JPH05310955A - ポリビニルアルコール系樹脂成型物の製造方法 - Google Patents
ポリビニルアルコール系樹脂成型物の製造方法Info
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- JPH05310955A JPH05310955A JP14351892A JP14351892A JPH05310955A JP H05310955 A JPH05310955 A JP H05310955A JP 14351892 A JP14351892 A JP 14351892A JP 14351892 A JP14351892 A JP 14351892A JP H05310955 A JPH05310955 A JP H05310955A
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- pva
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は無可塑系で高ケン化度のポリビニル
アルコール系樹脂を用いて溶融成型する際に、該樹脂の
熱安定性を向上させて着色及びフィッシュアイが生じ難
く、品質の非常に優れた成型物を得られる製造方法を提
供することにある。 【構成】 ポリビニルアルコール系樹脂の水溶液粘度が
10センチポイズ(20℃、4重量%における)以下、
かつメタノール可溶分が5重量%以下に限定することに
より該樹脂の熱安定性を改善する。
アルコール系樹脂を用いて溶融成型する際に、該樹脂の
熱安定性を向上させて着色及びフィッシュアイが生じ難
く、品質の非常に優れた成型物を得られる製造方法を提
供することにある。 【構成】 ポリビニルアルコール系樹脂の水溶液粘度が
10センチポイズ(20℃、4重量%における)以下、
かつメタノール可溶分が5重量%以下に限定することに
より該樹脂の熱安定性を改善する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粘度及びメタノール可溶
分を限定することにより熱安定性良好なポリビニルアル
コール(以下、単にPVAと略記する)系樹脂を製造し
て品質の良好な成型物、特にフィッシュアイ、着色等の
少ないフイルムを製造する方法に関する。
分を限定することにより熱安定性良好なポリビニルアル
コール(以下、単にPVAと略記する)系樹脂を製造し
て品質の良好な成型物、特にフィッシュアイ、着色等の
少ないフイルムを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PVA系樹脂、特に高ケン化度の
PVA系樹脂はその軟化点が高く、しかもそれが熱分解
温度に近いため、可塑剤なしにPVA系樹脂を単独で溶
融成型してフイルム等を製造する場合には、溶融粘度が
高く、分解による劣化や着色が激しいので実用的な成型
品を得ることは極めて困難である。故に、グリセリン等
の可塑剤を配合してその軟化温度を低下せしめることが
必須とされている。しかしながら通常の成型条件に於い
て要求される程度の溶融温度や溶融粘度にするには、前
記可塑剤をかなり多量に配合することが必須となり、そ
のため得られる成型物は高温高湿時に水分を吸収し成型
物表面の粘着性が増大するので、成型物同志がブロッキ
ングし易く、更に可塑剤が表面にブリードする等の難点
を生じる。
PVA系樹脂はその軟化点が高く、しかもそれが熱分解
温度に近いため、可塑剤なしにPVA系樹脂を単独で溶
融成型してフイルム等を製造する場合には、溶融粘度が
高く、分解による劣化や着色が激しいので実用的な成型
品を得ることは極めて困難である。故に、グリセリン等
の可塑剤を配合してその軟化温度を低下せしめることが
必須とされている。しかしながら通常の成型条件に於い
て要求される程度の溶融温度や溶融粘度にするには、前
記可塑剤をかなり多量に配合することが必須となり、そ
のため得られる成型物は高温高湿時に水分を吸収し成型
物表面の粘着性が増大するので、成型物同志がブロッキ
ングし易く、更に可塑剤が表面にブリードする等の難点
を生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】無可塑系で成型物を得
るためにはPVA系樹脂の粘度が10センチポイズ(2
0℃、4重量%において)以上のものではケン化度を8
0モル%以下にしなければ溶融成型を行い難いのである
が、この場合結晶性が低下して水に対する膨潤性が大き
くなり、耐水性も欠如する。又、乾燥時においてもフイ
ルムがもろく、フイルム強度の点において欠点を有して
いる。更にガスバリア性が非常に劣り、ブロッキング現
象を起こし易い等改善すべき多くの課題を残しており、
実用的成型物用には殆ど用いられていない。
るためにはPVA系樹脂の粘度が10センチポイズ(2
0℃、4重量%において)以上のものではケン化度を8
0モル%以下にしなければ溶融成型を行い難いのである
が、この場合結晶性が低下して水に対する膨潤性が大き
くなり、耐水性も欠如する。又、乾燥時においてもフイ
ルムがもろく、フイルム強度の点において欠点を有して
いる。更にガスバリア性が非常に劣り、ブロッキング現
象を起こし易い等改善すべき多くの課題を残しており、
実用的成型物用には殆ど用いられていない。
【0004】一方PVA系樹脂の粘度が10センチポイ
ズ(20℃、4重量%において)以下のものでは高ケン
化度(80モル%以上)領域においても溶融成型可能で
有り、上記記載の欠点は生じることなく成型用として有
用であるが、溶融成型時に極めて着色、熱劣化し易い特
性がある。又溶融成型時のみならず成型加工時に於ける
僅かの温度の変動でも増粘現象が起こりがちである等そ
の粘度安定性の面では必ずしも充分とは言えず、そのた
めフイルム表面にフィッシュアイや縞・線模様等の肌荒
れが発生する傾向があり、均質な製品を得るためには溶
融成型条件を厳密にコントロールしなければならないと
いう難点がある。
ズ(20℃、4重量%において)以下のものでは高ケン
化度(80モル%以上)領域においても溶融成型可能で
有り、上記記載の欠点は生じることなく成型用として有
用であるが、溶融成型時に極めて着色、熱劣化し易い特
性がある。又溶融成型時のみならず成型加工時に於ける
僅かの温度の変動でも増粘現象が起こりがちである等そ
の粘度安定性の面では必ずしも充分とは言えず、そのた
めフイルム表面にフィッシュアイや縞・線模様等の肌荒
れが発生する傾向があり、均質な製品を得るためには溶
融成型条件を厳密にコントロールしなければならないと
いう難点がある。
【0005】かかるフィッシュアイの発生は製品の外観
を著しく阻害すると共に、フィッシュアイの周囲におけ
るフイルム強度を低下させる恐れもある。更に、フイル
ムを押出し成型する際には、機械上に樹脂が付着してい
くメヤニが発生する。かかるメヤニは成型品に異物やコ
ゲを生じる原因となったり、或は成型品の破断による作
業の中断を余儀無くされる等悪影響を及ぼしフィッシュ
アイと同様フイルムの品質を非常に低下させる。
を著しく阻害すると共に、フィッシュアイの周囲におけ
るフイルム強度を低下させる恐れもある。更に、フイル
ムを押出し成型する際には、機械上に樹脂が付着してい
くメヤニが発生する。かかるメヤニは成型品に異物やコ
ゲを生じる原因となったり、或は成型品の破断による作
業の中断を余儀無くされる等悪影響を及ぼしフィッシュ
アイと同様フイルムの品質を非常に低下させる。
【0006】故に無可塑剤系で容易に溶融成型でき、し
かも得られる成型品の品質が非常に優れたPVA系樹脂
成型物の製造方法は工業的に極めて有利である。
かも得られる成型品の品質が非常に優れたPVA系樹脂
成型物の製造方法は工業的に極めて有利である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、PVA系樹脂の水溶
液粘度及びメタノール可溶分を限定することにより、か
かる欠点を解決できることを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は 「1.20℃における4重量%水溶液粘度が10センチ
ポイズ以下かつメタノール可溶分が5重量%以下のPV
A系樹脂を溶融成型することを特徴とするPVA系樹脂
成型物の製造法 2.PVA系樹脂がオキシアルキレン基含有PVA系樹
脂である請求項1記載の製造法」 である。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、PVA系樹脂の水溶
液粘度及びメタノール可溶分を限定することにより、か
かる欠点を解決できることを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は 「1.20℃における4重量%水溶液粘度が10センチ
ポイズ以下かつメタノール可溶分が5重量%以下のPV
A系樹脂を溶融成型することを特徴とするPVA系樹脂
成型物の製造法 2.PVA系樹脂がオキシアルキレン基含有PVA系樹
脂である請求項1記載の製造法」 である。
【0008】本発明は無可塑系で溶融成型を行う際に8
0モル%以上の高ケン化度であるPVA系樹脂を用いて
も水溶液粘度及びメタノール可溶分を限定することによ
り、PVA系樹脂の熱安定性が向上して、着色及びフィ
ッシュアイが起こり難く又メヤニの発生も防止でき、常
に品質の高いPVA系樹脂成型物が得られることが特徴
である。
0モル%以上の高ケン化度であるPVA系樹脂を用いて
も水溶液粘度及びメタノール可溶分を限定することによ
り、PVA系樹脂の熱安定性が向上して、着色及びフィ
ッシュアイが起こり難く又メヤニの発生も防止でき、常
に品質の高いPVA系樹脂成型物が得られることが特徴
である。
【0009】以下、本発明について詳述する。本発明で
用いるPVA系樹脂とは、ポリ酢酸ビニルをケン化して
得られたものである。更には酢酸ビニルを主成分として
これと共重合可能な単量体、例えばアクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イ
タコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩、モノ又はジア
ルキルエステル等、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル等のニトリル類、アクリルアミド、メタアクリルア
ミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホ
ン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸
あるいはその塩、エチレン、プロピレン、イソブチレ
ン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等
のオレフィン類、アルキルビニルエーテル類、ビニルケ
トン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、オキシアルキレン類等を併用した共重合体ケン化
物及びかかる樹脂をグラフト変性した樹脂も含まれる。
用いるPVA系樹脂とは、ポリ酢酸ビニルをケン化して
得られたものである。更には酢酸ビニルを主成分として
これと共重合可能な単量体、例えばアクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イ
タコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩、モノ又はジア
ルキルエステル等、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル等のニトリル類、アクリルアミド、メタアクリルア
ミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホ
ン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸
あるいはその塩、エチレン、プロピレン、イソブチレ
ン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等
のオレフィン類、アルキルビニルエーテル類、ビニルケ
トン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、オキシアルキレン類等を併用した共重合体ケン化
物及びかかる樹脂をグラフト変性した樹脂も含まれる。
【0010】かかるPVA系樹脂の中でもオキシアルキ
レン類で変性されたオキシアルキレン基含有PVA(以
下、EO−PVAと略記する)系樹脂が、無可塑で容易
に溶成型でき、又柔軟性、耐ブロッキング性に優れてい
る等特に有用である。以下、EO−PVA系樹脂につい
て詳細に説明する。
レン類で変性されたオキシアルキレン基含有PVA(以
下、EO−PVAと略記する)系樹脂が、無可塑で容易
に溶成型でき、又柔軟性、耐ブロッキング性に優れてい
る等特に有用である。以下、EO−PVA系樹脂につい
て詳細に説明する。
【0011】オキシアルキレン基としては一般式化1、
〔但しR1、R2は水素又はアルキル基、Xは水素(但
し、R1とR2は同時に水素ではない)、アルキル基、ア
ルキルエステル基、アルキルアミド基、スルホン酸塩基
等の有機残基、nは1〜300の整数を示す〕で表され
る構造を有するものである。Xは通常は水素である。n
の数は有利には2〜300、特に好ましくは5〜300
程度のオキシアルキレン基が実用的であり、ポリオキシ
プロピレン基、ポリオキシブチレン基等が効果的であ
る。
〔但しR1、R2は水素又はアルキル基、Xは水素(但
し、R1とR2は同時に水素ではない)、アルキル基、ア
ルキルエステル基、アルキルアミド基、スルホン酸塩基
等の有機残基、nは1〜300の整数を示す〕で表され
る構造を有するものである。Xは通常は水素である。n
の数は有利には2〜300、特に好ましくは5〜300
程度のオキシアルキレン基が実用的であり、ポリオキシ
プロピレン基、ポリオキシブチレン基等が効果的であ
る。
【0012】
【化1】
【0013】オキシアルキレン基を有するPVA系樹脂
は任意の方法で製造できる。例えばポリオキシアルキ
レンの存在下にビニルエステルを重合し、ケン化する方
法、オキシアルキレン基を有する不飽和単量体とビニ
ルエステルを共重合し、ケン化する方法等が挙げられる
が、が樹脂の製造面、性能面から実用的である。以下
の方法について具体的に説明する。オキシアルキレン
基を有する不飽和単量体としては次の様なものが例示さ
れる。但し、本発明ではこれらのみに限定されるもので
はない。
は任意の方法で製造できる。例えばポリオキシアルキ
レンの存在下にビニルエステルを重合し、ケン化する方
法、オキシアルキレン基を有する不飽和単量体とビニ
ルエステルを共重合し、ケン化する方法等が挙げられる
が、が樹脂の製造面、性能面から実用的である。以下
の方法について具体的に説明する。オキシアルキレン
基を有する不飽和単量体としては次の様なものが例示さ
れる。但し、本発明ではこれらのみに限定されるもので
はない。
【0014】(メタ)アクリル酸エステル型 一般式化2で示される〔但しRは水素又はメチル基、A
はアルキレン基、置換アルキレン基、フェニレン基、置
換フェニレン基、mは0又は1以上の整数、nは1〜1
00の整数〕もので、ポリオキシエチレン(メタ)アク
リレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート
等が挙げられる。
はアルキレン基、置換アルキレン基、フェニレン基、置
換フェニレン基、mは0又は1以上の整数、nは1〜1
00の整数〕もので、ポリオキシエチレン(メタ)アク
リレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート
等が挙げられる。
【0015】
【化2】
【0016】(メタ)アクリル酸アミド型 一般式化3で示される〔但しR3は水素又はアルキル基
又は化4、A、R、R1、R2、m、nは前記と同様〕も
ので、ポリオキシエチレン(メタ)アクリル酸アミド、
ポリオキシプロピレン(メタ)アクリル酸アミド、ポリ
オキシエチレン(1−(メタ)アクリルアミド−1,1
−ジメチルプロピル)エステル等が挙げられる。
又は化4、A、R、R1、R2、m、nは前記と同様〕も
ので、ポリオキシエチレン(メタ)アクリル酸アミド、
ポリオキシプロピレン(メタ)アクリル酸アミド、ポリ
オキシエチレン(1−(メタ)アクリルアミド−1,1
−ジメチルプロピル)エステル等が挙げられる。
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】(メタ)アリルアルコール型 一般式化5で示される〔R、R1、R2、nは前記と同
様〕ものでポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテ
ル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテル等が
挙げられる。
様〕ものでポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテ
ル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテル等が
挙げられる。
【0020】
【化5】
【0021】ビニルエーテル型 一般式化6で示される〔A、R1、R2、m、nは前記と
同様〕ものでポリオキシプロピレンビニルエーテル等が
挙げられる。かかる単量体の中で(メタ)アルコール型
のものが好適に使用される。ビニルエステルとしては、
ギ酸ビニル、酢酸ビニル、トリフルオロ酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラ
ウリル酸ビニル、バーサティック酸ビニル、パルミチン
酸ビニル、ステアリン酸ビニル等が単独又は併用で用い
られるが実用上は酢酸ビニルが好適である。
同様〕ものでポリオキシプロピレンビニルエーテル等が
挙げられる。かかる単量体の中で(メタ)アルコール型
のものが好適に使用される。ビニルエステルとしては、
ギ酸ビニル、酢酸ビニル、トリフルオロ酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラ
ウリル酸ビニル、バーサティック酸ビニル、パルミチン
酸ビニル、ステアリン酸ビニル等が単独又は併用で用い
られるが実用上は酢酸ビニルが好適である。
【0022】
【化6】 本発明においては、かかる重合の際に前述した如きオキ
シアルキレン基を有する不飽和単量体、ビニルエステル
以外の他の一般の単量体を水溶性を損なわない範囲で少
量存在せしめて重合を行っても良い。これらの単量体を
次に例示する。
シアルキレン基を有する不飽和単量体、ビニルエステル
以外の他の一般の単量体を水溶性を損なわない範囲で少
量存在せしめて重合を行っても良い。これらの単量体を
次に例示する。
【0023】エチレン性不飽和カルボン酸アルキルエス
テル等 クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、イタコン酸メチ
ル、イタコン酸エチル、ソルビン酸メチル、ソルビン酸
エチル、マレイン酸モノアルキルエステル、マレイン酸
ジアルキルエステル、オレイン酸アルキルエステル、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリ
ル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、
(メタ)アクリル酸オクタデシル等が挙げられる。
テル等 クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、イタコン酸メチ
ル、イタコン酸エチル、ソルビン酸メチル、ソルビン酸
エチル、マレイン酸モノアルキルエステル、マレイン酸
ジアルキルエステル、オレイン酸アルキルエステル、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリ
ル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、
(メタ)アクリル酸オクタデシル等が挙げられる。
【0024】飽和カルボン酸のアリルエステル ステアリン酸アリル、ラウリン酸アリル、ヤシ油脂肪酸
アリル、オクチル酸アリル、酪酸アリル等。
アリル、オクチル酸アリル、酪酸アリル等。
【0025】α−オレフィン エチレン、プロピレン、α−ヘキセン、α−オクテン、
α−デセン、α−ドデセン、α−ヘキサデセン、α−オ
クタデセン等。
α−デセン、α−ドデセン、α−ヘキサデセン、α−オ
クタデセン等。
【0026】エチレン性不飽和カルボン酸 (メタ)アクリル酸、クロトン酸、(無水)マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸ならびにこれらのアルカリ金
属塩、アンモニウム塩等。
酸、フマル酸、イタコン酸ならびにこれらのアルカリ金
属塩、アンモニウム塩等。
【0027】アルキルビニルエーテル プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキ
シルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、デシル
ビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、テトラデシ
ルビニルエーテル、ヘキサデシルビニルエーテル、オク
タデシルビニルエーテル等。
シルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、デシル
ビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、テトラデシ
ルビニルエーテル、ヘキサデシルビニルエーテル、オク
タデシルビニルエーテル等。
【0028】アルキルアリルエーテル プロピルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、ヘキ
シルアリルエーテル、オクチルアリルエーテル、デシル
アリルエーテル、ドデシルアリルエーテル、テトラデシ
ルアリルエーテル、ヘキサデシルアリルエーテル、オク
タデシルアリルエーテル等。その他、(メタ)アクリル
アミド、(メタ)アクリロニトリル、スチレン、塩化ビ
ニル等の使用も可能である。
シルアリルエーテル、オクチルアリルエーテル、デシル
アリルエーテル、ドデシルアリルエーテル、テトラデシ
ルアリルエーテル、ヘキサデシルアリルエーテル、オク
タデシルアリルエーテル等。その他、(メタ)アクリル
アミド、(メタ)アクリロニトリル、スチレン、塩化ビ
ニル等の使用も可能である。
【0029】共重合するに当たっては特に制限はなく公
知の重合方法が任意に用いられるが、普通メタノール、
エタノールあるいはイソプロピルアルコール等のアルコ
ールを溶媒とする溶液重合が実施される。勿論、乳化重
合、懸濁重合も可能である。かかる溶液重合において単
量体の仕込み方法としては、まずビニルエステルの全量
と前記オキシアルキレン基含有不飽和単量体の一部を仕
込み、重合を開始し、残りの不飽和単量体を重合期間中
に連続的に又は分割的に添加する方法、前者を一括仕込
みする方法等任意の手段を用いて良い。共重合反応は、
アゾビスイソブチロニトリル、過酸化アセチル、過酸化
ベンゾイル、過酸化ラウロイルなどの公知のラジカル重
合触媒を用いて行われる。又反応温度は50℃〜沸点程
度の範囲から選択される。
知の重合方法が任意に用いられるが、普通メタノール、
エタノールあるいはイソプロピルアルコール等のアルコ
ールを溶媒とする溶液重合が実施される。勿論、乳化重
合、懸濁重合も可能である。かかる溶液重合において単
量体の仕込み方法としては、まずビニルエステルの全量
と前記オキシアルキレン基含有不飽和単量体の一部を仕
込み、重合を開始し、残りの不飽和単量体を重合期間中
に連続的に又は分割的に添加する方法、前者を一括仕込
みする方法等任意の手段を用いて良い。共重合反応は、
アゾビスイソブチロニトリル、過酸化アセチル、過酸化
ベンゾイル、過酸化ラウロイルなどの公知のラジカル重
合触媒を用いて行われる。又反応温度は50℃〜沸点程
度の範囲から選択される。
【0030】ケン化に当たっては共重合体をアルコール
に溶解しアルカリ触媒の存在下に行われる。アルコール
としてはメタノール、エタノール、ブタノール等が挙げ
られる。アルコール中の共重合体の濃度は20〜50重
量%の範囲から選ばれる。ケン化触媒としては水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナ
トリウムエチラート、カリウムメチラート等のアルカリ
金属の水酸化物やアルコラートの如きアルカリ触媒を用
いることが必要である。かかる触媒の使用量はビニルエ
ステルに対して1〜100ミリモル当量にすることが必
要である。
に溶解しアルカリ触媒の存在下に行われる。アルコール
としてはメタノール、エタノール、ブタノール等が挙げ
られる。アルコール中の共重合体の濃度は20〜50重
量%の範囲から選ばれる。ケン化触媒としては水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナ
トリウムエチラート、カリウムメチラート等のアルカリ
金属の水酸化物やアルコラートの如きアルカリ触媒を用
いることが必要である。かかる触媒の使用量はビニルエ
ステルに対して1〜100ミリモル当量にすることが必
要である。
【0031】尚、上記方法に限らず、例えばPVA(部
分ケン化物又は完全ケン化物)に酸化アルキレン類を付
加反応させる方法等も実施可能である。しかして本発明
のオキシアルキレン基を有するPVA系樹脂において該
基の含有量は特に限定されるものではないが、通常樹脂
全体に対し1〜50重量%、より好ましくは5〜40重
量%が適当である。
分ケン化物又は完全ケン化物)に酸化アルキレン類を付
加反応させる方法等も実施可能である。しかして本発明
のオキシアルキレン基を有するPVA系樹脂において該
基の含有量は特に限定されるものではないが、通常樹脂
全体に対し1〜50重量%、より好ましくは5〜40重
量%が適当である。
【0032】上記の如く製造されたPVA系樹脂は精製
されるのであるが、メタノール或はメタノール/酢酸メ
チル混合溶媒等で洗浄及び精製するのが工業的に有利で
ある。この際にPVA系樹脂はメタノール可溶分が5.
0重量%以下でなければならず、5.0重量%を越える
ものは充分な熱安定性を保つことが出来ない。更に該P
VA系樹脂の粘度は20℃、4重量%水溶液において1
0センチポイズ以下である。無可塑系でPVA系樹脂の
粘度が10センチポイズを越えた場合はケン化度80モ
ル%以下にしなければ溶融成型を行い難いのだが、この
場合結晶性が低下し、ガスバリヤー性が悪くフイルムの
ブロッキング現象を起こし易いので実用性に乏しい。
されるのであるが、メタノール或はメタノール/酢酸メ
チル混合溶媒等で洗浄及び精製するのが工業的に有利で
ある。この際にPVA系樹脂はメタノール可溶分が5.
0重量%以下でなければならず、5.0重量%を越える
ものは充分な熱安定性を保つことが出来ない。更に該P
VA系樹脂の粘度は20℃、4重量%水溶液において1
0センチポイズ以下である。無可塑系でPVA系樹脂の
粘度が10センチポイズを越えた場合はケン化度80モ
ル%以下にしなければ溶融成型を行い難いのだが、この
場合結晶性が低下し、ガスバリヤー性が悪くフイルムの
ブロッキング現象を起こし易いので実用性に乏しい。
【0033】ケン化度は特に制限はないのであるが50
〜100モル%、好ましくは80〜100モル%が実用
的である。尚、粘度測定法としては20℃、4重量%水
溶液の絶対粘度をヘプラー粘度計((株)上島製作所社
製)により求める。メタノール可溶分の測定法として
は、試料液をソックスレー抽出器を用いて約8時間還流
せしめ、得られた抽出液を絶乾してPVA系樹脂の可溶
分重量を測定する。
〜100モル%、好ましくは80〜100モル%が実用
的である。尚、粘度測定法としては20℃、4重量%水
溶液の絶対粘度をヘプラー粘度計((株)上島製作所社
製)により求める。メタノール可溶分の測定法として
は、試料液をソックスレー抽出器を用いて約8時間還流
せしめ、得られた抽出液を絶乾してPVA系樹脂の可溶
分重量を測定する。
【0034】前記の如きPVA系樹脂を溶融成型するに
当たり、特に制限はなく押出成型法等任意の方法が採用
される。溶融成型機は通常の熱可塑性樹脂用の溶融成型
機が用いられ、押出機にインフレーションダイ、又はT
ダイ等を取り付けて任意の形状のフイルムが製造され
る。押出機の運転条件としては吐出部温度を160〜2
30℃スクリュー圧縮部温度を吐出部温度より10〜4
0℃高い温度に調整することが好ましい。吐出部温度が
上記の上限をはずれると安定な作業条件の制御が困難に
なったり、PVA系樹脂が熱分解を起こす恐れがある。
一方下限をはずれると樹脂の流動性が低下するという難
点がある。
当たり、特に制限はなく押出成型法等任意の方法が採用
される。溶融成型機は通常の熱可塑性樹脂用の溶融成型
機が用いられ、押出機にインフレーションダイ、又はT
ダイ等を取り付けて任意の形状のフイルムが製造され
る。押出機の運転条件としては吐出部温度を160〜2
30℃スクリュー圧縮部温度を吐出部温度より10〜4
0℃高い温度に調整することが好ましい。吐出部温度が
上記の上限をはずれると安定な作業条件の制御が困難に
なったり、PVA系樹脂が熱分解を起こす恐れがある。
一方下限をはずれると樹脂の流動性が低下するという難
点がある。
【0035】又、スクリュー圧縮部温度を吐出部温度に
対して10〜40℃高く設定しない場合には樹脂の混練
と溶融が十分出来ず溶融成型を実施することが困難とな
る場合がある。バレルの加熱は電熱、油加熱あるいはス
チーム加熱などの手段によって行われ、加熱器はシリン
ダーを通常3〜5コの部分に区別してそれぞれ独立に温
度調整出来るようにセットされる。
対して10〜40℃高く設定しない場合には樹脂の混練
と溶融が十分出来ず溶融成型を実施することが困難とな
る場合がある。バレルの加熱は電熱、油加熱あるいはス
チーム加熱などの手段によって行われ、加熱器はシリン
ダーを通常3〜5コの部分に区別してそれぞれ独立に温
度調整出来るようにセットされる。
【0036】本発明に於いては溶融成型時に可塑剤の添
加は必要とせず成型品の品質を考慮すると添加しない方
が良いのであるが、必要とあれば少量の添加剤を添加し
ても良い。かかる可塑剤としてはグリセリン、ジグリセ
リン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン等が挙げ
られる。本発明では上記の如き可塑剤を使用する場合も
その量が少量であるのでフイルムのブロッキング現象の
恐れはないと考えられる。又、溶融成型を実施するに当
たっては、クレー、シリカ、炭酸カルシウム等の無機粉
末、あるいは着色剤、界面活性剤、酸化防止剤、発泡剤
等、通常成型品に添加される公知の配合剤を適宜使用す
ることが出来る。更にPVA系樹脂単独のみならず、他
の熱可塑性樹脂例えばポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン等と混合して溶融成型を実施する
ことも可能である。
加は必要とせず成型品の品質を考慮すると添加しない方
が良いのであるが、必要とあれば少量の添加剤を添加し
ても良い。かかる可塑剤としてはグリセリン、ジグリセ
リン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン等が挙げ
られる。本発明では上記の如き可塑剤を使用する場合も
その量が少量であるのでフイルムのブロッキング現象の
恐れはないと考えられる。又、溶融成型を実施するに当
たっては、クレー、シリカ、炭酸カルシウム等の無機粉
末、あるいは着色剤、界面活性剤、酸化防止剤、発泡剤
等、通常成型品に添加される公知の配合剤を適宜使用す
ることが出来る。更にPVA系樹脂単独のみならず、他
の熱可塑性樹脂例えばポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン等と混合して溶融成型を実施する
ことも可能である。
【0037】以上、主としてフイルムを製造する方法に
ついて述べてきたが、本発明の方法はこれのみに限定さ
れるものではなくシート、棒、パイプ、容器、ビン、繊
維等各種の形状の成型物を製造することが可能であり、
具体的には玩具、筆記具、さや、クリップ、ファイル部
材などの文具及び事務用品、綿棒、ティッシュケースな
どの衛生用品、医療用品、ゴルフティーなどのスポーツ
用品、農薬包装用ボトル、肥料含有成型品などの農園芸
用品、潤滑油用ボトル、パイプ等の車部品及びその他の
機械部品、発泡体等の緩衝材などの包装用品、その他、
巻紙の紙管等種々の用途に用いられる。
ついて述べてきたが、本発明の方法はこれのみに限定さ
れるものではなくシート、棒、パイプ、容器、ビン、繊
維等各種の形状の成型物を製造することが可能であり、
具体的には玩具、筆記具、さや、クリップ、ファイル部
材などの文具及び事務用品、綿棒、ティッシュケースな
どの衛生用品、医療用品、ゴルフティーなどのスポーツ
用品、農薬包装用ボトル、肥料含有成型品などの農園芸
用品、潤滑油用ボトル、パイプ等の車部品及びその他の
機械部品、発泡体等の緩衝材などの包装用品、その他、
巻紙の紙管等種々の用途に用いられる。
【0038】
【作 用】本発明のPVA系樹脂は溶融粘度及びメタ
ノール可溶分を限定することにより熱安定性が極めて良
好でありかつ溶融粘度が安定している。故に、フィッシ
ュアイ及び着色がなく、更に成型時におけるメヤニも防
止することができるので品質の非常に優れた成型品を常
に製造出来、工業的に極めて有利である。
ノール可溶分を限定することにより熱安定性が極めて良
好でありかつ溶融粘度が安定している。故に、フィッシ
ュアイ及び着色がなく、更に成型時におけるメヤニも防
止することができるので品質の非常に優れた成型品を常
に製造出来、工業的に極めて有利である。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて更に詳細に説
明する。以下「部」又は「%」とあるのは特にことわり
のない限り重量基準である。
明する。以下「部」又は「%」とあるのは特にことわり
のない限り重量基準である。
【0040】実施例1 フイルムの製造方法 メタノール可溶成分3.5%、20℃,4%における粘
度が5.5センチポイズであるPVA系樹脂(ケン化度
96モル%)を50℃で12時間真空乾燥した後、22
0℃に加熱して溶融状態として小型2軸押出機(PCM
−30,池貝鉄工社製)にてペレット化した。上記で得
られたペレットを用いスクリューの口径40mm/φ、
L/D=28、回転数29rpm及びインフレーション
ダイを備えた通常の押出機に供給してスクリュー圧縮部
最高温度220℃、吐出部温度200℃にて溶融成型を
行い、厚さ100μのフイルムを得た。尚、該PVA系
樹脂を用いて溶融成型を行った場合のメヤニの有無を調
べた。得られたフイルムは下記で示す方法を用いて着色
度、フィッシュアイの数及び耐溶剤性を測定した。又該
PVA系樹脂の溶融粘度を測定して粘度安定性を測定し
た。結果はまとめて表2に示す。
度が5.5センチポイズであるPVA系樹脂(ケン化度
96モル%)を50℃で12時間真空乾燥した後、22
0℃に加熱して溶融状態として小型2軸押出機(PCM
−30,池貝鉄工社製)にてペレット化した。上記で得
られたペレットを用いスクリューの口径40mm/φ、
L/D=28、回転数29rpm及びインフレーション
ダイを備えた通常の押出機に供給してスクリュー圧縮部
最高温度220℃、吐出部温度200℃にて溶融成型を
行い、厚さ100μのフイルムを得た。尚、該PVA系
樹脂を用いて溶融成型を行った場合のメヤニの有無を調
べた。得られたフイルムは下記で示す方法を用いて着色
度、フィッシュアイの数及び耐溶剤性を測定した。又該
PVA系樹脂の溶融粘度を測定して粘度安定性を測定し
た。結果はまとめて表2に示す。
【0041】フイルムの着色度 フイルム(3cm×3cm)の着色の度合をΣ80スペ
クトロカラリメーター(日本電色工業(株)社製)にて
明度及び彩度を測定した。 フィッシュアイの数 100cm×100cmのフイルムにおけるフィッシュ
アイの数を肉眼で観察した。 粘度安定性 210℃で60分滞留させた樹脂の粘度(η60分)と
210℃で5分滞留させた樹脂の粘度(η5分)を測定
してキャピログラフ(東洋精機社製)を用い、シェアレ
ート103sec−1でη60分/η5分の値を測定し
た。
クトロカラリメーター(日本電色工業(株)社製)にて
明度及び彩度を測定した。 フィッシュアイの数 100cm×100cmのフイルムにおけるフィッシュ
アイの数を肉眼で観察した。 粘度安定性 210℃で60分滞留させた樹脂の粘度(η60分)と
210℃で5分滞留させた樹脂の粘度(η5分)を測定
してキャピログラフ(東洋精機社製)を用い、シェアレ
ート103sec−1でη60分/η5分の値を測定し
た。
【0042】耐溶剤性 直径5cm、厚さ3mmの円板状テストピース(射出成
形品)を十分に乾燥して重量を測定した後、ジクロロエ
タンに1ケ月間浸漬した。1ケ月後テストピースをジク
ロロエタンから取り出し、表面に付着したジクロロエタ
ンをふき取った後重量を測定し、重量増加率を求めた。
評価基準を下記に示す。
形品)を十分に乾燥して重量を測定した後、ジクロロエ
タンに1ケ月間浸漬した。1ケ月後テストピースをジク
ロロエタンから取り出し、表面に付着したジクロロエタ
ンをふき取った後重量を測定し、重量増加率を求めた。
評価基準を下記に示す。
【0043】実施例2 メタノール可溶成分4.5%、20℃,4%における粘
度が3.0センチポイズであるPVA系樹脂(ケン化度
95モル%)を用いて実施例1に準じて実験を行った。
結果はまとめて表2に示す。 実施例3 メタノール可溶成分2.0%、20℃,4%における粘
度が4.0センチポイズであるPVA系樹脂(ケン化度
85モル%)を用いて実施例1に準じて実験を行った。
結果はまとめて表2に示す。 実施例4 メタノール可溶成分2.5%、20℃,4%における粘
度が7.5センチポイズであるPVA系樹脂(ケン化度
92モル%)を用いて実施例1に準じて実験を行った。
結果はまとめて表2に示す。
度が3.0センチポイズであるPVA系樹脂(ケン化度
95モル%)を用いて実施例1に準じて実験を行った。
結果はまとめて表2に示す。 実施例3 メタノール可溶成分2.0%、20℃,4%における粘
度が4.0センチポイズであるPVA系樹脂(ケン化度
85モル%)を用いて実施例1に準じて実験を行った。
結果はまとめて表2に示す。 実施例4 メタノール可溶成分2.5%、20℃,4%における粘
度が7.5センチポイズであるPVA系樹脂(ケン化度
92モル%)を用いて実施例1に準じて実験を行った。
結果はまとめて表2に示す。
【0044】実施例5〜12 表1に示す如きEO−PVA系樹脂を用い、粘度及びメ
タノール可溶分を変化させた以外は実施例1に準じて実
験を行った。結果はまとめて表2に示す。
タノール可溶分を変化させた以外は実施例1に準じて実
験を行った。結果はまとめて表2に示す。
【0045】
【表1】
【0046】比較例1 実施例1においてメタノール可溶分を6.0%とした以
外は同例に準じて実験を行った。結果はまとめて表2で
示す。 比較例2 実施例1において20℃,4%における粘度が12セン
チポイズであるPVA系樹脂を用いた以外は同例に準じ
て実験を行った。結果はまとめて表2で示す。
外は同例に準じて実験を行った。結果はまとめて表2で
示す。 比較例2 実施例1において20℃,4%における粘度が12セン
チポイズであるPVA系樹脂を用いた以外は同例に準じ
て実験を行った。結果はまとめて表2で示す。
【0047】比較例3 実施例5においてメタノール可溶分を7.6%とした以
外は同例に準じて実験を行った。結果はまとめて表2で
示す。 比較例4 実施例5において20℃、4%における粘度が15セン
チポイズであるPVA系樹脂を用いた以外は同例に準じ
て実験を行った。結果はまとめて表2で示す。
外は同例に準じて実験を行った。結果はまとめて表2で
示す。 比較例4 実施例5において20℃、4%における粘度が15セン
チポイズであるPVA系樹脂を用いた以外は同例に準じ
て実験を行った。結果はまとめて表2で示す。
【0048】
【表2】 フイルムの着色度 フィッシュアイ 粘度安定性 メヤニの 耐溶剤性 明度 彩度 の数(個)(η60分/η5分) 有無 実施例1 98 0.5 7 1.8 無 ◎ 2 98 1.0 6 2.1 無 ◎ 3 98 0.7 8 2.3 無 ○ 4 98 0.8 7 2.4 無 ◎ 5 97 0.8 3 1.1 無 ◎ 6 96 1.1 4 1.2 無 △ 7 98 0.9 3 1.2 無 ◎ 8 95 1.0 2 1.5 無 ◎ 9 95 0.9 3 1.7 無 ◎ 10 95 1.0 3 1.8 無 ◎ 11 95 0.7 2 1.2 無 ○ 12 94 0.9 4 1.3 無 ○ 比較例1 88 7.1 25 3.1 有 △ 2 85 5.5 22 3.5 有 ◎ 3 89 3.9 19 2.6 有 × 4 84 6.0 22 3.7 有 ○
【0049】
【発明の効果】本発明はPVA系樹脂の粘度及びメタノ
ール可溶分を限定することにより該PVA系樹脂の熱安
定性が著しく良好で溶融粘度が安定している。故にフィ
ッシュアイ及び着色がなく、更に成型時におけるメヤニ
も防止できるので品質の非常に優れた成型品を常に製造
することができ、工業的に極めて有利である。
ール可溶分を限定することにより該PVA系樹脂の熱安
定性が著しく良好で溶融粘度が安定している。故にフィ
ッシュアイ及び着色がなく、更に成型時におけるメヤニ
も防止できるので品質の非常に優れた成型品を常に製造
することができ、工業的に極めて有利である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】オキシアルキレン基としては一般式化1、
〔但しR1、R2は水素又はアルキル基、Xは水素、アル
キル基、アルキルエステル基、アルキルアミド基、スル
ホン酸塩基等の有機残基、nは1〜300の整数を示
す〕で表される構造を有するものである。Xは通常は水
素である。nの数は有利には2〜300、特に好ましく
は5〜300程度のオキシアルキレン基が実用的であ
り、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン基、ポ
リオキシブチレン基等が効果的である。
〔但しR1、R2は水素又はアルキル基、Xは水素、アル
キル基、アルキルエステル基、アルキルアミド基、スル
ホン酸塩基等の有機残基、nは1〜300の整数を示
す〕で表される構造を有するものである。Xは通常は水
素である。nの数は有利には2〜300、特に好ましく
は5〜300程度のオキシアルキレン基が実用的であ
り、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン基、ポ
リオキシブチレン基等が効果的である。
Claims (2)
- 【請求項1】 20℃における4重量%水溶液粘度が1
0センチポイズ以下、かつメタノール可溶分が5重量%
以下のポリビニルアルコール系樹脂を溶融成型すること
を特徴とするポリビニルアルコール系樹脂成型物の製造
方法 - 【請求項2】 ポリビニルアルコール系樹脂がオキシア
ルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂である請求
項1記載の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14351892A JP3509026B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | ポリビニルアルコール系樹脂成型物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14351892A JP3509026B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | ポリビニルアルコール系樹脂成型物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05310955A true JPH05310955A (ja) | 1993-11-22 |
JP3509026B2 JP3509026B2 (ja) | 2004-03-22 |
Family
ID=15340608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14351892A Expired - Fee Related JP3509026B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | ポリビニルアルコール系樹脂成型物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3509026B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999062988A1 (en) * | 1998-06-01 | 1999-12-09 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Unmodified polyvinyl alcohol films and fibers and methods of making the same |
JP2003096258A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 溶融成形物 |
WO2010113567A1 (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-07 | 株式会社クラレ | ビニルアルコール系重合体を含有するコーティング剤 |
JP2011202052A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Kuraray Co Ltd | 変性エチレン−ビニルアルコール共重合体およびそれを含有する組成物 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP14351892A patent/JP3509026B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999062988A1 (en) * | 1998-06-01 | 1999-12-09 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Unmodified polyvinyl alcohol films and fibers and methods of making the same |
JP2003096258A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 溶融成形物 |
WO2010113567A1 (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-07 | 株式会社クラレ | ビニルアルコール系重合体を含有するコーティング剤 |
JP5597194B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2014-10-01 | 株式会社クラレ | ビニルアルコール系重合体を含有するコーティング剤 |
JP2011202052A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Kuraray Co Ltd | 変性エチレン−ビニルアルコール共重合体およびそれを含有する組成物 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3509026B2 (ja) | 2004-03-22 |
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