JPH0531864A - 透明遮音板用積層体及びその製造方法 - Google Patents

透明遮音板用積層体及びその製造方法

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JPH0531864A
JPH0531864A JP3187762A JP18776291A JPH0531864A JP H0531864 A JPH0531864 A JP H0531864A JP 3187762 A JP3187762 A JP 3187762A JP 18776291 A JP18776291 A JP 18776291A JP H0531864 A JPH0531864 A JP H0531864A
Authority
JP
Japan
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acrylic resin
mol
laminate
molecular weight
average molecular
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Pending
Application number
JP3187762A
Other languages
English (en)
Inventor
Suehiro Tayama
末広 田山
Tetsuya Sawano
哲哉 沢野
Akira Kishizawa
明 岸沢
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐候性と飛散防止性に優れた透明遮音板用積
層体を提供する。 【構成】 アクリル樹脂層の間に、両末端にアルケニル
基を導入して得られるポリウレタンを含有するアクリル
樹脂層が積層される。 【効果】 耐候性と飛散防止性を兼ね備えた透明遮音板
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐候性がよく、しかも
飛散防止性に優れた透明遮音板用積層体とその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】安全性が要求される高速道路の遮音板に
は透明積層体や耐衝撃性の高い樹脂、例えばポリカーボ
ネート等が使用されている。透明積層体の基本構成はガ
ラス板等の透明体で熱可塑性樹脂をはさみ込んだもので
あり、飛散防止効果を付与させるためには透明で機械的
強度に優れたフィルムを介在させる方法などが提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ムを介在させた透明積層体では、歪のない外観でかつ飛
散防止効果に優れた透明遮音板を得ることは困難であっ
た。また、ポリカーボネートは耐衝撃性に優れているも
のの耐候性に問題があり飛散防止性、耐候性を兼ね備え
た透明遮音板はまだ得られていないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記の問題点のない透明遮蔽板を得るべく鋭意検討した結
果、複数のアクリル樹脂層の間に、特定のポリウレタン
含有アクリルシラップを注型重合して得られた積層体が
耐候性が良く、飛散防止性に優れていることを見い出し
本発明を完成するに到った。
【0005】すなわち、本発明は少なくとも2層のアク
リル樹脂層の間に、数平均分子量が500〜5000の
ポリブタジエンポリオールと数平均分子量が500〜5
000のポリテトラメチレンエーテルグリコールとのモ
ル比が1.0〜1.4のポリオール混合物1.0モルに対
し、有機ジイソシアネート1.0〜1.4モルを反応させ
た後、両末端にアルケニル基を導入して得られるポリウ
レタンを15〜30重量%含有するアクリル樹脂層が積
層された透明遮音板用積層体及びその製造方法である。
【0006】本発明のポリオール混合物は、水酸基を2
個以上有し数平均分子量が500〜5000のポリブタ
ジエンポリオールと数平均分子量が500〜5000の
ポリテトラメチレンエーテルグリコールとのモル比が
1.0〜1.4の混合比を持つものである。モル比が1.
0未満では透明性を損ね1.4を超えると得られる遮音
板は飛散防止性に乏しいものとなる。
【0007】有機イソシアネートとしてはテトラメチレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネートメチルエステル、トリレン
ジイソシアネート、4,4,1'−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
4,4'−ジシクロヘキシルイソシアネート、イソプロピ
ルデンジシクロヘキシルジイソシアネート等が挙げられ
る。
【0008】また、イソシアネート基の反応を促進する
触媒としてはN−ジメチルピペラジン、エンドエチレン
ピペラジン、N−エチルモルホリン、トリレチレンアミ
ン等の第三級アミン触媒、ジブチル錫ラウリレート、ジ
ブチル錫ジエチルへキシルソエート、スタンナスオクト
エート、スタンナスオレエート等の錫系触媒が挙げられ
る。
【0009】本発明におけるポリウレタン含有アクリル
シラップを得るに際してポリブタジエンポリオールとポ
リテトラメチレンエーテルグリコールの混合物と有機ジ
イソシアネートの反応はアクリル系単量体中またはシラ
ップ中で50〜100℃で行い、また重合温度を変えて
多段階で行うこともできる。
【0010】混合ポリオールと有機ジイソシアネートの
仕込み比率は生成するポリウレタンの分子量を考慮する
と[NCO当量]/[OH当量]=1.0〜1.4が好ま
しい。また、アクリル系シラップ中のポリウレタン含有
量は、シラップの粘度を考慮するとアクリル系単量体ま
たは部分重合体に対して15〜30重量%が好ましい。
この場合、15重量%未満では飛散防止の効果が認めら
れず、30重量%を超えるとシラップが高粘度になりア
クリル樹脂層の間にシラップを流し込むことが困難とな
るうえ作業性も低下する。シラップの粘度は注型重合を
するためには50cps以下が好ましく、特に20cps以下
が好ましい。
【0011】アクリル系シラップを構成する単量体とは
メタクリル酸メチル単独あるいはメタクリル酸メチルと
共重合可能な他の単量体との混合物である。メタクリル
酸メチルと共重合可能な他の単量体としてはメタクリル
酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸2−エチルステアリル、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチル等のメタクリル酸エステル、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−エチルステアリ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等のアクリル酸エ
ステル、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリルアミ
ド、アクリルアミドおよび酢酸ビニルが挙げられる。
【0012】シラップの重合開始剤としてはラウロイル
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等の有機過
酸化物や2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、2,2'
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2'−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロ
ニトリル)等のアゾ系化合物が挙げられる。また、レド
ックス系の重合開始剤、例えば有機過酸化物とアミン類
との組み合わせもラジカル重合開始剤として用いられ
る。重合開始剤の添加量は不飽和単量体に対して0.0
01〜1重量%が好ましく、特に0.01〜0.5重量%
が好ましい。
【0013】重合の際には、メタクリル酸メチル重合体
の製造時に一般に用いられる添加剤である紫外線吸収
剤、酸化防止剤、可塑剤、分子量調節剤、着色剤等を加
えることができる。また、成形体の表面硬度や耐溶剤性
を向上させる目的で重合性単量体に対して20重量部以
下の範囲で架橋剤を使用することもできる。
【0014】架橋剤としては1分子中に複数個の重合性
不飽和結合を含むものを用いることができ、具体的には
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエ
タントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸アリル
等が挙げられる。
【0015】紫外線吸収剤は重合体の耐候性向上のため
に添加されるものと、重合時に空気による重合阻害防止
のために添加されるものがあり、いずれもマトリックス
樹脂の5重量%以下で用いられる。
【0016】本発明の透明遮音板用積層体は、上述のポ
リウレタンを15〜30重量%含有するアクリルシラッ
プを少なくとも2枚のアクリル樹脂板の間に注入し注型
重合することにより製造できる。注型重合で製造する際
に使用される鋳型としては、特に限定されるものではな
く、例えばアクリル樹脂等の板と軟質塩化ビニル製ガス
ケットで構成された鋳型が挙げられる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、実施例中の物性の評価は下記の通り行っ
た。 飛散防止性試験 得られた積層板を15cm×15cmに切断しサンプル
とした。サンプルを水平に静置し、1kgの鋼球を1m
の高さからサンプル中心部に落下させ、サンプルがクラ
ック発生に伴い飛散するか否かを観察した。 耐候性試験 サンシャインウエザーメーターを用い、83℃雨有りの
条件で500時間暴露した。
【0018】実施例1 温度計、攪拌装置及び還流冷却管を備えた丸底フラスコ
にメタクリル酸メチル1750g、平均分子量2096
のポリテトラメチレンエーテルグリコール292.1g
(0.144モル)、平均分子量2220のポリブタジ
エンポリオール383.5g(0.173モル)、ジブチ
ルパラクレゾール0.25g、ジブチル錫ラウリレート
1.25gを入れ、攪拌しながら75℃に昇温させた
後、キシリレンジイソシアネート74.5g(0.396
モル)を添加し80℃で45分間反応後、ヒドロキシエ
チルメタクリレート20.6g(0.156モル)を加え
て30分間反応させ粘度20cps(20℃)のメタクリ
ル酸メチルのシラップを得た。このメタクリル酸メチル
シラップ100gにアゾビスイソブチロニトリル0.2
0gを加えてよく溶解させた後、30cm×30cm×
0.4cmのメタクリル酸メチル樹脂板(1mm)に注型
し60℃の空気中に静置した。内容物は約2時間で発熱
反応を終え硬化を終了した。得られた積層板は無色透明
あった。
【0019】実施例2 実施例1で得られたメタクリル酸メチルシラップ100
gにラウリルパーオキサイド0.30gを加えてよく溶
解させた後、30cm×30cm×0.4cmのメタク
リル酸メチル樹脂板(1mm)に注型し60℃の空気中に
静置した。内容物は約2時間で発熱反応を終え硬化を終
了した。得られた積層板は無色透明あった。
【0020】比較例1 温度計、攪拌装置及び還流冷却管を備えた丸底フラスコ
にメタクリル酸メチル1675g、平均分子量2430
のポリブタジエンポリオール275g(0.11モ
ル)、ジブチルパラクレゾール0.4g、ジブチル錫ラ
ウリレート0.6gを入れ、攪拌しながら75℃に昇温
させた後、キシリレンジイソシアネート25.6g(0.
136モル)を添加し80℃で45分間反応後、ヒドロ
キシエチルメタクリレート6.0g(0.05モル)を加
えて30分間反応させ粘度70cps(20℃)のメタク
リル酸メチルのシラップを得た。このメタクリル酸メチ
ルシラップ100gにアゾビスイソブチロニトリル0.
20gを加えてよく溶解させた後、30cm×30cm
×0.4cmのメタクリル酸メチル樹脂板(1mm)に注
型し60℃の空気中に静置した。内容物は約2時間で発
熱反応を終え硬化を終了した。得られた積層板は無色透
明あった。
【0021】温度計、攪拌装置及び還流冷却管を備えた
丸底フラスコにメタクリル酸メチル1248g、平均分
子量2096のポリテトラメチレンエーテルグリコール
201g(0.105モル)、ジブチルパラクレゾール
0.15g、ジブチル錫ラウリレート0.45gを入れ、
攪拌しながら75℃に昇温させた後、キシリレンジイソ
シアネート23.7g(0.126モル)を添加し80℃
で45分間反応後、ヒドロキシエチルメタクリレート
5.47g(0.042モル)を加えて30分間反応させ
粘度300cps(20℃)のメタクリル酸メチルのシラ
ップを得た。このメタクリル酸メチルシラップ100g
にアゾビスイソブチロニトリル0.20gを加えてよく
溶解させた後、30cm×30cm×0.4cmのメタ
クリル酸メチル樹脂板(1mm)に注型し60℃の空気中
に静置した。内容物は約2時間で発熱反応を終え硬化を
終了した。得られた積層板は無色透明あるが、気泡を有
し外観に劣っていた。
【0022】実施例1〜2、比較例1〜2に結果を表1
に示す。
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明によれば耐候性と飛散防止性に優
れた透明遮音板用積層体が得られるので、その工業的価
値は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 75:00 B29L 9:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2層のアクリル樹脂層の間
    に、数平均分子量が500〜5000のポリブタジエン
    ポリオールと数平均分子量が500〜5000のポリテ
    トラメチレンエーテルグリコールとのモル比が1.0〜
    1.4のポリオール混合物1.0モルに対し、有機ジイソ
    シアネート1.0〜1.4モルを反応させた後、両末端に
    アルケニル基を導入して得られるポリウレタンを15〜
    30重量%含有するアクリル樹脂層が積層された透明遮
    音板用積層体。
  2. 【請求項2】 少なくとも2枚のアクリル樹脂板の間
    で、数平均分子量が500〜5000のポリブタジエン
    ポリオールと数平均分子量が500〜5000のポリテ
    トラメチレンエーテルグリコールとのモル比が1.0〜
    1.4のポリオール混合物1.0モルに対し、有機ジイソ
    シアネート1.0〜1.4モルを反応させた後、両末端に
    アルケニル基を導入して得られるポリウレタンを15〜
    30重量%含有するアクリルシラップを注型重合により
    積層することを特徴とする透明遮音板用積層体の製造方
    法。
JP3187762A 1991-07-26 1991-07-26 透明遮音板用積層体及びその製造方法 Pending JPH0531864A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10254276A1 (de) * 2002-11-20 2004-06-03 Röhm GmbH & Co. KG Verfahren zur Herstellung einer Kunststoff-Platte mit schichtförmigem Aufbau

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10254276A1 (de) * 2002-11-20 2004-06-03 Röhm GmbH & Co. KG Verfahren zur Herstellung einer Kunststoff-Platte mit schichtförmigem Aufbau

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