JPH05320611A - フィルム状接着剤組成物 - Google Patents

フィルム状接着剤組成物

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JPH05320611A
JPH05320611A JP4149906A JP14990692A JPH05320611A JP H05320611 A JPH05320611 A JP H05320611A JP 4149906 A JP4149906 A JP 4149906A JP 14990692 A JP14990692 A JP 14990692A JP H05320611 A JPH05320611 A JP H05320611A
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resin
polycarbodiimide
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epoxy resin
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JP4149906A
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Inventor
Satoshi Amano
聡 天野
Yasuo Imashiro
靖雄 今城
Kazuo Saito
一夫 斉藤
Takahiko Ito
貴彦 伊藤
Hideji Tomita
秀司 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/02Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates of isocyanates or isothiocyanates only
    • C08G18/025Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates of isocyanates or isothiocyanates only the polymeric products containing carbodiimide groups

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 環境汚染性がなく、作業性にも優れ、且つ耐
熱性、耐薬品性及び接着強度、特に高温下での接着強度
に優れた熱硬化性のフィルム状接着剤組成物を提供す
る。 【構成】 接着剤組成物は、主としてポリカルボジイミ
ド樹脂とエポキシ樹脂とからなり、ポリカルボジイミド
樹脂の100重量部に対しエポキシ樹脂を1重量部以上
含有するか、主としてポリカルボジイミド樹脂とエポキ
シ樹脂及びポリカルボジイミド樹脂の硬化剤とからな
り、ポリカルボジイミド樹脂の100重量部に対しエポ
キシ樹脂を1重量部以上、ポリカルボジイミド樹脂の硬
化剤を0.1重量部以上含有するか、或いは、主として
ポリカルボジイミド樹脂とエポキシ樹脂及びエポキシ樹
脂の硬化剤とからなり、ポリカルボジイミド樹脂の10
0重量部に対しエポキシ樹脂を1重量部以上、エポキシ
樹脂の100重量部に対しエポキシ樹脂の硬化剤を0.
1重量部以上含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルム状接着剤組成物
に関するものであり、更に詳しくは、電気部品組立て
用、自動車部品組立て用、繊維用、製靴用、製缶用など
の用途に有用することのできるフィルム状接着剤組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、フィルム状接着剤は溶剤を使
用していないので環境汚染性がなく、作業性も優れ、且
つ、省力化を可能とするため、電気部品組み立て用、自
動車部品組み立て用、繊維(縫製)用、製靴用、製缶
用、建築材料用、家庭用品用、ガスケット材料用などの
用途に広く用いられてきたが、近年になって、これらの
用途に使用するために要求される特性が次第に向上する
ばかりか、他の分野へも応用することのできる特性が望
まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在使用されているフ
ィルム状接着剤としては、ポリオレフィン系、EVA
系、ポリアミド系、ポリエステル系などの熱可塑性フィ
ルム状接着剤を挙げることができるが、これらの熱可塑
性接着剤は、上記特性要求、特に耐熱性や引張剪断剥離
強度の面で十分要求を満足すべきものではない。
【0004】この問題を解決するために、熱硬化性のフ
ィルム状接着剤を製造する試みがなされており、その代
表的なものとしてフェノール系フィルム状接着剤やエポ
キシ系フィルム状接着剤を挙げることができる。しかし
ながら、フェノール系フィルム状接着剤は、耐熱性は高
いものの、引張剪断剥離強度が低く、接着剤として満足
できるものではないし、又、エポキシ系フィルム状接着
剤は、その耐熱性及び引張剪断剥離強度こそ共に良好で
あるが、保存安定性が悪く実際の使用には耐えられない
という難点を有している。
【0005】本発明は、上述した従来技術の難点を解消
し、環境汚染性がなく、作業性にも優れ、且つ耐熱性、
耐薬品性及び接着強度、特に高温下での接着強度に優れ
た熱硬化性のフィルム状接着剤組成物を提供することを
目的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明が採用した構成は、主としてポリカルボジイミド
樹脂とエポキシ樹脂とからなり、ポリカルボジイミド樹
脂の100重量部に対しエポキシ樹脂を1重量部以上含
有することを特徴とするか、主としてポリカルボジイミ
ド樹脂とエポキシ樹脂及びポリカルボジイミド樹脂の硬
化剤とからなり、ポリカルボジイミド樹脂の100重量
部に対しエポキシ樹脂を1重量部以上、ポリカルボジイ
ミド樹脂の硬化剤をポリカルボジイミド樹脂100重量
部に対し0.1重量部以上含有することを特徴とする
か、或いは、主としてポリカルボジイミド樹脂とエポキ
シ樹脂及びエポキシ樹脂の硬化剤とからなり、ポリカル
ボジイミド樹脂の100重量部に対しエポキシ樹脂を1
重量部以上、エポキシ樹脂の100重量部に対しエポキ
シ樹脂の硬化剤を0.1重量部以上含有することを特徴
とするものである。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明において使用するポリカルボジイミ
ド樹脂としては、例えば、特開昭51−61599号公
報に開示されている方法やL.M.Alberinoら
の方法〔J.Appl.Polym.Sci.,21,
1990(1977)〕或いは特開平2−292316
号公報に開示されている方法などによって製造すること
ができるものを挙げることができる。即ち、有機ポリイ
ソシアネートから、イソシアネートのカルボジイミド化
を促進する触媒の存在下に製造することができるもので
ある。この場合の有機ポリイソシアネートとしては、例
えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−ト
リレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシア
ネートと2,6−トリレンジイソシアネートの混合物、
粗トリレンジイソシアネート、粗メチレンジフェニルジ
イソシアネート、4,4’、4”−トリフェニルメチレ
ントリイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレン−1,6−ジイソシアネート、リジンジイ
ソシアネート、水添メチレンジフェニルジイソシアネー
ト、m−フェニルジイソシアネート、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネート、4,4’−ビフェニレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニル
ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタ
ン−4,4’−ジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネートやこれらの混合物を挙げることができる。
【0009】又、上記ポリカルボジイミド樹脂は、その
分子量をモノイソシアネートの一種以上を用いることに
より、重縮合をある段階で停止させる等して調整しつつ
製造されたものでもよい。このようにポリカルボジイミ
ドの端末を封止してその分子量を制御するためのモノイ
ソシアネートとしては、フェニルイソシアネート、(オ
ルト、メタ、パラ)−トリルイソシアネート、ジメチル
フェニルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネー
ト、メチルイソシアネート等を例示することができる。
又、容易に類推されることであるが、この他にも端末封
止剤としては、OH、−NH2、−COOH、−SH、
−NHアルキル端末を有する化合物約1モルと、芳香族
ジイソシアネート2モルとの反応によって簡便に製造で
きるイソシアネート末端化合物から誘導されるものでも
よい。
【0010】又、本発明で使用するイソシアネートのカ
ルボジイミド化を促進する触媒としては、種々のものを
例示することができるが、1−フェニル−2−ホスホレ
ン−1−オキシド、3−メチル−2−ホスホレン−1−
オキシド、1−エチル−2−ホスホレン−1−オキシド
やこれらの3−ホスホレン異性体などが収率その他の面
で好適である。
【0011】上記ポリカルボジイミド樹脂の製造は、無
溶媒又はテトラヒドロフランやテトラクロルエチレン等
の溶媒中で行うものであり、本発明ではこれらにより製
造したワニス状のポリカルボジイミド樹脂の一種又は混
合物を用いることができる。
【0012】又、本発明において用いるエポキシ樹脂と
しては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキ
シ樹脂などに代表されるグリシジルエーテル型エポキシ
樹脂;脂環式エポキシ樹脂;グリシジルエステル型エポ
キシ樹脂;複素環式エポキシ樹脂;液状ゴム変性エポキ
シ樹脂などの、一分子中にエポキシ基を1個以上有する
エポキシ樹脂の1種又は混合物を挙げることができる
が、本発明で使用するエポキシ樹脂はこれらに限定され
るものではなく、一般に知られているエポキシ樹脂であ
ればいずれも使用することができ、中でも液状のものが
好ましい。
【0013】更に、本発明で使用するポリカルボジイミ
ド樹脂の硬化剤としては、特開昭60−87460号公
報、特開昭61−235414号公報や特開昭61−2
68714号公報などに開示されている活性水素化合
物、即ち、分子中に1個以上のアミノ基、フェノール性
水酸基、カルボキシ基やチオール基を有する化合物の1
種又は混合物を例として挙げることができる。具体的に
は、尿素、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
4、4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−イソ
プロピリデンジフェノール、アミノ−S−トリアジン、
1,3,5−トリヒドロキシトリアジン、ハイドロキノ
ン、テレフタル酸、o、m−フタル酸、チオフェノー
ル、ピロメリットイミド、トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸、フェノールノボラックなどである。
【0014】又、カルボジイミド基の自己架橋反応を触
媒化するジアザビシクロウンデセン、p−ジメチルアミ
ノフェノール、トリス(ジアルキルアミノアルキル)ヘ
キサハイドロ−S−トリアジン、酢酸ナトリウム、酢酸
カリウム、第三級アミンなどもポリカルボジイミド樹脂
の硬化剤として使用することができる。
【0015】一方、エポキシ樹脂の硬化剤としては、一
般的にエポキシ樹脂の硬化剤として公知のものであるポ
リアミン類、酸無水物、ポリフェノール、ポリメルカプ
タン等の1種又は混合物を例示することができる。具体
的にはジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンベンタミン、トルエンジアミン、イ
ソホロンジアミン、N−アミノエチルピペラジン、3,
9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−
テトラオキシスピロ−(5,5’)ウンデカンアダク
ト、ジアミノジフェニルスルホン、m−フェニレンジア
ミン、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水
メチルナジック酸、無水ピロメリット酸、フェノールノ
ボラック、ポリメルカプタン、2,4,6−トリス(ジ
メチルアミノメチル)フェノール、2−エチル−4−メ
チルイミダゾール、BF3モノエチルアミノ錯体やアミ
ノ樹脂などである。尚、ポリカルボジイミド樹脂及びエ
ポキシ樹脂の双方に対し硬化作用を示すものもあるが、
本発明ではこのような硬化剤を使用することもできる。
【0016】而して、上記のような成分で構成される本
発明のフィルム状接着剤は、以下に述べる様な方法によ
り製造することができる。
【0017】即ち、ワニス状のポリカルボジイミド樹脂
の一種又は混合物を製造し、エポキシ樹脂の1種以上を
添加し混合した後、この混合溶液を離型紙、離型フィル
ム、ガラス、金属板、箔上にキャストして約200℃以
下の温度、好ましくは約150℃以下の温度で溶媒を留
去しフィルムとするのである。尚、乾燥温度が約200
℃を超えると架橋反応が起こり、フィルムの溶融温度が
高くなって好ましくない。
【0018】本発明のフィルム状接着剤においては、エ
ポキシ樹脂の添加量はポリカルボジイミド樹脂100重
量部に対し1重量部以上とする。この場合、エポキシ樹
脂をポリカルボジイミド樹脂100重量部に対し例えば
200重部程度添加することも可能であり、エポキシ樹
脂の添加量の増加に伴い、得られるフィルム状接着剤の
タック性が増し、用途によって使い分けることができ
る。但し、あまりに多量のエポキシ樹脂を添加すると、
フィルムの製膜性に悪影響を及ぼすことがある。
【0019】尚、ポリカルボジイミド樹脂の製造に際
し、あらかじめエポキシ樹脂の1種以上を添加し、ポリ
カルボジイミド樹脂の製造条件下で本発明に使用する溶
液を製造することもできる。但し、このようにする場合
は、ポリカルボジイミド樹脂の製造のための反応温度を
約150℃以下とすることが好ましく、約150℃以上
の反応条件で製造すると、副反応が起こり接着性の面で
好ましくない。
【0020】上記ポリカルボジイミド樹脂を製造した
後、エポキシ樹脂を添加して混合する方法では、ポリカ
ルボジイミド樹脂又はエポキシ樹脂の硬化剤を添加する
こともできる。これらポリカルボジイミド樹脂又はエポ
キシ樹脂の硬化剤を添加する時期は、エポキシ樹脂の添
加直後でも差しつかえないが、好ましくは接着剤として
使用する直前がよく、又、その添加量はポリカルボジイ
ミドの硬化剤の場合は該樹脂100重量部に対し0.1
乃至50重量部程度、エポキシ樹脂の硬化剤の場合は該
樹脂100重量部に対し0.1乃至100重量部程度で
ある。
【0021】一方、本発明のフィルム状接着剤を製造す
るに際しては、芯材を用いてもよい。芯材としては、一
般的に使用されている紙、レーヨン、ポリエステル、ガ
ラス、カーボンなどの不織布やクロスなどを挙げること
ができる。これらの芯材に対し、上記方法で得られた接
着剤溶液を含浸機などを使用して含浸した後、約200
℃以下、好ましくは約150℃以下の温度で溶媒を除去
することにより、本発明のフィルム状接着剤を得ること
ができる。この場合、接着剤の付着量は、用途によって
異なるが100g/m2以下とすることが接着性の面か
ら好ましい。
【0022】尚、本発明のフィルム状接着剤を適用する
ための被着体としては、金属板、箔などの金属材料、ポ
リイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、レーヨン、セルロース、フッ素樹脂、ゴムなどを素
材としたフィルム、成形体、不織布などの高分子材料又
はガラス、ロックウール、セラミック、炭素材料など無
機材料を挙げることができる。
【0023】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0024】実施例1 ワニス状ポリカルボジイミドの合成 3000mlの四ツ口フラスコに加熱装置、温度計、攪
拌装置及び凝縮器を取り付けた反応装置に、原料イソシ
アネートとして80−TDI(2,4−トリレンジイソ
シアネートと2,6−トリレンジイソシアネートの8:
2の混合物)を、溶媒としてテトラクロロエチレンを、
触媒として3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン
−1−オキシドを下記の組成で投入し、リフラックス下
で5時間反応を行い、ワニス状ポリカルボジイミドを得
た。 80−TDI 275g テトラクロロエチレン 2400m 触媒 0.55g
【0025】フィルム状接剤の製造 上記合成したワニス状ポリカルボジイミドに、エポキシ
樹脂としてエピコート828(油化シェルエポキシ
(株)製)をポリカルボジイミド樹脂分100重量部に
対し100重量部加え、均一になるまで混合し、コータ
ーを用いて離型剤処理してあるPETフィルム上にキャ
ストし、70℃で15時間乾燥することにより厚さ30
μmのフィルム状接着剤を得た。
【0026】接着性の評価 (a)引張剪断接着強さ(kgf/cm2) JIS6850に準じて評価した。用いた被着体はSU
S304、硬化条件は190℃で10分、50kg/c
2の面圧とした。 (b)保存安定性 得られたフィルム状接着剤を室温下、大気中に6ヵ月間
放置した後(a)と同様に引張剪断接着強さを評価し
た。上記(a)、(b)による評価の結果を表1に示し
た。
【0027】実施例2 フィルム状接着剤の製造 実施例1と同様の方法で合成したワニス状ポリカルボジ
イミドに、エポキシ樹脂としてYDF170(東都化成
(株)製)をポリカルボジイミド樹脂分100重量部に
対し90重量部加え、均一になるまで攪拌した。この樹
脂溶液をコーターを用いて離型紙上にキャストし、70
℃で20時間乾燥することにより厚さ50μmのフィル
ム状接着剤を得た。
【0028】接着性の評価 実施例1の(a)、(b)の方法で評価した。結果を表
1に示した。
【0029】実施例3 ワニス状ポリカルボジイミドの合成 実施例1と同様の反応装置に、原料イソシアネートとし
てp−MDI(4,4’−ジフェニルメタンイソシアネ
ート)を、溶剤としてテトラヒドロフランを、触媒とし
て3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−1−オ
キシドを下記の割合で投入し、リフラックス下で17時
間反応を行い、ワニス状ポリカルボジイミドを得た。 p−MDI 136g テトラヒドロフラン 2400ml 触媒 0.27g
【0030】フィルム状接着剤の製造 上記合成したワニス状ポリカルボジイミドと、エポキシ
樹脂としてアラルダイドECN1299(日本チバガイ
キー(株)製)とエピコート828を重量比1:1で混
合した物を用い、ポリカルボジイミド樹脂分100重量
部に対し90重量部添加し、均一になるまで攪拌した。
この樹脂溶液にレーヨン不織布を浸漬し、70℃で15
時間乾燥させて樹脂付着量50g/m2(厚さ100μ
m)の、レーヨン不織布を芯材にしたフィルム状接着剤
を得た。
【0031】接着性の評価 実施例1の(a)、(b)の方法で評価した。結果を表
1に示した。
【0032】実施例4 ワニス状ポリカルボジイミドの合成 実施例1と同様の反応装置を使用し、原料イソシアネー
トのみをEDI(ジフェニルエーテル−4,4’−ジイ
ソシアネート)に変更して下記の割合で原料を投入し、
リフラックス下で10時間反応を行い、ワニス状ポリカ
ルボジイミドを得た。 EDI 136g テトラヒドロフラン 2400ml 触媒 0.27g
【0033】フィルム状接着剤の製造 上記合成したワニス状ポリカルボジイミドと、エポキシ
樹脂としてアラルダイドEPN1139(日本チバガイ
キー(株)製)とエピコート828を重量比1:2で混
合したものを、ポリカルボジイミド樹脂分100重量部
に対し100重量部添加し、均一になるまで攪拌した。
この樹脂溶液に厚さ100μmのガラスクロスを浸漬
し、80℃で15時間乾燥し、樹脂付着量40g/m2
の、芯材がガラスクロスのフィルム状接着剤を得た。
【0034】接着性の評価 実施例1の(a)、(b)の方法で評価した。結果を表
1に示した。
【0035】実施例5 フィルム状接着剤の製造 実施例1と同様の方法で合成したワニス状ポリカルボジ
イミドに、ポリカルボジイミド樹脂分100重量部に対
して、あらかじめエピコート828の100重量部に対
してカルボジイミド三量化触媒SA−501(サンアプ
ロ(株)製)を1重量部の割合で混合したものを100
重量部加え、均一になるまで混合し、コーターを用いて
離型紙上にキャストし、70℃で15時間乾燥し、溶媒
を除去することにより厚さ20μmのフィルム状接着剤
を得た。
【0036】接着性の評価 実施例1の(a)、(b)の方法で評価した。結果を表
1に示した。
【0037】実施例6 ワニス状ポリカルボジイミドの合成 実施例1と同様の反応装置に、原料イソシアネートとし
てTODI(ビトリレンジイソシアネート)を、溶剤と
してテトラヒドロフランを用い、下記の割合で原料を投
入し、リフラックス下で200時間反応を行い、ワニス
状ポリカルボジイミドを得た。 TODI 134g テトラヒドロフラン 2400ml 触媒 0.27g
【0038】フィルム状接着剤の製造 上記合成したワニス状ポリカルボジイミドと、エポキシ
樹脂としてエピクロンN−730(大日本インキ(株)
製)をポリカルボジイミド樹脂分100重量部に対し9
0重量部添加し、均一になるまで攪拌した。この樹脂溶
液をコーターを用いて離型紙上にキャストし、70℃で
20時間乾燥し、厚さ50μmのフィルム状接着剤を得
た。
【0039】接着性の評価 実施例1の(a)、(b)の方法で評価した。結果を表
1に示した。
【0040】実施例7 フィルム状接着剤の製造 実施例1と同様の方法で製造したワニス状ポリカルボジ
イミドと、エポキシ樹脂としてエピコート828、エポ
キシ樹脂の硬化剤としてYD830(チバガイギー
(株)製)90gを用い、ポリカルボジイミド樹脂分1
00重量部に対しエポキシ樹脂を100重量部、エポキ
シ樹脂の硬化剤を50重量部添加し、均一になるまで攪
拌した。この樹脂溶液にレーヨン不織布を浸漬し、70
℃で15時間乾燥し、樹脂付着量50g/m2のレーヨ
ン不織布を芯材としたフィルム状接着剤を得た。
【0041】接着性の評価 実施例1の(a)、(b)の方法で評価した。結果を表
1に示した。
【0042】比較例1 接着性の評価 接着剤として市販のフィルム状エポキシ樹脂系接着剤を
用い、実施例1の(a)、(b)の方法で評価した。結
果を表1に示した。
【0043】比較例2 接着性の評価 接着剤として市販のフィルム状フェノール樹脂系接着剤
を用い、実施例1の(a)、(b)の方法で評価した。
結果を表1に示した。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明は以上のとおりであり、環境汚染
性がなく、作業性にも優れ、且つ耐熱性、保存安定性、
耐薬品性及び接着強度、特に高温下での接着強度に優れ
た熱硬化性のフィルム状接着剤組成物を提供するもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 179/00 JGC 9285−4J (72)発明者 伊藤 貴彦 東京都足立区西新井栄町1−18−1 日清 紡績株式会社東京研究センター内 (72)発明者 冨田 秀司 東京都足立区西新井栄町1−18−1 日清 紡績株式会社東京研究センター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主としてポリカルボジイミド樹脂とエポ
    キシ樹脂とからなり、ポリカルボジイミド樹脂の100
    重量部に対しエポキシ樹脂を1重量部以上含有すること
    を特徴とするフィルム状接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 主としてポリカルボジイミド樹脂とエポ
    キシ樹脂及びポリカルボジイミド樹脂の硬化剤とからな
    り、ポリカルボジイミド樹脂の100重量部に対しエポ
    キシ樹脂を1重量部以上、ポリカルボジイミド樹脂10
    0重量部に対しポリカルボジイミド樹脂の硬化剤を0.
    1重量部以上含有することを特徴とするフィルム状接着
    剤組成物。
  3. 【請求項3】 主としてポリカルボジイミド樹脂とエポ
    キシ樹脂及びエポキシ樹脂の硬化剤とからなり、ポリカ
    ルボジイミド樹脂の100重量部に対しエポキシ樹脂を
    1重量部以上、エポキシ樹脂の100重量部に対しエポ
    キシ樹脂の硬化剤を0.1重量部以上含有することを特
    徴とするフィルム状接着剤組成物。
JP4149906A 1992-05-18 1992-05-18 フィルム状接着剤組成物 Pending JPH05320611A (ja)

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