JPH0529446U - 長さ調節可能な引張り力伝達装置 - Google Patents

長さ調節可能な引張り力伝達装置

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JPH0529446U
JPH0529446U JP8965191U JP8965191U JPH0529446U JP H0529446 U JPH0529446 U JP H0529446U JP 8965191 U JP8965191 U JP 8965191U JP 8965191 U JP8965191 U JP 8965191U JP H0529446 U JPH0529446 U JP H0529446U
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裕 竹内
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株式会社イトーキクレビオ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスシリンダーを用いて座板の高さ調節を行
える椅子等において操作レバーに連結した駆動部材の駆
動力をガスシリンダーを操作する従動部材に伝達するた
めの長さ調節可能な引張り力伝達装置に関し、ワンタッ
チで所定位置に装着できるとともに、その長さ調節も容
易なものである。 【構成】 一方の駆動部材(3)から他方の従動部材(35)
へ引張り力を伝達する装置において、線条体(27)の両端
に駆動部材及び従動部材へそれぞれ取付ける連結手段(3
0)(37)を有するとともに、中央部に長さ調節手段(28)(3
1)を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、長さ調節可能な引張り力伝達装置に係わり、更に詳しくはガスシリ ンダーを用いて座板の高さ調節を行える椅子等において操作レバーに連結した駆 動部材の駆動力をガスシリンダーを操作する従動部材に伝達するための引張り力 伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の椅子等における引張り力伝達装置としては、本出願人の先願に係る実願 平2−80168号には駆動部材と従動部材間に金属製の連結杆をリンク連結し た構造や、同実願平3−19636号には駆動部材と従動部材間に鋼製のワイヤ ーを張設した構造のものが記載されている。ここで、図10に基づいてワイヤーを 用いた従来例を更に詳しく説明すれば、椅子の取付体100 に下設した座ガスシリ ンダー101 の操作ピン102 を、同じく取付体100 に回動可能に取付けた操作レバ ー103 の回転によって押し込み操作して、座板の高さ調節を行うために採用され た引張り力伝達装置は、前記操作レバーに固定された座操作部材としての駆動部 材104 の係止部105 と、前記操作ピン102 の近傍に垂直回動可能に配した側面視 略く字形の従動部材106 のアーム107 先端間に、所定長さに設定されたワイヤー 108 の両端に固定した膨出部109 ,109 を係合して張設し、操作レバー103 を操 作して駆動部材104 を回転させることにより、ワイヤー108 を介して従動部材10 6 が回転し、該従動部材の押圧片110 によって前記操作ピン102 を押し込むよう になしたものである。
【0003】 しかし、ワイヤーを装着する位置は空間的余裕が少ないため、その取付作業に 手間がかかるばかりでなく、ワイヤーは予め設定された長さに形成されているた め、操作レバーとガスシリンダーの操作ピンとの間の連動機構のクリアランスを 調節する作業が面倒である。例えば、従来はそのクリアランスの設定を、取付体 100 の内部に位置する従動部材106 の押圧片110 の先端に取付けたボルト111 の 突出長さをダブルナット方式で調節して行っていたので、作業が非常に難しかっ た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、長さを容易に変更可 能であるとともに、駆動部材と従動部材間に工具を一切使わずにワンタッチで装 着することが可能な長さ調節可能な引張り力伝達装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前述の課題解決のために、一方の駆動部材から他方の従動部材へ引 張り力を伝達する装置において、線条体の両端に駆動部材及び従動部材へそれぞ れ取付ける連結手段を有するとともに、中央部に長さ調節手段を有する長さ調節 可能な引張り力伝達装置を構成した。
【0006】
【作用】
以上の如き内容からなる本考案の長さ調節可能な引張り力伝達装置は、駆動部 材と従動部材に線条体の両端を連結手段にて取付けるとともに、中央部の長さ調 節手段によって駆動部材と従動部材との連動機構のクリアランスの調節を行うも のである。例えば、椅子に適用した場合には、操作レバーとガスシリンダーの操 作ピンの間の連動機構のクリアランス、即ち駆動部材と従動部材の間隔を調節す るには、線条体の中央部の長さ調節手段にて行うのである。
【0007】
【実施例】
次に添付図面に示した実施例に基づき更に本考案の詳細を説明する。
【0008】 図1は本考案を採用した椅子を下方より見た分解斜視図を示し、図2〜図4は その組立状態を示し、図5は本考案の長さ調節可能な引張り力伝達装置の要部を 示し、図中1は座操作レバー、2は背操作レバー、3は座操作部材、4は背操作 部材、5は軸体、6は取付体、7は引張り力伝達装置をそれぞれ示している。
【0009】 本考案を採用した椅子は、図1〜図4に示す如く、脚部に立設した支軸に装着 した高さ調節用の座ガスシリンダー8に取付体6を回転可能若しくは回転不能に 取付け、該取付体6の上面には図示しない座板を固定するとともに、後方には図 示しない背凭れ板を取付ける背凭れ受体9を前後に傾動可能に固定支軸10にて枢 着し、また該背凭れ受体9の固定支軸10より斜め下方に延設した傾動板11の先端 部と取付体6の適所間に背凭れ受体9の傾動角度調節用の背ガスシリンダー12を それぞれ枢着したものである。
【0010】 また、前記取付体6の前部であって両側下方に突設した側片13,13に開口した 取付孔14,14に、基端に軸部15から膨出した円板状の頭部16を一体形成した軸体 5を貫挿すると同時に、該軸体5の先端部に背操作部材4の軸孔17を回動可能に 外挿し且つそのクランク部18の凹部19内に一方の側片13を位置し、そして該軸体 5の基端部に座操作部材3をその軸孔20の長さ方向に沿って形成した切欠21から 回動可能に嵌入し且つそのクランク部22の凹部23内に他方の側片13及び軸体5の 頭部16を位置したものである。そして、前記座操作部材3の軸杆24の先端部を座 操作レバー1の基端部に設けた軸方向の連結孔25に回転不能となして抜け止め嵌 入し、また前記背操作部材4の軸筒26の先端部を前記座操作レバー1と同一形状 となした背操作レバー2の連結孔25に回転不能となして抜け止め嵌入する。
【0011】 本考案の引張り力伝達装置7は、前記座ガスシリンダー8を操作するための座 連動機構を構成するものであり、その代表的実施例は図5〜図7に示すように一 対の線条体27,27と、その先端部を互いに接合状態で挟持する挟持手段28とを有 するものである。前記線条体27は、合成樹脂製、例えばナイロン若しくはガラス ファイバー充填ナイロン等で一体成形し、断面円形の線条29の基端に連結手段と して球形の膨出部30を形成するとともに、先端部一側面を線条29の半径分だけ段 落ちさせてその側面の長さ方向に長さ調節手段として鋸歯状の噛合部31を形成し たものである。また、前記噛合部31とともに長さ調節手段を構成する前記挟持手 段28としては、本実施例では線条体27の先端であって、噛合部31側に断面略J字 形の係合片32を一体突設して構成した。尚、本実施例では両線条体27,27を同一 形状となし、しかも挟持手段28を一体形成して部品種の低減化を図っている。
【0012】 そして、両線条体27,27を互いに連結するには、図6に示すように両線条体27 ,27の噛合部31,31を対面させ、それらを互いに噛合させて接合すると同時に、 一方の線条体27に突設した係合片32を他方の線条体27の先端部に係合させて、互 いの先端部を挟持し、その状態を維持するのである。また、その長さ即ち両線条 体27,27の膨出部30,30の間隔は、噛合部31,31を互いに噛合させる位置によっ て調節可能である。
【0013】 本考案の引張り力伝達装置7は、駆動部材としての座操作部材3に突設した係 止部33と、座ガスシリンダー8の操作ピン34の近傍に垂直回動可能に配した側面 視略く字形の従動部材35のアーム36先端間に装着するものであり、前記係止部33 と取付体6に設けた開口から下方に突出させたアーム36の先端には、前記線条体 27の膨出部30を係合する連結手段としての受入溝37,37を形成している。即ち、 両線条体27,27の膨出部30,30をそれぞれ係止部33とアーム36の受入溝37に係合 させた後、その先端部を前述の如く互いに連結して両部材間に張設する。この装 着作業は全て取付体6の下方で行うことができるので、作業性の向上が図れるの である。そして、座操作レバー1を回転させることにより、線条体27,27を介し て従動部材35が回転し、該従動部材35の押圧片38によって前記操作ピン34を押し 込むようになしている。
【0014】 また、背操作レバー2の回転を背ガスシリンダー12の操作に連動させるには、 前記背操作部材4の形成したカム39の両側において露出した軸体5の軸部15に断 面略コ字形の連結部材40の両側板41,41を回動可能に嵌挿し、該両側板41,41に は操作板42の基端を軸着し、その先端部外面に前記カム39の端部が当接するよう に寸法設定し、そして背ガスシリンダー12の操作ピン43側を連結部材40の中間板 44に固定し、その操作ピン43を前記操作板42の内面中央部に当接させ、背操作レ バー2を回転させることにより、図3及び図4に示す如くカム39で操作板42を回 転させ、更に該操作板42で操作ピン43を押し込むようになしている。
【0015】 本考案で採用した座ガスシリンダー8及び背ガスシリンダー12は公知のもので あり、シリンダーに対してピストンロッドを出没可能となし、該ピストンロッド の先端に突設した操作ピン34又は43を押し込めば、無負荷の状態では該ロッドが 自動的に突出し、負荷をかければ該ロッドを押し込むことができ、また操作ピン が突出状態ではロックされる構造のものである。
【0016】 また、本考案の他の実施例として図8及び図9に示すものは、前記同様に線条 29の基端に膨出部30を形成し、先端部に噛合部31を形成した一対の線条体27,27 と、前記噛合部31とともに長さ調節手段を構成する挟持手段28として両線条体27 ,27の先端部を接合した状態で外嵌し得る合成樹脂製の連結パイプ45を有するも のである。そして、図9に示すように予め一方の線条体27に該連結パイプ45を挿 入した状態で、両線条体27,27の互いの噛合部31,31を接合した後、連結パイプ 45をスライドさせてその接合部を外嵌挟持するのである。この際、連結パイプ45 の抜け止めのために、線条体27の先端であって噛合部31とは反対側に三角爪46を 突設している。従って、一方の線条体27に挿通した前記連結パイプ45をスライド させる際に、他方の線条体27の三角爪46を乗り越えさせ、両三角爪46,46で連結 パイプ45の移動を規制して接合状態を維持するのである。
【0017】
【考案の効果】
以上にしてなる本考案の長さ調節可能な引張り力伝達装置によれば、一方の駆 動部材から他方の従動部材へ引張り力を伝達する装置において、線条体の両端に 駆動部材及び従動部材へそれぞれ取付ける連結手段を有するとともに、中央部に 長さ調節手段を有するので、駆動部材と従動部材に線条体の両端を連結手段にて 取付けるとともに、中央部の長さ調節手段を調節するだけで、クリアランスの設 定が可能となり、駆動部材と従動部材間に何ら工具を必要とせず極めて容易にワ ンタッチで張設することができる。尚、椅子等においてその作業空間が少ない場 合でも、操作レバーとガスシリンダーの操作ピン間のクリアランスの設定、即ち 駆動部材と従動部材の間隔の調節を、取付体下方の作業の容易な位置で短時間で 行えるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を採用した椅子の下方より見た省略分解
斜視図
【図2】同じく組立状態を一部破断して示した要部の平
面図
【図3】図2の通常状態の縦断側面図
【図4】図2の操作レバーを回転させた状態の縦断側面
【図5】本考案の引張り力伝達装置を装着した椅子の要
部縦断側面図
【図6】本考案の引張り力伝達装置の分解側面図
【図7】同じく連結状態の中央断面図
【図8】他の実施例の引張り力伝達装置を装着した椅子
の要部縦断側面図
【図9】同じく引張り力伝達装置の他の実施例を示す分
解側面図
【図10】従来例を示す椅子の要部縦断側面図
【符号の説明】
1 座操作レバー 2 背操作レバー 3 座操作部材(駆動部材) 4 背操作部材 5 軸体 6 取付体 7 引張り力伝達装置 8 座ガスシリンダ
ー 9 背凭れ受体 10 固定支軸 11 固定支軸 12 背ガスシリンダ
ー 13 側片 14 取付孔 15 軸部 16 頭部 17 軸孔 18 クランク部 19 凹部 20 軸孔 21 切欠 22 クランク部 23 凹部 24 軸杆 25 連結孔 26 軸筒 27 線条体 28 挟持手段(長さ
調節手段) 29 線条 30 膨出部(連結手
段) 31 噛合部(長さ調節手段) 32 係合片(挟持手
段) 33 係止部 34 操作ピン 35 従動部材 36 アーム 37 受入溝(連結手段) 38 押圧片 39 カム 40 連結部材 41 側板 42 操作板 43 操作ピン 44 中間板 45 連結パイプ(挟持手段) 46 三角爪

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の駆動部材から他方の従動部材へ引
    張り力を伝達する装置において、線条体の両端に駆動部
    材及び従動部材へそれぞれ取付ける連結手段を有すると
    ともに、中央部に長さ調節手段を有することを特徴とす
    る長さ調節可能な引張り力伝達装置。
JP1991089651U 1991-10-04 1991-10-04 椅子の操作機構部における長さ調節可能な引張り力伝達装置 Expired - Fee Related JP2549574Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5944036A (ja) * 1982-09-06 1984-03-12 Fuji Xerox Co Ltd 複写機の走査露光装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5944036A (ja) * 1982-09-06 1984-03-12 Fuji Xerox Co Ltd 複写機の走査露光装置

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