JPH053223A - 平行出し機構と平行出し方法及びこの平行出し機構或いは平行出し方法を用いたインナリ−ドボンデイング装置とインナリ−ドボンデイング方法 - Google Patents

平行出し機構と平行出し方法及びこの平行出し機構或いは平行出し方法を用いたインナリ−ドボンデイング装置とインナリ−ドボンデイング方法

Info

Publication number
JPH053223A
JPH053223A JP15165491A JP15165491A JPH053223A JP H053223 A JPH053223 A JP H053223A JP 15165491 A JP15165491 A JP 15165491A JP 15165491 A JP15165491 A JP 15165491A JP H053223 A JPH053223 A JP H053223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding member
spherical
sliding
bonding
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15165491A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyasu Kashima
規安 加島
Mutsumi Suematsu
睦 末松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP15165491A priority Critical patent/JPH053223A/ja
Publication of JPH053223A publication Critical patent/JPH053223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】2つの部材の対向する平面どうしを高精度に平
行出しすることができ、且つ、平行出しされた部材の姿
勢を保持することができる平行出し機構及び平行出し方
法を提供することにある。 【構成】2つの部材の対向する平面どうしを平行にする
平行出し機構において、滑動部材26球面滑動部29を
介して支持するとともに、球面滑動部29に高圧気体ま
たは真空を導く手段(高圧エア源34または第1の真空
源35)とボンデングツ−ル9のツ−ル面10によって
滑動部材26の載置面24を押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、2つの部材の
互いに対向する平面の向きを平行に調節する平行出し機
構及び平行出し方法及びこの平行出し機構或いは平行出
し方法を用いたインナリ−ドボンディング装置とインナ
リ−ドボンディング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2つの部材の互いに平行な平面で被加圧
物を加圧する装置は産業上広く用いられている。例え
ば、図6に示すように、半導体素子に形成された電極部
とフィルムキャリアに形成されたインナリ−ドとを接合
して半導体素子をフィルムキャリアに装着するインナリ
−ドボンディング装置(以下、装置と称する)1があ
る。
【0003】この装置1は、ボンディングステ−ジ2の
載置面3に半導体素子4を載置するとともに、シネフィ
ルム状のフィルムキャリア5を例えば間欠的に走行させ
てフィルムキャリア5の所定の部位をボンディングステ
−ジ2上で停止させる。さらに、装置1は、半導体素子
4に形成された電極部としてのバンプ6…(2つのみ図
示)とフィルムキャリア5に形成されたインナリ−ド7
…(2つのみ図示)とを位置合せして互いに対向させ
る。
【0004】そして、装置1は、先端に所定温度に加熱
されたボンディングヘッド8を有するボンディングツ−
ル9をボンディングステ−ジ2へ向けて下降させ、ボン
ディングツ−ル9のツ−ル面10をインナリ−ド7…に
当接させる。そして、装置1は、インナリ−ド7…をバ
ンプ6…に加熱しながら押圧し、インナリ−ド7…とバ
ンプ6…とを一括に熱圧着して、半導体素子4をフィル
ムキャリア5の所定位置に装着する。
【0005】このような装置1においては、半導体素子
4の姿勢がボンディングツ−ル9に対してずれている
と、ボンディングツ−ル9の加圧力が不均一になり、半
導体素子4に局部的に過大な力が加わることがある。そ
して、このような場合には、大量の半導体素子に不良が
生じることがある。
【0006】したがって、装置1においては、ボンディ
ングツ−ル9の加圧力を均等に分散させるために、載置
面3とツ−ル面10との平行度を例えば3μm程度に保
つことが必要である。
【0007】載置面3とツ−ル面10とを平行にする手
段として、一般的には、調整ねじによってボンディング
ツ−ル9を前後左右に傾け、載置面3とツ−ル面10と
を平行にして固定する方法(図示省略)が用いられてい
る。また、ボンディングツ−ル9の加圧力を均等に分散
させる1つの手段が、例えば特開昭57−37842号
公報に開示されている。
【0008】この特開昭57−37842号公報には、
図7に示すような、ならい機構部11が示されている。
このならい機構部11は、球状の部分を形成された滑動
部材12とボンディングステ−ジ2に一体に設けられて
滑動部材11と組合わされる滑動部材受13とにより構
成されている。
【0009】そして、ならい機構部11は、ボンディン
グツ−ル9が下降してインナリ−ド7…をバンプ6…に
押圧した際に、ボンディングツ−ル9の加圧力に応じて
滑動部材12を滑動部材受13の受面14に対して滑ら
せる。そして、ならい機構部11は載置面3をツ−ル面
10にならわせ、載置面3とツ−ル面10との平行度を
向上させている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の方法
には次の不具合がある。
【0011】調整ねじでボンディングツ−ルを傾ける第
1の方法では、作業者の熟練度やツ−ル面の大きさにも
よるが、通常30分〜4時間程度の調整時間を要する。
ボンディングツ−ルは半導体素子に応じて交換する必要
があるため、品種交換が多い場合には極めて効率が悪い
という欠点がある。ならい機構を用いた第2の方法(特
開昭57−37842号公報)には以下の不具合があ
る。
【0012】第1に、インナリ−ドボンディング装置で
は、半導体素子の電極部とフィルムキャリアのインナリ
−ドとを例えば±10μm程度の高い精度で位置合せす
る必要があるが、特開昭57−37842号公報では、
滑動部材12は滑動部材受13に自重のみによって拘束
されているため、例えば半導体素子4を載置面3に載置
してから半導体素子4をシルムキャリア5の所定位置の
下方に移動させるまでの間に、滑動部材12が位置ずれ
し易い。特に、滑動部材12はその軸心を中心とした回
転方向、即ち、図8中にθで示す方向には何ら拘束され
ていないため、滑動部材12が位置ずれし易い。
【0013】また、同様の理由により、例えばインナリ
−ドボンディング装置では、半導体素子4の裏面にダイ
シングの際に用いられるダイシングテ−プの粘着剤等が
残っていることが希にあり、半導体素子4と滑動部材1
1とが分離せず、滑動部材11と滑動部材受13とが分
離して作業に支障が生じることがある。第2に、滑動部
材12と滑動部材受13との間には摩擦力が作用するた
め、高精度に平行出しすることができないという欠点が
ある。
【0014】特に、図8中に示すように、半導体素子の
大きさ が球面の曲率半径rに対して過度に小さく設定
されている場合には、摩擦力F´が回転力Fよりも大と
なり、滑動部材12はボンディングツ−ル9の加圧力を
受けても滑動しない。
【0015】したがって、半導体素子の大きさによって
は載置面3がツ−ル面10にならわず、載置面3とツ−
ル面10とを平行出しできず、品種に応じて適当な曲率
半径rをもったならい機構部を準備して交換しなければ
ならないという不具合がある。
【0016】本発明の目的とするところは、2つの部材
の対向する平面どうしを高精度に平行出しすることがで
き、且つ、平行出しされた部材の姿勢を保持することが
できる平行出し機構及び平行出し方法を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために本発明は、2つの部材の対向する平面どう
しを平行にする平行出し機構において、2つの部材の両
方またはいずれか一方を球面滑動部を介して支持すると
ともに、球面滑動部に高圧気体または真空を導く手段と
2つの部材の対向する平面どうしを相対的に押圧する手
段とを設けた。
【0018】また、2つの部材の互いに対向する平面ど
うしを自動的に押圧する工程と、上記2つの部材の両方
またはいずれか一方に面した球面滑動部に真空を導入し
て吸着保持する工程とを具備した。
【0019】そして、本発明は2つの部材の対向する平
面どうしを高精度に平行出しすることができ、且つ、平
行出しされた部材の姿勢を保持することができるように
した。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2に
基づいて説明する。なお、従来の技術の項で説明したも
のと重複するものについては同一番号を付し、その説明
は省略する。
【0021】図1および図2は本発明の一実施例を示し
ており、両図中21はインナリ−ドボンディング装置
(以下、装置と称する)である。この装置21は、ボン
ディングツ−ル9、ボンディングステ−ジ22、およ
び、ボンディングステ−ジ22上に設けられたならい機
構部23を有している。
【0022】これらのうちボンディングツ−ル9は、昇
降自在に設けられており、その先端部にボンディングヘ
ッド8を形成されている。さらに、ボンディングツ−ル
9は、ボンディングヘッド8の先端部を平坦に加工され
ており、先端部にツ−ル面10を形成されている。そし
て、ボンディングツ−ル9はボンディングヘッド8を、
図示しないヒ−タ等を用いてインナリ−ドボンディング
に適した値に昇温させる。
【0023】上記ならい機構部23は、平坦な載置面2
4と球状部25とを有する滑動部材26と、球状凹部2
7を有する滑動部材受28とからなっている。そして、
ならい機構部23は滑動部材26を滑動部材受28に上
方から組合わせており、球状部25を球状凹部27に係
合させている。さらに、ならい機構部23においては、
滑動部材26と滑動部材受28とが、例えばボンディン
グステ−ジ22の本体22aにボルト等の固定具を介し
て一体に連結された枠部23aの内側に収納されてい
る。
【0024】さらに、ならい機構部23は滑動部材26
の球状部25と滑動部材受28の球状凹部27との間に
球面滑動部29を形成している。そして、ならい機構部
23は、滑動部材26を滑動部材受28によってピボッ
ト状に保持しており、滑動部材23を、滑動部材受28
に対して滑動して載置面24の向きを変化させるように
している。
【0025】また、ボンディングステ−ジ22には第1
および第2の2つの導通路30、31が設けられてい
る。これらのうち第1の導通路30は、ボンディングス
テ−ジ本体22aと滑動部材受28に跨がって延びてお
り、滑動部材受28に例えば環状に形成された導通溝3
2と連通している。導通溝32は滑動部材受28および
滑動部材26と同心的に形成されており、球面滑動部2
9に開口し全周に亘って球状部25に面している。
【0026】上記第2の導通路31は、ボンディングス
テ−ジ22の本体22a、滑動部材受28、および、滑
動部材26に跨がって延びている。そして、第2の導通
路31は、滑動部材26中および滑動部材受28中にお
いては、滑動部材26および滑動部材受28の軸心に沿
って直線状に形成されている。そして、第2の導通路3
1は滑動部材26の載置面24に開口している。
【0027】また、上記第1の導通路30には、互いに
並列に設けられた高圧エア源33と第1の真空源34と
が配管接続されている。さらに、これら高圧エア源33
および真空源34は第1の導通路30との間にそれぞれ
独立にバルブ35、36を介在させており、第1の導通
路30とそれぞれ別々に連通するようになっている。
【0028】さらに、第2の導通路32には第2の真空
源37が配管接続されている。そして、この真空源37
は、第2の導通路32との間にバルブ38を介在させて
いる。
【0029】また、装置21には制御手段39が設けら
れており、この制御手段39には前記各バルブ35、3
6、38が接続されている。さらに、制御手段39には
ボンディングツ−ル9を駆動するボンディングツ−ル駆
動手段40が接続されている。そして、制御部39は各
バルブ35、36、38の駆動制御、および、ボンディ
ングツ−ル9の駆動制御を行う。つぎに、上述の構成の
装置21を用いて行われるインナリ−ドボンディング方
法を説明する。
【0030】図1はボンディングツ−ル9のツ−ル面1
0と滑動部材26の載置面24との平行出しの状態を示
している。つまり、まず、ボンディングツ−ル9が下降
してツ−ル面10を滑動部材26の載置面24に直に当
接させ、滑動部材26を所定の力で押圧する。
【0031】さらに、高圧エア源側のバルブ36が開放
され、高圧エアが高圧エア源34から第1の導通路30
に供給される。そして、高圧エアが導通溝32を介して
球面滑動部29に導入され、滑動部材26に形成された
球状部25の外周面に与圧する。そして、球面滑動部2
9に空気軸受と同様の機能が生じ、滑動部材26が球面
滑動部29の圧力に応じて滑動部材受28から例えば所
定量浮き上がる。
【0032】さらに、球状部25と球状凹部27との間
の摩擦係数が大幅に減少し、滑動部材26が滑動部材受
28との間の摩擦力から解放される。そして、滑動部材
26がその姿勢をボンディングツ−ル9に合わせて変化
させ、載置面24をツ−ル面10に密着させる。
【0033】こののち、高圧エア源側のバルブ36が閉
塞され、さらに、第1の真空源の側のバルブ37が開放
されて、球面滑動部29が真空吸引される。そして、滑
動部材26が、載置面24をボンディングツ−ル9のツ
−ル面10に密着させたまま滑動部材受28に真空吸着
されて固定される。そして、滑動部材26が滑動部材受
28に固定された状態でボンディングツ−ル9が上昇
し、載置面24とツ−ル面10との平行出しが完了す
る。図2はインナリ−ド7…と電極部としてのバンプ6
…との接合の状態を示している。
【0034】前述の平行出しが完了したのち、第1の真
空源の側のバルブ37は開放されたままになっており、
滑動部材26が保持され続けているとともに、載置面2
4とツ−ル面10との平行状態が保たれている。そし
て、半導体素子4が載置面24に載置され、第2の導通
路31に接続された第2の真空源の側のバルブ38が開
放される。そして、半導体素子4が滑動部材26に吸着
保持され、半導体素子4に形成されたバンプ6…がフィ
ルムキャリア5に形成されたインナリ−ド7…に対して
位置合せされる。
【0035】こののち、ボンディングツ−ル9が下降
し、所定温度に加熱されたボンディングヘッド8のツ−
ル面10をインナリ−ド7…に押し当てて、インナリ−
ド7…とバンプ6…とを一括に熱圧着する。図2におい
ては、制御系の図示が省略されている。
【0036】上述のように平行出しを行うインナリ−ド
ボンディング装置21とインナリ−ドボンディング方法
においては、滑動部材26と滑動部材受28との間に形
成された球面滑動部29に高圧エア−が供給されている
ので、球状部25と球状凹部27との間の摩擦係数を低
減することができる。
【0037】したがって、半導体素子4の大きさにかか
わらず滑動部材26を滑動させることができ、高精度な
平行出しを行うことができる。そして、載置面24とツ
−ル面10との傾きを原因として半導体素子4に加圧力
のばらつきが生じることを防止でき、半導体素子4の不
良の発生を防止できる。
【0038】また、平行出しが完了した後に滑動部材2
6が滑動部材受28に真空吸着されているので、バンプ
6…とインナリ−ド7…との位置合せの際に例えばボン
ディングステ−ジ22の移動に伴って振動が生じても、
バンプ6…とインナリ−ド7…とは簡単には位置ずれし
ない。したがって、位置決め精度が高い。
【0039】さらに、滑動部材26が滑動部材受28に
真空吸着されているので、例えば半導体素子4の裏面に
ダイシングテ−プの粘着剤が残っていた場合でも、半導
体素子4と滑動部材26とを確実に分離させることがで
きる。
【0040】なお、滑動部材26および滑動部材受28
の材質は十分な硬度の硬質材料であれば、金属・非金属
は問わない。そして、例えば滑動部材26および滑動部
材受28の材質にガラスを採用することも可能である。
【0041】また、滑動部材26および滑動部材受28
の材質の組合わせも任意に行うことが可能である。そし
て、例えばボンディング時の熱の影響を考慮して材質の
組合せを考え、上側からの加熱が行われる場合と、下側
から加熱が行われる場合とで材質の組合せを変更するこ
とが考えられる。また、本発明は上記実施例に限定され
ず、例えば平行出しの際にボンディングツ−ル9の加圧
力を平行出しの過程に合せて変化させるようにしてもよ
い。
【0042】具体的には、始めにボンディングツ−ル9
により滑動部材26を弱い力で加圧し、球面滑動部29
に高圧エアを供給して滑動部材26を浮かせながら滑動
部材26の姿勢を調整する。こののちにボンディングツ
−ル9の加圧力を増大させ、滑動部材26に強い力で加
圧して滑動部材26を滑動部材受28に押し付ける。そ
して、高圧エア源側のバルブ36を閉じ、高圧エアの供
給を停止する。また、この他に、例えば高圧エアを平行
出しの過程に合せて断続的に供給してもよい。さらに、
本発明の平行出し機構及び平行出し方法をアウタリ−ド
ボンディング装置及び方法に適用することも可能であ
る。
【0043】また、本実施例においては、インナリ−ド
ボンディング装置とインナリ−ドボンディング方法とを
例として説明しているが、例えば、2つの部材の対向す
る平面どうしを平行にする平行出し機構と平行出し方法
とを適用したフリップチップボンディング装置及び方法
にも適用可能である。
【0044】つまり、図3に示すようにフリップチップ
ボンディング装置51は、回路基板52の配線パタ−ン
53…と半導体素子54の電極55…とを接合して半導
体素子54を回路基板52に装着する装置である。そし
て、前述のインナリ−ドボンディング装置21と同様
に、回路基板載置台56の載置面56aと半導体素子5
4を吸着保持する滑動部材57の吸着面58とを平行に
すれば前述の実施例と同様な効果が得られる。図3のよ
うに滑動部材57を加圧手段の側に設けても前述の実施
例と同様な効果を得ることが可能である。
【0045】また、図4に示すように、一方の部品60
と他方の部品61とを平行に向い合わせて両部品60、
61を接合する場合にも本発明を適用することが可能で
ある。なお、図5に示すように、突起物62…の先端を
同一平面内に位置させ、突起物62…により半導体素子
等を均一な力で押圧する場合等にも適用可能である。ま
た、滑動部材26を動かないよう固定するための手段と
して真空吸着が採用されているが、例えばねじやクラン
プ等の固定具を採用することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、2つの部
材の対向する平面どうしを平行にする平行出し機構にお
いて、2つの部材の両方またはいずれか一方を球面滑動
部を介して支持するとともに、球面滑動部に高圧気体ま
たは真空を導く手段と2つの部材の対向する平面どうし
を相対的に押圧する手段とを設けた。
【0047】また、2つの部材の互いに対向する平面ど
うしを自動的に押圧する工程と、上記2つの部材の両方
またはいずれか一方に面した球面滑動部に真空を導入し
て吸着保持する工程とを具備した。
【0048】したがって本発明は、2つの部材の対向す
る平面どうしを高精度に平行出しすることができ、且
つ、平行出しされた部材の姿勢を保持することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における平行出しの状態を示
す説明図。
【図2】本発明の一実施例におけるインナリ−ドとバン
プとの接合の状態を示す説明図。
【図3】変形例を示す説明図。
【図4】変形例を示す説明図。
【図5】(a)は変形例を示す説明図、(b)は突起物
を備えたボンディングツ−ルの平面図。
【図6】一般のインナリ−ドボンディング装置を示す概
略構成図。
【図7】ならい機構部を備えた従来のインナリ−ドボン
ディング装置を示す概略構成図。
【図8】ならい機構部を備えたインナリ−ドボンディン
グ装置における摩擦力の発生の様子を示す説明図。
【図9】ならい機構部を備えたインナリ−ドボンディン
グ装置における摩擦力の発生の様子を示す説明図。
【符号の説明】
4…半導体素子、5…フィルムキャリア、6…バンプ
(電極部)、7…インナリ−ド、9…ボンディングツ−
ル、10…ツ−ル面、21…インナリ−ドボンディング
装置、22…ボンディングステ−ジ、23…ならい機構
部、24…載置面、25…球状部、26…滑動部材、2
7…球状凹部、28…滑動部材受、29…球面滑動部、
34…高圧エア源(高圧エア供給手段)、35…第1の
真空源(真空吸引手段)、39…制御手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極部を有する半導体素子をボンディン
    グステ−ジ上に形成された載置面に載置し、フィルムキ
    ャリアに形成されたインナリ−ドを上記電極部に対向さ
    せ、ツ−ル面を有するボンディングツ−ルを駆動し上記
    ツ−ル面を上記インナリ−ドに当接させて上記インナリ
    −ドを上記電極部に押圧し、上記インナリ−ドと上記電
    極部とを接合して上記半導体素子を上記フィルムキャリ
    アに装着するインナリ−ドボンディング装置において、
    載置面を有しこの載置面に上記半導体素子を載置すると
    ともに球状部を形成された滑動部材と上記ボンディング
    ステ−ジに一体に設けられるとともに上記球状部を係合
    させる球状凹部を形成された滑動部材受とからなり、上
    記球状部と上記球状凹部との間に球面滑動部を形成し、
    上記ボンディングツ−ルによる押圧時に上記ボンディン
    グツ−ルの押圧力に応じ上記滑動部材を滑動させて上記
    載置面を上記ツ−ル面にならわせるならい機構部と、上
    記球面滑動部に高圧エアを供給して上記滑動部材を上記
    滑動部材受から浮かせる高圧エア供給手段と、この高圧
    エア供給手段に対し独立に駆動されるとともに上記球面
    滑動部を真空吸引して上記滑動部材を上記滑動部材受に
    固定する真空吸引手段とを設けたことを特徴とするイン
    ナリ−ドボンディング装置。
  2. 【請求項2】 電極部を有する半導体素子をボンディン
    グステ−ジ上に形成された載置面に載置し、半導体素子
    接続用のインナリ−ドを有するフィルムキャリアを、ツ
    −ル面を有するボンディングツ−ルにより上記半導体素
    子に向けて押圧し、上記載置面と上記ツ−ル面との間に
    上記半導体素子と上記フィルムキャリアを挟み付け、上
    記インナリ−ドに上記電極部を接合するインナリ−ドボ
    ンディング方法において、上記載置面に上記半導体素子
    を載置した滑動部材に形成された球状部と上記ボンディ
    ングステ−ジに一体に固定された滑動部材受に形成され
    上記球状部を係合させた球状凹部との間に介在する球面
    滑動部に高圧エア供給手段により高圧エアを供給し、上
    記滑動部材を上記滑動部材受から浮かせながら上記載置
    面と上記ツ−ル面とを平行出しし、上記滑動部材を姿勢
    調整する第1の工程と、上記球面滑動部を真空吸引し、
    上記滑動部材を上記滑動部材受に固定し、上記滑動部材
    の姿勢を保ったまま上記インナリ−ドに上記電極部を接
    合する第2の工程とを具備したことを特徴とするインナ
    リ−ドボンディング方法。
  3. 【請求項3】 第1の工程において上記球面滑動部に高
    圧エアを供給しながらボンディングツ−ルにより上記滑
    動部材に加圧するとともに上記ボンディングツ−ルの加
    圧力を変化させ、上記滑動部材を上記滑動部材受から浮
    かせながら弱い力で加圧したのち、上記滑動部材を強い
    力で加圧して上記滑動部材受に押付けることを特徴とす
    る[請求項2]記載のインナリ−ドボンディング方法。
  4. 【請求項4】 2つの部材の対向する平面どうしを平行
    にする平行出し機構において、上記2つの部材の両方ま
    たはいずれか一方を球面滑動部を介して支持するととも
    に、上記球面滑動部に高圧気体または真空を導く手段と
    上記2つの部材の対向する平面どうしを相対的に押圧す
    る手段とを設けたことを特徴とする平行出し機構。
  5. 【請求項5】 球面滑動部へ高圧気体または真空を導く
    手段と2つの部材を互いに押圧する手段とを制御する制
    御手段を備え、自動的に平行出しすることを特徴とする
    [請求項4]記載の平行出し機構。
  6. 【請求項6】 2つの部材の互いに対向する平面どうし
    を自動的に押圧する工程と、上記2つの部材の両方また
    はいずれか一方に面した球面滑動部に真空を導入して吸
    着保持する工程とを具備したことを特徴とする平行出し
    方法。
JP15165491A 1991-06-24 1991-06-24 平行出し機構と平行出し方法及びこの平行出し機構或いは平行出し方法を用いたインナリ−ドボンデイング装置とインナリ−ドボンデイング方法 Pending JPH053223A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15165491A JPH053223A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 平行出し機構と平行出し方法及びこの平行出し機構或いは平行出し方法を用いたインナリ−ドボンデイング装置とインナリ−ドボンデイング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15165491A JPH053223A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 平行出し機構と平行出し方法及びこの平行出し機構或いは平行出し方法を用いたインナリ−ドボンデイング装置とインナリ−ドボンデイング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH053223A true JPH053223A (ja) 1993-01-08

Family

ID=15523305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15165491A Pending JPH053223A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 平行出し機構と平行出し方法及びこの平行出し機構或いは平行出し方法を用いたインナリ−ドボンデイング装置とインナリ−ドボンデイング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH053223A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0910122A1 (en) * 1996-05-27 1999-04-21 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Tool chip, bonding tool with the tool chip, and method for controlling the bonding tool
JP2008007173A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Apic Yamada Corp 圧着装置およびテーピング装置
JP2012238791A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Fuji Mach Mfg Co Ltd 電子部品実装機
WO2014087740A1 (ja) * 2012-12-05 2014-06-12 株式会社新川 ボンディングツール冷却装置およびボンディングツールの冷却方法
JPWO2021225066A1 (ja) * 2020-05-08 2021-11-11
WO2021241095A1 (ja) * 2020-05-26 2021-12-02 株式会社新川 半導体装置の製造装置および製造方法
KR20220025644A (ko) * 2020-08-24 2022-03-03 한화정밀기계 주식회사 실장 헤드

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0910122A1 (en) * 1996-05-27 1999-04-21 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Tool chip, bonding tool with the tool chip, and method for controlling the bonding tool
EP0910122A4 (en) * 1996-05-27 2007-07-04 Sumitomo Electric Industries CHIP USED AS A TOOL, FASTENING MEMBER WITH SUCH A CHIP AND METHOD OF CONTROLLING THE SAME
JP2008007173A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Apic Yamada Corp 圧着装置およびテーピング装置
JP2012238791A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Fuji Mach Mfg Co Ltd 電子部品実装機
JP5657845B2 (ja) * 2012-12-05 2015-01-21 株式会社新川 ボンディングツール冷却装置およびボンディングツールの冷却方法
KR20140139065A (ko) * 2012-12-05 2014-12-04 가부시키가이샤 신가와 본딩 툴 냉각 장치 및 본딩 툴의 냉각 방법
WO2014087740A1 (ja) * 2012-12-05 2014-06-12 株式会社新川 ボンディングツール冷却装置およびボンディングツールの冷却方法
US9576927B2 (en) 2012-12-05 2017-02-21 Shinkawa Ltd. Bonding tool cooling apparatus and method for cooling bonding tool
JPWO2021225066A1 (ja) * 2020-05-08 2021-11-11
WO2021241095A1 (ja) * 2020-05-26 2021-12-02 株式会社新川 半導体装置の製造装置および製造方法
JPWO2021241095A1 (ja) * 2020-05-26 2021-12-02
TWI827930B (zh) * 2020-05-26 2024-01-01 日商新川股份有限公司 半導體裝置的製造裝置及製造方法
KR20220025644A (ko) * 2020-08-24 2022-03-03 한화정밀기계 주식회사 실장 헤드

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6012711A (en) Alignment device for establishing a coplanar relationship between first and second surfaces
US5174021A (en) Device manipulation apparatus and method
US20100264679A1 (en) Suction hold hand, suction hold method, and carrying device
JPH053223A (ja) 平行出し機構と平行出し方法及びこの平行出し機構或いは平行出し方法を用いたインナリ−ドボンデイング装置とインナリ−ドボンデイング方法
US5720849A (en) Wafer mounting device
US5222648A (en) Bonder
JP2841334B2 (ja) フリップチップボンディング装置
JP2001223244A (ja) 加圧装置とこれを用いたバンプボンディング装置、貼り付け装置、及び圧着装置と、加圧方法
KR102534302B1 (ko) 플립 칩 본더
KR20210009073A (ko) 칩 본딩장치
JP2532409B2 (ja) チップボンディング装置
JPH05291354A (ja) ボンディング装置
JPH05228755A (ja) 液晶パネルの部品実装装置
JPH0715182A (ja) 半導体処理装置およびその処理方法
JPH03204949A (ja) Icチップのボンディング方法
JP3197945B2 (ja) ボンディング装置
JPH056922A (ja) 精密平面調芯機構
JPH1126513A (ja) ボンディングツール及びボンディング装置
JPH05190744A (ja) Icボンディングヘッド
JPH09270599A (ja) コレット
JP2712592B2 (ja) ボンディング・ツールとその固定方法
JP3589159B2 (ja) バンプ付き電子部品のボンディング装置およびボンディング方法
JP3034772B2 (ja) ボンディング装置及びこれに装備される基板押圧固定機構
TWM596457U (zh) 基板移送單元及具備基板移送單元的劃線裝置
JP2024067437A (ja) 粘着テープ貼付け装置