JPH05322302A - 浴槽湯張り機能付き電気温水器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴槽湯張り機能付き電気温水器に関するもの
で、風呂以外の他の給湯場所で使用する湯量を確保する
と共に、入浴も必ず可能な使い勝手の良い電気温水器を
提供する。 【構成】 浴槽１０への湯張り途中に、貯湯タンク１１
に設置した残湯サーミスタ１３が設定値以下の残湯量を
検知した時、水位センサ２０が入浴可能な最低水位以上
を検出している時は浴槽１０への落とし込みを停止し、
水位センサ２０が入浴可能な最低水位以下を検出してい
る時は湯水混合部１４の湯側弁１５を閉とし、水位セン
サ２０が入浴可能な最低水位を検出するまで、湯水混合
部１４の水側弁１６だけを開として浴槽１０へ落とし込
み、追い焚きヒータ２４で追い焚きする構成の制御部２
５よりなり入浴が確実にできるとともに他の給湯場所２
６での給湯もできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴槽への自動湯張りが
できる電気温水器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図２は従来の浴槽湯張り機能付きの電気
温水器である。価格の安い深夜電力で沸き上げた貯湯タ
ンク１の湯を、湯水混合部２で水と混合して、混合湯温
を風呂サーミスタ３で検出しながら、制御部４で設定し
た温度、及び、水位で浴槽５へ落とし込み、水位センサ
６で検出した水位が制御部４で設定した水位に達すると
湯張りが完了する構成となっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成では、深夜電力で沸き上げた貯湯タンク
１内の残湯量に関係なく浴槽５へ湯が落とし込まれるた
め、浴槽以外の他の給湯場所７で使用しようとした時
に、湯がなくなっている可能性がある。また、浴槽にお
いては落とし込み途中から水となった時には設定温度よ
りもぬるくなってしまう不都合もあった。

【０００４】本発明はかかる従来の課題を解決するもの
で、浴槽以外の他の給湯場所で使用する湯量も確保する
と共に、入浴も可能な使い勝手の良い浴槽湯張り機能付
き電気温水器を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の浴槽湯張り機能付き電気温水器は、浴槽へ
の湯張り途中に、貯湯タンクに設置した残湯サーミスタ
が設定値以下の残湯量を検知し、かつ水位センサが入浴
可能な最低水位以上を検出している時は浴槽への湯の落
とし込みを停止し、逆に、貯湯タンクに設置した残湯サ
ーミスタが設定値以下の残湯量を検知し、水位センサが
入浴可能な最低水位以下を検出している時は、湯水混合
部の湯側弁を閉とし、水位センサが入浴可能な最低水位
を検出するまで、湯水混合部の水側弁だけを開として浴
槽へ水を落とし込み、追い焚きヒータで追い焚きする制
御をする制御部よりなるものである。

【０００６】

【作用】本発明は上記した構成により、貯湯タンク内の
残湯量を検知し、あらかじめ設定した残湯量以下になっ
た時、浴槽への湯の落とし込みを停止し、入浴可能な最
低水位に達するまで水だけを落とし込み、追い焚きヒー
タで追い焚きして設定温度まで沸き上げる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１は浴槽湯張り機能付き電気温水器の構成図
で１０は浴槽、１１は貯湯タンク、１２は貯湯タンク１
１内の水を沸き上げる沸き上げヒータ、１３は貯湯タン
ク１１の残湯量を検出する複数の残湯サーミスタ、１４
は貯湯タンク１１の湯と別経路からの水を設定温度に混
合する湯水混合部で湯側弁１５と水側弁１６からなる。
１７は浴槽１０からの逆流を防止する逆止弁、１８は湯
水混合部１４で混合した湯を浴槽１０へ落とし込む注湯
管、１９は混合湯温を検出する風呂サーミスタ、２０は
浴槽１０の水位を検出する水位センサ、２１は浴槽１０
の湯を循環すべく設けた循環管、２２は注湯管１８から
循環管２１への流れ込みを防止する逆止弁、２３は浴槽
１０の湯を強制的に循環させる循環ポンプ、２４は浴槽
１０の湯を追い焚きする追い焚きヒータ、２５は浴槽１
０への湯張りを制御する制御部、２６は他への給湯場所
である。

【０００８】上記構成において、深夜時間帯（一般には
午後１１時から翌日午前７時）の深夜電力を沸き上げヒ
ータ１２へ通電して、貯湯タンク１１内の水を設定温度
まで沸き上げ貯湯して置く。そして、入浴のため浴槽１
０へ湯張りする時には、湯水混合部１４で貯湯タンク１
１の湯と別経路からの水を混合して、風呂サーミスタ１
９で検出した温度が湯張り設定温度となるように湯側弁
１５と水側弁１６で湯と水の混合比率を調整する。湯張
り設定温度となった混合湯を注湯管１８から浴槽１０へ
落とし込み、水位センサ２０で検出した浴槽１０の水位
が設定水位に達したならば浴槽１０への落とし込みを停
止して湯張り完了となる。この湯張り中に貯湯タンク１
１の残湯量を検出する残湯サーミスタ１３が、制御部２
５で湯量があらかじめ設定した残湯量以下を検出した
時、水位センサ２０が浴槽１０の入浴可能な最低水位以
上を検出しておれば、ただちに、湯水混合部１４で止水
し浴槽１０への湯の落とし込みを停止して湯張り完了と
する。

【０００９】逆に、残湯サーミスタ１３が制御部２５で
あらかじめ設定した残湯量以下を検出した時、水位セン
サ２０が浴槽１０の入浴可能な最低水位を検出していな
い場合は、湯水混合部１４の湯側弁１５を閉、水側弁１
６を開とし浴槽１０へ水だけを落とし込み、水位センサ
２０が入浴可能な最低水位を検出すると湯水混合部１４
の水側弁１６も閉として浴槽１０への水の落とし込みを
停止する。しかし、この時は浴槽１０内の湯温は湯張り
設定温度より低くなるため追い焚きを行い湯張り設定温
度まで沸き上げる。追い焚きは浴槽１０の湯を循環管２
１から循環ポンプ２３、逆止弁２２、注湯管１８、浴槽
１０へと強制的に循環し、風呂サーミスタ１９で浴槽１
０の湯温を検出しながら追い焚きヒータ２４に通電して
湯張り設定温度まで追い焚きし、湯張り設定温度に達す
ると湯張り完了となる。このように、他の給湯場所２６
で使用する湯量を残湯サーミスタ１３で監視することに
より確実に湯量を確保でき、入浴も可能となるものであ
る。

【００１０】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明は浴槽への湯張り途中に、貯湯タンの残湯量を監視す
る残湯サーミスタがあらかじめ設定した残湯量を検出し
た時で、かつ水位センサが入浴可能な最低水位以上を検
出している時は浴槽への湯の落とし込みを中止し湯張り
完了とする。逆に、貯湯タンクに設置した残湯サーミス
タが設定値以下の残湯量を検知し、水位センサが入浴可
能な最低水位以下を検出している時は貯湯タンクの湯の
落とし込みだけを止めるとともに、入浴可能な最低水位
を検出するまで水だけを浴槽へ落とし込み、かつその後
追い焚きヒータで追い焚きして湯張り完了とする。この
ようにすることにより、浴槽以外の他の給湯口で使用す
る湯量を確実に確保することができる。また、入浴可能
な最低水位までは湯張りができるため、最低限の入浴は
可能な使い勝手の良い浴槽湯張り機能付き電気温水器を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の浴槽湯張り機能付き電気温
水器の構成図

【図２】従来の浴槽湯張り機能付き電気温水器の構成図

【符号の説明】

１０ 浴槽 １１ 貯湯タンク １２ 沸き上げヒータ １３ 残湯サーミスタ １４ 湯水混合部 １５ 湯側弁 １６ 水側弁 １８ 注湯管 １９ 風呂サーミスタ ２０ 水位センサ ２１ 循環管 ２３ 循環ポンプ ２４ 追い焚きヒータ ２５ 制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に沸き上げヒータを設けた貯湯タン
   クと、前記貯湯タンク内の残湯量を検出する残湯サーミ
   スタと、前記貯湯タンク内の湯と別経路からの水を設定
   温度に混合する湯側弁と水側弁からなる湯水混合部と、
   前記湯水混合部で混合した混合湯を浴槽へ落とし込む注
   湯管と、前記湯水混合部で混合した混合湯温を検出する
   風呂サーミスタと、前記浴槽内の水位を検出する水位セ
   ンサと、前記浴槽内の湯を循環すべく設けた循環管、及
   び、循環ポンプと、前記浴槽内の湯を追い焚きする追い
   焚きヒータと、前記浴槽への前記サーミスタと水位セン
   サからの信号により湯張りを制御する制御部とを備え、
   前記制御部は、前記浴槽への湯張り途中に、前記残湯サ
   ーミスタが設定値以下の残湯量を検知し、かつ前記水位
   センサが入浴可能な最低水位以上を検出している時は前
   記浴槽への湯の落とし込みを停止する制御と、浴槽への
   湯張り途中に前記残湯サーミスタが設定値以下の残湯量
   を検知し、かつ前記水位センサが入浴可能な最低水位を
   検出していない時は前記湯水混合部の前記湯側弁を閉と
   するとともに、前記水位センサが入浴可能な最低水位を
   検出するまで前記湯水混合部の前記水側弁だけを開とし
   て前記浴槽へ水を落とし込み、前記追い焚きヒータで追
   い焚きする制御とした浴槽湯張り機能付き電気温水器。