JP2003535447A - 電気化学電池用ケースの成形方法 - Google Patents

電気化学電池用ケースの成形方法

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Abstract

(57)【要約】 アルカリ電池またはリチウム電池のような電気化学電池のための円筒形ケース(10)である。ケース(10)は、一様でない壁厚を有することによって特徴づけられる。ケースは、円筒形の本体(20)表面と、開口端と、一体的に成形された閉底部(30)とを有する。ケース本体(20)の一部は、その開口端(17)にケースの周縁部を形成している。ケースの本体表面はケース底部の壁厚より小さい壁厚を有している。ケース(10)は本体表面の壁厚より大きい壁厚の周縁部を有する。周縁部の壁厚は、望ましくはケース底部の壁厚にほぼ同じかまたはより大きい。ケースは1枚の金属を一連の個別的な押込工程にかけることによって成形される。部分的に成形されたカップは、各工程においてダイキャビティ内に押込まれ、それによって次第に減少する外径および増加する長さへと徐々に絞り加工される。このことは、望ましくはカップの壁厚のどの部分をも変えること無しに達成される。カップは仕上げ工程にかけられ、そこにおいては底部の壁厚を変えることなしに本体表面の壁厚を減少させる。周縁部の壁厚は同じままであるか、または仕上げ工程において増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電気化学電池のケース、典型的には円筒形ケースおよびそのようなケ
ースを成形する方法に関する。
【0002】 電気化学電池のケースは、典型的には細長くかつ円筒形である。このケースは
典型的には、閉鎖端および開口端を有した円筒形である。今日一般的に用いられ
ている従来のアルカリ電池またはリチウム電池は、そのような円筒形のケースを
使用する電池の代表である。
【0003】 一次アルカリ電池は、典型的には亜鉛陽極活物質、好ましくは水酸化カリウム
水溶液であるアルカリ電解質、二酸化マンガン陰極活物質、および典型的にはセ
ルロースを含んで成る電解質透過性のセパレータフィルムを収納する円筒形のケ
ースを有する。そのような電池は、新品のうちは約1.5ボルトの電圧を有して
おりかつ広く用いられている。(本願明細書において参照するアルカリ電池は、
亜鉛を含んで成る陽極、二酸化マンガンを含んで成る陰極、および水酸化カリウ
ムを含んで成る電解質を有した普通の商業アルカリ電池であると理解されるべき
である。)
【0004】 (再充電不能な)一次リチウム電池は円筒形ケースを有し得るが、このケース
は典型的には1枚のリチウムシートから成形された陽極を含んで成る複合電極と
、ステンレス鋼の網のような導電性金属基板上にある二酸化マンガンまたはリチ
ウム化二酸化マンガンを含んで成る陰極活物質のコーティングから成形される陰
極とを収納している。リチウム電池は、陽極板と陰極板との間に電解質透過性の
セパレータを有することができる。セパレータ板は典型的にはリチウム負極板の
両側に配置され、陰極板は一方のセパレータ板に対向配置され、それによって陽
極板および陰極板を絶縁する。使用する電解質は典型的には、非水溶媒に溶解さ
れたリチウムトリフルオロメタンスルホン酸塩(LiCF3SO3)のようなリチ
ウム塩を含んで成る。複合電極は、例えば米国特許4,707,421に開示さ
れているように、螺旋状に巻かれて電池ケース内に挿入される。
【0005】 円筒形ケースを有するリチウム電池は、様々なサイズとすることができるが、
一般的には通常のAAサイズのアルカリ電池の高さの約2/3またはそれより小
さい高さである。リチウム電池は、普通の亜鉛/二酸化マンガンアルカリ電池の
電圧の2倍である約3.0ボルトの電圧を有するとともに、アルカリ電池より高
いエネルギ密度(電池の体積1立方センチメートル当たりのワット時間)を有し
ている。一次リチウム電池は、多くの一般的な光学フラッシュカメラの電源とし
て広く用いられているが、このようなカメラには個々のアルカリ電池が供給する
ものよりも高い電圧および高い電力出力における動作が求められている。
【0006】 そのようなアルカリおよびリチウム電池用の円筒形ケースは、良好な機械的強
度および耐食性を有するとともに、典型的にはニッケルメッキ冷間圧延鋼板また
はニッケルメッキステンレス鋼板のような鋼から製造される。円筒形ケースは、
典型的には平坦な金属薄板から成形される。この金属薄板は、その表面に円筒形
の通路開口を有したブロックダイ上の所定位置に保持される。通路開口は、ダイ
(ダイス)の厚みの一部を貫いている。平坦な金属薄板は、所望の形状および直
径のケースが得られるまで薄板上にパンチ(ポンチ)を作用させることにより、
一つまたは複数の加工ステージにおいて絞り加工される。
【0007】 ケースを製造するために多段の加工ステージを用いる場合、通路開口の直径が
次第に小さくなっていくような一連のブロック状のダイを用いることができる。
したがって金属薄板は、その最初の寸法よりも小さい外径を有するカップ形状へ
と第1ステージにおいて押し込み(プレス)加工される。第1ステージのダイか
ら得られたカップ製品は、第1のダイの開口直径より小さい開口直径を有する第
2ステージのダイへと移載される。最後のステージにおいて成形された円筒形の
カップは、所望の形状、直径および長さである。
【0008】 次いで、ケースには、上述した陽極活性材料、電解質および陰極活性材料が充
填される。それから、ケースの開口端には、絶縁物を具備した端子プレートを含
んで成る絶縁プラグのようなエンドキャップ組立体を配置することができる。陽
極または陰極のうちの一方がケースと電気的に接触し、他方が端子プレートと電
気的に接触する。ケースの開口端の周縁部はエンドキャップ組立体の周縁部にか
しめることができ、それによって絶縁体の一部分によりケースと端子プレートと
の間を密封することができる。かしめの間、ケースの一部は、しっかりとした密
封を提供するためにエンドキャップ組立体の周りに半径方向に圧縮することがで
きる。
【0009】 円筒形電池は、活物質のために利用可能な内部容積の合計が、所与の電池サイ
ズの全体においてできる限り大きくなるように設計することが望ましい。このこ
とは電池容量および有効寿命の増加に結びつく。この目標を達成するために、例
えばエンドキャップ組立体を平らにしたり、小さい絶縁プラグを使用したりとい
った、エンドキャップ組立体の様々な設計が試みられてきた。そのような設計に
は限界がある。エンドキャップ組立体が典型的には絶縁プラグを具備しており、
かつしっかりとした密封を提供するべく、かしめ力に耐えるために十分に強くな
ければならないからである。
【0010】 他の方法はケースの壁厚を減少させることである。ケースを成形するために従
来の方法を用いるときには、例えば上述したように薄板を押込加工すると、ケー
スの壁厚はその一端から他端まで一様となる。一定のしきい値より小さい壁厚に
ケースを製造すると、ケース開口端のケース周縁部をエンドキャップ組立体の縁
部に対して効果的にかしめることができない。例えば、そのケース周縁部の壁厚
があまりに薄くなると、周縁部はそのかしめ状態を保てなくなり、むしろその本
来のかしめ位置から半径方向にスプリングバックする傾向が生じる。
【0011】 「スプリングバック」効果は、金属がプレス加工の間に薄くなった場合に生じ
る物理的な特性の変化の結果である。薄くなったケース周縁部は、エンドキャッ
プ組立体の周りにおけるかしめ力の緩み、およびケースとエンドキャップ組立体
と間の密封の漸進的な緩みに帰着する。このことは、電池からの電解質の漏れに
帰着するとともに周囲の湿度が電池内へと浸透することになるから、もちろん望
ましくない。また、ケースの周縁部の壁厚があまりに薄くなると、かしめ力が負
荷されたときに亀裂が入るおそれがある。
【0012】 本発明の一つの態様は、例えば亜鉛を含んで成る陽極と、二酸化マンガンを含
んで成る陰極とを有したアルカリ電池、ないしはリチウム金属陽極と、二酸化マ
ンガンまたはリチウム化二酸化マンガンを含んで成る陰極とを有したリチウム電
池等の、電気化学電池用の円筒形ケースに向けられている。本発明によるケース
は、不均一な壁厚を有することによって特徴づけられる。本発明のケースは、1
つの電池サイズへに限定されることは意図されない。したがって、不均一な壁厚
を有する本発明のケースは、例えばAAAA、AAA、AA、C、D、(直径は
AA電池と同じであるがその長さが2/3である)2/3Aサイズ、または(1
5mm×25mmの)CR2サイズといった任意のサイズの円筒形電池のケース
として用いることができるように、様々な全長および直径に作ることができる。
このように、本発明のケースは、約7〜35mmの外径および約20〜60mm
の長さを有した電池に特定の用途を有している。
【0013】 このケースは、円筒形の本体表面と、開口端と、一体的に成形された閉鎖端と
を有している。閉鎖端は、電池の端子として機能する電池底部を形成する。底部
は、平坦とすることもできるが、その中央から突出する一体的に成形された突起
(pip) を有することもできる。その開口端においてケースの周縁部は、ケースの
本体部分から延びている。周縁部は、望ましくは3〜5mmの長さを有する。好
ましくは、周縁部には、ケース本体の残りの部分の外径より大きい外径を有する
ように、段差が付けられる。ケースは、活物質が充填された後、端子プレートお
よび絶縁プラグから成るエンドキャップ組立体の上にその周縁部をかしめること
によって密封される。
【0014】 本発明の1つの態様において、ケースの周縁部は、閉鎖端を形成するケース底
部の壁厚と同じ壁厚を有する。あるいは、ケースの周縁部はケース底部の壁厚よ
り大きな壁厚を有する。望ましくは、ケースの本体表面(ケースの周縁部を除く
)は、ケースの底部および周縁部の壁厚より小さい壁厚を有する。好ましい実施
例においては、ケースの本体表面(周縁部を除く)はケース底部の壁厚より小さ
い壁厚を有し、ケースの周縁部はケース底部の壁厚以上の壁厚を有する。
【0015】 ケースは、好ましくは0.003〜0.015インチ(0.0762〜4.3
81mm)の壁厚のニッケルメッキ鋼である。好ましくは、ケース底部は約0.
006〜0.015インチ(0.152〜0.381mm)の壁厚を有し、本体
表面(周縁部を除く)はケース底部の壁厚より約0.002〜0.005インチ
(0.0508〜0.152mm)小さい壁厚を有し、周縁部は約0.006〜
0.015インチ(0.152〜0.381mm)の壁厚を有する。本体表面は
望ましくは約0.003〜0.008インチ(0.0762〜0.203mm)
、好ましくは0.006インチ(0.152mm)の壁厚を有し、底部は約0.
006〜0.015インチ(0.152〜0.381mm)、好ましくは0.0
088インチ(0.224mm)の壁厚を有し、周縁部は約0.006〜0.0
15インチ(0.152〜0.381mm)、好ましくは0.009インチ(0
.229mm)の壁厚を有する。周縁部は、本体表面の壁厚より望ましくは約0
.002〜0.006インチ(0.0508〜0.152mm)大きい壁厚を有
する。
【0016】 ケースは、望ましくは本発明の方法によって成形されるが、好ましくはニッケ
ルメッキ鋼である金属の平らな薄板が、先行する打抜工程において円形の平らな
薄板に切断される。円形の平らな薄板は、中間の押込ステーションに移送され、
1つまたは一連のダイのキャビティ内へと押し込まれて絞り加工される。
【0017】 好ましくはカーバイド鋼の円柱状のパンチが用いられる。一連の同様な中間押込
工程を用いることができる。
【0018】 一連の中間工程を用いる場合、1つのダイで成形されたカップは、減少した直
径のキャビティを有する次のダイへと移送される。カップは、減少した直径のパ
ンチを用いて、そのような次のダイのキャビティ内に押し込まれ、それによって
徐々に増加する長さおよび徐々に減少する直径のカップへとさらに絞り加工され
る。
【0019】 各中間工程におけるパンチの外側表面とダイキャビティの内側表面との間の隙
間は、望ましくは約0.006〜0.015インチ(0.152〜0.381m
m)であり、それは最初の平らな薄板の材料厚みの範囲である。各中間工程にお
けるパンチのダウンストロークの間にカップの表面上に作用するパンチの力は、
約1000〜1500重量ポンド(4448〜6672ニュートン)である。そ
のような隙間は、カップの壁厚のどの部分をも変えることなしにカップの直径を
減少させ、かつカップの長さを増加させることを可能とする。望ましくはカップ
の壁厚は、同様な中間押込工程において最初の平らな金属薄板の厚みとほぼ同じ
である。
【0020】 そのような中間押込工程の最後に成形されたカップは仕上工程へ移送され、仕
上ダイのキャビティ内に押し込まれる。仕上工程において、カップは仕上ダイの
キャビティへとカップを押し込む円柱状パンチの1ストローク動作を受ける。仕
上ダイにおける押込加工は、カップの直径をさらに減少させるとともにカップの
長さをさらに増加させる。パンチが1ストローク動作によってカップを仕上ダイ
のキャビティ内に押し込むので、カップ本体(周縁部を除く)の壁厚がしごかれ
てその壁厚が減少する。
【0021】 このように、カップ本体(カップの周縁部を除く)の壁厚は、種板(素材)の
厚みのまま変化しないことが望ましいカップ底部の壁厚より小さくなる。また、
パンチの同じ1ストローク動作の間、押込動作中に金属がカップの開口端部に向
かって絞られることにより、周縁部の壁厚は不変のままであるか、または、わず
かに増加する。
【0022】 仕上工程におけるカップの表面上へのパンチ下降ストローク力は、約1500
〜2500重量ポンド(6,672〜11,120のニュートン)である。仕上
げ工程におけるパンチ表面とダイキャビティの内側表面との間の隙間は、望まし
くは約0.003〜0.008インチ(0.0762〜0.203mm)である
。そのような隙間は、本体表面の壁厚が約0.003〜0.008インチ(0.
0762〜0.203mm)となるように、カップの本体表面の壁厚が所望通り
に減少することを助ける。
【0023】 カップの本体表面の壁厚の減少は所与のサイズの電池の内部容積を増加させ、
それによってより多くの活物質を電池に挿入できるようにする。カップの本体表
面の壁厚の減少は、カップの開口端における周縁部の壁厚を減少させることなし
に達成される。このことは、ケース内に活物質を充填した後に電池の開口端に挿
入する端子エンドキャップ組立体上への周縁部のかしめの間において、しっかり
と密封された電池の達成をより容易なものとする。
【0024】 本発明は、添付の図面を参照することによってより良く理解される。
【0025】 図1に示したケースは、本発明の具体的な実施例の典型であり、例えば約7〜
35mmの外径および約20〜60mmの全長を有する亜鉛/二酸化マンガンア
ルカリ電池またはリチウム電池のような電気化学電池のためのケースとして用い
るために設計された円筒形ケースの完成品を示している。ケース10(図1)は
、成形された金属、好ましくはニッケルメッキ鋼の単一部品構造である。ケース
(カップ)10は円筒形であり、、閉鎖端15および開口端17を有している。
ケース10(図1)は、本体20と、閉鎖端15を形成している底部30と、開
口端17における周縁部40とによって特徴づけられている。本体20と、底部
30および周縁部40は一体的に形成されている。周縁部40は、電池サイズに
かかわりなく約3〜5mmの長さを有している。例えば、周縁部40の長さのそ
のような範囲はCR2サイズに加えてAAサイズの電池にも向いている。周縁部
40は、その下側部分を形成している一体的に成形された中間表面50によって
外側へと段差が付けられている。
【0026】 ケース10は、本体20の壁厚が底部30の壁厚より小さいこと、および周縁
部40の壁厚が本体20の壁厚より大きいことによって特徴づけられている。周
縁部40は、望ましくは底部30の壁厚と同じ壁厚、また望ましくは底部30の
壁厚より更に大きい壁厚を有する。後者の場合、周縁部40は、望ましくは底部
30の壁厚と同じ壁厚、また望ましくは底部30の壁厚より更に大きい壁厚を有
するが、それでも本体20の壁厚は底部30の壁厚より小さい。好ましい実施例
においては、完成品のケース10は典型的にはAAまたはCR2サイズのケース
であるが、その底部30の壁厚は0.0088インチ(0.224mm)であり
、本体20の壁厚は0.006インチ(0.152mm)であり、周縁部40の
壁厚は0.009インチ(0.229mm)である。
【0027】 所望のケース(カップ)10は、有利には本発明の方法であるトランスファ製
法によって成形される。このトランスファ製法は、部分的に成形されたケースが
一連の押込ステーションにおいて順番に絞り加工される一連の工程を含んでいる
。各ステーションは、パンチおよびダイを有している。第1のカップは、円形の
平らな薄板を第1ステーションのダイ上に挿入することによって成形されるが、
そこにおいては平らな薄板をダイのキャビティ内に押し込むパンチの動作によっ
てカップに絞り加工する。
【0028】 第1ステーションからのカップは第2ステーション(中間ステーション)内の
第2のダイへと移送され、そこにおいては第2のダイの開口内にそのカップを押
し込む第2のパンチの動作によってさらに絞り加工される。この工程においては
、カップの直径は減少しカップの長さは増加する。このことは、望ましくはカッ
プのあらゆる部分の壁厚を変えることなしに達成される。すなわち、第2(中間
)ステーションにおいて成形されたカップの壁厚は、望ましくは一様に種板の壁
厚と同じである。
【0029】 第2のステーション内にで形されたカップは、選択的に1つまたは複数の同様
な中間絞りステーション、例えば第3のステーションへと移送することができる
。ここで、直径がより縮小されている第3のダイの開口にカップを押し込むパン
チの動作によって、カップの直径はさらに減少しかつその長さはさらに増加する
。第3ステーションにおいては、第2のステーションと同一または類似の方法で
、すなわち、望ましくはケースあらゆる部分の壁厚を変えることなしにカップの
直径が減少しかつその長さが増加する。各ステーションのパンチは、カーバイド
鋼製の円柱状の塊とすることができる。
【0030】 同様に、第3のステーションで成形されたカップは、選択的に1つまたは複数
の付加的な中間ステーションへと移送することができる。例えば、第3のステー
ションで成形されたカップは第4および第5のステーションへと順番に移送する
ことができるが、そこにおいては、好ましくはカップのあらゆる部分の壁厚を変
えることなしにカップの直径がさらに減少しかつ長さがさらに増加する。最後の
中間ステーションで成形されたカップは、その次に仕上ステーションへ移送され
る。
【0031】 仕上ステーションは、先行するステーションと同様にパンチおよびダイを備え
ている。最後の中間ステーションで成形されたカップは、仕上ステーションのダ
イの開口内に挿入される。仕上ステーションのダイの開口内にそのカップを押し
込む円柱状のパンチの動作は、さらにカップの直径を減少させかつカップの長さ
を増加させる。しかしながら、仕上ステーションのパンチおよびダイキャビティ
の壁の間の隙間は、カップがダイのキャビティ内に押し込まれるに連れてカップ
の壁厚の一部に変化が生じるように調整され、縮小されている。
【0032】 望ましくは、カップが仕上ステーションでプレス加工されるときに、カップの
本体表面の壁厚は減少するがカップの底部の壁厚は不変である。また、カップが
仕上ステーションのダイキャビティ内に押し込まれるときに、カップの開口端に
おける周縁部の壁厚はカップの底部の壁厚と同じままとなる。好ましくは、若干
の金属がケースの周縁部へと絞られるので、カップの周縁部の壁厚は実際にカッ
プの底部の壁厚を上回るように増加する。このように、本発明の製法によって成
形したケース(カップ)10は、種板としての平らな金属シート165(図3)
の厚みと同じ壁厚の底部30を有する。完成したカップ(図1)は、その側壁2
0の壁厚が底部30の壁厚より薄く、その周縁部40の壁厚が底部30の壁厚と
同じであり、好ましくはその周縁部40の壁厚が底部30の壁厚より大きい。
【0033】 非限定的な実施例として意図される具体的な実施例においては、AAサイズの
アルカリ電池用の円筒形ケースを製造することが望ましいと仮定する。このAA
サイズのケースは、約13.9mmの外径および約48.0mmの長さを有する
。本発明の製法においては、ケース(カップ)10が、好ましくはニッケルメッ
キ鋼である金属の種板としての平らな薄板160(図2)から一連の絞り加工工
程において成形される。ニッケルメッキ鋼板を用いる場合、それは約0.008
インチの厚を有することができる。予備工程においては、平らな薄板160(図
2)がブロックダイ130の所定位置に固定される。ダイ130は、図2に示す
ようにブロックホルダ180内に収容することができる。ダイキャビティ110
は、最上部の開口端117および底部の開口端118を有している。
【0034】 ブロックホルダ180は、ダイキャビティ110と同軸にそれを貫通する円柱
状の通路182を有している。このチャネル182は、底部の開口端185にお
いて終端している。このように、連続するチャネルがダイ130およびホルダ1
80を貫通するように成形されている。ブロック状のダイ130は好ましくはコ
バルト工具鋼であり、ホルダ180はカーバイド鋼とすることができる。ブロッ
ク状のダイ130は、円筒形の本体122と、内側の壁120によって定められ
て本体122を貫通するるキャビティ110とを有している。内側の壁120は
円筒形である。
【0035】 薄板160は、図2の予備ステーションに示されているように、ダイ130の
キャビティ110上の所定位置に固定される。パンチ150は、金属薄板160
の上方に同軸に配置されている。パンチ150は、液圧式にまたはモータで駆動
される。パンチ頭部150は、好ましくは円柱状のブロックカーバイド鋼であり
、キャビティ110内にぴったりと嵌合するように形作られている。好ましくは
パンチ150は、パンチ表面155とダイキャビティ壁120との間に約0.0
005インチ(0.012mm)の隙間があるように、その寸法が定められてい
る。そのような隙間により、パンチ150がニッケルメッキ鋼板160をプレス
すると、円形の平らな部分165がそこから切断される。この切断された部分は
、本実施形態においてAAサイズの電池用ケースを製造することが望まれる場合
には、約2.160インチ(54.87mm)の直径を有する。
【0036】 切断された薄板165は、それから第1のカップ成形ステーション(図3)へ
と移送されて、ダイ230のキャビティ232上に配置される。カーバイド鋼の
円柱状のパンチ250は、スリーブ270内にスライド自在に収容されている。
スリーブ270は、カーバイド鋼またはコバルト鋼とすることができる。カーバ
イド鋼のダイ230は、ブロックホルダ280に収容されている。ブロックホル
ダ280は、コバルト鋼とすることができる。ダイ230は、その本体を貫通す
る円柱状のキャビティ232を有している。このキャビティ232は、ダイの内
側の壁220によって定められている。このように、キャビティ232は最上部
の開口端217および底部の開口端218をダイに形成している。ダイ230は
また、ダイの最上部の開口端217において内側の壁220から外側に向かって
わずかに傾斜して延びる表面242を有している。
【0037】 ブロックホルダ280は、ダイキャビティ232と同軸にそれを貫通する円柱
状の通路282を有している。このチャネル282は、底部の開口端285にお
いて終端している。このように、連続するチャネルがダイ230およびホルダ2
80を貫通するように形成されている。パンチ250は、約1.20インチ(3
0.50 mm)の直径を有することができる。パンチ250の表面255とダ
イ230の内側の壁220との間の隙間は、望ましくは約0.0088インチ(
0.224mm)である。ダイ230は、約3/8インチ(0.015mm)の
長さを有する。
【0038】 好ましくはニッケルメッキ鋼である種板としての平らな円形の金属薄板165
は、ダイ230のキャビティ232上に配置される。外側表面272、チャネル
280および保持フランジ278を有するスリーブ270がパンチ250のため
に設けられている。パンチ250は、スリーブチャネル280内にスライド自在
に取り付けられている。スリーブ270は、その底縁275が金属薄板165の
縁部と接触するように、平らな薄板165の上方に配置されている。
【0039】 金属薄板165がこのようにダイキャビティ232上に配置され、かつ薄板1
65の縁部の上方にスリーブ272の縁部が配置されつつ、パンチ250は約1
500ポンド(6,672ニュートン)の下降ストローク力で薄板165上へと
押圧される。パンチの力は、金属薄板165を僅かに加熱させるとともにダイキ
ャビティ232内へと押し込むことによって、その形をカップ260へと変形さ
せる。カップ260を成形すると直ちに、パンチ250およびスリーブ270は
ダイ230からの上昇ストロークによって後退する。
【0040】 下降ストロークおよび上昇ストロークから成る一つのパンチサイクルは、典型
的には毎分約50〜200サイクルとすることができる。(下降ストロークおよ
び上昇ストロークの時間は典型的には同じである。)カップ260は、円筒状の
本体268、閉鎖(底部)端265および開口端262を有している。成形され
たカップ260の直径は、ダイキャビティ232の直径である約1.25インチ
(31.70mm)である。このように、第1の押込動作は、望ましくは平らな
薄板165の直径を約40%減少させる。
【0041】 成形されたカップ260の長さは、約0.5インチ(12.7mm)である。
カップ260の壁厚は、この第1の押込工程において種板165の厚みと同じま
まである。このように、カップ本体268およびカップ底部265の壁厚は一様
に平らな薄板165の厚み、すなわち0.0088インチ(0.224mm)の
厚みに同じである。
【0042】 カップ260は成形された後、ブロックホルダのチャネル282の底部を貫通
するようにピンを挿入することによってダイキャビティ232から押し出され、
ダイキャビティの最上部の開口端217を介して押し上げられる。カップ260
は、それから第2のまたは一連の中間押込ステーションへと移送される。中間押
込ステーションにおいては、カップの直径はさらに減少し、かつカップの長さは
さらに増加する。このことは、1つまたは一連の中間押込ステーションによって
達成することができる。そのような中間押込ステーションにおいては、カップの
壁厚、すなわちカップの閉じた底部265および本体表面268の厚みは望まし
くは変化しない。すなわち、カップの本体表面および閉じた底部の壁厚は、望ま
しくは種板165の厚みと同じままとなる。
【0043】 第1のカップ成形ステーション(図3)で成形されたカップ260は、第2の
(中間)カップ成形ステーション(図4)へと移送される。図4に示されている
ステーションは、図3に示されているものと同様であり、かつ図3を参照して示
しかつ記載した部品および材料の全てと同じものを本質的に備えている。
【0044】 すなわち、円柱状のパンチ350はスリーブ370内に収容されている。パン
チ350は、スリーブ370内においてスライド可能である。ダイ330は、図
3を参照して説明したものと同様なブロックホルダ380内に収容されている。
ダイ330は、その本体を貫通する円柱状のキャビティ232を有している。キ
ャビティ332は、ダイの内側の壁220によって定められている。このように
、キャビティ332は最上部の開口端317および底部の開口端318をダイ内
に形成している。ダイ330はまた、ダイ最上部の開口端317において、わず
かに傾斜した表面342を有している。傾斜面342は、内側の壁320から外
側に延びている。
【0045】 ブロックホルダ380は、ダイキャビティ332と同軸に貫通する円柱状通路
382を有している。このチャネル382は、底部の開口端385において終端
している。このように、ダイ330およびホルダ380を貫通するように連続し
たチャネルが形成されている。パンチ350は、約0.958インチ(24.3
3mm)の直径を有することができる。ダイ330は、約3/8インチ(0.0
15mm)の長さを有することができる。パンチ350の表面355とダイキャ
ビティ332の壁320との間の隙間は、望ましくは約0.0088インチ(0
.224mm)である。
【0046】 カップ260は、ダイ320のキャビティ332の上方に配置される。スリー
ブ370は、スリーブ370の外側表面372がカップ本体268の内側の壁と
同一面上にあり、かつスリーブ370の底縁375がカップ底部265の内側表
面に当接するように、カップの開口端262を介してカップ260内に挿入され
る。カップ260とその内側のスリーブ372とは、カップ底部265の縁部が
ダイ330の最上部の開放端317において傾斜面342と当接するように、ダ
イキャビティ332の上方に配置される。カップ260をそのようにダイキャビ
ティ332の上方に配置しつつ、パンチ350はその底部がカップ底部265の
内側表面を押すようにカップ260内に押し込まれる。
【0047】 パンチ350は、1500ポンド(6672ニュートン)の下降ストローク力
でカップ260を押圧する。カップの内側底面265に対するパンチの押圧力は
、カップを僅かに加熱させつつダイキャビティ332内へと押し込み、それによ
ってカップ直径の減少およびカップ長さの増加を生じさせる。新たに再成形され
たカップは、カップ360として図示されている。カップ360が成形されると
直ちに、パンチ350は上昇ストロークにおいてダイキャビティ332から持ち
上げられてダイ330から離間する。下降ストロークおよび上昇ストロークから
成る1つのパンチサイクルは、典型的には毎分約50〜200サイクルである。
再成形されたカップ360は、円筒形の本体368、閉成(底部)端365およ
び開口端362を有している。再成形されたカップ360の直径は約0.980
インチ(24.90mm)である。
【0048】 このように、第2の押込動作は、加工前のカップ260の直径を望ましくは約
20%縮小する。再成形されたカップ360の長さは、約7/8インチ(22.
23mm)である。カップ360の壁厚は、この第2押込工程において加工前の
カップ260の壁厚と同じままである。したがって、カップ本体368およびカ
ップ底部365の壁厚は一様にカップ260の壁厚と同じであり、すなわち0.
0088インチ(0.224mm)である。カップ360が成形されるとともに
パンチ350およびスリーブ370が後退した後、ブロック状のホルダのチャネ
ル382の底部を通してピンを挿入し、それによってダイキャビティ最上部の開
口端317を介してカップを上方に押し上げることにより、カップはダイキャビ
ティ332から押し出される。
【0049】 再成形されたカップ360は、それから好ましくは2つの同様な中間ステーシ
ョンへと移送される。これらのステーションは、パンチの直径およびダイキャビ
ティの直径が次第に減少する点以外は、図4を参照して記載したものと同じ部品
および材料を備えることができる。ダイの上方へのカップの配置、パンチのスト
ロークおよびダイからのカップの取り出しに関する記載は、図4を参照して記載
したものと全て同じである。
【0050】 詳しくは、カップ360は、パンチの直径が0.764インチ(19.40m
m)であること以外は第2のステーション(図4)について記載したものと同じ
部品を有する第3のステーション(図示せず)へと移送することができる。パン
チ表面とダイの内側の壁との間の隙間は、望ましく約0.0088インチ(0.
224mm)である。パンチのストローク圧はまた、第2ステーション(図4)
において記載したものと同じとすることができる。カップは、その直径が0.7
81インチ(19.83mm)に減少するとともにその長さが1 5/16イン
チ(19.83mm)へと増加するように、第3のステーションにおいて再成形
することができる。
【0051】 第3ステーションで成形されたカップは、望ましくはその表面の全てにおいて
第2ステーションで成形されたカップと同じ0.0088インチ(0.224m
m)の一様な壁厚を有する。すなわち、第3のステーションにおいては、カップ
のあらゆる部分の壁厚を変えることなしに、カップの直径が減少しカップの長さ
が増加する。すなわち、第3ステーションにおいて再成形されたカップの本体表
面および底部の壁厚は0.0088インチ(0.224mm)のままである。
【0052】 第3ステーションにおいて再成形されたカップは、それから同様な第4ステー
ションへと移送することができる。このステーションは、パンチの直径およびダ
イのキャビティの直径が再び減少している点を除いて、第3ステーションのそれ
と全て同じ部品および材料を有することができる。
【0053】 パンチの直径は、0.629インチ(15.98 mm)とすることができる
。パンチの表面とダイの内側の壁との間の隙間は、望ましく約0.0088イン
チ(0.224 mm)である。パンチのストローク圧はまた、第2ステーショ
ン(図4)にて記載したものに同じとすることができる。このカップは、その後
に仕上げステーション(図5)へと移送されるカップ460を製造するために、
第4ステーション(図示せず)において再成形することができる。
【0054】 第4ステーションにおいて再成形されるカップ460は、第4ステーションに
おいて0.646インチ(16.40mm)へと減少した直径および1.75イ
ンチ(44.45mm)へと増加した長さを有する。再成形されたカップ460
は、望ましくは第3ステーションから供給されたカップと同じ0.008インチ
の一様な壁厚を有する。すなわち、この第4ステーションにおいては、カップの
あらゆる部分の壁厚を変えることなしに、カップの直径が減少しかつカップの長
さが増加する。
【0055】 第4ステーションにおいてそのように再成形されたカップ460は、その次に
、図5に示されている仕上げステーションへと移送することができる。仕上げス
テーションは、図4に関して示しかつ記載したものと同様な部品および材料を備
えている。すなわち、パンチ550はカーバイド鋼の円柱状の塊である。ダイ5
30はカーバイド鋼である。ホルダ580はコバルト鋼であり、スリーブ570
はカーバイド鋼である。しかしながら、先行するステーションとは異なり、この
仕上げステーション(図5)においては、カップの壁厚の一部が変化する。
【0056】 詳しくは、図5を参照すると、円柱状のパンチ550がスリーブ570のチャ
ネル580内にスライド自在に取り付けられている。スリーブ570は、このス
リーブを保持し配置するための保持フランジ578を有している。ダイ530は
、そのダイ本体を貫通する円筒状の内側の壁表面520によって定められるキャ
ビティ532を有している。キャビティ532は、ダイ本体を貫通するとともに
ダイの上部および底部を通って延びて、最上部開口端517および底部端518
を形成している。ダイ530はまた、その最上部の開口端517においてフレア
状に拡がる傾斜面542を有している。この傾斜面542は、ダイキャビティの
壁520から外側に延びている。ダイキャビティの壁519の傾斜面542の直
ぐ下の部分は、完成したケース10の周縁部40に外向きの段差を生み出すため
に外側に拡がるように形作ることができる。
【0057】 ブロックホルダ580は、ダイキャビティ532と同軸に貫通する円柱状通路
582を有している。チャネル582は、底部の開口端585において終端して
いる。したがって、連続したチャネルがダイ530およびホルダ580を貫通す
るように形成されている。パンチ550は、約0.530インチ(13.46m
m)の直径を有することができる。ダイ530は、約3/8インチ(9.53m
m)の長さを有する。仕上げステーション(図5)におけるパンチ550の表面
555とダイ530の内側の壁520との間の隙間は、望ましくは約0.006
インチ(0.152mm)である。
【0058】 先行するステーションから供給されるカップ460は、ダイ520のキャビテ
ィ532の上方に配置される。スリーブ570は、スリーブ570の外側表面5
72がカップ本体468の内側の壁と同一平面上にあり、スリーブの底縁575
がカップ底部465の内側表面に当接するように、カップ460の開口端462
に置かれる。カップ460およびその内側のスリーブ表面572は、カップ底部
465の縁部がダイ530の最上部の開放端517において傾斜面542と当接
するようにダイキャビティ532の上方に配置される。
【0059】 カップ460をダイキャビティ532の上方にそのように配置しつつ、パンチ
の底部がカップ底部465の内側表面を押し、それによってこのカップを図5に
示すような完成したカップ10へと再成形するように、パンチ550は1つの下
降ストロークにおいてカップ460内に押し込まれる。カップ460上へのパン
チの下降ストロークの作用は、カップの直径を減少させるとともにカップの長さ
を増加させ、AA電池のケースのために必要な直径および長さを有した完成した
カップ10へと帰結する。
【0060】 また、カップ460上へのパンチ550の下降ストロークは、完成品のカップ
10に再成形するためにカップをダイキャビティ532内に押し込むときに、同
時にカップの本体表面468の壁厚を減少させる。このように、再成形された完
成品のカップ10は、ダイキャビティ532(図5)内へとカップ460を押し
込むパンチ550の作用によって、0.0088インチ(0.224mm)から
0.006インチ(0.152mm)へと減少した本体表面20を有する。完成
品のカップ底部30の壁厚は、望ましくは0.0088インチ(0.224mm
)のまま不変である。
【0061】 また、カップ460がダイキャビティ532内へと押し込まれると、カップの
周縁部40には外側への段差が付けられる。段差が付けられた周縁部40は、約
4mmの長さを有する。段差が付けられている周縁部40の壁厚は、供給された
カップ460の壁厚と同じまま、すなわち0.088インチ(0.224mm)
であるが、好ましくはカップ460がダイキャビティ532内へと押し込まれる
ときに実際に0.009インチ(0.229mm)へと増加する。加工前の本体
表面468における0.0088インチ(0.224mm)の壁厚に対する、0
.006インチ(0.152mm)の壁厚を有する完成した本体表面20へと帰
着するカップの本体表面468の壁厚の減少は、ダイキャビティ532内にカッ
プ460を押し込むパンチ550の同じ1ストロークにおいて達成される。カッ
プの本体表面の壁厚の減少は、パンチ表面558とダイキャビティ壁520との
間の隙間を約0.006インチ(0.152mm)の値まで縮小することによっ
て達成される。これは、例えば図4について記載したような先行するステーショ
ンに使用する隙間より少ない。
【0062】 好ましくは、段差が付けられた周縁部の壁厚は、供給されたカップ460上へ
のパンチ550の同じ1回の下降ストロークの間に、0.0088インチ(0.
224mm)から約0.009インチ(0.229mm)へと増加する。このよ
うに、供給されたカップ460上へのパンチ550の同じ1回のストロークは、
同時にカップ本体の外径を約13.9mmに減少させるとともにカップの長さを
最終長さの約48.5mmに増加させる。これは、活物質をケースに挿入した後
にケースの周縁部を端末エンドキャップ上にかしめる前に、AA電池のケースと
して必要な直径および長さである。
【0063】 パンチ550の表面とダイ560の内側の壁520との間の隙間の減少は、パ
ンチがカップ460をダイキャビティ532内に押し込むときに、カップの本体
側面468上に「しごき」効果を発生させる。そのような「しごき」作用は、0
.0088インチ(0.224mm)から0.006インチ(0.152mm)
へ、さらには0.003インチ(0.0762 mm)程度に小さい厚みへと側
壁の厚みを減少させる。カップ側壁468の「しごき」はまた、側壁を形成して
いるニッケルメッキ鋼のいくつかの物理的な特性を変化させ、主としてこの領域
内における鋼の硬度を増加させる。
【0064】 仕上げ工程(図5)において単一の押込ストロークを使用するとともに、パン
チ550の表面とダイキャビティ壁520との間の隙間を約0.003インチ(
0.0762mm)から0.008インチ(0.203mm)の間の値に制御す
れば、カップの側壁の壁厚をこのように減少させつつカップの周縁部40の厚み
を同時に増加させることができるということがはっきりとした。周縁部の厚みの
増加は、パンチがカップ460を1つのストローク動作でダイキャビティ532
内へと押し込むときの、実際にカップの開口端の方へ移動する若干の金属の流れ
によって生じる。
【0065】 図5に示す仕上げ工程によって得られたカップ10は、段差を付けられた周縁
部40から延びるフレア状部分463を有する。述したように電池組立体におい
て用いられる、外側に段差を付けられた周縁部40を有する最終的に完成したケ
ース10を成形するために、フレア状部分は切り取られる。ダイの最上部の開口
端517における傾斜面542は、図5に示すように外側に段差を付けられた周
縁部40をもたらすように設計される。
【0066】 本発明の製法によって成形された最終的なケース10は、このように、AAサ
イズのアルカリ電池のケースとして用いることができる改良されたケースとなる
。このケース10は、本体表面(側壁)の厚みが減少しており、電池を組み立て
る間により多くの活物質をケース内に挿入することができるという点において、
従来技術のケースより有利である。このことは、ケースの周縁部の壁厚を減少さ
せないことによって達成される。
【0067】 実際には、ケースの周縁部40の壁厚は、図5を参照して記載した仕上げ工程
の間に上述したように増加する。このように、完成したケース10の周縁部40
は、カップ460がダイキャビティ532内へと押し込まれるときに「しごき」
およびそれに伴う壁厚の減少にはさらされない。したがって、周縁部は柔軟で曲
げやすいままであり、電池組立体の間に従来の方法で端子エンドキャップ上にか
しめられた後に「スプリングバック」する傾向を持たない。
【0068】 本発明の製法について一連の押込工程を有する具体的な実施例に関して説明し
たが、ケースはより少い工程、例えば1つの中間工程のみを有した工程において
成形することができる。そのような他の実施例においては、例えば予め円形にカ
ットされているニッケルメッキ鋼の平らな金属薄板を、図3のカップ成形ステー
ションに関して説明した処理部品、材料および方法を使用して、部分的に成形さ
れたカップへと押込加工することができる。この一つの工程で成形したカップは
、図5に関して記載した仕上げ工程へ直接移送することができる。この仕上げ工
程は図5に関して上述したものとすることができ、本体表面の壁厚は減少してい
るが周縁部の壁厚が変化していないまたは増加しているような最終的なカップに
帰結する。そのような2工程の製法は、より短いケース、例えば、長さが約25
mmで直径が約15mmの一次リチウムCR2電池に使用するケースを所望する
ときに特に魅力的である。
【0069】 本発明のケース10は、電気化学電池、例えばアルカリ電池を組み立てるとき
に用いることができる。このアルカリ電池は、本発明の上述した方法によって成
形された円筒形のケース10を備えることができる。本発明の方法は、何らかの
特定の電池サイズの用途へと限定されることは意図されない。非限定的な実施例
として、本発明の方法によって製作された円筒形のケース10は、図6に示され
ているAA電池用のケースとして用いることができる。
【0070】 AAアルカリ電池100(図6)は、その周縁部40をエンドキャップ組立体
790上にかしめる前において約13.9mmの外径および約48.5mmの長
さを有する円筒形のケース10を備えた、円筒形の電池である。ケース10は、
その厚みが0.0088インチ(0.224mm)である底部30、0.006
インチ(0.152mm)の壁厚を有する本体表面20、および0.009イン
チ(0.229mm)の壁厚を有する周縁部40を有している。
【0071】 例えば、電池100は亜鉛を含んで成る陽極780、凝縮された二酸化マンガ
ンを含んで成る陰極720、および陽極内の水酸化カリウムを含んで成る電解質
を備えることができる。電池の化学作用を改良するために、従前通りに添加剤を
使用することができる。このアルカリ電池は、典型的にはレーヨンまたはセルロ
ースを含んで成る従来のアルカリ電池イオン多孔性セパレータ材料770を、陽
極780と陰極720との間に使用することができる。
【0072】 陰極材料720は、以下の組成を有することができる。電解二酸化マンガン(
80〜86重量%)、黒鉛(7〜10重量%)、および6〜11規定の「水酸化
カリウム(KOH)電解質水溶液」(5〜15重量%)。水酸化カリウム電解質
水溶液は、好ましくは約1〜5重量%の酸化亜鉛を含むことができる。好ましい
陰極混合物は、約82重量%の電解二酸化マンガン(EMD)、8重量%の黒鉛
、および約1〜5重量%の酸化亜鉛を含む7規定の通常水酸化カリウム電解溶液
を約10重量%含むことができる。
【0073】 ケースの閉鎖端15は、図6に示すように一体的に成形された平らな底部30
とすることができる。底部30は、その中央から突出する一体的に成形された端
子突起部(pip)を有することができる。環状領域772を充填するために陰極7
20を挿入した後、閉鎖端772および開口端774を有する筒状に構成された
セパレータ770はケース10の中央キャビティ内に挿入される。セパレータ7
70は、従来アルカリ電池に使用されている、例えばセルロースまたはレーヨン
材料のイオン多孔性セパレータ材料から構成することができる。
【0074】 それから、湿ったスラリとすることができる陽極材料780を、中央キャビテ
ィ(陽極キャビティ)782内に射出することができる。陽極材料780は、水
銀を含まない(水銀無添加)亜鉛合金粉末を含むゲル化混合物とすることができ
る。そのような混合物は典型的には水酸化カリウム電解質水溶液、ゲル化剤、例
えばB.F.GoodrichのCARBOPOL C940のようなアクリル酸共重合体、ポリエトキシ
エステル界面活性剤、または米国特許5,401,590号(なお、その内容は
この参照によって本願明細書の開示に含まれるものとする)に記載されているよ
うな組成の陽極混合物を含むことができる。約1〜5重量%の酸化亜鉛を含んで
いる水酸化カリウム(7〜11規定)の水溶液を含んで成る追加のアルカリ電解
質は、ケース10内の陽極および陰極材料に加えることができる。
【0075】 プラスチック絶縁ディスク792とそれに溶接された金属集電装置794を有
するエンドキャップ795とを備えたエンドキャップ組立体790は、ケース1
0の開口端17に挿入することができる。エンドキャップ795は、その表面に
1つまたは複数の通気孔798を有することができる。また、プラスチック製の
絶縁ディスク792は、電池内に蓄積したガスが予め定めた値に達すると破裂す
るように設計された破壊可能な膜として機能する、一体的に配設された薄い領域
797を有することができる。ケース10の周縁部40は、例えば米国特許5,
150,602号に記載されている方法を適用することによって、絶縁ディスク
792の周縁部796およびエンドキャップ795の周縁部798の上にかしめ
ることができる。
【0076】 プラスチック製絶縁ディスク792は、ポリプロピレン、タルク充填ポリプロ
ピレン、スルホン化ポリエチレンまたはナイロンとすることができる。集電装置
794は、集電装置の材料として有効であることが分かっている様々な周知の導
電金属、例えば黄銅、スズメッキ黄銅、青銅、銅またはインジウムメッキ黄銅か
ら選択することができる。集電装置794は、電池の長手方向の中心軸線705
と同軸に配設される。エンドキャップ795は、例えばニッケルメッキ冷間圧延
鋼またはステンレス鋼、好ましくはニッケルメッキ低炭素鋼のような良好な機械
的強度および耐食性を有する導電性の金属から造ることができる。
【0077】 本発明を具体的な実施例に関して説明したが、変化が本発明の概念から逸脱す
ることなく変更が可能であることは理解されなければならない。したがって、本
発明は具体的な実施例に限定されることは意図されない。しかしながら、本発明
の範囲は請求項およびそれの均等物によってよりよく示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明よるケースの成形後における断面を示す立面図。
【図2】 平らな薄板を円形に切り抜く予備工程で用いる金型部品の分解斜視図。
【図3】 金属の円形の平らな薄板を部分的に成形されたカップへと絞り加工するための
第1の中間工程に用いる金型部品の分解斜視図。
【図4】 図3に示されている部分的に成形されたカップをさらに絞り加工するための第
2の中間工程に用いる金型部品の分解斜視図。
【図5】 図4の部分的に成形されたカップを完成したカップへとさらに絞り加工するた
めの仕上工程に用いる金型部品の分解斜視図。
【図6】 電池の完成品に用いられている本発明のケースの断面を示す立面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジェイ、ルーカス アメリカ合衆国コネチカット州、ニュー、 ミルフォード、サリバン、ファーム、ロー ド、10 (72)発明者 キース、バックル アメリカ合衆国コネチカット州、サドバリ ー、アモス、ホワイト、ロード、108 Fターム(参考) 5H011 BB03 DD03 DD26 KK01 【要約の続き】 程において増加する。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気化学電池のためのケースであって、円筒形の本体表面と、開口端と、前記
    本体表面と一体な閉鎖端と、前記開口端において前記本体表面から一体に延びる
    周縁部とを備え、 前記本体表面が前記閉鎖端の壁厚より小さい壁厚を有する、ことを特徴とする
    ケース。
  2. 【請求項2】 前記周縁部は、前記本体表面の外径より大きな外径を有するように外側に段差
    が付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のケース。
  3. 【請求項3】 前記周縁部の長さが約3〜5mmである、ことを特徴とする請求項2に記載の
    ケース。
  4. 【請求項4】 前記周縁部が前記本体表面の壁厚より大きい壁厚を有する、ことを特徴とする
    請求項2に記載のケース。
  5. 【請求項5】 前記周縁部の壁厚が、前記本体表面の壁厚より約0.002〜0.006イン
    チ(0.0508〜0.152mm)大きい、ことを特徴とする請求項4に記載
    のケース。
  6. 【請求項6】 前記本体表面の壁厚がその長さに沿って一様である、ことを特徴とする請求項
    1に記載のケース。
  7. 【請求項7】 前記閉鎖端の壁厚が約0.006〜0.015インチ(0.152〜0.38
    1mm)であり、 前記本体表面の壁厚が、前記閉鎖端の壁厚より約0.002〜0.005イン
    チ(0.0508〜0.127mm)小さい、ことを特徴とする請求項1に記載
    のケース。
  8. 【請求項8】 前記ケースがニッケルメッキ鋼を含んで成る、ことを特徴とする請求項1に記
    載のケース。
  9. 【請求項9】 前記ケースが約7〜35mmの外径および約20mm〜60mmの長さを有す
    る、ことを特徴とする請求項1に記載のケース。
  10. 【請求項10】 電気化学電池のための円筒形ケースを成形する方法であって、 (a)金属薄板の表面に当てられる第1の金属パンチのストロークによって第1
    のダイのキャビティ内に前記薄板を押し込み、それによって前記薄板を円筒形の
    本体表面と閉鎖端と開口端とを有するカップ形状へと絞り加工し、その際の前記
    本体表面および前記閉鎖端の壁厚が前記金属薄板の厚みと同じである工程と、 (b)前記カップの内側表面に接触する第2の金属パンチのストロークによっ
    て第2のダイのキャビティ内に前記カップを押し込んで、さらに絞り加工された
    円筒形の本体表面と閉鎖端と開口端とを有するカップを製造し、その際の前記本
    体表面の壁厚がその閉鎖端の壁厚より小さい工程と、 を備えることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 前記工程(b)において製造された前記さらに絞り加工されたカップが、前記
    工程(a)において成形されたカップの長さと直径よりも大きな長さと小さな外
    径とを有する、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記工程(b)における前記押し込みの間に、段差付きの周縁部が成形され、 前記周縁部は、前記カップの開放端において前記本体表面から一体的に延びて
    おり、 前記周縁部の直径は、前記工程(b)において成形される前記カップの本体表
    面の直径より大きい、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記工程(b)において成形される前記周縁部が、前記本体表面の壁厚より大
    きい壁厚を有する、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記工程(b)において成形される前記周縁部が約3〜5mmの長さを有する
    、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記金属がニッケルメッキ鋼を含んで成る、ことを特徴とする請求項10に記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 中間工程(a.1)をさらに備え、 前記工程(a)において成形されたカップは、このカップの内側表面に接触する
    金属パンチのストロークによって、このカップを中間ダイのキャビティ内へと押
    し込んで、さら絞り加工された円筒形の本体表面と閉鎖端と開口端とを有するカ
    ップを製造する前記中間工程(a. 1)へ移送され、 前記工程(a.1)において成形されたカップは、前記工程(a)において成形
    されたカップの長さと直径よりも大きな長さと小さな直径とを有する、ことを特
    徴とする請求項10に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記工程(a.1)において成形されるカップの前記本体表面および前記閉鎖
    端の壁厚は、前記工程(a)において成形されるカップの前記本体表面および前記
    閉鎖端の壁厚とそれぞれ同じである、ことを特徴とする請求項16に記載の方法
  18. 【請求項18】 前記工程(b)において成形されるカップの前記閉鎖端の壁厚は約0.006
    〜0.015インチ(0.152〜0.381mm)であり、 前記工程(b)において成形されるカップの前記本体表面の壁厚は、前記工程
    (b)において成形されるカップの前記閉鎖端の壁厚よりも約0.002〜0.
    005インチ(0.0508〜0.127mm)小さい、ことを特徴とする請求
    項10に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の金属パンチが円筒状の表面を有し、 前記第1のパンチと前記第1のダイのキャビティの内側表面との間の隙間は0
    .006〜0.015インチ(0.152〜0.381mm)である、ことを特
    徴とする請求項10に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記第2の金属パンチが円筒状の表面を有し、 前記第2のパンチと前記第2のダイのキャビティの内側表面との間の隙間が0
    .003〜0.015インチ(0.0762〜0.381mm)である、ことを
    特徴とする請求項10に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記第2の金属パンチが円筒状の表面を有し、 前記第2のパンチと前記第2のダイのキャビティの内側表面との間の隙間が0
    .003〜0.008インチ(0.0762〜0.203mm)である、ことを
    特徴とする請求項10に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記第1および第2のパンチがカーバイド鋼を含んで成る、ことを特徴とする
    請求項10に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記工程(a)および(b)における押し込み加工は、前記第1および第2の
    パンチの1回のストローク動作によって達成される、ことを特徴とする請求項1
    0に記載の方法。
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