JPH05321771A - 内燃機関の蒸発燃料処理制御装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料処理制御装置

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JPH05321771A
JPH05321771A JP15121492A JP15121492A JPH05321771A JP H05321771 A JPH05321771 A JP H05321771A JP 15121492 A JP15121492 A JP 15121492A JP 15121492 A JP15121492 A JP 15121492A JP H05321771 A JPH05321771 A JP H05321771A
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pressure
valve
fuel tank
negative pressure
combustion engine
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JP15121492A
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English (en)
Inventor
Takashi Kiyomiya
孝 清宮
Takeshi Suzuki
武 鈴木
Hideo Watanabe
秀夫 渡辺
Masaji Takahashi
正司 高橋
Kazumi Yamazaki
和美 山崎
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転停止時では、燃料タンク内の蒸発燃料を
できるだけキャニスタへパージさせないようにするとと
もに燃料タンク内の圧力変動を一定の範囲内に抑制する
ことができる蒸発燃料処理制御装置を供する点にある。 【構成】 自動車に搭載される燃料タンクT内の上部空
間に連通するベント通路20は、燃料タンクTの上壁から
延出してキャニスタCの上壁に突設された入口管C1
接続され、該ベント通路20には、互いに逆向きの一対の
一方向弁が並列に接続された二方向弁21が介装され、該
一方の一方向弁は、開放機関Eの状態に応じて、開弁圧
力が二段階に調整されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として車両に搭載さ
れる内燃機関の燃料タンク内の蒸発燃料処理を制御する
蒸発燃料処理制御装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】燃料タンク内の圧力を適正な内圧に保持さ
せる蒸発燃料処理装置には、例えば本出願人の出願に係
る実願平3-3883号等が既に提案されている。そして図7
には、前記出願の蒸発燃料処理装置が示されており、燃
料タンクTの上部空間とキャニスタCとを連通するベン
ト通路01に二方向弁02とベント電磁弁03とが並列に介装
されるとともにベント電磁弁03と直列に負圧防止弁04が
介装され、キャニスタCと内燃機関Eの吸気系とはパー
ジ通路05で連通されている。
【0003】内燃機関Eの停止時には、前記ベント電磁
弁03は閉弁しており、外気温の上昇等により、燃料タン
クT内で蒸発燃料が発生し、タンクの圧が所定値以上に
上昇すると、二方向弁02の一方の弁が開放し、燃料タン
クT内の蒸発燃料はキャニスタCに導入されて吸着さ
れ、燃料タンクT内の過度の昇圧を抑制することが可能
となる。
【0004】また逆に外気温の降下等により燃料タンク
Tの内圧が所定値以下に低下すると、二方向弁の他の弁
が開き、燃料タンクTはキャニスタTと連通して、燃料
タンクT内の過度の減圧を避けることができる。
【0005】さらに内燃機関Eの運転中では、ベント電
磁弁03が開弁されて燃料タンクT内の上部空間が前記二
方向弁と無関係にキャニスタCおよび内燃機関Eの吸気
系に連通されるので、燃料タンクTの内圧は大気圧また
はそれ以下に保持される。
【0006】さらにまたキャニスタCは、その下端に延
出した通気管06を有しているので、ベント電磁弁03の開
弁時には、概ね燃料タンクT内の圧力は大気圧に保持さ
れるが、何等かの原因で通気管06に詰りが生ずると、パ
ージ通路05を介して内燃機関Eの吸気系の負圧が燃料タ
ンクT内迄伝達されて、タンク内圧が過度に低下する惧
れがあるが、このような場合には負圧防止弁04が閉弁し
て、このような現象が阻止されるようになっている。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら、図7に図示さ
れた蒸発燃料処理装置において、内燃機関Eの運転時
等、ベント電磁弁03が開放した状態では、キャニスタC
と燃料タンクTとは強制的に連通されるため、内燃機関
Eの吸気負圧によるパージ量の変化でもって発生するキ
ャニスタC内の負圧変動がそのまま燃料タンクT内に伝
達されてしまい、タンク強度や耐久性に悪影響を及ぼ
し、また燃料タンク内圧の急低下によりベーパーロック
を起す惧れがあり、さらにキャニスタCへの蒸発燃料の
パージ量が多くなってキャニスタCの劣化が促進され、
しかも内燃機関Eへのパージ混合気濃度が大きく変動し
て、精度の高い空燃比制御が困難となり、排気ガス淨化
やドライバビリティーの悪化を招く惧れがあった。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用効果】本発明
は、このような難点を克服した内燃機関の蒸発燃料制御
装置の改良に係り、燃料タンク内の圧力が大気圧より高
い第一開弁設定圧力以上の圧力の状態と大気圧より低い
第二開弁設定圧力以下の圧力の状態とに、開弁する二方
向弁を、前記燃料タンクの上部空間とキャニスタとを連
通するベント通路に介装した蒸発燃料処理装置におい
て、前記二方向弁の第一開弁設定圧力を、所定の内燃機
関運転状態に応じて変更する設定圧可変制御手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0009】本発明は前記したように構成されているの
で、前記設定圧可変制御手段により前記二方向弁の一方
の弁体の開弁設定圧力を所定の内燃機関運転状態に応じ
て変更できる。
【0010】このため、例えば、内燃機関運転状態にお
ける前記二方向弁の運転第一開弁設定圧力を、内燃機関
停止状態における停止第一開弁設定圧力よりも低くする
ように設定すれば、内燃機関運転状態において、燃料タ
ンク内圧が前記運転第一開弁設定圧力よりも低い場合に
は、前記二方向弁は閉塞されて、燃料タンクの上部空間
とキャニスタとの連通が遮断され、燃料タンク内より内
燃機関の吸気系への蒸発燃料のパージが阻止され、キャ
ニスタの劣化を防止できるとともに、精度の高い空燃比
制御が可能となる。
【0011】また内燃機関運転状態において、燃料タン
ク内圧が前記運転第一開弁設定圧力より高い場合には、
前記二方向弁は開放されて、燃料タンクの上部空間とキ
ャニスタとが連通し、燃料タンク内で発生した蒸発燃料
は過度にキャニスタに流れることなく適切な量だけ導か
れるとともに、燃料タンク内圧力は適正な範囲内の負圧
に保持されるので、キャニスタの早期劣化ができるだけ
避けられるとともに、燃料タンクの耐久性が向上し、か
つ燃料タンクのキャップを外した際に燃料タンク内の蒸
発燃料の大気放出が防止され、さらに燃料タンク内圧力
の急激な変化によるベーパロックが阻止され、さらにま
たパージ混合気濃度が急激に変化することがなく、精度
の高い空燃比制御が可能であり、しかも排気ガス淨化や
ドライバビリティーの悪化が防止される。
【0012】さらに内燃機関停止状態では、燃料タンク
内圧が前記運転第一開弁設定圧力よりも高くても前記停
止第一開弁設定圧力よりも低ければ、前記二方向弁は閉
塞状態を保持できるので、燃料タンクが高温状態と低温
状態とに交互にさらされても、その燃料タンク内圧の変
動がそれ程大きくない場合には、燃料タンク内の蒸発燃
料がキャニスタを通して大気へ放出されることが抑制さ
れる。
【0013】さらにまた内燃機関停止状態において、燃
料タンク内圧が前記停止第一開弁設定圧力よりも高くな
った場合には、前記二方向弁が開放され、燃料タンク内
よりキャニスタへの蒸発燃料の排出が必要最少限にとど
められるとともに、燃料タンク内圧の過大な圧力上昇が
阻止され、燃料タンクの耐久性が高い水準に保持され
る。
【0014】次に本発明は燃料タンク内の圧力が大気圧
より高い第一開弁所定圧力以上の圧力の状態と大気圧よ
り低い第二開弁所定圧力以下の状態とに開弁する二方向
弁を、燃料タンクの上部空間とキャニスタとを連通する
ベント通路に介装した蒸発燃料処理装置において、前記
二方向弁は、開弁設定圧が異なる二個の二方向弁で構成
され、該二個の二方向弁の内、第一開弁所定圧が低く設
定された低圧二方向弁に対し直列に第一電磁弁が設けら
れるとともに、該低圧二方向弁に対し並列に第二電磁弁
が設けられたことを特徴とするもので、前記したと同様
な効果を奏することができるとともに、蒸発燃料処理系
統の漏れ検出の際に、前記二個の二方向弁を介さずに、
所定の負圧または正圧を蒸発燃料処理系統にかけて、該
系統全体の漏れ検出を確実に遂行することができる。
【0015】
【実施例】以下、図1ないし図2に図示された本出願の
請求項1記載の第一の発明の一実施例について説明す
る。
【0016】自動車に搭載される内燃機関Eは、吸気管
1より燃料と空気の混合気を吸収し、燃焼により動力を
得て、燃焼後の排気ガスは排気管2より排出されるよう
になっており、吸気管1にはスロットルボディ3が形成
され、その内部にスロットル弁4が配設され、該スロッ
トル弁4より下流側で内燃機関Eの吸気弁(図示され
ず)の上流側に燃料噴射弁5が設けられ、燃料噴射弁5
は燃料ポンプ6を介して燃料タンクTに接続されてい
る。
【0017】また内燃機関Eの運転状態を検出する各負
荷検出手段は下記のように付設されている。スロットル
弁4の下流側の枝管7には、吸気管1内の絶対圧PbAを
検出する吸気管内絶対圧センサ10が設けられ、内燃機関
Eの図示されないカム軸周囲またはクランク軸周囲にエ
ンジン回転数Neを検出する機関回転数センサ11が配設
されており、機関回転数センサ11は内燃機関Eのクラン
ク軸の 180度回転毎に所定のクランク角度位置でTDC
信号パルスを発信するようになっている。
【0018】さらに内燃機関Eの本体にはエンジン水温
W を検出する機関水温センサ12が付設され、内燃機関
Eの排気管2には、排気ガス中の酸素濃度を検出するO
2 センサ13が配設され、スロットル弁4にもスロットル
弁開度を検出するスロットル弁開度センサ14が設けられ
ている。
【0019】そして前記各センサの検出信号は全て電子
コントロールユニットECUに入力され、電子コントロ
ールユニットECUはこれらの情報に基き演算処理を行
い、各種制御信号を各駆動装置に出力して最適制御を行
うようになっている。
【0020】例えば、電子コントロールユニットECU
は、各種センサからの信号に基いて、前記O2 センサ13
の排気ガス中の酸素濃度に応じたフィードバック制御運
転領域やオープンループ制御運転領域等の種々の機関運
転状態を制御するとともに、機関運転状態に応じ前記T
DC信号パルスに同期して燃料噴射弁5の燃料噴射時間
OUT を演算し、該燃料噴射時間TOUT に基づき燃料噴
射弁5をデューティ制御して所要の燃料供給量を内燃機
関Eに供給するようになっている。
【0021】このような電子制御式燃料噴射装置を備え
た内燃機関Eにおいて、燃料タンクT内の蒸発燃料を外
界に漏らずに処理する蒸発燃料処理機構が設けられてい
る。
【0022】自動車に搭載される燃料タンクT内の上部
空間に連通するベント通路20は、燃料タンクTの上壁か
ら延出してキャニスタCの上壁に突設された入口管C1
に接続され、該ベント通路20には、互いに逆向きの一対
の一方向弁21a , 21b が並列に接続された二方向弁21が
介装されている。
【0023】またキャニスタCの容器内部では、上下の
フィルタC2 によって挟まれた空間内に活性炭C3 が充
填され、上方の空間の出口室C4 はパージ通路22を介し
て吸気管1におけるスロットル弁4より下流側に連通さ
れ、下方の空間の大気室C5は通気管23を介して大気に
連通されている。
【0024】さらに二方向弁21の弁ケース21c は、ダイ
アフラム21d で弁室21e と負圧室21f とに仕切られ、弁
室21e は燃料タンクT寄りの方向弁20a に接続されると
ともに、負圧室21f は負圧管24を介して吸気管1におけ
るスロットル管4の下流側に接続され、弁座スリーブ21
g はキャニスタC寄りの一方向弁21b に接続されてい
る。
【0025】さらにまた燃料タンクTの内圧が大気圧よ
りも高い場合に開放する一方向弁21a はダイアフラム21
d の下面に付設され、一方向弁21a はバルブスプリング
21hのバネ力により弁座スリーブ21g の上面に押圧さ
れ、燃料タンクTの内圧がキャニスタCの内圧よりも低
い場合に開放する一方向弁21b はバルブスプリング21i
のバネ力により弁座スリーブ21g の下面に押圧されてい
る。
【0026】そして負圧室21f 内の圧力が大気圧の場合
には、停止第一開弁設定圧力P1S以上の圧力に弁室21e
の圧力が上昇した時に一方向弁21a が開放され、また負
圧室21f の圧力が負圧設定ユニット26の設定負圧PN
場合には、弁室21e の圧力が運転第一開弁設定圧力P1r
以上の圧力に上昇した時に、一方向弁21a が開弁される
ようになっている。
【0027】しかも負圧管24には、電磁弁25と負圧設定
ユニット26とが直列に介装され、負圧設定ユニット26の
弁ケース26a はダイアフラム26b で負圧室26c と大気圧
室26d とに仕切られ、ダイアフラム26b の下面に負圧弁
26e が付設され、該負圧弁26e はパルブスプリング26f
のバネ力により吸気管1寄りの弁座26g より離隔されて
おり、電磁弁25が開放されてPb 負圧が負圧設定ユニッ
ト26の負圧室26c に導入された場合、その負圧が所定値
以下に低下した場合に、パルブスプリング26fのバネ力
に押勝ってダイアフラム26b および負圧弁26e が下降
し、負圧弁26e が弁座26g に当接して負圧弁26e が閉塞
されるようになっている。なお二方向弁21寄りの負圧管
24b から岐出された枝管26h に絞り26i が設けられて、
該枝管26hは大気に閉口している。
【0028】図1ないし図2の実施例は前記したように
構成されているので、内燃機関Eが運転を停止した状態
またはアイドリング運転状態では、電子コントロールユ
ニットECUから出力がなく、電気弁25は非動作となっ
て閉塞され、二方向弁21の負圧室21f には吸気管1内の
b 負圧が導入されず、燃料タンクT内の圧力が停止第
一開弁設定圧力P1S以上の圧力に上昇した場合に、一方
向弁21a が開弁し、燃料タンクT内の蒸発燃料がキャニ
スタCに導入されて該キャニスタCに吸着されるか、あ
るいはパージ通路22を介して吸気管1のスロットル弁4
より下流側に排出され、混合気とともに内燃機関Eに吸
入される。
【0029】また内燃機関Eが定常運転を持続している
状態では、電子コントロールユニットECUからの出力
により電磁弁25が動作して開放され、吸気管1内の吸気
負圧Pb が負圧管24および負圧設定ユニット26を介して
二方向弁21の負圧室21f に導入され、停止第一開弁設定
圧力P1Sよりも低い運転第一開弁設定圧力P1rに燃料タ
ンクT内の圧力が上昇した場合に、一方向弁21a が開弁
し、燃料タンクT内の蒸発燃料が二方向弁21、キャニス
タCおよびパージ通路22を介して吸気管1のスロットル
弁4より下流側に排出され、混合気とともに内燃機関E
に吸入される。
【0030】このように図1ないし図2に図示された実
施例においては、電磁弁25を閉塞または開放させること
により、二方向弁21の一方向弁21a の開弁設定圧力を停
止第一開弁設定圧力P1Sまたはこれより低い運転第一開
弁設定圧力P1rに切換設定することができるので、内燃
機関Eの停止状態では、運転状態よりも、燃料タンクT
内の圧力は高目に設定され、燃料タンクT内の蒸発燃料
の放出量が少なく抑制され、キャニスタCの負担が軽減
する。
【0031】図1ないし図2の実施例では、二方向弁21
の負圧室21f 内の圧力を制御するのに、負圧設定ユニッ
ト26を用いたが、図3に図示するような負圧増巾器27を
用いてもよい。
【0032】負圧増巾器27の弁ケース27a は、負圧導入
室27b と負圧連通室27c と大気圧導入室27d とタンク内
圧導入室27eとに仕切られ、負圧導入室27b は負圧管24
を介して吸気管1におけるスロットル弁4の下流側に接
続され、負圧制御弁27f のテーパ部が負圧導入室27b
負圧連通室27c とを仕切る隔壁27g を貫通するととも
に、負圧制御弁27f の平行部が負圧連通室27c と大気圧
導入室27d とを仕切る隔壁27h を貫通し、該負圧制御弁
27f はバルブスプリング27i のバネ力で下方へ付勢され
ている。
【0033】また大気圧導入室27d とタンク内圧導入室
27eとを仕切るダイアフラム27j の上面に当接片27k
付設され、隔壁27h とダイアフラム27j とにダイアフラ
ムスプリング27l が介装され、弁ケース27a の下壁に調
整ネジ27n が螺合され、該調整ネジ27n の上端に受片27
o が当接され、該受片27o とダイアフラム27j とにダイ
アフラムスプリング27m が介装されている。
【0034】さらに大気圧導入室27d はフィルタ27p
介して大気に連通されているとともに、絞り27q を介し
て負圧連通室27c に連通され、負圧連通室27c に絞り27
r が介装され、該負圧連通室27c は二方向弁21の負圧室
21f に連通されている。
【0035】図3に図示の実施例は前記したように構成
されているので、電子コントロールユニットECUから
電磁弁25への出力がない場合には、電磁弁25は閉塞さ
れ、負圧導入室27b には吸気管1内のPb 負圧が導入さ
れず、負圧制御弁27f はバルブスプリング27i により閉
じられ、二方向弁21の負圧室21f には負圧が導入され
ず、従って二方向弁21の一方向弁21a の開弁設定圧力は
停止第一開弁設定圧力P1Sに設定される。
【0036】それとは逆に電子コントロールユニットE
CUからの出力により電磁弁25が開放された場合には、
負圧導入室27b に吸気管1内のPb 負圧が導入され、負
圧制御弁27f はバルブスプリング27i のバネ力に押勝ち
上昇して、開放されるため、負圧導入室27b は負圧連通
室27c および二方向弁21の負圧室21f に連通されるが、
負圧室21f では絞り27q ,調整ネジ27n の開口面積に対
応した負圧PX が設定される。
【0037】そして燃料タンクT内の内圧が上昇する
と、タンク内圧導入室27eにその圧力上昇が導入され、
ダイアフラム27j が上方へ変形して、負圧制御弁27f
開度が増大し、負圧連通室27c および二方向弁21の負圧
室21f 内の圧力PY は前記負圧PX より低下して運転第
一開弁設定圧力P1rとなり、燃料タンクT内の圧力が停
止第一開弁設定圧力P1Sよりも低い運転第一開弁設定圧
力P1rに達した時に、二方向弁21の一方向弁21a が開放
し、燃料タンクT内の蒸発燃料は内燃機関Eの吸気管1
に吸入される。
【0038】次に図4に図示された実施例について説明
する。図4の二方向弁28は、図2の二方向弁21の一方向
弁21a ,21b と同様に一方向弁28a ,28b よりなり、弁
ケース28c は、ダイアフラム28d ,28e で3個の弁室28
f 、調節室28g 、負圧室28hに仕切られ、最上段の負圧
室28h は負圧管24を介して吸気管1におけるスロットル
管4の下流側に接続され、負圧室28h にはバルブスプリ
ング28i が設けられ、負圧管24に電磁弁29が介装されて
おり、該電磁弁29は非動作状態で吸気管1との接続が断
れて、フィルタ29a を介し、大気と連通され、動作状態
で吸気管1に接続されて、吸気管1内のPb 負圧が負圧
室28h に導入されるようになっている。
【0039】また調節室28g 内には伝達部材28j が配設
され、伝達部材28j の頂部がダイアフラム28e に当接す
るように、伝達部材28j の岐出部がスプリング板28k
係合され、スプリング板28k とダイアフラム28e とにス
プリング28l が介装されており、ダイアフラム28e の上
下動が伝達部材28j を介してダイアフラム28d に伝達さ
れるようになっており、該実施例も、前記図1ないし図
3の実施例と同様な動作を行なうようになっている。
【0040】さらに図5を参照して、本出願の請求項1
および請求項2記載の第一および第二の発明の一実施例
を説明する。
【0041】燃料タンクT内の上部空間とキャニスタC
とを連通するベント通路30には、三本の並列分岐ベント
通路31a , 31b , 31c が介装され、分岐ベント通路31a
には、電磁弁32と低圧二方向弁33とが直列に介装され、
分岐ベント通路31b と分岐ベント通路31c とには二方向
弁34と電磁弁35とがそれぞれ介装されている。
【0042】またキャニスタCの大気室C5 に連通した
通気管23にはオンオフシャットバルブ36が介装され、燃
料タンクT内にはタンク内圧センサ37が配設されてい
る。
【0043】さらに電磁弁32および電磁弁35は電子コン
トロールユニットECUに接続され、内燃機関Eが定常
運転状態の場合には、電磁弁32は電子コントロールユニ
ットECUの出力により動作して開放するようになって
おり、また電磁弁35は蒸発燃料処理機構の漏れ検出時に
電子コントロールユニットECUの出力により動作して
閉塞するようになっている。
【0044】図5に図示の実施例は前記したように構成
されているので、内燃機関Eの停止状態では、電磁弁32
は閉塞されているので、二方向弁34の停止第一開弁設定
圧力P1S以上の圧力以上に燃料タンクT内の圧力が上昇
しない限り、二方向弁34は開放せず、燃料タンクT内の
蒸発燃料はキャニスタCに導入されることはなく、燃料
タンクT内の圧力が停止第一開弁設定圧力P1S以上に上
昇した時に、二方向弁34は開放し、燃料タンクT内の蒸
発燃料はキャニスタCに導入される。
【0045】また内燃機関Eの運転時では、電磁弁32は
電子コントロールユニットECUの出力により開放さ
れ、低圧二方向弁33が動作しうる状態となるので、燃料
タンクT内の圧力が、停止第一開弁設定圧力P1Sよりも
低い設定圧の低圧二方向弁33の運転第一開弁設定圧力P
1rに達していれば、低圧二方向弁33は開放し、燃料タン
クT内の蒸発燃料はキャニスタCに導入され、またはパ
ージ通路22を介して内燃機関Eの吸気管1に吸入され
る。このため、図1ないし図4に図示の実施例と同様な
効果が奏せられる。
【0046】さらに蒸発燃料処理機構の漏れ検出時に
は、電子コントロールユニットECUの出力により燃料
タンクT内の圧力の如何を問わず電磁弁35が開放される
とともに電磁弁36は閉塞され、燃料タンクT内に設けら
れたタンク内圧センサ37の内圧検出信号が所定の時間内
に変化するかどうかを電子コントロールユニットECU
が判断し、変化すれば漏れがなく、変化がなければ漏れ
があると検出され、運転席のディスプレーパネルに漏れ
がある場合漏れ表示される。
【0047】また図5に図示の実施例の他の実施例とし
て、図6に図示された実施例もある。
【0048】図6に図示の実施例では、ベント通路38に
低圧二方向弁33および二方向弁34を直列に介装し、該低
圧二方向弁33および二方向弁34にそれぞれ電磁弁35およ
び電磁弁32を並列に接続したもので、内燃機関Eの運転
状態では電磁弁35を閉塞したまま電磁弁32を開放させ、
蒸発燃料処理機構の漏れ検出時では、電磁弁32、電磁弁
35を共に開放させるようになっており、図5と同様な作
用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願の請求項1記載の第一の発明の一実施例
の全体構成図である。
【図2】その要部詳細構成図である。
【図3】他の実施例の要部詳細構成図である。
【図4】さらに他の実施例の要部詳細構成図である。
【図5】本出願の請求項1および請求項2記載の第一の
発明および第二の発明の一実施例の全体構成図である。
【図6】図5の他の実施例の全体構成図である。
【図7】従来の蒸発燃料処理装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1…吸気管、2…排気管、3…スロットルボディ、4…
スロットル弁、5…燃料噴射弁、6…燃料ポンプ、7…
枝管、10…吸気管内絶対圧センサ、11…機関回転数セン
サ、12…機関水温センサ、13…O2 センサ、14…スロッ
トル弁開度センサ、20…ベント通路、21…二方向弁、22
…パージ通路、23…通気管、24…負圧管、25…電磁弁、
26…負圧設定ユニット、27…負圧増巾器、28…二方向
弁、29…電磁弁、30…ベント通路、31…分岐ベント通
路、32…電磁弁、33…低圧二方向弁、34…二方向弁、35
…電磁弁、36…オンオフシャットバルブ、37…タンク内
圧センサ、28…ベント通路、21a ,21b …一方向弁、21
c …弁ケース、21d …ダイアフラム、21e …弁室、21f
…負圧室、21g …弁座スリーブ、21h ,21i …バルブス
プリング、26a …弁ケース、26b …ダイアフラム、26c
…負圧室、26d …大気圧室、26e…負圧弁、26f …バル
ブスプリング、26g …弁座、27h …枝管、26i …絞り、
27a …弁ケース、27b …負圧導入室、27c …負圧連通
室、27d …大気圧導入室、27e…タンク内圧導入室、27
f …負圧制御弁、27g ,27h …隔壁、27i …バルブスプ
リング、27j …ダイアフラム、27k …当接片、27l ,27
m …ダイアフラムスプリング、27n …調整ネジ、27o
受片、27p …フィルタ、27q ,27r …絞り、28a ,28b
…一方向弁、28c …弁ケース、28d ,28e …ダイアフラ
ム、28f …弁室、28g …調整室、28h …負圧室、28i
バルブスプリング、28j …伝達部材、28k …スプリング
板、28l …スプリング、C…キャニスタ、C1 …入口
管、C2 …フィルタ、C3 …活性炭、C4 …出口室、C
5 …大気室、E…内燃機関、T…燃料タンク、ECU…
電子コントロールユニット。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 正司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 山崎 和美 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内の圧力が大気圧より高い第
    一開弁設定圧力以上の圧力の状態と大気圧より低い第二
    開弁設定圧力以下の圧力の状態とに開弁する二方向弁
    を、前記燃料タンクの上部空間とキャニスタとを連通す
    るベント通路に介装した蒸発燃料処理装置において、前
    記二方向弁の第一開弁設定圧力を所定の内燃機関運転状
    態に応じて変更する設定圧可変制御手段を設けたことを
    特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理制御装置。
  2. 【請求項2】 燃料タンク内の圧力が大気圧より高い第
    一開弁所定圧力以上の圧力の状態と大気圧より低い第二
    開弁所定圧力以下の圧力の状態とに開弁する二方向弁
    を、前記燃料タンクの上部空間とキャニスタとを連通す
    るベント通路に介装した蒸発燃料処理装置において、前
    記二方向弁は、開弁設定圧が異なる二個の二方向弁で構
    成され、該二個の二方向弁の内、第一開弁所定圧が低く
    設定された低圧二方向弁に対し直列に第一電磁弁が設け
    られるとともに、該低圧二方向弁に対し並列に第二電磁
    弁が設けられたことを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処
    理制御装置。
JP15121492A 1992-05-20 1992-05-20 内燃機関の蒸発燃料処理制御装置 Pending JPH05321771A (ja)

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JP15121492A JPH05321771A (ja) 1992-05-20 1992-05-20 内燃機関の蒸発燃料処理制御装置
US08/063,573 US5441031A (en) 1992-05-20 1993-05-19 Evaporative fuel processing system for internal combustion engine

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010053790A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd 2ウェイバルブの大気側開口の保護カバー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010053790A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd 2ウェイバルブの大気側開口の保護カバー

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