JPH0532308Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は預金通帳等に印鑑印影等を貼着するた
めの通帳届け出印鑑の印影保護シールに関するも
のである。

［従来の技術］ 従来、預金引出し請求印と照合するために、届
け出印鑑を通帳所定箇所へ貼り付けたシールへ捺
印し、その上へ印影保護のため透明フイルムでカ
バーする方法や、捺印用シールの一側端部へ印影
保護用の透明フイルムをあらかじめ貼付け、捺印
用シールの表面に捺印及び口座番号等を記入後、
透明フイルムを捺印用シールへ貼り付ける方法も
知られている。

［考案が解決しようとする問題点］ 通常、通帳へ貼り付ける捺印用シール表面に
は、預金客用の届け出印鑑欄と銀行側担当者用の
照合印影欄等の印影表示部と、通帳の口座番号記
入部とが設けられているが、使用の際に捺印用シ
ール上へ捺印を行なつた後に口座番号を記入する
場合、記入時にすでに捺印されている印影をこす
つたりして表面をよごしたり、大切な印影を不鮮
明にし見にくくしたりし、再度新しい捺印用シー
ルへ捺印しなおさなければならないなど事故が生
ずる恐れがあつた。このように、従来の捺印用シ
ールにおいては、表面に捺印と口座番号記入とを
行つた後に透明フイルムを上側からカバーするた
め、作業上、上記事故の危険性がつねにあり問題
であつた。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は、そのような事情に鑑みてなされたも
のであり、印影表示部と口座番号記入部とを有す
る捺印用シールにおいて、印影表示部へ捺印を行
つた段階で、印影表示部に対する透明フイルムの
カバー処理を行うことにより、上記問題点を解決
しようとするものである。

すなわち、本考案の通帳届け出印鑑の印影保護
シールは、表面に少なくとも通帳届け出印鑑の印
影表示部と口座番号記入部とを、その両部の間に
境界領域を存してそれぞれ設け、裏面に感圧接着
剤を塗布し、その塗布面に剥離紙を被着した捺印
用シールと、裏面に感圧接着剤を塗布し、その塗
布面に前記境界領域に対応する所定部を残して両
端部から各々所定領域にわたつて保護紙を剥離自
在に被着した透明貼着フイルムとからなり、前記
捺印用シールの表面に透明フイルムを重合し、透
明フイルムの前記所定部に露出した感圧接着剤を
捺印用シールの境界領域に貼着したことを特徴と
するものである。

［作用］ 本考案は、以上のように構成されているので、
通帳届け出印鑑を捺印用シールの印影表示部に押
印した後、透明フイルムから印影表示部側の保護
紙を剥離し、その側の透明フイルムを感圧接着剤
により印影表示部上に貼着する。次に、剥離紙を
剥離し、通帳の所定紙面に捺印用シールを貼着し
た後、捺印用シールの口座番号記入部へ口座番号
等を記入し、続いて口座番号記入部側の保護紙を
剥離し、その側の透明フイルムを感圧接着剤によ
り、口座番号記入部上に貼着することができる。

［実施例］ 本考案の一実施例を図面に基づいて説明する
と、印影保護シール１は、第１図〜第４図に示す
ように、表示に通帳届け出印鑑の捺印２、照合印
欄３等を有する印影表示部４及び口座番号記入部
５等が表示されている捺印用シール６を有し、こ
の捺印用シール６の裏面には感圧接着剤７が塗布
され、その塗布面に剥離紙８を剥離自在に被着し
てあり、捺印用シール６の上側には裏面には感圧
接着剤９が塗布されてなる透明フイルム１０を重
合するが、捺印用シール６表面の印影表示部４と
口座番号記入部５との間の境界領域において、前
記透明フイルム１０は裏面の感圧接着剤９により
接着されるのみで、その他の感圧接着剤９の塗布
部分には各々に保護紙１１，１１′を被着してい
るものである。

透明フイルム１０の表面には、必要に応じて剥
離処理を施したり、地紋印刷等を入れてもよく、
また捺印用シール６裏面の感圧接着剤７も必要に
応じて剥離性を有する弱粘着性の接着剤を使用し
てもよい。

さらに、感圧接着剤７は捺印用シールの裏面の
一部所定の箇所にのみ使用するようにしてもよ
い。

上記構成を有する印影保護シール１の使用方法
ついて説明すると、まず、銀行の店頭において新
規預金申込客が来店した際に、申込客より通帳届
け出印鑑を銀行員が受けとり捺印用シール６の捺
印欄２へ押印し、また照合印欄３へ銀行員は照合
印を押印する。その後、透明フイルム１０より印
影表示部側の保護紙１１を剥離し、感圧接着剤９
によりその側の透明フイルム１０を貼着する。こ
れにより、取り敢えず、印影表示部における印影
は、透明フイルム１０により保護され、よごれる
心配はなくなる。その後、剥離紙８を剥離し通帳
用紙１２の表面へ捺印用シール６を貼着した後、
捺印用シール６の口座番号記入部５へ店番、口座
番号を記入後、透明フイルム１０より残りの保護
紙１１′を剥離し、透明フイルム１０を捺印用シ
ール６の口座番号記入部側へも貼着する。これに
より第３図に示すように印影保護シールが付いた
通帳が出来上がる。

なおまた、第４図に示すように、この印影保護
シール１よりもサイズの大きな被覆フイルム１３
により印影保護シールをカバーし、通帳用紙へ貼
着するようにしてもよい。

［考案の効果］ 本考案の通帳届け出印鑑の印影保護シールは、
以上説明したように、印影表示部と口座番号記入
部とを有する捺印用シールに対して、印影表示部
への捺印を行つた段階でまずその印影表示部に対
する側の保護紙を剥離して透明フイルムによるカ
バー処理を行なうことができるので、捺印を行つ
た後に口座番号等の記入を行なう場合にも、透明
フイルムによる印影表示部側の保護がなされてあ
るので、誤つて印影をこすつてよごしたり、印影
を不鮮明にし、確認しにくくしたりするという事
故を完全になくすことができ、上記事故による捺
印用シールへの再処理作業をなくすことができる
と共に、口座番号等の記入時の朱印による手のよ
ごれをも防止でき、通帳発行時の処理作業上から
も効果的な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係わる印影保護シールの一実
施例の斜視図、第２図は第１図Ａ−Ａ線断面図、
第３図は使用状態を示す断面図、第４図は預金通
帳へ貼着した状態を示す斜視図である。 １……印影保護シール、４……印影表示部、５
……口座番号記入部、６……捺印用シール、７，
９……感圧接着剤、８……剥離紙、１０……透明
フイルム、１１，１１′……保護紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面に少なくとも通帳届け出印鑑の印影表示部
   と口座番号記入部とを、その両部の間に境界領域
   を存してそれぞれ設け、裏面に感圧接着剤を塗布
   し、その塗布面に剥離紙を被着した捺印用シール
   と、裏面に感圧接着剤を塗布し、その塗布面に前
   記境界領域に対応する所定部を残して両端部から
   各々所定領域にわたつて両側にそれぞれ保護紙を
   剥離自在に被着した透明フイルムとからなり、前
   記捺印用シールの表面に、前記透明フイルムを重
   ね合せ、前記透明フイルムの前記所定部に露出し
   た感圧接着剤部分を捺印用シールの通帳届け出印
   鑑の印影表示部と口座番号記入部との間の境界領
   域に貼着したことを特徴とする通帳届け出印鑑の
   印影保護シール。