JP2556401Y2 - 給湯配管の腐食防止装置 - Google Patents

給湯配管の腐食防止装置

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JP2556401Y2
JP2556401Y2 JP5278691U JP5278691U JP2556401Y2 JP 2556401 Y2 JP2556401 Y2 JP 2556401Y2 JP 5278691 U JP5278691 U JP 5278691U JP 5278691 U JP5278691 U JP 5278691U JP 2556401 Y2 JP2556401 Y2 JP 2556401Y2
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water
line
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仁士 白石
康夫 越智
幸範 飛坂
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Miura Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、給湯配管における腐
食防止装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】給湯配管における赤水の発生は、配管系
統の腐食による赤さびに起因するが、赤水防止対策とし
て、種々の化学的あるいは物理的方法が実施されてい
る。たとえば、防錆剤を給水中に添加する方法がある
が、この方法は、防錆剤添加装置を備え付けるのに工事
費が少なくて済み、工事期間も短時間である反面、ラン
ニングコストが高く、生活用水として用いるため、防錆
剤成分について安全性の面で特別の配慮が必要である。
また、パイプ更生法としては、消石灰注入法,紫外線・
オゾン工法等、種々の方法があるが、多くの費用と長い
工事期間を必要とし、更生が不完全であると、赤水再発
生の危険性がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、給湯配管
の赤水防止における前記コスト面および安全面での課題
を解決するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記課題に
鑑みてなされたもので、受水槽と補給水タンクとを揚水
ポンプを挿入した揚水ラインで接続し、温水ボイラと貯
湯タンクとを貯湯ラインおよび給水ラインで接続し、該
給水ラインにおける給水ポンプの上流位置と前記補給水
タンクとを補給水ラインで接続し、前記貯湯タンクと負
荷とを給湯ラインおよび戻りラインで接続し、前記貯湯
タンクと前記補給水タンクとを逃がしラインで接続した
給湯配管構成において、前記揚水ラインに膜式脱気装置
を挿入し、前記補給水タンクに当該補給水タンク内の水
位を検出する水位検出センサを設け、該水位検出センサ
からの出力信号を判別して前記揚水ポンプおよび前記膜
式脱気装置の運転を制御する制御装置を設けたことを特
徴としており、また前記給湯配管構成において、前記補
給水タンクに循環ラインを接続し、該循環ラインに補給
水循環ポンプと膜式脱気装置とを挿入したことを特徴と
している。
【0005】
【作用】この考案によれば、膜式脱気装置で溶存気体
(溶存酸素)を除去した水(脱気水)を補給水タンクに
蓄えておき、湯の使用に応じてこの脱気水(脱酸素水)
を補給水タンクから温水ボイラ,貯湯タンクおよびこれ
らに接続した配管系へ送る。これにより、脱気水が給湯
配管系内を流通し、給湯配管における腐食を確実,かつ
継続して防止する。
【0006】
【実施例】以下、この考案の好ましい実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、この考案の第一実施例
を示すもので、この図1において、原水を受け入れて貯
留する受水槽1は、通常、地上あるいは地下室等に設置
されている。補給水タンク2は、膨張タンク(シスター
ンタンク)あるいはビル等の屋上に設置される高架水槽
として配置されている。この補給水タンク2は、揚水ポ
ンプ3を挿入した揚水ライン4を介して受水槽1と接続
されている。
【0007】温水ボイラ5と貯湯タンク6とは、貯湯ラ
イン9および給水ポンプ7を挿入した給水ライン8で接
続されており、循環経路を形成している。この給水ライ
ン8における給水ポンプ7の上流位置と前記補給水タン
ク2とは、補給水ライン10で接続されている。シャワ
ー,カラン等の湯を使用する負荷11と前記貯湯タンク
6とは、給湯ポンプ12を挿入した給湯ライン13およ
び戻りライン14で接続されており、循環経路を形成し
ている。そして、前記貯湯タンク6と前記補給水タンク
2とは、逃がしライン15で接続されている。
【0008】さて、前記揚水ライン4には、膜式脱気装
置20が挿入されており、この膜式脱気装置20は、脱
気モジュール21と、この脱気モジュール21を通して
原水中の溶存気体(溶存酸素)を真空吸引する真空ポン
プ22を備えている。また、前記補給水タンク2には、
この補給水タンク2内の水位を検出する水位検出センサ
16が設けられており、そしてこの水位検出センサ16
からの出力信号を判別する制御装置17が設けられてい
る。この制御装置17は、水位検出センサ16からの出
力信号を判別して、前記揚水ポンプ3および膜式脱気装
置20の運転を制御する。
【0009】ここで、この考案の第二実施例を示す図2
について説明すると、この実施例においては、前記補給
水タンク2には、この補給水タンク2内の原水を脱気す
るラインとしての循環ライン18が接続されている。こ
の循環ライン18に、補給水循環ポンプ19と膜式脱気
装置20とを挿入した構成としている。
【0010】図3に前記膜脱気装置20の詳細例を示す
が、図3において、中空糸状気体透過膜等を用いた脱気
モジュール21は、気体透過膜の外周を水封式の真空ポ
ンプ22にて真空状態にし、気体透過膜中を流れる原水
の溶存気体をこの気体透過膜を通じて除去するようにし
ている。そして、この実施例における膜式脱気装置20
は、減圧弁23,定流量弁24および電磁弁25,26
を備えており、さらにフロースイッチ27を備えてい
る。このフロースイッチ27は、その出力信号により、
前記真空ポンプ22の稼動および電磁弁25,26の開
閉を制御するように働く。すなわち、前記脱気モジュー
ル21内を原水が流れると、フロースイッチ27が作動
して、前記真空ポンプ22をONにするとともに、2つ
の電磁弁25,26が開状態になる。
【0011】以上のような構成において、図1に示す第
一実施例においては、負荷11で湯が使用されると、使
用量分だけ、補給水タンク2から脱気(脱酸素)済の水
が温水ボイラ5に補給される。そうすると、補給水タン
ク2内の水位が低下し、低下分だけ揚水ポンプ3により
受水槽1から補給水タンク2へ原水が供給され、その供
給過程において、膜式脱気装置20により原水中の溶存
気体(溶存酸素)が除去される。ここにおいて、膜式脱
気装置20の運転制御方法としては、前記制御装置17
により、膜式脱気装置20に付設した前記真空ポンプ2
2の稼動を直接制御する方法や、膜式脱気装置20に備
えた前記フロースイッチ27により、前記揚水ポンプ3
が稼動し、原水が流れたことを検出して、間接的に膜式
脱気装置20の稼動を制御する方法等がある。
【0012】また、図2に示す第二実施例においても、
負荷11で湯が使用されると、使用量分だけ、補給水タ
ンク2から脱気(脱酸素)済の水が温水ボイラ5に補給
される。そうすると、補給水タンク2内の水位が低下
し、低下分だけ揚水ポンプ3により受水槽1から補給水
タンク2へ原水が供給される。補給水タンク2内へ新た
な原水が供給された時点で、補給水タンク2に接続した
循環ライン18に挿入した膜式脱気装置20を運転し、
補給水タンク2内の水を脱気(脱酸素)する。ここにお
いて、補給水循環ポンプ19および膜式脱気装置20の
具体的な運転制御方法としては、補給水タンク2への原
水の供給と連動させてタイマー制御により、補給水循環
ポンプ19および膜式脱気装置20を稼動させる方法
や、補給水タンク2内の水の溶存酸素濃度を検出して、
その値が設定値以下になるように補給水循環ポンプ19
および膜式脱気装置20を稼動させる方法等がある。な
お、補給水タンク2から循環ライン18へ水を取り出す
に際しては、溶存酸素濃度の高い上水面付近から取り出
すと効果的である。
【0013】また、第二実施例にあっては、補給水タン
ク2へは、逃がしライン15から高温の湯が戻ることが
あるため、補給水タンク2に温度センサ28を設け、補
給水タンク2内の水が設定温度以上になると、膜式脱気
装置20への水の供給を停止させる構成も効果的であ
る。これにより、高熱による前記脱気モジュール21の
破損を防止することができ、耐熱性の低い安価な脱気モ
ジュール21の使用が可能となる。
【0014】さらに、水の使用量に応じて、水封式の真
空ポンプ22および揚水ポンプ3,あるいは補給水循環
ポンプ19をインバータ制御し、省エネルギー化を図る
こともできる。
【0015】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、湯の
使用に応じて、膜式脱気装置で溶存気体(溶存酸素)を
除去した水を補給水タンクから温水ボイラ,貯湯タンク
およびこれらに接続した配管系へ送ることができ、給湯
配管における腐食を確実に,かつ継続して防止すること
ができる。また、防錆剤等の化学薬品を使用しないので
安全性に優れるとともに、従来の各種パイプ更生法のよ
うに一時的な処理ではないので、継続して赤水の発生を
防止することができ、低コスト,短期間の工事での実施
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案における腐食防止装置の第一実施例を
示す系統図である。
【図2】この考案における腐食防止装置の第二実施例を
示す系統図である。
【図3】この考案における膜式脱気装置の詳細例を示す
系統図である。
【符号の説明】
1 受水槽 2 補給水タンク 3 揚水ポンプ 4 揚水ライン 5 温水ボイラ 6 貯湯タンク 7 給水ポンプ 8 給水ライン 9 貯湯ライン 10 補給水ライン 11 負荷 12 給湯ポンプ 13 給湯ライン 14 戻りライン 15 逃がしライン 16 水位検出センサ 17 制御装置 18 循環ライン 19 補給水循環ポンプ 20 膜式脱気装置 21 脱気モジュール 22 真空ポンプ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受水槽1と補給水タンク2とを揚水ポン
    プ3を挿入した揚水ライン4で接続し、温水ボイラ5と
    貯湯タンク6とを貯湯ライン9および給水ライン8で接
    続し、該給水ライン8における給水ポンプ7の上流位置
    と前記補給水タンク2とを補給水ライン10で接続し、
    前記貯湯タンク6と負荷11とを給湯ライン13および
    戻りライン14で接続し、前記貯湯タンク6と前記補給
    水タンク2とを逃がしライン15で接続した給湯配管構
    成において、前記揚水ライン4に膜式脱気装置20を挿
    入し、前記補給水タンク2に当該補給水タンク2内の水
    位を検出する水位検出センサ16を設け、該水位検出セ
    ンサ16からの出力信号を判別して前記揚水ポンプ3お
    よび前記膜式脱気装置20の運転を制御する制御装置1
    7を設けたことを特徴とする給湯配管の腐食防止装置。
  2. 【請求項2】 受水槽1と補給水タンク2とを揚水ポン
    プ3を挿入した揚水ライン4で接続し、温水ボイラ5と
    貯湯タンク6とを貯湯ライン9および給水ライン8で接
    続し、該給水ライン8における給水ポンプ7の上流位置
    と前記補給水タンク2とを補給水ライン10で接続し、
    前記貯湯タンク6と負荷11とを給湯ライン13および
    戻りライン14で接続し、前記貯湯タンク6と前記補給
    水タンク2とを逃がしライン15で接続した給湯配管構
    成において、前記補給水タンク2に循環ライン18を接
    続し、該循環ライン18に補給水循環ポンプ19と膜式
    脱気装置20とを挿入したことを特徴とする給湯配管の
    腐食防止装置。
JP5278691U 1991-06-11 1991-06-11 給湯配管の腐食防止装置 Expired - Lifetime JP2556401Y2 (ja)

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JPH04137706U JPH04137706U (ja) 1992-12-22
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100684224B1 (ko) * 1999-02-27 2007-02-20 넥산스 슈페르콘둑토르스 게엠베하 고 잔류 자기 유도를 이용한 초전도체 재료의 코팅 방법,코팅된 초전도체 재료 및 그의 용도

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100684224B1 (ko) * 1999-02-27 2007-02-20 넥산스 슈페르콘둑토르스 게엠베하 고 잔류 자기 유도를 이용한 초전도체 재료의 코팅 방법,코팅된 초전도체 재료 및 그의 용도

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