JPH09178200A - 温水暖房システムの漏水検出方法及び温水暖房システム - Google Patents
温水暖房システムの漏水検出方法及び温水暖房システムInfo
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- JPH09178200A JPH09178200A JP33344195A JP33344195A JPH09178200A JP H09178200 A JPH09178200 A JP H09178200A JP 33344195 A JP33344195 A JP 33344195A JP 33344195 A JP33344195 A JP 33344195A JP H09178200 A JPH09178200 A JP H09178200A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ごくわずかな漏水でも短時間で検出可能とす
る。 【解決手段】熱源機１には、補給水タンク５からの往温
水通路１１ａ、補給水タンク５への戻温水通路１１ｂに
各々閉止可能な第１及び第２のバルブ８，９が設けてあ
る。戻温水通路１１ｂの第２のバルブ９の上流側には、
往配管３や戻配管４などを含めた温水の循環経路内の水
圧を検出する圧力センサ１０が設けてある。循環ポンプ
７を運転後、第２のバルブ９を閉止して循環ポンプ７の
揚程にて循環経路内の水圧を強制的に上昇させる。その
後、第１のバルブ８を閉止して循環経路内の水圧を略一
定に保持したまま、循環ポンプ７の運転を停止させる。
そして、この状態で圧力センサ１０の検出値を監視す
る。循環経路内で漏水が発生していれば、圧力センサ１
０の検出値が経時的に低下し、圧力センサ１０の検出値
の経時的な変化に基づいて循環経路内の漏水の有無を判
定することができる。
る。 【解決手段】熱源機１には、補給水タンク５からの往温
水通路１１ａ、補給水タンク５への戻温水通路１１ｂに
各々閉止可能な第１及び第２のバルブ８，９が設けてあ
る。戻温水通路１１ｂの第２のバルブ９の上流側には、
往配管３や戻配管４などを含めた温水の循環経路内の水
圧を検出する圧力センサ１０が設けてある。循環ポンプ
７を運転後、第２のバルブ９を閉止して循環ポンプ７の
揚程にて循環経路内の水圧を強制的に上昇させる。その
後、第１のバルブ８を閉止して循環経路内の水圧を略一
定に保持したまま、循環ポンプ７の運転を停止させる。
そして、この状態で圧力センサ１０の検出値を監視す
る。循環経路内で漏水が発生していれば、圧力センサ１
０の検出値が経時的に低下し、圧力センサ１０の検出値
の経時的な変化に基づいて循環経路内の漏水の有無を判
定することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水を供給する熱
源機と、温水を利用した熱交換により暖房を行なう温水
端末機とを往配管及び戻配管により接続し温水の循環経
路を形成して成る温水暖房システムの漏水を検出する漏
水検出方法及び温水暖房システムに関するものである。
源機と、温水を利用した熱交換により暖房を行なう温水
端末機とを往配管及び戻配管により接続し温水の循環経
路を形成して成る温水暖房システムの漏水を検出する漏
水検出方法及び温水暖房システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図２は上記温水暖房システムの一例を示
すシステム構成図であり、温水を供給する熱源機１’
と、温水を利用した熱交換により暖房を行なう温水端末
機２とを往配管３及び戻配管４により接続し、温水の循
環経路が形成してある。また、図３は従来の熱源機１’
及び温水端末機２の一例を示すブロック図であり、熱源
機１’は熱媒となる温水を貯留する補給水タンク５と、
外部から供給されるガスを燃焼させるバーナＢｕと、補
給水タンク５と往配管３との間に設けられた熱交換器６
と、補給水タンク５内の高水位及び低水位を検出するた
めに複数設けられた水位検出用電極１４1 ，１４2 と、
この水位検出用電極１４1 ，１４ 2 と連動して外部から
補給水タンク５への補給水の注水を開閉する電磁弁１５
とを備えている。
すシステム構成図であり、温水を供給する熱源機１’
と、温水を利用した熱交換により暖房を行なう温水端末
機２とを往配管３及び戻配管４により接続し、温水の循
環経路が形成してある。また、図３は従来の熱源機１’
及び温水端末機２の一例を示すブロック図であり、熱源
機１’は熱媒となる温水を貯留する補給水タンク５と、
外部から供給されるガスを燃焼させるバーナＢｕと、補
給水タンク５と往配管３との間に設けられた熱交換器６
と、補給水タンク５内の高水位及び低水位を検出するた
めに複数設けられた水位検出用電極１４1 ，１４2 と、
この水位検出用電極１４1 ，１４ 2 と連動して外部から
補給水タンク５への補給水の注水を開閉する電磁弁１５
とを備えている。
【０００３】一方、温水端末機２は往配管３からの温水
給水を開閉する熱動弁などから成る弁２ａと、往配管３
から戻配管４の途中に設けられて熱交換により空気を暖
める熱交換器２ｂとを備え、図示しない通信線により熱
源機１’と接続されており、この通信線を介して熱源機
１’に運転信号を伝送することで熱源機１’が運転を開
始し、同時に温水端末機２側でも上記弁２ａを開いて温
水を取り込むように動作するものである。なお、２０は
熱源機１’内の往きと戻りの温水通路をバイパスするバ
イパス管であって、温水端末機２の弁２ａが比較的に応
答の遅い熱動弁等から成るために上記運転信号伝送後も
しばらくは弁２ａの閉状態が続くことから、熱源機１’
の熱交換器６の温水を少しでも上記バイパス管２０によ
って循環させ、熱交換器６内での沸騰を防止するために
設けられている。
給水を開閉する熱動弁などから成る弁２ａと、往配管３
から戻配管４の途中に設けられて熱交換により空気を暖
める熱交換器２ｂとを備え、図示しない通信線により熱
源機１’と接続されており、この通信線を介して熱源機
１’に運転信号を伝送することで熱源機１’が運転を開
始し、同時に温水端末機２側でも上記弁２ａを開いて温
水を取り込むように動作するものである。なお、２０は
熱源機１’内の往きと戻りの温水通路をバイパスするバ
イパス管であって、温水端末機２の弁２ａが比較的に応
答の遅い熱動弁等から成るために上記運転信号伝送後も
しばらくは弁２ａの閉状態が続くことから、熱源機１’
の熱交換器６の温水を少しでも上記バイパス管２０によ
って循環させ、熱交換器６内での沸騰を防止するために
設けられている。
【０００４】また、熱源機１’では、補給水タンク５内
の水位が所定の低水位よりも下がった場合に水位検出用
電極１４1 によりそれを検出し、電磁弁１５を開いて補
給水タンク５に注水するともに、補給水タンク５内の水
位が所定の高水位に達すれば水位検出用電極１４2 にて
それを検出し、電磁弁１５を閉じて補給水タンク５への
注水を停止するようになっている。そして、マイクロコ
ンピュータなどを具備して成る制御部１６により、補給
水タンク５への補給水の注水間隔および１回の補給時の
注水時間を監視し、例えば上記補給水の注水が６４時間
以内に２回以上行なわれたり、１回の補給時の注水時間
が２分間以内に終了しない場合に往配管３及び戻配管４
からの漏水が生じているものと判定し、警告表示などを
行なうようになっている。
の水位が所定の低水位よりも下がった場合に水位検出用
電極１４1 によりそれを検出し、電磁弁１５を開いて補
給水タンク５に注水するともに、補給水タンク５内の水
位が所定の高水位に達すれば水位検出用電極１４2 にて
それを検出し、電磁弁１５を閉じて補給水タンク５への
注水を停止するようになっている。そして、マイクロコ
ンピュータなどを具備して成る制御部１６により、補給
水タンク５への補給水の注水間隔および１回の補給時の
注水時間を監視し、例えば上記補給水の注水が６４時間
以内に２回以上行なわれたり、１回の補給時の注水時間
が２分間以内に終了しない場合に往配管３及び戻配管４
からの漏水が生じているものと判定し、警告表示などを
行なうようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の漏水検出方法では、漏水の検出精度の限界があま
り高くなく、例えば配管（往配管３及び戻配管４）に生
じたピンホールからの漏水のようにごくわずかな漏水を
検出することができなかった。しかも、漏水を検出する
までにある程度長い時間が必要となり、温水暖房システ
ムの試運転時に行なわれる漏水検査に上記方法を用いる
ことができず、専用の検査装置を用いることによる試運
転費用のコストアップや、作業者の負担増大を招くとい
う問題があった。
来例の漏水検出方法では、漏水の検出精度の限界があま
り高くなく、例えば配管（往配管３及び戻配管４）に生
じたピンホールからの漏水のようにごくわずかな漏水を
検出することができなかった。しかも、漏水を検出する
までにある程度長い時間が必要となり、温水暖房システ
ムの試運転時に行なわれる漏水検査に上記方法を用いる
ことができず、専用の検査装置を用いることによる試運
転費用のコストアップや、作業者の負担増大を招くとい
う問題があった。
【０００６】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、ごくわずかな漏水でも短時間で検出すること
のできる漏水検出方法及び温水暖房システムを提供しよ
うとするものである。
のであり、ごくわずかな漏水でも短時間で検出すること
のできる漏水検出方法及び温水暖房システムを提供しよ
うとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、上記
目的を達成するために、温水を供給する熱源機と、温水
を利用した熱交換により暖房を行なう温水端末機とを往
配管及び戻配管により接続し温水の循環経路を形成して
成る温水暖房システムの漏水を検出する漏水検出方法で
あって、循環経路内の温水の水圧を上昇させるとともに
循環経路内の温水の循環を停止させた状態で温水の水圧
を検出し、検出した水圧の経時的変化に基づいて循環経
路内での漏水発生の有無を検出するものであり、循環経
路内で漏水が起きている場合には、検出した水圧が経時
的に徐々に低下するため、配管に生じたピンホールなど
からのごくわずかな漏水を比較的に短時間で検出するこ
とのできる、温水暖房システムの漏水検出方法が提供可
能となる。
目的を達成するために、温水を供給する熱源機と、温水
を利用した熱交換により暖房を行なう温水端末機とを往
配管及び戻配管により接続し温水の循環経路を形成して
成る温水暖房システムの漏水を検出する漏水検出方法で
あって、循環経路内の温水の水圧を上昇させるとともに
循環経路内の温水の循環を停止させた状態で温水の水圧
を検出し、検出した水圧の経時的変化に基づいて循環経
路内での漏水発生の有無を検出するものであり、循環経
路内で漏水が起きている場合には、検出した水圧が経時
的に徐々に低下するため、配管に生じたピンホールなど
からのごくわずかな漏水を比較的に短時間で検出するこ
とのできる、温水暖房システムの漏水検出方法が提供可
能となる。
【０００８】請求項２の発明は、上記目的を達成するた
めに、温水を供給する熱源機と、温水を利用した熱交換
により暖房を行なう温水端末機とを往配管及び戻配管に
より接続し温水の循環経路を形成して成る温水暖房シス
テムにおいて、循環経路内の温水の水圧を上昇させる水
圧上昇手段と、循環経路内の温水の循環を停止させる循
環停止手段と、循環経路内の温水の水圧を検出する水圧
検出手段と、水圧上昇手段により循環経路内の温水の水
圧を上昇させ且つ循環停止手段により循環経路内の温水
の循環を停止させた状態で水圧検出手段により検出され
た水圧の経時的変化に基づいて循環経路内での漏水発生
の有無を判定する判定手段とを備えて成るものであり、
循環経路内で漏水が起きている場合には水圧検出手段に
より検出した水圧の経時的な低下に基づいて判定手段に
て配管に生じたピンホールなどからのごくわずかな漏水
を比較的に短時間で検出することのできる、温水暖房シ
ステムが提供可能となる。
めに、温水を供給する熱源機と、温水を利用した熱交換
により暖房を行なう温水端末機とを往配管及び戻配管に
より接続し温水の循環経路を形成して成る温水暖房シス
テムにおいて、循環経路内の温水の水圧を上昇させる水
圧上昇手段と、循環経路内の温水の循環を停止させる循
環停止手段と、循環経路内の温水の水圧を検出する水圧
検出手段と、水圧上昇手段により循環経路内の温水の水
圧を上昇させ且つ循環停止手段により循環経路内の温水
の循環を停止させた状態で水圧検出手段により検出され
た水圧の経時的変化に基づいて循環経路内での漏水発生
の有無を判定する判定手段とを備えて成るものであり、
循環経路内で漏水が起きている場合には水圧検出手段に
より検出した水圧の経時的な低下に基づいて判定手段に
て配管に生じたピンホールなどからのごくわずかな漏水
を比較的に短時間で検出することのできる、温水暖房シ
ステムが提供可能となる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。なお、本実施形態における温
水暖房システムの基本構成は図２に示した従来のものと
共通であり、熱源機１と温水端末機２とを往配管３及び
戻配管４により接続し、温水の循環経路を形成して成る
ものである。図１は本実施形態における熱源機１を示す
ブロック図であり、基本的な構成は図３に示した従来例
の熱源機１’と共通であるから、共通する部分には同一
の符号を付して説明は省略する。
参照して詳細に説明する。なお、本実施形態における温
水暖房システムの基本構成は図２に示した従来のものと
共通であり、熱源機１と温水端末機２とを往配管３及び
戻配管４により接続し、温水の循環経路を形成して成る
ものである。図１は本実施形態における熱源機１を示す
ブロック図であり、基本的な構成は図３に示した従来例
の熱源機１’と共通であるから、共通する部分には同一
の符号を付して説明は省略する。
【００１０】本実施形態の熱源機１では、循環ポンプ７
と補給水タンク５との間の往温水通路１１ａに閉止機能
を有する第１のバルブ８が設けられるとともに、戻配管
４から補給水タンク５に戻る戻温水通路１１ｂに同じく
閉止機能を有する第２のバルブ９が設けられ、さらに、
この第２のバルブ９よりも上流側で且つバイパス管２０
よりも下流側において戻温水通路１１ｂ内の温水の水圧
を検出する圧力センサ１０が設けられている。なお、上
記第１及び第２のバルブ８，９は外部からの開閉制御が
可能なものであって、例えば熱動弁や電磁弁などで構成
される。
と補給水タンク５との間の往温水通路１１ａに閉止機能
を有する第１のバルブ８が設けられるとともに、戻配管
４から補給水タンク５に戻る戻温水通路１１ｂに同じく
閉止機能を有する第２のバルブ９が設けられ、さらに、
この第２のバルブ９よりも上流側で且つバイパス管２０
よりも下流側において戻温水通路１１ｂ内の温水の水圧
を検出する圧力センサ１０が設けられている。なお、上
記第１及び第２のバルブ８，９は外部からの開閉制御が
可能なものであって、例えば熱動弁や電磁弁などで構成
される。
【００１１】そして、圧力センサ１０で検出された戻温
水通路１１ｂ内の水圧を示す検出値は、熱源機１に具備
されたマイクロコンピュータなどを有して成る漏水検出
制御部１２に入力されている。この漏水検出制御部１２
は、第１及び第２のバルブ８，９を開閉制御できるとと
もに、循環ポンプ７の運転、停止を制御することも可能
となっている。なお、このようにマイクロコンピュータ
などを有して成る漏水検出制御部１２によって第１及び
第２のバルブ８，９や循環ポンプ７を制御する方法及び
構成については、従来周知の技術を用いて実現可能であ
るから詳しい説明は省略する。また、補給水タンク５へ
の水の補給を制御する制御部１６に上記漏水検出制御部
１２の機能を持たせることも可能である。
水通路１１ｂ内の水圧を示す検出値は、熱源機１に具備
されたマイクロコンピュータなどを有して成る漏水検出
制御部１２に入力されている。この漏水検出制御部１２
は、第１及び第２のバルブ８，９を開閉制御できるとと
もに、循環ポンプ７の運転、停止を制御することも可能
となっている。なお、このようにマイクロコンピュータ
などを有して成る漏水検出制御部１２によって第１及び
第２のバルブ８，９や循環ポンプ７を制御する方法及び
構成については、従来周知の技術を用いて実現可能であ
るから詳しい説明は省略する。また、補給水タンク５へ
の水の補給を制御する制御部１６に上記漏水検出制御部
１２の機能を持たせることも可能である。
【００１２】次に、本実施形態の温水暖房システムにお
いて、熱源機１内部の往温水通路１１ａ、戻温水通路１
１ｂあるいは往配管３及び戻配管４、または熱交換器６
などを含めた循環経路内の漏水を検出する方法について
説明する。まず、漏水検出制御部１２からの制御信号に
よって循環ポンプ７の運転が開始される。そして、循環
経路内に水が満たされた状態で、漏水検出制御部１２に
よって第２のバルブ９が閉止され、循環ポンプ７の揚程
にて上記循環経路内の水圧が上昇させられる。ここで、
第２のバルブ９を閉止する前に循環ポンプ７を運転する
のは、循環経路内に万が一空気溜まり等があった場合に
圧力の検出が正確に行えないので、先に循環ポンプ７を
運転することで水を循環させて上記空気を補給水タンク
５に追い出すためである。その後、漏水検出制御部１２
からの制御信号によって第１のバルブ８が閉止され、往
配管３及び戻配管４等の内部の水圧が略一定に保持され
たまま、循環ポンプ７の運転が漏水検出制御部１２によ
り停止させられる。よって、第１及び第２のバルブ８，
９によって閉止された循環経路内の水圧は略一定に保た
れる。
いて、熱源機１内部の往温水通路１１ａ、戻温水通路１
１ｂあるいは往配管３及び戻配管４、または熱交換器６
などを含めた循環経路内の漏水を検出する方法について
説明する。まず、漏水検出制御部１２からの制御信号に
よって循環ポンプ７の運転が開始される。そして、循環
経路内に水が満たされた状態で、漏水検出制御部１２に
よって第２のバルブ９が閉止され、循環ポンプ７の揚程
にて上記循環経路内の水圧が上昇させられる。ここで、
第２のバルブ９を閉止する前に循環ポンプ７を運転する
のは、循環経路内に万が一空気溜まり等があった場合に
圧力の検出が正確に行えないので、先に循環ポンプ７を
運転することで水を循環させて上記空気を補給水タンク
５に追い出すためである。その後、漏水検出制御部１２
からの制御信号によって第１のバルブ８が閉止され、往
配管３及び戻配管４等の内部の水圧が略一定に保持され
たまま、循環ポンプ７の運転が漏水検出制御部１２によ
り停止させられる。よって、第１及び第２のバルブ８，
９によって閉止された循環経路内の水圧は略一定に保た
れる。
【００１３】このように循環経路内の水圧が略一定に保
持された状態で、漏水検出制御部１２にて圧力センサ１
０の検出値が監視される。ここで、往配管３あるいは戻
配管４や熱源機１内部の熱交換器６などで漏水が発生し
ている場合には、圧力センサ１０の検出値が経時的に低
下することになる。よって、漏水検出制御部１２におい
ては、圧力センサ１０の検出値の経時的な変化に基づい
て循環経路内の漏水の有無を判定することができる。そ
して、所定の時間が経過しても圧力センサ１０の検出値
が略一定に保たれている場合には漏水は発生していない
ものと判断し、漏水検出制御部１２は制御信号によって
第１及び第２のバルブ８，９を開き、通常の暖房運転が
可能な状態とする。なお、漏水が発生していると判定さ
れた場合には、漏水検出制御部１２によって漏水発生の
警告表示を行なうようにすればよい。
持された状態で、漏水検出制御部１２にて圧力センサ１
０の検出値が監視される。ここで、往配管３あるいは戻
配管４や熱源機１内部の熱交換器６などで漏水が発生し
ている場合には、圧力センサ１０の検出値が経時的に低
下することになる。よって、漏水検出制御部１２におい
ては、圧力センサ１０の検出値の経時的な変化に基づい
て循環経路内の漏水の有無を判定することができる。そ
して、所定の時間が経過しても圧力センサ１０の検出値
が略一定に保たれている場合には漏水は発生していない
ものと判断し、漏水検出制御部１２は制御信号によって
第１及び第２のバルブ８，９を開き、通常の暖房運転が
可能な状態とする。なお、漏水が発生していると判定さ
れた場合には、漏水検出制御部１２によって漏水発生の
警告表示を行なうようにすればよい。
【００１４】本実施形態においては、循環ポンプ７にて
水圧上昇手段を、第１及び第２のバルブ８，９にて循環
停止手段を、圧力センサ１０にて圧力検出手段を、さら
に漏水検出制御部１２により判定手段をそれぞれ構成し
ており、循環経路内の水圧を上昇させた状態で圧力セン
サ１０により検出した検出値の経時的な変化を監視する
ことで循環経路内における漏水の有無を検出するように
しているため、往配管３あるいは戻配管４での漏水だけ
でなく、従来検出することができなかったようなごくわ
ずかな漏水や、熱源機１内部での漏水も検出可能とな
る。また、上述した漏水検出を、例えば温水暖房システ
ムの試運転時に作業者の操作によって行なうようにすれ
ば、従来のような専用の検査装置を用いずに漏水検出を
行うことが可能となり、試運転費用のコストダウンや、
上記検査装置の運搬、設置、取外し等の作業がなくなる
ことから作業者の負担軽減が図れるという利点がある。
なお、試運転時以外にも、通常の運転時に一定期間（１
０日毎など）をおいて自動的に漏水検出制御部１２が行
なうようにしたり、あるいは暖房を使用するシーズン前
に使用者等の操作によって行なうようにしてもよい。
水圧上昇手段を、第１及び第２のバルブ８，９にて循環
停止手段を、圧力センサ１０にて圧力検出手段を、さら
に漏水検出制御部１２により判定手段をそれぞれ構成し
ており、循環経路内の水圧を上昇させた状態で圧力セン
サ１０により検出した検出値の経時的な変化を監視する
ことで循環経路内における漏水の有無を検出するように
しているため、往配管３あるいは戻配管４での漏水だけ
でなく、従来検出することができなかったようなごくわ
ずかな漏水や、熱源機１内部での漏水も検出可能とな
る。また、上述した漏水検出を、例えば温水暖房システ
ムの試運転時に作業者の操作によって行なうようにすれ
ば、従来のような専用の検査装置を用いずに漏水検出を
行うことが可能となり、試運転費用のコストダウンや、
上記検査装置の運搬、設置、取外し等の作業がなくなる
ことから作業者の負担軽減が図れるという利点がある。
なお、試運転時以外にも、通常の運転時に一定期間（１
０日毎など）をおいて自動的に漏水検出制御部１２が行
なうようにしたり、あるいは暖房を使用するシーズン前
に使用者等の操作によって行なうようにしてもよい。
【００１５】
【発明の効果】請求項１の発明は、温水を供給する熱源
機と、温水を利用した熱交換により暖房を行なう温水端
末機とを往配管及び戻配管により接続し温水の循環経路
を形成して成る温水暖房システムの漏水を検出する漏水
検出方法であって、循環経路内の温水の水圧を上昇させ
るとともに循環経路内の温水の循環を停止させた状態で
温水の水圧を検出し、検出した水圧の経時的変化に基づ
いて循環経路内での漏水発生の有無を検出するので、循
環経路内で漏水が起きている場合に検出した水圧が経時
的に徐々に低下することから、配管に生じたピンホール
などからのごくわずかな漏水を比較的に短時間で検出す
ることができ、検出精度の高い漏水検出方法が提供可能
になるとともに、試運転時にも適用することができるこ
とから、試運転費用のコストダウンや試運転時の作業者
の負担を軽減することができるという効果がある。
機と、温水を利用した熱交換により暖房を行なう温水端
末機とを往配管及び戻配管により接続し温水の循環経路
を形成して成る温水暖房システムの漏水を検出する漏水
検出方法であって、循環経路内の温水の水圧を上昇させ
るとともに循環経路内の温水の循環を停止させた状態で
温水の水圧を検出し、検出した水圧の経時的変化に基づ
いて循環経路内での漏水発生の有無を検出するので、循
環経路内で漏水が起きている場合に検出した水圧が経時
的に徐々に低下することから、配管に生じたピンホール
などからのごくわずかな漏水を比較的に短時間で検出す
ることができ、検出精度の高い漏水検出方法が提供可能
になるとともに、試運転時にも適用することができるこ
とから、試運転費用のコストダウンや試運転時の作業者
の負担を軽減することができるという効果がある。
【００１６】請求項２の発明は、温水を供給する熱源機
と、温水を利用した熱交換により暖房を行なう温水端末
機とを往配管及び戻配管により接続し温水の循環経路を
形成して成る温水暖房システムにおいて、循環経路内の
温水の水圧を上昇させる水圧上昇手段と、循環経路内の
温水の循環を停止させる循環停止手段と、循環経路内の
温水の水圧を検出する水圧検出手段と、水圧上昇手段に
より循環経路内の温水の水圧を上昇させ且つ循環停止手
段により循環経路内の温水の循環を停止させた状態で水
圧検出手段により検出された水圧の経時的変化に基づい
て循環経路内での漏水発生の有無を判定する判定手段と
を備えて成るので、循環経路内で漏水が起きている場合
に水圧検出手段により検出した水圧の経時的な低下によ
って判定手段にて配管に生じたピンホールなどからのご
くわずかな漏水を比較的に短時間で検出することがで
き、漏水検出を精度よく行なうことのできる温水暖房シ
ステムが提供可能になるとともに、試運転費用のコスト
ダウンや試運転時の作業者の負担を軽減することができ
るという効果がある。
と、温水を利用した熱交換により暖房を行なう温水端末
機とを往配管及び戻配管により接続し温水の循環経路を
形成して成る温水暖房システムにおいて、循環経路内の
温水の水圧を上昇させる水圧上昇手段と、循環経路内の
温水の循環を停止させる循環停止手段と、循環経路内の
温水の水圧を検出する水圧検出手段と、水圧上昇手段に
より循環経路内の温水の水圧を上昇させ且つ循環停止手
段により循環経路内の温水の循環を停止させた状態で水
圧検出手段により検出された水圧の経時的変化に基づい
て循環経路内での漏水発生の有無を判定する判定手段と
を備えて成るので、循環経路内で漏水が起きている場合
に水圧検出手段により検出した水圧の経時的な低下によ
って判定手段にて配管に生じたピンホールなどからのご
くわずかな漏水を比較的に短時間で検出することがで
き、漏水検出を精度よく行なうことのできる温水暖房シ
ステムが提供可能になるとともに、試運転費用のコスト
ダウンや試運転時の作業者の負担を軽減することができ
るという効果がある。
【図１】本発明の実施形態における温水暖房システムの
熱源機及び温水端末機を示すブロック図である。
熱源機及び温水端末機を示すブロック図である。
【図２】温水暖房システムのシステム構築例を示すシス
テム構成図である。
テム構成図である。
【図３】従来の温水暖房システムの熱源機及び温水端末
機を示すブロック図である。
機を示すブロック図である。
１ 熱源機 ２ 温水端末機 ３ 往配管 ４ 戻配管 ５ 補給水タンク ６ 熱交換器 ７ 循環ポンプ ８ 第１のバルブ ９ 第２のバルブ １０ 圧力センサ １１ａ 往温水通路 １１ｂ 戻温水通路 １２ 漏水検出制御部
Claims (2)
- 【請求項１】 温水を供給する熱源機と、温水を利用し
た熱交換により暖房を行なう温水端末機とを往配管及び
戻配管により接続し温水の循環経路を形成して成る温水
暖房システムの漏水を検出する漏水検出方法であって、
循環経路内の温水の水圧を上昇させるとともに循環経路
内の温水の循環を停止させた状態で温水の水圧を検出
し、検出した水圧の経時的変化に基づいて循環経路内で
の漏水発生の有無を検出することを特徴とする温水暖房
システムの漏水検出方法。 - 【請求項２】 温水を供給する熱源機と、温水を利用し
た熱交換により暖房を行なう温水端末機とを往配管及び
戻配管により接続し温水の循環経路を形成して成る温水
暖房システムにおいて、循環経路内の温水の水圧を上昇
させる水圧上昇手段と、循環経路内の温水の循環を停止
させる循環停止手段と、循環経路内の温水の水圧を検出
する水圧検出手段と、水圧上昇手段により循環経路内の
温水の水圧を上昇させ且つ循環停止手段により循環経路
内の温水の循環を停止させた状態で水圧検出手段により
検出された水圧の経時的変化に基づいて循環経路内での
漏水発生の有無を判定する判定手段とを備えて成ること
を特徴とする温水暖房システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33344195A JPH09178200A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 温水暖房システムの漏水検出方法及び温水暖房システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33344195A JPH09178200A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 温水暖房システムの漏水検出方法及び温水暖房システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09178200A true JPH09178200A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18266147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33344195A Pending JPH09178200A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 温水暖房システムの漏水検出方法及び温水暖房システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09178200A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT406802B (de) * | 1997-12-23 | 2000-09-25 | Vaillant Gmbh | Brennerbeheizter wasserheizer |
| US7000467B2 (en) | 2003-12-16 | 2006-02-21 | International Business Machines Corporation | Method, system and program product for monitoring rate of volume change of coolant within a cooling system |
| US7270174B2 (en) | 2003-12-16 | 2007-09-18 | International Business Machines Corporation | Method, system and program product for automatically checking coolant loops of a cooling system for a computing environment |
| KR20210050132A (ko) * | 2019-10-28 | 2021-05-07 | 주식회사 대림 | 온수 난방시스템 및 온수 난방시스템의 누수 검출방법 |
| GB2603649A (en) * | 2021-02-07 | 2022-08-10 | Octopus Energy Group Ltd | Backflow prevention methods and systems |
-
1995
- 1995-12-21 JP JP33344195A patent/JPH09178200A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT406802B (de) * | 1997-12-23 | 2000-09-25 | Vaillant Gmbh | Brennerbeheizter wasserheizer |
| US7000467B2 (en) | 2003-12-16 | 2006-02-21 | International Business Machines Corporation | Method, system and program product for monitoring rate of volume change of coolant within a cooling system |
| US7270174B2 (en) | 2003-12-16 | 2007-09-18 | International Business Machines Corporation | Method, system and program product for automatically checking coolant loops of a cooling system for a computing environment |
| KR20210050132A (ko) * | 2019-10-28 | 2021-05-07 | 주식회사 대림 | 온수 난방시스템 및 온수 난방시스템의 누수 검출방법 |
| GB2603649A (en) * | 2021-02-07 | 2022-08-10 | Octopus Energy Group Ltd | Backflow prevention methods and systems |
| GB2603649B (en) * | 2021-02-07 | 2023-05-17 | Octopus Energy Heating Ltd | Backflow prevention methods and systems |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
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| A02 | Decision of refusal |
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