JPH05317396A - 消臭剤 - Google Patents

消臭剤

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Publication number
JPH05317396A
JPH05317396A JP4132310A JP13231092A JPH05317396A JP H05317396 A JPH05317396 A JP H05317396A JP 4132310 A JP4132310 A JP 4132310A JP 13231092 A JP13231092 A JP 13231092A JP H05317396 A JPH05317396 A JP H05317396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deodorant
hydragenol
environment
chemical
natural
Prior art date
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Pending
Application number
JP4132310A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuko Harasawa
敦子 原沢
Tatsuo Kakie
龍雄 垣江
Ichiro Takase
一郎 高瀬
Kunio Yanai
邦男 箭内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Toppan Inc
Original Assignee
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP4132310A priority Critical patent/JPH05317396A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】天然植物成分であり、かつ化学合成も可能であ
るため安定して収量が得られ、消臭能力に優れ、成分の
安定性と効果の持続性があり、古来より漢方薬として飲
用に用いられているために人体に対する安全性が高く、
また、天然に産する化学物質であるため、環境に対して
も害のない消臭剤に関するものである。 【構成】8−ヒドロキシイソクマリンおよびその誘導体
またはその配糖体から選ばれる1種または2種以上を主
成分として含有することを特徴とする消臭剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生活一般に関わるさま
ざまな悪臭に対し良好な消臭作用を有する消臭剤に関わ
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年においに対する人々の関心が高まっ
ている。悪臭を除去してクリーンな環境を創造しようと
いう意識は、悪臭対象をきわめて広くした。住居、居室
が閉鎖系になってきていることも悪臭対策が望まれる一
因と思われる。
【0003】香りを心理学、医学に応用し利用する動き
も盛んである。リラックスできる環境、仕事がはかどる
環境、会議が効率的に進む環境を香りを用いて創造しよ
うとしたり、抗うつ、嫌煙、食欲抑制や促進の目的のた
めに用いることも行われている。効果のある香り付けの
ためには、芳香といわれるものも含めての妨害臭気の除
去が必要である。
【0004】一方、環境保護がクローズアップされるよ
うになり、合成品、化成品から天然物へとニーズは変化
しつつある。台所用洗剤、洗濯用洗剤の原料は次々に天
然物を利用したものへと置き代わり、環境保護の観点か
ら人々の指向は確実に天然物を利用する方向へと向かっ
ている。消臭剤に関しても同様のことがいえる。
【0005】これらの問題点を解決すべく、これまでに
も天然物を原料とした消臭剤は開発されてきたが、消臭
力が比較的弱いこと、収量が低いこと、化学的安定性に
乏しいこと、安全性が低いこと、長期効果がないこと等
の問題点を有するものが多かった。
【0006】本発明は上記事情に鑑み、上述の問題点を
解決すべく発明されたものである。すなわち、天然植物
成分であり、かつ化学合成も可能であるため安定して収
量が得られ、消臭能力に優れ、成分の安定性と効果の持
続性があり、古来より漢方薬として飲用に用いられてい
るために人体に対する安全性が高く、また、天然に産す
る化学物質であるため、環境に対しても害のない消臭剤
に関するものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】すなわち、本発明はユキ
ノシタ科植物詳しくはアジサイ属、あるいはアマチャ属
植物中に含まれる下記の化学式(化1)、
【0008】
【化1】
【0009】で、あらわされる8−ヒドロキシイソクマ
リンまたはその誘導体もしくは配糖体から選ばれる1種
または2種以上を消臭有効成分として含有する消臭剤で
あり、生活に関わる各種の悪臭に対して有効な消臭剤に
関するものである。
【0010】この場合、8−ヒドロキシイソクマリン類
は化学合成によっても、また天然植物からの抽出によっ
ても得ることができる。植物類より抽出する場合は、純
粋に単品のみを取り出す必要は必ずしもない。植物類か
らの抽出により、単品を純粋に取り出すこともできる
が、夾雑物や不純物があってもよく、あるいは混合物の
ままであってもさしつかえない。
【0011】8-ヒドロキシイソクマリンの誘導体の例と
しては、以下に示す化合物(化2)(化3)(化4)を
挙げることができる。
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】本発明においては、IUPAC命名法で3,
4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−3−(4'−ヒドロキシ
フェニル)イソクマリンの名で表されるヒドラゲノー
ル、またはIUPAC命名法において3,4−ジヒドロ−
8−ヒドロキシ−3−(2'−ヒドロキシ−3'−メトキシ
フェニル)イソクマリンの名で表されるフィロズルチン
が好適に使用される。
【0016】植物より抽出したものを原料とする場合、
植物としてはアジサイ、アマチャが好適に用いられる。
抽出に際しては、葉から花から等いずれの部位を使用し
てもよく、生で抽出を施しても、乾燥して保存したもの
を抽出に使用しても差し支えはない。これらの植物から
8−ヒドロキシイソクマリン類を含む抽出物を得るに
は、水、メタノール、エタノール、酢酸エチル、ジクロ
ロメタン、ジエチルエーテル等極性、非極性いずれかの
溶媒の1種または2種以上の混合物を用いて抽出を行な
う。
【0017】抽出物より8−ヒドロキシイソクマリン類
を精製したい場合は、抽出が有機溶媒で行われた場合は
これに混和しない溶媒を加えて、樹脂、精油等の物質を
分離する方法を採ることが可能である。また、水酸化ナ
トリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ水溶
液を用いて抽出液のphをアルカリ性にし、ナトリウム塩
の形で成分を得ることもできる。
【0018】
【作用】この成分は、植物からでも、化学合成によって
も容易に入手可能であり、優れた消臭力を有するもので
ある。天然に産する化学物質であるため、環境に対して
も害はなく、飲料として用いられているため人体に対し
ても安全である。結晶化して粉末として利用することも
可能であり、溶媒にも容易に溶けるため液状での使用も
可能である。8−ヒドロキシイソクマリン類の中には抗
菌作用を有するものもあり、特にヒドラゲノール,フィ
ロズルチンについては、抗菌作用が消臭効果のほかに期
待でき、その用途はきわめて広い。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げてさらに詳しく本発明を
説明する。アジサイ(花)生物をアセトンとともにホモ
ジナイザーで粉砕、抽出した。この抽出液に水酸化ナト
リウム水溶液を加えてアルカリ性とした後、ジエチルエ
ーテルを加えてエーテルに移行する成分の除去を行なっ
た。水層のpHを塩酸水溶液を用いてpH3とした後に
エーテルを加え、エーテル層に移行する成分を濃縮し
た。この濃縮物をエタノールに溶解させ、シリカゲルカ
ラムクロマトにより成分の分離を行い、ヒドラゲノール
を含むフラクションを得た。これを濃縮して白色結晶を
得、さらにこの結晶をベンゼンに熱溶解して再結晶を行
い、ヒドラゲノール精製物を得た。
【0020】<試験例>実施例で得たヒドラゲノールに
ついて、魚臭の主要悪臭成分であるトリメチルアミンに
対する消臭効果を測定した。実施例で得た、ヒドラゲノ
ール結晶品を150 ml容バイアル瓶にトリメチルアミンガ
ス10μgとともに封入した。封入直後、ビン内のガス1
mlを抜き取ってガスクロマトグラフで分析し、ビン内の
トリメチルアミン量を測定した。この測定を10、20、3
0、60分後にも行ない、ビン内に残ったトリメチルアミ
ン量を測定し、ヒドラゲノールが除去したトリメチルア
ミン量を求めた。あらかじめヒドラゲノールを添加しな
いブランクを設け、ガラス器壁に吸着された臭気量を求
め、これを差し引くことにより消臭成分自身による効果
を算出して評価した。
【0021】図1より、8-ヒドロキシイソクマリンの1
種であるヒドラゲノールは、優れた消臭活性を有するこ
とがわかる。
【0022】また、ガラス器壁へのトリメチルアミン吸
着量を図中に示してあるように、本消臭成分自身が消臭
活性を有することがわかる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明の消臭剤は、原料
が天然物よりの抽出あるいは化学合成いずれも可能であ
り、入手が容易である。製法も簡単な上、その効果は大
きい。
【0024】本発明の消臭剤の原料は、古来より漢方薬
として生活になじんできたものであり、安全性に対して
も信頼できるものである。天然に産する化学物質である
ため、環境に対する悪影響は無いといって良いものであ
る。以上のように、本発明は効果が高く、有効かつ実用
的な発明といえる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒドラゲノール20mgが150 分の間に除去したト
リメチルアミン量を、ヒドラゲノールを添加しない場合
と比較して示すグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高瀬 一郎 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 箭内 邦男 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】8−ヒドロキシイソクマリンおよびその誘
    導体またはその配糖体から選ばれる1種または2種以上
    を主成分として含有することを特徴とする消臭剤。
  2. 【請求項2】消臭有効成分が3,4−ジヒドロ−8−ヒド
    ロキシ−3−(4'−ヒドロキシフェニル)イソクマリン
    もしくは3,4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−3−(2'−
    ヒドロキシ−3'−メトキシフェニル)イソクマリンであ
    る請求項1記載の消臭剤。
JP4132310A 1992-05-25 1992-05-25 消臭剤 Pending JPH05317396A (ja)

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