JPH05317990A - パンチングマシンの成形用金型 - Google Patents
パンチングマシンの成形用金型Info
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- JPH05317990A JPH05317990A JP12589992A JP12589992A JPH05317990A JP H05317990 A JPH05317990 A JP H05317990A JP 12589992 A JP12589992 A JP 12589992A JP 12589992 A JP12589992 A JP 12589992A JP H05317990 A JPH05317990 A JP H05317990A
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- punch
- inclined surface
- die chip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工するワークの板厚が変わっても、同形状
の製品ならば同じ金型で成形加工を行うことができるパ
ンチングマシンの成形用金型を提供する。 【構成】 パンチ１１に装着されたパンチボディ４５の
先端に設けられている成形加工用の凹部４７に、ダイ１
７に設けらたダイチップ６５が嵌合することにより成形
加工を行う。この際、パンチ１１の下降に伴ってパンチ
ボディ４５凹部４７の傾斜面５５，５７とダイチップ６
５の傾斜面８３，８５とが当接し、ダイチップ６５はダ
イ１７に対して水平方向へ移動しながら相対的に上昇す
るため、加工するワークＷの板厚が変化してもダイチッ
プ６５の水平移動量が変化するだけで成形加工は板厚に
かかわらず行われることになる。
の製品ならば同じ金型で成形加工を行うことができるパ
ンチングマシンの成形用金型を提供する。 【構成】 パンチ１１に装着されたパンチボディ４５の
先端に設けられている成形加工用の凹部４７に、ダイ１
７に設けらたダイチップ６５が嵌合することにより成形
加工を行う。この際、パンチ１１の下降に伴ってパンチ
ボディ４５凹部４７の傾斜面５５，５７とダイチップ６
５の傾斜面８３，８５とが当接し、ダイチップ６５はダ
イ１７に対して水平方向へ移動しながら相対的に上昇す
るため、加工するワークＷの板厚が変化してもダイチッ
プ６５の水平移動量が変化するだけで成形加工は板厚に
かかわらず行われることになる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はパンチングマシンの成
形用金型に係り、さらに詳しくは、加工する板厚の変化
に対応できるパンチングマシンの成形用金型に関するも
のである。
形用金型に係り、さらに詳しくは、加工する板厚の変化
に対応できるパンチングマシンの成形用金型に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来の例えばタレットパンチプレスのご
ときパンチングマシンにおいては、加工するワークの板
厚毎に対応した成形用金型を使用するのが一般的であっ
た。
ときパンチングマシンにおいては、加工するワークの板
厚毎に対応した成形用金型を使用するのが一般的であっ
た。
【０００３】このため、種々の板厚に対する成形用金型
を用意して成形加工するのが一般的であった。
を用意して成形加工するのが一般的であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、加工するワークの板厚が変
わった場合、板厚に応じた成形用金型が必要となるた
め、種々の板厚に対する成形用金型が必要とされてコス
トの面で問題がある。
うな従来の技術にあっては、加工するワークの板厚が変
わった場合、板厚に応じた成形用金型が必要となるた
め、種々の板厚に対する成形用金型が必要とされてコス
トの面で問題がある。
【０００５】また、板厚が変化するたびに成形用金型を
交換しなければならず、作業性が悪い。
交換しなければならず、作業性が悪い。
【０００６】この発明の目的は、このような従来の技術
に着目してなされたものであり、加工するワークの板厚
が変わっても、同形状の製品ならば同じ金型で成形加工
を行うことができるパンチングマシンの成形用金型を提
供するものである。
に着目してなされたものであり、加工するワークの板厚
が変わっても、同形状の製品ならば同じ金型で成形加工
を行うことができるパンチングマシンの成形用金型を提
供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明に係るパンチン
グマシンの成形用金型は、上記の目的を達成するため
に、対向して設けられたパンチとダイによりパンチング
加工を行うパンチングマシンであって、前記パンチに装
着されたパンチボディの先端に成形加工用の凹部を設け
ると共にこの凹部の内側に傾斜面を設け、前記凹部に嵌
合するダイチップを水平方向へ移動自在にダイに設ける
と共に前記パンチボディの傾斜面に対向するダイチップ
に傾斜面を設けたものである。
グマシンの成形用金型は、上記の目的を達成するため
に、対向して設けられたパンチとダイによりパンチング
加工を行うパンチングマシンであって、前記パンチに装
着されたパンチボディの先端に成形加工用の凹部を設け
ると共にこの凹部の内側に傾斜面を設け、前記凹部に嵌
合するダイチップを水平方向へ移動自在にダイに設ける
と共に前記パンチボディの傾斜面に対向するダイチップ
に傾斜面を設けたものである。
【０００８】そして、パンチボディ先端の凹部に形成さ
れた傾斜面が勾配の異なる二つの傾斜面からなり、且つ
ダイチップに形成された傾斜面がパンチボディ凹部の傾
斜面と同じ勾配の二つの傾斜面から形成することが望ま
しい。
れた傾斜面が勾配の異なる二つの傾斜面からなり、且つ
ダイチップに形成された傾斜面がパンチボディ凹部の傾
斜面と同じ勾配の二つの傾斜面から形成することが望ま
しい。
【０００９】
【作用】この発明に係るパンチングマシンの成形用金型
によれば、パンチに装着されたパンチボディの先端に設
けられている成形加工用の凹部に、ダイに設けらたダイ
チップが嵌合することにより成形加工を行う。この際、
パンチの下降に伴ってパンチボディ凹部の傾斜面とダイ
チップの傾斜面とが当接し、ダイチップはダイに対して
水平方向へ移動しながら相対的に上昇するため、加工す
るワークの板厚が変化してもダイチップの水平移動量が
変化するだけで成形加工は板厚にかかわらず行われるこ
とになる。
によれば、パンチに装着されたパンチボディの先端に設
けられている成形加工用の凹部に、ダイに設けらたダイ
チップが嵌合することにより成形加工を行う。この際、
パンチの下降に伴ってパンチボディ凹部の傾斜面とダイ
チップの傾斜面とが当接し、ダイチップはダイに対して
水平方向へ移動しながら相対的に上昇するため、加工す
るワークの板厚が変化してもダイチップの水平移動量が
変化するだけで成形加工は板厚にかかわらず行われるこ
とになる。
【００１０】そして、凹部及びダイチップに形成されて
いる傾斜面が二段になっているため、ダイチップの移動
がスムーズに行われる。
いる傾斜面が二段になっているため、ダイチップの移動
がスムーズに行われる。
【００１１】
【実施例】以下この発明の好適な一実施例を図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【００１２】図１０には、パンチングマシンとしてのタ
レットパンチプレス１が示してある。このタレットパン
チプレス１は、ベース３の両側にサイドフレーム５、７
を立設し、さらにこれらサイドフレーム５、７の上側に
上部フレーム９を備えてなるものである。
レットパンチプレス１が示してある。このタレットパン
チプレス１は、ベース３の両側にサイドフレーム５、７
を立設し、さらにこれらサイドフレーム５、７の上側に
上部フレーム９を備えてなるものである。
【００１３】そして、上部フレーム９の下面には、複数
の上金型（ここでは成形用上金型である）としてのパン
チ１１を着脱自在に装着した円盤状の上部タレット１３
が、上部回転軸１５によって回転自在に支持されてい
る。この上部タレット１３に対向してベース３の上面に
は、前記パンチ１１と対をなす複数の下金型としてのダ
イ１７を着脱自在に装着した下部タレット１９が、下部
回転軸２１によって回転自在に支持されている。そし
て、上部フレーム９の下側には、上金型１１を打撃する
打撃子２３を装備したラム２５が設けられている。
の上金型（ここでは成形用上金型である）としてのパン
チ１１を着脱自在に装着した円盤状の上部タレット１３
が、上部回転軸１５によって回転自在に支持されてい
る。この上部タレット１３に対向してベース３の上面に
は、前記パンチ１１と対をなす複数の下金型としてのダ
イ１７を着脱自在に装着した下部タレット１９が、下部
回転軸２１によって回転自在に支持されている。そし
て、上部フレーム９の下側には、上金型１１を打撃する
打撃子２３を装備したラム２５が設けられている。
【００１４】従って、上部タレット１３と下部タレット
１９は、フレーム内に装備した図示しないタレット用サ
ーボモータにより同期して回転制御され、所望のパンチ
１１とダイ１７の対が打撃子２３の真下である加工位置
に選択的に位置決め制御されるようになっている。
１９は、フレーム内に装備した図示しないタレット用サ
ーボモータにより同期して回転制御され、所望のパンチ
１１とダイ１７の対が打撃子２３の真下である加工位置
に選択的に位置決め制御されるようになっている。
【００１５】さらに、ベース３の上面中央には図示しな
い固定テーブルが設けられ、この固定テーブルを挟んで
左右両側には図中Ｙ方向に沿って位置決め制御される一
対の可動テーブル２７が移動自在に支承されている。そ
して、この可動テーブル２７には、固定テーブルを跨い
だ状態で前後方向（図１０で紙面直角方向）に延びるキ
ャリッジベース２９が一体的に装備されている。また、
このキャリッジベース２９内には、前後方向に移動自在
のキャリッジ３１が装備されている。このキャリッジ３
１には、板状のワークＷの一端を把持するワーククラン
プ３３がＸ方向に移動自在に装備されている。
い固定テーブルが設けられ、この固定テーブルを挟んで
左右両側には図中Ｙ方向に沿って位置決め制御される一
対の可動テーブル２７が移動自在に支承されている。そ
して、この可動テーブル２７には、固定テーブルを跨い
だ状態で前後方向（図１０で紙面直角方向）に延びるキ
ャリッジベース２９が一体的に装備されている。また、
このキャリッジベース２９内には、前後方向に移動自在
のキャリッジ３１が装備されている。このキャリッジ３
１には、板状のワークＷの一端を把持するワーククラン
プ３３がＸ方向に移動自在に装備されている。
【００１６】従って、上部タレット１３と下部タレット
１９の間へのワークＷの位置決めは、ワークＷを把持す
るワーククランプ３３が装備されたキャリッジ３１がキ
ャリッジベース２９上を前後方向（図１０で紙面直角方
向）に移動制御され、且つキャリッジベース２９がＹ方
向に移動制御されることにより行われることになる。
１９の間へのワークＷの位置決めは、ワークＷを把持す
るワーククランプ３３が装備されたキャリッジ３１がキ
ャリッジベース２９上を前後方向（図１０で紙面直角方
向）に移動制御され、且つキャリッジベース２９がＹ方
向に移動制御されることにより行われることになる。
【００１７】このようにして位置決めされたワークＷ
は、上部タレット１３と下部タレット１９を回転位置決
めして選択した所定のパンチ１１及びダイ１７により成
形加工が行われる。
は、上部タレット１３と下部タレット１９を回転位置決
めして選択した所定のパンチ１１及びダイ１７により成
形加工が行われる。
【００１８】次に、図１に基づいて成形用金型３５につ
いて説明する。成形用金型３５は、上金型としてのパン
チ１１と、下金型としてのダイ１７を備えていて、パン
チ１１、ダイ１７はそれぞれ上，下部タレット１３，１
９に装着されている。パンチ１１は、打撃子２３により
打撃されるパンチヘッド３７の下側にボルト３９，４１
及び取付け部材４３を介してパンチボディ４５が取付け
られており、パンチボディ４５の先端（図１中下側端
部）は、成形加工用の凹部４７が形成されている。
いて説明する。成形用金型３５は、上金型としてのパン
チ１１と、下金型としてのダイ１７を備えていて、パン
チ１１、ダイ１７はそれぞれ上，下部タレット１３，１
９に装着されている。パンチ１１は、打撃子２３により
打撃されるパンチヘッド３７の下側にボルト３９，４１
及び取付け部材４３を介してパンチボディ４５が取付け
られており、パンチボディ４５の先端（図１中下側端
部）は、成形加工用の凹部４７が形成されている。
【００１９】この凹部４７の図１中右側に位置するパン
チボディ４５の右側先端部４９は、凹部４７の図１中左
側に位置する左側先端部５１よりも下方に突出してい
る。そして、図２を併せて参照するに、凹部４７の右側
内壁は、垂直面５３の図１中下側に第一傾斜面５５と第
二傾斜面５７とが二段に形成されており、下側である第
二傾斜面５７は、上側の第一傾斜面５５よりも傾斜が強
く（すなわち、垂直に近く）なっている。
チボディ４５の右側先端部４９は、凹部４７の図１中左
側に位置する左側先端部５１よりも下方に突出してい
る。そして、図２を併せて参照するに、凹部４７の右側
内壁は、垂直面５３の図１中下側に第一傾斜面５５と第
二傾斜面５７とが二段に形成されており、下側である第
二傾斜面５７は、上側の第一傾斜面５５よりも傾斜が強
く（すなわち、垂直に近く）なっている。
【００２０】パンチボディ４５の内部空間５９にはパン
チエジェクタ６１が上下移動自在に設けられており、こ
のパンチエジェクタ６１の上部には、パンチエジェクタ
６１を常時下方に付勢するエジェクタスプリング６３が
設けられている。従って、成形加工によって凹部４７に
入り込んだワークＷをパンチボディ４５から押し出すこ
とができる。
チエジェクタ６１が上下移動自在に設けられており、こ
のパンチエジェクタ６１の上部には、パンチエジェクタ
６１を常時下方に付勢するエジェクタスプリング６３が
設けられている。従って、成形加工によって凹部４７に
入り込んだワークＷをパンチボディ４５から押し出すこ
とができる。
【００２１】一方、パンチ１１に対向して下側に設けら
れているダイ１７には、前述のパンチボディ４５の凹部
４７に嵌合して成形加工を行うために所定の形状をした
ダイチップ６５と、ダイチップ６５の周囲にエジェクタ
プレート６７が設けられている。このエジェクタプレー
ト６７は複数のストリッパーボルト６９を介してウレタ
ンスプリング７１の上側に設けられて上下移動自在とな
っており、ウレタンスプリング７１の反発力により成形
加工後にワークＷをダイ１７から取り外すためのもので
ある。
れているダイ１７には、前述のパンチボディ４５の凹部
４７に嵌合して成形加工を行うために所定の形状をした
ダイチップ６５と、ダイチップ６５の周囲にエジェクタ
プレート６７が設けられている。このエジェクタプレー
ト６７は複数のストリッパーボルト６９を介してウレタ
ンスプリング７１の上側に設けられて上下移動自在とな
っており、ウレタンスプリング７１の反発力により成形
加工後にワークＷをダイ１７から取り外すためのもので
ある。
【００２２】図３及び図４を併せて参照するに、エジェ
クタプレート６７にはダイチップ６５の幅に対応した幅
の切欠き７３が図４中上下方向に設けられている。ま
た、このダイチップ６５は図４中上下方向（図１中左右
方向）へ移動自在に設けられており、ダイチップ６５の
図１中左側に設けられているダイチップエジェクタ７５
により常時右方向へ付勢されていて、ダイチップ６５の
右側に設けられているダイチップガイド７７に押付けら
れている。
クタプレート６７にはダイチップ６５の幅に対応した幅
の切欠き７３が図４中上下方向に設けられている。ま
た、このダイチップ６５は図４中上下方向（図１中左右
方向）へ移動自在に設けられており、ダイチップ６５の
図１中左側に設けられているダイチップエジェクタ７５
により常時右方向へ付勢されていて、ダイチップ６５の
右側に設けられているダイチップガイド７７に押付けら
れている。
【００２３】また、ダイチップ６５の下部にはベース７
９を有しており、図４中上方向（図１中右方向）へ突出
している。ダイチップガイド７７はこのベース７９を摺
動自在に押さえているので、ダイチップ６５は左右方向
の移動は許容されているが、上下方向の移動は抑制され
ている。従って、ダイチップ６５はダイ１７から脱落し
ない。
９を有しており、図４中上方向（図１中右方向）へ突出
している。ダイチップガイド７７はこのベース７９を摺
動自在に押さえているので、ダイチップ６５は左右方向
の移動は許容されているが、上下方向の移動は抑制され
ている。従って、ダイチップ６５はダイ１７から脱落し
ない。
【００２４】ダイチップ６５の右側でエジェクタプレー
ト６７との間には、パンチボディ４５の右側先端部４９
が嵌合する空間８１が設けられている。そして、図２を
併せて参照するに、ダイチップ６５の上端の右側隅部に
は、前述のパンチボディ４５凹部４７の第一傾斜面５５
と同じ勾配で第一傾斜面８３が設けられている。ダイチ
ップ６５側の第一傾斜面８３の長さは、パンチボディ４
５側の第一傾斜面５５の長さよりも若干短くなってお
り、第一傾斜面８３の下端部から、パンチボディ４５側
の第二傾斜面５７と同じ勾配で第二傾斜面８５が設けら
れている。従って、ダイチップ６５側の第一傾斜面８３
がパンチボディ４５側の第一傾斜面５５をある程度スラ
イドすると、安全性の面からそれ以上スライドしないよ
うになっている。
ト６７との間には、パンチボディ４５の右側先端部４９
が嵌合する空間８１が設けられている。そして、図２を
併せて参照するに、ダイチップ６５の上端の右側隅部に
は、前述のパンチボディ４５凹部４７の第一傾斜面５５
と同じ勾配で第一傾斜面８３が設けられている。ダイチ
ップ６５側の第一傾斜面８３の長さは、パンチボディ４
５側の第一傾斜面５５の長さよりも若干短くなってお
り、第一傾斜面８３の下端部から、パンチボディ４５側
の第二傾斜面５７と同じ勾配で第二傾斜面８５が設けら
れている。従って、ダイチップ６５側の第一傾斜面８３
がパンチボディ４５側の第一傾斜面５５をある程度スラ
イドすると、安全性の面からそれ以上スライドしないよ
うになっている。
【００２５】以上のように構成されているため、パンチ
１１を下降させると、ダイチップ６５がパンチボディ４
５の凹部４７内に侵入し、パンチボディ４５側の第二傾
斜面５７とダイチップ６５側の第二傾斜面８５とが当接
する。さらにパンチ１１を下降させるとダイチップ６５
側の第二傾斜面８５がパンチボディ４５側の第二傾斜面
５７に沿ってスライドし、その結果ダイチップ６５はダ
イチップエジェクタ７５に反して図１中左側へ移動する
とともに、相対的にダイチップ６５は上昇することにな
る。
１１を下降させると、ダイチップ６５がパンチボディ４
５の凹部４７内に侵入し、パンチボディ４５側の第二傾
斜面５７とダイチップ６５側の第二傾斜面８５とが当接
する。さらにパンチ１１を下降させるとダイチップ６５
側の第二傾斜面８５がパンチボディ４５側の第二傾斜面
５７に沿ってスライドし、その結果ダイチップ６５はダ
イチップエジェクタ７５に反して図１中左側へ移動する
とともに、相対的にダイチップ６５は上昇することにな
る。
【００２６】次に、図５〜図７に基づいて成形加工につ
いて説明する。図５に示すように、パンチ１１を下降さ
せていくとまずパンチボディ４５の右側先端部４９がダ
イチップ６５をガイドして下降してダイチップ６５をパ
ンチボディ４５の凹部４７に導き、パンチボディ４５の
左側先端部５１とダイ１７のエジェクタプレート６７と
の間にワークＷを挟んむ。さらにパンチ１１を下降させ
ると図６に示すように、パンチボディ４５の左側先端部
５１がダイ１７側のエジェクタプレート６７を押し下げ
ると共に、ダイチップ６５の第二傾斜面８５がパンチボ
ディ４５の第二傾斜面５７に沿って徐々に図中左側へ移
動する。このとき、ダイチップ６５は相対的にパンチ１
１に対して上昇することになるので、パンチエジェクタ
６１を押上げながらワークＷを次第に上方へ押し曲げ
る。このような成形加工の最終状態が図７に示されてい
る。
いて説明する。図５に示すように、パンチ１１を下降さ
せていくとまずパンチボディ４５の右側先端部４９がダ
イチップ６５をガイドして下降してダイチップ６５をパ
ンチボディ４５の凹部４７に導き、パンチボディ４５の
左側先端部５１とダイ１７のエジェクタプレート６７と
の間にワークＷを挟んむ。さらにパンチ１１を下降させ
ると図６に示すように、パンチボディ４５の左側先端部
５１がダイ１７側のエジェクタプレート６７を押し下げ
ると共に、ダイチップ６５の第二傾斜面８５がパンチボ
ディ４５の第二傾斜面５７に沿って徐々に図中左側へ移
動する。このとき、ダイチップ６５は相対的にパンチ１
１に対して上昇することになるので、パンチエジェクタ
６１を押上げながらワークＷを次第に上方へ押し曲げ
る。このような成形加工の最終状態が図７に示されてい
る。
【００２７】そして、成形加工が完了してパンチ１１が
上昇されると、ダイチップ６５はダイチップエジェクタ
７５により右側に押し戻されて初期状態となる。
上昇されると、ダイチップ６５はダイチップエジェクタ
７５により右側に押し戻されて初期状態となる。
【００２８】このような成形加工においては、ダイチッ
プ６５はパンチ１１の下降にともない、ワークＷの板厚
に対応して左側へ移動するが、図８に示すように、ダイ
チップ６５の第二傾斜面８５がパンチボディ４５の第二
傾斜面５７に沿って上方へ移動してワークＷを押し曲げ
始めるときのダイチップ６５左側面とパンチボディ４５
における凹部の左側内面との隙間Ｇ１が成形加工できる
ワークＷの最大板厚に相当する。また、図９に示すよう
に、ダイチップ６５が限界まで上昇したときのダイチッ
プ６５の左側面とパンチボディ４５における凹部４７の
左側内面との隙間Ｇ２が成形加工できるワークＷの最小
板厚に相当する。
プ６５はパンチ１１の下降にともない、ワークＷの板厚
に対応して左側へ移動するが、図８に示すように、ダイ
チップ６５の第二傾斜面８５がパンチボディ４５の第二
傾斜面５７に沿って上方へ移動してワークＷを押し曲げ
始めるときのダイチップ６５左側面とパンチボディ４５
における凹部の左側内面との隙間Ｇ１が成形加工できる
ワークＷの最大板厚に相当する。また、図９に示すよう
に、ダイチップ６５が限界まで上昇したときのダイチッ
プ６５の左側面とパンチボディ４５における凹部４７の
左側内面との隙間Ｇ２が成形加工できるワークＷの最小
板厚に相当する。
【００２９】このように、パンチボディ４５の下降に伴
ない、ダイチップ６５の傾斜面がパンチボディ４５にお
ける凹部４７の傾斜面に沿ってスライドするため、ダイ
チップ６５は左側へ移動しながら相対的に上昇して成形
加工を行う。従って、加工するワークＷの板厚が変化し
てもダイチップ６５の左側への移動量が変化することに
より対応するので、一種類の成形用金型３５で種々の板
厚のワークＷを成形加工することができ、従来のように
板厚が変化してもパンチ１１及びダイ１７を交換する必
要がなくなる。
ない、ダイチップ６５の傾斜面がパンチボディ４５にお
ける凹部４７の傾斜面に沿ってスライドするため、ダイ
チップ６５は左側へ移動しながら相対的に上昇して成形
加工を行う。従って、加工するワークＷの板厚が変化し
てもダイチップ６５の左側への移動量が変化することに
より対応するので、一種類の成形用金型３５で種々の板
厚のワークＷを成形加工することができ、従来のように
板厚が変化してもパンチ１１及びダイ１７を交換する必
要がなくなる。
【００３０】また、パンチボディ４５における凹部４７
の内面の傾斜面及びダイチップ６５における右側の傾斜
面が二段構造となっているので、ダイチップ６５の移動
がスムーズに行われる。
の内面の傾斜面及びダイチップ６５における右側の傾斜
面が二段構造となっているので、ダイチップ６５の移動
がスムーズに行われる。
【００３１】尚、この発明は前述の実施例に限定される
ことなく、適宜な変更を行うことにより、種々の態様で
実施し得るものである。例えば、上記実施例において
は、タレットパンチプレス１に使用する場合について説
明したが、この発明はこれに限らず種々のパンチングマ
シンに適用することができる。
ことなく、適宜な変更を行うことにより、種々の態様で
実施し得るものである。例えば、上記実施例において
は、タレットパンチプレス１に使用する場合について説
明したが、この発明はこれに限らず種々のパンチングマ
シンに適用することができる。
【００３２】
【発明の効果】この発明に係るパンチングマシンの成形
用金型は以上説明したような構成のものであり、パンチ
に装着されたパンチボディの先端に設けられている成形
加工用の凹部に、ダイに設けらたダイチップが嵌合する
ことにより成形加工を行う。この際、パンチの下降に伴
ってパンチボディ凹部の傾斜面とダイチップの傾斜面と
が当接し、ダイチップはダイに対して水平方向へ移動し
ながら相対的に上昇するため、加工するワークの板厚が
変化してもダイチップの水平移動量が変化するだけで成
形加工は板厚にかかわらず行われることになる。従っ
て、従来のように板厚が変化したときでもその都度成形
用金型を交換する必要がない。
用金型は以上説明したような構成のものであり、パンチ
に装着されたパンチボディの先端に設けられている成形
加工用の凹部に、ダイに設けらたダイチップが嵌合する
ことにより成形加工を行う。この際、パンチの下降に伴
ってパンチボディ凹部の傾斜面とダイチップの傾斜面と
が当接し、ダイチップはダイに対して水平方向へ移動し
ながら相対的に上昇するため、加工するワークの板厚が
変化してもダイチップの水平移動量が変化するだけで成
形加工は板厚にかかわらず行われることになる。従っ
て、従来のように板厚が変化したときでもその都度成形
用金型を交換する必要がない。
【００３３】そして、凹部及びダイチップに形成されて
いる傾斜面が二段になっているため、ダイチップの移動
がスムーズに行われる。
いる傾斜面が二段になっているため、ダイチップの移動
がスムーズに行われる。
【図１】この発明に係るパンチングマシンの成形用金型
の全体を示す断面図である。
の全体を示す断面図である。
【図２】図１中II矢視部の拡大図である。
【図３】図１中 III−III 線に沿った断面図である。
【図４】図３中IV−IV線からみたダイの平面図である。
【図５】成形加工開始の状態を示す図１中II矢視部の拡
大説明図である。
大説明図である。
【図６】成形加工途中の状態を示す図１中II矢視部の拡
大説明図である。
大説明図である。
【図７】成形加工終了時の状態を示す図１中II矢視部の
拡大説明図である。
拡大説明図である。
【図８】最大板厚のワークに対する成形加工状態を示す
説明図である。
説明図である。
【図９】最小板厚のワークに対する成形加工状態を示す
説明図である。
説明図である。
【図１０】この発明に係る成形用金型を用いたタレット
パンチプレスの全体を示す正面図である。
パンチプレスの全体を示す正面図である。
１ タレットパンチプレス（パンチングマシン） １１ パンチ １７ ダイ ３５ 成形用金型 ４５ パンチボディ ４７ 凹部 ５５ パンチ側第一傾斜面 ５７ パンチ側第二傾斜面 ６５ ダイチップ ８３ ダイ側第一傾斜面 ８５ ダイ側第二傾斜面
Claims (2)
- 【請求項１】 対向して設けられたパンチとダイにより
パンチング加工を行うパンチングマシンであって、前記
パンチに装着されたパンチボディの先端に成形加工用の
凹部を設けると共にこの凹部の内側に傾斜面を設け、前
記凹部に嵌合するダイチップを水平方向へ移動自在にダ
イに設けると共に前記パンチボディの傾斜面に対向する
ダイチップに傾斜面を設けたことを特徴とするパンチン
グマシンの成形用金型。 - 【請求項２】 パンチボディ先端の凹部に形成された傾
斜面が勾配の異なる二つの傾斜面からなり、且つダイチ
ップに形成された傾斜面がパンチボディ凹部の傾斜面と
同じ勾配の二つの傾斜面からなることを特徴とする請求
項１記載のパンチングマシンの成形用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4125899A JP2545176B2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | パンチングマシンの成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4125899A JP2545176B2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | パンチングマシンの成形用金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05317990A true JPH05317990A (ja) | 1993-12-03 |
| JP2545176B2 JP2545176B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=14921667
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4125899A Expired - Fee Related JP2545176B2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | パンチングマシンの成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2545176B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003106067A1 (ja) * | 2002-06-13 | 2003-12-24 | 株式会社アマダ | パンチプレス用金型 |
| US7490501B2 (en) | 2002-10-01 | 2009-02-17 | Amada Company, Limited | Method of processing formed product, and metal cope and metal drag used for the method |
-
1992
- 1992-05-19 JP JP4125899A patent/JP2545176B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003106067A1 (ja) * | 2002-06-13 | 2003-12-24 | 株式会社アマダ | パンチプレス用金型 |
| US7225659B2 (en) | 2002-06-13 | 2007-06-05 | Amada Company, Limited | Punch press die |
| US7490501B2 (en) | 2002-10-01 | 2009-02-17 | Amada Company, Limited | Method of processing formed product, and metal cope and metal drag used for the method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2545176B2 (ja) | 1996-10-16 |
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