JP2010215024A - キャビン付き作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャビンルーフ部における空調ユニットの配置及びルーフ構造を工夫して、車体の重量増加をさけながら、後方上部側の視界を良好にする。
【解決手段】空調ユニット36をリヤクロスメンバー29の上側に配置し、リヤクロスメンバー29と同程度の高さ位置でキャビンフレームの横側端の上部に備えたサイドクロスメンバー28でルーフ部32のインナールーフ30を支持し、リヤクロスメンバー29から空調ユニット36の上方を覆うアウタルーフ31までの上下幅と、サイドクロスメンバー28からアウタルーフ31までの上下幅とを、同程度の上下幅に設定し、インナールーフ30を、キャビン11室の外周部側が低位で、キャビン11室内の中央部側が高位となるように上方側へ突曲する湾曲面に形成してある。
【選択図】図5

Description

本発明は、キャビンのルーフ部に空調ユニットを配備してあるキャビン付き作業車に関する。
上記のようなキャビン付き作業車としては、従来より下記[1]に示す構造のものが知られている。
[1]空調ユニットを、その後端部がキャビンのリヤウインドよりも後方に位置するように、キャビンフレームの後端上方に備えたリヤクロスメンバーで支持し、かつ、その空調ユニットの下部側を覆う下部カバーが、前記リヤクロスメンバーよりも前方側のキャビンフレームを構成するサイドクロスメンバーよりも下方側に位置する状態に設けられていた(例えば特許文献1参照)。
特開2007−308028号公報(段落番号0044,0055、図1,2、及び図8)
上記のように、空調ユニットを、その後端部がキャビンのリヤウインドよりも後方で、サイドクロスメンバーよりも下方側に位置する状態に設けてあると、空調ユニットがルーフ部の上方側へ突出して他物と接触するような不具合を生じる虞は少なく、キャビン全体高さを低減し得る点では有用なものである。
しかしながら、この構造では、リヤウインドよりも後方側に位置する部分がサイドクロスメンバーよりも下方側に位置しているため、キャビン内部から後方側を確認したい場合に、その後方上部側の視野が狭められるという不具合がある。
後方上部側を見やすくするためには、前記空調ユニットの収容部をリヤウインドよりも前側のキャビン室内側に設けて、リヤウインドよりも後方側の視野を広くすることも考えられるが、これでは、キャビン室内の天井側が低くなり過ぎて、運転者の頭上の圧迫感が強くなり好ましくない。
また、キャビン全体を高くすればこれらの不具合を解消することは可能であるが、これでは必要以上にキャビンフレームの高さが高くなりすぎて、車体重量が増加する傾向がある。
本発明の目的は、キャビンルーフ部における空調ユニットの配置及びルーフ構造を工夫して、車体の重量増加をさけながら、キャビン室内高さの確保と後方上部側の視野を広く確保することにある。
〔解決手段1〕
上記課題を解決するために講じた本発明の技術手段は、キャビンのルーフ部に空調ユニットを配備してあるキャビン付き作業車において、
前記空調ユニットを、その後端部が前記キャビンのリヤウインドよりも後方に位置するように、キャビンフレームの後端上部に備えたリヤクロスメンバーで支持して、そのリヤクロスメンバーの上側に配置し、
前記リヤクロスメンバーと同程度の高さ位置でキャビンフレームの横側端の上部に備えたサイドクロスメンバーで前記ルーフ部のインナールーフを支持し、前記インナールーフの上側を覆ってルーフ部を構成するアウタルーフを、その後端部が前記空調ユニットの上部側を覆う上部カバーとして機能するように形成し、
前記リヤクロスメンバーから空調ユニットの上方を覆うアウタルーフまでの上下幅と、前記サイドクロスメンバーからアウタルーフまでの上下幅とを、同程度の上下幅に設定するとともに、前記インナールーフを、キャビン室の外周部側が低位で、キャビン室内の中央部側が高位となるように上方側へ突曲する湾曲面に形成したことである。
〔解決手段1にかかる発明の作用及び効果〕
この解決手段1によれば、キャビンフレームの上端側におけるリヤクロスメンバーとサイドクロスメンバーとを同程度の高さ位置に設定して、リヤクロスメンバーの上側に空調ユニットを配置し、そのリヤクロスメンバーから空調ユニットの上方を覆うアウタルーフまでの上下幅と、前記サイドクロスメンバーからアウタルーフまでの上下幅とを、同程度の上下幅に設定している。
このため、ルーフ部は、空調ユニットを内装し得る程度の上下幅を有した後方側と同程度の上下幅で前方側も形成され、全体的に上下方向厚みは側面視で多少分厚く見える状態になるが、その前部側では、インナールーフを、キャビン室の外周部側が低位で、キャビン室内の中央部側が高位となるように上方側へ突曲する湾曲面に形成してある。
これにより、そのルーフ部の前部側における上下方向厚みもキャビン室内空間の一部として用いることができるようになる。その結果、例えば、キャビンフレームの支柱を高くしてキャビン室内空間を高くする場合に比べて、キャビンフレームの支柱よりは軽量の部材で作成し易いルーフ部の厚みでキャビン室内空間を高くでき、キャビン全体の軽量化を図ることができる。
したがって、強度メンバーであり、重量も大きいキャビンフレームの支柱部分の上下高さをできるだけ高くせず、リヤクロスメンバーよりも上方側に支持した空調ユニットは、より軽量部材で構成しやすいルーフ部の上下方向幅を利用して格納している。
そして、その空調ユニットを格納し得る程度のルーフ部における上下方向幅も、キャビン室内空間の一部として利用できるように、インナールーフ形状を工夫して、キャビン室内空間の所要高さを確保できるようにしたものであるから、上述のように、キャビン重量の増大化を避けながら後部上方側の視野を拡大することができる利点がある。
〔解決手段2〕
解決手段2にかかる発明は、解決手段1で示したキャビン付き作業車において、インナールーフのキャビン室前部側に、前方側が低く後方側が高い段差部分を設け、この段差部分の前向き面に、備品取付用の開口部を形成可能な開口部形成予定箇所を設け、この開口部形成予定箇所に強度弱点部を形成してある点に特徴がある。
〔解決手段2にかかる発明の作用及び効果〕
この解決手段2によれば、インナールーフのキャビン室前部側に、備品取付用の開口部を形成可能な開口部形成予定箇所を設け、この開口部形成予定箇所に強度弱点部を形成してあるので、オプション品などの備品を取り付ける必要が生じた際に、前記開口部形成予定箇所に外力を加えるなどの簡単な作業で開口部を形成することができ、備品の取付作業を簡単に行い易くなる利点がある。
〔解決手段3〕
解決手段3にかかる発明は、解決手段2で示したキャビン付き作業車において、空調ユニットからキャビン室内の前部に送風するダクトの前端部は、段差部分に装備された備品の下側に重なる位置に設置可能であるように、上下方向幅よりも水平方向幅が広い扁平筒状の断面形状に形成されている点に特徴がある。
〔解決手段3にかかる発明の作用及び効果〕
この解決手段3によれば、空調ユニットからキャビン室内の前部に送風するダクトの前端部を、上下方向幅よりも水平方向幅が広い扁平筒状に形成してあるので、キャビン室前部の段差部に備品が装備されても、その下側に重なる状態で設置することができる。
したがって、ダクト前端部と備品とを共存させる場合に要する空間の水平方向面積は、ルーフ部のインナールーフとアウタルーフとの間で、例えば、前後に位置をずらして配置しなければならない構造のものに比べて、上下に重なる状態で配置される本発明のダクト前端部と備品とが占める水平方向面積は少なくて済むことになる。
このように、ダクト前端部と備品とを格納するために比較的大きな上下幅を要するところの、ルーフ部の水平方向面積が少なくて済むので、ルーフ部の残部、つまり上下幅を大きくする必要のない部分の水平方向面積は広く確保できることになる。その結果、キャビン室内の天井部分の高い範囲をできるだけ広くして、圧迫感を軽減し易い利点がある。
〔解決手段4〕
解決手段4にかかる発明は、解決手段1、2、又は3で示したキャビン付き作業車において、空調ユニットの上部側を覆う上部カバーとして機能する部位のアウタルーフと、空調ユニットの下部側を覆う下部カバーとで空調ユニットの収容空間を形成し、前記アウタルーフと下部カバーとの接合箇所にシール材を挟圧する対向面を形成し、前記アウタルーフと下部カバーとを締め付け連結する連結ボルトを、前記対向面同士の遠近移動方向に沿った一方向に沿わせて設けてある点に特徴がある。
〔解決手段4にかかる発明の作用及び効果〕
すなわち、この解決手段4によれば、空調ユニットの上部側を覆う上部カバーとして機能する部位のアウタルーフと下部カバーとを締め付け連結する連結ボルトが、アウタルーフと下部カバーとの接合箇所の対向面同士の遠近移動方向に沿った一方向に沿わせて設けられている。
これにより、対向面同士の遠近移動方向と連結ボルトの締め付け方向とが一方向に沿った同方向となるものであるから、この対向面同士の間で挟圧されるシール部材の圧縮方向も同じ一方向で圧縮されることになる。
したがって、例えば前記下部カバーが上部カバーに対して、上下方向で締め付け操作される連結ボルトと、水平方向で締め付け連結ボルトとで連結固定される場合のように、両カバーの接合箇所の対向面同士の間に挟圧されるシール材に、上下方向と水平方向との両方向での外力が加えられて変形損傷し易くなる、というような事態を招き難い利点がある。
トラクタの全体側面図 キャビン上部の平面図 キャビン後方上部の分解斜視図 キャビン上部の斜視図 ルーフ部の上下方向断面図 インナールーフ部分の斜視図 図2におけるVII-VII線断面図 図2におけるVIII-VIII線断面図 ルーフ部後方の底面図 ルーフ部後方の分解側面図 空調ダクトの斜視図
〔作業車の全体構成〕
図1にはキャビン付き作業車の一例であるトラクタの全体側面が示されている。このトラクタは、前部フレーム1に防振搭載したエンジン2からの動力を、フレーム兼用のミッションケース3に内装した走行用の変速装置(図示せず)などからなる走行伝動系を介して左右一対の前輪4及び後輪5に伝達する四輪駆動型に構成されている。
ミッションケース3の後部には、その後上部に内装した油圧式の昇降シリンダ(図示せず)の作動で上下方向に揺動駆動される左右一対のリフトアーム6や、エンジン動力の外部への取り出しを可能にする動力取出軸7、などが装備されている。前記動力取出軸7には、前記走行伝動系とは別系統のミッションケース3に内装した作業用の変速装置(図示せず)や作業クラッチ(図示せず)などからなる作業伝動系を介して、エンジン2からの動力が伝達されている。
左右のリフトアーム6には、ミッションケース3の後部に昇降揺動可能に連結装備されるリンク機構(図示せず)が連結され、動力取出軸7には、そのリンク機構に連結されるロータリ耕耘装置などの作業装置(図示せず)に対して動力を伝えるための伝動軸などが接続される。
図1及び図2に示すように、トラクタの後半部には、ステアリングホイール8や運転座席9などを備えて搭乗運転部10が形成され、その搭乗運転部10を覆うキャビン11が装備されている。
〔キャビンの構造〕
図1乃至図4に示すように、キャビン11は、キャビンフレーム19に、透明の曲面ガラスなどからなるウインドシールド20、透明の平面ガラスなどからなる外開き式の左右一対のドアパネル21、透明の曲面ガラスなどからなる外開き式の左右一対のサイドウインド22、及び、透明の曲面ガラスなどからなる外開き式のリヤウインド23、などを備えて構成されている。
キャビンフレーム19は、異形パイプからなる左右一対のフロントピラー24、左右一対のクォータピラー25、角パイプからなる左右一対のリヤピラー26、断面形状コの字状のフロントクロスメンバー27、断面形状コの字状の左右一対のサイドクロスメンバー28、及び、断面形状コの字状のリヤクロスメンバー29、などを溶接して一体化した枠体に構成されている。そして、前記フロントクロスメンバー27、左右のサイドクロスメンバー28、及び、リヤクロスメンバー29に、インナルーフ30やアウタルーフ31などを取り付けてルーフ部32が形成されている。
左右のドアパネル21は、対応するクォータピラー25に上下一対のヒンジ33を介して開閉揺動可能に連結されている。左右のサイドウインド22は、対応するリヤピラー26に上下一対のヒンジ34を介して開閉揺動可能に連結されている。リヤウインド23は、リヤクロスメンバー29に左右一対のヒンジ35を介して開閉揺動可能に連結されている。
左右のリヤピラー26は、それらの間隔が、左右のフロントピラー24の間隔や左右のクォータピラー25の間隔よりも狭くなるように設定されている。
図1及び図4に示すように、リヤクロスメンバー29、及び左右一対のサイドクロスメンバー28、ならびにフロントクロスメンバー27は、それぞれが、フロントピラー24、クォータピラー25、及びリヤピラー26の上端側で同一高さ位置に配設され、側面視で直線状に形成されている。
図3及び図4に示すように、前記リヤクロスメンバー29の後部側には、空調ユニット36を搭載して保持するための延長支持板37が溶接固定してあり、かつ、この延長支持板37には、空調ユニット36の左右両端側、及び中央部を支持する3つの支持ステー37aが装備されている。
ルーフ部32は、図5に示すように、前記リヤクロスメンバー29とアウタルーフ31の後部との間に空調ユニット36の配置空間を確保することのできる上下幅L1を有している。
インナルーフ30は、その周縁部がフロントクロスメンバー27、左右のサイドクロスメンバー28、及び、リヤクロスメンバー29の下面に接合されており、その周縁部とアウタルーフ31との間に空調ダクト配設用の空間を確保しながら居住空間を極力広くするために、その中央部がアウタルーフ31に向けて膨出する形状に形成されている。したがって、この膨出した中央部の内面と、左右のサイドクロスメンバー28の上面との間隔L2によって、キャビン11室内に相当する空間Sが形成され、キャビン11室内の天井側における圧迫感を軽減するために役立っている。
アウタルーフ31は、その周縁部がフロントクロスメンバー27及び左右のサイドクロスメンバー28の上面で支持され、その前後中間部に外気導入経路38を有するように、又、その後端部が、リヤウインド23よりも後方に延出されていて、空調ユニット36の上部を覆う上部カバーとして機能するように形成されている。
空調ユニット36の上部を覆うように後方に延長されたアウタルーフ31の後部と、前記延長支持板37とにわたって、空調ユニット36の後下部を覆う下部カバー39が連結されている。これによって、インナルーフ30の後端部と、アウタルーフ31の後部と、下部カバー39との三者で、空調ユニット36を内装するための収容空間40が形成されている。
図2乃至図6に示すように、インナルーフ30の後部中央には、キャビン11の室内気を空調ユニット36へ供給するための内気供給口41が形成されている。
アウタルーフ31の後部中央には、外気の空調ユニット36への供給を可能にする外気供給口42が、インナルーフ30の内気供給口41に対向する状態で形成されている。この外気供給口42には、アウタルーフ31の左端部に形成された外気導入口44から導入された外気が、アウタケース内に形成された外気導入経路38を経て導かれている。
そして、前記内気供給口41と外気供給口42との何れの側から空調ユニット36への供給気体を取り込むかは、図示しないが、経路切換用シャッタなどの、適宜の経路切換手段を用いることによって切換られるように構成してある。
図6及び図7に示すように、インナールーフ30の前部には、前方側が低く後方側が高い段差部分30Aを設けてある。この段差部分30Aの前向き面には、ラジカセットレコーダーなどの音響機器をオプション用の備品88として取付るための開口部を形成し易くするための開口部形成予定箇所33を設けてある。
このインナールーフ30の前向き面における開口部形成予定箇所33では、開口部として切り抜く予定箇所の板厚の半分程度の深さで予め切り込みを形成することによって強度弱点部34を構成している。したがって、後にディーラーでオプション部品を取り付ける際に、その強度弱点部34である切り込み箇所の残りの板厚分を切り取って開口部を形成し易くしてある。
図7に示されているように、前記開口部予定箇所33の前面側には、その開口部予定箇所33に開口部を形成して、開口部に備品88(例えばオーディオ機器等)を挿入したとき、その挿入された備品88に外嵌して支持するためのホルダー75が設けられている。このホルダー75は、前記備品88に外嵌する角筒状本体76と、その角筒状本体76の下部から機体前方側のフロントクロスメンバー27に向けて延出された脚部77とを備え、その脚部77の前端側が前記フロントクロスメンバー27に溶接されている。これによって、ホルダー75はインナルーフ30とアウタルーフ31との間でルーフ部32内に取付固定されている。
したがって、前記開口部予定箇所33に形成された開口部に対して、キャビン11の室内側から備品88を挿入すると、備品88の挿入端側は前記ホルダー75の角筒状本体76に挿入嵌合される。このとき、互いに嵌合する備品88の外周部と前記ホルダー75の角筒状本体76の内周部との間には、図示しないが弾性的に係入する周知の係合部を形成してあって、備品88の挿入によって自動的に係合し、備品88が脱落しないように構成されている。
図5、図6、及び図8に示すように、インナルーフ30の前部側における左右幅方向での中央箇所には、その左右両側よりも上部側へ膨出する箱状膨出部45を形成してある。そして、この箱状膨出部45の存在箇所に対向するインナルーフ30の下面側には、図8に示すようにL字状の蓋部材46が、横軸心xまわりで上下揺動可能に装着されている。この蓋部材46と前記箱状膨出部45とで、断面ほぼ矩形の開閉可能な空間が形成され、この空間によって工具などの小物を収納可能な小物収容部47を構成してある。
〔空調ユニット〕
図4〜6、図8及び図9に示すように、空調ユニット36は、右上部に吸気部54が開口され、前部に左右一対のパイプ状の吹出部55が形成されたケーシング56に、シロッコファン57、エバポレータ58、及びヒータ59、などを内装して構成されている。この空調ユニット36は、左右のリヤピラー26の間で、その後端部がキャビン11のリヤウインド23よりも大きく後方に位置するように各支持ステー37で支持されることで、その全体が運転座席9よりも後方に位置するようになっている。
このように、空調ユニット36をキャビン11の後方側に配置したことで、空調ユニット36をルーフ部32の前端部に配置する場合に比較して、前方上方に対する視界が広がることから、例えば、フロントローダ(図示せず)を連結装備したローダ作業時には、上昇させたバケット位置の視認が容易になり、作業性が向上する。
シロッコファン57は、エバポレータ58の右側方に配置され、吸気部54から取り込んだ未調節空気を、エバポレータ58とそれに対向するケーシング56の後壁60との間に形成された給気経路61を介して、エバポレータ58及びヒータ59に供給する。
ケーシング56の後壁60は、シロッコファン57からの未調節空気をエバポレータ58の全域に略均一に案内する案内壁として機能するように、シロッコファン57から離れる左端側ほどエバポレータ58に接近する多段形状に形成されている。
又、シロッコファン57は、エバポレータ58の右側方に配置されたことで、アウタルーフ31の左端部に形成された外気導入口44とは反対側の右端部に位置することになり、これによって、外気混入状態では、外気導入口44から導入された外気が、外気導入経路38と給気経路61とを介して、キャビン11の内温で予熱された状態でエバポレータ58及びヒータ59に供給されるようになることから、外気導入口44の近傍にシロッコファン57を配置する場合に比較して、空調効率の向上を図ることができる。
図2及び図4に示すように、ケーシング56の各吹出部55には、対応する吹出部55からの調節空気をキャビン11の前端部に向けて案内する左右一対の空調ダクト63が外嵌されている。
左右の空調ダクト63は、それらの前端部が、フロントクロスメンバー27に対する近接位置で、フロントクロスメンバー27に略沿った姿勢となるように、略L字状に形成された樹脂成型品からなる。
左右の空調ダクト63の中間部には、案内した調節空気を、操縦者の前横上方から操縦者に向けて吹き出させる第1吹出口64と第2吹出口65とが形成されている。
左右の空調ダクト63の前端部には、案内した調節空気を、キャビン11における前端上部の横側端部から下方に向けて吹き出させる第3吹出口66と、キャビン11における前端上部の左右中間部から下方に向けて吹き出させる第4吹出口67とが形成されている。
各吹出口64〜67には、図6に示すように、インナルーフ30に対する左右の空調ダクト63の位置決め部材に兼用される吹出グリル68〜71が係止装備されている。
第1吹出口64及び第2吹出口65に装備される吹出グリル68,69は、第1吹出口64又は第2吹出口65からの調節空気を、操縦者の前横上方から操縦者の上半身側に向けて吹き出させる状態や下半身側に向けて吹き出させる状態などに向き変更可能に構成されている。
第3吹出口66に装備される吹出グリル70は、第3吹出口66からの調節空気を、左右のフロントピラー24に装備したサイドミラー72に向けて吹き出させる状態や、操縦者の前上方から操縦者の足元側に向けて吹き出させる状態などに向き変更可能に構成されている。
第4吹出口67に装備される吹出グリル71は、第4吹出口67からの調節空気を、前方視界位置や、操縦者の前上方から操縦者の足元側に向けて吹き出させる状態などに向き変更可能に構成されている。
図2及び図11に示すように、左右の空調ダクト63において、第1吹出口64と第3吹出口66との間には、第1吹出口64より前方への調節空気の流量を低下させることで、第1吹出口64から吹き出される調節空気の流量を確保する第1絞り部73が形成され、第2吹出口65と第3吹出口66との間には、第2吹出口65より前方への調節空気の流量を低下させることで、第2吹出口65から吹き出される調節空気の流量を確保する第2絞り部74が形成されている。
この構成から、空調ユニット36をルーフ部32の後部に配備して居住性の向上などを図りながらも、調節空気を、操縦者や、左右のドアパネル21におけるサイドミラー72の目視領域、あるいは、ウインドシールド20の前方視界領域、などに優先的に供給することが可能となり、これによって、キャビン11の内部での快適性を向上させることができ、又、ウインドシールド20の前方視界領域や、左右のドアパネル21におけるサイドミラー目視領域などを晴らすことができて、前方確認やサイドミラー72による後方確認などが行い易くなることから、操縦性や作業性の向上を図ることができる。
特に、第1吹出口64の前方に第1絞り部73が位置し、第2吹出口65の前方に第2絞り部74が位置することで、第1吹出口64及び第2吹出口65から操縦者に向けた調節空気の後方向きの吹き出しを良好に行える。
〔下部ケース取付構造〕
図10に示すように、アウタルーフ31と下部カバー39との間にはシール材81が介装されている。又、リヤクロスメンバー29には延長支持板37が固定され、その延長支持板37を利用して、リヤクロスメンバー29側の部材である延長支持板37と下部カバー39との間にシール材82が介装されている。
このようにシール材81,82を介装したことで、インナルーフ30の後端部とアウタルーフ31の後部と下部カバー39とで形成される空調ユニット収容空間40の気密性及び防水性を確保することができる。尚、図10における符号83は、アウタールーフ31とサイドクロスメンバー28及びリヤクロスメンバー29との間に介装したシール材である。
前記下部カバー39には、図3及び図10に示すように、その前部側で前記延長支持板37の下面側に接合する直線状の対向面39aと、後部側で前記アウタルーフ31の後部の下面側に接合する直線状の対向面39bと、横側部で前記アウタルーフ31の横側部の下面側に接合する円弧状の対向面39cとを形成してある。
また、延長支持板37側にも、前記対向面39aと接合する直線状の対向面37bを形成してあり、前記アウタルーフ31の後部及び横側部にも、それぞれ直線状の対向面31b、及び円弧状の対向面31cが形成されている。
そして、前記下部カバー39と、前記延長支持板37及び前記アウタルーフ31の後部は、図10に示すように、上下向きの連結ボルト87で締め付け連結されることにより、シール材81、及び82は、連結ボルト87の締め付け方向に沿って圧縮される。したがって、たとえば、連結ボルト87を、リヤクロスメンバー29側に対しては前後方向で締め付け、アウタルーフ31側に対しては上下方向で締め付けるというように、異なる方向での締め付けでシール材81,82を変形させる場合にくらべて、シール材81,82に無用な歪み変形を与えて劣化を早めるというような不具合を避けやすい。なお、この実施形態では、シール材81、82が一体的に構成されている。
図2に示すように、アウタルーフ31は、その後端部の左右幅が下部カバー39よりも幅広に形成されており、これによって、アウタルーフ31の後端部における下部カバー39の横側方箇所に、吸い込み面に集塵フィルターを装着した前記外気導入口44を設けてある。
図2に示すように、左右の空調ダクト63は、ケーシング56の対応する吹出部55に対して前方側から外嵌され、その前端部に一体形成した単一の連結部94を、左右の各サイドクロスメンバー28に備えた単一の連結具95にボルト連結することで、所定位置に所定姿勢で固定保持することができる。
〔別実施形態の1〕
ルーフ部32に装備される空調ユニット36としては、冷房及び暖房の両方を行う機能を有したものに限らず、冷房のみを行う構造のものであってもよい。
〔別実施形態の2〕
強度弱点部34としては、板厚を部分的に薄くする切り込み形成に限らず、開口周縁に沿って貫通長孔を間欠的に形成するなど、後作業による開口部形成を簡単に行えるようにする構造であれば任意の構造を採用することができる。
本発明のキャビン付き作業車としては、トラクタに限らず、コンバインやバックホーあるいは運搬車などであってもよい。
6 リフトアーム
11 キャビン
19 キャビンフレーム
23 リヤウインド
29 リヤクロスメンバー
30 インナールーフ
31 アウタルーフ
32 ルーフ部
33 開口部形成予定箇所
34 強度弱点部
36 空調ユニット
39 下部カバー
63 空調ダクト
81,82 シール材
87 連結ボルト
88 備品

Claims (4)

  1. キャビンのルーフ部に空調ユニットを配備してあるキャビン付き作業車であって、
    前記空調ユニットを、その後端部が前記キャビンのリヤウインドよりも後方に位置するように、キャビンフレームの後端上部に備えたリヤクロスメンバーで支持して、そのリヤクロスメンバーの上側に配置し、
    前記リヤクロスメンバーと同程度の高さ位置でキャビンフレームの横側端の上部に備えたサイドクロスメンバーで前記ルーフ部のインナールーフを支持し、前記インナールーフの上側を覆ってルーフ部を構成するアウタルーフを、その後端部が前記空調ユニットの上部側を覆う上部カバーとして機能するように形成し、
    前記リヤクロスメンバーから空調ユニットの上方を覆うアウタルーフまでの上下幅と、前記サイドクロスメンバーからアウタルーフまでの上下幅とを、同程度の上下幅に設定するとともに、前記インナールーフを、キャビン室の外周部側が低位で、キャビン室内の中央部側が高位となるように上方側へ突曲する湾曲面に形成してあることを特徴とするキャビン付き作業車。
  2. インナールーフのキャビン室前部側に、前方側が低く後方側が高い段差部分を設け、この段差部分の前向き面に、備品取付用の開口部を形成可能な開口部形成予定箇所を設け、この開口部形成予定箇所に強度弱点部を形成してある請求項1記載のキャビン付き作業車。
  3. 空調ユニットからキャビン室内の前部に送風するダクトの前端部は、段差部分に装備された備品の下側に重なる位置に設置可能であるように、上下方向幅よりも水平方向幅が広い扁平筒状の断面形状に形成されている請求項2記載のキャビン付き作業車。
  4. 空調ユニットの上部側を覆う上部カバーとして機能する部位のアウタルーフと、空調ユニットの下部側を覆う下部カバーとで空調ユニットの収容空間を形成し、
    前記アウタルーフと下部カバーとの接合箇所にシール材を挟圧する対向面を形成し、前記アウタルーフと下部カバーとを締め付け連結する連結ボルトを、前記対向面同士の遠近移動方向に沿った一方向に沿わせて設けてある請求項1、2、又は3記載のキャビン付き作業車。
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