JPH0531758Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、バツテリーにて駆動されるカメラ一
体型磁気記録装置に関する。

［従来の概要］ 本考案は、装置本体にテープカセツトホルダを
設け、このテープカセツトホルダにテープカセツ
トを収納するカメラ一体型磁気記録装置におい
て、 前記テープカセツトホルダにカセツト本体収納
室に添つてバツテリー収納部を設けることによ
り、 スペースの有効利用が図られ装置の小型化にな
るものである。

［従来の技術］ 従来のバツテリーにて駆動されるカメラ一体型
磁気記録装置においては、装置本体の外部にバツ
テリーを収納したバツテリー収納部を着脱自在に
設け、このバツテリー収納部の外形形状を把持し
やすい形状としてこのバツテリー収納部をグリツ
プ部として利用していた。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記の如くグリツプ部を設ければ、撮影時に支
持しやすく撮影に便利であるが、装置本体の外部
にバツテリー収納部が突出しているので、携帯に
は不利であり、装置の大型化ともなる。また、前
記グリツプ部は、装置本体に突出して設け把持し
やすいような形状としなければならない必然的な
要請もなく、撮影時に装置を支持できるものであ
れば足りる。

そこで、本考案は上記の不都合を解消したカメ
ラ一体型磁気記録装置を提供することを目的とす
る。

［問題点を解決するための手段］ 耐して、上記目的を達成するための本考案の構
成は前記テープカセツトホルダにカセツト本体を
収納するカセツト本体収納室と前記カセツト本体
から露出するテープを被うカバー部を収納するカ
バー部収納室とを設けると共に前記テープカセツ
トホルダに前記カセツト本体収納室の側部で、且
つ、前記カバー部収納室を設けた側にバツテリー
収納部を設けたことを特徴とする。

［作用］ テープカセツトをテープカセツトホルダ部のテ
ープカセツト収納室に挿入するとカセツトローデ
イングされてテープカセツトのカバー部が回動し
てカバー部収納室に収納される。従つて、テープ
カセツト収納室の側部で、且つ、カバー部収納室
を設けた側にデツドスペースが構成され、このデ
ツドスペースにバツテリー収納部を設けたので、
装置本体の外部に突出してバツテリー収納部を設
ける必要がなく、また、スペースの有効利用とな
り装置の小型化ともなる。

［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

この実施例においてカメラ一体型磁気記録装置
の装置本体１には、画像情報を取り込むカメラ部
（図示せず）および画像情報をテープカセツトに
記録する記録部（図示せず）が設けられている。
装置本体１は、第１図に示すようにほぼ直方体状
よりなり後面にビユーフアインダ２、前面に撮影
部３が取り付けられ、上面側にマイクロホン４お
よび携帯用のグリツプベルト５が取り付けられて
いる。装置本体１の一方の側部には撮影時に装置
を支持するグリツプベルト（図示せず）が設けら
れている。装置本体１の他方の側部には室６が設
けられ、この室６にはテープカセツト７を装着す
るテープカセツトホルダ１０が収納される。

前記テープカセツト７は、カセツト本体８とこ
のカセツト本体８に回転自在に設けられたカバー
部９とから成る。前記カセツト本体８内にはテー
プの供給部と巻取り部とが配され、前記カバー部
９はカセツト本体８から外部に露出しているテー
プを保護している。

前記テープカセツトホルダ１０は、第２図、第
３図Ａおよび第３図Ｂに詳しく示すように前板１
５、二枚の側板１６，１７と後板１８と底板（図
示せず）とから上面が開口した略偏平長方体形を
なしている。前記前板１５はその一部が透明部２
０から成り、この透明部２０はテープカセツト７
のテープの走行状態を見るためのものであると共
に、透明部２０にはその走行状態を示すための表
示線２１が設けられている。前記側板１６，１７
の下部には回転支点部２２が突設されており、こ
の回転支点部２２は前記室６の側壁（図示せず）
に支持されテープカセツトホルダ１０は回転支点
部２２を中心に回転可能に構成されている。前記
側板１６の上端には切欠部２３が形成され下記す
るカセツト本体収納室１１に収納されたテープカ
セツト７を取り出しやすいようになつている。

前記テープカセツトホルダ１０内には、第３図
Ａ及び第３図Ｂに示すようにカセツト本体収納室
１１、カバー部収納室１２及びバツテリー収納部
１３が設けられている。前記カセツト本体収納室
１１は、前記テープカセツト７のカセツト本体８
が収納される室でカセツトホルダ１０の内側に設
けられている。前記カバー部収納室１２は、第３
図Ｂに示すように前記テープカセツト７がローデ
イング状態とされた際にそのカバー部９が収納さ
れる室でテープカセツトホルダ１０の下部外側に
前記カセツト本体収納室１１に連通して設けられ
ている。前記バツテリー収納部１３は、装置を駆
動するためのバツテリー２４を収納する箇所で前
記カセツト本体収納室１１の側部（外側）で、且
つ、前記カバー部収納室１２の上部に設けられて
いる。このバツテリー収納部１３にはその両側部
に係合溝１４が設けられこの係合溝１４の一方に
は電極端子（図示せず）が設けられている。

前記バツテリー２４は、略偏平長方体形をなし
その中央には開口部２５が形成されこの開口部２
５を介して撮影者がテープカセツト７のテープの
走行状態を覗くことができる。バツテリー２４の
両側部には、前記係合溝１４に係合する係合突壁
２６が設けられ、この係合突壁２６の一方には電
極端子２７が設けられている。

以下、上記構成の作用について説明する。

第２図に示すようにバツテリー収納室１３にバ
ツテリー２４を収納すると、バツテリー収納部１
３に設けられている電極端子（図示せず）とバツ
テリー２４に設けられている電極端子２７同士が
接触して、バツテリー２４により装置の駆動が可
能となる。そして、バツテリー収納部１３をテー
プカセツトホルダ１０のデツドスペースに設けた
ので、装置本体１の外部に突出してバツテリー収
納部１３を設ける必要がなく、また、スペースの
有効利用となる。

［考案の効果］ 以上述べたように本考案によれば、テープカセ
ツトホルダ部の側部で且つカバー部収納室に設け
た側にバツテリー収納部を設け、従来のように装
置本体の外部に突出したバツテリー収納部を必要
としないようにし、デツドスペースの有効利用に
よりカメラ全体の小型化および軽量化を図ると共
に運搬を容易にすることができるという効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図Ｂは本考案の実施例を示
し、第１図はカメラ一体型磁気記録装置の斜視
図、第２図はテープカセツトホルダの斜視図、第
３図Ａ及び第３図Ｂはテープカセツトホルダ付近
の断面図である。 １……装置本体、７……テープカセツト、８…
…カセツト本体、９……カバー部、１０……テー
プカセツトホルダ、１１……カセツト本体収納
室、１２……カバー部収納室、１３……バツテリ
ー収納部、２４……バツテリー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 装置本体にテープカセツトホルダを設け、この
   テープカセツトホルダに画像情報を記録するテー
   プカセツトを収納するカメラ一体型磁気記録装置
   において、 前記テープカセツトホルダにカセツト本体を収
   納するカセツト本体収納室と前記カセツト本体か
   ら露出するテープを被うカバー部を収納するカバ
   ー部収納室とを設けると共に前記テープカセツト
   ホルダに前記カセツト本体収納室の側部で、且
   つ、前記カバー部収納室を設けた側にバツテリー
   収納部を設けたことを特徴とするカメラ一体型磁
   気記録装置。