JPH05308737A - 電機子、電機子巻線用導体およびこの導体の製造方法 - Google Patents

電機子、電機子巻線用導体およびこの導体の製造方法

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JPH05308737A
JPH05308737A JP4109799A JP10979992A JPH05308737A JP H05308737 A JPH05308737 A JP H05308737A JP 4109799 A JP4109799 A JP 4109799A JP 10979992 A JP10979992 A JP 10979992A JP H05308737 A JPH05308737 A JP H05308737A
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JP
Japan
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winding
armature
conductor
slot
cross
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Application number
JP4109799A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Iwaki
良之 岩城
Shigeki Tamada
重喜 玉田
Moichi Sakabe
茂一 阪部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電機子巻線の電気抵抗を低下させ、巻線を流
れる電流の損失を減少させる電機子および電機子巻線用
の導体の提供を目的とする。 【構成】 電機子巻線を構成する導体の渡り部の断面積
を収納部のそれより大きくする。 【効果】 巻線の渡り部を太くしたので、その分、巻線
全体の電気抵抗が低下し、この抵抗による損失を減少で
き、しかも渡り部のみを太くしたので、巻線を電気子鉄
心に収納する場合に巻線の収納部を電気子鉄心のスロッ
トに支障なく収納できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動機や発電機に用
いられる電機子、電機子巻線用導体およびこの導体の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電機子1は一般に図8乃至図12に示す
構造とされている。このうち図11には電機子の外形が
示されており、電機子1は電機子鉄心2と巻線3とから
構成されている。電機子鉄心2は略円筒形であり、その
中央部は界磁巻線等の部材が配される空所4とされ、内
周縁部には複数のスロット5が形成され、これらスロッ
ト5の前記空所4側の縁部は開口部5aとされている。
この電機子鉄心2には巻線3が複数の前記スロット5に
跨って挿通される。図11の例では三相の巻線3a、3
b、3cが挿通されており、例えば巻線3aは或るスロ
ット5に挿入された後、2個のスロット5、5をとばし
て別のスロット5に挿入され、更に2個のスロット5、
5をとばした後、接続線によって中性点6に接続され
る。他の相の巻線3b、3cについても巻線3aと同様
にしてスロット5に挿通される。
【0003】図12(a)、(b)は巻線3の巻方の例
を示したもので、図12(a)は集中巻き、すなわち巻
線3が或るスロット5に挿入され、これが電機子鉄心2
の外面を経て再び同一のスロット5に挿入される工程が
1回以上なされてから他のスロット5へ挿入される巻方
の例であり、図12(b)は波巻、すなわち巻線3が或
るスロット5に挿入され、これが電機子鉄心2の外側を
経て元のスロット5へ戻らずに他のスロット5に挿入さ
れる巻方の例である。巻線3のうちスロット5内に挿入
されている部分は収納部7であり、収納部7同士の間は
渡り部8である。以上が電機子の全体的な構成である
が、従来の電機子では、図8乃至図10に詳細に示すよ
うに電機子に装着された巻線3は全長が同一の太さとさ
れ、図9、図10に示すように巻線3は電機子1のスロ
ット5内の収納部7、渡り部8とも同一形状、同一断面
積とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電機子1の巻線
3は前記のように収納部7、渡り部8共、同一断面積に
形成されているので、以下に述べる問題があった。すな
わち、巻線3に通電する際にこの巻線自体の抵抗によっ
て電気的損失が生じる。 この抵抗を小さくしようとす
るには巻線3を太くして巻線3の抵抗値を下げることが
考えられる。
【0005】しかしながら、巻線3の前記収納部7は電
機子鉄心2のスロット5に収納されているため、巻線3
全体を太くすれば、スロット5内に巻線3を装着しにく
くなる。また、巻線3を装着しやすくするためにスロッ
ト5を拡大することも考えられるが、この場合には電機
子鉄心2に所定の磁路断面積を確保する必要性との兼ね
合いで、スロット5の拡大度合に限界があった。この発
明は、電機子鉄心のスロットを拡大することなく電機子
巻線の電気抵抗を小さくすることを目的とする。また、
電気抵抗を小さくした電機子巻線を構成する導体を巻線
形状にしやすくすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明では巻線を構成
する導線の、渡り部の断面積を収納部の断面積より大き
くすることによって上記課題を解決する。また、巻線を
構成する導体の渡り部あるいは渡り部と収納部との境界
部に切欠部を形成することとした。
【0007】
【作用】この発明では巻線を構成する導線の、渡り部の
断面積を収納部の断面積より大きくしたので、渡り部を
太くした分、巻線全体の電機抵抗が小さくなる。巻線の
収納部に相当する部分については断面積が大きくされて
いないので、スロットに変更を施すことなく巻線をスロ
ットに支障なく収納しうる。巻線を構成する導線の渡り
部または渡り部と収納部の境界部に切欠部を形成すれ
ば、渡り部が径大であるにも関わらずこの導線を巻線形
状にしやすい。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1乃至図3はこの発明に係る電機子を示し、従
来例と同じ部材は同じ符号で示している。図1は電機子
1に装着された状態の巻線3のみを示し、図2は電機子
1のスロット5の部分を拡大した側面図、図3は図2の
A−A線に沿う断面図である。この発明では巻線3の渡
り部8はスロット5内の収納部7よりも断面積が大とさ
れており、実施例では渡り部8の全長に亘って収納部7
よりも断面積が大とされている。従って、渡り部8が太
くされている分だけ巻線3全体の体積が増えることとな
り、巻線3の抵抗値が減少する。これによって巻線3を
流れる電流の損失が従来よりも低下する。以上説明した
構成以外については、従来技術と同様である。
【0009】図4には上記電機子に装着される巻線を構
成する導体9が示され、この導体9は前記渡り部8に相
当する部分が収納部7に相当する部分に比して断面積が
大とされている。すなわち、前記渡り部8の断面積は通
常必要とされる渡り部の標準的な太さよりも太く成形さ
れている。導体9の断面形状は円形でも非円形でもよ
く、例えば図5に一例として示すように、導体9が巻線
として電機子鉄心2に装着された状態における電機子の
半径方向寸法Hについては収納部7、渡り部8とも同一
とし、渡り部8の軸方向寸法W2は収納部7の周方向寸
法W1よりも大とされ、このことによって渡り部8の断
面積が収納部7のそれより大とされている。
【0010】図6には導体9の他の実施例が示され、こ
の例では図6(a)のように渡り部8と収納部7との境
界部に図示のような切欠部10が形成され、渡り部8の
内側にも切欠11が形成されている。これら切欠部1
0、11はいずれか一方のみが形成されていてもよい。
導体9に切欠を形成することによって、図6(b)に示
すように導体9を巻線形状に成形する際に成形しやすく
なる。図7には本発明の導体9を製造する方法の一例を
示し、この例ではまず成形前の導体(全長に亘って本発
明における渡り部相当の太さとされている)を巻線形状
とし、この後、導体9の収納部7に相当する部分を治具
12によってクランプし、この状態で収納部7相当部分
を図7の矢印方向に引っ張って、収納部7を伸長し、こ
れによって収納部7を渡り部8よりも細くして(標準的
な太さとする)本発明の導体9を得る。
【0011】
【発明の効果】以上説明した様に、この発明の電機子お
よび電機子巻線用導体では、巻線の渡り部が収納部より
大とされているので、渡り部が太くなっている分だけ巻
線全体の電気抵抗値が低下し、巻線を流れる電流の損失
が減少する。しかも、巻線を構成する導体の全体を太く
するのではなく、スロット外の渡り部のみを太くしたの
で、巻線を電機子鉄心に収納する際に、収納部をスロッ
トに支障なく円滑に収納でき、巻線の収納部を収納する
ためにスロットを大型化する必要もない。また、巻線を
構成する導体の渡り部または渡り部と収納部との境界部
に切欠部を形成すれば、この切欠の箇所で曲げやすくな
り、導体を巻線形状に成形しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電機子の巻線のみを
示す側面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る電機子のスロットの
部分を示す一部拡大側面図である。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図4】この発明の一実施例に係る電機子巻線用導体の
正面図である。
【図5】導体の一例を示す一部斜視図である。
【図6】この発明の他の実施例に係る電機子巻線用導体
の図であり、図6(a)は正面図、図6(b)は巻線形
状に成形しつつある状態の正面図である。
【図7】この発明に係る電機子鉄心用導体の製造方法を
示す図である。
【図8】従来の電機子の巻線のみを示す側面図である。
【図9】従来の電機子のスロットの部分を示す一部拡大
側面図である。
【図10】図2のB−B線に沿った断面図である。
【図11】従来の電機子の側面図である。
【図12】従来の電機子を電機子鉄心の一部を切り欠い
て示す一部正面図であり、(a)は集中巻の例を、
(b)は波巻の例を示す。
【符号の説明】
1 電機子 2 電機子鉄心 3 巻線 5 スロット 7 収納部 8 渡り部 9 導体 10 切欠部 11 切欠部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子鉄心と巻線とからなる電機子であ
    って、前記電機子鉄心には複数のスロットが形成され、
    前記巻線は前記電機子鉄心の複数のスロットに跨って挿
    通され、この巻線は前記スロット内に位置する収納部と
    この収納部同士の間に位置する渡り部とからなり、前記
    巻線の前記渡り部の断面積が前記収納部の断面積より大
    きくされてなる電機子。
  2. 【請求項2】 電機子鉄心の複数のスロットに跨って挿
    通されて電機子巻線を構成する導体であって、この導体
    は前記スロット内に位置する収納部とこの収納部同士の
    間に位置する渡り部とからなり、前記渡り部の断面積は
    前記収納部の断面積より大きくされてなる電機子巻線用
    導体。
  3. 【請求項3】 巻線を構成する導体の渡り部に切欠部が
    形成されてなる請求項1または2記載の電機子または電
    機子巻線用導体。
  4. 【請求項4】 巻線を構成する導体の渡り部と収納部と
    の境界部に切欠部が形成されてなる請求項1、2、3の
    いずれかに記載の電機子または電機子巻線用導体。
  5. 【請求項5】 電機子鉄心の複数のスロットに跨って挿
    通されて電機子巻線を構成する導体の製造方法であっ
    て、導体を巻線形状に成形した後、この導体のうち電機
    子鉄心のスロット内に位置させる部分のみを伸長してこ
    の部分の断面積を他の部分よりも小さくすることを特徴
    とする電機子巻線用導体の製造方法。
JP4109799A 1992-04-28 1992-04-28 電機子、電機子巻線用導体およびこの導体の製造方法 Pending JPH05308737A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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