JPH05322049A - 真空ポンプ用軸封装置 - Google Patents

真空ポンプ用軸封装置

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JPH05322049A
JPH05322049A JP4121715A JP12171592A JPH05322049A JP H05322049 A JPH05322049 A JP H05322049A JP 4121715 A JP4121715 A JP 4121715A JP 12171592 A JP12171592 A JP 12171592A JP H05322049 A JPH05322049 A JP H05322049A
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JP
Japan
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oil
oil seal
rotor
communication hole
vacuum pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP4121715A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Sato
栄一 佐藤
Nobuo Tsumaki
伸夫 妻木
Riichi Uchida
利一 内田
Kotaro Naya
孝太郎 納谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オイルシールから漏れたオイルミストのポンプ
機内への浸入を防ぎ、オイルシールの長寿命化を図る真
空ポンプ用軸封装置を提供する。 【構成】低真空域のオイルシール背面室11に大気と連
通する第一の連通孔13,ロータ吐出端部10に第二の
連通孔、あるいは、ロータ外周部16に第三の連通孔の
いずれかを形成するか、第一,第二,第三の連通孔を同
時に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空ポンプ用軸封装置に
係り、特に、オイルシールからの漏洩油がオイルフリー
なポンプ機内へ浸入しないようにするために好適な真空
ポンプ用軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来例の真空ポンプ用軸封部の詳
細を、図6に全体構造を示す。図6においてスクリュー
ロータ1は、雄ロータと雌ロータの二軸で構成され、回
転軸2に固定されている。回転軸2は油潤滑軸受4によ
り支持されている。油潤滑軸受4には、回転軸2の下部
に設けた自吸式の潤滑油ポンプ19により、油供給孔2
aを通じて潤滑油5が供給される。潤滑油5はオイルフ
リーなポンプ機内6へ浸入しないように、スリーブ8と
ハウジング9の間にはオイルシール7が装着されてい
る。このような構成の真空ポンプでは、万一、オイルシ
ール7から潤滑油5が漏れると、液状である場合には、
ほとんどが、排気口9aに導かれ回収されるが、オイル
ミスト12状のものはポンプ機内6へ逆拡散し、上部真
空チャンバへ浸入する恐れがある。
【0003】なお、この種の装置として関連する公知例
には、例えば、実開昭63−175355号,実開平1−82371号
公報が挙げられる。
【0004】上記の公知例は、漏洩流体を螺旋状の突起
または溝などにより、流体力学的ポンプ作用をもたら
し、径方向内側へ移動させるものや、漏洩流体をフェル
トなどの吸収部材へ吸収させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、万一、
オイルシール7から油漏れが生じた場合の、ポンプ機内
6へのオイルミストの浸入防止手段としての予備手段を
備えておらず、オイルシール7から漏出したオイルミス
ト12が真空チャンバ内に浸入し、製品を汚染するとい
う問題があった。
【0006】本発明の目的は、万一、オイルシールから
潤滑油が漏れた場合でも、ポンプ機内への浸入を防ぎ、
また、オイルシール摺動部の冷却及び長寿命化を図る真
空ポンプ用軸封装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は潤滑油浸入防止用オイルシールの後方背面
部のハウジングに大気と連通する第一の連通孔を設け
る。
【0008】
【作用】万一、オイルシールから潤滑油が漏れた場合、
オイルミストはオイルシール背面室に浮遊することが考
えられる。これに対し、本発明では低真空域のオイルシ
ール背面室に、大気と連通する第一,第二及び第三の連
通孔を形成した。すなわち、低真空域のオイルシール背
面室に、第一の連通孔を通し、大気ガスを自吸で導入さ
せることにより、浮遊状態にあるオイルミストを、大気
ガスとともに強制的に排気口へ導く。そうすることによ
り、オイルミストのポンプ機内への浸入を防ぐようにし
たものである。同様に第二の連通孔は、オイルシール背
面室と通じている低真空域のロータ吐出端部に設けたも
ので、大気ガスを導入することにより、オイルミストを
排気口へ導く。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図により説明する。
本実施例は、スクリュー真空ポンプをはじめとする各種
ドライ真空ポンプで、真空チャンバ内へオイルミストの
浸入を絶対許容しない真空ポンプの軸封装置に最適であ
るが、ここでは図6に示すスクリュー形の真空ポンプに
適用した例について説明する。
【0010】スクリュー型のロータ1は図では一軸しか
示していないが、雄ロータと雌ロータの二軸があり、そ
れぞれ回転軸2に固定され、非接触で同期回転するよう
になっている。このとき、吸気口3から吸い込まれた気
体は、雄,雌両ロータにより圧縮,移送され、大気圧ま
で昇圧され、排気口9aより排気される。
【0011】ロータ1が装着されている回転軸2は油潤
滑軸受4で支持されている。この油潤滑軸受4の潤滑
は、回転軸2の下端部に設置された潤滑油ポンプ19か
ら、回転軸2の内部に設けられた油供給孔2aを通じ
て、潤滑油5を送り込むことで行っている。潤滑油5が
オイルフリーなポンプ機内6へ漏洩するのを防止するた
め、スリーブ8とハウジング9との間に、オイルシール
7が装着されている。
【0012】軸封装置の詳細を図5に示す。オイルシー
ル7の前方の油室は大気圧程度であるのに対し、ロータ
吐出端部10からオイルシール背面室11の付近は低真
空域となるので、万一、オイルシール7から潤滑油5が
漏れたり、シール摺動部の潤滑油が摺動熱によりオイル
シール背面室側へ蒸発してきたりした場合には、ポンプ
機内6へオイルミスト12が浸入する恐れがある。そし
て、最悪の場合は、吸気口3を通じて真空チャンバ内に
浸入する。
【0013】本発明の構成,動作及び効果を次に説明す
る。
【0014】本発明の第一の実施例を図1により説明す
る。図1は、図6のオイルシール部付近を拡大したもの
である。この実施例では、オイルシール背面室11に大
気を連通する第一の連通孔13をハウジング9に設けた
ものである。すなわち、低真空域のオイルシール背面室
11に、第一の連通孔13を通し、大気ガスを自吸で導
入させることにより、オイルシールから漏れて浮遊状態
にあるオイルミスト12を大気ガスとともに強制的に排
気口9aへ導く。そうすることにより、オイルミストの
ポンプ機内6への浸入を防ぐ。
【0015】また、第一の連通孔13を通して大気ガス
が導入されるため、オイルシール摺動部はガスにより冷
却され、摺動部の潤滑油が摺動熱により、オイルシール
背面室11側へ蒸発することを抑えられる。さらに、オ
イルシール背面室11を大気圧に近づけることができる
ので、オイルシール7の前後で差圧がなくなり、オイル
シール7の寿命を長く保つことができる。なお、オイル
シール背面室11へ大気ガスを多量に導入してもスクリ
ューの高圧縮性により到達圧力の低下が少なく、ポンプ
機内6の真空度はほとんど変化しない。
【0016】つぎに、本発明の第二の実施例を図2によ
り説明する。この実施例では、オイルミスト12のポン
プ機内6の浸入防止策として、第二の連通孔14を予備
手段として設けた。すなわち、第二の連通孔14は、オ
イルシール背面室11と通じている低真空域のロータ吐
出端部10のハウジング9に設ける。作用及び効果など
については第一の実施例と同様である。
【0017】本発明の第三の実施例を図3により説明す
る。この実施例は、第一及び第二の実施例よりもさらに
圧力の低いロータ外周部16のケーシング17に第三の
連通孔15を設けたものである。この実施例では、万
一、オイルミスト12がロータ外周部16や歯溝18間
まで浸入した場合に効果を発揮する。すなわち、真空排
気開始から到達圧力近くまでは、流体は上方より下方に
流れ、排気口9aより排気されるが、到達圧力に達する
と、流体の流れはほとんどなくなる。このためオイルシ
ール7から漏れたオイルミストは上方へ逆拡散しやすく
なりポンプ機内6へ浸入することになる。つまり、第三
の連通孔15は前述の不具合を防止するために設けたも
のである。ケーシング17に設けた第三の連通孔に大気
ガスが導入されると、大気ガスはロータの回転に伴い上
方から下方へ流れ、このガスとともにオイルミストを排
気口9aに導き、ポンプ機内6への浸入を防止する。な
お、冷却及びシール差圧の作用及び効果などについては
第一及び第二の実施例と同様である。
【0018】本発明の第四の実施例を図4により説明す
る。この実施例は第一,第二及び第三の実施例を組合せ
たものである。すなわち、オイルシール背面室11に、
大気と通じる第一の連通孔13を、オイルシール背面室
11と通じているロータ吐出端部10に第二の連通孔1
4を、オイルシール背面室11と通じているロータ外周
部16に第三の連通孔15を同時に設けたものである。
作用及び効果などについては第一,第二及び第三の実施
例と同様であり説明は省略する。
【0019】なお、オイルシール背面室11への大気ガ
スの導入は以下の三つの方式が考えられるが、本ポンプ
の特徴を生かした方法は(1)である。
【0020】(1) 雄,雌両ロータが回転することによ
りオイルシール背面室は低真空状態となる。このため、
連通孔を通し、自然に大気ガスを吸引し、排気口へ排気
する。
【0021】(2) 外部から圧縮空気,窒素ガスなど
を、連通孔を通し、強制的にオイルシール背面室へ送り
込んで排気する。
【0022】(3) この方法とは逆に、外部に備えた真
空ポンプにより、オイルシール背面室付近のオイルミス
トを連通孔を通して吸引する。
【0023】一方、ポンプの雰囲気環境に応じて、連連
孔及び排気口にフィルタなど設け、大気ガス中の異物及
び漏洩オイルミストなどを捕集する。また、導入ガス量
は連通孔にオリフィスあるいはバルブなどを設置し、調
節するとよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、低真空域のオイルシー
ル背面室に、大気と連通する第一の連通孔を設けるか、
オイルシール背面室に連なるロータの吐出端部に大気と
連通する第二の連通孔を設けるか、オイルシール背面室
に連なるロータ外周部に大気と連通する第三の連通孔を
設けるか、あるいは、第一の連通孔,第二の連通孔、及
び第三の連通孔を同時に設けたものであり、万一、オイ
ルシールから潤滑油が漏れた場合、オイルミストが浮遊
しているオイルシール背面室に、第一の連通孔,第二の
連通孔、及び第三の連通孔を通し自吸で大気ガスを導入
させることにより、オイルミストを強制的に排気口へ導
く。そうすることにより、オイルミストのロータ機内へ
の浸入を防止する。しかも、第一,第二及び第三の連通
孔を通して大気ガスが導入させるため、オイルシール摺
動部はガスにより冷却され、摺動部の潤滑油が摺動熱に
よりオイルシール背面室側へ蒸発することを抑えられ
る。さらに、オイルシール背面室はほとんど大気圧にで
きるので、オイルシールの前後で差圧がなくなり、オイ
ルシールの寿命を長く保ち得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の断面図。
【図2】本発明の第二の実施例を示す要部の断面図。
【図3】本発明の第三の実施例を示す要部の断面図。
【図4】本発明の第四の実施例を示す要部の断面図。
【図5】従来技術を示す要部の断面図。
【図6】本発明を実施するスクリュー形真空ポンプの断
面図。
【符号の説明】
1…ロータ、2…回転軸、4…油潤滑軸受、6…ポンプ
機内、7…オイルシール、10…ロータ吐出端部、11
…オイルシール背面室、13…第一の連通孔、14…第
二の連通孔、15…第三の連通孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 納谷 孝太郎 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所清水工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】お互いに噛み合う雄,雌一対のスクリュー
    ロータとケーシングにより形成される真空ポンプ機内
    に、ロータ回転軸を支持する油潤滑軸受の潤滑油が浸入
    しないように、前記ロータ回転軸とハウジングとの間に
    オイルシールを備えた真空ポンプ用軸封装置において、
    前記ハウジングにロータと前記ハウジングとの間で形成
    される低真空域のオイルシール背面室と大気とを連通す
    る第一の連通孔を設けたことを特徴とする真空ポンプ用
    軸封装置。
JP4121715A 1992-05-14 1992-05-14 真空ポンプ用軸封装置 Pending JPH05322049A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108980095A (zh) * 2018-08-17 2018-12-11 苏州欧拉透平机械有限公司 离心压缩机用油封结构
CN114992245A (zh) * 2022-07-12 2022-09-02 安徽润安思变能源技术有限公司 一种静压气体径向轴承及其安装设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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