JP2549574Y2 - 椅子の操作機構部における長さ調節可能な引張り力伝達装置 - Google Patents

椅子の操作機構部における長さ調節可能な引張り力伝達装置

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JP2549574Y2 JP1991089651U JP8965191U JP2549574Y2 JP 2549574 Y2 JP2549574 Y2 JP 2549574Y2 JP 1991089651 U JP1991089651 U JP 1991089651U JP 8965191 U JP8965191 U JP 8965191U JP 2549574 Y2 JP2549574 Y2 JP 2549574Y2
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裕 竹内
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、椅子の操作機構部にお
ける長さ調節可能な引張り力伝達装置に係わり、更に詳
しくはガスシリンダーを用いて座板の高さ調節を行える
椅子の操作機構部において操作レバーに連結した駆動部
材の駆動力をガスシリンダーを操作する従動部材に伝達
するための引張り力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の椅子等における引張り力伝達装置
としては、本出願人の先願に係る実願平2−80168
号には駆動部材と従動部材間に金属製の連結杆をリンク
連結した構造や、同実願平3−19636号には駆動部
材と従動部材間に鋼製のワイヤーを張設した構造のもの
が記載されている。ここで、図8に基づいてワイヤーを
用いた従来例を更に詳しく説明すれば、椅子の取付体1
00に下設した座ガスシリンダー101の操作ピン10
2を、同じく取付体100に回動可能に取付けた操作レ
バー103の回転によって押し込み操作して、座板の高
さ調節を行うために採用された引張り力伝達装置は、前
記操作レバーに固定された座操作部材としての駆動部材
104の係止部105と、前記操作ピン102の近傍に
垂直回動可能に配した側面視略く字形の従動部材106
のアーム107先端間に、所定長さに設定されたワイヤ
ー108の両端に固定した膨出部109,109を係合
して張設し、操作レバー103を操作して駆動部材10
4を回転させることにより、ワイヤー108を介して従
動部材106が回転し、該従動部材の押圧片110によ
って前記操作ピン102を押し込むようになしたもので
ある。
【0003】しかし、ワイヤーを装着する位置は空間的
余裕が少ないため、その取付作業に手間がかかるばかり
でなく、ワイヤーは予め設定された長さに形成されてい
るため、操作レバーとガスシリンダーの操作ピンとの間
の連動機構のクリアランスを調節する作業が面倒であ
る。例えば、従来はそのクリアランスの設定を、取付体
100の内部に位置する従動部材106の押圧片110
の先端に取付けたボルト111の突出長さをダブルナッ
ト方式で調節して行っていたので、作業が非常に難しか
った。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、長さを容易に変更可
能であるとともに、駆動部材と従動部材間に工具を一切
使わずにワンタッチで装着することが可能な椅子の操作
機構部における長さ調節可能な引張り力伝達装置を提供
する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の課題解
決のために、操作レバーに固定した駆動部材から互いに
連結した同一形状の一対の線条体を介して従動部材へ引
張り力を伝達してガスシリンダーの操作ピンを押し込み
操作する構造の椅子の操作機構部において、各線条体は
線条の基端に前記駆動部材及び従動部材へそれぞれ取付
ける連結手段を有するとともに、前記線条の先端部の側
面長さ方向に鋸歯状の噛合部を形成し且つ線条の先端で
あって噛合部側に他方の線条を挾持する断面略J字形の
係合片を一体突設したものであり、一対の線条体の連結
長さを各噛合部が噛合する位置を 変化させて調節してな
る椅子の操作機構部における長さ調節可能な引張り力伝
達装置を構成した。
【0006】
【作用】以上の如き内容からなる本考案の椅子の操作機
構部における長さ調節可能な引張り力伝達装置は、駆動
部材と従動部材に線条体の基端を連結手段にて取付け
るとともに、先端部の各噛合部を互いに噛合させ且つ先
端の係合片で他方の線条を挾持して連結し、そして連結
した一対の線条体の長さを調節するには、各噛合部が噛
合する位置を変更して連結するのである。それによっ
て、椅子の操作レバーに固定した駆動部材とガスシリン
ダーの操作ピンを押し込み操作するための従動部材との
連動機構のクリアランスの調節を行うのである。
【0007】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
考案の詳細を説明する。
【0008】図1は本考案を採用した椅子を下方より見
た分解斜視図を示し、図2〜図4はその組立状態を示
し、図5は本考案の長さ調節可能な引張り力伝達装置の
要部を示し、図中1は座操作レバー、2は背操作レバ
ー、3は座操作部材、4は背操作部材、5は軸体、6は
取付体、7は引張り力伝達装置をそれぞれ示している。
【0009】本考案を採用した椅子は、図1〜図4に示
す如く、脚部に立設した支軸に装着した高さ調節用の座
ガスシリンダー8に取付体6を回転可能若しくは回転不
能に取付け、該取付体6の上面には図示しない座板を固
定するとともに、後方には図示しない背凭れ板を取付け
る背凭れ受体9を前後に傾動可能に固定支軸10にて枢
着し、また該背凭れ受体9の固定支軸10より斜め下方
に延設した傾動板11の先端部と取付体6の適所間に背
凭れ受体9の傾動角度調節用の背ガスシリンダー12を
それぞれ枢着したものである。
【0010】また、前記取付体6の前部であって両側下
方に突設した側片13,13に開口した取付孔14,1
4に、基端に軸部15から膨出した円板状の頭部16を
一体形成した軸体5を貫挿すると同時に、該軸体5の先
端部に背操作部材4の軸孔17を回動可能に外挿し且つ
そのクランク部18の凹部19内に一方の側片13を位
置し、そして該軸体5の基端部に座操作部材3をその軸
孔20の長さ方向に沿って形成した切欠21から回動可
能に嵌入し且つそのクランク部22の凹部23内に他方
の側片13及び軸体5の頭部16を位置したものであ
る。そして、前記座操作部材3の軸杆24の先端部を座
操作レバー1の基端部に設けた軸方向の連結孔25に回
転不能となして抜け止め嵌入し、また前記背操作部材4
の軸筒26の先端部を前記座操作レバー1と同一形状と
なした背操作レバー2の連結孔25に回転不能となして
抜け止め嵌入する。
【0011】本考案の引張り力伝達装置7は、前記座ガ
スシリンダー8を操作するための座連動機構を構成する
ものであり、その代表的実施例は図5〜図7に示すよう
に一対の線条体27,27と、その先端部を互いに接合
状態で挟持する挟持手段28とを有するものである。前
記線条体27は、合成樹脂製、例えばナイロン若しくは
ガラスファイバー充填ナイロン等で一体成形し、断面円
形の線条29の基端に連結手段として球形の膨出部30
を形成するとともに、先端部一側面を線条29の半径分
だけ段落ちさせてその側面の長さ方向に長さ調節手段と
して鋸歯状の噛合部31を形成したものである。また、
前記噛合部31とともに長さ調節手段を構成する前記挟
持手段28としては、本実施例では線条体27の先端で
あって、噛合部31側に断面略J字形の係合片32を一
体突設して構成した。尚、本実施例では両線条体27,
27を同一形状となし、しかも挟持手段28を一体形成
して部品種の低減化を図っている。
【0012】そして、両線条体27,27を互いに連結
するには、図6に示すように両線条体27,27の噛合
部31,31を対面させ、それらを互いに噛合させて接
合すると同時に、一方の線条体27に突設した係合片3
2を他方の線条体27の先端部に係合させて、互いの先
端部を挟持し、その状態を維持するのである。また、そ
の長さ即ち両線条体27,27の膨出部30,30の間
隔は、噛合部31,31を互いに噛合させる位置によっ
て調節可能である。
【0013】本考案の引張り力伝達装置7は、駆動部材
としての座操作部材3に突設した係止部33と、座ガス
シリンダー8の操作ピン34の近傍に垂直回動可能に配
した側面視略く字形の従動部材35のアーム36先端間
に装着するものであり、前記係止部33と取付体6に設
けた開口から下方に突出させたアーム36の先端には、
前記線条体27の膨出部30を係合する連結手段として
の受入溝37,37を形成している。即ち、両線条体2
7,27の膨出部30,30をそれぞれ係止部33とア
ーム36の受入溝37に係合させた後、その先端部を前
述の如く互いに連結して両部材間に張設する。この装着
作業は全て取付体6の下方で行うことができるので、作
業性の向上が図れるのである。そして、座操作レバー1
を回転させることにより、線条体27,27を介して従
動部材35が回転し、該従動部材35の押圧片38によ
って前記操作ピン34を押し込むようになしている。
【0014】また、背操作レバー2の回転を背ガスシリ
ンダー12の操作に連動させるには、前記背操作部材4
の形成したカム39の両側において露出した軸体5の軸
部15に断面略コ字形の連結部材40の両側板41,4
1を回動可能に嵌挿し、該両側板41,41には操作板
42の基端を軸着し、その先端部外面に前記カム39の
端部が当接するように寸法設定し、そして背ガスシリン
ダー12の操作ピン43側を連結部材40の中間板44
に固定し、その操作ピン43を前記操作板42の内面中
央部に当接させ、背操作レバー2を回転させることによ
り、図3及び図4に示す如くカム39で操作板42を回
転させ、更に該操作板42で操作ピン43を押し込むよ
うになしている。
【0015】本考案で採用した座ガスシリンダー8及び
背ガスシリンダー12は公知のものであり、シリンダー
に対してピストンロッドを出没可能となし、該ピストン
ロッドの先端に突設した操作ピン34又は43を押し込
めば、無負荷の状態では該ロッドが自動的に突出し、負
荷をかければ該ロッドを押し込むことができ、また操作
ピンが突出状態ではロックされる構造のものである。
【0016】
【考案の効果】以上にしてなる本考案の椅子の操作機構
部における長さ調節可能な引張り力伝達装置によれば、
操作レバーに固定した駆動部材から互いに連結した同一
形状の一対の線条体を介して従動部材へ引張り力を伝達
してガスシリンダーの操作ピンを押し込み操作する構造
の椅子の操作機構部において、各線条体は線条の基端に
前記駆動部材及び従動部材へそれぞれ取付ける連結手段
を有するとともに、前記線条の先端部の側面長さ方向に
鋸歯状の噛合部を形成し且つ線条の先端であって噛合部
側に他方の線条を挾持する断面略J字形の係合片を一体
突設したものであり、一対の線条体の連結長さを各噛合
部が噛合する位置を変化させて調節してなるので、駆動
部材と従動部材に線条体の基端を連結手段にて取付け
るとともに、各線条体の先端部の噛合部を互いに噛合さ
せ且つ各線条体の先端の係合片で他方の線条を挾持する
だけで連結でき、一対の線条体の連結長さを調節するに
は、各噛合部が噛合する位置を変更するだけで良く、そ
れにより操作レバーとガスシリンダーの操作ピン間の
リアランスの設定が可能となり、駆動部材と従動部材間
に何ら工具を必要とせず極めて容易にワンタッチで張設
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を採用した椅子の下方より見た省略分解
斜視図
【図2】同じく組立状態を一部破断して示した要部の平
面図
【図3】図2の通常状態の縦断側面図
【図4】図2の操作レバーを回転させた状態の縦断側面
【図5】本考案の引張り力伝達装置を装着した椅子の要
部縦断側面図
【図6】本考案の引張り力伝達装置の分解側面図
【図7】同じく連結状態の中央断面図
【図8】従来例を示す椅子の要部縦断側面図
【符号の説明】
1 座操作レバー 2 背操作レバー 3 座操作部材(駆動部材) 4 背操作部材 5 軸体 6 取付体 7 引張り力伝達装置 8 座ガスシリン
ダー 9 背凭れ受体 10 固定支軸 11 固定支軸 12 背ガスシリ
ンダー 13 側片 14 取付孔 15 軸部 16 頭部 17 軸孔 18 クランク部 19 凹部 20 軸孔 21 切欠 22 クランク部 23 凹部 24 軸杆 25 連結孔 26 軸筒 27 線条体 28 挟持手段
(長さ調節手段) 29 線条 30 膨出部(連
結手段) 31 噛合部(長さ調節手段) 32 係合片(挟
持手段) 33 係止部 34 操作ピン 35 従動部材 36 アーム 37 受入溝(連結手段) 38 押圧片 39 カム 40 連結部材 41 側板 42 操作板 43 操作ピン 44 中間板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーに固定した駆動部材から互い
    に連結した同一形状の一対の線条体を介して従動部材へ
    引張り力を伝達してガスシリンダーの操作ピンを押し込
    み操作する構造の椅子の操作機構部において、各線条体
    は線条の基端に前記駆動部材及び従動部材へそれぞれ取
    付ける連結手段を有するとともに、前記線条の先端部の
    側面長さ方向に鋸歯状の噛合部を形成し且つ線条の先端
    であって噛合部側に他方の線条を挾持する断面略J字形
    の係合片を一体突設したものであり、一対の線条体の連
    結長さを各噛合部が噛合する位置を変化させて調節して
    なることを特徴とする椅子の操作機構部における長さ調
    節可能な引張り力伝達装置。
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