JPH0531750Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0531750Y2 JPH0531750Y2 JP7094986U JP7094986U JPH0531750Y2 JP H0531750 Y2 JPH0531750 Y2 JP H0531750Y2 JP 7094986 U JP7094986 U JP 7094986U JP 7094986 U JP7094986 U JP 7094986U JP H0531750 Y2 JPH0531750 Y2 JP H0531750Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chassis
- air space
- vibration isolator
- sub
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 3
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 3
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 3
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
イ 産業上の利用分野
本考案はデイスクプレイヤの防振機構に関す
る。
る。
ロ 従来の技術
従来のデイスクプレイヤの防振機構には例えば
実開昭60−20094号公報がある。この従来技術に
よれば箱体とデツキホルダとをゴム製の防振体に
より構成し、粘性抵抗R及びバネ定数kを得てい
る。このため粘性抵抗R及びバネ定数kはゴムの
素材により一義的に決定され、設計に於いて自由
度がなくなつてしまう。
実開昭60−20094号公報がある。この従来技術に
よれば箱体とデツキホルダとをゴム製の防振体に
より構成し、粘性抵抗R及びバネ定数kを得てい
る。このため粘性抵抗R及びバネ定数kはゴムの
素材により一義的に決定され、設計に於いて自由
度がなくなつてしまう。
ハ 考案が解決しようとする問題点
本考案は設計の自由度を得ることができるデイ
スクプレイヤの防振機構を得ようとするものであ
る。
スクプレイヤの防振機構を得ようとするものであ
る。
ニ 問題点を解決するための手段
本考案はデイスクプレイヤの機構部が載置され
た副シヤーシと、この副シヤーシ上の機構部を箱
体に固定された主シヤーシとは非接触に載置、固
定するように、主シヤーシと副シヤーシとの間に
設けられたゴム製の防振体とからなり、このゴム
製の防振体は、螺子部材により前記主シヤーシに
固定される挿通孔を有すと共に該螺子部材を包含
する内部空気空間を有し、且つこの内部空気空間
と外部とを連通する前記内部空気空間の体積比10
〜15%の微小空気孔を設けたものである。
た副シヤーシと、この副シヤーシ上の機構部を箱
体に固定された主シヤーシとは非接触に載置、固
定するように、主シヤーシと副シヤーシとの間に
設けられたゴム製の防振体とからなり、このゴム
製の防振体は、螺子部材により前記主シヤーシに
固定される挿通孔を有すと共に該螺子部材を包含
する内部空気空間を有し、且つこの内部空気空間
と外部とを連通する前記内部空気空間の体積比10
〜15%の微小空気孔を設けたものである。
ホ 作用
本考案のデイスクプレイヤの防振機構によれ
ば、ゴム製の防振体に設けた内部空気空間と外部
とを連通する微小空気孔は、外部振動時、外部と
の空気出入口となり粘性抵抗の増大を計る。
ば、ゴム製の防振体に設けた内部空気空間と外部
とを連通する微小空気孔は、外部振動時、外部と
の空気出入口となり粘性抵抗の増大を計る。
ヘ 実施例
第1図は本考案実施例のデイスクプレイヤの防
振機構の構成図で、同図aは側断面図、bは上面
図である。図において、1はデイスクプレイヤの
箱体に固定された主シヤーシ、2はデイスクプレ
イヤの機構部3が載置された副シヤーシ、4は副
シヤーシ2上の機構部3を主シヤーシ1とは非接
触に載置、固定するように、主シヤーシ1と副シ
ヤーシ2との間に設けたゴム製の防振体、5はゴ
ム製の防振体4を主シヤーシ1に固定する螺子で
ある。
振機構の構成図で、同図aは側断面図、bは上面
図である。図において、1はデイスクプレイヤの
箱体に固定された主シヤーシ、2はデイスクプレ
イヤの機構部3が載置された副シヤーシ、4は副
シヤーシ2上の機構部3を主シヤーシ1とは非接
触に載置、固定するように、主シヤーシ1と副シ
ヤーシ2との間に設けたゴム製の防振体、5はゴ
ム製の防振体4を主シヤーシ1に固定する螺子で
ある。
防振体4は第2図に示すように、螺子5の挿入
される挿入孔6と、副シヤーシ2に開けた孔7に
装着されるテーパー面8を有した装着部9と、螺
子5を包含する内部に設けられた空気空間10
と、この空気空間10とその底面部11に於いて
外部と連通される一対の微小空気孔12,12と
よりなる。第3図に第1図の等価モデル図を示
す。図にて、13は機構部3の質量m、14は防
振体4のバネ定数K、15は防振体4の減衰定数
C、Rは粘性抵抗であり、連動方程式、 d2x/dt2+C(f(R))/m dx/dt+k/mx=
f(xi) C(f(R))=減衰定数Cは粘性抵抗の関数 上述の如く、本考案は構成されるので、底面部
11が主シヤーシ1に密着されたゴム製防振体4
はデイスクプレイヤの振動時、即ち、箱体の振動
による主シヤーシ1の振動振幅xiに対して、内部
空気空間10から微小空気孔12,12を通じて
空気が出入し、増大された粘性抵抗R′を生じる。
このため、振動振幅xiに対してその振動振幅を小
さくするよう微小空気孔12,12により、粘性
抵抗RがR+R′となり増大し、機構部3の振動
振幅をx0とする。
される挿入孔6と、副シヤーシ2に開けた孔7に
装着されるテーパー面8を有した装着部9と、螺
子5を包含する内部に設けられた空気空間10
と、この空気空間10とその底面部11に於いて
外部と連通される一対の微小空気孔12,12と
よりなる。第3図に第1図の等価モデル図を示
す。図にて、13は機構部3の質量m、14は防
振体4のバネ定数K、15は防振体4の減衰定数
C、Rは粘性抵抗であり、連動方程式、 d2x/dt2+C(f(R))/m dx/dt+k/mx=
f(xi) C(f(R))=減衰定数Cは粘性抵抗の関数 上述の如く、本考案は構成されるので、底面部
11が主シヤーシ1に密着されたゴム製防振体4
はデイスクプレイヤの振動時、即ち、箱体の振動
による主シヤーシ1の振動振幅xiに対して、内部
空気空間10から微小空気孔12,12を通じて
空気が出入し、増大された粘性抵抗R′を生じる。
このため、振動振幅xiに対してその振動振幅を小
さくするよう微小空気孔12,12により、粘性
抵抗RがR+R′となり増大し、機構部3の振動
振幅をx0とする。
尚、微小空気孔12,12はその形状と大きさ
を変えることにより粘性抵抗Rの増大割合を変え
ることができるので、デイスクプレイヤに応じて
容易に変更することができる。
を変えることにより粘性抵抗Rの増大割合を変え
ることができるので、デイスクプレイヤに応じて
容易に変更することができる。
また、防振体4はテーパー面8を有しているの
で、副シヤーシ2の孔7に挿入するに際して簡単
に入る。
で、副シヤーシ2の孔7に挿入するに際して簡単
に入る。
次に本考案のゴム製の防振体4の微小空気孔1
2の実用的大きさについて説明する。
2の実用的大きさについて説明する。
微小空気孔12による粘性抵抗はベルヌーイの
定理の一般解より求められる。
定理の一般解より求められる。
即ち、ベルヌーイの定理は、
P/r+H+v2/2g+h=const. −(1)
で表わされる。
ここで、
P=圧力〔Kg/m2〕
r=比重〔Kg/m3〕
v=速度〔m/sec〕
g=重力〔m/sec2〕
H=位置水頭
h=摩擦損失水頭
である。
更に、h=λ・l/d・v2/2gである。
l=管長(m)
d=管内径(m)
λ=流体摩擦計数
λはブラジウスの式を満足する。
λ=0.316/Re0.25
(但し、Re=レイノルズ数
空気の場合Re=6×106)
∴λ=6.38×10-3
したがつて、h=0.326×10-3×l/d×v2とな
る。
粘性抵抗A=v2/2g+hとする。
今、ゴム製防振体4の
内部空気空間10の最大径を3.1mm
最小径を2.0mm
高さを 9.0mm
微小空気孔12の
管内径を 0.4mm
管長を 2.0mm
共振周波数 70Hzとする。
空気空間体積(Vmm3)は、
V≒π×(3.12−2.02)×9=150mm3である。
外部振動により空間体積が20%減少したとする
とΔV=30mm3の変動があり、これを空気移動量に
換算すると、 30×2×70〔Hz〕=4.2×10-6m3/sec したがつて、空気の移動速度vは v=4.2×10-6/0.22×π×10-6×2=16.7m/sec したがつて、粘性抵抗Aは A≒14.69〔m〕 これに空気比重をかけて圧力に換算すると、 A′=A×1.2〔Kg/m2〕 =17.63×10-3g/mm2 故に、微小空気孔12による負荷重量Bは B≒17.63×10-3×3.12×π ≒0.53g となる。
とΔV=30mm3の変動があり、これを空気移動量に
換算すると、 30×2×70〔Hz〕=4.2×10-6m3/sec したがつて、空気の移動速度vは v=4.2×10-6/0.22×π×10-6×2=16.7m/sec したがつて、粘性抵抗Aは A≒14.69〔m〕 これに空気比重をかけて圧力に換算すると、 A′=A×1.2〔Kg/m2〕 =17.63×10-3g/mm2 故に、微小空気孔12による負荷重量Bは B≒17.63×10-3×3.12×π ≒0.53g となる。
したがつて、微小空気孔12により0.53gの粘
性抵抗が得られる。
性抵抗が得られる。
この0.53gの粘性抵抗はゴム製の防振体4の負
荷重量を60gとすると0.88%程度になる。
荷重量を60gとすると0.88%程度になる。
実験によれば、微小空気孔12はその体積比で
内部空気空間10の10〜15%の範囲内であれば、
有効であることがわかつた。
内部空気空間10の10〜15%の範囲内であれば、
有効であることがわかつた。
ト 考案の効果
上述の如く、本考案のデイスクプレイヤの防振
機構は内部に空気空間を有したゴム製の防振体に
内部空気空間と外部とを連通する微小空気孔を設
けたもので、この微小空気孔を通じて出入する空
気により粘性抵抗を増大することができるので、
構成簡易にして外部からの振動及び外乱に対して
振動振幅をより減衰することができる。
機構は内部に空気空間を有したゴム製の防振体に
内部空気空間と外部とを連通する微小空気孔を設
けたもので、この微小空気孔を通じて出入する空
気により粘性抵抗を増大することができるので、
構成簡易にして外部からの振動及び外乱に対して
振動振幅をより減衰することができる。
第1図は本考案実施例のデイスクプレイヤの防
振機構の正面断面図、第2図は本考案の防振体
で、同図aは正面断面図、bは上面図である。第
3図は防振機構の等価モデル図である。 1……主シヤーシ、2……副シヤーシ、3……
(デイスクプレイヤの)機構部、4……ゴム製の
防振体、10……空気空間、12,12……微小
空気孔。
振機構の正面断面図、第2図は本考案の防振体
で、同図aは正面断面図、bは上面図である。第
3図は防振機構の等価モデル図である。 1……主シヤーシ、2……副シヤーシ、3……
(デイスクプレイヤの)機構部、4……ゴム製の
防振体、10……空気空間、12,12……微小
空気孔。
Claims (1)
- デイスクプレイヤの箱体に固定された主シヤー
シと、デイスクプレイヤの機構部が載置された副
シヤーシと、該副シヤーシ上の機構部を前記主シ
ヤーシとは非接触に載置、固定するように、前記
主シヤーシと副シヤーシとの間に設けたゴム製の
防振体とよりなるデイスクプイレヤの防振機構に
於いて、前記ゴム製の防振体は螺子部材により前
記主シヤーシに固定される挿通孔を有すると共に
該螺子部材を包含する内部空気空間を有し、且つ
この内部空気空間と外部とを連通する、前記内部
空気空間の体積比10〜15%の微小空気孔を具備し
てなることを特徴とするデイスクプレイヤの防振
機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7094986U JPH0531750Y2 (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7094986U JPH0531750Y2 (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62186294U JPS62186294U (ja) | 1987-11-26 |
JPH0531750Y2 true JPH0531750Y2 (ja) | 1993-08-16 |
Family
ID=30913057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7094986U Expired - Lifetime JPH0531750Y2 (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0531750Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-05-12 JP JP7094986U patent/JPH0531750Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62186294U (ja) | 1987-11-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH06119770A (ja) | 防振機構 | |
JPH0531750Y2 (ja) | ||
US5745471A (en) | Device for damping vibrations or shocks in an optical disk player | |
JPS63135629A (ja) | 除振・免震装置 | |
JP3091967B1 (ja) | ポール用制振装置 | |
JPH023067B2 (ja) | ||
JPS61134604U (ja) | ||
JPH0531753Y2 (ja) | ||
JPH0249408Y2 (ja) | ||
JPS5919739A (ja) | 振動吸収装置 | |
JPS63275828A (ja) | ダンパ−装置 | |
JP3298464B2 (ja) | ポールの制振装置 | |
JPH0418154Y2 (ja) | ||
JPH068353Y2 (ja) | 防振支持装置 | |
JPS5934142U (ja) | 振動吸収装置 | |
JPS5939229Y2 (ja) | 防振装置 | |
JPS5924412U (ja) | 道路設備用鋼管柱 | |
JPH079103Y2 (ja) | 加速度計のフラッパ | |
JPH0239066Y2 (ja) | ||
JPS6197536A (ja) | 重量計 | |
JPH05302645A (ja) | 防振台 | |
JPS6157790U (ja) | ||
JP2002327796A (ja) | 防振機構及びディスク駆動装置 | |
SU868184A1 (ru) | Виброизолирующа опора | |
JPS618783A (ja) | レコ−ドプレ−ヤのインシユレ−タ |