JPH05299984A - 周波数逓倍回路及び画面表示装置 - Google Patents

周波数逓倍回路及び画面表示装置

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JPH05299984A
JPH05299984A JP35173792A JP35173792A JPH05299984A JP H05299984 A JPH05299984 A JP H05299984A JP 35173792 A JP35173792 A JP 35173792A JP 35173792 A JP35173792 A JP 35173792A JP H05299984 A JPH05299984 A JP H05299984A
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flip
circuit
clock
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flop
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JP35173792A
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Akira Sawamura
陽 沢村
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外付けコンデンサが不要で、完全に1チップ化
することが可能な構成の周波数逓倍回路及びこの回路を
有する画面表示装置を実現する。 【構成】逓倍クロック発生回路210は、基本クロック
Aを受けてその立上がり及び立下がりのタイミングで逓
倍信号Bを立ち上げる。一致検出回路230は、フリッ
プフロップ222が逓倍クロックBを受けて動作したこ
とを検出して一致検出信号Fを出力する。すると、フリ
ップフロップ211,222が初期化されて逓倍信号B
が立下がる。その結果、基本クロックAの2倍の周波数
を有し、フリップフロップ222を確実に動作させ得る
パルス幅を有する逓倍クロックBを、コンデンサを用い
ずに発生することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、周波数逓倍回路及び
画面表示装置に関し、詳しくは、テレビジョンやVTR
等の映像機器のAFC等に用いられ、基本クロックの立
上がりと立下がりのタイミングでパルスを出力すること
で基本クロックの2倍の周波数の逓倍クロックを発生す
る周波数逓倍回路及びこの周波数逓倍回路を有する画面
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン等の映像表示装置において
は、受信した映像信号を表示するためのタイミング信号
として水平同期信号や垂直同期信号等の同期信号を使用
する。このため、VTR等の記録装置においては、映像
信号とともに或は映像信号に含まれて各種の同期信号も
記録され、再生時には同期信号も再生されてタイミング
信号として使用される。
【0003】しかし、VTRには高速低速再生等の機能
が一般的に採用されており、かかる場合には記録された
同期信号を単純に再生するだけでは再生された同期信号
の周期等が不正確なため、再生された同期信号をそのま
ま用いることができない。例えば、高速再生時には標準
速度との速度比に応じて同期信号を間引かなければなら
ない。そこで、再生された同期信号に代わり、それに同
期する標準の周波数の信号が必要とされる。
【0004】このような信号を発生するための回路とし
ていわゆるAFC回路があり、その前段部では、約1
4.3MHzの基本クロックを受けて一旦2倍の周波数
である約28.6MHzに逓倍し、この逓倍クロックを
切換え信号に応じて7分周又は8分周することが行われ
ている。さらに243分周することで標準の水平同期の
周波数である15.75KHzの信号が生成される。こ
こで、28.6MHzのクロックを専用の発振回路で直
接発生させることをしないのは、正確な周波数で発振す
る発振回路を構成するには高価で大きなサイズの水晶発
振器を要するためである。通常、装置には映像信号受信
などのための基本クロックの発生回路が既に存在してお
り、そこで発生される正確な基本クロックを使用するこ
とで、比較的にコストをかけずに代わりの回路が構成で
きるからである。
【0005】図5は、そのような回路の従来例であり、
周波数逓倍回路10と分周回路20とからなるAFC回
路の前段部分のブロック図である。ここで、11はコン
デンサ、12は抵抗であり、21,22,23,24,
25,26はフリップフロップ、27はNORゲートで
ある。逓倍回路10は、コンデンサ11と抵抗12とか
らなる充放電回路いわゆる微分回路等を有して、基本ク
ロックAの立上がり及び立下がりを検出し、その度に逓
倍クロックBを出力する。よって、逓倍クロックBは基
本クロックAの2倍の周波数となる。
【0006】分周回路20は、逓倍クロックBを受け、
それを7分周又は8分周して生成した分周信号EをAF
C回路の後段部分へ出力する。そのために、フリップフ
ロップ22,23,24,25,26とNORゲート2
7が環状に接続されて逓倍クロックBを分周するための
カウンタを構成している。さらに、分周比切換え信号C
をフリップフロップ21で同期化した信号でフリップフ
ロップ26が逓倍クロックBに応じて動作するか否かを
制御することで、7分周するか8分周するかを切換え
る。
【0007】このような構成の前段部分を有するAFC
回路は、他に位相検波回路や比較回路等を有して分周比
切換え信号Cのデューティ比を制御することにより、必
要な周波数の分周信号Eを発生することができる。具体
的に述べると、約14.3MHzの基本クロックAを受
け、逓倍回路10により約28.6MHzの逓倍クロッ
クBとし、これを7×243分周(約14.6KHz)
又は8×243分周(約16.8KHz)するが、この
ときに分周比切換え信号Cによりこれらの分周比を混合
することで15.75KHzの分周信号Eを生成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のA
FC回路等においては、固有の発振回路を持たずに既存
の基本クロックを逓倍回路で周波数を2倍にすること
で、必要な周波数の逓倍クロックを生成している。こう
することで水晶発振器の追加が不要となるので、この回
路構成によりコストやサイズ等の制約をクリアしようと
している。しかし、競争の激しいVTR等においてはコ
ストダウンの要求が強く、特に、カメラ一体型VTR等
においてはコストダウンに加えて小形化の要求も極めて
強く、単に水晶発振器を節約しただけでは不十分であ
る。そこで、さらなる要求に答えるためには、高集積化
による回路の1チップ化という技術的手段が図られるこ
ととなる。
【0009】ところが、逓倍回路を用いた従来の構成の
AFC回路では、逓倍回路にコンデンサを必要とするた
め、いかに高集積化を進めても回路基板上にICの他に
外付け部品をも搭載しなければならない。このことは、
組立てコストがそれ以上には下がらないことを意味し、
好ましくない。また、コンデンサはその容量や特性が温
度変化や経時変化しやすく、論理ICに比較すると遥か
に信頼性が低い部品であり、コンデンサで時定数を定め
る回路の構成は、それを採用した装置の長期信頼性の面
からも問題がある。この発明の目的は、このような従来
技術の問題点を解決するためのものであって、完全に1
チップ化することが可能な構成の周波数逓倍回路を実現
し、もって、画面表示装置等のコスト低減及び性能向上
に貢献することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
のこの発明の周波数逓倍回路の第1の構成は、第1のフ
リップフロップが基本クロックの立上がりのタイミング
で逓倍クロックの1パルスの出力を開始し検出信号を受
けて出力を停止し、第2のフリップフロップが前記基本
クロックの立下がりのタイミングで前記逓倍クロックの
1パルスの出力を開始し前記検出信号を受けて出力を停
止する逓倍クロック発生回路と、前記逓倍クロック発生
回路の出力をクロック入力として受けて入力状態を記憶
する第3のフリップフロップと、前記逓倍クロック発生
回路の出力を受けると、第3のフリップフロップが前記
記憶する動作の完了後の出力値となっていること又は第
3のフリップフロップの入力値と出力値とが一致してい
ることを検出して前記検出信号を出力する検出回路と、
を備えるものである。
【0011】この発明の周波数逓倍回路の第2の構成
は、上述の構成の逓倍クロック発生回路と、以下の第3
のフリップフロップと検出回路とを備えるものである。
第3のフリップフロップは、前記逓倍クロック発生回路
の出力をクロック入力として受けて動作する1個以上の
第4のフリップフロップを有する順序回路に、第4のフ
リップフロップと同数含まれて第4のフリップフロップ
に1対1に対応し、それぞれ対応する第4のフリップフ
ロップの入力信号とすべき信号を自身の入力信号とし、
それぞれ自身の出力信号を対応する第4のフリップフロ
ップの入力信号として出力する。さらに、第3のフリッ
プフロップは前記逓倍クロック発生回路の出力の立上が
り(又は立下がり)のタイミングで動作し、第4のフリ
ップフロップは前記逓倍クロック発生回路の出力の立下
がり(又は立上がり)のタイミングで動作する。検出回
路は、前記逓倍クロック発生回路の出力を受けると全て
の第3のフリップフロップについて入力値と出力値とが
等しいことを検出し、これを検出信号として逓倍クロッ
ク発生回路に出力する。
【0012】この発明の画面表示装置の構成は、上述の
構成の逓倍クロック発生回路を有するものである。
【0013】
【作用】このような第1の構成のこの発明の周波数逓倍
回路又はこの回路を有する画面表示装置にあっては、先
ず、逓倍クロック発生回路において、第1のフリップフ
ロップにより逓倍クロックの1パルスの出力が基本クロ
ックの立上がりで開始され、さらに、第2のフリップフ
ロップにより逓倍クロックの1パルスの出力が基本クロ
ックの立下がりでも開始される。また、検出信号を受け
ると、第1,第2のフリップフロップは何れも逓倍クロ
ックのパルスの出力を停止する。よって、逓倍クロック
のパルスが出力されていない状態では、その後の基本ク
ロックの最初の立上がり又は立下がり何れのタイミング
でも逓倍クロックの1パルスの出力が開始される。次
に、この逓倍クロックのパルスの出力の開始を受けて、
第3のフリップフロップが動作する。そして、検出回路
がその動作完了後の状態を検出して検出信号を出力す
る。すると、この検出信号を受けて、第1,第2のフリ
ップフロップが逓倍クロックの1パルスの出力を停止す
る。つまり、1パルス出力される。
【0014】以後は、基本クロックの立上がり又は立下
がりが検出される度に上述のことが繰り返される。した
がって、基本クロックを受けてその立上がり又は立下が
りエッジ毎に、すなわち基本クロックの半周期ごとに逓
倍クロックのパルスが出力される。その結果、この発明
では、従来必要とされていた外付けのコンデンサを使用
せずに、ゲート素子とフリップフロップにより逓倍クロ
ックを発生する回路が実現できるので、周波数逓倍回路
を完全に1チップ化することが可能となる。
【0015】また、第4のフリップフロップを有する他
の順序回路においてこの発明の周波数逓倍回路からの逓
倍クロックを使用するときには、第4のフリップフロッ
プの個数に応じて第3のフリップフロップの個数と検出
回路の入力数とが拡張されて上述の第2の構成の周波数
逓倍回路又はこの回路を有する画面表示装置となり、さ
らに当該順序回路の構成も対応して拡張される。このよ
うな第2の構成の周波数逓倍回路又はこの回路を有する
画面表示装置とすることで、それぞれに対応する第3,
第4のフリップフロップは一対でいわゆるマスタースレ
ーブ構成の1フリップフロップとしての機能を果たすこ
とができる。そして、逓倍クロックの立上がりでマスタ
ー相当の第3のフリップフロップが動作し、その動作が
完了したことを検出回路が検出してから検出信号が出さ
れて逓倍クロックが立下げられるので、第3のフリップ
フロップの動作結果が確実なものとなる。
【0016】その後、逓倍クロックの立下がりを受けて
スレーブ相当の第4のフリップフロップが動作すること
になるが、第4のフリップフロップの入力は全て一旦第
3のフリップフロップを介すことで安定状態にあるの
で、マスタースレーブ構成の効果によりいわゆるレーシ
ングの現象が発生することもない。したがって、この発
明の構成の周波数逓倍回路は、逓倍クロックを使用する
他の順序回路と協動して、確実に動作することができ
る。よって、その順序回路等とともに1チップICに集
積可能であり、しかも、外付けコンデンサが不要なので
そのICのピンを1つ節約できる。なお、上記説明にお
いて、逓倍クロックの立上がりと立下がりとを入れ替え
ても、単なる論理の対応付けの違いを除き同一の作用効
果である。
【0017】
【実施例】以下、この発明の第1の構成の周波数逓倍回
路の一実施例について、図面を参照しながら詳細に説明
する。図1は、この発明の基本構成を具体化した周波数
逓倍回路の例であり、図2は、その回路の動作を説明す
るための各信号の波形例である。なお、図1における信
号の符号と図2における信号の符号とは同一の符号をも
って対応付けがなされている。図1で、211,21
2,222はフリップフロップ、213はORゲート、
231はANDゲート、232は否定付きの排他的OR
ゲートである。
【0018】フリップフロップ211は、第1のフリッ
プフロップの具体例であり、一致検出信号Fをリセット
入力端子Rに受けて出力値が初期化され(逓倍クロック
のパルス出力を停止し)、基本クロックAをクロック入
力端子Cに受けてその立上がりのタイミングで出力値が
反転される。そして、出力端子Qから出力値を信号Aa
として出力する(逓倍クロックのパルス出力を開始す
る)。フリップフロップ212は、第2のフリップフロ
ップの具体例であり、一致検出信号Fをリセット入力端
子Rに受けて出力値が初期化され、基本クロックAをク
ロック入力端子Cに受けてその立下がりのタイミングで
出力値が反転される。そして、出力端子Qから出力値を
信号Abとして出力する。
【0019】ORゲート213は、フリップフロップ2
11,212の出力である信号Aa,Abの論理和を生
成し、それを逓倍クロックBとして出力する。フリップ
フロップ211,212とORゲート213は逓倍クロ
ック発生回路210を構成し、この逓倍クロック発生回
路210は上述の構成により基本クロックAの立上がり
立下がりで逓倍クロックBのパルスを立ち上げるもので
ある。なお、ワイヤードOR構成を採用した場合にはO
Rゲート213が省略可能である。
【0020】フリップフロップ222は、第3のフリッ
プフロップの具体例としてのDフリップフロップであっ
て、入力信号Hを入力端子Dに受け、逓倍クロックBを
クロック入力端子Cに受けてその立上がりのタイミング
で入力信号Hの値を取り込んで出力値とする。そして、
出力端子Qから出力値を信号Jとして出力する。なお、
このフリップフロップはDタイプに限られるものではな
いが、このタイプを用いると検出回路の構成が容易であ
る。また、フリップフロップ222は通常は逓倍クロッ
クBを用いる他の順序回路に付加されたり、その一部の
フリップフロップを兼用することが多い。
【0021】排他的ORゲート232は、信号Hと信号
Jとを受けてその値が一致していることを示す信号Gを
出力する。フリップフロップ222がDタイプなので入
力値と出力値の一致をもって動作完了確認の信号として
よい。なお、論理の都合でここでは否定付きのものを採
用している。ANDゲート231は、信号Gと逓倍クロ
ックBとを受けて、逓倍クロックBのパルスを立ち下げ
るタイミングを示す一致検出信号Fを発生する。AND
ゲート231と排他的ORゲート232とが構成する一
致検出回路230は検出回路の具体例であり、一致検出
信号Fは検出信号の具体例である。
【0022】次に、図2の波形例を参照しながら図1の
回路の動作を説明する。基本クロックAが立ち上がると
(波形A参照)、それを受けたフリップフロップ211
により信号Aaが立ち上がる(波形Aa参照)。そうす
るとORゲート213により逓倍クロックBも立ち上が
る。このときまでは他の回路からの信号である信号Hの
値と以前の値の記憶である信号Jとは一致しているか否
かは定まらないが(波形Gの破線部分参照)、このとき
からは逓倍クロックBを受けたフリップフロップ222
により信号H,Jは一致するので信号Gが出力される
(波形Gの実線部分参照)。
【0023】そして、逓倍クロックBが“1”のときに
信号Gが出力されると、ANDゲート231により、一
致検出信号Fが発せられる(波形F参照)。一致検出F
をフリップフロップ211が受けると、信号Aaが立下
がり、それに従って逓倍クロックのパルスも立下がる。
このようにして、基本クロックAの立上がりで、逓倍ク
ロックBのパルスが1つ発せられる。また、逓倍クロッ
クBの“0”状態を受けて一致検出信号も停止するの
で、最初の状態に戻る。
【0024】基本クロックAの立ち下がりの場合には、
それを受けたフリップフロップ212により信号Abが
立ち上がる(波形Ab参照)。そうするとORゲート2
13により逓倍クロックBも立ち上がる。以後は、説明
の繁雑な繰り返しを避けるため詳細な説明は割愛する
が、立上がりの場合と同様にして、基本クロックAの立
下がりでも、逓倍クロックBのパルスが1つ発せられ
る。
【0025】したがって、この発明の構成の周波数逓倍
回路では、コンデンサを用いることなく、基本クロック
Aから2倍の周波数の逓倍クロックBを生成することが
できる。これにより従来必要であったコンデンサという
外付け部品が不要となるので、周波数逓倍回路を完全に
1チップ化することができる。そうすると、部品点数が
減少した分だけ組立てコストが下がって生産性が向上
し、しかも、信頼性の低いコンデンサを排除した分だけ
信頼性が向上する。
【0026】図3はこの発明の第2の構成の実施例とし
ての周波数逓倍回路の具体例であり、従来例の図4に対
応するものである。フリップフロップ111は第1のフ
リップフロップの具体例であり、フリップフロップ11
2は第2のフリップフロップの具体例であり、NORゲ
ート113はゲート回路の具体例であり、これらは逓倍
クロック発生回路110を構成する。この逓倍クロック
発生回路110は、既述の逓倍クロック発生回路210
と同様の構成,作用であり、基本クロックAの立上がり
立下がりで逓倍クロックのパルスを出力するものであ
る。ただし、論理の都合で負論理の逓倍クロック*B
(Bに対して反転する信号)を出力する。
【0027】フリップフロップ122a,123a,1
24a,125aは第3のフリップフロップの具体例で
あり、フリップフロップ122b,123b,124
b,125bは第4のフリップフロップの具体例であ
る。フリップフロップ122aと122b、123aと
123b、124aと124b、125aと125b
は、それぞれ対を成してマスタースレーブ構成の1フリ
ップフロップとしての機能を果たすものであり、それぞ
れの対が従来例のそれぞれのフリップフロップ22,2
3,24,25に対応するものである。よって、これら
のフリップフロップ122a〜125a,122b〜1
25bとフリップフロップ121,126とゲート12
7が構成する分周回路120は、従来例の分周回路20
と相似の構成であり、逓倍クロック*Bをクロックとし
て同様の作用により同等の分周信号Eを発生することが
できる。
【0028】一致検出回路130は、ゲート131,1
32,133,134,135から構成され、逓倍クロ
ック*Bの立下がりを受けてマスター相当のフリップフ
ロップ122a〜125aが動作し、フリップフロップ
122a〜125aのそれぞれが全て入力信号の値と出
力値とが一致すると、一致検出信号Fを出力する。この
一致検出信号Fを受けて初めてフリップフロップ11
1,112がリセットされて逓倍クロック*Bが立上げ
られるので、マスター側の全ての動作が完了したことが
確認されるまで逓倍クロック*Bのパルス状態が保持さ
れる。これによりマスター側のフリップフロップの動作
結果が確実なものとなる。
【0029】その後、逓倍クロック*Bの立上がりを受
けて、スレーブ相当のフリップフロップ122b〜12
5bが動作する。これらのフリップフロップの入力は全
て一旦マスター側のフリップフロップを介すことで安定
状態にあるので、スレーブ側のフリップフロップ122
b〜125bはいわゆるレーシングを起こすことなく安
定して動作することができる。したがって、逓倍クロッ
ク発生回路110と一致検出回路130とで構成される
この周波数逓倍回路は、逓倍クロック*Bを使用するた
めに拡張された分周回路120と協動して、例えばAF
C回路の前段として確実に動作することができる。
【0030】その結果、この発明の構成の周波数逓倍回
路は、外付けコンデンサが不要なので、分周回路等の他
の順序回路やゲート回路などとともに1チップICに集
積することができる。しかも、検出回路が動作完了を確
認するので温度変化の影響を受けることがない。すなわ
ち、コンデンサ使用時における温度変化の影響により逓
倍クロックのパルス幅が変動してフリップフロップの動
作が不安定になるといった不都合が解決され、確実に動
作することができる。よって、信頼性が向上する。
【0031】また、図4に、コンデンサを用いることな
く基本クロックAからその逓倍クロックBを発生するこ
の逓倍回路210を有する画面表示装置を示す。ここ
で、300は一致検出回路230等を含んだAFC回路
であり、これは、逓倍クロックBから15.75KHz
のリセット信号Gを生成する。また、310は画像表示
処理用のIC(OSD)であり、これは、逓倍クロック
Bの分周クロックをドットクロックとして受けてスーパ
ーインポーズの処理を行う。従来のコンデンサを用いた
逓倍方法では逓倍クロックBの周期が温度によって変化
することから、この分周クロックの周期が不安定であっ
た。このため、この分周クロックを受けるIC310に
関して、かかる温度特性をも考慮して十分に余裕を持っ
て高速に動作するように設計することが必要とされた。
【0032】これに対し、この発明の逓倍回路210で
は、上述の如く基本クロックの立上がり及び立下がりの
タイミングを利用していることから、コンデンサ等が不
要で温度特性による不都合がない。そこで、この発明の
画面表示装置では、分周クロックの温度特性を考慮する
必要がなく、IC310の設計が容易となる。特に、ク
ロックが安定した分だけ処理速度に余裕が生じて、設計
が容易あるいは回路が簡易になる。そして、このIC3
10によりスーパーインポーズ処理されたビデオ信号が
ディスプレイ上に表示される。
【0033】
【発明の効果】以上の説明のとおり、この発明の構成の
周波数逓倍回路又はこの回路を有する画面表示装置で
は、外付けコンデンサを使用しないで、逓倍クロックを
発生させることができるので、その回路全体の完全な1
チップ化が実現可能である。その結果、回路基板上に搭
載すべき外付け部品が減って組立てコストが下がり、ま
た、経時変化,温度変化しやすくて信頼性の低い部品が
減るので回路の信頼性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の第1の構成の周波数逓倍回
路の一実施例である。
【図2】図2は、その回路の動作を説明するための各信
号の波形例である。
【図3】図3は、この発明の第2の構成の周波数逓倍回
路を応用した回路の一実施例である。
【図4】図4は、この発明の画面表示装置の一実施例で
ある。
【図5】図5は、従来の構成の周波数逓倍回路を応用し
た回路の一例である。
【符号の説明】
10 逓倍回路 11 コンデンサ 12 抵抗 20 分周回路 21,22,23,24,25,26 フリップフロッ
プ 27 NORゲート 110 逓倍クロック発生回路 111,112 フリップフロップ 113 NORゲート 120 分周回路 121,122a,122b,123a,123b フ
リップフロップ 124a,124b,125a,125b,126 フ
リップフロップ 127 NORゲート 130 一致検出回路 131 ANDゲート(負論理NORゲート) 132,133,134,135 排他的ORゲート 210 逓倍クロック発生回路 211,212 フリップフロップ 213 ORゲート 222 フリップフロップ 230 一致検出回路 231 ANDゲート 232 否定付きの排他的ORゲート 300 AFC回路 310 画面表示処理IC(OSD) A 基本クロック B 逓倍クロック C 分周比切換え信号 D リセット信号 E 分周信号 F 一致検出信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のフリップフロップが基本クロックの
    立上がりのタイミングで逓倍クロックの1パルスの出力
    を開始し検出信号を受けて出力を停止し第2のフリップ
    フロップが前記基本クロックの立下がりのタイミングで
    前記逓倍クロックの1パルスの出力を開始し前記検出信
    号を受けて出力を停止する逓倍クロック発生回路と、前
    記逓倍クロック発生回路の出力をクロック入力として受
    けて入力状態を記憶する第3のフリップフロップと、前
    記逓倍クロック発生回路の出力を受けて第3のフリップ
    フロップが前記記憶する動作の完了後の出力値となって
    いること又は第3のフリップフロップの入力値と出力値
    とが一致していることを検出して前記検出信号を出力す
    る検出回路と、を備えることを特徴とする周波数逓倍回
    路。
  2. 【請求項2】請求項1記載の周波数逓倍回路であって、
    前記逓倍クロック発生回路の出力をクロック入力として
    受けて動作する1個以上の第4のフリップフロップを有
    する順序回路に同数の第3のフリップフロップが属して
    第4のフリップフロップに1対1に対応し、それぞれ第
    4のフリップフロップの入力信号とすべき信号を対応す
    る第3のフリップフロップの入力信号とし、それぞれ第
    3のフリップフロップの出力信号を対応する第4のフリ
    ップフロップの入力信号とし、第3のフリップフロップ
    は前記逓倍クロック発生回路の出力の立上がり(又は立
    下がり)のタイミングで動作し、第4のフリップフロッ
    プは前記逓倍クロックの立下がり(又は立上がり)のタ
    イミングで動作し、前記検出回路は前記逓倍クロック発
    生回路の出力を受けると全ての第3のフリップフロップ
    について入力値と出力値とが等しいことを検出して前記
    検出信号を出力することを特徴とする周波数逓倍回路。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の周波数逓倍回
    路を有することを特徴とする画面表示装置。
JP35173792A 1991-12-09 1992-12-08 周波数逓倍回路及び画面表示装置 Pending JPH05299984A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006217455A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Kawasaki Microelectronics Kk リングオシレータ回路
USRE44814E1 (en) 1992-10-23 2014-03-18 Avocent Huntsville Corporation System and method for remote monitoring and operation of personal computers

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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USRE44814E1 (en) 1992-10-23 2014-03-18 Avocent Huntsville Corporation System and method for remote monitoring and operation of personal computers
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