JPH0532025U - 車両用ダクト取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアダクトの接続管とユニット本体の出口管
とを容易に接続することができ、かつユニット本体から
のエアを整流可能とする。 【構成】 ヒータ・ユニットのユニット本体に形成され
る出口管の先端に前記エアダクトの分岐管の接続管と嵌
合接続し、かつ左右の分岐管に指向してエアを吹出す二
股状の吹出し口を有する風向管を付設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えば車両の空調用のダクトの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の空調装置２は運転席前面のインストルメントパネル１の背面側 に配設されるもので、この空調装置２の例えばヒーター・ユニット本体３の出口 管４にはインストルメントパネル１に設けられたレジスタ等に接続されたエアダ クト５の接続管６が接続されるもので、同エアダクト５はインストルメントパネ ル１に取付けられた状態でインストルメントパネル１のボデーへの取付と、また 、エアダクト５の接続管６とヒータ・ユニット本体３の出口管４とがシール部材 ７を介しての接続とが同時に行われて組み付けがなされていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このエアダクト５の接続管６とヒータ・ユニット本体３の出口 管４との接続はシール部材７を介して突合わせ状にして接続されるもので、しか も、この接続はインストルメントパネル１側からはめくら作業となるため接続が 困難であるとともに、接続部分でずれを生じてエア漏れを生ずる問題点があり、 また、上記従来の接続管６と出口管４との接続構成では送出されるエアが図７に 示すようにダクト壁面に衝突して分岐部分で乱気流を生じて左右方向へ均一にエ アが流れない問題点があった。

【０００４】 本考案は、上記従来の問題点を解決すべくなされたもので、エアダクト５の接 続管６とヒータ・ユニット本体３の出口管４との接続はインストルメントパネル １側からはめくら作業であっても容易に接続することができ、かつ乱気流の発生 を防止することのできる車両用ダクト取付構造を提供することを目的とするもの である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記技術課題を解決するため、ダッシュパネル側に配設されるヒー タ・ユニットとインストルメントパネルに取付けられたエアダクトとの取付構造 において、前記ヒータ・ユニットのユニット本体に形成される出口管の先端に前 記エアダクトの分岐管の接続管と嵌合接続し、かつ左右の分岐管に指向してエア を吹出す二股状の吹出し口を有する風向管を付設する構成とした車両用ダクトの 取付構造に存する。

【０００６】

【作用】

上記構成としたことにより、エアダクトの接続およびインストルメントパネル の取付けが簡便化され、かつ吹出しエアを整流することができる。

【０００７】

【実施例】

次に、本考案の一実施例を図面にしたがって説明すると、図中１２は空調装置 であって、インストルメントパネル１１の背面側のダッシュパネルに沿って取付 けられるもので、ブロア１３とヒータ・ユニット１４とからなり、このヒータ・ ユニット１４のユニット本体１５の上部には上方に開口してエアダクト１７を接 続する出口管１６が形成されている。

【０００８】 エアダクト１７は従来と同様にインストルメントパネル１１の背面側に形成さ れた取付部１１ａに着脱可能に取付けられるもので、同エアダクト１７はインス トルメントパネル１１に取付けられたレジスタ２６に接続されるとともに、この エアダクト１７の分岐管１８はユニット本体１５の出口管１６と接続する接続管 １９を有する略Ｔ字形状に形成されている。この様にエアダクト１７を取付けた インストルパネル１１を取付けるに先立ち、ユニット本体１５の出口管１６には 風向管２０が着脱可能に取付けられている。

【０００９】 この風向管２０は出口管１６の端部に取付けられて、分岐管１８の接続管１９ と嵌合接続されるもので、接続管１９に嵌合される筒状体２１の上端には反対方 向に開口する二股状の吹出し口２３ａ，２３ｂが形成されるとともに、この吹出 し口２３ａ，２３ｂを形成する枠縁２２は略斜円柱形状を組合わせた形状に形成 され、枠縁２２のダッシュボード側は図示のように接続管１９との嵌合を容易に するための傾斜面２２ａが形成され、かつ同枠縁２２は吹出されるエアが左右の 分岐管１８ａ，１８ｂに向かって所定の角度で吹出すように設けられている。こ の様に形成された風向管２０は取付フランジ２４を介して出口管１６に着脱可能 に取付けられるとともに、同取付フランジ２４にはシール部材２５が取付けられ ている。

【００１０】 このように風向管２０を取付けたユニット本体に対するエアダクト１７の接続 およびインストルメントパネル１１の組付け作業は、同インストルメントパネル １１をその組付け位置に対し図示矢印方向より被せ状にしていくと接続管１９と 風向管２０とは嵌合され、これにより接続管１９と出口管１６との接続にずれを 生ずることなく確実の嵌合接続されてエア漏れを防止することができ、この接続 管１９と風向管２０との嵌合を基準としてインストルメントパネル１１の取付も 容易に行うことができる。また、風向管２０を設けたことにより、ヒータ・ユニ ット１４からのエアは分岐管１８の分岐点では十分に整流されて乱気流を生ずる ことなく左右に均等に分岐される。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、上記構成としたことにより、分岐管の接続管とユニット本体の出口 管との接続にずれを生ずることなく確実の嵌合接続されてエア漏れを防止するこ とができ、この接続管と風向管との嵌合を基準としてインストルメントパネルの 取付けも容易に行うことができる。また、風向管を設けたことにより、ヒータ・ ユニットからのエアは分岐管の分岐点では十分に整流されて乱気流を生ずること なく左右に均等に分岐される。

【図面の簡単な説明】

【図１】インストルメントパネル部分の空調装置の斜視
図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】図２のＢ−Ｂ線断面図である。

【図４】風向管の斜視図である。

【図５】従来のヒータ・ユニットとエアダクトとの断面
図である。

【図６】図５のＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１１ インストルメントパネル １４ ヒータ・ユニット １５ ユニット本体 １６ 出口管 １７ エアダクト １８ 分岐管 １９ 接続管 ２０ 風向管 ２３ａ，２３ｂ 吹出し口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ダッシュパネル側に配設されるヒータ・
   ユニットとインストルメントパネルに取付けられたエア
   ダクトとの取付構造において、前記ヒータ・ユニットの
   ユニット本体に形成される出口管の先端に前記エアダク
   トの分岐管の接続管と嵌合接続し、かつ左右の分岐管に
   指向してエアを吹出す二股状の吹出し口を有する風向管
   を付設する構成とした車両用ダクトの取付構造。