JPH05321307A - 死水防止二重管システム - Google Patents

死水防止二重管システム

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Publication number
JPH05321307A
JPH05321307A JP15446192A JP15446192A JPH05321307A JP H05321307 A JPH05321307 A JP H05321307A JP 15446192 A JP15446192 A JP 15446192A JP 15446192 A JP15446192 A JP 15446192A JP H05321307 A JPH05321307 A JP H05321307A
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JP
Japan
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pipe
water
outer pipe
water supply
return
Prior art date
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Pending
Application number
JP15446192A
Other languages
English (en)
Inventor
Sukeo Uji
佑夫 宇治
Hiroshi Matsumoto
拓 松本
Kazuhiro Hiranuma
和広 平沼
Mitsuaki Kashiwatani
光昭 柏谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kajima Corp
Kurita Water Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Kajima Corp, Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kajima Corp
Priority to JP15446192A priority Critical patent/JPH05321307A/ja
Publication of JPH05321307A publication Critical patent/JPH05321307A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 戻り管の配管スペースを確保せずに死水の発
生を防止し、死水防止システムの経済性、作業性の向上
を図る。 【構成】 給水槽1に配管接続されるとともに両端が閉
塞された外管5に、内管7を内設し、この内管7を給水
槽1に接続する。管内の水を給水槽1に移送する移送手
段19を内管5に取り付けるとともに、管内の水質を感
知する検出手段15a、15bを外管5に取り付ける。
検出手段15a、15bからの検出信号により塩素を管
内に投入する塩素注入装置25を内管7に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、戻り管のスペースが不
要な死水防止二重管システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物内の給水系は複数の供給先を
経由して一方向で配管されていた。例えば、高置水槽が
設置される建物ではこの高置水槽に給水管が接続され、
給水管は建物内の複数の給水先を経由して一方向で配管
される。給水管が配管されたそれぞれの給水先では給水
管に水栓を取り付け、給水管内の水を取り出す。従っ
て、給水管の先端は一般的に閉塞状態となっている。こ
のように配管される給水系では、給水管内に高置水槽か
らの水圧が一様にかけられ、水栓が開放されると、開放
された水栓から管内の水が排出され、当該水栓までの管
内水は流動することとなる。
【0003】一方、ホテルや旅館等の給湯配管システム
では、給湯温度の低下を防止する目的で、循環式配管を
採用することがある。循環式配管では、給水管に戻り管
を接続し、循環ポンプにより常時湯を循環状態にして管
内水の温度低下を防止することで、いつでも所定温度の
湯が得られるようになっている。また、生産プロセス等
における純水供給設備においても、滞留による管内水の
水質劣化を防止する目的で循環システムが採用され、こ
のような循環システムにおいても、給水管に戻り管が接
続され、純水が循環されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の給水系は一方向
で配管され、先端が閉塞状態となっているため、建物の
休館等で水が長期に使用されない場合には、給水管内の
水が流動せず死水となるため、水質が悪化して衛生上支
障が生じる恐れがあった。一方、管内の水を常時循環さ
せ、給湯温度の低下、或いは滞留による管内水の水質劣
化を防止するものに、循環式配管や、純水の循環システ
ムがあるが、いずれも給水管に戻り管を接続しなければ
ならず、二本分の配管スペースを確保しなければならな
いとともに、配管の手間もかかり、経済性、作業性が悪
いものであった。
【0005】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、戻り管の配管スペースを確保せずに死水の発生が防
止できる死水防止二重管システムを提供し、もって、死
水防止システムの経済性、作業性の向上を図ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る死水防止二重管システムの構成は、給水
槽と、給水槽に一端側が配管接続されるとともに両端が
閉塞され供給先へ配管される外管と、この外管に内設さ
れ外管の他端側で外管の内部と連通するとともに外管の
前記一端側を貫通して給水槽と接続される内管と、この
内管に取り付けられ管内の水を給水槽に移送する移送手
段と、外管に取り付けられ管内の水質を感知する検出手
段と、内管に配管接続され検出手段からの所定の検出信
号値を受け取った際、内管に所定量の塩素を投入する塩
素注入装置とからなることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】水が使用されていない状態において、移送手段
により外管内の水が内管を介して給水槽へと少量づつ循
環され、常時流動状態となり、滞留することがなくな
る。検出手段により水質の異常が検出されると、塩素注
入装置により循環水中に塩素が投入され、循環水中の水
質が改善され、長期にわたり水が使用されない場合であ
っても、水質の悪化がなくなる。循環配管が外管、内管
の二重管により配管され、戻り管のための配管スペース
が不要となり、配管に要する手間が配管一本分で済むよ
うになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る死水防止二重管システム
の好適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1
は本発明に係る死水防止二重管システムの説明図、図2
は二重管の斜視図、図3は二重管の分岐部を説明する図
1のA部拡大図である。図1に示すように、建物の高所
に設置された給水槽である高置水槽1には給水管(往
管)3が接続され、往管3は外管5に接続されている。
図2に示すように、外管5の内部には内管7が内設さ
れ、外管5と内管7は二重管9となっているのである。
【0009】図3に示すように、外管5の末端5aは閉
塞され、閉塞された末端5aの外管5内では、内管7が
開口状態となっている。つまり、外管5内を末端方向に
流れた水は、外管5の末端5aで内管7に入り、今度は
対向流となって内管7内を流れるようになっているので
ある。外管5には水栓11が取り付けられ、水栓11か
らは外管5内を流れる管内水が取り出せるようになって
いる。一方、外管5の末端に対する側の端部5bからは
内管7が突出され、突出した内管7の外周と外管5の内
周とはシールされている。突出した内管7は戻り管13
となり、先端が水位面より高い位置で高置水槽1内で開
口されている。
【0010】外管5の末端5a、及び戻り管13には検
出手段であるセンサ15a、15bが取り付けられ、セ
ンサ15a、15bは二重管9内の水質を感知できるよ
うになっている。センサ15a、15bの水質感知方法
としては、例えば、残留塩素濃度を検出し、その検出値
により死水を判断するものがある。この場合の残留塩素
濃度は、0.1mg/l以上の残留塩素濃度が確保され
ているかどうかが基準となる。また、その他の水質感知
方法としては、センサ9a、9bにより溶存酸素濃度を
検出し、死水を判断するものであってもよい。この場合
には、溶存酸素濃度が5〜8mg/lを正常値とし、0
〜4mg/lを異常値とする。このようにして二重管9
内の水は、複数箇所で水質の正常度(死水かどうか)が
判断できるようになっている。
【0011】センサ15bと高置水槽1との間の戻り管
13にはオリフィス17が取り付けられている。オリフ
ィス17と高置水槽1との間の戻り管13には移送手段
である返送ポンプ19が取り付けられ、返送ポンプ19
は戻り管13内の水を高置水槽1内に移送する。返送ポ
ンプ19は常時運転を行い、二重管9内の水を常時循環
させる他、二重管9内の水が長期に滞留しない程度にタ
イマー等を使用してスケジュール運転させてもよい。
【0012】返送ポンプ19と高置水槽1との間の戻り
管13には塩素注入管21が接続され、塩素注入管21
はチャッキ弁23を介して塩素注入装置25に接続され
ている。塩素注入装置25にはセンサ15a、15bか
らの水質検出値が入力されるようになっており、水質検
出値が異常値(死水)となった際、塩素注入装置25は
戻り管13内に所定量の塩素を投入するようになってい
る。尚、塩素注入装置25は、外管5の末端(図1中a
部)に取り付けられてもよい。
【0013】このように構成された死水防止二重管シス
テムにおいて、建物の休館等で水が使用されないと、水
栓11からの水の排出はなくなるが、返送ポンプ19が
運転されることにより、外管5内の水は内管7、戻り管
13を介して高置水槽1へと少量づつ循環され、管内水
は常時流動状態となり、滞留することがなくなる。更
に、センサ15a、15bにより水質の異常が検出され
ると、塩素注入装置25により循環水中に塩素が投入さ
れ、循環水中の水質が改善され、長期にわたり水が使用
されない場合であっても、水質の悪化がなくなる。
【0014】死水防止二重管システムでは、循環配管が
二重管9により配管されることで、戻り管のための配管
スペースが不要となり、配管に要する手間も配管一本分
で済むようになる。また、既設配管を循環方式に変更す
る際においても、従来方式のように戻り管のスペースを
新たに確保する必要がなくなり、竣工後での対策施工が
簡単となる。更に、死水防止二重管システムが給湯温度
の低下を防止するための循環式配管に採用された場合に
は、内管7が直接外気に触れず、保温性が高くなり、熱
損失が少なくなることから給湯熱源の供給エネルギーが
少なくなる。
【0015】上述の実施例では、建物の高所に高置水槽
1が設置される場合を例に説明したが、これとは逆に、
低所に受水槽が設置された給水系においても、本発明に
係る死水防止二重管システムを採用することができる。
図4は本発明に係る死水防止二重管システムが圧送方式
の給水系に用いられたときの説明図、図5は二重管の分
岐部を説明する図4のB部拡大図である。尚、図1に示
した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する
説明は省略する。図4に示すように、建物の低所に設置
された給水槽である受水槽31には給水管(往管)3が
接続され、往管3には給水ポンプユニット33、圧力タ
ンク35が設けられている。往管3は外管5に接続され
(図5参照)、外管5には水栓11が取り付けられてい
る。
【0016】外管5の末端5aは閉塞され、閉塞された
末端5aの外管5内では、内管7が開口状態となってい
る。往管3との接続部である外管5の端部5bからは内
管7が突出され、突出した内管7の外周と外管5の内周
とはシールされている。突出した内管7は戻り管13と
なり、先端が水位面より高い位置で受水槽31で開口さ
れている。外管5の末端5bにはセンサ15aが取り付
けられ、センサ15aは二重管9内の水質を感知するよ
うになっている。
【0017】戻り管13の受水槽31近傍にはオリフィ
ス17が取り付けられ、オリフィス17と受水槽31と
の間の戻り管13には調節弁37が取り付けられてい
る。調節弁37は手動式であっても良いし、電磁弁とし
ても良い。調節弁37は、常時開とし、二重管9内の水
を常時受水槽31側に戻す他、二重管9内の水が長期に
滞留しない程度にタイマー等を使用してスケジュール動
作させても良い。調節弁37と受水槽31との間の戻り
管13には塩素注入管21が接続され、塩素注入管21
はチャッキ弁23を介して塩素注入装置25に接続され
ている。したがって、センサ15a、15bからの水質
検出値が異常値となった際、塩素注入装置25は上述同
様、戻り管13内に所定量の塩素を投入するのである。
【0018】このように、低所に受水槽31が設置され
た給水系においても、調節弁37を調節することあるい
は開閉させることで、二重管9内の水が受水槽31へと
少量づつ循環され、常時流動状態となり、上述の実施例
同様、管内水の滞留がなくなる。また、センサ15a、
15bにより水質の異常が検出された際にも、上述同
様、塩素注入装置25により塩素が投入され、循環水中
の水質が改善され、水質の悪化を防止することができる
のである。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る死水防止二重管システムは、給水槽に配管接続される
とともに両端が閉塞された外管に、内管を内設し、この
内管を給水槽に接続し、検出手段からの検出信号により
塩素を管内に投入する塩素注入装置を内管に取り付けた
ので、水が使用されていない状態においても、管内水が
循環され、常時流動状態となり、死水を発生させること
がない。また、水質に異常が検出されると、塩素注入装
置から塩素が投入され、循環水中の水質が改善されるた
め、水質の悪化を確実に防止することができる。更に、
循環配管が外管、内管の二重管により配管され、戻り管
のための配管スペースが不要となるため、配管に要する
手間を半減させることができる。この結果、戻り管の配
管スペースを確保せずに死水の発生が防止でき、死水防
止システムの経済性、作業性を著しく向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る死水防止二重管システムの説明図
である。
【図2】二重管の斜視図である。
【図3】二重管の分岐部を説明する図1のA部拡大図で
ある。
【図4】本発明に係る死水防止二重管システムが圧送方
式の給水系に用いられたときの説明図である。
【図5】二重管の分岐部を説明する図4のB部拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 高置水槽(給水槽) 5 外管 7 内管 15a、15b センサ(検出手段) 19 返送ポンプ(移送手段) 25 塩素注入装置 31 受水槽(給水槽) 33 給水ポンプユニット(移送手段) 37 調節弁(あるいは電磁弁)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平沼 和広 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 柏谷 光昭 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水槽と、 該給水槽に一端側が配管接続されるとともに両端が閉塞
    され供給先へ配管される外管と、 該外管に内設され該外管の他端側で該外管の内部と連通
    するとともに該外管の前記一端側を貫通して前記給水槽
    と接続される内管と、 該内管に取り付けられ管内の水を前記給水槽に移送する
    移送手段と、 前記外管に取り付けられ管内の水質を感知する検出手段
    と、 前記内管に配管接続され該検出手段からの所定の検出信
    号値を受け取った際前記内管に所定量の塩素を投入する
    塩素注入装置とからなることを特徴とする死水防止二重
    管システム。
JP15446192A 1992-05-20 1992-05-20 死水防止二重管システム Pending JPH05321307A (ja)

Priority Applications (1)

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JP15446192A JPH05321307A (ja) 1992-05-20 1992-05-20 死水防止二重管システム

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JP15446192A JPH05321307A (ja) 1992-05-20 1992-05-20 死水防止二重管システム

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JPH05321307A true JPH05321307A (ja) 1993-12-07

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105064446A (zh) * 2015-07-21 2015-11-18 鞍钢集团工程技术有限公司 一种事故安全供水方法及供水系统

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61117338A (ja) * 1984-11-12 1986-06-04 三菱電機株式会社 給水設備

Patent Citations (1)

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