JPS636852Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、粉末合剤を加圧成型して作製した電
極が上端にキヤツプを具備し、このキヤツプ上に
集電リード板の一端を重ね、両者を貫通するピン
で連結してなる電池に関する。

従来の電池において、集電リード板を、粉末合
剤を加圧成型して作製した電極に連結固定した部
分の構造としては次のようなものがある。すなわ
ち第４図のＡのように集電リード板２７の端を直
接電極２１に喰い込ます方法があるが、この場合
電極の角部などがくずれやすいなどの欠点があ
る。またこれを改良して第４図Ｂのようにキヤツ
プ３５を電極３１の上端に設けたものは、電極の
角部がくずれるという欠点はない。しかし集電リ
ード板３７とキヤツプ３５とは一般にスポツト溶
接して連結され、この場合溶接部の強度がよわく
て信頼性が低い傾向がある。

この考案はこのような状況に鑑みなされたもの
であつて、粉末合剤を加圧成型して作製した電極
が上端にキヤツプを具備し、このキヤツプ上に集
電リード板の一端を重ね、その上からピンを貫通
させて電極内に喰いこませ、ピン頭部をかしめる
ことにより、集電リード板をキヤツプに連結固定
してなる電池を提供するものである。

この考案によれば、キヤツプによつて電極の角
部の崩れが防止されるだけでなく、ピンによつて
集電リード板がキヤツプに極めて強固にかつ確実
に連結固定されしかもピンが電極内に喰い込んで
いるために高い集電効率が得られる。

以下この考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

第１図にはこの考案の一実施例の電池の縦断面
図、第２図に第１図における正極１の上端部の縦
断面図を示した。正極１は、粉末合剤、例えば２
酸化マンガン活物質に導電剤、結着剤を混合した
ものを加圧成型して作製したものである。２はリ
チウム負極、３はセパレータ、４は負極端子兼用
円筒容器である。正極１にはキヤツプ５が取り付
けられているが、このキヤツプ５は正極１を成型
後に圧入させてもよく、また成型時に一体成型し
たものでもよい。そして集電リード板７は、その
一端をキヤツプ５の上に重ねて上からピン６を貫
通させた後、その頭部８をかしめて連結固定させ
てある。従つて集電リード板７はキヤツプ５に強
固に連結固定されている。第３図に、この考案の
電池の他の一実施例の正極上端部の縦断面図を示
した。すなわち集電リード板１７は、その一端を
キヤツプ１５の上に重ねさらにリード板１７上に
ワツシヤ１９をおいてその上からピン１６を貫通
させ、その頭部１８をワツシヤを介してかしめた
ものであり、集電リード板１７はキヤツプ１５に
一層強固に連結固定されている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の電池の縦断面
図、第２図は第１図の電池の正極上端部の縦断面
図、第３図はこの考案の他の一実施例の電池の正
極の縦断面図、第４図のＡおよびＢは従来の電池
の正極の上端部の縦断面図。 １，１１，２１，３１……正極、２……負極、
３……セパレータ、４……負極端子兼用円筒容
器、５，１５，３５……キヤツプ、６，１６……
ピン、７，１７，２７，３７……集電リード板、
８，１８……ピン頭部、１９……ワツシヤ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 粉末合剤を加圧成型して作製した電極１，１
   １が上端にキヤツプ５，１５を具備し、このキ
   ヤツプ５，１５上に集電リード板７，１７の一
   端を重ね、その上からピン６，１６を貫通させ
   て電極内１，１１に喰いこませ、ピン頭部８，
   １８をかしめることにより、集電リード板７，
   １７をキヤツプ５，１５に連結固定してなる電
   池。 ２ ピン頭部１８が集電リード板１７との間にワ
   ツシヤ１９を介してかしめられる実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の電池。