JPH05299932A - 受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、電力損失が小さく、また、装置自
体のサイズが小型の受信装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明は、入射した電波を反射して集める反
射鏡と、この反射鏡で集められた電波を捕捉する一次放
射器と、この一次放射器で捕捉された電気信号の周波数
変換を行うコンバータとを有する受信装置において、コ
ンバータは裏面をメタライズした絶縁性基板１上に搭載
され、この絶縁性基１板の裏面には一次放射器として用
いるヘリカルアンテナのヘリカルコイル５が取り付けら
れ、メタライズ面３はコンバータのグラウンド導体とし
て用いられると共にヘリカルアンテナの反射板として用
いられることを特徴とする。上記の構成によれば、ヘリ
カルコイル５は絶縁性基板に設けたコンバータに直接接
続され、ヘリカルコイル５からコンバーターまでの距離
が小さくできるので、集めた電波の電力損失が小さくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】衛生放送受信装置、特に一次放射
器等の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来技術としては、例えば、”衛生放送
の受信入門”、日本放送出版協会編にあるようにＢＳ受
信装置の場合、ＢＳアンテナとしてパラボラアンテナを
用いたものがある。この場合、ＢＳアンテナ部は図３の
ようにパラボラと１次放射器でできている。この１次放
射器には、種々のものがあるが、このなかでヘリカルア
ンテナを用いたものがある。ヘリカルアンテナは、ヘリ
カルコイルと反射板からなる。この反射板の後ろにコン
バーターと呼ばれるマイクロ波ＩＣ（ＭＩＣ）あるいは
モノリシックマイクロ波ＩＣ（ＭＭＩＣ）等の電子回路
が別体で結合されるのが普通である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来装置で
は、ヘリカルコイルからコンバーターまでの距離が大き
く、そのため、集めた電波の電力損失が大きかった。

【０００４】また、ＭＭＩＣ等の電子回路が、ヘリカル
コイルと別体のため、全体としてのサイズが大きくなっ
ていた。

【０００５】そこで、本発明は、上記欠点を解決した受
信装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、入射した電波
を反射して集める反射鏡と、この反射鏡で集められた電
波を捕捉する一次放射器と、この一次放射器で捕捉され
た電気信号の周波数変換を行うコンバータとを有する受
信装置において、コンバータは裏面をメタライズした絶
縁性基板上に搭載され、この絶縁性基板の裏面には一次
放射器として用いるヘリカルアンテナのヘリカルコイル
が取り付けられ、メタライズ面はコンバータのグラウン
ド導体として用いられると共にヘリカルアンテナの反射
板として用いられることを特徴とする。

【０００７】

【作用】上記の構成によれば、ヘリカルコイルはセラミ
ック等でできた絶縁性基板に設けたＭＭＩＣ等の電子回
路に直接接続され、ヘリカルコイルからコンバーターま
での距離が小さくできるので、集めた電波の電力損失が
小さくなる。

【０００８】

【実施例】以下、添付図面を参照して本発明に係る実施
例を説明する。なお、図面の説明において、同一要素に
は同一符号を付し、重複する説明を省略する。

【０００９】図１は、本発明の実施例であるＢＳ受信装
置の一次放射器を斜め前方から見た斜視図であり、図２
は、それを斜め後方から見た斜視図である。

【００１０】図に示すように、円形の絶縁性基板である
セラミックベース基板１１の一方の面は、基板１１内を
貫通したスルーホールを中心とした円で囲まれる一定範
囲１２を除き、全面がメタライズされている。一方、セ
ラミックベース基板１１のメタライズ面１３と反対の側
の面には、ＢＳコンバータが搭載され、このＢＳコンバ
ータはリッド１６によって覆われている。なお、符号１
４はＢＳコンバータの出力端子を示している。

【００１１】ヘリカルコイル１５は、メタライズされた
面に接触しないようスルーホールにはめ込まれてセラミ
ックベース基板１１に固着され、セラミックベース基板
１１に設けられた上述したＢＳコンバータの入力端子と
電気的に接続されている。

【００１２】メタライズ面１３は、ＢＳコンバータのグ
ラウンド導体として用いられるとともに、ヘリカルコイ
ルとの関係において反射板としての役割を有する。

【００１３】ＢＳコンバータは、図３の回路図に示すよ
うに、高周波用低雑音増幅回路１７と、混合回路１８
と、局部発信回路１９と、中間周波増幅回路２０とを備
えている。ヘリカルコイル１５からの電波信号は、高周
波低雑音増幅回路１７で増幅され、次に混合回路１８で
局部発信回路１９からの信号と混合され中間周波数帯の
信号に変換された後、中間周波数増幅回路２０で増幅さ
れ、図示省略したＢＳチューナへむけて出力される。

【００１４】すなわち、パラボラ反射板により集められ
た電波が、ヘリカルコイル１５で捕捉されて電圧変化と
なり、ヘリカルコイル１５からセラミックベース基板１
１表面に設けられたＢＳコンバータに伝送されることに
なる。

【００１５】このように、本実施例によれば、ヘリカル
コイル１５はセラミック基板に設けたＢＳコンバータに
直接接続されるので、ヘリカルコイル１５からコンバー
ターまでの距離が小さくなり、集めた電波の電力損失を
小さくできる。

【００１６】また、ＢＳコンバータのグラウンド導体と
ヘリカルアンテナの反射板とを共通の部材で構成するの
で、部品点数を少なくすることが可能であり、組立工程
数低減により、コスト低減を図れるとともに、サイズの
小形化も可能となる。

【００１７】

【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明では、
ヘリカルコイルが、セラミックベース基板等の絶縁性基
板内を貫通したスルーホールを通り、コンバータに接続
されるので、ヘリカルコイルからコンバーターまでの距
離が小さくなり、集めた電波の電力損失を小さくでき
る。

【００１８】また、部品点数を少なくすることが可能な
ので、組立工程数低減により、コスト低減を図れるとと
もに、サイズの小形化も可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例であるＢＳ受信装置の一次放射
器を斜め前方から見た斜視図である。

【図２】本発明の実施例であるＢＳ受信装置の一次放射
器を斜め後方から見た斜視図である。

【図３】本発明の実施例にかかるＢＳコンバータの電子
回路図である。

【図４】従来のＢＳ受信装置の構成図である。

【符号の説明】

１１…セラミックベース基板、１３…メタライズ面、１
５…ヘリカルコイル、１６…リッド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入射した電波を反射して集める反射鏡
   と、この反射鏡で集められた電波を捕捉する一次放射器
   と、この一次放射器で捕捉された電波信号の周波数変換
   を行うコンバータとを有する受信装置において、 前記コンバータは裏面をメタライズした絶縁性基板上に
   搭載され、この絶縁性基板の裏面には前記一次放射器と
   して用いるヘリカルアンテナのヘリカルコイルが取り付
   けられ、前記メタライズ面は前記コンバータのグラウン
   ド導体として用いられると共に前記ヘリカルアンテナの
   反射板として用いられることを特徴とする受信装置。