JP4029682B2 - インストルメントパネル用ダクト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のインストルメントパネル用ダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のインストルメントパネルには、空調装置からの空調空気を車室内に送るインストルメントパネル用ダクトが設けられており、例えば図6に示すようなインストルメントパネル101の内側に設けられたインストルメントパネル用ダクト110が知られている。
【0003】
インストルメントパネル101は、予め図外の複数箇所でステアリングメンバ102に取り付けられており、外面103の右側下部には、車室内Iへ空調空気を吹き出す吹出グリル104が挿入されて周縁部105aに取り付けられる吹出口105が設けられている。吹出グリル104は、上側にサイドデフグリル104aと下側にサイドベントグリル104bとが別体で形成されている。
【0004】
また、吹出口105の奥にはステアリングメンバ102を車体150に設けられてナット152が溶接された車体パネル151へ取り付けるステアリングメンバ102の取付部106が設けられている。
【0005】
また、インストルメントパネル用ダクト110は、サイドデフグリル104aに接続するサイドデフダクト110aと、サイドベントグリル104bに接続するサイドベントダクト110bとを備えている。
【0006】
このサイドベントダクト110bは、ステアリングメンバ102の取付部106より上方位置で接続される第一のダクト120と第二のダクト130とを備えている。
【0007】
第一のダクト120は、一端部121が屈曲されてステアリングメンバ102の取付部106の後方から手前上方に配置されるとともに一端部121の先端122が下側に向いた状態でインストルメントパネル101の左右方向に延設されており、他端部は空調装置に接続されている。
【0008】
一方、第二のダクト130は、インストルメントパネル101の外側から吹出口105を介してインストルメントパネル101の内側に挿入される側方視で略L字形に形成されている。
【0009】
そして、第二のダクト130の他端部131が第一のダクト120の一端部121に嵌入して接続されるとともに、一端部132が吹出グリル104に接続されており、他端部131の外周全体にシール材133が設けられている。
【0010】
そしてインストルメントパネル101を車体150に組み付けるには、第一のダクト120から第二のダクト130を外した状態でインストルメントパネル101の吹出口105に工具を挿入し、取付部106をナット152が溶接された車体パネル151にボルト107締めするとともに、ステアリングメンバ102の両端部を図外のブラケットを介して車体150に固定する。
【0011】
そして、第二のダクト130をインストルメントパネル101の外側から吹出口105に挿入して他端部131を第一のダクト120の一端部121に嵌入して接続した後、吹出口105にサイドベントグリル104bを挿入して第二のダクト130の一端部132に接続して吹出口105の周縁部105aに取り付け、最後にサイドデフグリル104aをサイドデフダクト110aに挿入して接続している。
【0012】
このように、このインストルメントパネル用ダクト110では、インストルメントパネル101を車体150に組み付ける際に第二のダクト130をインストルメントパネル101から外すことで組付けの邪魔にならないようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなインストルメントパネル用ダクト110では、第一のダクト120の一端部121の先端122がステアリングメンバ102の取付部106よりも上方で下側に向いているとともに、第二のダクト130の形状が側方視で略L字形となっている。このため、第二のダクト130を第一のダクト120に接続するには、第二のダクト130をインストルメントパネル101の吹出口105に挿入しながら上方へ持ち上げて第一のダクト120に嵌入しなければならず、ダクトの接続作業性が良くなかった。
【0014】
また、第二のダクト130を第一のダクト120に接続する際の作業方向Sが上方へ向かうL字状となるため、第二のダクト130を第一のダクト120にしっかりと接続することが難しく、ダクトの接続部分のシール性が良くなかった。
【0015】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、ダクトの接続作業性を向上させるとともにダクトの接続部分のシール性を高めることができるインストルメントパネル用ダクトを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1記載のインストルメントパネル用ダクトにおいては、外面に吹出グリルが挿入される吹出口と、この吹出口の奥に車体へ取り付ける取付部とが設けられたインストルメントパネルの内側に設けられるインストルメントパネル用ダクトにおいて、一端部が屈曲されて前記取付部の後方から手前に配置されるとともに前記一端部の先端が前記吹出口へ向いた状態で前記インストルメントパネルの左右方向に延設され、前記一端部の前記取付部と前後で重なる位置に前記取付部を前記吹出口を介して前記車体へ取り付けるための作業穴が設けられた第一のダクトと、前記インストルメントパネルの外側から前記吹出口を介して前記インストルメントパネルの内側に挿入される側方視で直線状に形成され、他端側が前記第一のダクトの前記一端部に前記作業穴を閉塞しながら嵌入して接続するとともに一端側が前記吹出グリルに接続する第二のダクトとを備え、前記第二のダクトの前記他端側には、前記第一のダクトの前記一端部に挿入した際に、前記作業穴の周縁部の内面に密着して前記作業穴を閉塞するとともに前記一端部の先端部の内面全体に密着するシール材が設けられたものとしている。
【0017】
かかる構成においては、第一のダクトの一端部の先端がインストルメントパネルの吹出口の奥に位置しているため、第二のダクトを吹出口に真っ直ぐ挿入するだけで第一のダクトに嵌入することが可能となる。
【0018】
また、第二のダクトをインストルメントパネルの吹出口に真っ直ぐ挿入して第一のダクトに嵌入することが可能となるため、第二のダクトを第一のダクトにしっかりと嵌入することが可能になる。
【0019】
また、請求項2記載のインストルメントパネル用ダクトにおいては、外面に吹出グリルが挿入される吹出口と、この吹出口の奥に車体へ取り付ける取付部とが設けられたインストルメントパネルの内側に設けられるインストルメントパネル用ダクトにおいて、一端部が屈曲されて前記取付部の後方から手前に配置されるとともに前記一端部の先端が前記吹出口へ向いた状態で前記インストルメントパネルの左右方向に延設され、前記一端部の前記取付部と前後で重なる位置に前記取付部を前記吹出口を介して前記車体へ取り付けるための作業穴が設けられた第一のダクトと、前記インストルメントパネルの外側から前記吹出口を介して前記インストルメントパネルの内側に挿入される側方視で直線状に形成され、他端側が前記第一のダクトの前記一端部に前記作業穴を閉塞しながら嵌入して接続するとともに一端側が前記吹出グリルに接続する第二のダクトとを備え、前記第二のダクトの前記他端側には、前記第一のダクトの前記一端部に挿入した際に、前記他端側と重なり合う前記一端部の重合部の内面全体に密着して前記作業穴を閉塞するシール材が設けられたものとしている。
【0020】
かかる構成においては、第一のダクトの一端部の先端がインストルメントパネルの吹出口の奥に位置しているため、第二のダクトを吹出口に真っ直ぐ挿入するだけで第一のダクトに嵌入することが可能となる。
【0021】
また、第二のダクトをインストルメントパネルの吹出口に真っ直ぐ挿入して第一のダクトに嵌入することが可能となるため、第二のダクトを第一のダクトにしっかりと嵌入することが可能になる。
【0022】
さらに、請求項1記載のインストルメントパネル用ダクトに比べて第一のダクトに密着する第二のダクトのシール材の密着範囲が広がる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。
【0024】
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す車両のインストルメントパネル1の要部縦断面図である。このインストルメントパネル1は、インストルメントパネル本体2と、インストルメントパネル本体2の内側に設けられ、空調装置からの空調空気を車室内に送るインストルメントパネル用ダクト3とを中心にして構成されている。
【0025】
インストルメントパネル本体2は、予め図外の複数箇所でステアリングメンバ4に取り付けられており、外面21の右側下部には、車室内Iへ空調空気を吹き出す吹出グリル22が挿入されて上下の嵌合面23a、23bで嵌合させる吹出口23が設けられている。
【0026】
また、吹出グリル22は上側に配置されたサイドデフグリル22aと下側に配置されたサイドベントグリル22bとから構成されている。
【0027】
さらに、インストルメントパネル本体2には、吹出口23の奥に、車体5に設けられてナット52が溶接された車体ブラケット51へステアリングメンバ4を取り付けるステアリングメンバ4の取付部41が設けられており、この取付部41によってインストルメントパネル1は車体5へ取り付けられている。
【0028】
一方、インストルメントパネル用ダクト3は、サイドデフグリル22aに接続するサイドデフダクト3aと、サイドベントグリル22bに接続する本発明にかかるサイドベントダクト3bとを備えている。
【0029】
このサイドベントダクト3bは、ステアリングメンバ4の取付部41の手前で接続される第一のダクト6と第二のダクト7とを備えている。
【0030】
第一のダクト6は、一端部61が屈曲されてステアリングメンバ4の取付部41の後方から取付部41の上方を通って取付部41の手前に配置されるとともに一端部61の先端62がインストルメントパネル1の吹出口23に向いた状態でインストルメントパネル1の左右方向に延設されている。また図示しないが、第一のダクト6の他端部は車両の空調装置に接続されている。
【0031】
そして、第一のダクト6の一端部61には、図2にも示すように、ステアリングメンバ4の取付部41と前後で重なる位置に、ステアリングメンバ4の取付部41を吹出口23を介して車体5へ取り付けるための作業穴63が設けられている。
【0032】
一方、第二のダクト7は、インストルメントパネル1の外側から吹出口23を介してインストルメントパネル1の内側に挿入される側方視で直線状に形成されており、他端側が第一のダクト6の一端部61に作業穴63を閉塞しながら嵌入して接続するとともに一端側が吹出グリル22に接続している。
【0033】
そして、第二のダクト7は、第一のダクト6の一端部61に作業穴63を閉塞して他端側が挿入されたダクト本体8と、ダクト8本体の他端側に設けられ、作業穴63の周縁部64の内面65に密着して作業穴63を閉塞するとともに、一端部61の先端部66の内面67全体に密着するシール材9とから構成されている。
【0034】
ダクト本体8は、インストルメントパネル1の吹出口23から第一のダクト6の作業穴63を閉塞するように側方視で直線状に形成されており、ダクト本体8の他端側の開口部81は第一のダクト6の作業穴63のすぐ上から一端部61の上側先端62にかけて上方に向けて形成されている。
【0035】
また、ダクト本体8の一端側は、インストルメントパネル1の吹出口23に向けて形成されており、吹出グリル22に接続している。
【0036】
一方、シール材9はウレタン等の柔軟性を有する発泡材から成り、図2にも示すように、第一のダクト6の一端部61の作業穴63を閉塞するダクト本体8の閉塞部82の外面83に設けられた閉塞部シール材91と、一端部61の先端部66の内面67と対向するダクト本体8の対向部84の外周面85に嵌められたリング状の先端部シール材92とから構成されている。
【0037】
そして、両シール材91、92が第一のダクト6の一端部61の内側に密着することによって、この一端部61に第二のダクト7の他端側が嵌入するように構成されている。
【0038】
かかる構成においてインストルメントパネル1を車体5に組み付けるには、第一のダクト6から第二のダクト7を外した状態でインストルメントパネル1の吹出口23に工具を挿入し、作業穴63を介してナット52が溶接された車体ブラケット51にステアリングメンバ4の取付部41をボルト42締めするとともに、ステアリングメンバ4の両端部を図外のブラケットを介して車体5に固定する。
【0039】
次に、吹出グリル22を持って、第二のダクト7をインストルメントパネル1の吹出口23に他端側から挿入して嵌合面23a、23bに沿ってスライドさせながら、閉塞部シール材91を第一のダクト6の作業穴63を塞いで作業穴63の周縁部64に密着させるとともに、先端部シール材92を一端部61の先端部66の内面67全体に密着させて第一のダクト6に嵌入して接続するとともに、サイドデフグリル22aをサイドデフダクト3aに挿入して接続し、吹出グリル22を吹出口23の嵌合面23a、23bで嵌合させる。
【0040】
このとき、第一のダクト6の一端部61の先端62がインストルメントパネル1の吹出口23の奥に位置しているため、第二のダクト7を吹出口23に真っ直ぐ挿入するだけで第一のダクト7に嵌入することが可能となる。よって、ダクト3の接続作業性を向上させることができる。
【0041】
また、第二のダクト7をインストルメントパネル1の吹出口23に真っ直ぐ挿入するだけで第一のダクト6に嵌入することが可能となるため、第二のダクト7を第一のダクト6にしっかりと嵌入することが可能になる。よって、ダクトの接続部分のシール性を高めることができる。
【0042】
また、本実施の形態では、インストルメントパネル1の内側でサイドデフダクト3aとサイドベントダクト3bを上下に配置した場合に、吹出口23の上下の嵌合面23a、23bを平行に形成するとともに、嵌合面23a、23bに沿って吹出グリル22をスライドさせた時に、吹出グリル22のサイドデフグリル22aとサイドベントグリル22bとの接続部22c(図1参照)が干渉することなくサイドデフグリル22aがサイドデフダクト3a内に挿入されるように形成している。
【0043】
このため、本実施の形態のようにサイドデフグリル22aとサイドベントグリル22bとを一体形成して吹出口23に取り付けることが可能となる。よって、インストルメントパネル1の車体組付作業数を減らすことができ、インストルメントパネル1の車体組付作業性を向上させることができる。
【0044】
また、吹出口23の上下の嵌合面23a、23bは第一のダクト6に接続した状態での第二のダクト7の軸方向X(図1及び図2参照)に沿って平行に形成されている。
【0045】
これにより、第二のダクト7のダクトの軸方向Xである第一のダクト6に接続する第二のダクト7の接続方向と、吹出グリル22を嵌合面23a、23bに沿って吹出口23に挿入する吹出グリル22の挿入方向とが同じ方向となる。
【0046】
このため、本実施の形態のように第二のダクト7と吹出グリル22とを一体形成して第一のダクト6に接続することが可能となる。よって、インストルメントパネル1の車体組付作業数をさらに減らすことができ、インストルメントパネル1の車体組付作業性をさらに向上させることができる。
【0047】
図3は、本発明の第2の実施の形態を示す車両のインストルメントパネル201の要部分解斜視図である。このインストルメントパネル201は、インストルメントパネル本体202と、インストルメントパネル本体202の内側に設けられ、空調装置からの空調空気を車室内へ送るインストルメントパネル用ダクト203とを中心にして構成されている。
【0048】
インストルメントパネル本体202は、図4や図5に示すように予め図外の複数箇所でステアリングメンバ204に取り付けられており、外面221の右側下部には、車室内Iへ空調空気を吹き出す吹出グリル222が挿入されて上下の嵌合面223a、223bで嵌合させる吹出口223が設けられている。
【0049】
また、吹出グリル222は上側に配置されたサイドデフグリル222aと下側に配置されたサイドベントグリル222bとから構成されている。
【0050】
さらに、インストルメントパネル本体202には、吹出口223の奥に、車体205に設けられてナット252(図5参照)が溶接された車体パネル251へステアリングメンバ204を取り付けるステアリングメンバ204の取付部241が設けられており、この取付部241によってインストルメントパネル201は車体205へ取り付けられている。
【0051】
一方、インストルメントパネル用ダクト203は、図5に示すように、サイドデフグリル222aに接続するサイドデフダクト203aと、サイドベントグリル222bに接続する本発明にかかるサイドベントダクト203bとを備えている。
【0052】
このサイドベントダクト203bは、図3及び図5に示すように、ステアリングメンバ204の取付部241の手前で接続される第一のダクト206と第二のダクト207とを備えている。
【0053】
第一のダクト206は、一端部261が屈曲されてステアリングメンバ204の取付部241の後方から取付部241の上方を通って取付部241の手前に配置されるとともに一端部261の先端262がインストルメントパネル本体202の吹出口223に向いた状態でインストルメントパネル本体202の左右方向Bに延設されている。また図示しないが、第一のダクト206の他端部は車両の空調装置に接続されている。
【0054】
そして、第一のダクト206の一端部261には、図3及び図5に示すように、ステアリングメンバ4の取付部41と前後で重なる位置に、ステアリングメンバ204の取付部241を吹出口223を介して車体205へ取り付けるための作業穴263が設けられている。
【0055】
一方、第二のダクト207は、インストルメントパネル201の外側から吹出口223を介してインストルメントパネル201の内側に挿入される側方視で直線状に形成されており、他端側が第一のダクト206の一端部261に作業穴263を閉塞しながら嵌入して接続するとともに一端側が吹出グリル222に接続している。
【0056】
そして、第二のダクト207は、第一のダクト206の一端部261に作業穴263を閉塞して他端側が挿入されるダクト本体208と、ダクト本体208の他端側に設けられ、ダクト本体208を第一のダクト206の一端部261に挿入した際に、ダクト本体208の他端側と重なり合う一端部261の重合部264の内面265全体に密着して作業穴263を閉塞するシール材209とから構成されている。
【0057】
ダクト本体208は、インストルメントパネル201の吹出口223から第一のダクト206の作業穴263を閉塞するように側方視で直線状に形成されており、ダクト本体208の他端側の開口部281は第一のダクト206の作業穴263の上から一端部261の上側先端262にかけて上方に向けて形成されている。
【0058】
また、ダクト本体208の一端側は、インストルメントパネル201の吹出口223に向けて形成されており、吹出グリル222のサイドベントグリル222bに接続している。
【0059】
一方、シール材209はウレタン等の柔軟性を有する発泡材から成り、図3に示すように、第二のダクト本体208の他端側の形状に合わせて筒状に形成されて外側から嵌められて強固に接着されており、シール材209の上面にはダクト本体208の開口部281に合わせて開口部291が形成されている。
【0060】
そして、シール材209が第一のダクト206の一端部261の内側に密着することによって、この一端部261に第二のダクト7の他端側が嵌入するように構成されている。
【0061】
かかる構成において、このインストルメントパネル201を車体205に組み付けるには、サイドベントダクト203bの第一のダクト206から第二のダクト207を外した状態でインストルメントパネル201の吹出口223に工具を挿入し、作業穴263を介してステアリングメンバ204の取付部241をナット252が溶接された車体ブラケット251にボルト242締めするとともに、ステアリングメンバ204の両端部を図外のブラケットを介して車体205に固定する。
【0062】
次に、予め第二のダクト207を接続した吹出グリル222を持って、第二のダクト207をインストルメントパネル201の吹出口223に他端側から挿入して嵌合面223a、223bに沿ってスライドさせながら、シール材209で第一のダクト206の作業穴263を塞いで第一のダクト206に嵌入して接続するとともにサイドデフグリル222aをサイドデフダクト203aに挿入して接続し、吹出グリル222を吹出口223の嵌合面223a、223bで嵌合させる。
【0063】
このとき、第一のダクト206の一端部261の先端262がインストルメントパネル1の吹出口223の奥に位置しているため、第二のダクト207を吹出口223から真っ直ぐ挿入するだけで第一のダクト207に嵌入することが可能となる。よって、ダクトの接続作業性を向上させることができる。
【0064】
また、第二のダクト207をインストルメントパネル201の吹出口223に真っ直ぐ挿入するだけで第一のダクト206に嵌入することが可能となるため、第二のダクト207を第一のダクト206にしっかりと嵌入することが可能になる。よって、ダクトの接続部分のシール性を高めることができる。
【0065】
また、本実施の形態では、インストルメントパネル201の内側でサイドデフダクト203aとサイドベントダクト203bを上下に配置した場合に、吹出口223の上下の嵌合面223a、23bを平行に形成するとともに、嵌合面223a、23bに沿って吹出グリル22をスライドさせた時に、吹出グリル222のサイドデフグリル222aとサイドベントグリル222bとの接続部22c(図3及び図5参照)が干渉することなくサイドデフグリル222aがサイドデフダクト203a内に挿入されるように形成している。
【0066】
したがって、本実施の形態のようにサイドデフグリル222aとサイドベントグリル222bとを一体に形成して吹出口223に取り付けることが可能となるため、インストルメントパネル201の車体組付作業数を減らすことができる。よって、インストルメントパネル1の車体組付作業性を向上させることができる。
【0067】
また、本実施の形態では、第二のダクト207のシール材209が第二のダクト207を第一のダクト206に嵌入する際にダクト本体208の他端側と重なり合う第一のダクト206の一端部261の重合部264の内面265全体に密着するため、第一の実施の形態で説明したシール材9に比べて第一のダクト206に密着する第二のダクト207のシール材209の密着範囲が広がる。
【0068】
さらに、このシール材209は、ウレタン等の柔軟な発泡材が用いられて第二のダクト207に強固に接着されていることにより、第二のダクト207を第一のダクト206に嵌入する際に、第一のダクト206の先端部に当接して手前に倒れるように撓むとともに圧縮されながら第一のダクト206内に引き込まれるため、第一のダクト206に対するシール材209の密着性が高まる。
【0069】
よって、本実施の形態のインストルメントパネル用ダクト203においては、第1の実施の形態のインストルメントパネル用ダクト3に比べて、ダクトの接続部分のシール性をさらに高めることができる。
【0070】
また、本実施の形態では、吹出口223の上下の嵌合面223a、223bは第一のダクト206に接続した状態での第二のダクト207の軸方向Xに対し、吹出口223の外側から内側にかけて若干斜め下方向で平行に形成されている。
【0071】
これにより、第二のダクト207の軸方向Xである第一のダクト206に接続する第二のダクト207の接続方向に対して、吹出グリル222を嵌合面223a、223bに沿って吹出口223に挿入する吹出グリル222の挿入方向Yが若干斜め下方向となる。
【0072】
そして、第二のダクト207に設けられたシール材209が、第一のダクト206に第二のダクト207を嵌入した際に第一のダクト206の一端部261の重合部264の内面265全体に密着するようにしている。
【0073】
したがって以上のことから、第二のダクト207の接続方向Xと吹出グリル222の挿入方向Yとが一致していなくても、本実施の形態のように第二のダクト207に吹出グリル222を一体形成しておいて第一のダクト206に接続することが可能となる。
【0074】
このため、インストルメントパネル201の車体組付作業数をさらに減らすことができる。よって、インストルメントパネル201の車体組付作業性をさらに向上させることができる。
【0075】
また、第二のダクト207の接続方向Xに対して吹出グリル222の挿入方向Yを若干斜め下方向としたことにより、第二のダクト207を第一のダクト206に嵌入する際にシール材209の上部が第一のダクト206内に引き込みやすくなるため、第一のダクト206に対するシール材209の密着性がさらに高まる。よって、ダクトの接続部分のシール性をよりいっそう高めることができる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のインストルメントパネル用ダクトにおいては、第一のダクトの一端部の先端がインストルメントパネルの吹出口の奥に位置しているため、第二のダクトを吹出口に真っ直ぐ挿入するだけで第一のダクトに嵌入することが可能となる。よって、ダクトの接続作業性を向上させることができる。
【0077】
また、第二のダクトをインストルメントパネルの吹出口に真っ直ぐ挿入して第一のダクトに嵌入することが可能となるため、第二のダクトを第一のダクトにしっかりと嵌入することが可能になる。よって、ダクトの接続部分のシール性を高めることができる。
【0078】
さらに、請求項2記載のインストルメントパネル用ダクトにおいては、請求項1記載のインストルメントパネル用ダクトに比べて、第一のダクトに密着する第二のダクトのシール材の密着範囲が広がる。よって、ダクトの接続部分のシール性をさらに高めることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すインストルメントパネルの要部縦断面図である。
【図2】第一のダクトに第二のダクトを接続する先端部の拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すインストルメントパネルの要部分解斜視図である。
【図4】車体パネルとステアリングメンバとの取付関係を示す斜視図である。
【図5】インストルメントパネルの要部縦断面図である。
【図6】従来のインストルメントパネル用ダクトを備えたインストルメントパネルの要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
3 インストルメントパネル用ダクト
5 車体
6 第一のダクト
7 第二のダクト
9 シール材
21 外面
22 吹出グリル
23 吹出口
41 取付部
61 一端部
62 先端
63 作業穴
64 周縁部
65 内面
66 先端部
67 内面
201 インストルメントパネル
203 インストルメントパネル用ダクト
206 第一のダクト
207 第二のダクト
209 シール材
221 外面
222 吹出グリル
223 吹出口
261 一端部
262 先端
263 作業穴
241 取付部
264 重合部
265 内面

Claims (2)

  1. 外面に吹出グリルが挿入される吹出口と、この吹出口の奥に車体へ取り付ける取付部とが設けられたインストルメントパネルの内側に設けられるインストルメントパネル用ダクトにおいて、
    一端部が屈曲されて前記取付部の後方から手前に配置されるとともに前記一端部の先端が前記吹出口へ向いた状態で前記インストルメントパネルの左右方向に延設され、前記一端部の前記取付部と前後で重なる位置に前記取付部を前記吹出口を介して前記車体へ取り付けるための作業穴が設けられた第一のダクトと、
    前記インストルメントパネルの外側から前記吹出口を介して前記インストルメントパネルの内側に挿入される側方視で直線状に形成され、他端側が前記第一のダクトの前記一端部に前記作業穴を閉塞しながら嵌入して接続するとともに一端側が前記吹出グリルに接続する第二のダクトとを備え、
    前記第二のダクトの前記他端側には、前記第一のダクトの前記一端部に挿入した際に、前記作業穴の周縁部の内面に密着して前記作業穴を閉塞するとともに前記一端部の先端部の内面全体に密着するシール材が設けられたことを特徴とするインストルメントパネル用ダクト。
  2. 外面に吹出グリルが挿入される吹出口と、この吹出口の奥に車体へ取り付ける取付部とが設けられたインストルメントパネルの内側に設けられるインストルメントパネル用ダクトにおいて、
    一端部が屈曲されて前記取付部の後方から手前に配置されるとともに前記一端部の先端が前記吹出口へ向いた状態で前記インストルメントパネルの左右方向に延設され、前記一端部の前記取付部と前後で重なる位置に前記取付部を前記吹出口を介して前記車体へ取り付けるための作業穴が設けられた第一のダクトと、
    前記インストルメントパネルの外側から前記吹出口を介して前記インストルメントパネルの内側に挿入される側方視で直線状に形成され、他端側が前記第一のダクトの前記一端部に前記作業穴を閉塞しながら嵌入して接続するとともに一端側が前記吹出グリルに接続する第二のダクトとを備え、
    前記第二のダクトの前記他端側には、前記第一のダクトの前記一端部に挿入した際に、前記他端側と重なり合う前記一端部の重合部の内面全体に密着して前記作業穴を閉塞するシール材が設けられたことを特徴とするインストルメントパネル用ダクト。
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