JPH11352595A - インスタントフイルムのプリンタ装置 - Google Patents

インスタントフイルムのプリンタ装置

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JPH11352595A
JPH11352595A JP16198498A JP16198498A JPH11352595A JP H11352595 A JPH11352595 A JP H11352595A JP 16198498 A JP16198498 A JP 16198498A JP 16198498 A JP16198498 A JP 16198498A JP H11352595 A JPH11352595 A JP H11352595A
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JP
Japan
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film
cassette case
instant film
optical head
instant
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16198498A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Kitahara
俊弘 北原
Hiroshi Hashi
寛 橋
Fujio Kosaka
富士夫 小坂
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光剤と現像剤を内蔵したインスタントフイル
ムのプリンタ装置を小形化し、かつ構造を簡略化する。 【解決手段】プリンタ装置の本体21にカセットケース
22を装着し、またこの本体21に光学ヘッド33を固
定し、インスタントフイルム23を押圧して現像するス
プレッドローラ34でこのフイルム23を搬送しつつ光
学ヘッド33でこのフイルム23に露光をなし、光学ヘ
ッド33の移動空間および移動機構を省略して小形化を
達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光剤と現像剤と
を内蔵したインスタントフイルムのプリンタ装置に関す
る。さらに特定すれば、本発明は装置をより小形化し、
かつ構造を簡単にすることができるインスタントフイル
ムのプリンタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、インスタントフイルムのプリ
ンタ装置として、各種のものが開発されている。このよ
うなプリンタ装置は、画像や文字等を簡単にプリントす
ることができ、たとえば電子カメラにこのようなプリン
タ装置を一体的に内蔵させれば、撮影された電気的な画
像信号をその場でインスタントフイルム上にプリントす
ることができる。
【0003】上記のような従来のインスタントフイルム
のプリンタ装置の代表的な構成を図35に示す。図中の
1はカセットケースであって、このカセットケース1内
には複数枚のインスタントフイルム4が積ねられた状態
で収容されている。また、このカセットケース1の底面
には、露光窓2が形成され、この露光窓2を介して上記
のインスタントフイルムの感光面に露光がなされる。ま
た、このカセットケース1の端部には、排出口3が形成
され、上記の露光の終了したインスタントフイルム4は
この排出窓3から一枚ずつケース外に排出される。な
お、5はこれらのインスタントフイルム4を押圧する板
バネである。
【0004】上記のようなカセットケース1は、たとえ
ば電子カメラと一体化されたプリンタ装置、または別体
のプリンタ装置内に装着される。このプリンタ装置に
は、光学ヘッド6が設けられている。この光学ヘッド6
には、多数の発光素子から構成されるアレイ状の光源7
およびカラーフイルタ8、その他の光学系が内蔵されて
いる。そして、この光学ヘッド6は、駆動機構9により
上記のカセットケース1の露光窓2の縦方向に往復移動
され、上記のインスタントフイルム4に画像信号に対応
した露光をなし、このフイルム4に潜像を形成する。
【0005】このように露光が終了した後に、上記のイ
ンスタントフイルム4は排出口3からケース外に排出さ
れ、一対のスプレッドローラ10の間を通過する。これ
らのスプレッドローラ10は、バネ等により所定の圧力
で互いに押圧され、また駆動機構11により回転駆動さ
れ、これらの間のインスタントフイルム4を所定の圧力
で押圧しながら搬送する。このインスタントフイルム4
には、現像剤の収容されたポッドと称される部分が形成
されており、上記のスプレッドローラ10による押圧に
より、この現像剤が上記の露光部分の2枚のシートの間
に押し出され、これらのシートの間に介在されている感
光剤の潜像を現像する。
【0006】ところで、このような従来のプリンタ装置
は、上記の光学ヘッド6がカセットケース1の露光窓
2、すなわちインスタントフイルム4の露光部分の全体
に渡って移動するため、その移動のために大きな空間を
必要とし、またこの駆動機構9も大型化する。このた
め、従来のインスタントフイルムのプリンタ装置は、そ
の小形化に限界があった。このため、たとえばこのプリ
ンタ装置を前述のように電子カメラと一体化するような
場合に、このカメラ全体が大形化してしまうという不具
合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の事情
に基づいてなされたもので、全体を小形に形成すること
が可能であり、また構造が簡単なインスタントフイルム
のプリンタ装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本
発明のプリンタ装置は、プリンタの本体と、この本体内
に装着され複数のインスタントフイルムを収容したカセ
ットケースと、上記のインスタントフイルムを露光する
光学ヘッドと、上記のインスタントフイルムを押圧して
現像をなす少なくとも一対の押圧ローラとを備えてお
り、上記の光学ヘッドは上記のカセットケースに対して
一定の位置に固定され、かつこのカセットケースから排
出されるインスタントフイルムの搬送経路に対応して配
置されており、またこのインスタントフイルムを上記の
搬送経路に沿って移送し、かつ少なくともこのインスタ
ントフイルムの露光部分を上記の光学ヘッドを通過させ
て搬送する搬送機構を備え、上記のインスタントフイル
ムは搬送されつつ上記の光学ヘッドにより露光されるも
のである。
【0009】したがって、この光学ヘッドの移動空間や
その駆動機構が不要となり、プリンタ装置をより小形か
つ簡単な構造とすることができる。なお、上記のインス
タントフイルムは、2枚のシートの間に感光剤を介在さ
せた露光部分と、現像剤を収容した袋状のポッド部分と
を備え、スプレッドローラと称される一対の押圧ローラ
によりこのポッド部分を押し潰して現像液を露光部分の
シートの間に流動させて現像をなすもの、または感光剤
や現像剤等の薬剤の少なくとも一つをマイクロカプセル
に収容しこのマイクロカプセルを露光部分内に分散して
おき、露光後に押圧ローラによりマイクロカプセルを圧
潰して現像をなすもの、等各種のものがあるが、本明細
書では、これらの各種のものを総称してインスタントフ
イルムと称する。
【0010】また、請求項2に記載の本発明は、前記の
押圧ローラは、前記の搬送機構を兼用しているものであ
ることを特徴とするものである。したがって、このイン
スタントフイルムを搬送する特別の搬送機構を必要とせ
ず、より小形化が可能であるとともに、構造も簡単とな
る。
【0011】また、請求項3に記載の本発明は、前記の
搬送機構は、前記の押圧ローラとは別の搬送機構である
ことを特徴とするものである。したがって、このインス
タントフイルムの搬送経路や、光学ヘッドの配置の自由
度が向上する。
【0012】また、請求項4に記載の本発明は、前記の
光学ヘッドは、前記のカセットケースの外側に対応した
位置に配置され、前記のインスタントフイルムは前記の
カセットケースから排出された後にこの光学ヘッドによ
り露光されることを特徴とするものである。したがっ
て、このカセットケースは、露光のための露光窓等を必
要とせず、密閉性が高く、また内部に未露光のインスタ
ントフイルムが残存している状態でもこのカセットケー
スを本体から抜き出すことも可能となる。
【0013】また、請求項5に記載の本発明は、前記の
カセットケースには、前記のインスタントフイルムを排
出する排出口の近傍に露光窓が形成され、また前記の光
学ヘッドはこの露光窓に対応して配置されており、この
インスタントフイルムは前記の光学ヘッドにより露光さ
れつつカセットケースから排出されることを特徴とする
ものである。したがって、このインスタントフイルムは
カセットケース内で露光されてこのケース外に排出され
るので、排出された後にただちに押圧ローラで押圧して
現像することができ、このプリンタ装置をより小形化す
ることが可能となる。
【0014】また、請求項6に記載の本発明は、現像剤
を収容したポッド部分を有するインスタントフイルムを
使用するプリンタ装置であって、前記の押圧ローラは、
前記のインスタントフイルムのポッド部分の内部の現像
剤をこのフイルムの露光部分に押し出すスプレッドロー
ラであり、またこのスプレッドローラと前記の光学ヘッ
ドとの間の距離は、このスプレッドローラによりフイル
ムの露光部分に押し出される現像剤の流動先端とこのス
プレッドローラとの間の最大距離より長く設定されてい
ることを特徴とするものである。
【0015】したがって、露光前の部分に現像液が流動
することが確実に防止され、この光学ヘッドとスプレッ
ドローラとの間の距離を最小限に設定することが可能で
あり、プリンタ装置をより小形化することができる。
【0016】また、請求項7に記載の本発明は、前記の
スプレッドローラと前記の光学ヘッドとの間の距離は、
このスプレッドローラによりフイルムの露光部分に押し
出される現像剤の流動先端とこのスプレッドローラとの
間の最大距離より長く、かつこのフイルムのポッド部分
のフイルム搬送方向の後端縁と露光部分の前端縁との間
の距離より短く設定されていることを特徴とするもので
ある。
【0017】したがって、露光前の部分に現像液が流動
することが確実に防止され、この光学ヘッドとスプレッ
ドローラとの間の距離を最小限に設定することが可能で
あり、プリンタ装置をより小形化することができるとと
もに、スプレッドローラが袋状のポッド部を通過して平
面状の部分に達した後に光学ヘッドによる露光が開始さ
れるので、この露光時のインスタントフイルムの搬送速
度が安定し、より高い品質の画像が得られる。
【0018】また、請求項8に記載の本発明は、前記の
カセットケースの排出口またはその近傍には、インスタ
ントフイルムの一部を挟圧して前記のスプレッドローラ
により押し出された現像剤の流動を阻止する流動制限機
構が設けられており、前記の光学ヘッドはこの流動制限
機構に対してフイルム搬送方向の後側に配置されている
ことを特徴とするものである。したがって、この流動制
限機構により、現像剤の流動の先端位置が強制的に制限
されるので、この現像剤が未露光の部分まで流動してし
まうことが確実に防止され、より信頼性が高く、またス
プレッドローラと光学ヘッドとの間の距離をより短くし
て装置をより小形化できる。
【0019】また、請求項9に記載の本発明は、前記の
カセットケースの排出口には、インスタントフイルムの
排出を許容するとともに、このケース内に光が侵入する
のを防止する遮光機構が設けられていることを特徴とす
るものである。したがって、このカセットケース内にフ
イルムが残存している状態でも、任意の時期にこのカセ
ットケースを着脱することが可能である。
【0020】また、請求項10に記載の本発明は、前記
のカセットケースの排出口には、少なくともインスタン
トフイルムのプリント時に開放される開閉自在の蓋が設
けられていることを特徴とするものである。したがっ
て、このカセットケース内にフイルムが残存している状
態でも、任意の時期にこのカセットケースを着脱するこ
とが可能である。
【0021】また、請求項11に記載の本発明は、前記
のプリンタの本体には、装着されたカセットケースの排
出口側に対向して設けられ回動することによりこのケー
スの装着口を開閉する装着口蓋が設けられ、この装着口
蓋には一対のスプレツドローラが設けられ、また前記の
プリンタの本体側にはこのスプレッドローラを回転駆動
する駆動モータが設けられ、また、この駆動モータと上
記のスプレッドローラとを連結する歯車列を備え、この
歯車列の少なくとも一つの歯車は、上記の装着口蓋の回
動軸と同心状に配置されていることを特徴とするもので
ある。
【0022】したがって、このカセットケースの装着口
と、現像されたフイルムの送出口とが同じ位置となり、
より小形化が可能であるとともに、構造も簡単である。
また、駆動モータを本体側に配置したので、装着口蓋を
小形化でき、操作が容易である。さらに、回転を伝達す
る歯車列の一つをこの装着口蓋の回動中心と同心状に配
置したので、これら歯車列を常時噛み合いの状態に維持
したままこの装着口蓋の回動が可能であり、この装着口
蓋の開閉ごとに歯車列の歯車が接離する必要はないの
で、この歯車列の遊び等を除去し、より確実な作動が可
能となる。
【0023】また、請求項12に記載の本発明は、前記
のプリンタの本体には、装着されたカセットケースの排
出口側に対向しこのケースの装着口を開閉する回動自在
の装着口蓋が設けられ、この装着口蓋には光学ヘッドが
設けられ、この光学ヘッドは上記の装着口蓋が180°
回動して開放された場合にカセットケースから排出され
るインスタントフイルムの搬送経路に対向し、搬送され
るフイルムを露光することを特徴とするものである。し
たがって、この光学ヘッドはこの装着口蓋内に内蔵さ
れ、より小形化することができる。
【0024】また、請求項13に記載の本発明は、前記
のプリンタの本体は、電子カメラと一体化されたもので
あり、この本体には現像したインスタントフイルムを外
部に送り出すフイルム送出口を開閉する送出口蓋が設け
られ、この送出口蓋にはこれが開放された場合には電子
カメラのシヤッターボタンを覆いこのシヤッターボタン
を操作不能とするインターロック突部が設けられている
ことを特徴とするものである。したがって、プリントさ
れたフイルムが送り出される際には、この送出口蓋が開
放されているとともにシヤッターボタンが操作不能であ
るため、使用者がカメラのフイルム送出口の部分を把持
している可能性が排除され、送出されたフイルムが使用
者の手等に当たることが防止される。
【0025】また、請求項14に記載の本発明は、前記
のカセットケース内には、複数のインスタントフイルム
が重ねられた状態で収容され、また、これらのフイルム
をこのケースの一方の側面の内面に押圧するバネ部材が
設けられており、またこのケースの端面の上記一方側の
側面に対応した部分にはフイルムの排出口が設けられ、
また上記のフイルムはその露光部分の露光面が上記のバ
ネ部材側に位置しており、またこのケースの排出口の近
傍には光学ヘッドが設けられており、この光学ヘッドの
光照射方向は上記のバネ部材とは反対側の方向を指向し
ており、上記の排出口から排出されるフイルムの露光面
に光を照射するものである。
【0026】したがって、この光学ヘッドは、このカセ
ットケースの一方側の面から他方側の面に向かって、こ
のケースの厚さ方向に延在して配置され、この光学ヘッ
ドの厚さ方向の寸法とケースの厚さ方向の寸法とが重複
するので、このプリンタ装置全体の厚さ方向の寸法をよ
り小さくできる。
【0027】また、請求項15に記載の本発明は、前記
のプリンタの本体は、前記のカセットケースのうちその
排出口を含む一部の部分のみを収容するものである。し
たがって、このプリンタ装置の本体をより小形化するこ
とができる。
【0028】また、請求項16に記載の本発明は、前記
の本体には前記のカセットケースが挿入される装着口が
形成されており、この装着口にはカセットケースの挿入
を許容するとともに、少なくともこのケースが挿入され
ている場合に本体内に光が侵入するのを防止する遮光機
構が設けられていることを特徴とするものである。した
がって、この装着口とカセットケースとの間の隙間から
光が侵入することが確実に防止されるとともに、フイル
ムが残存している状態でこのカセットケースを着脱する
ことができる。
【0029】また、請求項17に記載の本発明は、プリ
ンタの本体と、この本体内に装着される複数のインスタ
ントフイルムを収容したカセットケースと、上記のイン
スタントフイルムを露光する光学ヘッドと、上記のイン
スタントフイルムを押圧して現像をなす少なくとも一対
の押圧ローラとを備え、上記の光学ヘッドは、少なくと
も光源およびこの光源からの光を平行光として上記のイ
ンスタントフイルムの露光部分に沿って放射する光学要
素を備え上記の本体に固定された固定ヘッド部と、上記
のインスタントフイルムの露光部分に沿って移動し少な
くとも上記の固定ヘッドからの平行光をフイルムの露光
面に向けて偏向しかつ集光する光学要素を備えた移動ヘ
ッド部とから構成され、またこの移動ヘッド部のみを移
動させる駆動機構を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0030】したがって、この移動ヘッドは光の偏向お
よび集光の光学要素、たとえばミラーおよびレンズのみ
備えていれば良いので小形となり、この小形の移動ヘッ
ドのみを移動させるので、その移動のための空間および
駆動機構が小さくてすみ、このプリンタ装置を小形化す
ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
形態を説明する。図1および図2には、本発明の第1の
実施形態を示す。このものは、ポッド部分内に現像剤を
収容したインスタントフイルムを使用するプリンタ装置
である。このプリンタ装置は、たとえば電子カメラと一
体に形成されるか、または別体の独立したプリンタ装置
として形成されるものである。
【0032】図中の21はこのプリンタ装置の本体であ
って、この本体21は上述したように、各種の形態に構
成されるものであり、その具体的な形状や構造は使用目
的に対応して適宜に設計されるものである。そして、こ
の本体21内には、カセットケース22が着脱自在に装
着され、このカセットケース22の着脱のための構造も
使用目的に対応して適宜設計される。
【0033】そして、上記のカセットケース22を含む
このプリンタ装置は、小形化を達成するために、以下の
ような各種の特徴を備えている。まず、このカセットケ
ース22は、密閉された箱状をなし、その内部には上述
したような複数のインスタントフイルム23が重ねられ
た状態で収容されている。そして、これらのフイルム2
3は、板バネ部材26により、一方の側壁24の内面に
押圧されている。この一方の側壁24の内面には、複数
の突部28が突設されており、これらの突部28はこの
インスタントフイルム23の両側縁部に当接し、このフ
イルム23の摺動を円滑にする。なお、これらの突部2
8は、フイルム23の露光部分43およびポッド部分4
4には当接しないようにその寸法等が設定されている。
【0034】また、上記の板バネ部材26の先端部に
は、ローラ27が設けられており、この板バネ部材26
の背部が他方の側壁25の内面に当接し、これらのロー
ラ27が重ねられたフイルム23に当接してこれらを押
圧している。
【0035】また、このカセットケース22の端部に
は、排出口30が形成され、上記の一方の側壁24に面
しているフイルム23から、順次一枚ずつこの排出口3
0からカセット外に排出される。なお、この排出口30
には、後述する遮光機構が設けられ、フイルム23の通
過は許容し、光の入射を遮断する。
【0036】また、このケース22の一方の側壁24の
排出口30の近傍には、排出ローラ29が設けられてお
り、この排出ローラ29はフイルム23に当接してい
る。この排出ローラ29の回転軸は、このカセットケー
ス22の側端面に突出し、歯車40が取り付けられてい
る。このケース22の装着状態では、この歯車40には
プリンタ装置の本体21側に支承された歯車41が噛合
し、図示しない駆動機構により回転される。したがっ
て、この排出ローラ29が回転されることにより、フイ
ルム23が一枚ずつ上記の排出口30を介して排出され
る。
【0037】また、この一方の側壁24の排出口30の
近傍には、露光窓31が形成されている。この露光窓3
1は、摺動自在なシヤッタ板32により常時は閉塞され
ており、遮光をなしている。そして、このシヤッタ板3
2は、露光時には後述する開閉機構により開放される。
【0038】また、上記の排出口30の近傍には、一対
の押圧ローラたとえばスプレッドローラ34が設けられ
ている。これらのスプレッドローラ34は、図示しない
スプリング等により所定の圧力で互いに押圧され、また
駆動機構35より回転駆動される。そして、上記のケー
ス22の排出口30から排出されたフイルム23は、こ
れらのスプレッドローラ34間で挟圧されて搬送され、
そのポッド部分44内の現像剤が露光部分に流動されて
現像をなす。
【0039】そして、このカセットケース22の露光窓
31に対向して、光学ヘッド33が設けられている。こ
の光学ヘッド33は、多数の発光素子を配列したアレイ
状の光源、およびこの光源からの光をインスタントフイ
ルム23の露光部分43の露光面に集光するレンズ、ま
たカラープリンタの場合にはRGBのカラーフイルタお
よびこのフイルタを切り換える機構等が内蔵されてい
る。なお、この実施形態の場合には、このプリンタ装置
はカラープリンタであり、上記の光学ヘッドはフイルム
23の幅方向の一列ずつのドットの露光ごとに順次カラ
ーフイルタをRGBに切り換える作動、いわゆる線順次
の露光をなすものである。
【0040】次に、前記の排出口30の遮光機構につい
て図3および図4を参照して説明する。図3には、この
遮光機構45の一例を示す。このものは、排出口30の
内面に多数の遮光植毛46を突設したもので、これらの
遮光植毛46が図に2点鎖線で示すように弾性変形する
ことにより、フイルム23の通過を許容し、またこれら
の遮光植毛46が直立して互いに重なることにより、ケ
ース22の内部への遮光をなすものである。
【0041】なお、図4には遮光機構45の変形例を示
し、このものは、合成ゴム等の弾性材料からなる遮光片
47をその先端部が互いに重なるように突設したもので
ある。そして、これらの遮光片が2点鎖線に示すように
弾性変形することによりフイルム23の通過を許容し、
またこれらが重なることにより遮光をなす。
【0042】また、図5および図6には、前記のシヤッ
タ板32の開閉機構を示す。このものは、このシヤッタ
板32の両端部に駆動突部50が形成され、このシヤッ
タ板32はスプリング等により閉止方向に付勢されてい
る。またこのプリンタ装置の本体側には、回動レバー4
2が回動自在に設けられ、その先端部にはローラ36が
取り付けられている。そして、この回動レバー42は駆
動機構により回動駆動される。そして、この回動レバー
42が回動されることにより、図6に示すようにその先
端のローラ36が駆動突部50に当接し、このシヤッタ
板32を付勢力に抗して開放させる。なお、上記の駆動
機構は、ソレノイド等を使用した電気式のもの、または
カセットケース22の装着作動に連動して回動レバー4
2を回動させる機械式のものでも良い。
【0043】次に、図7を参照してこの実施形態のプリ
ンタ装置の制御装置および作動の概略を説明する。この
実施形態では、上記の回動レバー42を回動させるソレ
ノイド等の駆動機構51と、前記の歯車41を回転さ
せ、排出ローラ29を回転させるモータ等の駆動機構5
2を備えている。
【0044】図中の53は、撮影された画像データを記
録するメモリであり、このメモリ53からの画像データ
はデータインターフェース54を介してCPU55に送
られる。このCPUでは、プリント作動に先だって、ま
たはカセットケース22の装着に伴って、上記の回動レ
バー42の駆動機構51のドライバ57を作動させ、上
記のシヤッタ板32を開放させ、露光窓31を開放す
る。
【0045】そして、上記の排出ローラ29の駆動機構
52のドライバ52を作動させ、一枚のフイルム23を
カセットケース22の排出口30から送り出し、スプレ
ッドローラ34の間に挟圧させる。そして、このスプレ
ッドローラ34により、このフイルム23を所定の速度
で搬送するとともに、光学ヘッドのコントローラ56を
介して光学ヘッド33に画像信号を送り、このフイルム
23の露光部分43に露光して、所定の画像の潜像を形
成する。この潜像は、上記のスプレッドローラ34によ
りポッド部分44から押し出された現像剤により現像さ
れ、このフイルムは装置外に搬出される。
【0046】次に、上記のようなプリント作動およびこ
のプリント装置の各部の詳細について説明する。まず、
図8にはこのインスタントフイルム23の平面図、図9
には概略の縦断面図を示す。このフイルム23には、前
述のように、このフイルム23には露光部分43と、ポ
ッド部分44が形成されており、露光部分43には2枚
のシートの間に感光剤60、ポッド部分44内には現像
剤61が内蔵されている。なお、この露光部分43の縦
方向すなわち搬送方向の長さはF、ポッド部分44の長
さはP、ポッド部分44の後縁と露光部分43の前縁と
の間の距離はDである。
【0047】そして、この実施形態では、図10に示す
前記のスプレッドローラ34と光学ヘッド33との間の
距離Lと、上記のフイルム23の各部の寸法との関係
は、図図11に示すように設定されている。
【0048】すなわち、上記のスプレッドローラ34に
よりポッド部分44内の現像剤61は、2枚のシートの
間を流動してゆくが、その際に、この現像剤61の流動
する先端部61aと、このスプレッドローラ34との間
の距離をlとする。なお、この距離lは、この現像剤6
1が押し出されてゆくに従って変化するが、その距離の
最大値をlとする。
【0049】そして、上記のスプレッドローラ34と光
学ヘッド33との間の距離Lは、このlより大きく設定
されている。したがって、このフイルム23がこの光学
ヘッド33により露光されつつ搬送され、露光直後に現
像剤61により現像されるが、この現像剤61の流動先
端61aが、光学ヘッド33より後側、すなわちこの光
学ヘッド33によりまだ露光されていない部分にまで先
行して流動してしまうことがなく、確実な露光および現
像が可能となる。
【0050】なお、この現像剤61の流動先端61aと
スプレッドローラ34との間の最大距離lは、使用する
インスタントフイルムについて予め試験を行い、このl
を求めておくことができる。このようなインスタントフ
イルムでは、このlの値はフイルム毎に多少の誤差はあ
るが、最大値は一定の値以下であり、よってこの最大値
lを求めておくことにより、上記のような不具合を確実
に防止することができる。したがって、この光学ヘッド
33とスプレッドローラ34との間の距離Lを、最小限
にすることができ、このプリンタ装置をより小形化する
ことが可能となる。
【0051】なお、上記のように、このフイルム23を
搬送しつつ光学ヘッド33により露光する場合には、こ
のフイルム23の搬送速度に変動があると、画像に歪み
が発生し、画像の品質が低下する。この実施形態では、
上記の一対のスプレッドローラ34によりこのフイルム
23を搬送しつつ、光学ヘッド33により露光するよこ
とにより、このフイルム23の搬送速度を安定させ、よ
り高画質のプリントを可能としている。
【0052】すなわち、上記のスプレッドローラ34
は、ポッド部分44の内部の現像剤61を押し出すため
に、比較的大きな圧力で互いに押圧されている。したが
って、このようなスプレッドローラ34とフイルム23
との間には滑りがほとんど発生せず、このスプレッドロ
ーラをフイルムの搬送機構として使用することにより、
このフイルム23を正確に一定の速度で搬送することが
できる。
【0053】また、このスプレッドローラ34を安定し
て駆動する手段としては、これらのスプレッドローラ3
4と一体的に回転するエンコーダ盤を設け、検出器によ
りこれらスプレッドローラの回転速度を検出し、制御器
によりこれらスプレッドローラ34の回転を一定に制御
する。
【0054】また、モータからスプレッドローラ34に
動力を伝達する駆動系の中の任意の回転体と一体的に上
記のようなエンコーダ盤を設けてもよい。さらに、これ
らのエンコーダからの出力信号をに同期させてフイルム
への露光タイミングを制御しても良い。
【0055】また、この実施形態では、上記のようなフ
イルム23の搬送速度をより安定化するため、以下のよ
うに設定されている。すなわち、このスプレッドローラ
34と光学ヘッド33との間の距離Lは、前記のlより
大きく設定されているとともに、ポッド部分44の後縁
と露光部分43の前縁との間の距離Dより小さく設定さ
れている。
【0056】従って、図11に示すように、上記のスプ
レッドローラ34がポッド部分44を圧潰し、このポッ
ド部分を通過した後に、露光部分43の前縁が光学ヘッ
ド33に達し、露光が開始される。上記のポッド部分4
4は、袋状をなしており、内部の現像剤61が押し出さ
れるに伴って凹凸が形成され、このスプレッドローラ3
4による搬送の速度に変動が発生する可能性がある。し
かし、上記のような構成によれば、このスプレッドロー
ラ34がこのポッド部分44を通過し、このフイルム2
3の平面状の部分に達して搬送速度が安定した後に、露
光部分43の前縁部が光学ヘッド33の位置に達して露
光が開始される。よって、この露光の際のフイルム23
の搬送速度は極めて安定し、高画質のプリントが得られ
る。
【0057】なお、上記のような各部の寸法や条件は、
使用するインスタントフイルムを適切に設計することに
より達成することができるが、上記の作動をより確実に
するために、図12または図13に示すような現像剤の
流動制限機構70を設けてもよい。
【0058】図12には、この流動制限機構70の一例
を示し、一対の流動制限ローラ71を備えている。これ
らの流動制限ローラ70は、スプリング72により所定
の圧力で互いに押圧されており、スプレッドローラ34
の後側で光学ヘッド33の前側に配置されている。この
流動制限ローラ71は、搬送されるインスタントフイル
ム23の一部を挟圧し、スプレッドローラ34で押し出
された現像剤がこれらの流動制限ローラ71より後側に
流動するのを強制的に阻止する。したがって、この現像
剤が、露光前の露光部分に先行して流動してしまうこと
が確実に防止される。
【0059】また、図13には、この流動制限機構70
の変形例を示し、一対の流動制限板73を備え、これら
の間には所定の隙間が形成されている。そして、インス
タントフイルム23がこれらの流動制限板73の間の隙
間を通過する際に挟圧され、この後側に現像剤が流動す
るのを強制的に阻止する。
【0060】なお、上記のような糧道制限機構70は、
カセットケースの排出口30の近傍に位置してプリンタ
装置の本体側に取り付けてもよく、またカセットケース
の排出口に取り付けても良い。
【0061】なお、上記の実施形態は、ポッド部分を有
するインスタントフイルムを使用するものであるが、前
述したような別の形式のインスタントフイルム、すなわ
ち露光部分にマイクロカプセルを収容したフイルムにも
適用できる。この場合には、このマイクロカプセルを圧
潰する押圧ローラと光学ヘッドとの位置関係は、前述し
たものには制約されず、押圧ローラの後側に光学ヘッド
が配置されていれば良い。
【0062】また、図14および図15には、本発明の
第2の実施形態を示し、このものは、カセットケースか
らフイルムを排出する機構が前記の実施形態とは異なる
ものである。
【0063】この実施形態のカセットケース22内の排
出口30の近傍位置には、駆動デイスク80が回転自在
に設けられている。この駆動デイスク80の回転軸83
は、このケースの側端面に突出し、前記の第1の実施形
態のものと同様に、プリンタ装置の本体側の駆動機構に
連結されるように構成されている。なお、この駆動機構
は、前記の第1の実施形態の場合と同様に、ソレノイド
等による電気式、またはこのカセットケースの装着作動
に連動した機械式の駆動機構等、任意の機構が採用可能
である。
【0064】また、図16および図17には、本発明の
第3の実施形態を示し、このものは、より小形化を達成
できるカセットケースの装着機構を備えている。すなわ
ち、図中の21はプリンタ装置の本体で、この本体21
にはカセットケース22の装着口90が形成されてい
る。そして、このカセットケース22は、その排出口3
0とは反対側の端部から、この装着口90に挿入され、
この本体21内の所定の位置に装着される。
【0065】そして、この本体21には、上記の装着口
90を開閉する装着口蓋91が設けられている。この装
着口蓋91は、回動軸94を中心にして回動して開閉さ
れるものである。また、この装着口蓋91には、一対の
押圧ローラ、たとえば一対のスプレッドローラ34が設
けられている。そして、これらのスプレッドローラ34
にはそれぞれ歯車92が取り付けられ、これら歯車92
は互いに噛合し、これらスプレッドローラ34を互いに
反対方向に同期して回転させる。
【0066】また、この本体21側には、上記のスプレ
ッドローラ34を回転駆動する駆動モータ96が設けら
れ、この駆動モータ96は、一連の歯車92,93,9
5からなる歯車列により上記のスプレッドローラ34に
連結されている。そして、これらの歯車列の歯車のうち
の一つ、たとえば歯車93は、上記の装着口蓋91の回
動軸94と同軸に配置されている。
【0067】このような装着口蓋91は、図16に示す
閉止状態から回動して図17に示すような開放状態まで
回動し、カセットケース22の挿入や抜き出しがなされ
る。この場合に、上記の装着口蓋91が回動すると、こ
の装着口蓋91側に取り付けられている歯車92が回動
軸94と同心の歯車93と噛合したままその周囲を公転
する。なお、この場合には、この歯車92は自転してス
プレッドローラ34が空転するが、この装着口蓋91の
開閉の際にはスプレッドローラ43は不使用の状態であ
るから、これらが空転しても支障はない。
【0068】この実施形態のものは、カセットケース2
2の挿入方向がフイルムの搬送方向と一致しているとと
もに、装着口90とフイルムの送出口とが同じ位置にあ
るので、このプリンタ装置が小形化する。さらに、この
装着口蓋91にスプレッドローラ34が内蔵されている
ので、より小形化が達成される。また、このスプレッド
ローラ34を回転駆動する歯車列の一つの歯車が、この
装着口蓋91の回動軸94と同心であるので、この装着
口蓋91の開閉の際に、これらの歯車が噛合したまま
で、歯車が接離することはないので、これらの歯車列に
遊びが発生することがなく、上記のスプレッドローラ3
4を安定して正確に回転させることができる。
【0069】また、上述の実施形態は、カセットケース
に露光窓を形成し、フイルムがこのカセットケースから
搬送される際に、このカセットケース内の位置で露光さ
れるものであるが、このカセットケースから引き出され
た位置で露光するようにしても良い。図18および図1
9には、このような第4の実施形態を示す。
【0070】すなわちこの実施形態では、前記のスプレ
ッドローラ34はカセットケース22の排出口から離れ
た位置に配置されており、このカセットケース22とス
プレッドローラ34との間には、たとえば2対の搬送ロ
ーラ100,101が配置されている。そして、これら
の搬送ローラ100,101の間には、露光ヘッド33
が設けられている。なお、この場合に、上記の搬送ロー
ラ100,101によりインスタントフイルム23の露
光部分が傷付けられるのを防止するため、これらの搬送
ローラ100,101は、図19に示すように、このフ
イルム23の両縁部の露光部分以外の部分に転接するよ
うに配置されている。
【0071】この実施形態のものは、インスタントフイ
ルム23はこのカセットケース22から引き出され、搬
送ローラ100,101で搬送されつつこのカセットケ
ース22の外側の位置で光学ヘッド33により露光され
る。この場合に、このフイルム23を図18のRの範囲
で往復移動させ、光学ヘッド33により面順次露光をさ
せることもできる。
【0072】すなわち、前述の実施形態のような線順次
の露光の場合には、フイルムの横方向の一列のドッドの
露光をするごとに、カラーフイルタをRGBに切り換
え、一列毎にRGBの3原色の露光をする必要があるの
で、このフイルタの切り換え機構等が複雑となり、光学
ヘッド33が複雑かつ高価となることがある。しかし、
上記のような実施形態の場合には、このフイルム23を
Rの範囲で往復させ、このフイルム23の露光部分の全
体に渡ってRの露光をなし、次に露光部分の全体にわた
ってGの露光をなす等の面順次の露光が可能となり、こ
の光学ヘッド33の構造を簡略化することができる。
【0073】なお、この実施形態では、前述の実施形態
のものと比較してプリンタ装置が大形化するが、この実
施形態では、上記のフイルム23の往復する範囲Rがカ
セットケース22の一部を含むように設定し、フイルム
23がこのケース22から出し入れされつつ往復搬送さ
れ、プリンタ装置が小形化するように構成されているも
のである。
【0074】また、図20には、第5の実施形態を示
す。このものは、上記の第4の実施形態のものにさらに
一対の搬送ローラ103を付加し、フイルムの往復搬送
の範囲Rを完全にカセットケース22の外側に設定した
ものである。このものは、フイルムが往復搬送される際
に、カセットケース22から出し入れされることがない
ので、このフイルムがカセットケース22と干渉するこ
とがなく、信頼性が高いものである。
【0075】また、図21には第6の実施形態を示す。
このものは、上記の第4の実施形態のものに、フイルム
の搬送経路を変更する案内部材104を付加したもので
ある。このものは、カセットケース22から引き出され
たフイルムが上記の案内部材104により湾曲して方向
転換され、U字状の搬送経路に沿って搬送されるもので
ある。この実施形態のものは、上記のようにフイルムの
搬送経路TがU字状をなしているので、プリンタ装置を
小形化することができる。
【0076】また、図22および図23には第7の実施
形態を示す。このものは、プリンタ装置の本体21にカ
セットケース22の装着口110が形成され、この装着
口110はカセットケース22の排出口30の近傍に位
置しており、またこの排出口30の近傍にはスプレッド
ローラ34が配置されている。そして、この装着口11
0には、略180°回動して開閉する装着口蓋111が
設けられ、この装着口蓋111に光学ヘッド33が設け
られている。
【0077】そして、この実施形態では、フイルムにプ
リントする場合には、上記の装着口蓋111を図23に
示すように180°回動させ、光学ヘッド33を搬送さ
れるフイルムの露光面に対向させる。そして、前述の実
施形態のように、このカセットケース22からフイルム
を搬送させつつ、上記の光学ヘッド33で露光をなし、
スプレッドローラ34を通過して現像されたインスタン
トフイルムは図中の左側に送出される。
【0078】この実施形態のものは、装着口蓋111が
図22のように閉止されている場合には、カットケース
22と光学ヘッド33の厚さ(または高さ)方向の寸法
が重複するように配置されるので、プリント装置の厚さ
(または高さ)方向の寸法を小さくすることができる。
【0079】また、図24および図25には、第8の実
施形態を示し、このものは、本発明のプリンタ装置を電
子カメラに一体に組み込んだ場合のものである。図中の
120はこの電子カメラのボデイ、121はレンズ部、
122はシヤッターボタン、123はファインダであ
る。
【0080】そして、このボデイ120の右側部には、
蓋体部124が軸127を中心として回動自在に枢着さ
れている。そして、このボデイ120の右端面には、フ
イルム送出口126が形成され、この蓋体部124を図
25に示すように回動して開放した場合に、このフイル
ム送出口126が露出する。そして、上記の蓋体部12
4の後側には、インターロック突部125が突設され、
この蓋体部124が図25に示すように回動して開放さ
れた場合には、このインターロック突部125がボデイ
120の上面のシヤッターボタン122の上を覆い、こ
のシヤッターボタン122を操作不能とするように構成
されている。また、この実施形態の場合には、上記の蓋
体部124内には、前述の図22および図23に示す第
7の実施形態のように光学ヘッドが内蔵されている。
【0081】この実施形態の場合には、蓋体部124を
図25に示すように開放してプリントされたフイルム2
3が送出される際には、インターロック突部125がシ
ヤッターボタン122を覆って操作不能とするので、操
作ミス等を防止し、操作性を向上させる。
【0082】すなわち、電子カメラ等にプリンタ装置を
一体化した場合には、プリントされたフイルムの送出方
向に制約がある。このフイルムを後側に送出するように
構成すると、使用者がフアインダを覗いた状態でフイル
ムが送り出されると使用者の顔に当たるので、後側に送
り出すように構成することはできない。また、ボデイ1
20の上部には、フアインダの光学系やその他の操作部
があるので、構造的な制約でフイルムを上側に送り出す
ように構成することもできない。このため、従来のイン
スタントカメラ等では、フイルムを前方に送出するよう
に構成されているものが多いが、ボデイを小形化するに
はフイルムをレンズの光軸と直交する方向にしてボデイ
内に装着する必要があり、この場合にはフイルムを約9
0°湾曲させてから前方に送り出すように構成する必要
があり、構造が複雑になる。
【0083】これに対して、フイルムをボデイの左また
は右の側方に送り出すように構成すれば、構造が簡単で
かつボデイを小形化することができる。しかし、カメラ
のボデイの左右の端部は、使用者の手で把持されてい
る。したがって、この状態で不用意にフイルムが左また
は右に送出されると、このフイルムが使用者の手に当た
る。インスタントフイルムは、現像のため押圧ローラま
たはスプレッドローラで強く押圧されるので、その送り
出し力も大きく、このフイルムがカメラを把持している
使用者の手に当たると、カメラを取り落とす可能性があ
る。
【0084】上記の実施形態のものは、フイルム23が
送り出される場合には、蓋体部124が図25のように
回動され、かつインターロック突部125がシヤッター
ボタン122を覆って操作不能としているので、この状
態で使用者がこのボデイの右側端部を把持している可能
性は殆どない。よって、送り出されたフイルム23が使
用者の手に当たる可能性はない。
【0085】なお、このフイルムの送り出し方向および
蓋体部の取り付け位置はボデイの左側でも良いが、ボデ
イの左側には電子部品等が内蔵される場合が多いので、
右側が好ましい。また、上記の蓋体部124内には必ず
しも光学ヘッドを内蔵させる必要はなく、この蓋体部は
単なる蓋体でもよい。
【0086】また、図26および図27には、本発明の
第9の実施形態を示す。このものは、プリンタ装置の厚
さ方向(または高さ方向)の寸法を小さくし、薄型のプ
リンタ装置を構成する場合に適したものである。
【0087】すなわち、この実施形態では、カセットケ
ース22内に収容されているインスタントフイルム23
の露光面は、前述の実施形態の場合と逆で、その露光面
は板バネ部材26側に位置している。また、この板バネ
部材26の先端部にはローラ27が設けられ、これらの
ローラ27は図27に示すように、フイルム23の両縁
部に当接し、このフイルム23の露光部分43以外の部
分に当接し、その露光面を傷付けないように構成されて
いる。
【0088】そして、このカセットケース22の排出口
30の近傍には、露光ヘッド33が配置され、このカセ
ットケース22から搬送されるフイルム23の露光面に
対向している。また、この光学ヘッド33とスプレッド
ローラ34との間には、案内部材130が配置され、搬
送されるフイルム23の搬送経路を板バネ部材26側に
偏向し、上記のスプレッドローラ34の間に搬送する。
【0089】この実施形態のものは、カセットケース2
2から搬送されるフイルム23の露光面が板バネ部材2
6側であるため、光学ヘッド33のその厚さ(または高
さ)方向の寸法がカセットケース22の厚さ(または高
さ)方向の寸法と重複して配置され、よってプリント装
置の厚さ(または高さ)方向の寸法を小さくすることが
できる。また、この実施形態では、フイルム23は案内
部材130によって板バネ部材26側に偏向されるの
で、一対のスプレッドローラ34の位置が板バネ部材2
6側にずれ、よってこれらスプレッドローラ34の厚さ
(または高さ)方向の寸法がカセットケース22の厚さ
(または高さ)方向の寸法と重複し、このプリント装置
の厚さ(または高さ)方向の寸法を小さくすることがで
きる。
【0090】また図28には第10の実施形態を示す。
このものは、カセットケースの一部のみをプリント装置
の本体内に装着し、この本体を小形化したものである。
すなわち、図中の21はこのプリント装置の本体であ
り、この本体21内には光学ヘッド33およびスプレッ
ドローラ34が設けられている。
【0091】そして、この実施形態では、上記の本体2
1の上面にカセット装着口132が形成されており、こ
のカセット装着口132にカセットケース22が装着さ
れる。このカセットケース22は、その厚さ方向(また
は高さ方向)に挿入されて装着され、その排出口30は
本体21内に収容されるが、このカセットケース22の
上面部分はこの本体21の外側に露出している。また、
このカセットケース22の上面部分には、たとえば装着
フランジ部133が形成され、この装着フランジ部13
3によってこのカセットケース22が保持されるととも
に、カセット装着口132を閉塞し、光が侵入するのを
防止する遮光部材としても作用するように構成されてい
る。この実施形態のものは、カセットケース22の一部
しか本体21内に挿入されないので、その分だけこの本
体21を小形に形成することができる。
【0092】また、図29ないし図33には第11の実
施形態を示す。図中の21はこのプリンタ装置の本体
で、この本体21内には光学ヘッド33、およびスプレ
ッドローラ34が設けられている。
【0093】そして、この実施形態では、この本体21
の端面にカセット装着口140が形成され、このカセッ
ト装着口140を介して、カセットケース22がその排
出口側の端部のみがフイルムの搬送方向に向けて本体2
1内に挿入されている。また、この実施形態のものは、
上記のカセットケースに以下のような開閉自在の蓋機構
142が設けられている。
【0094】そして、上記の蓋機構142は図30ない
し図32に示すように構成されている。すなわち、この
カセットケース22の前端面には、インスタントフイル
ム23を排出する排出口147が形成されており、この
排出口147には開閉自在な蓋体143が設けられてい
る。この蓋体143の上端部の両側には、先端部が円形
をなすカム部144が突設されており、これらのカム部
144は軸145によりこのカセットケース22の上部
に枢着され、この蓋体143はこの軸145を中心とし
て回動し、上記の排出口147を開閉する。また、この
蓋体143は、図31に示すねじりバネ146により、
閉止方向に付勢されている。
【0095】また、このカセットケース22の排出口の
近傍の下壁部分には、開口部148が形成されている。
そして、このカセットケース22の下面には、この開口
部148を開閉する摺動自在なシヤッタ板150が設け
られている。このシヤッタ板150は、このカセットケ
ース22の横方向に延長され、その両端部はこのカセッ
トケース22の両側面に沿って上方に折り曲げられて摺
動ガイド部151を形成している。そして、これらの摺
動ガイド部151の上端部はさらにコ字状に折り曲げら
れ、カセットケース22の両側面に形成されたガイド溝
152内に摺動自在に嵌合している。したがって、この
シヤッタ板150は、このガイド溝152に沿って、こ
のカセットケース22の軸方向に摺動自在に案内されて
いる。
【0096】また、これらの摺動ガイド部151の側面
には、それぞれ係止突部153が突設されている。そし
て、上記の本体21側には、上記の係止突部153に係
合する係合部材154が設けられ、このカセットケース
22を挿入した場合に、この係合部材154が上記の係
止突部153に係合し、このシヤッタ板150を後方に
移動させるように構成されている。
【0097】また、このカセットケース22の上記の開
口部148の下方には、光学ヘッド33が対向して配置
されているとともに、排出ローラ149が設けられてい
る。この排出ローラ149は、図示しない駆動機構によ
り、このカセットケース22が装着された場合に上昇
し、上記の開口部148を介してフイルム23の下面に
当接し、このフイルム23を排出口147側に送るよう
に構成されている。
【0098】このような実施形態のものは、このカセッ
トケース22は通常は上記のシヤッタ板150が前進
し、上記の開口部148を閉塞しているとともに、その
摺動ガイド部151が蓋体143のカム部144に当接
し、この蓋体143をねじりバネ146の付勢力に抗し
て回動させ、この蓋体143を閉止状態に維持してい
る。これによって、このカセットケース22内へ遮光が
なされている。
【0099】そして、このカセットケース22を本体2
1内に挿入すると、この本体21側の係合部材145が
シヤッタ板150の係止突部153に係合し、このシヤ
ッタ板150を後側に移動させる。これにより、このカ
セットケース22の下面の開口部148が開放されると
ともに、このシヤッタ板150の摺動ガイド部151と
蓋体143のカム部144との係合が解除され、この蓋
体143はねじりバネ146の付勢力により図32に示
すように回動して排出口147を開放する。
【0100】また、これとともに、上記の排出ローラ1
49が上昇してフイルム23の下面に当接し、この状態
でプリント作動の準備が完了する。そして、プリントを
なす際には、上記の排出ローラ149が回転してフイル
ム23をカセットケース22から搬出し、このフイルム
23はさらにスプレッドローラ34によって搬送され
る。また、これとともに、上記の光学ヘッド33から上
記の開口部148を介してフイルム23に露光がなされ
る。
【0101】また、上記のカセット装着口140の部分
には、図33に示すような防塵および遮光の機構が設け
られている。すなわち、このカセットケース22の後端
部には、図33に示すように内壁部155が形成されて
二重壁の構造をなしており、これらの壁にそれぞれカセ
ット装着口140が形成されている。そして、外側のカ
セット装着口140の部分には、防塵蓋156が設けら
れ、この防塵蓋156は内側に開閉するように枢着さ
れ、図示しないスプリング等により閉止状態に付勢され
ている。また、内側のカセット装着口140の部分に
は、合成ゴム等の弾性材料からなる遮光片157が設け
られている。
【0102】この実施形態のものは、カセットケース2
2の前部分のみが本体21内に挿入されるので、この本
体21を小形化することができる。また、上記のカセッ
トケース22の蓋機構142が設けられ、本体21から
取り出された状態では排出口147や開口部148が閉
塞されて遮光をなし、本体21内に装着された場合に開
放されるので、フイルムが残存している状態でも任意に
着脱ができる。また、カセット装着口140には防塵お
よび遮光の機構が設けられているので、カセットケース
の装着時の遮光のみならず、このカセットケース22を
取り外した状態においても、この本体21内に塵埃等が
侵入するのを防止する。
【0103】また、図34には、第2の本発明の一実施
形態を示す。このものは、光学ヘッドが固定されるとと
もに、インスタントフイルムも静止した状態で露光させ
ることができ、かつ小形化が達成できるものである。
【0104】この実施形態のものは、カセットケース2
2、スプレッドローラ34を備え、このカセットケース
22内には複数枚のインスタントフイルム23が重ねら
れた状態で収容されている。また、このカセットケース
22内には、板バネ部材26が設けられ、この板バネ部
材26の先端部にはそれぞれローラ27が設けられ、上
記の重ねられたフイルム23を押圧している。
【0105】また、このカセットケース22には、この
フイルム23の露光部分に対応した寸法の露光窓160
が形成されている。そして、この露光窓160の部分に
対向して、光学ヘッド機構161が設けられている。こ
の光学ヘッド機構161は、固定ヘッド部162と、移
動ヘッド部163とから構成されており、固定ヘッド部
162は、このプリンタ装置の本体側に固定され、また
移動ヘッド部163はガイド部材164によって案内さ
れ、図示しない移動機構により上記のフイルム23の露
光面と平行な方向に、この露光部分の全体にわたって移
動するように構成されている。
【0106】上記の固定ヘッド部162内には、光源1
65が設けられ、またミラー166や各種の光学要素1
67およびカラープリンタの場合にはRGBのカラーフ
イルタ、およびその切り換え機構等が設けられている。
そして、この固定ヘッド部162からは、上記の移動ヘ
ッド部163に向けて、その移動方向と平行に平行光が
放射される。
【0107】また、上記の移動ヘッド部163内には、
上記の固定ヘッド部162から放射される平行光を受
け、この光をフイルム23の露光面上に集光および偏向
する光学要素、たとえばレンズ168やミラー169等
が設けられている。なお、この移動ヘッド163と固定
ヘッド162との間を伝送される光は平行光で無限光学
系を構成しているので、この移動ヘッド部163が任意
の位置に移動しても、この光の伝送には影響がない。
【0108】この実施形態のものは、上記の固定ヘッド
部162から光が放射されるとともに、上記の移動ヘッ
ド部163が移動してフイルム23の露光面の全体に露
光をなす。そして、この移動ヘッド部163内には、光
を集光および偏向する光学要素、たとえば小形のレンズ
やミラーしか配置する必要がなく、この移動ヘッド部1
63は極めて小形に形成することができる。したがっ
て、この移動ヘッド部163の移動スペースやその移動
機構も小さくですみ、このプリンタ装置を小形に形成す
ることができる。
【0109】なお、この実施形態の場合に、カラープリ
ントの方式は前述した面順次露光または線順次露光のい
ずれでも任意に選択することができる。また、このよう
なものにおいても、前述の実施形態のようにフイルム2
3を搬送しつつ露光させることもでき、フイルムの搬送
と移動ヘッド部163の移動の両方を併用して露光をし
てもよい。
【0110】なお、本発明は上記のような各種の実施形
態には限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で各種の変更や変形が可能であることはもちろ
んである。
【0111】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、光学ヘッド
を固定してフイルムを搬送させつつ露光させるので、こ
の光学ヘッドが移動する空間やその移動機構を省略する
ことができ、このプリンタ装置の全体を小形に形成する
ことができる。また、別の本発明によれば、この光学ヘ
ッドのうち、少なくとも光源を含む比較的大形の固定ヘ
ッド部を固定しておき、光の集光および偏向をなす小形
の移動ヘッド部のみを移動させてフイルムに露光をする
ので、この小形の移動ヘッド部の移動の空間や移動機構
も小さくてすみ、このプリンタ装置を小形に形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のプリンタ装置の概略図。
【図2】図1の2−2線矢視図。
【図3】第1の実施形態の遮光機構の部分の縦断面図。
【図4】遮光機構の変形例の縦断面図。
【図5】第1の実施形態の開閉機構の部分の斜視図。
【図6】第1の実施形態の開閉機構の部分の別の状態の
斜視図。
【図7】第1の実施形態の制御装置のブロック図。
【図8】第1の実施形態に使用されるインスタントフイ
ルムの平面図。
【図9】図8のフイルムの概略的な縦断面図。
【図10】第1の実施形態の光学ヘッドとスプレッドロ
ーラの配置の関係を示す図。
【図11】第1の実施形態の露光および搬送の状態を示
す図。
【図12】第1の実施形態における流動制限機構の概略
図。
【図13】流動制限機構の変形例の概略図。
【図14】第2の実施形態のカセットケースの縦断面
図。
【図15】第2の実施形態の開閉機構の部分の斜視図。
【図16】第3の実施形態の概略的な縦断面図。
【図17】第3の実施形態の別の状態の概略的な縦断面
図。
【図18】第4の実施形態の概略的な縦断面図。
【図19】図18の19−19線矢視図。
【図20】第5の実施形態の概略構成図。
【図21】第6の実施形態の概略構成図。
【図22】第7の実施形態の概略的な縦断面図。
【図23】第7の実施形態の別の状態の縦断面図。
【図24】第8の実施形態の斜視図。
【図25】第8の実施形態の別の状態の斜視図。
【図26】第9の実施形態の概略構成図。
【図27】図26の27−27線矢視図。
【図28】第10の実施形態の概略的な縦断面図。
【図29】第11の実施形態の概略的な縦断面図。
【図30】図29の30−30線矢視図。
【図31】図30の31−31線に沿う断面図。
【図32】第11の実施形態のカセットケースの一部の
側面図。
【図33】第11の実施形態の防塵および遮光機構の部
分の縦断面図。
【図34】第1の発明の一実施形態の概略構成図。
【図35】従来のプリンタ装置の概略構成図。
【符号の説明】
21 プリンタ装置の本体 22 カセットケース 23 インスタントフイルム 26 板バネ部材 30 排出口 31 露光窓 33 光学ヘッド 34 スプレッドローラ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタの本体と、この本体内に装着さ
    れ複数のインスタントフイルムを収容したカセットケー
    スと、上記のインスタントフイルムを露光する光学ヘッ
    ドと、上記のインスタントフイルムを押圧して現像をな
    す少なくとも一対の押圧ローラとを備え、 上記の光学ヘッドは上記のカセットケースに対して一定
    の位置に固定され、かつこのカセットケースから排出さ
    れるインスタントフイルムの搬送経路に対応して配置さ
    れており、またこのインスタントフイルムを上記の搬送
    経路に沿って搬送し、かつ少なくともこのインスタント
    フイルムの露光部分を上記の光学ヘッドを通過させて搬
    送する搬送機構を備え、上記のインスタントフイルムは
    搬送されつつ上記の光学ヘッドにより露光されるもので
    あることを特徴とするインスタントフイルムのプリンタ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記の押圧ローラは、前記の搬送機構を
    兼用しているものであることを特徴とする請求項1のイ
    ンスタントフイルムのプリンタ装置。
  3. 【請求項3】 前記の搬送機構は、前記の押圧ローラと
    は別の搬送機構であることを特徴とする請求項1のイン
    スタントフイルムのプリンタ装置。
  4. 【請求項4】 前記の光学ヘッドは、前記のカセットケ
    ースの外側に対応した位置に配置され、前記のインスタ
    ントフイルムは前記のカセットケースから排出された後
    にこの光学ヘッドにより露光されることを特徴とする請
    求項1のインスタントフイルムのプリンタ装置。
  5. 【請求項5】 前記のカセットケースには、前記のイン
    スタントフイルムを排出する排出口の近傍に露光窓が形
    成され、また前記の光学ヘッドはこの露光窓に対応して
    配置されており、このインスタントフイルムは前記の光
    学ヘッドにより露光されつつカセットケースから排出さ
    れることを特徴とする請求項1のインスタントフイルム
    のプリンタ装置。
  6. 【請求項6】 現像剤を収容したポッド部分を有するイ
    ンスタントフイルムを使用するプリンタ装置であって、
    前記の押圧ローラは、前記のインスタントフイルムのポ
    ッド部分の内部の現像剤をこのフイルムの露光部分に押
    し出すスプレッドローラであり、またこのスプレッドロ
    ーラと前記の光学ヘッドとの間の距離は、このスプレッ
    ドローラによりフイルムの露光部分に押し出される現像
    剤の流動先端とこのスプレッドローラとの間の最大距離
    より長く設定されていることを特徴とする請求項2のイ
    ンスタントフイルムのプリンタ装置。
  7. 【請求項7】 前記のスプレッドローラと前記の光学ヘ
    ッドとの間の距離は、このスプレッドローラによりフイ
    ルムの露光部分に押し出される現像剤の流動先端とこの
    スプレッドローラとの間の最大距離より長く、かつこの
    フイルムのポッド部分のフイルム搬送方向の後端縁と露
    光部分の前端縁との間の距離より短く設定されているこ
    とを特徴とする請求項2のインスタントフイルムのプリ
    ンタ装置。
  8. 【請求項8】 前記のカセットケースの排出口またはそ
    の近傍には、インスタントフイルムの一部を挟圧して前
    記のスプレッドローラにより押し出された現像剤の流動
    を阻止する流動制限機構が設けられており、前記の光学
    ヘッドはこの流動制限機構に対してフイルム搬送方向の
    後側に配置されていることを特徴とする請求項2のイン
    スタントフイルムのプリンタ装置。
  9. 【請求項9】 前記のカセットケースの排出口には、イ
    ンスタントフイルムの排出を許容するとともに、このケ
    ース内に光が侵入するのを防止する遮光機構が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1のインスタントフイル
    ムのプリンタ装置。
  10. 【請求項10】 前記のカセットケースの排出口には、
    少なくともインスタントフイルムのプリント時に開放さ
    れる開閉自在の蓋が設けられていることを特徴とする請
    求項1のインスタントフイルムのプリンタ装置。
  11. 【請求項11】 前記のプリンタの本体には、装着され
    たカセットケースの排出口側に対向して設けられ回動す
    ることによりこのケースの装着口を開閉する装着口蓋が
    設けられ、この装着口蓋には一対のスプレツドローラが
    設けられ、また前記のプリンタの本体側にはこのスプレ
    ッドローラを回転駆動する駆動モータが設けられ、ま
    た、この駆動モータと上記のスプレッドローラとを連結
    する歯車列を備え、この歯車列の少なくとも一つの歯車
    は、上記の装着口蓋の回動軸と同心状に配置されている
    ことを特徴とする請求項1のインスタントフイルムのプ
    リンタ装置。
  12. 【請求項12】 前記のプリンタの本体には、装着され
    たカセットケースの排出口側に対向しこのケースの装着
    口を開閉する回動自在の装着口蓋が設けられ、この装着
    口蓋には光学ヘッドが設けられ、この光学ヘッドは上記
    の装着口蓋が180°回動して開放された場合にカセッ
    トケースから排出されるインスタントフイルムの搬送経
    路に対向し、搬送されるフイルムを露光することを特徴
    とする請求項1のインスタントフイルムのプリンタ装
    置。
  13. 【請求項13】 前記のプリンタの本体は、電子カメラ
    と一体化されたものであり、この本体には現像したイン
    スタントフイルムを外部に送り出すフイルム送出口を開
    閉する送出口蓋が設けられ、この送出口蓋にはこれが開
    放された場合には電子カメラのシヤッターボタンを覆い
    このシヤッターボタンを操作不能とするインターロック
    突部が設けられていることを特徴とする請求項1のイン
    スタントフイルムのプリンタ装置。
  14. 【請求項14】 前記のカセットケース内には、複数の
    インスタントフイルムが重ねられた状態で収容され、ま
    た、これらのフイルムをこのケースの一方の側面の内面
    に押圧するバネ部材が設けられており、またこのケース
    の端面の上記一方側の側面に対応した部分にはフイルム
    の排出口が設けられ、また上記のフイルムはその露光部
    分の露光面が上記のバネ部材側に位置しており、またこ
    のケースの排出口の近傍には光学ヘッドが設けられてお
    り、この光学ヘッドの光照射方向は上記のバネ部材とは
    反対側の方向を指向しており、上記の排出口から排出さ
    れるフイルムの露光面に光を照射するものであることを
    特徴とする請求項1のインスタントフイルムのプリンタ
    装置。
  15. 【請求項15】 前記のプリンタの本体は、前記のカセ
    ットケースのうちその排出口を含む一部の部分のみを収
    容するものであることを特徴とする請求項1のインスタ
    ントフイルムのプリンタ装置。
  16. 【請求項16】 前記の本体には前記のカセットケース
    が挿入される装着口が形成されており、この装着口には
    カセットケースの挿入を許容するとともに、少なくとも
    このケースが挿入されている場合に本体内に光が侵入す
    るのを防止する遮光機構が設けられていることを特徴と
    する請求項15のインスタントフイルムのプリンタ装
    置。
  17. 【請求項17】 プリンタの本体と、この本体内に装着
    される複数のインスタントフイルムを収容したカセット
    ケースと、上記のインスタントフイルムを露光する光学
    ヘッドと、上記のインスタントフイルムを押圧して現像
    をなす少なくとも一対の押圧ローラとを備え、上記の光
    学ヘッドは、少なくとも光源およびこの光源からの光を
    平行光として上記のインスタントフイルムの露光部分に
    沿って放射する光学要素を備え上記の本体に固定された
    固定ヘッド部と、上記のインスタントフイルムの露光部
    分に沿って移動し少なくとも上記の固定ヘッドからの平
    行光をフイルムの露光面に向けて偏向しかつ集光する光
    学要素を備えた移動ヘッド部とから構成され、またこの
    移動ヘッド部のみを移動させる駆動機構を備えたことを
    特徴とするインスタントフイルムのプリンタ装置。
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