JPH0530455Y2 - - Google Patents

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JPH0530455Y2
JPH0530455Y2 JP1987038297U JP3829787U JPH0530455Y2 JP H0530455 Y2 JPH0530455 Y2 JP H0530455Y2 JP 1987038297 U JP1987038297 U JP 1987038297U JP 3829787 U JP3829787 U JP 3829787U JP H0530455 Y2 JPH0530455 Y2 JP H0530455Y2
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rail
board
carrier
launch
ball
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、遊技盤を装置する基板表面に、発射
杵によつて打ち出された打球を案内する発射を着
脱自在に取り付けるパチンコ機の発射レール取付
装置に関する。
(従来の技術) パチンコ機の発射レールは打球の正しい弾道を
定める上で重要である。
発射レールは、打出された打球の方向や回転等
を正しく規制し、打球をガイドレール上に適正且
つ安定した走行状態で送り出しできるように、発
射誘導するものであり、パチンコ機の最も重要な
部分の1つである。
即ち、発射レールが正しく取付けられ且つその
取付位置が安定していないと、打球が遊技領域に
達する迄に遊技盤表面やレール表面との無用の摩
擦により、打球の方向がズレてムラ飛びしたり、
弾発勢が減衰してフアール球が多発するようにな
つたりする。
弾発勢が減衰すると、その分、発射杵により球
に与えるべきエネルギーを大きくしなくてはなら
ず、その結果、遊技者は、打球発射装置の操作部
をより多く右に回動させておかなければならなく
なつて、腕疲れの原因となる。
これら、打球のムラ飛びや弾発勢の減衰による
フアール球等の打球の不良発射は、発射レールの
取り付け状態の不良に多く起因する。
極端に取付位置が狂つた場合には、発射レール
からガイドレールへの打球の移行すらできなくな
り、パチンコ機本来の機能を失つてしまう。
そこで、従来は、発射レールが位置ずれを起さ
ぬように、パチンコ機の基板に対し発射レールを
ビスにより固く止着していた。
しかし、発射レールには球垢が付着し易く、遊
技店ではこの球垢を除くため毎日拭取作業をして
いるが、この拭取作業時に加えられる押圧力によ
り、発射レールに狂いや歪みが生じることが少な
くない。
このような発射レールについては、拭取作業時
に余分な力が発射レールにかからないように取り
外してから拭取作業が行なえるか、もしくは狂い
や歪みが生じてしまつた発射レールについては交
換することが必要である。
しかし、ビス止めによる従来の取付構造では、
遊技店における交換作業に手間が掛る。
このため営業中に発射レールの交換を行なうよ
うな場合、当該パチンコ機の使用ができない時間
が長くなるという不都合があつた。
(考案が解決しようとする問題点) かかる問題点に鑑み、工具を必要としないでワ
ンタツチで発射レールを取り付け取り外しできる
パチンコ機の発射レール取付装置が提案されてい
る(公開実用新案昭和58−54887号明細書・図
面)。
これは、レール本体及びその担持体で発射レー
ルを構成したもので、この発射レールの取り付け
は、片持ち支持されるレール本体の担持体の下方
のみを基板に固定する構造となつている。
即ち、担持体の下方のみを固定した場合、適正
位置に保持すべき発射レールの基板当接側上部、
つまりレール本体自体が、使用による経時的な変
化として、徐々に前方(基板表面から離れる方
向)に倒れて来てしまい、発射誘導溝が傾いた状
態となり、発射杵によつて打出されるパチンコ球
の弾道が適正位置からズレを生じてしまい、比較
的長期のレール本体の適正位置の保持に困難があ
つた。
本考案は、上記問題点を解決するもので、工具
を用いずに簡単に取り付け取り外しができるだれ
でなく、長期的に見ても発射レールを適正位置に
保持できる発射レール取付装置の提供を目的とす
るものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するため、 遊技盤1を装着する基板2の表面に、発射杵4
によつて打ち出された打球を案内する発射レール
10を着脱自在に取り付けるパチンコ機の発射レ
ール取付装置に於て、 上記発射レール10は、長手方向に沿つて発射
誘導溝13aが形成されたレール本体11と、該
レール本体11の下部内側に嵌挿されたレール本
体11の担持体12とで構成し、 当該担持体12には、上記基板2に当接される
担持体12の側面側から先端側に当接部を有する
嵌合部材25を設け、 上記基板2側には、上記担持体12の嵌合部材
25を貫通させる係止穴部26を設け、 上記担持体12の嵌合部材25を基板2の係止
穴部26に通して、発射レール10を基板2に対
して取り付け状態となるよう当接させた際、嵌合
部材25の当接部が基板2の背面側に当たつて係
止するよう構成して、発射レール10を基板2に
密着させ、発射レール10の誘導溝を適正状態に
維持させる構成とした。
(作用) 本考案によれば、発射レール10を構成するレ
ール本体11の下部内側に嵌挿された担持体12
の嵌合部材25が、基板2の係止穴部26を通つ
て、嵌合部材25の先端側が基板2の背面側で係
止するため、発射レール10を基板2に対して取
り付けた際、発射レール10が基板2に密着固定
されてる。従つて、発射レール10の誘導溝の適
正状態が維持される。
(実施例) 以下、本考案を実施例に基づいて説明する。
第1図及び第2図に於て、本考案の発射レール
取付装置は、パチンコ機の遊技盤1の下部に配設
された基板2と、該基板2の正面に装着される発
射レール10とで構成される。
基板2は、この例では、第3図に示すように遊
技盤載置部2Aを有する箱状のフレームである。
発射レール10は、ガイドレール3と協働し
て、発射杵4からの打球を遊技領域1Aへ導く役
目をするもので、発射レール10とガイドレール
3との間には、打出されたフアール球即ち遊技領
域1Aに達せずにガイドレール3を流下する打球
を、受皿5へと導びくフアール球回収樋6Aの受
口6A(第2図)が開口している。
このフアール球回収樋6には溢れ球回収樋6B
が一体的に設けられている。
溢れ球回収樋口6Bは、賞球導出樋8から賞球
流入口9Aを経て供給皿9へ導かれる賞球が一杯
に詰まつている状態下に於て、表機構パネル7を
開いたとき、賞球導出樋8から流下して来る賞球
をパチンコ店の床等に落ちないように受け入れ、
これを受皿5に戻すためのものである。
第2図乃至第4図に於て、発射レール10は、
打出された打球が走行するレール本体11と、レ
ール本体11を補強するための担持体12とで構
成してある。
レール本体11は、長い帯状の金属素材、例え
ばステンレス板の中央部分を帯状に残してレール
面13を形成し、その両側部14,14を下方に
略直角に折曲して、全体の断面を略M型に成形し
てある。
レール面13には、打球が走行する長手方向の
全長にわたつて、打球を誘導するためのV字型の
発射誘導溝13aが設けてある。
発射誘導溝13aは、打球の下部を2点でバラ
ンスよく支える帯状の構造である。
図では断面V字型の溝としてあるが、これに限
らず、レール面13内の両側に平面部が残るよう
に、中央のみを断面V字型或いはU字型に成形し
てもよい。
尚、レール本体11の両側部14,14は、こ
のレール面13を支持し、且つその形状を保持す
る機能を果している。
このようにレール本体11のレール面13に発
射誘導溝13aを設けると、打球の走行方向を確
実にコントロールでき、ガイドレール3への移行
が安定するから、打球がガラスや遊技盤に接触し
て打球の勢が減少されるムラ飛びをなくすことが
できる。
次に、第5図及び第6図に於て、レール本体1
1のレール面13は、打球を滑らかにガイドレー
ル3へ移行させるため、途中から先端側即ちガイ
ドレール3側にかけて徐々に反り上がる曲面に成
形してある。
しかし、後端側即ち発射杵4側から先端側にか
けて徐々に反り上がる曲面として成形してもよ
い。
いずれにせよ、このレール面13の走行方向の
形状は、発射杵4の打撃方向及びガイドレール3
の曲りとの関係で、できるだけ発射勢が減殺され
ない形状とするのが好ましい。
レール面13の全長を曲げる場合は、例えば半
径2000mm程度の弧とするのがよい。
このようにレール本体11のレール面13に湾
曲部を設けると、打球がレール面13から浮き上
ることなくレール面13によく接し、発射誘導溝
13aによるコントロールを確実に受け、安定し
た打球が得られるから、打球の方向づけが確実に
でき発射勢の減少をなくすことができる。
第4図に於て、担持体12は、当該担持体12
の基板表面側部分(担持体12の側面)には、当
該担持体12の側面部分から突出する係合部、即
ち後述する係合部としての嵌合部材2後が設けら
れており、担持体の下方側部分には基板に取り付
けるための延出された取付部16が設けられてい
る。
実施例の担持体12は、合成樹脂或いは硬質ゴ
ムで成形されており、M型レール面13で被われ
る上面部15aと側部15bとを有する上部15
と、該上部15の片側から下方に延在する取付部
16とからなつている。
担持体12の上部15は、実施例では、レール
本体11の全長にわたつて、その下部内側に嵌挿
されて、レール本体11の下部内側を内実として
一体化する長さにしてあるが、長さ方向の一区間
に存在させてもよい。
又、レール面13に形成する発射誘導溝13a
の断面形状によつては、レール面13の下面と担
持体12の上面部15aとの間に間隙を設けても
よいが、この場合でも、レール面13の下面の一
部に担持体12の上面部15aが当接するように
形成しておくのが補強効果の点で良い。
この担持体12は、レール本体11の一方の側
部13側から内部の担持体12に向けて、ネジ込
んだ2つのビス21,22(第2図,第6図)で
レール本体11と一体化されている。
このように両者を一体化することによつて、レ
ール本体11を堅牢にすることができ、清掃時に
おけるレール面13の歪みや狂いが防げる。
第5図に於て、上記2つのビス21、22をネ
ジ込む目的で、レール本体11の側部14には、
その発射杵4に近い側に1つの貫通孔17が、ま
たガイドレール3に近い側に複数の貫通孔18が
設けてある。
貫通孔18はこの例では、18a,18b,1
8cの3個であり、選択的に1つだけ使用され
る。
一方、担持体12の上部側部15bには貫通孔
17に対応する止着孔19と、複数の貫通孔18
の1つと選択的に対応する複数の止着孔20とが
設けてある。
この例では止着孔20の数も貫通孔18と同数
であり、20a,20b,20cの3個になつて
いる。
第3図及び第5図から分るように、3個の止着
孔20a,20b,20cは発射誘導方向と平行
な一直線上に配列され、一方3個の貫通孔18
a,18b,18cはこの止着孔20の配列方向
と交差する一直線上に配列されている。
従つて、貫通孔17と止着孔19を一致させて
ビス21により仮り止めした後、該ビスを中心と
して担持体12に対しレール本体11を回動させ
ることにより、異なつた3つの回動位置で、貫通
孔18aと止着孔20a、貫通孔18bと止着孔
20b、貫通孔18cと止着孔20cが一致す
る。
このうちの1つ、例えば、第6図に示すよう
に、貫通孔18bと止着孔20bを一致させ、ビ
ス22にて止着する。
この場合、残りの貫通孔18aと止着孔20
a、貫通孔18cと止着孔20cとは、その位置
がずれて不一致となる。
レール本体11のレール面13の高さ位置は、
貫通孔18bと止着孔20bを一致させて止着す
ることにより、貫通孔18bと止着孔20bとを
一致させた場合に比べて第6図にxで示す量だけ
レール面13を上げることができる。
貫通孔18cと止着孔20cを一致させて止着
すれば、第6図にxで示す量だけレール面13を
上げることができる。
即ち、どの貫通孔18を選択的に使用するかに
より、発射レール10からの発射角度を調整する
ことができる。
発射レール10が、レール本体11と担持体1
2とで構成されていることから、この発射角度調
整は、発射レール10を基板2へ取付けた後に於
ても行なうことができる利点を有する。
このことは、特に分離式パチンコ機に於て、遊
技盤1のみを交換した際に生ずるガイドレール3
と発射レール10との相互位置の調整を容易にす
るものである。
即ち、発射杵4により打出された打球を、その
発射勢を減少させることなく、確実にガイドレー
ル3に移行することができるよう微調整すること
ができ、従つて打球発射装置の操作部4Aの操作
保持力を大きくしなくても、遊技内部への正確な
飛びを保証するものである。
尚、この発射角度調整用のビス22は、同時に
レール本体11を担持体12に取付けるネジとし
ても機能するから、部品点数が少なくて済む。
第3図及び第4図に於て、基板2に対する発射
レール10の取付位置を定めるため、基板2の表
面側には位置決め用突起23が、また担持体12
の背面側の上部側部15bには該突起と係合する
嵌合孔24が設けてある。
更に、担持体12の背面側の上部側部15bに
は、係合部として、先端に基板2の裏面側に当た
る当接部、実施例でいうと、上向きに突出させた
L字状の先端側を当接部とする2つの係合部(嵌
合部材25)が設けてあり、この担持体12の係
合部(嵌合部材25)に対応して当該係合部が係
止される係止部として、基板2にはL字状の嵌合
部材25が斜め状態で通る細長い2つの係止穴部
26が設けられている。
係止部としての細長い2つの係止穴部26の配
置方向は、ほぼガイドレール3の始端の接線方向
となつている。
発射レール10の担持体12を基板2に取付け
るに際しては、まず上記L字状の嵌合部材25を
基板2に対して斜めに立てた状態にし、その先端
側の当接部から、これを基板2の係止部即ち係止
穴部26に挿入させ、位置決め用突起23に嵌合
孔24を嵌合させ、対で担持体12の板状の取付
部16を基板2に当接させる。
これにより第9図に示すように、係止部即ち嵌
合部材25の先端側の当接部が基板2の背面に当
つて、発射レール10即ち、レール本体11の基
板2側側面が基板に密着される。
その後、後述する固定手段を形成する取付部材
30により、担持体12の取付部16を基板2に
固定する。
従つて、例えば、嵌合部材25が基板2の背面
に当たる面積を多くし且つ安定した取付けをなす
ためには、係止穴部26の縦幅、即ち配向方向と
直角な方向の幅は、L字状の嵌合部材25を斜め
状態で通し得る最小幅とするのが好ましく、又、
嵌合部材25のL字状の先端がわ折曲られた当接
部は、基板2に当たる面積が大きい方が好まし
い。
上記担持体12の取付部16を基板2に固定す
る固定手段として、取付部16には、小径部27
aと大径部27bとを有する取付孔27が開設し
てあり、また、基板2にも、この取付部16の取
付孔27と同じ形状寸法の固定手段としての取付
孔28が同軸的に開設してある。
尚、この取付作業を容易にするため、担持体1
2には作業者が掴むことのできる把持部29が形
成してある。
第3図、第7図及び第8図に於て、図中の符号
30は、この取付孔27,28に挿通して発射レ
ール10の担持体12を基板2に固定するための
固定手段を形成する取付部材である。
取付部材30は、発射レール10の取付孔27
と基板2の取付孔28とを貫通する軸31と、該
軸31の先端にあつて軸31の半径方向に2つ突
出する係止部32と、軸31の後端にあつて軸3
1の周縁に張出す鍔部33と、該鍔部33に軸3
1を手動で回すために形成した操作部34とを有
する(第7図及び第8図参照)。
実施例では、取付部材30は耐久性に富む合成
樹脂で一体成形してある。
又、係止部32は軸31の先端周面から軸31
の直径方向にT字状に突出させ、鍔部33は軸3
1の後端側に軸31と同軸に円盤状に形成してあ
り、係止部32の長さは鍔部33の径より若干短
く、当該係止部32と鍔部33との軸方向の間隔
は、基板2に発射レール10を当接させた際、取
付孔27と取付孔28との奥行に一致させてあ
る。
係止部32の鍔部33側の面は、取付の際に軸
31を回す回転方向に見て、基板2の裏面に係止
部32が容易に乗上げ可能な傾斜面32aとし、
更に、当該傾斜面32aには、係止部32の長さ
方向に延びる凹溝32bを形成してある。
この凹溝32bは、係止部32の長手方向の反
りを防ぎ、係止部32の基板2の裏面への圧接力
を強めるために設けてある。
取付部材30には、軸31の先端から小径の軸
を延在させ、その先端を横L字状に内側に折り曲
げて成る探査部35が設けてある。
取付時に於ては、軸31及び係止部32が鍔部
33により隠れてしまうが、その場合でも、この
探査部35は取付孔27よりも小さく形成してあ
るので、この探査部35を以つて取付孔27の位
置をさぐるのは簡単であり、従つて、係止部32
を担持体12の取付孔27に入れるのが容易にな
る。
又、基板2の裏面には、前記凹溝32bの少な
くとも一部に係合可能な小突起36(第3図)を
形成し、凹溝32bと小突起との係合により、係
止部32のずれや緩みを防ぎ、係止部32を確実
に基板2に係止させるようにしてある。
この小突起36は、両方向に突出する係止部3
2に対応するように夫々配設してもよい。
発射レール10の取付孔27は、取付部材30
の軸31が通過可能な小径部27aと、係止部3
2が通過可能な大径部32bとを持ち、更に鍔部
33は通過不能な大きさと形状に穿てばよい。従
つて、実施例に示す孔の形態に限らない。
実施例の取付孔27の小径部32aは、軸31
が密接して通る円孔、大径部32bは係止部32
の差渡しと同じ長さで円孔の一部を直径方向に拡
張した形状であり、大径部32bの長さ方向の差
渡しは鍔部33の径より小さくしてある。
小径部32aを軸31とほぼ同一径としたの
は、軸31と小径部32aとの密嵌合によつて、
発射レール10のより確実な位置決めをなすため
であり、大径部32bを係止部32の差渡しと同
じ長さとしたのは、取付部材30を取付孔27に
嵌合した際に自然脱落しないようにするためであ
る。
実施例では、この自然脱落を更に確実に阻止す
るため、係止部32の先端に取付孔27との抜差
に支障がない程度の薄肉の小突起32cを設けて
ある。
このように、取付孔27から自然脱落を防ぐよ
うに構成すると、一部品としての取付部材30を
常時発射レール10と一体に取扱うことができ、
取付作業や部品管理の上で便利である。
基板2の固定手段としての取付孔28は取付孔
27と同形にしてあるが、係止部32のための大
径部は、係止部32が楽に通るよう若干大きめに
形成してもよい。但し、取付孔28の小径部は、
位置決め機能を発揮させるため、軸31と同径と
すのが好ましい。
実施例の場合には、基板2側の位置決め用突起
23と発射レール10側の嵌合孔24とで位置決
めしており、更に、発射レール10の上部に設け
た嵌合部材25を基板の係止穴部26に掛け止め
て固定しているため、必ずしも、同径とする必要
はない。
発射レール10の担持体12を基板2に取付け
るに際しては、 先ず、上記L字状の嵌合部材25を基板2の係
止穴部26に挿入させると共に、位置決め用突起
23に嵌合孔24を嵌合させつつ、担持体12の
板状の取付部16を基板2に当接させる。
これにより取付穴27,28の小径部及び大径
部が一致する。
次に、探査部35で取付穴27を探して、取付
部材30の係止部32を取付穴27,28の大径
部に通し、鍔部33が担持体12に取付部16の
表面に当て、取付部材30の係止部32が基板2
の裏面に位置するように強く押込む。
次いで、操作部34を略90度回転させ、係止部
32の溝32cを基板2の裏面の小突起36に嵌
合させる。
第9図に示すように、担持体12の係止部32
と鍔部33との間に、取付部16及び基板2が挟
まれ、担持体12の取付部16が基板2に固定さ
れる。
このとき嵌合部材25が基板2の裏面に強く当
接して、担持体12の上方を支持する。
結局、発射レール10全体は、その上部が嵌合
部材25で、下部が取付部材30で固定されるた
め、取付部材30のみで固定した場合に較べ、極
めて安定した状態で固定保持される。
特に、長期的な使用な清掃作業によつても、レ
ール面13が基板2の前側に傾くことがなくなる
ので、レール本体11を担持体12と一緒に基板
2にネジ止めする必要がなく、このため、ビス等
の止着手段を使用せずに、取付部材30のみで簡
単に取付け取外しができる。
第10図及び第11図は、基板2の面に対する
レール面13の傾きを、予め正しく調整しておく
ための傾斜調整機構を示したものである。基板2
の面に対するレール面13の傾きが、ガイドレー
ル3の面とずれているときは、やはり打球の勢の
減少を生じ、無視できない問題となる。
第10図の傾斜調整機構は、発射レール10の
先端部付近に於て、レール本体11及び担持体1
2を貫通させ且つ先端を基板2の表面に当接させ
たビス37(第1図)による。
このビス37を通す目的で、レール本体11の
側部14にはビス37のための係止穴部38が、
また担持体12の上部側部15bには調整用ネジ
孔39が設けてある。
このビス37の締付け力を加減することによ
り、第10図に破線で示すようなレール面13の
不適正位置を実線の適正位置とするよう、僅かに
微調整することができる。
従つて、取付当初に於て或いは使用後に於て、
第10図にずれ量vで示す如く適正位置から狂つ
た場合でも、簡単にその狂いを修正することがで
きるものである。
第11図の傾斜調整機構は、発射レール10の
後側面と基板2との間にスペーサ40を嵌挿した
ものである。
このスペーサ40により、第11図にずれ量w
で示すように、発射レール10全体を僅かに前方
に取付けるように修正することができる。
第2図に戻り、発射レール10は図の如く基板
2に取付けられる。
かかる取付状態に於ては、流下するフアール球
が発射レール10先端に衝突し、その衝撃によつ
て、発射レール10に歪みや狂いが生ずる点が問
題となる。
そこで、発射レール10を構成する担持体12
の先端に、フアール球受片41を一体に形成し、
フアール球が衝突するフアール球回収樋6の受口
6Aの一部を構成させてある。
これによつて、フアール球の衝撃からレール本
体11が保護されると共に、フアール球受片41
を合成樹脂或いは硬質ゴム製の担持体12と一体
に形成できるから、製造及び組付作業が簡単にな
る。
フアール球回収樋6は、基板2表面に設けた係
止片42に係合する切欠部43Aを一方側に有
し、他方側にビス止部43Bが設けてあり、切欠
部43Aを係止片42に差込んで一方側を係止
し、他方側のビス止部43Bにビスを通して基板
2に挿着されている。
従つて、フアール球回収樋6と溢れ球回収樋口
6Bは一の作業で簡単に取付けできる。
尚、図中の符号44は供給皿9の球抜樋であ
り、球抜樋枠44aと球抜樋蓋44bとで構成さ
れ、供給皿9から表機構パネル7を経て導出され
る供給皿9からの球を受ける開口45を備えてい
る。
又、符号46は強化板材部46Aを有する球受
部、47は発射位置を示す。
(考案の効果) 本考案は叙上の如く、発射レールを基板に対し
て取り付け状態となるよう当接させた際、嵌合部
材の当接部が基板の背面に当たつて係止するよう
に構成してあるので、 発射レール特にそのレール本体自体の側面が基
板表面に必然的に密着せざるを得ない構造となつ
ている。
然かも、発射レールの担持体の嵌合部材を基板
の係止穴部に差し込むだけの簡単な取付けにより
密着状態を確保することができる。
従つて、発射レールの発射誘導溝は、取り付け
時の理想的ともいうべき適正な取り付け状態が長
期に亘つて維持されることになる。
又、この嵌合部材と係止穴部とによる係合は、
この種の発射レール取り付け装置が当然具有する
基板への取付固定手段と協動して、従来の単なる
片持ち支持構造の発射レールに比べ、更に一層発
射レール取り付け状態を強固とするため、閉店後
の清掃時の拭き取り作業等による外部圧力に対し
対抗力が高められ、長期の使用によつても、発射
レールの発射誘導溝を適正状態即ち、理想的な取
付状態のままに維持しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したパチンコ機の正面
図、第2図はその一部拡大図、第3図はその下分
解図、第4図は発射レールの分解斜視図、第5図
は発射レールのレール本体と担持体の正面図、第
6図は発射角度調整の説明に供する図、第7図は
取付部材の正面図、第8図は取付部材の側面図、
第9図は基板に取付けた状態の発射レールを示断
図面、第10図は傾斜角度調整機構の一例を示す
断面図、第11図は他の傾斜角度調整機構を示す
断面図である。 1……遊技盤、2……基板、4……発射杵、1
0……発射レール、11……レール本体、12…
…担持体、13a……発射誘導溝、16……取付
部、25……嵌合部材(係合部)、26……係止
穴部(係止部)、28……取付孔(固定手段)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 遊技盤を装着する基板の表面に、発射杵によつ
    て打ち出された打球を案内する発射レールを着脱
    自在に取り付けるパチンコ機の発射レール取付装
    置に於て、 上記発射レールは、長手方向に沿つて発射誘導
    溝が形成されたレール本体と、該レール本体の下
    部内側に嵌挿された担持体とで構成し、 当該担持体には、上記基板に当接される担持体
    の側面側から先端側に当接部を有する嵌合部材を
    設け、 上記基板側には、上記担持体の嵌合部材を貫通
    させる係止穴部を設け、 上記担持体の嵌合部材を基板の係止穴部に通し
    て、発射レールを基板に対して取り付け状態とな
    るよう当接させた際、嵌合部材の当接部が基板の
    背面に当たつて係止するよう構成して、発射レー
    ルを基板に密着させ、発射レールの誘導溝を適性
    状態に維持させることを特徴とするパチンコ機の
    発射レール取付装置。
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JPS5854887B2 (ja) * 1978-07-20 1983-12-07 新日本製鐵株式会社 スピンドル支持装置

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