JPH053034A - 円筒形アルカリ乾電池 - Google Patents

円筒形アルカリ乾電池

Info

Publication number
JPH053034A
JPH053034A JP24853591A JP24853591A JPH053034A JP H053034 A JPH053034 A JP H053034A JP 24853591 A JP24853591 A JP 24853591A JP 24853591 A JP24853591 A JP 24853591A JP H053034 A JPH053034 A JP H053034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative electrode
current collector
zinc
cylindrical
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24853591A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoto Yoda
清人 依田
Teiji Okayama
定司 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Battery Co Ltd filed Critical Toshiba Battery Co Ltd
Priority to JP24853591A priority Critical patent/JPH053034A/ja
Publication of JPH053034A publication Critical patent/JPH053034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E60/12

Landscapes

  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
  • Primary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は円筒形無水銀アルカリ乾電池の重負
荷放電特性の落ち込みと回復現象を解決することを目的
としている。本発明は製造容易な負極集電棒5を用いる
ことで上記現象を解決した円筒形アルカリ乾電池を提供
するものである。 【構成】 本発明は金属缶1内の中空円筒状正極合剤2
の中空部に、セパレーター3を介してゲル状亜鉛負極4
を配置し、負極4の中央部に負極集電棒5が挿着されて
いる円筒形アルカリ乾電池である。本発明は負極集電棒
5の先端部5aが、略円柱状負極4の半径rの30%以
上中心から離れ、セパレーター3に近づいている電池で
ある。また、先端部5aが、集電棒5と負極4と接して
いる長さ1の10%以上の長さであるとさらに好まし
い。また、負極4の亜鉛は、無汞化亜鉛合金を使用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は円筒形アルカリ乾電池の
負極集電体の改良に関するもので、重負荷放電特性の改
善を図ることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】現在用いられている円筒形アルカリ乾電
池の負極集電体20の集電棒19の形状は、図2に示す
釘状のものが普通である。しかし、このような集電棒1
9を用いた円筒形無水銀アルカリ乾電池を重負荷放電し
た場合、図3のように汞化亜鉛粉を用いた場合の放電電
位(イ)とは異なり、図3(ロ)に示す放電電位の落ち
込みと回復の現象が起きていた。この現象は電池の内部
抵抗の上昇と低下に対応しており、IRドロップによる
ものであることがわかっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この現象の原因は次の
ように考えられる。放電を開始すると正極合剤側の亜鉛
合金粉末から反応を始める。無汞化亜鉛合金粉末は凝集
しにくく、個々の亜鉛合金粉末が動き易い状態にあり、
かつ、放電中には正極合剤側に引きつけられる方向に力
が加わるため、亜鉛合金粉末が集電棒から離れようとす
る。そのために亜鉛合金粉末と集電棒の接触抵抗が高く
なり、電池の内部抵抗が上昇し、結果としてIRドロッ
プによって放電電位が急激に低下する。さらに放電が進
行すると、集電棒付近の亜鉛合金粉末も反応し、その表
面の反応生成物が集電棒に付着し、接触が確保される。
そのために徐々に接触抵抗が低下する結果、放電電位が
回復するのである。
【0004】円筒形アルカリ乾電池の放電特性の改善を
目的とした集電体としては、表面積を増加させて亜鉛粉
との接触面積を確保するという観点から、板状、らせん
状及び細い繊維を束ねた形状のものなどがあった。しか
しながら、これらの集電体を組立てるのは複雑かつ困難
であった。
【0005】本発明の目的は、円筒形無水銀アルカリ乾
電池の重負荷放電特性上の課題を解決し、かつ組立てが
容易である集電体を有する円筒形無水銀アルカリ乾電池
を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は金属缶内の中空
円筒状正極合剤の中空部に、セパレーターを介してゲル
状亜鉛負極を配置し、さらに該負極の中央部に負極集電
棒が挿着されている円筒形アルカリ乾電池において、該
集電棒の先端部が、該負極の略円柱形横断面の半径rの
30%以上中心から離れ、セパレーターに近づいている
こと、または、さらに負極集電棒の先端部が、集電棒と
ゲル状負極と接している長さ1の10%以上の長さであ
ること、または、さらに負極の亜鉛が、鉛、アルミニウ
ム、ガリウム、インジウム、ビスマスのうち少なくとも
1つ以上との無汞化亜鉛合金であることを特徴とした円
筒形アルカリ乾電池である。
【0007】
【作用】本発明は図2のような負極集電棒19の先端部
を加圧成形し、図1のような屈曲した形状の集電棒5に
することによって、放電電位の落ち込みが始まる前に、
セパレーター3に近づけた集電棒5の先端部5aと放電
反応生成物を接触させ、電池の内部抵抗の上昇を抑え
て、特に集電棒の表面積を増加させることなく、円筒形
無水銀アルカリ乾電池の重負荷放電特性の改善を図るこ
とができるのである。
【0008】尚、上記の作用を得るためには、ゲル状亜
鉛負極4の半径rに対するゲル状亜鉛負極4の中心と集
電棒5の先端部との距離の割合(以下Yと表わす)が、
30%以上であること、及びゲル状亜鉛負極4と接して
いる集電棒5の長さ1に対するセパレーター3に近づけ
た先端部5aの長さの割合(以下Zと表わす)が、10
%以上であることが必要である。
【0009】
【実施例】以下、 実施例に基づき本発明を詳細に説明
する。 (実施例1)図2に示す従来の集電体20を組立てた
後、真鍮製の集電棒19を、Y=30%、Z=10%に
加圧成形し、図1の集電棒5のような屈曲した形状にす
る。得られた集電体を用いて、図1に示すJIS規格L
R6形(単3形)アルカリ電池を組み立てた。この図1
において、1は正極端子を兼ねる有底円筒形の金属缶で
ある。該金属缶1内には、円筒状に加圧成形した正極合
剤2が充填されている。該正極合剤2は、二酸化マンガ
ン粉末とカーボン粉末を混合し、これを前記金属缶1内
に収納し、所定の圧力で中空円筒状に加圧成形したもの
である。
【0010】また、該正極合剤2の中空部には、アセタ
ール化ポリビニルアルコール繊維の不織布からなる有底
円筒状のセパレーター3を介して無汞化亜鉛粉を用いた
ゲル状亜鉛負極4が充填されている。無汞化亜鉛粉は、
亜鉛と鉛、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ビス
マスのうち少なくとも1つ以上の金属との合金粉であ
る。rは略円柱形のゲル状亜鉛負極4の横断面の半径で
ある。該ゲル状亜鉛負極4内には、上述の先端部5aを
セパレーター3に近づけた形状の真鍮製の集電棒5がゲ
ル状亜鉛負極4と長さ1で接するように挿着されてお
り、その上端部はゲル状亜鉛負極4より突出している。
【0011】該集電棒5の突出部外周面と該金属缶1の
上部内周面との間には、ポリアミド樹脂からなる絶縁ガ
スケット6が配設されている。また該ガスケット6の間
にはリング状の金属板7が配設されている。さらに負極
端子を兼ねる帽子形の金属封口板8が該集電棒5の頭部
に当接するように配設されている。そして該金属缶1の
開口縁を内方に屈曲させることにより、該ガスケット6
と該金属封口板8で該金属缶1内を密封口している。
【0012】(実施例2)図2に示す従来の集電体20
を組立てた後、真鍮製の集電棒19を、Y=30%,Z
=30%に加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJ
IS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。 (実施例3)図2に示す従来の集電体20を組立てた
後、真鍮製の集電棒19を、Y=30%,Z=50%に
加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJIS規格L
R6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。 (実施例4)図2に示す従来の集電体20を組立てた
後、真鍮製の集電棒19を、Y=30%,Z=70%に
加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJIS規格L
R6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。
【0013】(実施例5)図2に示す従来の集電体20
を組立てた後、真鍮製の集電棒19を、Y=50%,Z
=10%に加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJ
IS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。 (実施例6)図2に示す従来の集電体20を組立てた
後、真鍮製の集電棒19を、Y=50%,Z=30%に
加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJIS規格L
R6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。
【0014】(実施例7)図2に示す従来の集電体20
を組立てた後、真鍮製の集電棒19を、Y=50%,Z
=50%に加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJ
IS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。 (実施例8)図2に示す従来の集電体20を組立てた
後、真鍮製の集電棒19を、Y=50%,Z=70%に
加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJIS規格L
R6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。
【0015】(実施例9)図2に示す従来の集電体20
を組立てた後、真鍮製の集電棒19を、Y=70%,Z
=10%に加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJ
IS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。 (実施例10)図2に示す従来の集電体20を組立てた
後、真鍮製の集電棒19を、Y=70%,Z=30%に
加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJIS規格L
R6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。
【0016】(実施例11)図2に示す従来の集電体2
0を組立てた後、真鍮製の集電棒19を、Y=70%,
Z=50%に加圧成形した以外、実施例1と同様にして
JIS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組立て
た。 (実施例12)図2に示す従来の集電体20を組立てた
後、真鍮製の集電棒19を、Y=70%,Z=70%に
加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJIS規格L
R6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。
【0017】(比較例1)図2に示す従来の集電体20
を組立てた後、真鍮製の集電棒19を、Y=10%,Z
=10%に加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJ
IS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。 (比較例2)図2に示す従来の集電体20を組立てた
後、真鍮製の集電棒19を、Y=10%,Z=30%に
加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJIS規格L
R6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。
【0018】(比較例3)図2に示す従来の集電体20
を組立てた後、真鍮製の集電棒19を、Y=10%,Z
=50%に加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJ
IS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。 (比較例4)図2に示す従来の集電体20を組立てた
後、真鍮製の集電棒19を、Y=10%,Z=70%に
加圧成形した以外、実施例1と同様にしてJIS規格L
R6形(単3形)アルカリ電池を組立てた。
【0019】このようにして得られた各電池各6個につ
いて、重負荷抵抗の2Ωを接続し、20℃で連続放電を
行い、放電電位の落ち込みと回復の現象を有無を観察し
た。表1から明らかなように、本発明実施例1〜12の
集電体を用いた円筒形アルカリ乾電池では、比較例1〜
8で見られた放電電位の落ち込みと回復の現象は見られ
なかった。また、本実施例1,2,3及び5では、放電
電位に若干の段差が認められたが、実用上問題はないと
考えられる。しかしながら、本発明による効果をより確
実にするためには、Y=50%、Z=30%以上である
ことが望ましい。
【0020】なお表1中、Yは{(ゲル状亜鉛負極の横
断面の中心と集電棒の先端部との距離)/(ゲル状亜鉛
負極の横断面の半径r)}×100、Zは{(セパレー
ターに近づけた先端部の長さ)/(ゲル状亜鉛負極と接
している集電棒の長さ1)}×100、である。また、
Aは落ち込みなし、Bは若干の落ち込み(段差−10m
V以内)あり、Cは落ち込み(段差−10mV以上)あ
りを表す。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、円筒形無水銀アルカリ
乾電池の重負荷放電途中に見られる放電電位の落ち込み
と回復の現象を、従来の集電棒を加圧成形するという簡
単な方法により解消することができ、重負荷放電の際に
も安定した放電電位を有する円筒形無水銀アルカリ乾電
池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明は円筒形アルカリ乾電池の縦断面図であ
る。
【図2】従来の集電体の断面図である。
【図3】汞化亜鉛粉を用いたアルカリ乾電池(イ)と、
図2の従来の集電棒と無汞化亜鉛粉とを用いた無水銀ア
ルカリ乾電池(ロ)との放電曲線図である。
【符号の説明】 1 金属缶 2 正極合剤 3 セパレーター 4 ゲル状亜鉛負極 5 負極集電棒 5a 先端部 r 負極半径 1 負極と接する長さ 19 集電棒 20 集電体
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属缶内の中空円筒状正極合剤の中空部
    に、セパレーターを介してゲル状亜鉛負極を配置し、さ
    らに該ゲル状亜鉛負極の中央部に負極集電棒が挿着され
    ている円筒形アルカリ乾電池において、該負極集電棒の
    先端部が、ゲル状負極の略円柱形横断面の半径rの30
    %以上中心から離れ、セパレーターに近づいていること
    を特徴とした円筒形アルカリ乾電池。
  2. 【請求項2】 該負極集電棒の先端部が、該負極集電棒
    とゲル状亜鉛負極と接している長さ1の10%以上の長
    さであることを特徴とした請求項1記載の円筒形アルカ
    リ乾電池。
  3. 【請求項3】 該ゲル状亜鉛負極の亜鉛が、鉛、アルミ
    ニウム、ガリウム、インジウム、ビスマスのうち少なく
    とも1以上との無汞化亜鉛合金であることを特徴とした
    請求項1または請求項2記載の円筒形アルカリ乾電池。
JP24853591A 1991-06-25 1991-06-25 円筒形アルカリ乾電池 Pending JPH053034A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24853591A JPH053034A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 円筒形アルカリ乾電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24853591A JPH053034A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 円筒形アルカリ乾電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH053034A true JPH053034A (ja) 1993-01-08

Family

ID=17179633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24853591A Pending JPH053034A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 円筒形アルカリ乾電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH053034A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022091662A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05 株式会社村田製作所 アルカリ電池およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022091662A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05 株式会社村田製作所 アルカリ電池およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0663104B1 (en) A current collector assembly for an electrochemical cell
JP2003535447A (ja) 電気化学電池用ケースの成形方法
JP5001497B2 (ja) 電気化学的電池のための集電子シールアセンブリ
JP2006278267A (ja) 非水電解質電池
US3716411A (en) Rechargeable alkaline manganese cell
JP4617105B2 (ja) コイン型全固体電池
US3925102A (en) Divalent silver oxide cell having a unipotential discharge level
US3332802A (en) Electric current producing cell
JPH053034A (ja) 円筒形アルカリ乾電池
JP2877383B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP4120976B2 (ja) アルカリ乾電池およびその正極合剤の圧着方法
JP3264339B2 (ja) リチウム電池の製造方法
US20050019663A1 (en) Coin-shaped all solid battery
JP3902427B2 (ja) 蓄電池用電極の製造方法
JP4594496B2 (ja) アルカリ電池
JP4292431B2 (ja) 円筒形アルカリ電池
JPS636852Y2 (ja)
JPH0334256A (ja) 円筒密閉形アルカリ蓄電池
JPH0558221B2 (ja)
US3672997A (en) Sealed metallic oxide-indium secondary battery
JPH05135771A (ja) 円筒型アルカリマンガン電池
JPH0572048U (ja) 電池の陽極集電体
JPH05129016A (ja) アルカリ乾電池
JP2999542B2 (ja) 金属―水素アルカリ蓄電池
JPS5826461Y2 (ja) うず巻形電極群を有する電池