JPH05310867A - 血液適合性ブロック共重合体 - Google Patents

血液適合性ブロック共重合体

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JPH05310867A
JPH05310867A JP11468392A JP11468392A JPH05310867A JP H05310867 A JPH05310867 A JP H05310867A JP 11468392 A JP11468392 A JP 11468392A JP 11468392 A JP11468392 A JP 11468392A JP H05310867 A JPH05310867 A JP H05310867A
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JP
Japan
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block
block copolymer
hydrophobic
hydrophilic
copolymer
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JP11468392A
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English (en)
Inventor
Seiichi Nakahama
精一 中浜
Kazuhisa Chiaki
和久 千秋
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アニオンリビング重合法から新規のアクリル酸
系ブロック共重合体を合成し、また表面にラメラ状また
はシリンダー状のミクロ相分離構造を有する血液適合性
の高い医療用材料を提供することである。 【構成】上記目的は下記の繰り返し単位(a)と(b)及
び/または(c)との結合を持つブロック共重合体によ
り達成される。 【化1】 【化2】 【化3】 (式中、R1は水素原子又は炭化水素基又はシアノ基、
ZはR2−CH(OH)−CH2(OH)、R2は炭素数
1〜4の炭化水素、R3は水素原子又はメチル基、Qは
水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液適合性ブロック共
重合体に関し、詳述すると、親水性ブロックと疎水性ブ
ロックとを一分子中に制御することにより血液適合性を
高めたブロック共重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリヒドロキシアクリレート及び
ポリヒドロキシメタクリレートは側鎖に水酸基を有する
ため水との親和性があるが、バックボ―ンの疎水性が高
いためその親和性には限界があった。その代表的なポリ
マーであるポリ2―ヒドロキシエチルメタクリレートは
ハイドロンとして知られ、一分子中に疎水性のα−メチ
ル基及びバックボーンと主鎖から離れた位置に存在する
親水性の水酸基を有しており、親水性と疎水性の両方の
性質を有している。
【0003】この性質により、前述のポリマーは、生体
適合性を持ち、特に医療用高分子材料の分野で有望な素
材として注目視されている。しかしながら、この単量体
は不可逆的に生成するジエステル、すなわち二個の二重
結合を有する単量体の混在により、重合時に三次元化反
応を起し、ゲル化しやすく、鎖状ポリマーが極めて得に
くかった。このことは制御された分子鎖長を有するポリ
マー設計の観点からすれば極めて望ましくないものであ
る。このような欠点を改善するために、親水性と疎水性
の二種の分子鎖を用いて、親・疎水性を有する素材を得
る方法としては、前記異種分子鎖をブレンド又は、ラン
ダム共重合する方法がある。しかし、これらの方法では
二種のポリマー又は親水性と疎水性のブロック単位の組
成比に相関した性質を引き出すにすぎない。これに対
し、異種ブロックを一分子中に結合させたブロック共重
合体は、分子の集合レベルでそれぞれミクロドメインを
形成するため、新しい機能をこれに付与させることが可
能である。
【0004】現在、親水性ブロックと疎水性ブロックと
を一分子中に制御して担持した高分子化合物としては、
片末端にアミノ基を有するセミテレケリックオリゴマー
と両末端にイソシアネート基を有するテレケリックオリ
ゴマーをカップリングさせることから得たブロック共重
合体がある。しかし、この方法から得られるブロック共
重合体には、合成法に困難が伴い、カップリングの際の
収率が非常に悪く、また得られたブロック共重合体の精
製が非常に困難である。又、ラジカル重合させているた
めに得られるそれぞれのオリゴマーの分子量分布が非常
に広くなり、オリゴマーの分子量の制御が行いにくくな
る。また、未反応オリゴマーが存在する可能性が高く、
精製が難しくなる。さらに親水性ブロックと疎水性ブロ
ックの間に尿素結合が存在するため、分子間の水素結合
力が大きくミクロ相分離構造の制御が困難になり、尿素
結合間の水素結合力のため溶媒への親和性が悪いなどの
問題点がある。
【0005】又、近年アニオンリビング重合法の発達に
伴い単分散性の高い種々の構造を有するブロック共重合
体の合成が可能となっている。しかしながら2―ヒドロ
キシエチルメタクリレートのように分子中に反応性基を
持つビニルモノマーからは、反応性基中の活性水素のた
めに移動反応が生起し、アニオンリビング活性が失活す
るため直接それらビニルモノマーのアニオンリビングポ
リマーは得られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は分子レ
ベルとは異なり、分子の集合レベルで親水性と疎水性の
領域を溶液中で形成し得る親水性と疎水性の異種ブロッ
クを結合させたブロック共重合体を提供することにあ
る。また、これらブロック共重合体のミクロ相分離構造
によって血液適合性の機能が発現されるため、ミクロ相
分離構造を制御することは非常に重要となる。しかし、
テレケリックオリゴマーのカップリングから得られるブ
ロック共重合体は、合成が非常に難しく、カップリング
の際の収率も悪くなり、得られたブロック共重合体の精
製が非常に困難となる。ラジカル重合から得られるそれ
ぞれのオリゴマーの分子量分布は非常に広くなり、オリ
ゴマーの分子量の制御は困難になり、また、未反応オリ
ゴマーが存在する可能性があり、溶出などの虞れがあ
る。さらに親水性ブロックと疎水性ブロックの間に尿素
結合が存在するため、分子間の水素結合力が大きくミク
ロ相分離構造の制御が困難となる。また、尿素結合間の
水素結合力のため、溶媒への親和性が悪いなどの問題点
がある。本発明のブロック共重体はリビング重合から得
られる新規のブロック共重体であるのみならず、以上の
問題点を解決でき、更に親水性ブロックに存在する水酸
基の数を増やす事で更に親水性を向上させ、より血液適
合性の付与されたブロック共重体を提供する事が本発明
の課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決する方法について鋭意研究を重ねた結果、水酸
基等の反応性基をオキソラン誘導体等のような構造で保
護した後、アニオンリビング重合を行う事で保護された
ビニルモノマーのアニオンリビングポリマーが得られ、
得られたポリマーはメタノール、エタノール、塩酸、硫
酸等のプロトン供与体と接触させる事により、保護基が
容易に脱離し、従来合成が不可能であったアクリル酸系
化合物のアニオンリビング重合体が得られることを見い
出した。すなわち、本発明は、一般式、
【0008】
【化4】 (式中、R1は水素原子又は炭化水素基又はシアノ基、
ZはR2−CH(OH)−CH2(OH)、R2は炭素数
1〜4の炭化水素を示す)の繰り返し単位(a)と一般
式、
【0009】
【化5】 (式中、R3は水素原子又はメチル基、Qは水素原子又
は炭素数1〜8のアルキル基)の繰り返し単位(b)及
び/又は
【0010】
【化6】 の繰り返し単位(c)との結合を持つブロック共重合に
より解決される。
【0011】上記式中においてR1は水素原子又はメチ
ル基が好ましく、より好ましくはメチル基である。また
ZはR2−CH(OH)−CH2(OH)であり、R2
炭素数が1〜4の炭化水素で、好ましくはメチレン基で
ある。
【0012】また、上記式中においてQは水素原子又は
オクチル基が好ましい。また、繰り返し単位(b)繰り
返し単位(c)は単独でも共重合体でもよく、また、材
料の柔軟性など物理的性質を変化させるために他の化合
物と共重合させてもよい、例えば、n−ブチルメタクリ
レートを共重合させると柔軟性が増したり、α−メチル
スチレンを共重合させると疎水性が増加する。
【0013】本発明に用いるブロック共重合体は、アニ
オンリビング重合法から得ることで、テレケリックオリ
ゴマーのカップリングから得られるブロック共重合体に
はない効果が得られる。例えば、容易に合成が行え、収
率がほぼ100%になり反応効率が非常に高く、さらに
残存モノマーがほとんどないため精製が容易であり、得
られるブロック共重合体の分子量分布が非常に狭い範囲
になり、ブロック共重合体の分子量の制御が容易にな
る。さらに親水性ブロックと疎水性ブロックが直接つな
がっているためミクロ相分離構造の制御が容易である、
分子量、分子鎖長、分子鎖長比は設計通りのものを得る
ことができ、大量合成も可能であるなどが挙げられる。
【0014】アニオンリビング重合から、例えばB−
A、A−B−A、A−B−B’−A等の配列からなる親
水性ブロック(A)及び疎水性ブロック(B)の結合
(B’はBとは異なる疎水性ブロックを表す)を有する
本発明に用いるリビングブロック共重合体を得ることが
できる。この共重合体は通常約500〜約100,00
0望ましくは1,000〜20,000の数平均分子量
を持つものがよい。数平均分子量が500を下回ると共
重合体が溶液状態となるために基材表面への処理が施せ
ず、100,000を越えると分子鎖の運動性が小さく
なり基材表面へのコーティングが困難になり好ましくな
い。
【0015】また、親水性ブロック(A)と疎水性ブロ
ック(B)の共重合体中に占める割合は、任意である
が、通常は(A)/(B)(繰り返し単位のモル比)=
5〜95/95〜5、望ましくは30〜70/70〜3
0である。5:95より親水性ブロック(A)の比率が
小さいと親水性部分の基材表面に占める割合が低下し、
ミクロ相分離構造が得られず、また、95:5より親水
性ブロック(A)の比率が高い、親水性部分の基材表面
に占める割合が高すぎるためにミクロ相分離構造が得ら
れない。
【0016】また、一般的にこれらのブロック共重合体
の溶液中での分子形態は、用いる溶媒の性質によって大
きく異なり、各ブロックに対する溶媒の親和性を変化さ
せることにより、ブロックの集合状態を制御することが
可能である。したがって、これらのブロック共重合体を
溶媒に溶解させキャストしてフィルムを作成する際、適
当な溶媒を選択することにより同じ分子構造を有するブ
ロック共重合体であっても任意の親水性と疎水性を有す
るミクロ相分離構造を具現化することができる。また、
キャストする際の温度を変えたり、キャストフィルムを
加熱処理(アニーリング)することからも相分離構造を
変化させることも可能である。
【0017】更に、種々の分子構造のブロック共重合体
を用いる事により、広範囲でミクロ相分離構造が制御さ
れる。例えば親水性ブロック(A)と疎水性ブロック
(B)の繰り返し単位のモル分率を変化させることで親
水性ブロックと疎水性ブロックの相分離構造を海島構造
からラメラ構造に変化させる事が可能であり、また、親
水性ブロック(A)と疎水性ブロック(B)の分子量を
変化させる事でラメラな相分離構造のドメイン幅を制御
する事ができる。ゆえにブレンドポリマーでは行う事が
できない親水性と疎水性を有するミクロ相分離構造の制
御が可能である。例えば、親水性ブロック(A)が2,
3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート(DHPM)
からなり、疎水性ブロック(B)がスチレン(St)か
らなるDHPM−St共重合体のDHPMのモル分率が
0.4、トータルの数平均分子量が16,000である
場合、基材にキャストした時のフィルムのラメラ構造は
溶媒がジメチルホルムアミド(DMF)溶媒から得られ
たものはドメイン幅が21nmであり、テトラハイドロ
フラン(THF)+メタノール(9/1)から得られる
ものは、そのドメイン幅が18nmであった。
【0018】このようなミクロ相分離構造を有する表面
は、ホモポリマー、あるいはランダム共重合体にはない
良好な生体親和性を示す。特に、ドメイン幅が10〜5
00nmの親水性と疎水性のラメラ構造、親水性を海と
する海島構造ではこの効果が顕著であった。
【0019】このブロック共重合体は透明性が高く、溶
媒に溶解することが可能でありフィルム、板、チューブ
など任意の形のものに注型または流延し、溶媒を除去し
て成形することができる。この成形時の溶媒の種類や温
度によって成形物のミクロ相分離構造を決定することが
できる。
【0020】本発明に用いられるブロック共重合体は、
アニオンリビング重合法によって得られ、この重合法を
用いることにより、分子量分布の極めて狭いブロック共
重合体を得ることができる。また、重合開始剤や開始剤
とモノマー濃度比などを変えることにより、重合開始剤
と第1モノマー(疎水性ブロックを形成するモノマー)
の濃度比から疎水性ブロックの分子量が決定し、さらの
次に添加する第2モノマー(親水性ブロックを形成)の
量から親水性ブロックの分子量が決定される。ブロック
の型(A−B,A−B−Aなど繰り返し型)、分子量、
ブロック長、ブロック長比を変えることができる。溶媒
としてはテトラハイドロフラン、トルエン、ヘキサン等
があげられ、重合開始剤としてはn−ブチルリチウム、
ナフタレンリチウム塩、ナフタレンナトリウム塩などが
ある。重合開始剤がナフタレンリチウム塩の場合はA−
B−A型の共重合体に、n−ブチルリチウムの場合はA
−B型の共重合体になる。これらのブロック共重合体
は、従来の親水性と疎水性を持つポリマーに対して1分
子レベルでの親水性と疎水性のブロックを形成すること
ができ、これにより生体適合性材料として有用になる。
【0021】また、本発明のブロック共重合体は、カテ
ーテルなどの血液と接触する医療用具の表面に被覆して
使用することが好ましい。被覆方法としては本発明のブ
ロック共重合体の溶液を表面に塗布したのち乾燥し被膜
を形成したり、また、溶液にディッピングしたのち、乾
燥して形成する方法がある。その被覆した時の乾燥膜厚
は0.1μm以上、好ましくは1〜500μmである。
膜厚が0.1μm未満だと生体適合性が得られず、あま
り厚いと基材となる医療用具の物性に影響を与えるので
好ましくない。
【0022】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説
明するが、本発明は、その主旨に反しない限り、これら
実施例に限定されるものではない。
【0023】まず、本発明のブロック共重合体は、アニ
オンリビング重合法を利用して合成した。重合前にモノ
マーの一例である(2,2−ジメチル−1,3−ジオキ
ソラン−4−イル)メチルメタクリレート(DMM)を
合成し精製後重合を行った。重合は高真空中でブレーカ
ブルシール法にて行った。その一例を以下に示す。尚、
下記方法は必要に応じてその一部を変更、追加、省略し
た。
【0024】(モノマーの合成)イソプロピリデングリ
セロール32.6g(0.24mol)+トリエチルア
ミン(TEA)24.2g(0.24mol)のベンゼ
ン溶液(600ml)にメタクリル酸クロリド20.8
g(0.20mol)のベンゼン溶液(37.5ml)
を0℃にて約30分かけて滴下し、滴下終了後室温で一
晩撹拌した。反応で生成したトリエチルアミン塩酸塩を
ろ過した後、有機層を水で洗浄しその後溶媒を減圧除去
した。さらに減圧蒸留により目的物であるDMMを20
g(0.10mol)得た(次式参照)。得られたモ
ノマーの同定はNMR等により行った。
【0025】
【数1】
【0026】(ブロック共重合体の合成)開始剤として
n−ブチルリチウム(0.137mmol+ジフェニル
エチレン(DPE)+リチウムクロライド(LiC
l))、疎水性の繰り返し単位としてスチレン(St)
10.6mmolを30mlのテトラハイドロフラン
(THF)溶液(濃度0.35mol/リットル)中で
−78℃で1時間撹 し、アニオンリビング重合を行っ
た。このリビングポリマー溶液に(2,2−ジメチル
1,3ジオキソラン−4−イル)メチルメタクリレート
(DMM)(5.34mmol)を加え、更に−78℃
で12時間撹 してリビングブロック共重合体を得た。
このリビング共重合体を濃硫酸+メタノール溶液で処理
し、脱保護反応を行い、DHPM−Stのブロック共重
合体を得た(次式参照)。得られたブロック共重合体
の同定はNMR等により行った。得られたブロック共重
合体の構造と平均繰り返し単位数を表1に示す。
【0027】
【数2】
【0028】(実施例2)表1に示したように疎水性成
分のモノマーを変化させることにより、実施例1と同様
な操作を行い疎水性成分の異なるブロック共重合体を作
成した。得られたブロック共重合体の構造と平均繰り返
し単位数を表1に示す。表1ではブロック共重合体の重
合度を繰り返し単位の数で表現しているので、数平均分
子量への返還は各々繰り返し単位の数にその分子量をか
ければよい。
【0029】
【表1】
【0030】(試験)ミクロ相分離構造を確認するため
に、実施例1〜2のブロック共重合体を表1に示す溶媒
に溶かし溶液としテフロン板上に流し込みキャストフィ
ルムを作成した。得られたキャストフィルムから常法に
従い超薄切片を作成し透過型電子顕微鏡(TEM)にて
そのミクロ相分離構造を観察した。実施例1〜2のブロ
ック共重合体はすべてラメラ状のミクロ相分離構造が観
察された。
【0031】実施例1〜2のブロック共重合体を3%の
DMF溶液とし、市販のポリウレタンシートにディッピ
ングし、乾燥して表面にブロック共重合体を被覆したシ
ートを作成した。このシートと、健常人から採血した血
液から得た多血小板血(100000個/μl)を30
分間接触させ、その血液適合性を評価した。また、比較
例1としてポリウレタンシートを、比較例2としてポリ
プロピレンシートを準備し、実施例と同様な評価を行っ
た。
【0032】実施例1〜2及び比較例1〜2の血小板粘
着能を調べた結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、アニオン
リビング重合法から得られた親水性ブロックと疎水性ブ
ロックからなる新規のアクリル酸系ブロック共重合体で
あり、ブロック共重合体よりなるシートは、その表面が
ラメラ状のミクロ相分離構造を有するために血小板が粘
着しにくくなり、血液との接触する医療用具に用いるの
に好適である。
【0035】また本発明のブロック共重合体はシートの
みならず、チューブ、糸等の表面に被覆することによ
り、血液適合性を有する医療用具を得る事ができる。例
えば、ブロック共重合体で表面を被覆されたチューブは
種々のカテーテル類や人工血管などへの応用、シートは
人工皮膚への応用、糸は縫合糸への応用ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、R1は水素原子又は炭化水素基又はシアノ基、
    ZはR2−CH(OH)−CH2(OH)、R2は1〜4
    の炭化水素を示す)の繰り返し単位(a)と一般式 【化2】 (式中、R3は水素原子又はメチル基、Qは水素原子又
    は炭素数1〜8のアルキル基)の繰り返し単位(b)及び
    /又は一般式 【化3】 の繰り返し単位(c)との結合を持つブロック共重合体。
JP11468392A 1992-05-07 1992-05-07 血液適合性ブロック共重合体 Pending JPH05310867A (ja)

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