JPH06304303A

JPH06304303A - パチンコ機

Info

Publication number: JPH06304303A
Application number: JP9302593A
Authority: JP
Inventors: Masakazu Yoshino; 昌和吉野
Original assignee: Sammy Industries Co Ltd
Current assignee: Sammy Industries Co Ltd
Priority date: 1993-04-20
Filing date: 1993-04-20
Publication date: 1994-11-01

Abstract

(57)【要約】【目的】発射レールの発射角度を容易に微調整するこ
とができるパチンコ機を提供する。【構成】発射レール５０は、案内レール３０に臨む他
端を自由端５１とし、この自由端５１を遊技盤２０に対
して上下方向に移動させることで、案内レール３０に向
けて発射するパチンコ球の発射角度を調整可能な発射角
度調整装置を備え、この発射角度調整装置は、発射レー
ル５０の自由端５１から下方に延びた取付片６０と、パ
チンコ機本体１１に設けたねじ孔１２と、取付片６０に
設け、発射レール５０の自由端５１に向かって接近する
方向に延びたガイド孔６１と、前記ねじ孔１２及びガイ
ド孔６１を貫通して、取付片６０をパチンコ機本体１１
に固定させるねじ６３，６４とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機に関し、
特にパチンコ球の発射角度が調整可能な発射レール装置
の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の発射レール装置として
は、パチンコ機本体の下部に一体として固定されてい
た。そして、パチンコ球を遊技盤に発射する際には、発
射レールの一端に置かれたパチンコ球がハンマー等によ
り打ち出されて、所定の速度で発射レール上を進み、発
射レールの他端から、遊技盤の周囲に固定された案内レ
ールに入り、この案内レールに沿って遊技盤に導かれて
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の発射レール装置は、全体を一体として固定されていた
ため、初期設定でのパチンコ球の発射角度の微調整は容
易ではなかった。さらに、長期間使用すると、レールの
先端が変形して、レールに垂れが生じ、初期設定での発
射角度が変化して、安定してパチンコ球を発射すること
が難しくなり、その微調整は熟練を必要とし、容易では
ないという問題点があった。

【０００４】そこで、請求項１，２記載の発明は、上記
した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、初期設定の際、若しく
は、長期間使用後に発射レールが変形した際、発射レー
ルの発射角度を容易に微調整することができるパチンコ
機を提供しようとするものである。請求項２記載の発明
は、上記した目的に加え、さらに、簡便な構造で、容易
に発射レールの発射角度を調整することができるパチン
コ機を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項１記載の発明
は、パチンコ球を打ち出すハンマーと、このハンマーが
一端に臨み、ハンマーにより打ち出されたパチンコ球を
他端から発射させる発射レール(50)と、この発射レール
(50)の他端から発射されたパチンコ球を遊技盤(20)に案
内する案内レール(30)とを備えたパチンコ機(10)におい
て、上記発射レール(50)は、案内レール(30)に臨む他端
を自由端(51)とし、この自由端(51)を遊技盤(20)に対し
て上下方向に移動させることで、案内レール(30)に向け
て発射するパチンコ球の発射角度を調整可能な発射角度
調整装置を備えたことを特徴とする。

【０００６】請求項２記載の発明は、発射角度調整装置
が、発射レール(50)の自由端(51)から下方に延びた取付
片(60)と、この取付片(60)またはパチンコ機本体(11)の
いずれか一方に設けたねじ孔(12)と、取付片(60)または
パチンコ機本体(11)のいずれか他方に設け、発射レール
(50)の自由端(51)に向かって接近する方向に延びたガイ
ド孔(61)と、前記ねじ孔(12)及びガイド孔(61)を貫通し
て、取付片(60)をパチンコ機本体(11)に固定させるねじ
(64)とを備えたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】したがって、請求項１記載の発明によれば、発
射レール(50)が案内レール(30)に臨む他端は、自由端(5
1)となっているため、この自由端(51)を発射角度調整装
置により、上下方向に移動させると、自由端(51)を所定
の量だけ弾性変形させることができる。

【０００８】すなわち、発射角度調整装置により、自由
端(51)を遊技盤(20)に対して上方向に移動させると、発
射レール(50)の自由端(51)近傍の水平からの傾斜角度が
大きくなる。また、自由端(51)を遊技盤(20)に対して下
方向に移動させると、発射レール(50)の自由端(51)近傍
の水平からの傾斜角度が小さくなる。これにより、自由
端(51)を遊技盤(20)に対して上下方向に移動させること
で、発射レール(50)の自由端(51)近傍の水平からの傾斜
角度が変えられ、案内レール(30)に向けて発射するパチ
ンコ球の発射角度を調整することができる。

【０００９】請求項２記載の発明によれば、取付片(60)
またはパチンコ機本体(11)のいずれか他方のガイド孔(6
1)が発射レール(50)の自由端(51)に向かって接近する方
向に延びて形成されているため、ねじ孔(12)及びガイド
孔(61)にねじを貫通させて、発射レール(50)の自由端(5
1)から下方に延びた取付片(60)を自由端(51)に接近する
方向に移動させると、発射レール(50)の自由端(51)は上
方に移動する。これにより、パチンコ球の水平からの発
射角度を大きくすることができる。

【００１０】

【実施例】図１〜５は、本発明の実施例を示すものであ
り、図１は発射レールの概略正面図、図２はパチンコ機
の概略正面図、図３は取付片の概略縦断面図、図４，５
は発射レールの自由端近傍の動作を示す概略拡大図であ
って、図４は、自由端が下方に移動した際の自由端近傍
の概略拡大図、図５は、自由端が上方に移動した際の自
由端近傍の概略拡大図を各々示す。

【００１１】図２中、10はパチンコ機を示し、このパチ
ンコ機10は、その中央正面に設けられ、種々の入賞口
（図示せず）を配置し、パチンコ球が上方から落下する
ことにより、遊技を実施することができる遊技盤20と、
この遊技盤20の下方にあって、その先端にスプリング66
を設け、パチンコ球を打ち出すハンマー65と、このハン
マー65が一端に臨み、ハンマー65により打ち出されたパ
チンコ球を他端から発射させる発射レール50と、遊技盤
20の周囲に配置され、発射レール50の他端から発射され
たパチンコ球を遊技盤20に案内する案内レール30とを備
えている。さらに、この案内レール30と発射レール50と
の間には下方に開けられ、遊技盤20に投入されずに戻っ
てきたファール球が投入されるファール孔40が形成され
ている。

【００１２】上記発射レール50は、その材質は金属等か
らなる弾性材料であって、図１に示すように、その正面
視がＺ状の形状をしており、向かって左側を上方に傾斜
させたレール部53と、このレール部53の向かって左端に
あって、下方に折り曲げた左端折曲部52と、レール部53
の向かって右端にあって、レール部53の右端を支持する
支持部54とを有している。また、レール部53と左端折曲
部52との間には、自由端51が形成されている。

【００１３】さらに、具体的には、上記レール部53は、
左端側が平板状の帯板であるが、右端側はその断面形状
がＶ字状に形成されている。また、レール部53の下部か
らは、下方に延びた舌状の固定片56〜58が等間隔に３個
形成されており、この固定片56〜58のそれぞれの中央に
は、ねじ63が挿入できる孔62が形成されている。また、
上記支持部54の先端にも、同様の固定片59が向かって右
方に延びて形成されている。さらに、支持部54の向かっ
て左方には、その正面形状が台形であって、箱状のスト
ッパー55が隣接して配置され、パチンコ機本体11に固定
されている。このストッパー55の下端にパチンコ球が当
接することにより、パチンコ球はレール部53の上で所定
の停止位置に止められる。

【００１４】上記左端折曲部52には、図１に示すよう
に、その先端から右方に延びた舌状の取付片60が形成さ
れ、この取付片60の中央には、発射レール50の自由端51
に向かって接近する方向に延びたガイド孔61が形成され
ている。一方、パチンコ機本体11は、発射レール50の固
定片56〜59の孔62にそれぞれ対応する位置にねじ孔（図
示せず）が形成されている。また、固定片の孔62には、
それぞれねじ63が挿通され、これらのねじ63がパチンコ
機本体11のねじ孔（図示せず）にねじ込まれることによ
り、発射レール50はパチンコ機本体11に固定されてい
る。

【００１５】また、パチンコ機本体11には、発射レール
50の取付片60のガイド孔61に対応する位置に、図３に示
すように、ねじ孔12が形成されている。さらに、取付片
60のガイド孔61には、ねじ64が挿通され、このねじ64が
パチンコ機本体11のねじ孔12にねじ込まれることによ
り、取付片60はパチンコ機本体11に固定されている。な
お、自由端51は、遊技盤30に投入されず戻ってきたファ
ール球をファール孔40に確実に回収するため、図１に示
すように、自由端51から向かって左方にレール部53に沿
って延ばした延長線が、自由端51に臨む案内レール30の
端部よりも上方に位置するように、配置されている。

【００１６】つぎに、図４，５を用いて、自由端51の動
作について説明する。発射レール50を長期間使用する
と、パチンコ球の自重により、図４に示すように、発射
レール50の自由端51の端部が下方に変形してくる。この
ため、パチンコ球の水平からの発射角度が初期設定時の
角度とずれてきて、パチンコ球の発射角度の変動巾が大
きくなるとともに、パチンコ球が案内レール30の端部と
接触する場合もあって、パチンコ球を安定して発射する
ことが難しくなる。

【００１７】そこで、取付片60のガイド孔61に挿入され
たねじ64を緩め、ガイド孔61にねじ64を挿入した状態
で、取付片60を左方に移動させる。このガイド孔61は自
由端51に接近する方向に形成されているため、取付片60
をガイド孔61に沿って向かって左方に移動させると、自
由端51は上方に移動する。これにより、長期間使用によ
って、自由端51の端部が下方に変形した量だけ、自由端
51を上方に戻すことができ、自由端51の近傍のレール部
53の傾斜角度を初期設定時の角度に戻すことができる。

【００１８】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項１
記載の発明によれば、発射レールの発射角度を容易に微
調整することができるパチンコ機を提供することができ
る。

【００１９】請求項２記載の発明によれば、さらに、簡
便な構造で、容易に発射レールの発射角度を調整するこ
とができるパチンコ機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】発射レールの概略正面図である。

【図２】パチンコ機の概略正面図である。

【図３】取付片の概略縦断面図である。

【図４】自由端が下方に移動した際の自由端近傍の概略
拡大図である。

【図５】自由端が上方に移動した際の自由端近傍の概略
拡大図である。

【符号の説明】 10 パチンコ機 11 パチンコ機本
体 12 ねじ孔 20 遊技盤 30 案内レール 40 ファール孔 50 発射レール 51 自由端 52 左端折曲部 53 レール部 54 支持部 55 ストッパー 56〜59 固定片 60 取付片 61 ガイド孔 62 孔 63,64 ねじ 65 ハンマー 66 スプリング

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】パチンコ球を打ち出すハンマーと、この
ハンマーが一端に臨み、ハンマーにより打ち出されたパ
チンコ球を他端から発射させる発射レールと、この発射
レールの他端から発射されたパチンコ球を遊技盤に案内
する案内レールとを備えたパチンコ機において、上記発射レールは、案内レールに臨む他端を自由端と
し、この自由端を遊技盤に対して上下方向に移動させる
ことで、案内レールに向けて発射するパチンコ球の発射
角度を調整可能な発射角度調整装置を備えたことを特徴
とするパチンコ機。
【請求項２】発射角度調整装置は、発射レールの自由
端から下方に延びた取付片と、この取付片またはパチン
コ機本体のいずれか一方に設けたねじ孔と、取付片また
はパチンコ機本体のいずれか他方に設け、発射レールの
自由端に向かって接近する方向に延びたガイド孔と、前
記ねじ孔及びガイド孔を貫通して、取付片をパチンコ機
本体に固定させるねじとを備えたことを特徴とする請求
項１記載のパチンコ機。