JPH05310769A - アルキルグリコシドの製造方法 - Google Patents

アルキルグリコシドの製造方法

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JPH05310769A
JPH05310769A JP14198392A JP14198392A JPH05310769A JP H05310769 A JPH05310769 A JP H05310769A JP 14198392 A JP14198392 A JP 14198392A JP 14198392 A JP14198392 A JP 14198392A JP H05310769 A JPH05310769 A JP H05310769A
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JP14198392A
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Akira Sakamoto
章 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、色相および臭いの優れた高品質
のアルキルグリコシドの製造方法を提供する。 【構成】 10重量%以下の未反応高級アルコール及び
不純物を含む粗アルキルグリコシドに、溶解度パラメー
ター6〜7.5の非極性溶媒と溶解度パラメーター8〜
9.5の低極性溶媒を併用して晶析操作を行うことによ
り、アルキルグリコシドを析出させ、粗アルキルグリコ
シドから未反応高級アルコール及び不純物を分離する。 【効果】 粗アルキルグリコシドから未反応高級アルコ
ールを分離する段階において、新たな着色成分や臭い物
質などの不純物が生成もしくは混入しないことに加え、
それ以前の反応をも含む各工程において既に生成もしく
は混入している不純物をも未反応アルコールとともに取
り除くことができ、従来の方法では製造することができ
なかったような色相及び臭いに関して極めて高品質なア
ルキルグリコシドを製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルキルグリコシド、
未反応高級アルコール及び不純物を含む粗アルキルグリ
コシドから未反応高級アルコールを分離する段階におい
て、新たな着色物質や臭い物質などの不純物が生成もし
くは混入しないことに加え、それ以前の反応をも含む各
工程においてすでに生成もしくは混入している不純物を
も未反応高級アルコールとともに取り除くことができ、
従来の方法では製造することができなかったような、色
相及び臭いに関して極めて高品質なアルキルグリコシド
を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】糖誘導
体界面活性剤であるアルキルグリコシドは低刺激性界面
活性剤であり、しかも非イオン性界面活性剤であるにも
拘らず、それ自身安定な泡を生成し、かつ他の陰イオン
性界面活性剤に対して泡安定剤として作用することが知
られており、近年注目されている。
【0003】そのようなアルキルグリコシドは、通常糖
類と高級アルコールとの反応によって製造されるが、高
級アルコールを糖類に対して過剰に用いるのが一般的で
あり、反応により生成したアルキルグリコシド、未反応
の高級アルコール及び反応によって生成する着色物質な
どの不純物(以下不純物という)との混合物から未反応
高級アルコール及び不純物を分離することが必要であ
る。
【0004】この未反応高級アルコールの分離法として
通常公知の蒸留などが用いられるが、この場合高温への
加熱が必要不可欠であり、それによってアルキルグリコ
シドの好ましくない色相、臭いの悪化が引き起こされる
ことが避けられない。なぜなら、一般に、高級アルコー
ルの沸点は高く、高級アルコール及び着色物質などの不
純物を含む粗アルキルグリコシドの粘度は大きく、その
内部での未反応高級アルコールの拡散速度は遅いため
に、粗アルキルグリコシドの流動性を良くして残存未反
応高級アルコールの量を蒸留などにより少なくするため
には高温への加熱が必要である。ところが、アルキルグ
リコシドの熱安定性は限られており、高温への加熱によ
ってアルキルグリコシドの分解が一部起こり、また同時
に粗アルキルグリコシド中にわずかに存在するかまた
は、アルキルグリコシドの分解により生ずる還元糖の変
性が起こるなどのアルキルグリコシドの品質にとって好
ましくない事態が生ずるからである。
【0005】また同時に、アルキルグリコシドの経済的
製造には、過剰に残留する未反応高級アルコールを粗ア
ルキルグリコシドから分離した後に回収再利用すること
が重要であるが、分離の際に高温への加熱を行うと、こ
の回収未反応高級アルコールの品質の低下を引き起こす
ことになる。
【0006】上記問題を解決する手段として、薄膜蒸留
機を用いて過剰の未反応高級アルコールを含んだ反応生
成物を薄膜とし、比較的高温で極端に短い滞留時間で過
剰の未反応高級アルコールを蒸発させる方法が、特開昭
58ー194902号公報に提案されている。これは滞
留時間を極端に短くすることによって、アルキルグリコ
シドの熱分解を抑えるものであるが、それでもある程度
の熱分解を避けることはできず、色相、臭いの悪化を招
いてしまう。またこの方法では粗アルキルグリコシドか
ら未反応高級アルコールの完全除去はきわめて困難であ
る。
【0007】あるいは、高温への加熱を必要としない未
反応高級アルコールの分離法が米国特許第457130
6号に提案されている。これは、分子篩効果を有するシ
リカライトを吸着剤として用い、アルキルグリコシドと
比較して分子サイズの小さい高級アルコールを優先的に
吸着させて、アルキルグリコシドを精製するものであ
る。しかし、この方法では、高級アルコールの吸着剤へ
の吸着量が小さいこと、またアルキルグリコシドと高級
アルコールの吸着の選択性が小さいことから、アルキル
グリコシドの精製度に限度があるという問題を有する。
【0008】また、特開平1ー249794号公報には
長鎖アルキルグリコシドの精製法として、水を用いて長
鎖アルキルグリコシドを抽出分離する方法が提案されて
いるが、この方法では、未反応高級アルコールとアルキ
ルグリコシドの親和性が大きいため、アルキルグリコシ
ドのみを完全に抽出するのは極めて困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、高温加熱
を必要とせず、従ってアルキルグリコシドの熱分解を伴
わず、且つ未反応高級アルコール及び着色物質などの不
純物を効率的に分離、除去できる高純度アルキルグリコ
シドの精製法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、アルキルグ
リコシドの製造方法として特に反応後残留する未反応高
級アルコールを分離する段階において、アルキルグリコ
シドと未反応高級アルコール及び不純物の溶媒に対する
溶解度の差を利用して、晶析操作による操作で両者が良
好に分離できることを見いだし、更にその操作法につい
て数多くの研究を重ね、本発明を完成させるに至った。
【0011】すなわち、本発明は10重量%以下の未反
応高級アルコール及び不純物を含む粗アルキルグリコシ
ドに第一溶媒として溶解度パラメーター(以下、SP値
と略す)6〜7.5の非極性溶媒と、第二溶媒としてS
P値が8〜9.5の低極性溶媒を添加して晶析操作を行
うことにより、アルキルグリコシドを析出させ、粗アル
キルグリコシドから未反応高級アルコール及び不純物を
分離することを特徴とするアルキルグリコシドの製造方
法を提供するものである。
【0012】なおここで分離、除去すべき不純物とは、
アルキルグリコシド製造時におけるアルキルグリコシド
の熱分解により生じるかまたはアルキルグリコシド中に
わずかに存在する還元糖に起因する着色物質などを示
す。
【0013】上記、アルキルグリコシドは周知の方法に
よって得られるものであり、例えば糖類と高級アルコー
ルを酸触媒の存在下に直接アセタール化させる方法、あ
るいはあらかじめ糖類をメタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどの低級アルコールでアセター
ル化して低級アルキルグリコシドとしたのち、高級アル
コールとアセタールを交換させる方法などの何れの方法
であってもよい。
【0014】本発明に係るアルキルグリコシドの原料と
なる糖類としては、単糖類、オリゴ糖類あるいは多糖類
が使用される。多糖類の具体例としてはアルドース類、
例えばアロース、アルトロース、グルコース、イドー
ス、ガラクトース、タロース、リボース、アラビノー
ス、キシロース、リキソース及びケトース類であるフル
フトース等が挙げられる。オリゴ糖類の具体例としては
マルトース、ラクトース、スクロース、マルトトリオー
ス等が挙げられる。多糖類の具体例としてはヘミセルロ
ース、イヌリン、デキストラン、キシラン、デンプン、
加水分解デンプン等が挙げられる。
【0015】本発明に係るアルキルグリコシドの原料と
なる高級アルコールとしては、下記式(1)で表される
アルコールがあげられる。
【0016】
【化1】ROー(AO)nーH (1) (式中、Rは炭素数6〜22の直鎖もしくは分岐鎖のア
ルキル基、アルケニル基、またはアルキルフェニル基を
あらわし、Aは炭素数2〜4のアルキレン基をあらわ
し、nはその平均値が0〜5の整数である。)
【0017】なお、上記高級アルコールは粗アルキルグ
リコシドより回収された未反応高級アルコールでもよ
い。
【0018】本発明におけるアルキルグリコシド合成法
において、触媒および反応条件については公知の方法、
例えば特公昭47ー24532号公報、米国特許第38
39318号、ヨーロッパ特許第092355号、特開
昭59ー13937号公報、特開昭58ー189195
号公報等にしたがってもよい。
【0019】ついで、上記のようにして得られたアルキ
ルグリコシドの反応混合物すなわち未反応高級アルコー
ルおよび着色物質などの不純物を含む粗アルキルグリコ
シドをアルキルグリコシドの分解を引き起こさないよう
な比較的温和な条件での予備蒸留等の操作により、粗ア
ルキルグリコシドから未反応高級アルコールを一部除去
しておくことが必要である。なぜなら、通常アルキルグ
リコシドは、糖類に対し、高級アルコールを過剰に用い
て反応を行うため、反応混合物中には相当割合の未反応
高級アルコールが存在し、これを用いて晶析操作を行う
とアルキルグリコシドの析出温度が下がり、操作が煩雑
であり、冷却コストがかかるため経済上好ましくない。
【0020】それ故、晶析操作にはいる前に予備蒸留等
の操作により、アルキルグリコシド中に含まれる未反応
高級アルコールの含有率は10重量%以下にしておくこ
とが必要である。
【0021】晶析操作において用いる第一溶媒(SP値
が6〜7.5の非極性溶媒)と第二溶媒(SP値が8〜
9.5の低極性溶媒)の粗アルキルグリコシドに対する
意義は次の通りである。
【0022】すなわち、反応終了品から一旦予備蒸留等
の操作により、未反応高級アルコール含有率10重量%
以下にした粗アルキルグリコシドは通常常温では固体又
はゲル状であり、これをそのまま晶析操作に移せない。
そこで、本発明に用いられる第一溶媒と第二溶媒を加え
て40〜60℃で加熱溶解することにより、均一溶液と
する必要がある。
【0023】本発明に用いられる第一溶媒のみで晶析操
作を行うと、結晶析出温度が下がるため(<ー15
℃)、市販の冷却装置では晶析操作を行うのが困難とな
る。
【0024】しかし、本発明に用いられる第一溶媒と第
二溶媒を併用して晶析操作を行うことにより、未反応高
級アルコールと不純物である着色成分を除去することが
でき、臭いと色相が優れた高品質のアルキルグリコシド
を製造することができる。
【0025】すなわち、未反応高級アルコール含有率が
10重量%以下の粗アルキルグリコシドに対して晶析操
作において用いられる第一溶媒と第二溶媒の量比は大き
ければ大きいほど、未反応高級アルコール及び不純物の
除去効果が高いが、経済的な観点により、粗アルキルグ
リコシドに対して、3〜10重量倍の量を使用するのが
好ましい。溶媒量比が粗アルキルグリコシドに対して、
3重量部未満では粗アルキルグリコシドを溶解させるの
が困難であり、また10重量部を越えた溶媒量では、晶
析時のアルキルグリコシドの回収率の低下を招く。
【0026】また、本発明において用いられる第一溶媒
と第二溶媒の割合は、第一溶媒:第二溶媒=90:10
〜50:50が好ましく、好ましくは80:20〜6
0:40である。第一溶媒の割合が90%を越えるとア
ルキルグリコシドの析出温度が下がり、操作が困難とな
り、経済上好ましくない。第一溶媒の割合が50%未満
では晶析を行っても高純度のアルキルグリコシドを得る
ことができない。
【0027】本発明において用いられる第一溶媒として
使用されるSP値が6〜7.5の溶媒としては、例えば
nーペンタン、nーヘプタン、nーオクタン、イソオク
タン、nーヘキサン、nーデカンなどの脂肪族炭化水素
があげられるが、これらの純品もしくは混合物何れも使
用できるが、安全性、操作性、価格などの面からnーヘ
キサン、nーヘプタンが好ましい。
【0028】本発明において用いられる第二溶媒として
使用されるSP値が8〜9.5の溶媒としては例えば、
シクロヘキサン、シクロペンタンなどの環状脂肪族炭化
水素、ベンゼン、トルエン、pーキシレンなどの芳香族
炭化水素、クロロホルム、四塩化炭化水素などの含ハロ
ゲン系炭化水素、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル
などの酢酸エステル、アセトン、メチルエチルケトンな
どのケトン類が使用できるが、安全性、操作性、価格な
どの面から酢酸エチル、酢酸メチル、アセトンが好まし
い。
【0029】晶析温度は晶析条件によって異なるが、ー
10℃〜5℃が好ましい。ー10℃よりも低い析出温度
になる場合は、冷却コストがかかり、経済上好ましくな
い。また5℃よりも高い析出温度になる場合は、高品質
のアルキルグリコシドが得られない。
【0030】以下、本発明における晶析操作法を示す。
アルキルグリコシド、未反応高級アルコール及び不純物
を含む粗アルキルグリコシドをあらかじめ予備蒸留等の
操作により、アルキルグリコシド中に含有される未反応
高級アルコールの含有率を10重量%以下にしておく。
これを粗アルキルグリコシド予備蒸留品と呼ぶことにす
る。
【0031】この粗アルキルグリコシド予備蒸留品(常
温固体)に対して、第一溶媒と第二溶媒を加えて、加熱
溶解して均一溶液とした後、晶析操作に移る。晶析操作
は一般公知の処方が用いられ、例えば、種晶添加、媒晶
剤添加などにより、高収率、高品質のアルキルグリコシ
ドを得ることができる。また、冷却速度については、安
定な結晶を得るためにも小さい方が好ましく、0.2〜
1℃/分の冷却速度を適用するのが好ましい。
【0032】なお、晶析後の析出アルキルグリコシドは
冷nーヘキサン、冷nーヘプタンなどで洗浄ーデカンテ
ーションー乾燥することにより、臭い、色相ともに優れ
た高品質のアルキルグリコシドを得ることができる、晶
析操作に用いた溶媒は、減圧蒸留などの方法により、何
回でも使用できる。
【0033】
【発明の効果】本発明の方法によれば、高温加熱を必要
とせず、従ってアルキルグリコシドの熱分解を伴わず、
かつ未反応高級アルコール及び着色物質などの不純物を
効率的に分離、除去できる。その結果、色相及び臭いが
極めて優れた高品質のアルキルグリコシドを製造するこ
とができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例で更に詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0035】実施例1 デシルアルコール11400g(72.0mol)、無
水グルコ−−ス3240g(18.0mol)、および
pートルエンスルホン酸1水和物96g(0.5mo
l)を30l反応槽中で加熱撹拌した。95℃まで昇温
の後、系内圧力を40mmHgとして脱水反応を開始し
た。この際、反応混合物中にN2を5N/minで吹き
込み、生成する水を効率よく除去するようにした。5
時間後、グルコースが完全に消費されたのを確認した
後、減圧を解除して冷却してNaOH20gで中和し
た。副生する多糖類を濾別して、アルキルグリコシドと
未反応デシルアルコールをそれぞれ33重量%、66重
量%の比で含有する粗アルキルグリコシド12730g
を得た。この粗アルキルグリコシドを原料として特開昭
58ー194902号公報記載の薄膜蒸留機(伝熱面
積:0.32m2)を用いて原料供給速度、12.4k
g/hr、処理温度160℃、圧力1.1torrの条
件で未反応デシルアルコールの予備蒸留により、未反応
デシルアルコール含有率4.1重量%の粗アルキルグリ
コシド予備蒸留品を得た。
【0036】この粗アルキルグリコシド予備蒸留品20
gに、nーヘキサン75g、酢酸エチル25g(n−−
ヘキサン/酢酸エチル=3.0重量比)を加えて、50
℃で振とう撹拌することにより、均一溶液とした。この
溶液を1℃/minでー2℃まで冷却したところ、白色
結晶が析出し、この温度で24時間放置した。放置後、
デカンテーションにより母液を捨て、ー5℃に冷却した
ヘキサン100gで2回洗浄ー遠心分離ーデカンテーシ
ョンー乾燥することにより、16.7gの白色結晶を得
た。(アルキルグリコシド回収率87%) この結晶をHPLC分析することにより、精製アルキル
グリコシド中のデシルアルコールの含有率は0.20%
であり、色相は50%水溶液の状態でAPHA200で
あった。また、母液と洗浄ヘキサンを合わせたものから
ヘキサン/酢酸エチルを60〜80℃で減圧蒸留するこ
とにより、0.77gのデシルアルコールが得られ、粗
アルキルグリコシド中のデシルアルコールを94%除去
することができた。
【0037】実施例2〜5及び比較例1〜2 実施例1と同様の操作で晶析操作を行うことにより、精
製アルキルグリコシドを得た。結果を表1に示す。
【0038】1)粗アルキルグリコシド予備蒸留品(デ
シルアルコール含有率:4.1%)
【0039】比較例3 実施例1にて得られた粗アルキルグリコシドを原料とし
て、特開昭58ー194902号公報記載の薄膜蒸発機
(伝熱面積:0.032m2)を用いて、原料供給速度
0.115kg/hr、処理温度180℃、圧力0.5
mmHgの条件で、未反応デシルアルコールを除去し
た。得られたアルキルグリコシドは、純度99.4%で
あったが、濃黄色に着色し(50%水溶液の状態で、ガ
ードナー6)、アルキルグリコシドもしくは糖の熱分解
によると思われる焦げ臭が発生していた。
【表1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10重量%以下の未反応高級アルコール
    及び不純物を含む粗アルキルグリコシドに、第一溶媒と
    して溶解度パラメーターが6〜7.5の非極性溶媒と第
    二溶媒として溶解度パラメーターが8〜9.5の低極性
    溶媒を添加して晶析操作を行うことにより、アルキルグ
    リコシドを析出させ、粗アルキルグリコシドから未反応
    高級アルコール及び不純物を分離することを特徴とする
    アルキルグリコシドの製造法。
  2. 【請求項2】 第一溶媒と第二溶媒の比が第一溶媒/第
    二溶媒=90/10〜50/50重量比であることを特
    徴とする請求項1記載のアルキルグリコシドの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 粗アルキルグリコシドに対する第一溶
    媒と第二溶媒の使用量の和が3〜10重量倍であること
    を特徴とする請求項1、2記載のアルキルグリコシドの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 第一溶媒がnーヘキサン及び/又はnー
    ヘプタンであり、第二溶媒が酢酸エチル、酢酸メチル、
    アセトンから選ばれる1種又は2種以上であることを特
    徴とする請求項1〜3記載のアルキルグリコシドの製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195661A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Kao Corp アルキルグリコシドの製造方法
JP2012140370A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Kao Corp アルキルガラクトシドの製造方法

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JP2008195661A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Kao Corp アルキルグリコシドの製造方法
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