JPH05305504A - 中ぐり工具の刃先径調節装置 - Google Patents

中ぐり工具の刃先径調節装置

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JPH05305504A
JPH05305504A JP11365492A JP11365492A JPH05305504A JP H05305504 A JPH05305504 A JP H05305504A JP 11365492 A JP11365492 A JP 11365492A JP 11365492 A JP11365492 A JP 11365492A JP H05305504 A JPH05305504 A JP H05305504A
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JP
Japan
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boring bar
boring
screw portion
adjusting member
cutting edge
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JP11365492A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Kawaguchi
義和 川口
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な操作で不都合なく中ぐり工具の刃先径
の拡大・縮小の双方を行う。 【構成】 中ぐり棒12の中腹部に切欠溝26を設け
る。この切欠溝26からその切り込み方向と直交する方
向に、雌ねじ部22をもつ調節穴20を設けるととも
に、上記雌ねじ部22に、調節部材30の雄ねじ部32
を螺合する。そして、この調節部材30の回転によりそ
の軸部34の先端が凹部24に押し当てられる度合いが
変化し、これによって中ぐり棒12の弾性曲げ変形量及
びこの中ぐり棒12に装着された刃具18の刃先径rが
変化するように調節部材30を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中ぐり棒に刃具が装着
される中ぐり工具の刃先径を調節するための装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の中ぐり工具の中には、中ぐり棒の
先端部に市販の刃具を交換可能に装着し、この刃具を穴
内に挿入した状態で中ぐり棒全体をその自軸回りに回転
させるものがある。このような装置では、量産される比
較的安価な刃具を使用できる利点があるが、その刃先寸
法にはばらつきがあるため、刃具の交換時には、この刃
具を中ぐり棒に装着した状態で刃先径の調節を行う必要
がある。また、加工が進むにつれて工具の刃先が摩耗
し、刃先径が減少していくため、使用中にも周期的に刃
先径の調節を行う必要がある。
【0003】このような刃先径の調節を行う手段として
は、上記刃具をカートリッジに固定し、このカートリッ
ジを中ぐり棒に装着して、同カートリッジを曲げ変形さ
せることにより中ぐり工具の刃先を中ぐり棒の径方向に
変位させるものが有効であるが、この構造の場合、刃先
径が小さい装置では中ぐり棒に上記カートリッジを装着
するスペースを確保できず、この場合には適用不能とな
る不都合がある。このため従来は、上記中ぐり棒自体を
曲げ変形させることにより刃先径を調節する装置が提供
されるに至っている。
【0004】その一例を図5(a)に示す。図におい
て、中ぐり盤の主軸90に中ぐり棒92が連結され、こ
の中ぐり棒92の先端部に、この中ぐり棒92の外周面
から刃先94aが径方向外側に突出する状態で刃具94
が装着されている。
【0005】中ぐり棒92の中腹部には、中ぐり棒92
をその回転軸方向に直交する方向(図の奥行き方向)に
くり抜いた台形状の穴92aが形成され、この穴92a
内に同じく台形状のくさび部材96が嵌め込まれてお
り、このくさび部材96のテーパー状外面と上記穴92
aのテーパー状内面とが接触した状態になっている。く
さび部材96の中央には、これを中ぐり棒92の径方向
(図では上下方向)に貫通するねじ穴96aが貫設され
ており、このねじ穴96aにねじ部材98が装着されて
いる。このねじ部材98は、上記ねじ穴96a内に螺合
挿入されるねじ部98aと、このねじ部98aから突出
する軸98bとを一体に有し、この軸98bが穴92a
の底面(図では上側内周面)92bに突き当たった状態
となっている。また、ねじ部98aの外側端面にはレン
チ等の締め付け用工具を嵌入するための嵌入穴98cが
設けられている。
【0006】このような装置において、くさび部材96
に対し、ねじ部98aが中ぐり棒92の径方向内側(図
では上側)に進行する方向にねじ部材98を回転させる
と、このねじ部材98の軸98bが穴92aの底面92
bに突き当たってねじ部材98は動かないため、実際に
はこのねじ部材98に対してくさび部材96が中ぐり棒
92の径方向外側に向かって送り出される。この送り出
されたくさび部材96のテーパー状外面が穴92aを内
側から押し広げることにより、中ぐり棒92は穴92a
の近傍部分を支点に曲げ変形し、これに伴って刃具94
の刃先94aが中ぐり棒92の径方向外側に変位するこ
とになる。従って、この中ぐり棒92の曲げ変形量、す
なわちくさび部材96の押出し量を調節することによ
り、刃具94の刃先径rを調節することが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記装置において、ね
じ部材98を逆方向に回転させる、すなわちねじ部98
aがくさび部材96に対して中ぐり棒92の径方向外側
に進行する方向に回転させれば、理論上は、くさび部材
96が中ぐり棒92の径方向内側に没入して中ぐり棒9
2の弾性復元力によりその弾性曲げ変形量が減少し、刃
先径rも小さくなるはずである。
【0008】しかしながら実際には、上記くさび部材9
6が中ぐり棒92の径方向外側に押し出された時点で、
このくさび部材96のテーパー状外面と穴92aのテー
パー状内面とが非常に強い力で圧接し、両者の間に大き
な摩擦力が発生するので、ねじ部材98を上記方向に回
してもくさび部材96は元の位置に戻らず、図5(b)
に示すようにねじ部材98の方が中ぐり棒92の径方向
外側に移動して軸98bが底面92bから離れてしま
う。このため、中ぐり棒92の弾性曲げ変形を減少させ
たい場合には、上記図5(b)の状態でねじ部材98及
びくさび部材96に中ぐり棒92の径方向外側から内側
に向かって外力を与え、これらを強制的に穴92a内に
押し込む作業が必要となる。
【0009】すなわち、この装置では、ねじ部材98の
回転により刃先径rを拡大することはできるものの、縮
小させることはできず、縮小させたい場合には、上記外
力でくさび部材96を穴92a内に押し込むことにより
一旦中ぐり棒92の弾性曲げ変形量を小さくしてから、
再びねじ部材98を回して刃先径rを所望径まで拡大す
るといった非常に面倒な作業を行わなければならない不
便がある。
【0010】また、この装置では上記穴92aが中ぐり
棒92を図の奥行き方向にくり抜いているので、同方向
にくさび部材96が位置ずれし、さらには脱落するおそ
れもある。
【0011】本発明は、このような事情に鑑み、簡単な
操作で不都合なく、中ぐり工具の刃先径の拡大、縮小を
行うことができる装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、自軸回りに回
転駆動される中ぐり棒を備え、この中ぐり棒の先端部
に、その外周面から径方向外側に刃先が突出する状態で
刃具が装着される中ぐり工具において、上記中ぐり棒の
外周面から切欠溝を切り込み、中ぐり棒の表面から上記
切欠溝に至るまでの領域にこの切欠溝の切り込み方向と
略直交する方向に延びる調節穴を設け、この調節穴の少
なくとも一部に雌ねじ部を設けるとともに、この雌ねじ
部に螺合される雄ねじ部をもつ調節部材を備え、この調
節部材の雄ねじ部が上記雌ねじ部に螺合された状態でこ
の調節部材の先端が上記中ぐり棒において上記切欠溝の
側面を押すことにより上記切欠溝が広げられるように調
節部材を構成したものである(請求項1)。
【0013】さらに、上記中ぐり棒において上記調節部
材の先端が押付けられる面にこの調節部材の先端が嵌入
される凹部を形成することにより、後述のようなより優
れた効果が得られる(請求項2)。
【0014】
【作用】上記構成によれば、調節部材を中ぐり棒の調節
穴内に挿入し、この調節穴内の雌ねじ部に調節部材の雄
ねじ部を螺合させながらこの調節部材を上記雄ねじ部が
切欠溝に近づく方向に回転させることにより、この調節
部材の先端を中ぐり棒において上記切欠溝の側面(すな
わち切欠溝を境として調節穴が設けられている側と反対
側の面)に押し当てることができる。この調節部材先端
の押付けにより、切欠溝がその幅方向に押し広げられ、
これによって中ぐり棒が上記切欠溝の近傍を支点に弾性
曲げ変形し、この中ぐり棒先端に装着されている刃具の
刃先径が拡大される。この状態から上記調節部材を逆方
向に回すと、この調節部材の先端が押付けられている面
から調節部材が後退し、これによって切欠溝の押し広げ
量及び中ぐり棒の弾性曲げ変形量が減少し、中ぐり工具
の刃先径は縮小する。
【0015】さらに、請求項2記載の装置によれば、調
節部材の先端が凹部に嵌入されることにより、この凹部
が形成された面が調節部材を媒介として上記調節穴が設
けられた部分と連結されることになり、これによって、
切欠溝を境とする中ぐり棒のねじれ変形が防がれる。
【0016】
【実施例】本発明の第1実施例を図1,2に基づいて説
明する。
【0017】図1において、10は中ぐり盤の主軸であ
り、この主軸10に中ぐり棒12が連結されている。こ
の中ぐり棒12の先端部には、図2にも示すような凹部
14が形成され、この凹部14にねじ16を用いて刃具
18が装着されている。この刃具18の装着位置は、そ
の刃先19が中ぐり棒12の外周面から径方向外側(図
1では上側)に突出する位置に設定されている。また、
中ぐり棒12は、この中ぐり棒12が無変形の状態で、
この中ぐり棒12の中心軸が主軸10による回転駆動の
回転中心軸Xと合致するように主軸10に連結されてい
る。
【0018】中ぐり棒12の中腹部には、図2にも示す
ような正面視略半円状の切欠溝26が設けられている。
この切欠溝26は、中ぐり棒12の外周面の一部(図
1,5では下面)から径方向内側(同図では上側)に向
けて中ぐり棒12のほぼ中央位置まで切り込まれてい
る。そして、中ぐり棒12においてその先端面から上記
切欠溝26に至るまでの領域に、この切欠溝26の切り
込み方向と直交する方向(すなわち中ぐり棒12の軸方
向)に延びる調節穴20が設けられている。この調節穴
20の中腹部から上記切欠溝26に至るまでの領域に
は、他の領域の穴径よりも小さな径をもつ雌ねじ部22
が形成されている。また、中ぐり棒12において、上記
雌ねじ部22が開口している面(図1では切欠溝26の
左側の面)と対向する面(図では右側の面)に、上記雌
ねじ部22よりも小径の凹部24が形成されている。
【0019】上記調節穴20内には、調節部材30が挿
入されるようになっている。この調節部材30は、雄ね
じ部32及び軸部34を一体に有し、雄ねじ部32にお
いて軸部34が突設された側と反対側の面にはレンチ等
の締め付け用工具を嵌入するための嵌入穴38が凹設さ
れている。雄ねじ部32は、上記雌ねじ部22に螺合可
能となるように形成され、その軸方向の寸法は雌ねじ部
22のそれよりも小さく設定されている。軸部34は、
上記雄ねじ部32よりも小径でかつ上記凹部24内に嵌
入可能な径をもっている。
【0020】次に、この装置の作用を説明する。
【0021】まず、前記図1の状態、すなわち、調節部
材30の雄ねじ部32が雌ねじ部22に螺合し、かつ軸
部34の先端が凹部24内に嵌入されただけで押付けら
れていない状態では、中ぐり棒12の弾性曲げ変形量は
ほとんど0であり、その中心軸と主軸10による回転駆
動の回転中心軸Xとはほぼ合致している。
【0022】次に、この状態から調節部材30の嵌入穴
38にレンチ等を挿入し、雌ねじ部22に対して雄ねじ
部32が切欠溝26に近づく方向(図1では右方)に進
行する方向に調節部材30を回転させると、上記雄ねじ
部32と一体に軸部34が同方向に変位し、雌ねじ部2
2開口からの軸部34の突出量が増え、この軸部34の
先端は凹部24の底面に押付けられる。この押付け力と
この押付けにより調節部材30が受ける反力とにより、
切欠溝26が押し広げられる。これにより、中ぐり棒1
2は切欠溝26の近傍部位を支点にして図1矢印に示す
ように弾性曲げ変形し、この中ぐり棒12の先端部(す
なわち自由端部)に装着された刃具18の刃先径r、す
なわち回転中心軸Xから刃先19に至るまでの距離が増
大する。
【0023】逆に、この状態から調節部材30を上記と
逆の方向に回すと、雄ねじ部32は切欠溝26から離れ
る方向に後退するが、このとき、雄ねじ部32の後退に
対応してこれと一体に軸部34も同方向に後退し、軸部
34の突出量が減るため、これに対応して中ぐり棒12
の弾性曲げ変形量も減少し、刃先径rは縮小されること
になる。
【0024】以上のように、この装置では、調節部材3
0に雌ねじ部22に螺合される雄ねじ部32を設け、こ
の調節部材30の軸部34を切欠溝26を境にして雌ね
じ部22と対向する面に押し当てることにより、中ぐり
棒12を弾性曲げ変形させるようにしたものであるの
で、刃先径rの拡大、縮小をともに調節部材30の回転
のみにて行うことができ、前記図5に示した従来装置よ
りも簡単な操作で刃先径rの調節を確実に行うことがで
きる。しかも、中ぐり棒12において上記軸部34の先
端面が押し当てられる面に凹部24を設け、この凹部2
4内に軸部34の先端を嵌入するようにしているので、
調節部材30を媒介として切欠溝26の両側の面を連結
することができ、このため、中ぐり加工中にねじり応力
が中ぐり棒12に作用しても、これに起因して切欠溝2
6を境に大きなねじれ変形が中ぐり棒12に生じるのを
防ぐことができ、良好な中ぐり加工を確保することがで
きる。
【0025】第2実施例を図3に示す。この実施例で
は、切欠溝26の切り込み終端(図では上端)部分に中
ぐり棒12の軸方向に延びるスリット28を貫設し、切
欠溝26の全体形状をT字状としている。
【0026】このような構成によれば、上記スリット2
8の追加によって中ぐり棒12の弾性曲げ変形をより容
易にすることができ、より小さな力で中ぐり棒12を撓
ませることを可能にできる。これによって、調節部材3
0への強度的負担を軽減し、雄ねじ部32におけるねじ
山のつぶれ等を防ぐことができる。
【0027】第3実施例を図4に示す。この実施例で
は、中ぐり棒12の外周面(図では下面)から斜め方向
(図例では先端側に向かう方向)に切欠溝26が切り込
まれている。そして、この切欠溝26から中ぐり棒12
の外周面(図4では上面に至るまでの領域に、上記切欠
溝26の切り込み方向と直交する方向に、前記実施例と
同様の雌ねじ部22をもつ調節穴20が設けられ、その
延長上に凹部24が設けられるとともに、上記調節穴2
0に前記実施例と同様の調節部材30が挿入されるよう
になっている。
【0028】このような構造においても、図4の状態、
すなわち、調節部材30の雄ねじ部32が雌ねじ部22
に螺合している状態から、雌ねじ部22に対して雄ねじ
部32が切欠溝26に近づく方向(図4では斜め左下
方)に進行する方向に調節部材30を回転させると、上
記雄ねじ部32と一体に軸部34が同方向に変位し、雌
ねじ部22開口からの軸部34の突出量が増え、この軸
部34の先端が凹部24の底面に押付けられることによ
り、切欠溝26が押し広げられ、中ぐり棒12は切欠溝
26の近傍部位を支点にして前記実施例と同様に弾性曲
げ変形し、刃具18の刃先径rが拡大される。また、こ
の状態から調節部材30を上記と逆の方向に回せば、雄
ねじ部32の後退に対応してこれと一体に軸部34も同
方向に後退し、軸部34の突出量が減ることにより、中
ぐり棒12の弾性曲げ変形量が減少し、刃先径rが縮小
されることとなる。
【0029】なお、この実施例では切欠溝26から図4
の斜め上方に延びて中ぐり棒12の外周面(図の上面)
に至る調節穴20を設けたものを示したが、中ぐり棒1
2の直径及び切欠溝26の切り込み寸法が十分大きい場
合には、上記切欠溝26から同図斜め下方に延びて中ぐ
り棒12の外周面(図の下面)に至る調節穴を設けるよ
うにしても上記と同様の効果を得ることが可能である。
【0030】また、本発明は上記各実施例に限定される
ものでなく、例として次のような態様をとることも可能
である。
【0031】(1) 本発明において、中ぐり棒に切欠溝を
形成する位置は問わず、適宜設定すればよい。具体的に
は、この切欠溝の形成位置を中ぐり棒の先端から遠ざけ
るほど、調節部材の変位に対する刃先径の増減量は大き
くなる。
【0032】(2) 本発明において、切欠溝の具体的な切
り込み量は問わず、中ぐり棒の曲げ剛性等に応じて適宜
設定すればよい。また、調節穴の方向は切欠溝の切り込
み方向と完全に直交していなくてもよく、僅かに傾斜し
ていてもよい。
【0033】(3) 上記各実施例では、調節穴20におけ
る雌ねじ部22の形成領域を切欠溝26から調節穴20
の中腹部に至る領域としているが、この形成領域は適宜
設定すればよく、図例より短くてもよいし、調節穴20
の全域に雌ねじ部22を設けるようにしてもよい。調節
部材30においても、その全域に雄ねじ部22を設け、
この雄ねじ部22の先端を中ぐり棒12において切欠溝
26に隣接する面に押し当てるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明は、中ぐり棒の適所
に切欠溝を形成するとともに、これと直交する方向に雌
ねじ部をもつ調節穴を設け、この調節穴の雌ねじ部に調
節部材の雄ねじ部を螺合させながら調節部材を回転させ
ることにより、この調節部材の先端が上記切欠溝に押付
けられる度合いを変化させ、これによって中ぐり棒の弾
性曲げ変形量を増減させるようにしたものであるので、
この中ぐり棒に装着された刃具の刃先径の拡大・縮小の
双方を上記調節部材の回転のみで行うことができ、これ
により、刃先径調節作業の能率を向上させることができ
る効果がある。
【0035】さらに、請求項2記載の装置では、上記調
節部材の先端が押し当てられる面に凹部を設け、この凹
部に調節部材を嵌入することにより、切欠溝に隣接する
面同士を調節部材を媒介にして連結するようにしている
ので、上記切欠溝を境とする中ぐり棒のねじれ変形を防
ぐことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における中ぐり工具及びそ
の刃先径調節装置の一部断面正面図である。
【図2】上記中ぐり工具の側面図である。
【図3】本発明の第2実施例における中ぐり工具及びそ
の刃先径調節装置の一部断面正面図である。
【図4】本発明の第3実施例における中ぐり工具及びそ
の刃先径調節装置の一部断面正面図である。
【図5】(a)(b)は従来の中ぐり工具の刃先径調節
装置の一例を示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
12 中ぐり棒 18 刃具 19 刃具の刃先 20 調節穴 22 雌ねじ部 24 凹部 30 調節部材 32 雄ねじ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自軸回りに回転駆動される中ぐり棒を備
    え、この中ぐり棒の先端部に、その外周面から径方向外
    側に刃先が突出する状態で刃具が装着される中ぐり工具
    において、上記中ぐり棒の外周面から切欠溝を切り込
    み、中ぐり棒の表面から上記切欠溝に至るまでの領域に
    この切欠溝の切り込み方向と略直交する方向に延びる調
    節穴を設け、この調節穴の少なくとも一部に雌ねじ部を
    設けるとともに、この雌ねじ部に螺合される雄ねじ部を
    もつ調節部材を備え、この調節部材の雄ねじ部が上記雌
    ねじ部に螺合された状態でこの調節部材の先端が上記中
    ぐり棒において上記切欠溝の側面を押すことにより上記
    切欠溝が広げられるように調節部材を構成したことを特
    徴とする中ぐり工具の刃先径調節装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の中ぐり工具の刃先径調節
    装置において、上記中ぐり棒において上記調節部材の先
    端が押付けられる面にこの調節部材の先端が嵌入される
    凹部を形成したことを特徴とする中ぐり工具の刃先径調
    節装置。
JP11365492A 1992-05-06 1992-05-06 中ぐり工具の刃先径調節装置 Pending JPH05305504A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015024460A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 住友電工ハードメタル株式会社 切削工具
KR101685687B1 (ko) * 2016-03-24 2016-12-12 (주)우남기공 마이크로 보링 바

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