JP2503839B2 - ビル給水系における配水システム - Google Patents

ビル給水系における配水システム

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JP2503839B2
JP2503839B2 JP20595592A JP20595592A JP2503839B2 JP 2503839 B2 JP2503839 B2 JP 2503839B2 JP 20595592 A JP20595592 A JP 20595592A JP 20595592 A JP20595592 A JP 20595592A JP 2503839 B2 JP2503839 B2 JP 2503839B2
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泰利 妹尾
収 田中
幸範 飛坂
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Miura Co Ltd
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Miura Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビル給水系における
配水システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビル等の給水配管における赤水の発生
は、配管系統の腐食による赤錆に起因するが、その赤水
防止対策として近年では、安全性が高く低コストの真空
式脱気装置を用いた配管腐食防止装置が採用されてい
る。たとえば、図2に示すような配管腐食防止装置が採
用されているが、図2において、ビル等の建物の屋上に
設置された高架水槽31から配水ライン33を介して建
物内部の各種負荷32へ水を供給する構成となってお
り、高架水槽31と配水ライン33には脱気ライン35
が接続されており、この脱気ライン35に脱気装置34
が設けられている。これらの構成において、脱気装置3
4の作用により、高架水槽31内の水を脱気ライン35
を循環させながら脱気操作を行い、必要に応じて、配水
ライン33を介して各種負荷32へ水を供給するように
なっている。したがって、配水ライン33内は、常時、
脱気水で満たされることになり、赤水の発生を防止する
ことができる。
【0003】しかしながら、最近では敷地面積が狭く、
また屋上に冷房設備等を設置しているため、前記脱気装
置34の設置スペースが確保できない場合が多く、した
がって前記脱気装置34を図3に示すように、地上等の
既設の受水槽36に取り付けることとなる。ところで、
この受水槽36は、ビル等の最大使用水量を予測してそ
の容量および揚水ポンプ37の流量を指定しているの
で、これに接続する脱気装置34の処理容量も、これら
と同等の容量のものが必要であるため、従来の平均使用
水量に対応する脱気装置に比べて大巾なコストアップと
なる。なお、従来の容量の脱気装置34をそのまま使用
すれば、前記揚水ポンプ37の流量の方が多いため、処
理水の脱気処理が充分にできず、所定の脱気濃度より高
くなり、赤水防止対策上問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記問題
点に鑑み、従来の容量の脱気装置を設置することで、ビ
ル給水系における脱気水の溶存酸素濃度を所定濃度に維
持するとともに、負荷の一時的な増大に対して、応急的
に水を大量に供給できる配水システムを提供することを
課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、高架水槽と脱気水を貯水する脱気水槽とを脱気水供
給ラインを介して接続し、前記脱気水槽と原水を貯水す
る受水槽とを脱気ラインを介して接続し、該脱気ライン
に脱気装置を挿入したことを特徴としており、また請求
項2に記載の発明は、前記脱気水槽に水位検出センサを
設けるとともに、前記脱気水槽と前記受水槽とをバイパ
スラインを介して接続し、前記水位検出センサが前記脱
気水槽内の水位が所定水位以下になたことを検出したと
き、前記受水槽から前記バイパスラインを介して前記脱
気水槽へ原水を供給することを特徴としている。
【0006】
【作用】この発明によれば、受水槽に貯水した原水を脱
気装置により脱気し、この脱気水を所定量脱気水槽に貯
水した後、揚水ポンプを駆動して高架水槽へ送水すると
もに、脱気水槽へ脱気水を補給する。そして、負荷の発
生により脱気水が配水され、高架水槽内の脱気水の貯水
量が所定水位まで下がると、揚水ポンプが駆動して脱気
水槽から脱気水を高架水槽へ供給し、一方脱気水槽へは
脱気装置を駆動して脱気水を補給する。これにより、脱
気水槽内には、常に所定濃度の脱気水が所定量貯水され
ている。また、負荷が異常に増加して脱気水槽内の脱気
水の貯水量が減少し、その貯水量が所定水位に達する
と、応急的にバイパスラインを介して受水槽から原水が
脱気水槽へ供給される。
【0007】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、脱気装置を備えたビル給
水系の配管構造を示す系統図であって、ビル等の建物1
内に配置されたシャワー,カラン等の負荷2へ高架水槽
3から配水ライン4を介して脱気水を配水する構成とな
っている。
【0008】前記高架水槽3は、脱気水を貯水する脱気
水槽5と脱気水供給ライン6を介して接続されており、
そしてこの脱気水供給ライン6には揚水ポンプ7が設け
られている。したがって、負荷2における使用により、
前記高架水槽3内の貯水量が減ると、揚水ポンプ7が作
動する構成となっている。
【0009】前記脱気水槽5は、原水を貯水する受水槽
10と脱気ライン9を介して接続されている。この脱気
ライン9には、気体透過膜を利用した真空式の脱気装置
8が挿入されている。したがって、受水槽10からの原
水は、この脱気装置8により、その溶存気体が除去され
た脱気水となって脱気水槽5内に貯水される。そして、
受水槽10には、水道水等の原水供給ライン11が接続
されている。
【0010】さて、前記脱気水槽5内には、この脱気水
槽5内の貯水量を検出する水位検出センサ13が設けら
れている。この水位検出センサ13は、前記負荷2にお
ける使用が一時的に大巾に増加したとき、応急的な措置
を施すための手段となるためのもので、その水位検出位
置は前記脱気水槽5の容量,あるいは前記脱気装置8の
処理能力等に応じて設定されるもので、図1の実施例に
あっては、前記脱気水槽5の高さ方向のほぼ中間位置に
設定されている。すなわち、前記脱気水槽5内の脱気水
の貯水量がこの水位検出センサ13の検出端を離れる
と、その検出信号が通信線15を介して制御器14へ出
力する構成となっている。
【0011】そして、前記脱気水槽5と前記受水槽10
とは、バイパスライン12を介して接続されている。こ
のバイパスライン12は、一時的な応急措置として機能
するもので、前記受水槽10内の原水を前記脱気水槽5
へ直接供給するもので、前記制御器14によって制御さ
れる第一電磁弁16の開閉により、連通,遮断される構
成となっている。すなわち、前記水位検出センサ13が
その検出信号を前記制御器14へ出力すると、前記制御
器14は第一電磁弁16へその開放信号を出力する。こ
れにより、バイパスライン12が連通し、原水が前記受
水槽10から前記脱気水槽5へ直接供給される。ここに
おいて、バイパスライン12の前記脱気水槽5内におけ
る出口先端部は、原水供給による前記脱気水槽5内の波
立ちを極力抑える意味において、前記水位検出センサ1
3の設定水位の位置付近に位置させることが好ましい。
【0012】ところで、前記高架水槽3,前記脱気水槽
5および前記受水槽10内には、それぞれボールタップ
式の水位調節装置17が内設されており、この各水位調
節装置17は、それぞれ通信線15を介して前記制御器
14に接続されている。また、前記揚水ポンプ7および
前記脱気装置8のほか、前記脱気水供給ライン6に設け
られた電磁弁18,前記脱気ライン9に設けられた電磁
弁19と電磁弁20および前記原水供給ライン11に設
けられた電磁弁21も、それぞれ前記制御器14と接続
されており、前記高架水槽3内の水位調節装置17が所
定の水位でON,OFFするのに連動して、さらには前
記水位検出センサ13が所定の水位でON,OFFする
のに連動して、前記制御器14を介して前記各機器がそ
れぞれON,OFFするように構成されている。
【0013】なお、前記実施例における脱気装置8とし
て、前記説明において、気体透過膜を利用した真空式の
ものを例示したが、前記脱気装置8はこの例示した型式
のものに限定されるものではなく、脱気塔のような,い
わゆる機械的なものを適用することも実施に応じて好適
である。
【0014】つぎに、この発明の前記構成における作用
を説明する。まず、負荷2における使用が始まると、高
架水槽3から配水ライン4を介して脱気水を供給する
が、高架水槽3内の脱気水の貯水量が所定水位まで低下
すると、高架水槽3内の水位調節装置17が作動し、制
御器14を介して脱気水供給ライン6の揚水ポンプ7が
ONし、脱気水を脱気水槽5から高架水槽3へ供給す
る。一方、脱気水槽5内の脱気水の貯水量が所定水位ま
で低下すると、脱気装置5内の水位調節装置17が作動
し、制御器14を介して脱気装置8を駆動させて、脱気
水を脱気水槽5内の所定水位まで補給する。また、受水
槽10内の原水の貯水量も、同様に所定水位まで低下す
ると、制御器14を介して原水供給ライン11の電磁弁
21を開放して原水を受け入れる。
【0015】さて、負荷2における使用が一時的に増大
して前記高架水槽3内への脱気水の供給が前記脱気装置
8の能力以上となり、前記脱気水槽5内の水位が水位検
出センサ13の検出端を離れると、この水位検出センサ
13が作動し、その検出信号を前記制御器14へ出力す
る。すると、この制御器14により第一電磁弁16が開
き、バイパスライン12が連通する。この連通により、
前記受水槽10からバイパスライン12を介して原水が
応急的に脱気水槽5内へ直接供給され、緊急時に対する
応急的措置が行われる。このとき、脱気水と原水との混
合水が負荷2へ給水されることになるが、一時的な現象
であるので、配管系に赤錆が発生することはない。な
お、このバイパスライン12の遮断は、前記脱気水槽5
内の水位調節装置17のOFF作動により制御される。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、流量
の大きな揚水ポンプに対しては、脱気水槽内に貯水した
脱気水で対応し、脱気装置は受水槽からの原水の供給を
受けて、所定濃度の脱気水を脱気水槽内へ順次供給する
ので、大容量の脱気装置の設置は不要となる。したがっ
て、従来と同様の比較的小容量で平均の負荷使用量に見
合う脱気装置を適用できるので、大巾に設備費用を低減
することができる。また、負荷使用量の一時的な増加に
対しても、バイパスラインを介して原水を供給して対応
することができるので、この種のシステムとしては頗る
効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したビル給水系における配水シ
ステムの構成を示す系統図である。
【図2】ビル屋上に脱気装置を配置した従来の実施例を
示す系統図である。
【図3】従来の脱気水槽と脱気装置を地上に配置した実
施例を示す系統図である。
【符号の説明】
1…建物 2…負荷 3…高架水槽 4…配水ライン 5…脱気水槽 6…脱気水供給ライン 7…揚水ポンプ 8…脱気装置 9…脱気ライン 10…受水槽 11…原水供給ライン 12…バイパスライン 13…水位検出センサ 14…制御器 15…通信線 16…第一電磁弁 17…水位調節装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高架水槽3と脱気水を貯水する脱気水槽
    5とを脱気水供給ライン6を介して接続し、前記脱気水
    槽5と原水を貯水する受水槽10とを脱気ライン9を介
    して接続し、該脱気ライン9に脱気装置8を挿入した
    とを特徴とするビル給水系における配水システム。
  2. 【請求項2】 前記脱気水槽5に水位検出センサ13を
    設けるとともに、前記脱気水槽5と前記受水槽10とを
    バイパスライン12を介して接続し、前記水位検出セン
    サ13が前記脱気水槽5内の水位が所定水位以下になっ
    たことを検出したとき、前記受水槽10から前記バイパ
    スライン12を介して前記脱気水槽5へ原水を供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載のビル給水系における
    配水システム。
JP20595592A 1992-07-08 1992-07-08 ビル給水系における配水システム Expired - Lifetime JP2503839B2 (ja)

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