JPH052952U - 印刷機の刷版交換装置 - Google Patents

印刷機の刷版交換装置

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JPH052952U
JPH052952U JP5709491U JP5709491U JPH052952U JP H052952 U JPH052952 U JP H052952U JP 5709491 U JP5709491 U JP 5709491U JP 5709491 U JP5709491 U JP 5709491U JP H052952 U JPH052952 U JP H052952U
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典雄 広瀬
俊夫 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済の刷版を傷付けることなく確実に刷版
保持装置へ排出しかつ作業の安全性を確保することを可
能にした印刷機の刷版交換装置を提供することを目的と
している。 【構成】 先端部を版胴2の周面に近接させ版胴2から
排出される刷版8を先端開口から受け入れて保持するロ
ーダ15を設けた。刷版8の排出径路内に、刷版8を摺
接させて案内する案内バー61を支架した。案内バー6
1の近傍に、この案内バー61が刷版8の異常排出等に
より異常な外力を受けたことを検出するリミットスイッ
チ68を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は版万力でくわえられて版胴の周面に装着された旧版と、装置外に準備 した新版とを交換する印刷機の刷版交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
印刷機の版胴外周部には、胴の全長におよぶ切欠きが設けられており、この切 欠き内には、刷版(以下、単に版という)のくわえ側端部をくわえるくわえ側版 万力と、これにくわえられたのち胴周面に巻付けられた版の尻側端部をくわえる 尻側版万力とからなる版万力装置が、切欠き底面に固定されて版胴の軸線方向に 延設されている。従来におけるこれらくわえ側,尻側の版万力は、版胴の軸線方 向に延びる長尺の万力台と、この万力台の端縁部に複数個のボルトで揺動自在に 枢支されその揺動により開閉して万力台との間で版をくわえたり放したりする複 数個のくわえ板と、これら各くわえ板の端縁部切欠きと係合する複数個のカムと を備えており、複数個のカムは回動自在なカム軸上に並列して固定されている。 また、万力台とくわえ板との間には、くわえ板を開方向に付勢する複数個の圧縮 コイルばねが介装されている。
【0003】 このように構成されていることにより、版をくわえる場合には、カム軸を回動 操作すると、くわえ板はカムの係合から解放されて圧縮コイルばねの弾発力によ り開くので、くわえ板と万力台との間へ版の端を挿入したのち、カム軸を先程と は逆方向に回動させると、くわえ板はカムの作用により圧縮コイルばねの弾発力 に抗し揺動して閉じ、版の端をくわえる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の各版万力装置においては、上記のように版く わえ面を開閉するためにカム軸を手動で回動操作しなければならないので、工数 が増加して作業性が悪く、多大の労力を必要とするばかりでなく、準備時間が延 長して印刷機の稼働率が低下するという問題がある。
【0005】 そこで本出願人は新版を保持した刷版保持装置を印刷機のユニット間に設け、 版胴から取外した旧版をこの刷版保持装置内へ排出して保持し、その代りに新版 を刷版保持装置から排出して版胴に装着するようにした刷版交換装置を開発して 提案したが、この場合版胴から取外した旧版を正しくかつ再度使用可能なように 保護しながら刷版保持装置内へ排出しなければならず、また、排版案内部を印刷 作業に支障がないように限られたスペース内に設ける必要がある。
【0006】 本考案は以上のような点に鑑みなされたもので、使用済の刷版を傷付けること なく確実に刷版保持装置内へ排出しかつ作業の安全性を確保することを可能にし た印刷機の刷版交換装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本考案では、先端部を版胴の周面に近接させ 版胴から排出される刷版を先端開口から受け入れて保持する刷版保持装置を設け るとともに、刷版の排出径路内に排出刷版案内バーを支架し、この案内バーの外 力による異常回動を検知する検知器を設けた。
【0008】
【作用】
版万力のくわえから開放されて版胴の回動により版胴から排出される刷版は、 刷版案内バーに摺接しながら開口から刷版保持装置に入り刷版保持装置で保持さ れるので、刷版は汚れたり傷付いたりすることなく刷版保持装置に確実に保持さ れる。また、排出刷版が版胴と相手胴との間へ巻き込まれようとしたり、刷版案 内バーに手を触れたりして所定値以上の回動トルクを有する外力が刷版案内バー に作用すると、この異常回動を検知器が検知し、機台の回転が停止したりして安 全バーの機能を果たす。
【0009】
【実施例】 図1ないし図6は本考案に係る印刷機の刷版交換装置の実施例を示し、図1は 刷版保持装置先端部と刷版案内バー近傍の概要側面図、図2は同じく一部破断展 開平面図、図3は刷版保持装置上半部の一部破断側面図、図4は刷版保持装置下 半部の一部破断側面図、図5は刷版保持装置の側面図、図6は刷版交換装置全体 の概要側面図である。図において、左右の機台フレーム1に軸支された版胴2の 外周部には、版胴2の全長におよぶ切欠きが形成されており、この切欠き内には 全体を符号3で示すくわえ側版万力と符号4で示す尻側版万力とが配設されてい る。このうちのくわえ側版万力3は、断面をほゞ方形状に形成され版胴2の軸線 方向に延びる万力台5と、この万力台5側の短軸6に揺動自在に支持されたくわ え板7とを備えており、図示しないカム機構でくわえ板7を揺動させることによ り、くわえ面5a,7a間へ挿入された版8のくわえ端が、図示しないばね部材 との協働でくわえられたりくわえから解放されたりするように構成されている。 また、尻側版万力4は、軸9に揺動自在に支持されて版胴2の軸線方向に延びる 万力台10と、くわえ板11とを備えており、図2に符号2aで示す円板状のベ アラに両端を軸支されたカム軸のカム12を回動させることにより、くわえ面1 0a,11a間へ挿入された版8の尻側くわえ端が、図示しないばね部材との協 働でくわえられたりくわえから解放されたりするように構成されている。
【0010】 なお、くわえ側版万力3のくわえ面5a,7aは版胴2の円周方向へ延びてお り、尻側版万力4のくわえ面10a,11aは版胴2の半径方向に延びている。 また、版8のくわえ側端部は直線状であり、尻側端部は、図4に示すように、版 曲げ機で直角方向に折り曲げられている。さらに、くわえ側版万力3と尻側版万 力4とのくわえ面を開閉させるカム機構は、図示しないエアシリンダにより所定 のタイミングで作動するように構成されている。
【0011】 そして、例えば4色刷枚葉印刷機の場合、各色の印刷ユニットには、使用済の 旧版とこれから使用する新版とを交換する刷版交換装置が付設されている。すな わち、2色目,3色目,4色目の各印刷ユニットに設けられたフレーム1の上端 面と、排紙装置始端部に4色目印刷ユニットのフレーム1と空間部を隔てて設け られたフレーム(図示せず)の上端面とには、左右一対のブラケット13が、版 胴2の斜め上方に位置して固定されており、これらのブラケット13には、ロー ダ軸14の両端部が回動自在に軸支されており、このローダ軸14には、正面視 を版胴2とほゞ同長の横長長方形状に形成された刷版保持部材としてのローダ1 5(後程詳述)が、基端部を固定されている。
【0012】 一方、左右のフレーム8(以下、排紙装置の始端部に設けられた前記フレーム も含む)には、制御装置に接続されたエアシリンダ16が、ブラケット13に近 接して揺動自在に枢支されており、そのピストンロッド17の作用端には、フレ ーム1側に枢着されたレバー18と、ローダ15側に枢着されたレバー19とが 回動自在に支持されている。こうすることにより、エアシリンダ16のピストン ロッド17が進退すると、レバー18,19を介してローダ15が揺動し、図に 符号15で示す垂下状態の格納位置と、符号15Aで示す傾動状態の作動位置と の間で揺動し、先端部が版胴2の周面に対する遠近方向に移動するように構成さ れている。
【0013】 そこで、前記ローダ15の構成を説明する。図4に示すように、ローダ15の 下半部には、入口部をV字状に形成された2枚のガイド板21が上下方向に延設 されており、このガイド板21の間には、尻側版万力4が開くことによりくわえ から解放されたのち版胴2の回動によって巻き戻される版8が矢印方向に進入す るように構成されている。
【0014】 一方、ローダ15の上端部には、小判形に形成された2枚を1組とする複数組 のブラケット22が、管状の揺動支軸23に固定されてローダ15を幅方向にほ ゞ3等分する位置に設けられており、これら各組のブラケット22には、コンベ ックス24が支持されている。このコンベックス24は巻取り方向にばね力で付 勢された帯状の板ばね25を備えており、この板ばね25の巻戻し端部には、全 体を符号26で示す版尻保持装置が固定されている。この版尻保持装置26には 板ばね25端部のホルダ27に揺動自在に枢支されたL字状の版掛け28がねじ りコイルばね29により実線で示す起立姿勢となるように付勢されて設けられて おり、この版掛け28の鉤状部には、前記ガイド板21間へ進入してきた版8の 折曲げ端が引っ掛けられるように構成されている。すなわち、版交換作業の開始 に先立ち、版尻保持装置26全体は、板ばね25を伴いローダ15の中央部待機 位置まで手動で引き下げられているとともに、この待機位置に設けられたエアシ リンダ30のピストンロッド31を押ボタン操作で前進させることにより、版掛 け28がねじりコイルばね29の弾発力に抗して鎖線位置を占めるように開いて おり、版掛け28の上端でホルダ27をカバー32に押圧することにより、版尻 保持装置15全体が板ばね25の引っ張り力に抗して上昇を係止されるように構 成されている。
【0015】 33は投光器と受光器とからなりエアシリンダ30に近接して設けられたセン サであって、ガイド板21間に進入してきた版8の先端を検知することによりエ アシリンダ30のピストンロッド31を後退させて版掛け28をねじりコイルば ね29の弾発力で実線状態に起立させ、版8の折曲げ端が版掛け28に引っ掛け られるとともに、ホルダ27の係止が解かれて板ばね25の引っ張り力により版 尻保持装置26全体が版8を伴って上昇し、版8をローダ15内へ引き込むよう に構成されている。さらに、ローダ15の上端部に版掛け28と対応して設けら れたブロック34のピン孔には、ピン35が圧縮コイルばね36でブロック34 から抜ける方向に付勢されて摺動自在に支持されており、このピン35を圧縮コ イルばね36の弾発力に抗して押すことにより、版掛け28の上端部を押してこ れを鎖線で示すように傾動させ、版8の折曲げ部を保持から解放してローダ15 からの取り外しを可能にするように構成されている。
【0016】 次に給版装置について説明する。ローダ15の表面には、吸引エア源に接続さ れ旧版8の代りに版胴1へ供給する新版38を吸着して保持する1段複数個ずつ 複数段、本実施例では3段(中段のものは図示せず)の吸着パッド37が設けら れており、このうち下段の吸着パッド37は上下方向へ移動自在に形成されてい る。すなわち下段の吸着パッド37の上方には、左右一対のエアシリンダ39が ローダ15の両側板にブラケット40を介して支持されていて、吸着パッド37 はこのエアシリンダ39のピストンロッド41に両端部を固定されたバー42上 に並列して装着されており、ピストンロッド41が前進することにより、新版3 8を保持したバー42が図に実線で示す位置から鎖線で示す位置へ移動し、新版 38を、その先端に対向して開いているくわえ側版万力3へ供給するように構成 されている。43はローダ15の左右の側板に固定されてバー42両端のピニオ ン44と噛合いバー42の後退を円滑にするラックである。また、45は別のバ ー46のピン孔に摺動自在に嵌合されて圧縮コイルばね47で突出方向に付勢さ れ、新版38の基準孔と嵌合してこの新版38を位置決めする基準ピンであって ボルト47aによりピン孔への没入状態で係止されるように構成されている。
【0017】 一方、ローダ15の下端部には、アーム軸48が両側板間に回動自在に支架さ れていて、このアーム軸48のローダ15からの両側突出部には、左右一対のア ーム49が固定されている。これら両アーム49の遊端部間には、ころ軸50が 固定状に支架されており、このころ軸50上には、例えばゴムやブラシなどで形 成された複数個の押えころ51が回動自在に並設されている。そして、ローダ1 5の幅方向一端にブラケット52を介して固定されたエアシリンダ53のピスト ンロッド54の作用端には、連結板55を介してレバー56が固定されており、 レバー56の下端部には、前記アーム軸48に固定されたレバー57の遊端部が 枢着されている。こうすることにより、エアシリンダ53のピストンロッド54 が進退すると、アーム49が図4に実線で示す収納位置と鎖線で示す使用位置と の間で回動するように構成されている。そして鎖線で示す使用位置では、押えこ ろ51が版胴2上の新版38に圧接されてこの新版38を版胴1の周面に密着さ せるとともに、新版38の尻側折曲げ端を、開いている尻側版万力4へ挿入させ るように構成されている。さらに前記アーム軸48上には、尻側版万力4へ供給 される新版38を摺接させて案内する例えばゴムやブラシ等で形成された複数個 の案内ころ58が並設されている。59は版胴2上の版面に対接され版面にインキ を付着させるインキ装置の着ロ−ラであって一般に4個以上設けられている。
【0018】 そして、本装置においては、両版万力3,4のくわえから開放されたのち版胴 の回動により版胴2と、これに対接して設けられた相手胴としてのゴム胴60と の間から排出される旧版8を摺接させて案内する刷版案内バー61が、旧版8の 排出径路内に位置して設けられている。すなわち、左右のフレーム1の軸孔には 端軸62が軸支されていて、この端軸62のフレーム1内への突出部には、スペ ーサ63が嵌合されており、このスペーサ63の小径部に嵌着されたころがり軸 受64の外輪には、ホルダ65が嵌着されている。そして、左右のホルダ65は 薄鋼板により断面U字状に形成されて旧版8を摺接させるバー66で連結されて ボルト固定されている。さらに、片側のホルダ65の周面には、凹部が形成され ており、この凹部には、フレーム1の内面にブラケット67を介して支持された リミットスイッチ68の接点が係合されている。こうすることにより、旧版8の 排出中はバー66が回動しないが、旧版8が異常排出されたりバー66に手を触 れたりして所定値以上の回動トルクがバー66に作用すると、バー66がホルダ 65を伴って回動し、リミットスイッチ68の接点がホルダ65周面の凹部から 出て押されるので、機械の回転が停止するように構成されている。すなわち、刷 版案内バー61は安全バーとしての機能を兼ね備えている。
【0019】 以上のように構成された各装置と、版胴1を回動させる例えばサーボモータと は、図示しない制御装置に接続されており、これらが所定のタイミングで作動す るように構成されている。
【0020】 以上のような刷版保持装置を備えた刷版交換装置の動作を説明する。印刷作業 中、ローダ軸14に固定されたローダ15は、ブラケット13から垂下されてお り、この状態で新版38は、複数段の吸着パッド37に吸着され、かつ基準孔を 基準ピン45に嵌合させることにより位置決めされてローダ15に装着されてい る。また、ローダ15内の版尻保持装置26を手動で押し下げ、エアシリンダ3 0を押ボタン操作で作動させると、ピストンロッド31が前進して版掛け28を 押すので、版掛け28は図3に鎖線で示すように傾動して開かれる。
【0021】 印刷作業が終了したのち旧版8を新版38に交換する場合には、スタートボタ ンを押すと、エアシリンダ16が作動してレバー18,19を介しローダ15が 図1に符号11Aで示す版交換位置へ傾動する。またサーボモータが回転して版 胴2が排版位置を占めるまで所定角度だけ回動して停止する。この場合、ころ6 0が版胴2のベアラ2a周面に圧接された状態でローダ15が停止するので、尻 側版万力4とローダ15の先端部とは、版胴2の半径方向に対して正しく位置決 めされる。そして、図示しない駆動装置によりカム12が回動するので、くわえ 側版万力3と尻側版万力4とが同時に開く。
【0022】 この状態で旧版8は、その剛性により尻側端部が尻側版万力4の間から飛び出 すとともに版胴2が図1の矢印方向に回動するので、旧版8の尻側が、刷版案内 バー61のバー66に摺接して案内されながらローダ15のガイド板21間に進 入する。この場合、バー66に作用する回動トルクは所定値以下であるから、バ ー66が回動しない。こうしてガイド板21間へ進入した旧版8がセンサ33を 通過すると、センサ33がこれを検知してエアシリンダ30を作動させピストン ロッド31を後退させるので、版掛け28が図3に実線で示すように起立する。 この結果、版掛け28が旧版8の尻側折曲げ端を引っ掛けるとともに、ホルダ2 7の係止が解かれるので、版尻保持装置26全体が、コンベックス24に設けた 板ばね25に蓄積された引っ張り力で上昇し、版掛け28に保持された旧版8は ローダ15内へ引き込まれて収納される。
【0023】 このようにして排版が終わるとサーボモータが作動して版胴2がわずかに回動 し、図4に示すようにくわえ側版万力3の開いた版くわえ面5a,7aがローダ 15に保持された新版38の延長線上にきた位置で停止するが、このときも、こ ろ60が版胴2のベアラ2a周面に圧接されているので、ローダ15の先端とく わえ側版万力3とが、版胴2の半径方向に対して正しく位置決めされている。そ してこのとき、エアシリンダ39が作動してラック43上でピニオン44を回動 させながらバー42が下降するので、下段の吸着パッド37で保持された新版3 8は、その移動径路に周面を臨ませた案内ころ58に摺接して案内されながら下 降し、新版38はそのくわえ側端部をくわえ側版万力3に挿入される。このとき 版万力開閉用のエアシリンダが作動すると、カム12等が回動して、新版38は くわえ側版万力3にくわえられる。
【0024】 この状態でサーボモータが回動して版胴2が矢印方向に回動し、新版38は版 胴2の周面に巻付けられてその尻側折曲げ端が押えころ51に対応した位置で停 止する。この版胴1の回動に際しては、案内ころ58が新版38の表面に圧接さ れながら回動するので、新版38は版胴2の周面に密着する。このあと、エアシ リンダ53が作動してピストンロッド54が後退し、レバー56,57を介しア ーム49が回動してゴムやブラシ等で形成された押えころ51が版胴2の周面に 圧接され、これにより新版38の尻側折曲げ端は押えころ51で尻側版万力4に 挿入される。この場合、新版38の尻側折曲げ端が尻側版万力4の開口部に正し く対応し、確実にくわえられる。新版38の尻側端部が尻側版万力4に挿入され ると、エアシリンダが作動してカム12の回動により尻側版万力4が閉じて新版 38の挿入端がくわえられる。そしてカム12の回動終期においては万力台10 とくわえ板11とが一体となって版胴2の円周方向に移動するので、新版38が 張られて版胴2の周面に密着する。
【0025】 このあとエアシリンダ53が作動して押えころ51が格納されたのち、エアシ リンダ16のピストンロッド17が後退してレバー18,19を引っ張るので、 ローダ15が垂下して格納状態になり、印刷作業を再開することができる。
【0026】 印刷作業を再開させたのち、適当なときにローダ15の正面に立ってピン35 を押すと、版掛け26が傾動して旧版8を保持から解放するので、旧版8をロー ダ15から取り出すことができ、また、前述したように、印刷作業中に新版38 をローダ15に装着して準備することができる。
【0027】 印刷作業中や保守作業中などにおいて、版胴2とゴム胴60との間から排出さ れる旧版8が両胴2,60間へ巻き込まれようとしたり、あるいは、誤って両胴 2,60間へ手を挟まれようとして刷版案内バー61に手が触れたりしてこの外 力によりバー66に所定値以上の回動トルクが作用すると、バー66がホルダ6 5を伴って回動し、リミットスイッチ68の接点がホルダ65周面の凹部から飛 び出して押されるので、機械の回転が停止する。すなわち、刷版案内バー61は 排出される旧版8を案内する機能を果たすとともに、安全バーとしての機能も果 たす。
【0028】
【考案の効果】
以上の説明により明らかなように本考案によれば、印刷機の刷版交換装置にお いて、先端部を版胴の周面に近接させ版胴から排出される刷版を先端開口から受 け入れて保持する刷版保持装置を設けるとともに、刷版の排出径路内に排出刷版 案内バーを支架し、この案内バーの外力による異常回動を検知する検知器を設け たことにより、使用済刷版の排出に際しては、この刷版が案内バーに摺接して案 内されながら刷版保持装置内へ進入して保持されるので、刷版が傷付いたり汚れ たりすることなく確実に保持され、特別な部品を必要としない簡単な構成により 信頼性と耐久性を向上させることができる。また、異常排版時等においては案内 バーが安全バーとしての機能を果たして機械を停止させたりするので、安全性が 向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】刷版保持装置先端部と刷版案内バー近傍の概要
側面図である。
【図2】刷版保持装置先端部と刷版案内バー近傍の一部
破断展開平面図である。
【図3】刷版保持装置上半部の一部破断側面図である。
【図4】刷版保持装置下半部の一部破断側面図である。
【図5】刷版保持装置の側面図である。
【図6】刷版交換装置全体の概要側面図である。
【符号の説明】
2 版胴 8 旧版 15 ローダ 21 ガイド板 61 刷版案内バー 68 リミットスイッチ

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 先端部を版胴の周面に近接させ版胴から
    排出される刷版を先端開口から受け入れて保持する刷版
    保持装置を設けるとともに、前記刷版の排出径路内に支
    架された排出刷版案内バーと、この案内バーの外力によ
    る異常回動を検知する検知器とを設けたことを特徴とす
    る印刷機の刷版交換装置。
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