 A JP H05323505A JP 15622592 A JP15622592 A JP 15622592A JP 15622592 A JP15622592 A JP 15622592A JP H05323505 A JPH05323505 A JP H05323505A
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film
main body
cassette
reel
rotation
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JP15622592A
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Masahiro Shirai
雅浩 白井
Yoshihiko Yoshihara
良彦 吉原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フイルム装填カセットの構造を簡素化してコ
ンパクト化を可能にし、また撮影装置からの取り外し時
にフイルムに弛みを生じるのを防止可能とし、さらに撮
影済みの被写体に搬送不良を生ずることなく撮影済みの
押印可能とする。 【構成】 カセット本体31内の第1リール軸32,第
2リール軸33及びキャプスタンローラ37の回転に各
別のギヤ系39,42、40,43、41,44を設
け、一方、撮影装置本体A側のギヤ45,46をそれぞ
れ含むギヤ伝達系にフリクション機構57,58を設け
てカセット本体31内の伝達系を簡単化したものであ
る。また、カセット本体31内に第1リール軸32,第
2リール軸33の回転を防止する回転ロック部材をそれ
ぞれ設け、撮影装置の開閉蓋を開いた時にはリール軸を
ロックさせる。さらに、搬送被写体に押印するために、
撮影装置内の撮影部の下流側搬送路に搬送ベルトを変位
させて押印ユニットを装着するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺フイルムに被写体
の画像を撮影記録する撮影装置及び該装置に使用される
フイルム装填カセット並びにその押印装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の長尺フイルムに被写体の
画像を撮影記録する撮影装置の代表例として、平床式カ
メラ、輪転式カメラ等がある。これらの撮影装置には、
ロール状の長尺フイルム(オープンリールタイプ)を装
填するためのフイルム装填部が備えられている。該フイ
ルム装填部は装置本体に組み込まれたものもあるが、フ
イルム装填時の操作性や撮影後の取り扱いの良さ、ある
いは撮影する被写体の種類や撮影倍率の違い等に応じて
多数のフイルムに写し分けが容易に行えるように装置本
体より着脱可能なカセットタイプ(以下、「フイルム装
填カセット」または「カセット」という)もある。
【0003】図13ないし図15は従来のフイルム装填
カセット及び撮影装置本体との着脱部の構成を示すもの
である。図13において、カセット本体1には遮光性を
有する開閉蓋2が開閉自在に設けられ、その内部に設け
た第1リール軸3及び第2リール軸4にはそれぞれ第1
リール5及び第2リール6が装着されており、両リール
軸3,4間にはフイルムFの移送機構としてガイドロー
ラ7a,7b、キャプスタンローラ8が配設され、ま
た、キャプスタンローラ8上のフイルム露光部Eの前方
にはシャッタ9,レンズ10が配設されている。図14
において、カセット本体1の両側面部にはスライド用突
条部1a,1bが形成されており、撮影装置本体20に
形成した第1,第2レール20a,20bと係合してス
ライドさせ、位置決め部材20cに当接すると、該第1
レール20aに設けたロック爪20dと係合することに
よりカセット本体1は装置本体20に装着可能となって
いる。一方、カセット本体1の前面部に設けられた連結
ギヤ11は、カセット本体1の装置本体装着状態におい
て、装置本体20側の不図示の駆動源によって駆動され
る駆動軸21に固定された駆動ギヤ22と噛み合う。
【0004】図15はそのカセット内のフイルム駆動機
構を示すもので、第1リール軸3にはフリクション機構
3a及びエンコーダ3bが設けられており、該エンコー
ダ3bに対向してフォトインターラプタ3cが配設され
ている。一方、第2リール軸4にはフリクション機構4
aに連結されたリールギヤ4b及びエンコーダ4cが設
けられており、該エンコーダ4cに対向してフォトイン
ターラプタ4dが配設されている。また、キャプスタン
ローラ8のローラ軸8aにはキャプスタンギヤ8b及び
エンコーダ8cが一体に固定されており、該エンコーダ
8cに対向してフォトインターラプタ8dが配設されて
いる。前記連結ギヤ11はキャプスタンギヤ8b及び中
継ギヤ12と噛み合い、該中継ギヤ12はリールギヤ4
bと噛み合っている。したがって、装置本体20側の駆
動ギヤ22の回転は連結ギヤ11及び中継ギヤ12を介
してキャプスタンローラ8及び第2リール軸4に伝達さ
れる。さらに、第1,第2リール軸3,4に設けられた
フリクション機構3a,4aにより、フイルムFは一定
の速度で適切なテンションを保持しながら搬送される。
そして、フイルムFが搬送されると、第1,第2リール
軸3,4及びキャプスタンローラ軸8aに設けられたエ
ンコーダ3b,4c,8c及びフォトインターラプタ3
c,4d,8dより各軸の回転に同期したパルスが発生
する。キャプスタンローラ8の回転は一定であり、第
1,第2リール軸3,4の回転は装着された第1,第2
リール5,6のフイルム巻径によって変化することか
ら、発生パルスの時間間隔及びその変化を比較計測する
ことによって、フイルムの搬送制御あるいは残量検知を
行うことが可能である。
【0005】次に、従来の画像記録装置としての撮影装
置については、図28に示すように撮影装置101は小
切手等、シート状原稿となる被写体Sのイメージ情報を
長尺状のマイクロフイルムFに記録するもので、被写体
Sを装置内部に供給する供給部102と、撮影後の被写
体Sを装置外に排出する排出部103と、装置内部に配
設された撮影部104と、供給部102と撮影部104
とを結ぶ上流側搬送部105と、撮影部104と排出部
103とを結ぶ下流側搬送部106とを備え、撮影部に
搬送された被写体Sを光学系を介してマイクロフイルム
F上に結像露光するようになっている、その各部の配置
構成は、基台107上に組み付けられた第1フレーム1
08の内側に上流側搬送部105及び撮影部104が、
その前端部に供給部102が設けられ、また、装置前面
から見て第1フレーム108の左側に主として撮影光学
系が、その右側に図示されない駆動系が、それぞれ設け
られ、供給部102の前方にはマイクロフイルムFが収
納されるフイルム室109が設けられている。一方、第
1フレーム108上には後端ヒンジ部110で第2フレ
ーム111が前開き可能に取り付けられ、この第2フレ
ーム111には下流側搬送部106及び排出部103が
設けられ、さらに、外装カバー112が装置全体を覆っ
て基台107の後端にヒンジ部113で前開き可能に取
り付けられている。
【0006】そして、供給部102では奥側に向かって
下方に傾斜した給紙台114に載置された被写体Sは傾
斜面に沿って滑り、給紙ローラ115及び給紙方向と逆
方向に回転する分離ローラ116により1枚ずつ分離さ
れて給紙され、ガイド板117を通して上流側搬送部1
05に送り込まれる。この上流側搬送部105は入口側
に対となる第1,第2ローラ120,121を有する水
平搬送部118と出口側に対となる第3,第4ローラ1
22a,122bを有する垂直搬送部119から構成さ
れ、第2,第4ローラ121,122b間に巻き掛けら
れた搬送ベルト23はベルト駆動用大径のガイドローラ
124a及びガイドローラ124bにより搬送方向を変
えるようになし、上流搬送部105を構成する搬送ベル
ト123上には、搬送される被写体Sを案内するための
開閉自在のガイド板125が所定間隔をもって配設され
るとともに被写体Sの検知等を行うセンサ部126が配
設されている。前記撮影部104は前記第1フレーム1
08に取り付けられる一対の平行案内ガラス127,1
28とこの平行案内ガラス127,128の前後方向に
光学系の一部を形成する第1反射ミラー129,130
とがそれぞれ配設され、平行案内ガラス127,128
間を通過する被写体Sの表裏両面のイメージ情報を一対
の照明ランプ131,132で照明して図示されない光
学系を介してマイクロフイルムF上に結像するようにな
っている。
【0007】また、前記下流側搬送路106は入口側に
平行案内ガラス127,128の近傍にある対となる第
5,第6ローラ135,136を有する垂直搬送路13
3と排出側に第7ローラ137を有する水平搬送路13
4から構成され、第6ローラ136,第7ローラ137
及びガイドローラ140,141に巻き掛けられた搬送
ベルト138はベルト駆動用大径のガイドローラ139
により搬送方向を変えるようになっている。なお、ガイ
ドローラ141は図中矢印方向に変位可能に支持され、
一端を本体に固定されたばね142により図中右方向に
付勢されて搬送ベルト138に張力を与えている。ま
た、前記排出部103は水平の台板143とこの台板1
43上に設けられたスタッカー144とから構成され、
下流搬送路106から排出された被写体Sをスタッカー
144上に重ねて積載する。そして、台板143は本体
内部での被写体ジャム時に被写体を取り除けるよう、図
中矢印方向に着脱可能となっている。
【0008】以上の構成の撮影装置において、被写体S
に撮影済みを確認するために図29に示すように押印装
置が使用されることがある。すなわち、被写体Sが大径
のガイドローラ139を通過する時に押印可能なよう
に、押印板145がガイドローラ139の上方において
駆動軸146で回転可能に取り付けられており、この駆
動軸146は図示されない駆動部において電磁クラッチ
を介して本体駆動部と結合され、この電磁クラッチのオ
ン−オフにより所定のタイミングで所定量押圧板145
を回転させ、適宜インクローラ147からインキの補充
を行いながら被写体S上への押印が可能となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述従来例
のフイルム装填カセットにおいては、カセット内部にフ
イルムの搬送制御や残量検知を行うためのキャプスタン
ローラやリール軸の回転検知手段及びフイルムにテンシ
ョンを与え、安定した搬送を行うためのリール軸のフリ
クション機構が設けられているために、これらの機構が
カセットのコンパクト化を阻害する大きな第1の問題点
となっていた。
【0010】さらに、前述従来例のフイルム装填カセッ
トにおいては、複数のカセットを装置本体に入れ換えて
使用するのが一般的である。そのため、個々のカセット
を撮影途中(フイルムの消費途中)で装置本体より着脱
することが頻繁である。しかしながら、カセットを本体
から取り外すと、本体との駆動連結部が切り離されるの
で、供給リール及び巻取りリールがセットされたリール
軸3,4がそれぞれ容易に回転しやすくなるので、取り
外したカセットに振動や衝撃が加わると、リールが回転
し装填されているフイルムに緩みが生じる。その結果、
露光部におけるフイルム記録画像の位置がズレてしまう
という第2の問題点があった。また、このフイルムの緩
みのために、次に再びカセットを装置本体に装着して撮
影を開始すると、フイルムにバックテンションが作用し
ないので、良好な記録画像が得られないという問題もあ
る。
【0011】一方、こうした記録画像の位置ズレや画質
の低下をもたらすフイルムの緩みを防止するために、カ
セットを装置本体から取り外した場合には、セットされ
ているフイルムリールが不用意に回転しないように、リ
ール軸をロックさせる手段を設けることが望ましいが、
リール軸を完全にロックさせてしまうと、フイルムの装
填や交換の際に、リール軸にセットされたフイルムリー
ルを回転させることができなくなり、供給リールからフ
イルムを引き出したり巻取りリールにフイルムを巻き付
けたりすることが困難となる。したがって、フイルム交
換・装填の作業が非常にやりずらいという欠点がある。
【0012】さらに、、前述従来例の撮影装置の押印装
置においては、押印板駆動軸146が搬送ベルト138
の間をくぐっており、本体への組込みが面倒であった。
また、押印位置も複数本掛けられた搬送ベルト138の
間に限定されており、必要なところに押印ができない場
合があった。一方、前述の押印位置の制約をなくすため
に、例えば図30に示されるように搬送ベルト138の
配置を変更し、押圧板145の押印位置を搬送ベルト1
38の外側位置にして、搬送ベルト138の位置に関係
なく押印可能とする手段も考えられるが、このような押
印位置においては、搬送ガイドがないため、被写体が引
っ掛かり、搬送不良の原因となってしまう。特に、前記
搬送不良は、押印を行う小切手等の紙厚0.1〜0.3
mm程度の厚い被写体の場合は、余り問題にならないも
のの、通常押印を行わない紙厚0.03〜0.05mm
程度の伝票や感圧紙等、紙厚の薄い被写体においては、
被写体に腰がなく、ちょっとした引っ掛かりで紙の搬送
不良となるため、大きな問題になっていた。また、図3
0に示すように排出口に押印装置を配置することは、排
出後のスタッカー144のスペースを制限してしまう問
題もあった。
【0013】本発明は、前述従来例の第1の問題点に鑑
み、構造を簡素にしてコンパクト化したフイルム装填カ
セット及び該カセットを使用するに適す撮影装置を提供
することを第1の目的とする。
【0014】本発明は、前述従来例の第2の問題点に鑑
み、カセット取り外し時に内部のフイルムに緩みを生じ
ないフイルム装填カセットを提供することを第2の目的
とする。
【0015】本発明は、前述従来例の撮影装置の押印装
置の問題点に鑑み、押印装置を着脱容易でかつ確実に押
印できる画像記録装置を提供することを第3の目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述第1の目的を達成す
るために、第1の発明のフイルム装填カセットは被写体
の画像を順次撮影記録する撮影装置本体より着脱可能
で、フイルムリールを装着する第1リール軸及び第2リ
ール軸とフイルムリールより引き出されたフイルムを定
速で送り出すキャプスタンローラとを備えたフイルム装
填カセットにおいて、該各リール軸及びキャプスタンロ
ーラの回転を装置本体側の回転部材に伝達するための回
転伝達手段をそれぞれ独立させて設けたものである。ま
た、第1リール軸,第2リール軸及びキャプスタンロー
ラの回転伝達手段はカセット内のフイルム露光部を含む
光軸に対して左右対称に配設させるのが好ましい。ま
た、第1リール軸,第2リール軸及びキャプスタンロー
ラの回転伝達手段はギヤ系であることがよい。また、撮
影装置としては、該フイルム装填カセットの第1リール
軸及び第2リール軸の回転伝達手段に対応する装置本体
側の回転部材に連結してフリクション機構を設けたもの
にする。また、該フイルム装填カセットの第1リール
軸,第2リール軸及びキャプスタンローラの回転伝達手
段に対応する装置本体側の回転部材に各回転部材の回転
を検知するための回転検知手段を設けることが好まし
い。
【0017】前述第2の目的を達成するために、第2の
発明は被写体の画像を順次撮影記録する撮影装置本体よ
り着脱可能で、長尺フイルムをセットするリール軸を備
えたフイルム装填部と該フイルム装填部に開閉自在に設
けられた開閉蓋を有するフイルム装填カセットにおい
て、リール軸の回転を防止するための回転ロック手段を
設け、該回転ロック手段はフイルム装填カセットが装置
本体より取り外された場合に作動し、装置本体に装着さ
れた場合に解除されるようにしたものである。また、装
置本体の駆動部に連結する駆動連結部を有し、装置本体
への着脱の際に該駆動連結部が連結した直後に回転ロッ
ク手段が解除され、該駆動連結部の連結が切り離される
直前に作動するようにしてもよい。また、回転ロック手
段はフイルム装填カセットの開閉蓋を開けた場合に解除
されるようにしてもよい。
【0018】前述の第3の目的を達成するために、第3
の発明は被写体を搬送し、被写体の情報を記録する撮影
装置において、被写体上に押印を行う押印装置が被写体
搬送用ベルトを変位させて設置され、該押印装置が新た
なる搬送路を形成するようにしたものである。また、該
搬送ベルトをガイドする本体に組み込まれたガイドロー
ラを、押印装置装着動作と連動して変位させてもよい。
また、該押印装置が押印を行わない時に使用する第1の
ガイドと押印を行う時に使用する第2のガイドを有する
ようにしてもよい。
【0019】
【作用】以上の構成の第1の発明のフイルム装填カセッ
トはカセット内に第1リール軸,第2リール軸及びキャ
プスタンローラに対する各別の回転伝達手段のみがある
ので、カセットの構造が簡単になり、コンパクトにな
り、また、その使用のための撮影装置も容易に製作でき
る。
【0020】以上の構成の第2の発明のフイルム装填カ
セットはフイルム装填カセットが装置本体より取り外さ
れた場合には、回転ロック手段によりリール軸の回転が
ロックされ、フイルムの緩みによる画像の位置ズレを防
止し、フイルム装填カセットが装置本体に装着された場
合には、回転ロック手段によるリール軸に対するロック
は解除され、使用可能状態になる。また、フイルム装填
カセットを装置本体から取り外した状態で、カセットの
開閉ふたを開けた場合にはリール軸に対する回転ロック
手段が解除されてリール軸が回転可能になり、フイルム
の取り出しや装填作業がやりやすくなる。
【0021】以上の構成の第3の発明の撮影装置の押印
装置は、装置本体に装着する場合に搬送ベルトを変位さ
せて新たな搬送路を形成するので、被写体搬送を妨げる
ことなく押印装置を所要の位置に装着でき、かつ確実に
押印ができる。また、押印装置装着時に本体側のガイド
ローラを変位させて押印装置側の部品に近づけられるの
で、被写体の搬送不良を防止する。また、押印装置装着
時には第2ガイド板を使用して被写体を搬送するので、
さらに被写体の搬送性を上げることができる。
【0022】
【実施例】以下、第1の発明の第1実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。図1は撮影装置本体装着時のフ
イルム装填カセットのフイルム駆動系の斜視図、図2は
同じくその平面図である。図において、カセット本体3
1には図示されない遮光性を有する開閉蓋が開閉自在に
設けられ、その内部に設けた第1リール軸32及び第2
リール軸33にはそれぞれ第1リール34及び第2リー
ル35が装着されており、両リール軸32,33間には
フイルムFの移送機構としてガイドローラ36a,36
b、キャプスタンローラ37が配設され、また、キャプ
スタンローラ37上のフイルム露光部Eの前方にはレン
ズ38等が配設されている。 また、第1リール軸32
及び第2リール軸33には同一のリールギヤ39,40
が、キャプスタンローラ37のローラ軸にはキャプスタ
ンギヤ41がその一部をリールギヤ39,40とオーバ
ーラップするようにそれぞれ固定されており、該リール
ギヤ39,40及びキャプスタンギヤ41にはそれぞれ
連結ギヤ42,43,44が噛み合っている。
【0023】一方、撮影装置本体A側には、カセット装
着時にカセット本体31側の前記連結ギヤ42,43,
44とそれぞれ噛み合うギヤ45,46,47と、さら
にこれらのギヤ45,46,47に対応してそれぞれ噛
み合うギヤ48,49,50が配設されている。該ギヤ
48,49.50にはそれぞれエンコーダ51,52,
53が一体に設けられており、該エンコーダ51,5
2,53に対向してフォトインターラプタ54,55,
56が配設されている。また、該ギヤ48及び49には
一定の回転抵抗を付加するためのフリクション機構57
及び58が連結されている。該ギヤ50はギヤ60を設
けた軸59に固定され、該ギヤ60は前記ギヤ49の回
転軸61に固定されたギヤ62と噛み合っている。ま
た、軸59上には電磁クラッチ63を介してプーリー6
4が設けられ、該プーリー64はベルト65によって駆
動軸67に固定されたプーリー66に伝動結合されてい
る。
【0024】以上の構成の本実施例において、装置本体
A側に設けられた不図示の駆動源によって駆動軸67が
図示矢印方向に回転すると、プーリー66及びベルト6
5により電磁クラッチ63のアーマチュア部に連結され
たプーリー64が回転する。さらに、電磁クラッチ63
がオンされると、アーマチュア部が吸引され、プーリー
64の回転が軸59に伝達され、軸59に固定されたギ
ヤ50の回転はギヤ47,44を介してカセット本体3
1内のキャプスタンギヤ41に伝達され、キャプスタン
ローラ37が図示矢印方向(反時計方向)に回転する。
一方、同様に軸59に固定されたギヤ60によりギヤ6
2が回転し、該ギヤ62の回転はフリクション機構58
を介してギヤ49に伝達され、さらにギヤ46,43を
介してカセット本体1内のリールギヤ40に伝達される
ので、第2リール軸33に装着支持された第2リール3
5が回転し、フイルムFを巻取る。
【0025】キャプスタンローラ37と第2リール35
の回転によりフイルムFが搬送されると、第1リール3
4が図示矢印方向に回転するので、第1リール軸32に
固定されたリールギヤ39の回転はギヤ42,45を介
してギヤ48に伝達される。従って、ギヤ48及び49
にそれぞれ連結されたフリクション機構57及び58に
よってカセット本体31内のフイルムFは常に適切なテ
ンションを保持しながら搬送される。キャプスタンロー
ラ37及び第1リール軸32,第2リール軸33の回転
検知はそれぞれに対応する装置本体A側のギヤ50及び
48,49に連結して設けられたエンコーダ53,5
1,52とフォトインターラプタ56,54,55の回
転検知手段によってギヤ50,48,49の回転を検知
することにより間接的に測定することが可能である。キ
ャプスタンローラ37の回転に対応するギヤ50の回転
は一定であり、第1リール軸32,第2リール軸33の
回転に対応するギヤ48,49の回転はそれぞれのリー
ル軸に装着支持された第1,第2リール34,35のフ
イルム巻径によって変化することから、前述従来例と同
様、各ギヤの回転検知手段からの発生パルスの時間間隔
及びその変化を比較・計測することによってカセット内
のフイルムの搬送制御あるいは残量検知を行うことがで
きる。そして、図2に示すようにキャプスタンギヤ41
の一部がリールギヤ39及び40とオーバーラップして
いるので、カセット本体31の大きさをコンパクトにす
ることができる。なお、本実施例においては、カセット
本体31内にレンズ38を配設したが、レンズは撮影装
置本体A側に設けてもよい。
【0026】図3及び図4は第1の発明の第2実施例を
示すものである。説明を簡単にするために前述第1実施
例と同一部分には同一符号を付し、相違する点のみを説
明する。本実施例ではカセット本体31内のキャプスタ
ンギヤ41と噛み合うギヤ44とレンズ38の光軸に対
して対称の位置にギヤ41と同一のギヤ70を噛み合わ
せて配設し、また、第1,第2リール軸32,33、リ
ールギヤ39,40及び連結ギヤ42,43は同様にレ
ンズ38の光軸に対して対称に配設されており、さら
に、カセット側の連結ギヤ42,43,44とそれぞれ
噛み合う撮影装置本体A側のギヤ45,46,47には
軸45a,46a,47aを介して各ギヤ45,46,
47と同一のギヤ71,72,73が固定されているも
のである。その他の構成は前述第1実施例と同様であ
る。
【0027】以上の構成の本実施例において、図4に示
すようにカセット本体31はレンズ38の光軸Oを基準
に180°反転させて装置本体Aに装着することが可能
であり、この時、カセット側のギヤ43,42,70が
それぞれ装置本体A側のギヤ71,72,73と連結し
て噛み合う。すなわち、デュオ(往復法)による撮影を
行う場合、第1リール軸32に供給側、第2リール軸3
3に巻取り側のフイルムリールをそれぞれ装填し、最初
にフイルムFの片側(1/2フイルム幅)に撮影を行
い、フイルムFの片側が撮影し終ったら、カセットを装
置本体Aより取り出して光軸Oを基準に180°反転さ
せて装置本体に再装着することにより、カセット内部で
は第1リール軸32と第2リール軸33の位置関係が逆
転し、供給側と巻取り側のフイルムリールが入れ替わる
ので、フイルムFの他方の片側に撮影を行うことが可能
である。このため、カセットからフイルムを取り外して
装填し直すといった手間をかけずにデュオ撮影が行え、
フイルムのカブリ量を節減できかつ操作性が向上する効
果がある。なお、ギヤ45,71、ギヤ46,72、ギ
ヤ47,73はそれぞれ一体のギヤであってもよい。
【0028】図5は第1の発明の第3実施例を示すもの
である。説明を簡単にするために前述第2実施例と同一
部分には同一符号を付し、相違する点のみを説明する。
本実施例では撮影装置本体A側のギヤ62がモータ75
に連結されたギヤ74と噛み合うように配設されたもの
である。その他の構成は前述第2実施例と同様である。
以上の構成の本実施例において、駆動軸67の回転はプ
ーリー66とベルト65によりプーリー64に伝達され
るが、電磁クラッチ63がオフの場合には、プーリー6
4は空転し、軸59に伝達されない。この状態でモータ
75によってギヤ74が図示矢印方向に駆動されると、
ギヤ62及び60に回転が伝達され、以下、前述両実施
例と同様にフイルムFを搬送させることが可能である。
また、撮影時以外のフイルムリーダー送りやトレーラー
送りのフイルム搬送時には、電磁クラッチ63をオフと
し、別の駆動源(モータ75)によってギヤ62及び6
0により高い回転速度を与えて駆動を行うことにより、
フイルムの早送りが可能となり、リーダー、トレーラー
を短時間でより効率的に行えるという効果がある。
【0029】次に、第2の発明の第1実施例を図6ない
し図9に基づいて説明する。説明を簡単にするために前
述第1の発明の第2実施例の図3及び図4と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。図6におい
て、80及び81はそれぞれカセット31内に設けられ
たリール軸32及び33の回転ロック部材で、それぞれ
支点軸80a,81aを中心にして回動可能に支持さ
れ、その一方の腕部の先端には係合爪80b,81bが
それぞれ形成されており、他方の腕部80c,81cの
一部には引張りばね82,83がそれぞれ結合され、引
張りばね82はロック部材80を時計方向に付勢し、引
張りばね83はロック部材81を反時計方向に付勢して
いる。そして、引張りばね82,83の付勢によって係
合爪80b,81bがリール軸32,33に固定された
リールギヤ39,40の歯にそれぞれ係合するので、そ
れぞれのリール軸の回転がロックされる。したがって、
フイルムが装填されている場合でも、リールが回転しな
いのでフイルムに緩みが生じることがない。なお、31
a〜31はギヤ42,70,44,43が装置本体A側
のギヤと連結するための切欠部である。
【0030】また、装置本体A側のカセット装着部には
ピン84a,84bが突設されており、カセットが装置
本体Aに装着された場合にはカセット31の前面に設け
られた孔31e,31fを通して該ピン84a,84b
が回転ロック部材80,81の腕部80c,81cを押
し込むことにより回転ロック部材80,81が引張りば
ね82,83の付勢力に抗して図示破線位置に回動し、
係合爪80b,81bとリールギヤ39,40との係合
が外れてリール軸32,33のロックが解除される。次
に、図7は装置本体より取り出したカセットの開閉蓋を
開いた状態の要部斜視図で、左右対称であるため右側の
供給部のみを示し、図8及び図9はそれぞれ開閉蓋の閉
状態及び開状態の要部断面図を示す。カセット本体31
の開閉蓋31′のヒンジ31′aの近傍には蓋面と平行
にレバー31′cが一体に形成されており、図7及び図
9に示すように開閉蓋31′を開けると、レバー31′
cがヒンジ31′aを支点にして回動して、回転ロック
部材80の腕部80cを押し込むので、前述と同様に回
転ロック部材80が支点軸80aを中心にして回動し、
係合爪80bとリールギヤ39との係合が外れてリール
軸32のロックが解除される。また、開閉蓋31′を閉
じると、図9に示すようにレバー31′cが後退し引張
りばね82の付勢力により回転ロック部材80が図6の
実線位置に回動して係合爪80bがリールギヤ39と係
合する。以上の構成の本実施例においては、カセット3
1を装置本体Aより取り外した場合には、自動的にカセ
ット内部のリール軸32,33の回転がロックされるの
で、セットされているフイルムが緩んで画像の位置ズレ
が生じることはない。さらに、フイルムの交換や装填の
ためにカセット31の開閉蓋31′を開けた場合にはリ
ール軸32,33の回転ロックが解除されるので、フイ
ルム交換や装填が容易に行える。
【0031】図10は第2の発明の第2実施例を示すも
のである。説明を簡単にするために前述第1実施例と同
一部分には同一符号を付し、相違する点のみを説明す
る。前述第1実施例においては、装置本体へのカセット
の着脱動作に応じて装置本体側の固定ピンにより、回転
ロック部材を作用させてリール軸の回転ロックまたは解
除動作を行ったが、本実施例ではカセット着脱動作時に
おけるリール軸の回転ロックまたは解除動作を装置本体
側に設けられた可動ピンによって行うものである。図1
0において、装置本体A側のカセット装着部にはソレノ
イド90a,90bがが配設されており、該ソレノイド
90a,90bはプランジャ91a,91bを備え、該
プランジャ91a,91bにはそれぞれストッパー92
a,92bと圧縮ばね93a,93b及びその先端部に
ピン94a,94bが結合されている。その他の構成は
前述第1実施例と同様である。以上の構成の本実施例に
おいて、カセット31が装置本体Aに装着され、駆動連
結部であるカセット31内の連結ギヤ42,44,43
と装置本体A側のギヤ45,47,46がそれぞれ噛み
合わされて完全に連結された後に、ソレノイド90a,
90bを通電させる。そうすると、プランジャ91a,
91bがストッパー92a,92bの位置まで磁気吸引
され、ピン94a,94bが押し出される。以後、前述
第1実施例と同様に、ピン94a,94bが回転ロック
部材80,81の腕部80c,81cを押し込み、係合
爪80b,81bとリールギヤ39,40との係合がそ
れぞれ外れてリール軸32,33のロックが解除され
る。一方、装置本体Aよりカセット31を取り外す場合
には、前記各連結ギヤによる駆動連結部を切り離す前
に、ソレノイド90a,90bをオフとすれば、プラン
ジャ91a,91bが圧縮ばね93a,93bによって
復帰し、ピン94a,94bが押し戻される。よって、
カセット31内の回転ロック部材80,81は図示実線
状態に戻り、係合爪80b,81bがリールギヤ39,
40とそれぞれ係合するので、リール軸32,33がロ
ックされる。以上のように本実施例においては、カセッ
ト31を装置本体Aへ完全に装着してから、リール軸3
2,33のロックを解除し、カセット31を装置本体A
から取り出す前にリール軸32,33のロックを行うこ
とにより、カセットの着脱の際の振動やギヤ連結部の歯
の噛み合いによる微小回転等によって生じるわずかなフ
イルムの緩みを防止できる効果がある。なお、本実施例
におけるソレノイド90a,90bは内部に永久磁石を
備えた吸引力保持型のものでもよく、また、可動ピン9
4a,94bの駆動はソレノイドに限らず、他の駆動源
を用いてもよい。
【0032】図11及び図12は第2の発明の第3実施
例を示すものである。前述第1実施例においてはカセッ
トの装置本体への装着動作は水平方向のみであるが、本
実施例ではカセット31を水平方向に移動させて駆動連
結部の連結を完了させた後、垂直方向に移動させること
により、回転ロック部材によるリール軸の回転ロック解
除動作を行うようにしたものである。図は左右対称であ
るので、右側の供給部のみを示している。すなわち、回
転ロック部材80の腕部80cの前方にはL型レバー9
5が支点軸95aを中心にして回動自在に支持され、こ
のL型レバー95の一方に腕端は腕部80cに当接可能
になっており、その他方の腕に相対してカセット31の
底面部に孔31gが設けられており、カセット31の駆
動連結部である連結ギヤ42の装置本体A側と連結時に
おける孔31gの位置に対応する装置本体A側のカセッ
ト装着部にはピン84cが垂直方向に突設されている。
その他の構成は前述第1実施例と同様である。以上の構
成の本実施例において、図11に示すようにカセット3
1を水平方向に移動させた後、駆動連結部である連結ギ
ヤ42と装置本体A側のギヤ45とが連結した状態で、
図12に示すようにカセット31を垂直方向に移動させ
ることにより、ピン84cが孔31gを通してL型レバ
ー95の一端を押し上げると、他端が回動して回転ロッ
ク部材80の腕部80cを押し込み、前述第1実施例と
同様に係合爪80bとリールギヤ39の係合が外れてリ
ール軸の回転ロックが解除される。一方、装置本体Aよ
りカセット31を取り出す場合には、ギヤ42,45を
連結させた状態で、カセット31を垂直方向に移動させ
て回転ロック部材80でリール軸32をロックした後、
水平方向に移動させて連結を切り離す。このように本実
施例においては、回転ロック部材を駆動させるための駆
動源を設けることなく、カセットの着脱動作のみによっ
て前述第2実施例と同様の効果を得ることができる。
【0033】次に、第3の発明の第1実施例を図16な
いし図19に基づいて説明する。説明を簡単にするため
に従来例の図28と同一部分には同一符号を付して説明
する。図16は本実施例の概略断面図、図17は押印装
置装着前の搬送ベルト部の要部斜視図、図18は同じく
装着時の搬送ベルト部の要部斜視図、図19は装置本体
と押印装置との固定部分の要部斜視図である。図におい
て、押印板145を有する押印板駆動軸146,インク
ローラ147,駆動伝達ローラ148及びこれと適度な
テンションで圧接するガイドローラ149は側板150
aに回転可能に支持されて一体の押印ユニット150と
して構成され、台板143を装置本体101より取り外
した後、下流側搬送部106の垂直搬送路133に配設
したガイドローラ154a,154b間において、押印
ユニット150を図中右方向に挿入すると、駆動伝達ロ
ーラ148が搬送ベルト138に接してこれを変位させ
つつ図示位置に固定可能に結合するようになっている。
なお、装置本体101への押印ユニット150の固定手
段としては、図4に示すように押印ユニット150の両
側板150aの一端を切り起こし、装置本体101に形
成されたねじ部101aへねじ150bにより固定され
ている。その他の構成については前述図28と同様であ
る。そして、押印ユニット150の装置本体101への
装着時には、ガイドローラ141はばね142の付勢力
に抗して図示左方向に移動して搬送ベルト138に張力
を与えるようになっている。
【0034】次に、押印ユニット150の構成につい
て、図18によりさらに説明すると、ガイドローラ14
9の軸には連結ギヤ151が一体に設けられ、この連結
ギヤ151は押印板駆動軸146に取り付けた電磁クラ
ッチ153を有するギヤ152とかみ合っている。そこ
で、搬送ベルト138は、押印ユニット150が装着さ
れる前は図4に示すように装置本体101に回転可能に
支持されたガイドローラ154a,154bと接触しつ
つ矢印方向に搬送される。一方、押印ユニット150の
本体装着時には、搬送ベルト138は駆動伝達ローラ1
48に対して張力を与えられているため、搬送ベルト1
38が矢印上方向に駆動されると、駆動伝達ローラ14
8は矢印反時計方向に回転し、ガイドローラ149は矢
印時計方向に回転するので、この電磁クラッチ153は
図示されない本体CPUよりのオン−オフ信号に基づき
連結ギヤ151の回転を押印板駆動軸146及び押印板
145に伝達したり、停止させることができ、ガイドロ
ーラ154a,149,154bを通る被写体の通過に
合せて押印板145を回転させることにより、ガイドロ
ーラ149の位置で被写体S上に押印を行う。また、押
印板駆動軸146は軸の一端をカットした、いわゆるD
カット軸になっており、押印板145の軸受部は押印板
駆動軸146のDカットと嵌合するようD形の穴があけ
られている。従って、押印板145は押印板駆動軸14
6と一体となり回転する一方、押印板駆動軸146の長
手方向には変位自在となっている。インクローラ147
はインクローラ軸147aと軸受部を介して回転すると
ともにインクローラ軸147aの長手方向に変位自在に
構成されている。なお、押印中に押印板145及びイン
クローラ147の軸長手方向の位置ズレを防止するため
には、押印板145及びインクローラ147の軸受を、
軸長手方向に適度な力を発生させる軽嵌合状態にすれば
よい。また、さらに押印板145と押印板駆動軸14
6、及びインクローラ147とインクローラ軸147a
を固定するために、軸受部の一端を軸の長手方向に伸ば
すとともに半径方向にねじ穴をあけ、止めねじで固定可
能としてもよい。
【0035】図20は第3の発明の第2実施例を示すも
のである。本実施例では前述第1実施例における押印ユ
ニット150からインクローラ147を除く代わりに、
インクローラ147を台板143の後端面に一体に形成
したものである。その他の構成は前述第1実施例と同様
であるが、押印ユニット150は本体に固定でも、第1
実施例と同様に着脱可能でもよい。以上の構成の本実施
例は台板143の着脱に応じてインクローラ147も着
脱可能となるので、押印板145の日付交換等の作業が
しやすく、手を汚すことがない。
【0036】図21は第3の発明の第3実施例を示すも
のである。本実施例では前述第1実施例における押印ユ
ニット150を押印部と駆動伝達部に分け、押印部とな
る押印板145を有する押印板駆動軸146及びインク
ローラ147を台板143に一体に形成するとともに駆
動伝達部となる駆動伝達ローラ148及びガイドローラ
149を一体に形成し、ともに着脱可能にしたものであ
る。その他の構成は前述第1実施例と同様である。以上
の構成の本実施例は台板143の着脱に応じて押印板1
46及びインクローラ147も着脱可能となるので、イ
ンクロール147の交換、押印板145の日付交換等の
作業を楽にするとともに押印部で被写体がジャムを起こ
した時の被写体の排除も容易にできる。なお、押印ユニ
ット150を分割しないで、押印ユニット150全体を
台板143と一体に設けることにより台板143の着脱
に応じて押印ユニットを着脱可能にしてもよい。
【0037】図22及び図23は第3の発明の第4実施
例を示すものである。本実施例では、前述第1実施例に
おけるガイドローラ154bに相当するガイドローラ1
55を有するL型レバー156が装置本体に固定された
回転軸157に矢印方向に変位可能に支持され、通常は
ばね158で図中時計方向に付勢され、ストッパー15
9に当接して図22に示す位置にあるものである。その
他の構成は前述第1実施例と同様である。以上の構成の
本実施例において、押印ユニット150を台板143を
外して装置本体101に装着すると、図23に示すよう
に駆動伝達ローラ148の軸の一端はアーム156と接
触して図中反時計方向に変位させ、装着を終了する。こ
の結果、ガイドローラ155は前述第1実施例における
位置不変のガイドローラ154bに比べ、押印ユニット
150のガイドローラ149に対してより近接しかつ幾
分後方に移動した位置に設定されるので、押印ユニット
装着時に発生する被写体の搬送不良を未然に防止でき
る。
【0038】図24及び図25は第3の発明の第5実施
例を示すものである。本実施例では台板143と下流側
搬送部106の垂直搬送路133との間に押印ユニット
150が内蔵されたもので、押印ユニット150を構成
する押印板145を有する押印板駆動軸146,インク
ローラ147,駆動伝達ローラ148及びガイドローラ
149は押印ユニット側板163に支持し、この押印ユ
ニット側板163はその後端部に第1ガイド板161
を、中間部のガイドローラ149の位置にに第2ガイド
板162を設けるとともにその上縁にはラック163a
が形成され、このラック163aは装置本体1に固定さ
れたモータ164の出力軸に取り付けられたギヤ164
aとかみ合い、モータ164を駆動することにより押印
ユニット側板163とともに押印ユニット150を図示
左右方向に移動可能となっている。その他の構成は前述
第1実施例と同様である。以上の構成の本実施例におい
て、図示されないキーボードより押印を行う旨の指示が
入力されると、図示されない本体内のCPUは図24に
示す非押印状態からモータ164を矢印反時計方向へ所
定量回転させ、押印ユニット150を右方向に移動させ
ると、その移動に伴い駆動伝達ローラ148は搬送ベル
ト138を変位させ、押印ユニット150を図25に示
す位置で停止させる。従って、第1ガイド板161は図
示位置まで退避し、一方ガイドローラ149及び第2ガ
イド板162は押印装置の移動に伴い図示位置に移動
し、被写体の通過する新しい搬送路を形成する。また、
キーボードより押印を行わない旨の指示が入力される
と、CPUはモータ164を矢印時計方向に回転させ、
押印ユニット150を図24に示す位置に戻し停止させ
る。このようにすることにより、押印の必要のない時
は、搬送ベルト138により選択した搬送路を形成さ
せ、搬送性の優れた押印可能な画像記録装置とすること
ができる。なお、本実施例では押印ユニット150をモ
ータ164で動かしているが、手動で移動させてもよ
く、押印ユニット150を本体に対して着脱可能にして
もよい。
【0039】図26及び図27は第3の発明の第6実施
例を示すものである。本実施例では、駆動伝達ローラ1
48及び第1ガイド板161は押印ユニットと別体と
し、通常は被写体搬送のためのガイド部材として使用さ
れ、装置本体101に対して左右方向に一体で移動可能
に取り付けられ、一方。押印ユニット150は押印板1
45を有する押印板駆動軸146,インクローラ14
7,ガイドローラ149及び第2ガイド板162が押印
ユニット側板163′に支持され、この押印ユニット1
50は本体に対して着脱自在に形成されている。また、
この押印ユニット側板163′の上縁にはラック16
3′aが形成され、このラック163′aは装置本体1
01に固定されたモータ164の出力軸に取り付けられ
たギヤ164aとかみ合い、モータ164を駆動するこ
とにより押印ユニット側板163′とともに押印ユニッ
ト150を図示左右方向に移動可能となっており、その
図示右方向への移動で押印ユニット側板163′の一端
を駆動伝達ローラ148と接触させることで駆動伝達ロ
ーラ148及び第1ガイド板161も移動可能になって
いる。その他の構成は前述第1実施例と同様である。以
上の構成の本実施例において、押印を行わない時は、図
26に示す状態に駆動伝達ローラ148及び押印ユニッ
ト150が設定され、押印を行う時にはともに図27に
示す状態に移動し、再び押印をしない状態にする時に
は、駆動伝達ローラ148は搬送ベルト138により図
示左方向に付勢されているため、駆動伝達ローラ148
及び第1ガイド板161は押印ユニット150の左方向
の移動に連動して図26の状態に移動する。このように
することにより、部品を増やすことなく、さらに搬送性
能を向上できる。
【0040】
【発明の効果】第1の発明は、以上説明したようにキャ
プスタンローラとリール軸の回転検知手段及びリール軸
のフリクション機構を、それぞれ回転伝達手段を介して
撮影装置本体側に設けることにより、フイルム装填カセ
ット自体の構造を簡素化し、軽量化及びコンパクト化が
できると同時に、フイルム装填カセットの製造コストを
大幅に下げることが可能なので、特に複数のカセットを
撮影装置本体に入れ替えて使用する場合に経済的効果が
大である。
【0041】第2の発明は、以上説明したようにフイル
ム装填カセット内部にリール軸の回転ロック手段を設
け、該回転ロック手段がフイルム装填カセットの装置本
体への着脱状態に応じて作動するのみならず、カセット
自体の開閉蓋の開閉動作及び開閉蓋のロック状態に応じ
て作動,解除することにより、装置本体より取り外した
カセット内のフイルムの緩みを防止できると同時に、フ
イルムの交換や装填のためにカセットの開閉蓋を開けた
場合にはリール軸の回転ロック手段が解除されるので、
容易にフイルムの取り出し及び装填の作業ができる効果
がある。
【0042】第3の発明は、以上説明したように被写体
を搬送してその情報を記録する撮影装置において、被写
体上に押印を行う押印装置が被写体搬送ベルトを変位さ
せて設置されることにより、被写体の搬送方向に対して
直角方向に押印位置を容易に設置できる。また、押印装
置の着脱が可能のため、押印を行わずに搬送性の悪い被
写体を撮影する時は押印装置を外すことができるので、
搬送不良を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る第1実施例のフイルム装填カ
セットとこれが装着される撮影装置本体とのフイルム駆
動系の斜視図である。
【図2】同じくその平面図である。
【図3】第1の発明の第2実施例のフイルム装填カセッ
トとこれが装着される撮影装置本体とのフイルム駆動系
の平面図である。
【図4】同じく装着時の斜視図である。
【図5】第1の発明の第3実施例のフイルム装填カセッ
トとこれが装着される撮影装置本体とのフイルム駆動系
の斜視図である。
【図6】第2の発明に係る第1実施例のフイルム装填カ
セットの装置本体装着時の断面図である。
【図7】その要部斜視図である。
【図8】その開閉蓋開き時の概略断面図である。
【図9】その開閉蓋閉じ時の概略断面図である。
【図10】第2の発明の第2実施例のフイルム装填カセ
ットと装置本体との関連を示す断面図である。
【図11】第2の発明の第3実施例のフイルム装填カセ
ットの構成を示す概略構成図である。
【図12】その装置本体装着状態の概略断面図である。
【図13】従来例のフイルム装填カセットの概略構成を
示す斜視図である。
【図14】同じくフイルム装填カセットと撮影装置本体
の装着部との関係を示す概略構成図である。
【図15】同じくフイルム装填カセットのフイルム駆動
系の構成を示す斜視図である。
【図16】第3の発明に係る第1実施例の押印装置を装
着した撮影装置の概略断面図である。
【図17】その押印装置の非装着時の搬送ベルトの要部
斜視図である。
【図18】その押印装置装着時の搬送ベルトの要部斜視
図である。
【図19】その押印装置と装置本体との固定部分の要部
斜視図である。
【図20】第3の発明の第2実施例の押印装置を装着し
た撮影装置の概略断面図である。
【図21】第3の発明の第3実施例の押印装置を装着し
た撮影装置の概略断面図である。
【図22】第3の発明の第4実施例の撮影装置の概略断
面図である。
【図23】その押印装置装着時の概略断面図である。
【図24】第3の発明の第5実施例の押印装置を有する
撮影装置の概略断面図である。
【図25】その押印使用可能状態の概略断面図である。
【図26】第3の発明の第6実施例の押印装置を有する
撮影装置の概略断面図である。
【図27】その押印使用可能状態の概略断面図である。
【図28】従来例の撮影装置の概略断面図である。
【図29】従来例の押印装置を装着した撮影装置の概略
断面図である。
【図30】同じく別の押印装置を装着した撮影装置の概
略断面図である。
【符号の説明】
A・・撮影装置本体、F・・フイルム、S・・被写体、
31・・カセット本体、31′・・開閉蓋、31′a・
・レバー、32・・第1リール軸、33・・第2リール
軸、34・・第1リール、35・・第2リール、37・
・キャプスタンローラ、38・・レンズ、39,40・
・リールギヤ、41・・キャプスタンギヤ、42,4
3,44,70・・連結ギヤ、51,52,53・・エ
ンコーダ、54,55,56・・フォトインターラプ
タ、57,58・・フリクション機構。80,81・・
回転ロック手段、80a,81a・・支点軸、80b,
81b・・係合爪、80c,81c・・腕部、84a,
84b,84c・・ピン、90a,90b・・ソレノイ
ド、91a,91b・・プランジャ、94a,94b・
・ピン、95・・L型レバー、101・・撮影装置、1
06・・下流側搬送部、133・・垂直搬送路、138
・・搬送ベルト、145・・押印板、146・・押印板
駆動動軸、147・・インクローラ、148・・駆動伝
達ローラ、149・・ガイドローラ、150・・押印ユ
ニット、154a,154b,155・・ガイドロー
ラ、161・・第1ガイド板、162・・第2ガイド
板、164・・モータ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の画像を順次撮影記録する撮影装
    置本体より着脱可能で、フイルムリールを装着する第1
    リール軸及び第2リール軸とフイルムリールより引き出
    されたフイルムを定速で送り出すキャプスタンローラと
    を備えたフイルム装填カセットにおいて、該各リール軸
    及びキャプスタンローラの回転を装置本体側の回転部材
    に伝達するための回転伝達手段をそれぞれ独立させて設
    けたことを特徴とするフイルム装填カセット。
  2. 【請求項2】 該第1リール軸,第2リール軸及びキャ
    プスタンローラの回転伝達手段はカセット内のフイルム
    露光部を含む光軸に対して左右対称に配設されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のフイルム装填カセット。
  3. 【請求項3】 該第1リール軸,第2リール軸及びキャ
    プスタンローラの回転伝達手段はギヤ系であることを特
    徴とする請求項1記載のフイルム装填カセット。
  4. 【請求項4】 フイルム装填カセットの第1リール軸及
    び第2リール軸の回転伝達手段に対応する装置本体側の
    回転部材に連結してフリクション機構を設けたことを特
    徴とする撮影装置。
  5. 【請求項5】 フイルム装填カセットの第1リール軸,
    第2リール軸及びキャプスタンローラの回転伝達手段に
    対応する装置本体側の回転部材に各回転部材の回転を検
    知するための回転検知手段を設けことを特徴とする請求
    項4記載の撮影装置。
  6. 【請求項6】 被写体の画像を順次撮影記録する撮影装
    置本体より着脱可能で、長尺フイルムをセットするリー
    ル軸を備えたフイルム装填部と該フイルム装填部に開閉
    自在に設けられた開閉蓋を有するフイルム装填カセット
    において、リール軸の回転を防止するための回転ロック
    手段を設け、該回転ロック手段はフイルム装填カセット
    が装置本体より取り外された場合に作動し、装置本体に
    装着された場合に解除されることを特徴とするフイルム
    装填カセット。
  7. 【請求項7】 装置本体の駆動部に連結する駆動連結部
    を有し、装置本体への着脱の際に該駆動連結部が連結し
    た直後に回転ロック手段が解除され、該駆動連結部の連
    結が切り離される直前に作動することを特徴とする請求
    項6記載のフイルム装填カセット。
  8. 【請求項8】 回転ロック手段はフイルム装填カセット
    の開閉蓋を開けた場合に解除されることを特徴とする請
    求項6及び7記載のフイルム装填カセット。
  9. 【請求項9】 被写体を搬送し、被写体の情報を記録す
    る撮影装置において、被写体上に押印を行う押印装置が
    被写体搬送用ベルトを変位させて設置され、該押印装置
    が新たなる搬送路を形成することを特徴する撮影装置に
    おける押印装置。
  10. 【請求項10】 該搬送ベルトをガイドする本体に組み
    込まれたガイドローラを、押印装置装着動作と連動して
    変位させることを特徴とする請求項9記載の撮影装置に
    おける押印装置。
  11. 【請求項11】 該押印装置が押印を行わない時に使用
    する第1のガイドと押印を行う時に使用する第2のガイ
    ドを有することを特徴とする請求項9記載の撮影装置に
    おける押印装置。
JP15622592A 1992-05-25 1992-05-25 フイルム装填カセット及びこれを使用する撮影装置並びに撮影装置における押印装置 Pending JPH05323505A (ja)

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